『大作戦日誌』20010401-20010430
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『サックスと花びら』20010401/000127

関西のモデラーヅと、花見に行く。

場所は、全関西人の実に半数が知っているという、
驚異の大阪城(アンキャニィ・大阪ジョウ)である。

あまり知られていない事だが、
大阪城は度重なる改修を経て無敵の機動要塞と化している。

地下にビグロが埋まっている事は公然の秘密である。
タナトス星人に対する防御は比較的安心である。

また、数多くの者が“甘酸っぱい思い出”を安置している。
そのような場所としても2番目ぐらいに載っている。


思い起こせば、あの日。
銀色に光るタイムカプセルの上に登り、
友が練習するアルトサックスの音色を聴いていた夜。

あの夜は、もはや・・・十数年前。
寒い冬の晴れた日の事であるのに、思い出すのはいつも夏だ。


そうこうしていると、『サクラ大戦3』の話題になる。
あまりゲーム歴の無い多透ではあるが、珍しく前2作はクリア。
先日の新作発売に際し、苦渋の思いでオアズケ状態である。

“やる事やってから”でなければ、
予定を自分で土砂崩れにしてしまうのが予見される為だ。

せめて・・・スグミの原型が出来上がってから・・・

今更ながら自分の意志のヤワさとイキアタリバッタリが憎そい。

こんな事では、オイツメイツの初回特典である、
オイツメ筆箱やオイツメ貯金箱がゲットできない。

だが、そもそも“さくら”という語は、
“サークル・オヴ・ラー”(太陽神の環)を語源にしていると、
聴いたかも知れない。

また、多透脳内で勝手に、
スグミの声優イメーヂにさせていただいている、
小桜エツ子さんも出演されているとなるとなにをかいわんやである。

もはや、ここまでくると、
20億分の1ぐらいの確率で自分を許してもいいのかも知れない。

だが、意識宇宙の80パーセントは負けているので、
もはや脳内前線は“八分萌え”と女子アナが宣告する。

多透よ、頑張ってから萌えあがれ。
『ギャラクシィ・ガマン』20010402/000128

だが、ふと気づくと『サクラ大戦3』が鞄の中に在り、
代金分の金額が財布から消失している。

ここ数週間の間に全国津々浦々で確認されている現象のひとつ。

だが、銀河を揺るがす壮大な罠の一環で在る疑いも晴れないぞ。

起動してしまったが最後、
アレヨアレヨと云ふ間にイロンナ目に遭ってしまふのだ。

多透の記憶の隙を突いた巧妙な手口と言えよう。

チンパンジーにも、
ヒトとほぼ同等の短期記憶の能力が認められる個体が存在するらしい。
有名なるチンパンジーのアイちゃん(子持ち23歳(たしか))とか。

つまり、前述の時点で、
多透の記憶能力はチンパンジー以下にされていたと言えよう。

ハッ?!
路地裏からスペース・ガンでエクストラ力線を照射されたのかも?

だが、やらせはせんぞぅ。

立ち向かえっ! スビビンバー(ロボの名前)!!

ここは辛抱我慢のしどころと抜け忍も言う所だ。

いちばんやりたい事をやりとげる楽しさの為に、
そのほかの無くてもいい楽しさを我慢してゆく。

ガマンなどというと、あぁそれだけで、その、
言葉の薄い表層に捕らえられて、渋々と、
「我慢できる程度のもんなんか?」とか、
「我慢しやんといかんのんか?」とか、
本題を見失った屁理屈遊戯が脳内をグルグル回るが。

子供の頃から、親父に、
「やりたい事はやるべき事をやってから堂々とやれ」
と、何億回も言われてきたほどの多透に、
はたして、真・ガマンができるのだろうか?


