『大作戦日誌』20011201-20011231
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『夏粒式砂時計』20011201/000370

【8月19日(日)】(65)エピローグ編

たとえばそれは、急ぎ足で駆け上がる列車ホームへの階段。
たとえばそれは、普段住んでいる地では聞かないヒグラシの声。
たとえばそれは、知らないホテルの誰も居ない廊下。
たとえばそれは、町の中で微かに嗅ぐ潮の香り。
たとえばそれは、見上げた高い木の蓑虫。
たとえばそれは、知らない海岸の錆びた水面監視台。
たとえばそれは、露天風呂に舞い落ちてくる木の葉。
たとえばそれは、長い長い土の道。
たとえばそれは、河口の広さが見える場所。
たとえばそれは、腕の上で乾いた海水の感覚。
たとえばそれは、海パン姿で歩く海沿いの道路。
たとえばそれは、子午線の通る町。
たとえばそれは、駅前で借りたレンタサイクル。
たとえばそれは、泳げない程の荒い波。
たとえばそれは、初めて借りたボディーボード。
たとえばそれは、初めて見た名前の解らない虫。
たとえばそれは、台風の過ぎた夜明けに歩く駅までの道。
たとえばそれは、誰も居ない海岸に独り座る全裸の男。
たとえばそれは、缶コーヒーをおごってくれた年上の女性。
たとえばそれは、一気に5個食べてしまう温泉玉子。
たとえばそれは、山道で不意に出会う蛇の速度。
たとえばそれは、陽の染みる松の色。
たとえばそれは、踏まれたアリ。
たとえばそれは、踏まれたカニ。
たとえばそれは、火山の動いた跡。
たとえばそれは、自転車で長旅を目論む男。
たとえばそれは、やたら暑かった夏。


オーケー、ジョニー。
俺達は同じ時代に同じような旅をしていても、
同じものを見たり見なかったり、
違うものを見たり見なかったりするだろう。

たとえ同じ道を通ったとしても、
たとえその時を言葉にしようとしても、
それぞれの記す言葉は違うだろう。

記して見るものの違いは、確かに在る。

その差違こそが面白い。
『ジョニー列伝』20011202/000371

【8月19日(日)】(66)エピローグ編

城崎で面白かったのは、
玄武洞まで走る途中の“広さ”だった。

見渡すと、残暑の陽射しの中で、
視界の地平を囲む山並みの中で、
遠くの道路にも誰も見えぬ中で、
まるで自分が、直径数キロの巨大な球体の底で、
ただひとり立っているようだった。

様々な思想の中で語られる、
個々を包括した総体としての宇宙という概念を思う。

老子や荘子の本を読んでも、“道”というのはよく解らない。

けれど、
全ての存在が“道”(宇宙)の中に在るという印象が、
その風景の“広さ”の中で、
ほんの少しだけ皮膚で解った気がした。

目の前の、些末と思うような事でさえも、
実は大きな“道”の上での事だ。

けれど、“道”の広さに思いを馳せる事なく埋没してしまえば、
自分の広ささえも閉じてしまう。

多透のように鈍感な人間は、
やはり様々な空気を呼吸して“広さ”を何度も何度も再確認して、
それを面白がってゆくがよいのんです。


オーケー、ジョニー。
おまえはおまえの道をゆけ。

俺はスッキリあっさり生きてゆく。

オーケー、ジョニー。
おまえはおまえの旅をゆけ。

よくわからないことがおもしろい未来の中で、
ネタまみれの人生を生きてゆけ。

もぉ、くどいぐらいにまみれてゆけ。


2001年 夏 『熱砂のゴッド姉ちゃん』編 (今ごろ)“完”
『トイレット作戦』20011203/000372

今年も遂に、この季節が来た。
職場雪隠における床のフロアクッションを貼り替えるのだ。

自営ガーのタシナミとして、
来訪者の方々に使用していただく場所の手入れは欠かせない。

この日この時の為にホームセンターで購入しておいたブツを、
迅速計測し速やかに切り抜く。

魚同様、切り口の新鮮さが命。

スピードは正義。

ぉお、我がカッターの冴えを見よ。

断面に現れし、新しき直線を見よ。

ぃざ、難関突破せよ。正義は指に。

洋式便器取り巻く曲線を切り出せ。

その曲線形は円。円は無。円は空。

二分割した部品いざひとつにせん。

激闘、2時間半。

・・・ハッ!?
昨年まではなかなか3時間をきれなかった。

・・・俺は・・・成長しているのか・・・・・?

痛快。痛快。

嗚呼、成長期の不安と恍惚、今同時に我に在り。

小窓の外で姿見えぬどもスズメの気配濃厚なり。

便器で強打せし脳天の痛み、生きている証なり。

『ドン・セッコウ』20011204/000373

最近は書いてなかったが、
ガレージキット原型制作も遅々とではあるが進行中。

来年3月3日の『WHF名古屋』に出させてもらう覚悟をするなら、
12月28日までに当日版権の申請をせねばならないサダメ。

マイナーだと思われる作品の主役ロボ。

自分の造形力と作業効率を考えて、
最初の予定よりもダウンサイジングした為、時間はなんとかなりそう。

一部のパーツを試験的に型取り複製し、単一素材に変換する事で、
更なる作業効率を目論む。

毎度・・・という程に経験値は無いが、
自分のつくったカタチが複製されるという感覚は楽しい。
まっこと、ヒトの欲望の底なしな事よ。

今回は、更なる新規な楽しみを模索し、
石膏を使ってみる。

シリコン型の歪みを防止する為に石膏で外側を補強。
今まではプラ版や安い木の板を使っていたが、
それが実に回り道だったと痛感される程に石膏バンザイ!!

なによりも、作業が痛快。痛快。
とろぅりと流れては固まる白色の、
なんと壮麗な事よ。

固まる速度も小気味よし。
ちゃんと説明書通りに水と混合できた時の、その強度、良し!

なによりも、その色・艶・手触りの素晴らしき哉。

目測を誤って余ってしまい、
タッパーに残りしまま固まった厚さ3センチのカタマリさえ、
腹の上に乗せて、なでくりまわしたいぐらいだ。

老後の楽しみにとっておこう。

『ラーメンお経』20011204/000373

昼休みの楽しみは、散歩と昼寝。

どぅも、昼寝時のほうが、夢の記憶が残りやすい気がする。

【今日のん】

広場・・・というよりは、単なる空き地。
近場の住人が行き来する為、道のカタチに土は見えている。
しかし、雑草は奔放に生えているし、
空き地の一方は深い山に繋がっている。

空は果てまで青く、
そして石膏のように白い月が昼の空にキリキリと輝いている。

道は長く、
その向こう、その突き当たりは、海である事を知っている。
左右に道は分かれ、海沿いの道がずっとつづく事も。

ふと、道の前方を見ると、小坊主が困っている。
先日、深夜TVで『座頭市物語』を観た残滓と思われる。

『これ、どぅしたね?』
「実は、ラーメンが怖くて身動きがとれないのです」

見ると、小坊主の周囲には16杯のラーメンが配置されている。
思案する。
これは一種の魔法陣やもしれぬ。ふぬ〜む。
すると、魔物のたぐいか?