かくなる上は、確実性のある我慢作戦を考えねばなるまいて。

とりあえず、
脚立を出動させないと背の届かない、本棚の上に隠しておく。

全年齢に対応可能な作戦。完璧。
『カタンウー・アタック』20010403/000129

拙作、
『聖ギャルロボ学園』第2話『マテリアルガール』・・・
第1稿の完成から早1週間。

読んでいただけるだけでも嬉しいのに、
感想を何件もいただきまして感謝の極みです。

1日1頁に挑戦中も、
日参してくださった方々が居られたのは激烈に励みになりました。

そういった励ましが無ければ、
正直、書き終える事ができていたかどうか解らないぐらいです。

で。そうこうしていると、
“自分自身が回したカウンター数が邪魔”に思えてきまして。(^^;
解析機能付きの無料カウンターを張り付けさせてもらったり。

“解析機能”といいましても、
見に来てくださった方々の御来訪時間帯が解るぐらいですが。

あと、
ジオシティーのカウンターが当てにならないのが解ったり。(^^;
“カウンター・アクション・ギャルズ(CAG)”頼むぅ。

で。
そうして、認識を更新させてもらう事は、
やはり“見ていただける相手が居てこそ”というシンプル現実。

第1話の時にも思って書いたのですが、
“自分が好きでやってるんだから自己満足できればいい”
ってのは、やっぱしイイワケですわ。多透の場合。

もしも、多透がつくった雑多なものたちが、遺されて、
机の下とか押し入れとかから発見されても、
今時、お母んも自費出版なんてしてくれそうにありまへんし。

実際、“見てもらえて嬉しい”という感覚は、
どうイイワケしても誤魔化せないぐらい大きいですし。


世の中に満ち満ちている“普遍的なもの”は、
最初っから自分の中に入ってくれているのではなくて、
自分が能動的に世界に触れてこそ、
自分の中に血肉として取り込む事ができるというシンプル現実。

そして、そういう事に気づくキャラクターの物語を書く以上、
自分も、積極的に“見ていただいて”、
その現実で自分を成長させない事には嘘八百物語になる怖さ。

物語そのものや、
御感想メールに返信させていただく内容を書いているうちに、
新しい自己思考部品で自分をつくっているという感覚の昂揚実感。

すぐにイイワケしてしまう自分は、
“自分さがし”なんていう高尚な視点では動く事もできないから、
“自分づくり”をジタバタするしかないというヘッポコ感。

その、行為と好意の現実に連なる、どうしようもないぐらいの面白さ。


これは、もぅ、ちゃんと最後まで書ききらせていただくしかっ!!

と、いう訳で、
ひと言とか12文字以内とか宇宙語でも本気で大感激です。

何か思っていただけた事がありましたら御叱咤御感想大歓迎ですので、
なにとぞよろしくです。(^-^)/
『茶話』20010404/000130

知人に5人ほど、お茶の師匠をされている方々が居られます。
(や、多透自身はたしなませていただいてないのんですが。(^^;)

皆様、数十年来、お茶の道を歩いておられる方々です。

何事においても、
長い年月を第一線で歩き続けてこられた方の言葉は重いです。

実際に対面で会話させていただいておりますと、
なにげない言葉の背景に在る膨大な経験と実践の数々が、
字で読むようにいちいちコチラで空想しなくとも、
ただ言葉だけで“凄み”として伝わってくるのです。

で。
後で、自分の、
広いと自惚れていた知識野の厳然たる狭さや、
実践経験の無さ、努力の足り無さ、薄すぎる虚勢などを、
その自己行動を知っている自分自身に突きつけられて、
ココロの底からペコペコになります。

ぬきゃぅ・・・



お茶席というのは、主催者の総合演出の場だそうです。

お茶そのものや茶器は勿論の事、茶室の個性、
掛け軸や生け花などの季節や気候に応じた心配り、
その他全部をも含めた、
様々な要素・素材を吟味し、計画し、準備し、実行し、
お茶席全体の空間構成をつくりあげてゆくのだそうです。

先日、そのようなお話を聞く事がありまして、
普段からの素材集めの凄い御努力を教えていただいていた事もあって、
ただただ感心させていただいていたところ、
不意に、
多透にとっては、かなり深いトコを撃たれる言葉がありました。


「一度限りのね、物語をつくるようなものですよ」
     





くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうっっ!!
あぁ、もぉ、なにげにカッコいいなぁ。

自分がね、70歳になった時、そういった台詞を、
虚勢もなく自然に“自分の言葉”として言えるんだろか、と。

くぅぅ。
『真実襲来』20010405/000131

仕事書類を提出する為、昼休み大阪市内に出撃。

帰路、銀河の彼方から遙かなる呼び声が聞こえてきたので、
日本橋を経由せざるをえなくなる。

誰がそれを責められようか。いや、ない。

だが、
ふと気づくと『トゥルーラブストーリー3』が鞄の中に在り、
代金分の金額が財布から消失している。

これも、多透の、しょぼいまでに数少ないゲーム歴の中で、
珍しくシリーズで持っているもののひとつ。

これも、また、銀河規模の罠。

深夜、TVとPS2の前で、正座して思案する。

ゲームが悪いのんではない。
ゆるしてくれ。『トゥルーラブストーリー3』よ・・・
すべては多透の怠惰に起因する状況なのだ。

“する”と言った事が出来ていない、
ふがいないこの性根に起因する顛末なのだ。

仕方がないのんで。
『意志の弱い方々の手の届かない所に隠蔽しておきましょう』
作戦にて対応する。

そのようなわけで。
ぼくは背の高い本棚の頂上にゲームを置く事になったのです。
『誰も見ない桜』20010406/000132

自転車通勤なので、道順はその日の気分で変わる。
朝と夜、それぞれに、その日に似合う道も又ある。

小学校と中学校に挟まれた細い道もそのひとつだ。
ゆるやかに湾曲した道の両側には高い金網が続く。

夜は街灯が少なく、月光だけが校舎を照らし出す。
通る人は少なく、静けさの中で夜の空気を吸える。

この季節、夜のその道をゆくと桜並木が闇に在る。
影絵になった桜が両側の高くからざわざわとする。

金網の側に自転車を停めて誰も居ない校庭を見る。
沈黙に向けた自己視線が追憶を伴って帰ってくる。

花びらが影絵の破片のように夜の中を飛んでゆく。
ひろげた手のひらの指の隙間からすり抜けてゆく。

追憶の多さに追われるようにその場を離れてゆく。
同じ町に住んでいると、追憶装置の罠が多すぎる。








あ。

追憶装置『トゥルーラブストーリー3』が、家に。
ぁあああああっ!ダメだっ多透っ!強く生きれっ!
『謎の宇宙船強奪』20010407/000133

なんやかんやで、自分以外のトコロで時間の掛かった1週間。

それをイイワケには出来ないけれど、
『涙滴型宇宙船』の量産が進まない。

とりあえず3機分パーツ揃ったし、身分相応に。

今回、至極冷静に“売れない覚悟”は浸透している。

つくってから時間を経た事で、
無意識下の贔屓目までも排除。

買っていただいた方々には本当に感謝しているものの、
他ならぬ自分がつくった欠点もよく解るようになった。

ぉお! なんかココロが澄み切ってきたぞぅ。

今回は、素直に“売れない状況”を体感し、
未来への燃料としようではないかないかっ!



・・・と。

旧友からメールが到着。

物理的距離もあって、
長い年月、顔を合わしていないものの、
多透のサイトを偶然発見してくれてから、
物語の感想等をコンスタントに送信してくれている1人。

“感想”だけでも有り難いのに、
“批評”にまで踏み込んでくれる、
多透にとっては重要なブレーンの1人。

が。

世話になっていてナニだが、実体かどうか解らない。
電脳網の大海に発生した疑似思考体でないと誰が言えよう?

「どーせ売れないやろーからいっこ買ってやる。
 買ってやるが、顔を合わすとミステリアスさがなくなるから、
 ※日◇時@@駅横の空き地の☆☆の近くの草むらに置いておけ。
 目印にコーラの缶を置いとくので、がんばって探して、
 石の下から代金の入った封筒を取って宇宙船を茂みに隠しとけ。
 それから速やかに立ち去ること。待ち伏せしとったら撃つで。
 缶はゴミ箱に捨てとけ。我々はボーグだ反抗は無意味だ。
 言われたとおりにせえへんかったらエロゲーを送ってやる」






半泣きになって、指示された通りにする。

数時間後、「もぉええやろぅ」と思って見に行ったら、
ブツは消えていて、受領メールが届いていた。



・・・実体かっ?!  実体があったんかっ?!
『WHF大阪1』20010408/000134

そのような訳で、『WHF大阪1』に突入。

結局、用意できたのは、
『涙滴型宇宙船』2機と、以前につくった『スグミ』が2体。

『スグミ』は、もぉ、空間埋めの為だけに持っていったので、
「かなりつくりにくい 難物キット」との注釈文を同時表示。


なんか、最初から“負け戦”と解っているので、
ある意味スガスガしぃ。(と、自分を納得させる)

会場の『グランキューブ大阪』は、
屋上の巨大アンテナ等、実に秘密基地然としている。
いつか、堂々と出店できる実リキを持ちたいものだ。

GKイベントの少ない大阪だからなのか、入場者数多数の印象。
ただ、多透のような負け戦者はともかく、
全体的に商品の動きが遅いような雰囲気があった。

集中的に売れまくっておられる所は幾つかあったものの、
「大阪人の財布の紐はカタイ」との声を異口同音に各所で聞く。

あれかっ?!

あの『USJ』でさえ、高い入場料を払わず、
駅から近いゲート前だけで写真撮って帰る者が多々居る、と、
報道までされてしもぅた気質かっ?!