でも、腹が減っていたので、気にしない事にした。

『では、塩ラーメンをいただこう』
「その、青から黄色の器でございます」

美味いっ!! エビまで入っているっ!!

ラーメン包囲陣から解放された小坊主は、
マシーンのように礼を繰り返す。

「まっこと、凄い人です」
『すごくないよ』

誉められる喜びよりも、ラーメンの美味さで脳が満杯だ。

そのせいか、なんだか誉められるに値しない気がして、
居心地が悪い。

「でも、すごいです」
『・・・おまえさん、小僧の神様って小説読んだことある?』
「ないです」
『ほんなら、ええわ』

道を急ぐ。

振り向いてないので、小坊主がどうしたのか知らないのだが、
クチの中にエビの尻尾が残っていたので、噛んで飲み込む。

・・・・・目覚めて、まず思ったのは、
『俺の肉体がカルシウムを欲しがって?!』だが、
サダカではない。

『少女ゾルバ』20011205/000374

なんか、今日は昨日の夢のつづきっぽいのを昼寝で見た。

舞台は同じ。海につづく道。

セミが鳴いているのだが、数が多すぎるせいか、
音が重なりすぎて遠くの音が解らない。

そして、そうすると、
ザリリと土を踏む音がする。

陽炎の立ち上る道で、少女が立っている。

気づいて視線を向けると、
少女の向こうで逃げ水がジュッと動く。

少女は、
裾を、膝と肘まで、たくしあげているが、
夢の中が真夏だというのに冬の体操服姿だ。

ジャージの色はライトブルーで、
高校の時のものに似ていなくもない。

しかし、彼女はどう見ても中学生だ。

体操服の胸元に縫われたゼッケンに記された名前は・・・
『2ー5 ゾルバ』
『穴の名は“青”』20011206/000375

「おにいちゃん、あたしのこと覚えてるん?」
『ごめん』

少女は、ギヨギヨと奇怪な声で笑う。

「ほらぁ、あたしやんか。“穴むこう”の、あたし」
『ぁ、そうやったんかぁ』

瞬時に、映像が浮かぶ。

夢の中だからか、思いつくというよりも、
当該場所への瞬間移動に近い。

この、夏の土の道を、ずっとまっすぐ行った突き当たりを、右。
海沿いの細い道路の向こうに在る、煉瓦造りのトンネル向こう。
“よく行った”駄菓子屋の住人だ。

トンネルの前に立つと、何故か焦点が無限遠に合うので、
レンガにとまっているクロアゲハの鱗粉も、
片隅の土の上を全速でゆくダンゴムシも、
出口から高速で射るように迫る光の線分も、
向こうに在る駄菓子屋の店先も、
棚の上に何年も置かれたままの“おばけけむり”も・・・
その全部が眩しい夏の光の中で鮮明な蛍光色で見えるのだ。

それでも、
それが結構、
何度も、
夢の中や、かすかな記憶の中に、
何度も、見た覚えのある風景だったりするので、
当たり前に、あぁそうか、と。


“その”トンネルを“見た”あとは・・・
高校の時の憧れの先輩から、
「空回りするぐらい過剰に思い入れしてたら、拍子抜けするかもね」
と、言われた“蒼の洞門”にも、行きたくなったり。
『地図にある町』20011207/000376

十代の頃は、
夢判断に詳しくなろうと思った事もあった。

結局、諸説の格差と、
自分自身の人間経験の浅さに気付いて断念。

あの時に、うわべの情報だけを脳内に撒き散らしていたら、
もっと嫌な感じに今よりも間違ったガキになれた事だろう。

物語と同じで、
夢には、分析すればするほどに遠ざかる部分が在る。

幾度もの夢の中に、
何度も出てくるような場所に対して感じる事もそうだ。

たとえば・・・
ジジイハウスのすぐ横に今も流れる、塩田用の運河や・・・

たとえば・・・
何度も夢の中に出てきて、そしてその中を徘徊した、
軍艦島のように“解放されたままの迷宮”のような廃墟が、
あきらかにそれと“同じ”だという確信を伴って、
夢の中の水平線越しに屹立していたりする。

そうして・・・
少年の頃に気付いたのだ。

“自分の夢の中の世界は繋がっている”という事に。

時には、夢の中で、
その夢に現れていない昔の夢に出てきた場所との位置関係や、
距離の実感を認識してしまう。

・・・詰まるところ、
同じ個体の同じ脳というナマモノから紡ぎ出されている以上、
それはそれで当たり前の事なのだろうけれど。

それぞれが、それぞれに、どれほどまでに離れていようとも、
夢の中の場所が脳の中の惑星や宇宙の中で、
“同じ地図”の中に繋がっていると思えた時は嬉しかった。

けれど、目覚めている時は、
何度も、地図を描いてみようとして、途中で止める。
『浮き世ふろん』20011208/000377

新今宮『スパワールド』で泊まり。

真っ向から休息モードに入ると、
ヘソの奥までへにょへにょになる。

今年は個人的に温泉ブームで、いろいろと行かせてもらった。

『スパワールド』は駅からすぐという立地条件と、
なによりも広く静かなのが良い感じ。

そぅ、なんか、もぉ、静か。

夜中だからというものあるのだろうが、やたら静か。
子供連れで泊まってる人も居るが、
大半は疲れたメンズなのだから、そういうものなのか?

『スパワールド』宿泊は今回で2回目だが、
夕飯時を過ぎると、かなり人影がまばらになる。

今現在は『奈良健康ランド』が千円キャンペーン中だから、
皆、そちらまで行っているのかも知れない。

よくある言い回しで“悪人には休息が無い”という言葉があるが、
こぅして脳内をスッカラカンに出来るのは幸福なのかも知れない。
自分が悪人ではないという断言など出来はしないが。

日々、人と接する仕事は大好きだし、充実感も在る。
プライベートでオタクフィールドに接し、楽しむのも好きだ。

普段から、ぼーっとしてる部分が在るので、
瞬時に脳内をスッカラカンにする事は得意技なのだが。

自分を取り囲んだり、自分で取り込んでいるつもりの、
様々な情報や物体から文字通りに丸裸に隔離して、
能動的に休むのはナカナカ面白い。

旅に出ている時もそうなのだが、
自分にとって価値があると思い込んでいるオタクブツ群が、
如何に自分を形成しているか、また形成してさえいないか、
貸し切り状態のスチームサウナで、ただひとり、
仮面ライダーの変身ポーズをしていると、よぉ解る。

それでも、
レストルームのリクライニングチェアーで、
“もぉ、瞬時に眠ってええのんですよ”体勢になっていても、
ノートに何やら書き続けているという自分も笑える客観ズラ。
『玉の無い牛』20011209/000378

ちなみに、『スパワールド』の利用料は、
土日祝だと、3時間2700円。

でも、プールとかでダラダラしてると3時間はスグなので、
フリータイム3000円でキモチに余裕を。

AM0:00〜AM5:00の入退館及び在館は1000円追加。
ビジネスホテルみたいに個室ではないけど、
風呂入り放題(館内着・タオル使い放題)、
プール入り放題(レンタル水着300円)で、
4000円代で泊まれるのはシアワセかも。

1回入ると、次から使える500円引き券くれるし。
JR新今宮駅前すぐ。日本橋電気街まで徒歩10分。
全身タイトなスケジュールで大阪に来られる方は、
宿泊選択肢に入れておかられるのは如何か?

今回は、同行予定だった、たぬきむさんが諸事情で来れず、
だぶさんも仕事で到着が遅れる事になってしまった為、
夕刻より多透単独先攻突入により、だらけた週末三昧。

だぶさん到着時には、既に多透スリープ寸前。
風呂上がりのコーヒー牛乳・フルーツ牛乳も既に計4本摂取済。
それもまた良し。

館内は、
プールと併設された水着着用風呂(バーデーゾーン)の他は、
“ヨーロッパゾーン”と“アジアゾーン”に2分され、
月交代で男女それぞれ専用となる。

これで双方のゾーンに突入した事になるが、
どちらかというと“アジアゾーン”のほうが好み。
やはり檜風呂は遺伝子に染みる。

ゾーン内の浴槽エリアは、
それぞれ“各国の特色”を取り入れ・・・ているのか?
いわゆる“まちがったニッポン観”を諸国に薄く投影した感じ。

館内で、スペイン人の疑いのある数名とすれ違ったが、
なにやら複雑な表情で露天風呂に浸かっておられた。
何か問題なのだろうか? 実物大の闘牛像が。

なにはともあれ、
インド人少女とかと御同伴したいトコロではある。
『奈良拳法』20011210/000379

『奈良健康ランド』でも泊まった事がある。

丁度、1000円キャンペーン中だった事もあり、
なかなかの混雑ぶりだった。

深夜料金を入れても、約2000円で泊まれるのだから、
それも納得か。

風呂は、良くも悪くも“大浴場”という感じ。
『スパワールド』のようなケレンミはあまり無い。

健康ランドが増加してきた頃に言われた、
“スーパー銭湯”という言葉を思い出してみたり。

天候さえ良ければ、露天風呂から星がよく見えそうだ。
奈良だし。

室内着とタオルは、カウンターで借りる形式なので、
回数制限が在るのかと思ったが、
快く2度目のタオルも貸してもらえた。

プールは、泳ぐというよりも、
併設の風呂部分でゆっくりできる。
大浴場よりも泡風呂などが多種あるので、
こちらも入らないと勿体ない。

こういう、水着着用混浴温泉(バーデーゾーン)だと、
必ずと言っていいほど・・・
ビキニ姿の女性(大半は若妻)が居るのは何故なのだろう?

とにかく混んでいたので、リクライニングチェアーも、
大広間(宴会用座敷を雑魚寝用に解放)も満員。

毛布は借りられるものの、
じゅうたん敷きな廊下部分も続々と眠る人間で埋まってゆく。

ケーブルTVで放映されていた『仮面ライダー』に未練を感じつつ、
「こりゃいかん」と、閉店後の宴会食堂前に領域確保。

館内とはいえ、夜間はシャッターが閉まっているので、
“シャッター前で睡眠”を期せずして体験。

煙草の臭気とゲームコーナーの音が気になるといえば気になるが、
どうせ何処でも眠れる性癖。

土地柄か料金のせいか、
『スパワールド』よりも圧倒的に家族連れが多い。

推定年齢75歳おばあちゃんが、
ゴッドマザーの如く一族を引き連れて、
午前5時に出館していったサマは壮烈であった。
『雪隠戦記・邂逅編』20011211/000380

芸能人、田代まさし、度重なる覗き行為による逮捕。
その報を聞き、俺の脳裏に、ある夏の情景が蘇った。

その夏の俺は、勤労浪人生といった身分で、
手に入れたい未来と現実の誤差とのザラつきに基づき、
未確定たる不安へのイラつきと昂揚との、両方を手に入れていた。

ぴりぴりと皮膚を乾かせる陽射しを感じながら、
その頃の俺は、いろいろな駅で本を読む事もした。

ホームの端のベンチで、活字が夕陽に染まる瞬間が好きだった。

ただ、ホームの端に位置しようとすると、
駅雪隠からの臭気が風の悪戯で流れて来るのがタマニキズだった。

その頃のJRの駅雪隠は、あまり整備が進んでおらず、
男女共用が多く、また、内装も古来のままなので、
暗い・汚い・臭い・怖い・喰えないの“5K”と囁かれてもいた。

清掃は結構、まめにしてくださっているのだが、
使用者側に問題があったのだろう。

そして・・・
・・・そんな日々の中、ある“違和感”に気づいた。

“大”の領域内に、何故か、古新聞が敷かれている時があるのだ。


【推理1】『裸足で雪隠に入らざるをえない性癖の者か?』

世の中には“全裸で雪隠イン”を基本とする者も実在する。
決して突飛な推理ではないだろう。

凡百の脳細胞ならば、そのまま見過ごす所だが、
小学生の時に名探偵を目指していたメンズならそうはいかない。

世界は人間による不条理に満ちているが、
その結び目に立ち向かう事が出来るのもまた、人間なのだ。

『推理せよ』と叫ぶ聲が聞こえ、
黄昏よりも早く、俺は思考した。

昨今では次第に見られなくなっている設計ではあるが、
当時における雪隠の“大”領域における隔壁は、
清掃と換気効率を考慮してか、底部に10サンチ程の隙間が在った。

・・・“隙間”・・・

幾多の推理小説で解決への鍵となり、
“黒いせえるすまん”が狙う場所でもある。

脳裏に、何かが、走った・・・・・
『雪隠戦記・怒濤編』20011212/000381

【推理2】『標的はノゾッキー』

単なる情報木片がパズルと化し、
瞬時に組合わさる瞬間は、在る。

犯人(ホシ)は、
暗い小部屋の底に顔を接地して、
女性性器を覗こうとしている者に違いないッ!!

その際、自らの素肌が、濡れた床に触れる事を嫌忌して、
古新聞を敷き詰める行為に至ったのだろう・・・

無作法な男子のひとりとして、その欲望は解る。
だが、犯罪行為を実行に移してしまう現実は痛々しい。

のほほぉんとした男性性器と比べて、
女性性器は多分に内臓的外観を持つ。

それでなくとも、年齢も特定できない層が訪れる駅雪隠である。
見知らぬナイスおばぁちゃんも来訪するのである。

“誰のんでも良い”とゆうのんだろうか・・・

そこまで、犯人(ホシ)は、追いつめられているというのか?


俺は、いたたまれない気分になっちゃったが、
その場で深呼吸すると臭いので、
ホームへ出てから夏の空気で溜息をついた。

そぅ・・・
その時は、推理しつつも、
自分が『イノブータン王国』の住人になるぐらいのレベルで、
想定外だったのだ。

犯人(ホシ)が、5分後に来るなとどは・・・
『雪隠戦記・怒号編』20011213/000382

その日、読んでいた文庫本は、
北方謙三『友よ静かに眠れ』だったと記憶している。

たしか、それより少し以前、
ぷらりっと琵琶湖一周鉄道ひとり散歩をしていた時、
たまたま隣り合わせた男が、
「俺は、読み終わった。良かったら受け取ってくれ」と、
読後のハードボイルド感を滲ませながら、くれたものだ。

読んでみると、なるほどそういう気分になるのも解った。

読みやすく、渋みもある。
藤竜也 が主演の映画版も味があるそうだが、未見だ。

とにもかくにも、そのようにボイルドされた気分で、
誰も居ない駅の片隅に居ると・・・
ひとりの青年が、雪隠へ突入してゆくのが見えた。

それだけならば、何処の町の何処の駅にも在る風景だが、
こちらが小説を読み進んで数十分経っても、出てこない。

ベンチから立ち上がると、明かり取りの窓から、
“大”領域の1個室だけが扉を閉めているのが解る。

幾つかの列車が到着し、また、発車してゆく。

その風景の中でも、女性が雪隠に入る事はなかった。

後にリサーチしてみたのだが、
“駅のトイレには入りたくない”という女性は多い。

あろう事か、
“どれだけ我慢しても自宅以外では用を足したくない”と、
断言する人まで複数居たのは驚きだった。

潔癖性と膀胱炎を天秤に掛けるのはどうなのだろうか?

ふと、気配を感じると、
外回りの営業で疲れ切ったような若いOLさんが接近中。

こちらが立ち上がると、視線が合う。

『ぁあっと。実はさっきから人を待ってるんですが、
 中に入ったまま何十分も出てこない男が居ます。
 覗きかもしれないんで、
 向かい側のトイレに行ったほうがいいですよ』

「ぇ・・・そ、そぅなんですか、ありがとうございます」


そういう会話を通り過ぎると、黄昏の気配が近づいていた。

季節は、夏である。
可能性の王国の中では、
熱射病で倒れているという場合も在る。

行く、か? ・・・尿へ。
『雪隠戦記・黄昏編』20011214/000383

俺が突入した時、色彩を変化し始めた太陽光は、
雪隠内を柿色に染めようとしていた。

ダリオ・アルジェント監督映画の色彩のように、
奇妙に汚く、そして美しい、空間が存在していた。

問題の、“誰か”が中に居る個室は、扉を閉めたままだ。
だが、ハードボイルド小説で研ぎ澄まされていた俺の視覚は、
扉の底辺と床との間、その隙間に、
一瞬の“肌色”を視認した。

記憶の河を遡れば、
“彼”が侵入してから、かれこれ1時間は経つ。

それほどまでに求めていたというのか?
誰のものかも解らない性器を見る瞬間を。

その労力と時間で、何故、ナンパでもしないのだろう?

他の誰でもない、大切な女の一部だからこそ、
エキサイトできるというものではないのんか?

見も知らぬ“彼”の悲哀に、軽い絶望を感じた。
だが、その消沈よりも早く、
ハードボイルド小説で研ぎ澄まされていた俺の聴覚に、
音速で届くものがあった。

「チッ・・・」

ゆるやかに尿を排出する俺の脳裏で、
その舌打ち音が何度も残響した。

自分が“正義”の側に立っているという自覚は、
たとえそれが、
自惚れや誤解に基づいていたと後に思うものであっても、
暴力衝動をも正当化させてしまう。
多くの争乱や戦争が、
自覚された“正義”に基づいていると知っていても、
人間は、その一瞬の認識に、酔う。


すべては、一瞬だったように、思う。

俺の周囲に漂っていたサモハン・キンポーの生き霊が、
俺の肉体をジャックした。

デー・ブー・ゴォォーン!!

俺は、声にならない叫びよりも早く、
個室の扉に、後回し蹴りを打ち込んでいた。

“めごりっ”・・・・・

鈍く確実な破壊音と共に、
扉の簡素な蝶番がゆるみ、
扉は内側へとメリ込んだ。

なにやら、
獣が鏡部屋に押し込められた時に出すような声が聞こえたが、
それよりも早く、
俺は陽の光の中へ歩みを進めていた。

背後で、メリ込んだ扉を開けようと、もがく音が響いた。

それでも、俺の歩みと時の流れは止まらず、
俺は何もなかったかのように渡り廊下の階段を行き、
反対側のホームに辿り着いた。

向こう側に広がる視界の片隅で、
なにやら鼻のあたりを押さえながら、
雪隠から駆けだして周囲を見回す男が見えた。

だが、そんなものなどは、
ホームに入ってきた列車に遮られて、すぐに見えなくなった。



下人のゆくえは、誰も知らない。
『ハリー・ポッター 賢者の石』20011215/000384

前売り券は買ってたものの、映画は少し先に観に行く予定が、
突如として予定繰り上げとなった為、苦悩。

先に読むべきか? 後で読むべきか?

ふふふ・・・ 
迷っているのか? 迷っているのんだな、俺よ?

だが、観に行く予定の上映開始時間まで、
もはや12時間をきっている事実を知らぬ身ではあるまいっ!

世界的ベストセラーである以上、
“先読み派”は多々おられる筈。

だが、映画化となると、
これまた“後読み派”の増加も見込まれる。

ビデオ化なども含めて、後々な・・・

ぃ、いゃ・・・
比較対照を広げる事で、自分の意志を希釈しては由々しき事態。

もとより、映画館に行く際には、
可能な限りに作品に関する事前情報を回避し、挑む趣味ッ!!
         (主義というほど意志が強くない↑)

まずは、映像より始めるのが吉ではないのか?

だ・・・だが、
イキオイに乗って、
既刊3冊まとめ買いしてしまった眼前の事実!

2002年は、小説書きをメインに据えると覚悟した以上、
ここはまず、原作から体当たり演技で挑むのが正義やも?

むぬぅ。

(ホットカーペットが、ぬくもるまで動作&思考停止)
(その間に、逡巡をスッポリと忘れ去る)
(ウフフ・・・まるで冬の夜の魔法ネ!)


読みました。
『ぽたぽた焼き』20011216/000385

そのようなわけで、
ファンの事を“ポッタリアン”と言うのはあんまりだと思いつつ、
『ハリー・ポッター 賢者の石』観てきました。

ネタバレは避けますが、
感想を一言でゆいますと、“綺麗な映画”。

原作からの取捨選択が綺麗。(原作を損なわずに再構成!)

配役の絶妙さが綺麗。(愉快な顔のオッサン続出!)

背景となる古城や風景が綺麗。(文化遺産まるだし!)

緩急の並べ方が綺麗。(限定時間に詰め込む脚本家の腕!)

音楽の同調性が綺麗。(出過ぎず、なおかつ相乗効果!)

ハーマイオニーが綺麗。(白タイツで男子のハァトわしづかみ!)

とにもかくにも、“絵”が綺麗で、
背景見たさに『薔薇の名前』を観なおした人とか、
イギリス映画・映像・風景の好きな人には、
もぉ、辛抱たまらんのではないか、と。

膨大な数の人間が集い、
それぞれがちゃんとプロの仕事をこなしてる結果がとても綺麗。

“上質なもの程それを意識させずに、
 まるでその姿である事が当然と見せる”・・・とは、
よく言われる言葉ですが、
その“当たり前の心地よさ”を、ちゃんと見せてくれる綺麗。

アラ探してたら、そりゃぁ幾つも出てくるのだろうけれど。

“とりあえず権威には逆らっとけ”な歳でもないし、
“否定する事で悦に浸ってる自分”が見えてしまう様な、
すれっからしになってしまったし。

ぁあ、楽しませてもらえて、もぉ、単純に良かったなぁ、と。


あと、ハーさんパワー。

ハマちゃんの5千億倍は良し。
『ハリあげろ声』20011217/000386

ちなみに、朝イチに劇場突入。
あと10分遅かったら、立ち見だった。

小学生低学年と思われる子供を、
壁にもたれながらも肩車していたヤングマン。
上映終わってから、振り向いたら、最後まで肩車で通した御様子。
念波でエール。

それはそうと、
映画館における車椅子用の鑑賞スペース、なんで端の最後列なんやろ?

座ってみた人は解るやろぉけど、車椅子は設計上、
長時間座り続けるにはしんどい構造。
かと言って、移り座り易い通路横の座席なんて、速攻満杯。

全国公開ものをいつも見に行く映画館では、
地の利もあって、車椅子の子供をよく見かける。
大人かて夢見に来てんのんやから、ド真ん中で夢見せたれやと思う。

とりあえず、劇場内投書箱に書いて入れといた。


で。
時間配分の都合などで、吹き替え版にて鑑賞。

達者な声優さん揃いで、全編安心感。

アニメのみならず、
洋画・洋物TV吹き替えでもお馴染みの“あの人”も流石の演技。

でも、なんか探し方が悪いのか、
吹き替え版の声優リストがネットで見あたらない。

『シュレック』の吹き替えキャストは宣伝しまくりなのに、なんで?

まだまだ、声優さんは、そういう立場なのかのう・・・

あと、
原作読む時、脳内で氏を担当にさせてもらってたので、
ナレーターが森本レオ氏でないのが少々残念。
『ニンジャささやき丸』20011218/000387

吹き替えに関して常々思うのだが、
海外ドキュメンタリーとか海外ニュースの日本語吹き替えで、
通りすがりのおっさんがレビル将軍の声で喋るのはどうかと思う。

日本語が話せる芸能人や、洋画吹き替えなどに関しては、
キャラクターが見えてくるからか、
どんなけ渋い声でも、逆に気にならないのだけれど・・・

日本語字幕な映画で、外国語の語感に慣れているようでも、
身に染みついた日本語で喋られる事で、
脳内の何処かに肉迫されるのであろう。

気づかぬうちに思考が、
いかに普段からメイン言語の影響下に在るのかを、
うなじのあたりから感じさせられてしまう。

人生投げきった如くにしおれたメンズが、
唐突にドスの効いた声で喋ると、
実は世を忍ぶ仮の姿で、
しかしてその実体は越後のちりめん問屋ではないのかと、
TVの前でうなってしまう。

青野 武さんのカッチョ良い声で喋られると、
『県立地球防衛軍』に出てきたスコープ鶴崎ではないのかと、
ドキドキする。
『戦慄の記憶どんでん』20011219/000388

吹き替え話を続けると、
声優さんの名前を初めて意識して覚えたのは、
高島 雅羅 (Takashima Gara)さんだったと思う。

もっとも、
わりと近年まで“まさら”さんだと思い込んでた体たらくだが。
(でも、わいの中ではずっと“まさら”さんなんやーっ!(逆ギレ))

で。
高島 雅羅さんと言えば、『赤毛のアン』のダイアナとか、
『ダグラム』のデイジーとか、『イデオン』のルクク・キルとかを、
思い起こす人も多いかもしれないが、
当方としてはやはり、“女教師”ジェミーを挙げたい。

TVシリーズ『バイオニック・ジェミー』において、
“ジェミー・ソマーズ、女、28歳”の魅力は、
演じるリンゼイ・ワグナーの米国顔もさる事ながら、
その声の印象が小学生多透にジャストフィットした為だ。

『以下は極秘情報 最高機密 バイオニック改造手術カルテ 
 ジェミー・ソマーズ 女 28歳 元プロテニスプレイヤー 職業=教員
 瀕死の重傷 スカイダイビング中の事故 負傷箇所=両足・右腕・右耳
 手術内容=バイオニック組織移植 費用=極秘』

・・・ナレーションは、暗記済。

年月を経た今でも、“理想の異姓タイプ”上位に、
“年上サイボーグ”が君臨しているのはその為か!と思う。

TVシリーズ版『ロボコップ』で、
都市管理電脳の女性人格を演じておられるのを聞き、
やはり、知的美人にはこのお方と再認識した次第。


・・・・・・・と、そのような事を、ですね。
もぉ、嬉っしそうっに友人に暑くるしく語っていると、ですね。

あっさり、と。告げられる。

「ジェミーの声って田島令子さんやで」

ボ、ボクの記憶力って・・・ 
思い入れって・・・
『ブロンディふーみん』20011220/000389

あと、連想して思い出した。

平野 文さんといえば、やはり『うる星やつら』のヒロインだが、
個人的には、
米国TVシリーズ『俺たち賞金かせぎ! フォールガイ』の、
ジュディを思い出してしまう自分が憎い。

物語は、ハリウッドでトップクラスのスタントマン、
コルト・シーバスが、
体力と度胸を武器に“副業”として賞金稼ぎにも命を張るというもの。

主演は、
『バイオニック・ジェミー』の物語上元恋人“600万ドルの男”役、
リー・メジャーズ。

ジュディはアシスタントというか、まぁ、添え物キャラなんですが、
時どき存在感をアピールするトコが何か琴線に・・・


ハッ!
もしやもしやにもしやすると、
平野 文さんは実はアメリカな金髪さんで、
実はジュディー役のひと本人で、日本語ペラペーラな為、
来日の果てに・・・(妄想)
『ながめのいい麺』20011220/000389

『ハリー・ポッター 賢者の石』のパンフレットを読んで、
ふと思い出した、過日の記憶。


ぼーっとしてるせいか、旅先で、
見知らぬ外国人に話しかけてこられる事が時折、ある。

たしか5年前の秋、金沢あたりをウロウロしてた連休。
小腹が空いたので、コンビニでシーフードヌードル購入。

湯をもらって、ちいさい公園で摂取。
質素なベンチで、夏のなごりを探す。

「旅人ですか?」と、
イキナリ根元的な問いかけをされたので戦慄する。

見ると、見るからに人相のドイツ人的なおっさんが出現。

推定年齢45歳のナイスガイっぽい人相。
すわ!宗教外人の襲撃か!? と、緊張したが、
どぅ見ても・・・単なるコンビニ帰りのおっさん。

『ぇえ、まぁ、そのようなものですが、
 有名な場所にはあまり行ってません』

「そうですか。それはそうと、イギリスは好きですか?」

『はぅ?』

唐突な問いかけの連発に、ミーはドキマギするしかなかった。

なによりも、おっさんの日本語は流暢すぎるぐらいだった。
その流暢さはヌートリアの素早さを彷彿とさせた。

「いゃ、私、イギリスの血を引いてるもので、
 リサーチしたくなるクセがあるのです」

『なるほど、言わんとされる事がなんとなく解ってきました。
 そうですね・・・行った事はないんですが、
 良い話も悪い話も聞きます。
 でも、好き嫌いで言うと、好きな場所ですね』

「そうですか。日本人は、やはり、
 国としてではなく、場所として見る方が多いようですね」

『恥ずかしいような気もするんですが、そぅかもしれません。
 貴方は日本に来られて長いんですか?』

「いゃ、実は、私もイギリスには行った事がないのです。
 その引け目もあってか、リサーチしたくなるのです」

『なるほど、言わんとされる事がなんとなく解ってきました。
 そうですね・・・風景も格好いいのですが、
 なんだか“演劇の国”というイメージもあります。
 イギリス映画とかのパンフレットを見ると、役者さんの経歴とか、
 凄い肩書きが並んでる事が多いじゃないですか。
 で、なんだか、観客側にも、それを受け入れる国民性があるような、
 そんなイメージもあります。
 悪役を演じる重要性とか難しさを観客側も役者さんもよく解ってて、
 そういう意識が当然に認識されていたり、
 “あの人は何年のあの舞台であの役を演じた”とか、
 普段の会話でもサラッと出てくるぐらいに“物語”好きという、か』

旅先までの移動中に・・・
“イギリスギャグはほんまにおもろいんやろか?”とか、
“『眺めのいい部屋』時のヘレナ・ボナム・カーターは丸顔美人やなぁ”
とか、いろいろと思案していたところだったので、
言葉下手ながらも、なんかそんな事を言ったような記憶が在る。

記憶が在るような気がするだけで、実際、
おっさんに意志が通じたかどうかの記憶が無い。

ただ、うなづいてはくれていたような気もするが、
きっと、おっさんが真に話したかった事とは、
位相が異なる主題だったのだろう。

だが、
別れ際の言葉は、今も記憶に、在る。

「では、あまり遅くなるとワイフに怒られるので、帰ります」
『白いアイブク』20011221/000390

職場の電脳設置空間が煩雑になってきたので省空間化を画策。

今まで旅行中などに乱筆したメモノートが、
ろくに電脳上でテキストデータ化できていない事が判明。

来年は更に旅行数増加を目論んでいる為、
移動中のメモ用に携帯電脳購入を妄想す。

こういう時の慣用句として“サクッと買う”というのが在るが、
今までハズミで買って損した感じの電脳は多々ある。

窓マシンの場合は勉強不足で解らぬけれど、
Macの場合は、新機種登場時に仕様変更で3種類程度が同時発売。

今までは貧乏性もタタって、1番安価なエントリーマシンや、
型オチ物を買ってしまっていた。

結果、CPU直付けなどアップグレード不能部分があったりして、
のちのち悶々とするハメに。

そのような反省と、結局は幾ばくかのイキオイも含めて、
「てりゃ!」と新型『iBook』購入。

こないた新発売されたばかりなので、あと2ヶ月ぐらいは、
口惜しい思いをしなくて済む・・・だろう。

同時期に発売された『PowerBookG4』という選択肢もあったが、
旅先への持ち運びを考えると機体の強度に不安が。

技術革新で液晶部分が薄型になったのはいいが、薄すぎて破損報告も聞く。
実際、店頭で触ってみると、液晶はともかく、
ヒンジ部分の弱々しさが、ごっつう不安。いくらチタン筐体と言われても。

ノート型を塚ってられる方々なら、
ヒンジ部が1番に疲労破損しやすい部位な事を実感されておられる筈。
多透とて、それで1台壊してるので。

ここは、CPU速度で最速よりも、
安定性・外出時省電力・堅牢性を優先して『iBook』に決定。

最上位機種はCD-RW機能が付いているが、
書き込み4倍速ぐらいで、
今時3万円以上差額というのは素人目にも納得いかぬ。
どぅせ外付けドライブ持ってるので、差額でメモリー増設。

堅牢性は、流石、教育現場での使用も考慮されているとの事で、
小学生が乱雑に扱っても耐えてくれる印象。
ポリカーボネイトな外装がブ厚くガード。好きな感じの白ボデー。

いける。
これからは、どんどこ連れて行こう。

結果、少しずつ1週間かかって、ぼちぼちとデータ移植完了。

あいかわらず、
新しい道具を手に入れると“強ぅなったような気がする”・・・
今回は、ほんまに昨日の自分よりも強ぅなれるんやろか・・・
下人のゆくえは、誰も知らないのだが。
『ナイスガイ!北の盟約』20011222/000391

正月休み、北への旅を画策する中、
自らの寒冷地耐久性の無さにおびえるあまり、
装備をチマチマと購入。

むふぅ。
世の中の防水・防寒装備というのは発達しとるのですなぁ。

ゴアテックスって、やぱし凄いなぁ。
全身、遠赤外線仕様でまとめてるおっちゃんも居るんだろうなぁ。

と、は言うものの、登山用品とかスキー用品とか覗くと、
やぱし値が張るので、尻尾を太くした猫の如くタジタジに。

意を決して、近場の釣り具やさんへ。
釣りは子供の頃以来してない身ぃなれど、
形状の痛快なものが多いので造形に活かせそうなブツだらけで、
タマに用も無いのに覗きに行っている場所。
つぃ、ゴムのワームとかをフニフニしてみたり。(買わない)

ありましたよ。
防水・防寒 ジャケット&パンツ上下セット3980円。

なんか、去年ものだと異様に安い。
もしや、釣果を込められた念糸が“気が抜けた”状態に?
プシュー。

なんにしろ、色が地味。
赤もあるが、これは血の赤だ。
嫌いではないが、“赤シャツ”とあだ名が付きそうだ。

釣り人は質素がトレンドなのか? 
派手な色だと魚類にサトラレるのか? 迷彩?
でも、それだと水辺で遭難時に辛かろう。
ぃや、人知れず穴場ポイントを攻めて、ライバルに差をつけろ!

もっと、こぉ、レスキューオレンジ風味とか無いですか。
無いですか。そうですか。
蛍光色、大好きなんですけど。
寝間着のジャージ、蛍光オレンジなんですけど。

浅ぁい苦悶の果てに、
ブラック&イエローの警戒色風味を購入。

これで、目出し帽を被ると、
この冬ハジメテ漁に出るウブなボーイに変身サ。

帰りがけに、フリース地なツナギとかが目に入る。
後方にL字型開閉するチャックが装備されている為、
雪隠行動も楽々なスグレモノ。

でも、これを装備するメンズは、
“冬の磯から始まるラブロマンス”とかを期待しないのだろうか?

釣りの“道”の前には、“磯から始まるアバンチュール”なんぞ、
かなぐり捨てても屁の河童なのだろうか?

ホテールで、颯爽と上着を脱いだ瞬間、
紺色のフリースツナギが出現しても、
ロマンティックが止まらないのが北国の、オ・ト・ナ?
『プリ式』20011223/000392

今更ながらに、初めて、携帯電話を買う。

とは言っても、プリペイド式のものだが。

べつに“縛られたくない”等を理由にしてもいなかったのだけれど。
日中、ほとんど職場電話の近くに居る為、
必要に迫られずに不携帯。

来年度は当てずっぽうな旅を増やす野望なので、
まぁ、連絡機能を用意しておくのも得策か、と。

関西電脳街と呼ばれる日本橋界隈でさえ、
公衆電話を探すのに時間がかかったりする昨今。

来年度の旅テーマは“なんか広いとこ”だし、
やたらと道に迷う性癖のある身には、安全装置となるやも知れず。

で、色々と調べるも、
プリペイド式に対応する機種って少ないですなぁ。
しかも旧機種ばかり。

サービスエリアが全国である事と値ごろ感を視点に検索続行。

結局、『au』のやつにする。
同社機で『トミー』名義で出てる奴なら、
『超GALS!寿蘭』の待ち受け画面と豹柄プリント付きらしいが。

“すーぱーギャルズ・ことぶきらん”を、
“じゅらん”と読んでしまう身ィには、辛かろうと判断。

1000円増しで、無難なブルーの機体に。

ネット通販で、
3000円分のカード付き・税&送料&代引き手数料込みで、9000円。
『au』ショップより半分近い安さで入手。

やはり機械ものはネット通販有利か。
『i-Book』も3万ぐらい違ったし、差額でメモリ買えたし。

でも、通話は6秒10円ですか。高いんだか安いんだか。
滅多に使わないと思うので、自分には合ってると思うんだけれど。

ちなみに、白黒液晶・非折り畳み型・ネット&メール非対応。

うぬぅ。
これでは、
旅先でよく見かける“風景見ずに携帯ばかり見てる奴”とか、
“携帯見てて駅の階段踏み外す奴”になれないではないか。無念。

旅先ですれ違う女学生が、
弁当時に場つなぎの話題として語ってくれる可能性ひゅるるるるぅ。

あと、待ち受け画面で、時計表示以外に選択可能なイラストが、
ペンギンとキジムナーの合体生物っぽいのも気に掛かる。
何者か?
『白いアイツ』20011224/000393

『i-Book』購入を画策して居られる方が、
多透もしたように検索サイトで機種名を入力して、
ユーザーの声を探しておられるかもなので。

i-Book M8598J/A 

筐体は、やっぱし頑丈そう。ヒンジ部の手応え良好。

OS-X、確かに見た目は美麗。でも対応ソフト無いし。
挙動の各所で待たされる印象あり。

DVD再生は、購入状態では少々辛い。
縮小画面ではともかく、画面サイズ最大ではカクカクする。
『ドリフ傑作選』みたいなDVDが出たならば、
中本工事の、
“コ・マ・お・く・り・も・出・来・ま・す・よ”ギャグをば、
再生してみたいものだ。

メモリを合計640Mに増設。

途端に挙動が良くなるので現金なものだ。
でも、OS-X、微妙に待ち呼吸が在る。
バッテリー駆動可能時間も、OS-Xだと約半分なので、
旅行時はOS-9.2環境で使う事になりそうだ。

DVD再生は、一気に良好。
頑張れ、中本工事。

あと、気づいた特徴としては、
夜中の3時ぐらいにベランダに出て、
ランニングシャツ姿でワキに挟むと、
ゾクゾクする。
『風をヌけ』20011225/000394

先日、昼休みに買った防水・防寒上下セット。

職場に置いたままだったので、大掃除のついでに持って帰る。

実験。

そぅ、青春はエクスペリメント。 
自分の可能性を試し続けた日々を、いつか海で思い出すだろう。

ぅおーっ! 防水・防寒上下セット、装着ッ!!
中には、ランニングシャツとトランクスのみ装着する事とする。

野郎が実行しても、エクサイト出来かねるシチュエーションだ。

午後8時。体感気温、ほっぺたピリピリレベル。
はたして、彼は耐えきってウチに帰れるのでしょうか?

レッツ、チャリンコダッシュ!
北風よりも速く走れば寒さはオレに追いつけないゼ!!

見える! 風が! 永遠が!


・・・汗かいた。

ハッ!
そ、そぅかッ!!

極寒の中でもセクシーな笑みを絶やさず、
磯釣りしているダイナマイツギャルが居たら・・・
彼女もきっと、一度は実験を・・・

(キミの町にも実験中の美女が居るかも知れないヨ)
『未来掃除機』20011226/000395

『i-Book』『安物携帯電話』と、
見た目がオモチャっぽいものを続けざまに買ったので。

せめてもぉひとつ、それっぽいのを買って、
三位一体攻撃はできないものかと熟慮する。

あった!

ホームセンターのチラシにマシーン発見。
人呼んで、スチームクリーナー。

タンクに溜めた水を熱して、高温蒸気を排出し、
汚れを浮かして洗い流すニクいヤツ。

今年ぐらいからメジャー化しだしたメカニックである。
片手で持てるハンディな外観は尿瓶の如き曲面構成だ。

これさえ在れば、壁クロスの洗浄も楽ちんこんちんかも!

・・・あかん! 水が壁を垂れてくる!!
垂れるよりも速く拭き取れば良いサダメなれど、
それでは普通の拭き掃除と変わらない気が・・・

気を取り直して、外へ持ち出そう。
空がオレを呼んでいる。
電源コードは5メートルに延長済。

フフフ。今日のオレはスチーマー。スチーマー多透だ!
外壁・エアコン室外機・シャッターなどに威力を発揮。
雨汚れや吹き溜まって固まった砂がスッ飛んでいくぜ!

強くコビりついた汚れは手強いが、
事前に水と洗剤で汚れを浮かしとけば、良し。
シャッターの色が、変わって見えるシアワセ。

だが、
オプションのショルダーストラップを装着し忘れていた為、
SF銃ゴッコを心底楽しめていなかった事に後で気づく夜。

あと、ストラップ無しの為、
ちょいと雑巾を取ろうとして、股間に挟んだ際・・・

股間から蒸気を噴きだしている姿を、
近所の仏壇屋ギャルに目撃される。

キミ・・・
しゃがみ込んで笑いを耐えんでも・・・・・
 
『いつかの物語』20011227/000396

さて。
現在、公開休息中の『聖ギャルロボ学園』・・・
スッカリ忘れておられる方々も多く居られるとは思うのデスガ。

まぁ、始めた手前と、
“最後までちゃんと物語をつくる”が行動主題と言った手前、
努力はまだまだしてみようか、と。


【現状】

◎フィギュアガレージキット原型
 来年度『WHF神戸』に向け、完成率77パーセント。
 同時進行中の版権物ロボの申請写真〆切後にスパート予定。

◎世界設定
 乱筆メモを電脳へ移送および増筆中。

◎物語構成
 やっと、最終回までの大枠構成案が完成。微調整は書きながら。

◎物語本編
 以前のものとは違う“第1話”が現時点で120K。
 正月旅行中に他テキストデータと併せて加筆修正予定。

◎キャラクタービジュアル
 下手っぴな領域は脱出できていないものの、
 半年前の自分の絵を見るのが辛いぐらいには変化している模様。
 新春より、リニューアル版と密かに差し替え予定。
   
『フォントにスキスキ』20011228/000397

春に、1日1章を目標にして、
なんとか40日ほどを乗り切ってはみた“第2話”・・・

感想くださった方々には返信で述べさせていただいた通り、
“自分のダイヤグラムが見えてないまんま”書いていたと痛感。

「じゃあ、自分の黄金律ってどんなんやろ?」と、
そんな事も思案しつつ・・・
それまでの人生で、日記なんか書いた事もなかったのに、
なんとか(ほぼ)毎日、日記代わりの雑文を書いたり、
昨年よりも(当人比)多く、
映画を観て、小説を読んで、漫画も読んで、旅もして、温泉も入り、
知らない所を歩いて、知らなかった風景を見て、空気吸って、
知らなかった人々と話をしてきた1年だったようにも思えます。

そうやって見えてきたダイヤグラムの各頂点座標には、
ありふれた数字も嫌な数字も、やはり在る訳ですが。

そういう所もひっくるめて、
「あぁ、俺、下手やけど、物語つくるのん好きやねんなぁ」と。

ぁー。もぉ・・・くっそぅ、楽しいなぁ。
   
『今年の早計』20011229/000398

そんなこんなで、振り返ってみる今年1年。

ガレージキットのイベントにもディーラー参加できたし。
自分の好き勝手につくった宇宙船のキットもできたし。
それを買ってくださった方々も居てくれたし。
来年は版権物キットも出せそうだし。
書いてるうちに、自分の文章の下手な所も見えてきたし。
こんな御時世にも関わらず、収入はちょいと増えたし。
おもろい旅もできたし・・・

いろんな事はあったけれど、
トータルで観れば、楽しめたほうが多かった・・・かなぁ、と。

来年は何が出来るか解らないけれど、
その解らんとこも合わせ技で楽しめていけたらいいなぁ。
『来年領域』20011230/000399

つまるところ、
どんな情報も資格も知識もカネもコネも意気込みも女も地位も、
活用もせずに行動もせずに持ってるだけじゃあ、ジリ貧だと思う。

今年も今年なりに時間を使って、
自分の時間と視界を広げようとしてきた。
来年は、加速しつつ、その成果を、もっと記していけるだろうか。

オタクフィールドでは自己視野や自己視認性、
つまりは「じぶんはどぅやねん?」という観点が希薄になる気が、
ずっと、している。

こいつは、べつに誰かを揶揄したり批判する論点ではなく、
自分自身に対しての“認識”だし、“攻撃”なのだと思う。

口先だけの批評家ごっこで30代を煙にすんのはまっぴら。
振り返った時、何も成し得ていなかった自分に愕然としたり、
その事に気付かないフリでモラトリアムを10年加算なんて嫌すぎ。

目の前の、ちっこい物事にだけ埋没するんやなくて、
自分の10年先に責任を持ちたい。

どんなに不格好でも笑われても、
「俺はこれをやった」と、ちゃんと言う。
その為に動きたい。

要は、
“そうできていない”現在の自分に連なる未来がイヤなのだろう。

結局、
テリトリーの問題なのかも知れない。
“つくる側”に当たり前に立ち続けていれば、
言葉遊びなんかしてる暇なんてなくなる。

“王道”が好きなんやろう?
なら、自分なりの“王道”ってやつを、やろうや。
ゲームでもアニメでもその他の虚構や、
実践されないままの思いつきでもなく、
“自分”で、“リアル”で。

なんとかしよう(笑)
『二千一夜』20011231/000400

北国紀行や、そのような訳などなどで、
年末年始の更新が滞ります事をお許しください。

年始は、4日深夜に帰還予定で、
5日に生存報告をさせていただく所存です。

本年度も『タスクダイサクセン』に御来訪いただき、
感謝の極みであります。

2002年こそは、より一層、サイト内充実を計り、
御来訪の皆様への謝意を表現できればと思っております。

来年度も、なにとぞ宜しく御願いいたします。
それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ。
   
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