まぁ、それは、ちゃんとした作品を出せている方々が思う事。
多透の場合は、これでスッパリと区切りがついたわけで。

今回、
難物キットと明記しているにも関わらず、
新たに、『スグミ』を購入してくださった方や、
わざわざ撮影してくださったり質問してくださった方々に、
その御厚意に応える為にも、
次回参加予定の7月15日『WHF神戸9』は、完全新作野望。



ぁぁあっ・・・以前もこんなの言ってるなぁ・・・


「モエラ! ぼく強くなるよぅ!!」
『追憶サバイバー』20010409/000135

ちなみに、『WHF大阪1』のオープニングBGMは・・・
『忍者戦士 飛影』の『Love Survivor』であった。

主催者側としても記念すべき“大阪初開催”に『飛影』とは?!

これは、陰謀論的に推論すると、
“たいへんな事”が、隠されているのやも知れーぬ。

『飛影』は、我が追憶の80’Sロボ乱立期アニメでありながら、
確か日曜朝に放映されていた事もあり、記憶が定かでは無い。

21世紀の現代社会のように、
日曜早朝からアニメ・特撮連発放映など想像もされなかった頃。

嗚呼ぁあ、あの頃は・・・
“1秒でも長く一緒に居たくて”早朝から待ち合わせをするような、
初々しいヤングマンであったことよ・・・
                      ・・・だから僕は。


ちにみに『飛影』・・・
異星人『ザ・ブーム』との抗争に巻き込まれた地球人が、
伝説の宇宙民族“ニンジャ”に関わる可変合体ロボを駆使し、
なんやかんやしてゆくという内容だった筈。

結局、
ニンジャの謎が完全に解き明かされる事はなかったように思う。

主題歌は、チャリンコ通勤の際、ときどき熱唱するが、
肝心の話の内容は、あんまし覚えてはいない。

敵司令官の「ザっ・ぶぅームッ」というイカス発音や、
あんまし役に立たない宇宙人姫サマがオロオロとしたり、
ヒロインというほどもヒロインしていない、
地球人少女レニー・アイが赤パンツを履いていた事ぐらいだ。


『WHF』主催者(株)『エスイー』さんの、
隠されたメッセージを解き明かす為にも、
今後さらなる“くの一研究”が必要である予感がしてならない。

自民党総裁選挙も近づく中、混迷の社会情勢を切り開くのは、
やはり“くの一議員”ではないのだろうか?

そして、多透の秘密ロッカー“クの1番”の中には、
追憶装置『トゥルーラブストーリー3』が・・・
待ち受けているに違いない。

・・・だめだっ!
早まるなっ! 多透よぉぅ!!
『予感冷麺』20010410/000136

コンビニやスーパーの弁当売場に、
冷麺が並び始める。

我が“ソウルフード”にして、
“甘酸っぱい思い出”を想起せしめる炸薬のひとつ。


来た。

いよいよ来やがった・・・

・・・この季節がよぉ・・・



【注】『あしたのジョー』で矢吹丈が特少に到着した際、
   受刑者達が冷麺を見つめるイメージ。
『ファンドでポン』20010411/000137

スグミフィギュア、地道に改修と新造を繰り返し中。

毎晩のようにファンドとスカルピー、もみまくり。
この感触の虜になってしまったらどうすればよいのか?。
関係各省からは対策案は出ていないと推察する。


【作業予定手順】
一部にアルミ線を仕込んだファンド製素体に、
スカルピーで顔面や細部の肉付け。
スカルピー部を焼き固めた後、更に細部をエポパテで。
それをひとまず型取りし、全体をキャストに置換。
それを更に素体とし、細部を修正した後に複製し量産。


素材代は掛かるけれど、
自分の技術があまりにも経験不足であるし、
せっかく7月までの時間的余裕もある事だから、決定。

まだまだ・・・
単一素材にて一撃でカタチを出したりできないけれど、
やっと1/8なカタチにも慣れてきたような気がする。

まぁ、まだまだ入口の扉にも近づけていなくて、
見つけたぁと思った扉はまだまだ本当は遠いのだろう。
間違いなくぅ。
『古城の光』20010412/000138

先日、我慢対象となったゲームを本棚の頂上に隔離した際、
コンテナボックスに入れたままになっていた、
ビデオテープ群を発掘。

中には「こんなん残してたかのぅ?」なものもあって、
旧石器発掘捏造疑惑も浮上してくるが、なすがままに。

なにはともあれ、
ちょっとでも身辺の物質環境をスッキリ爽やかにしたい最近。

数年来、観てもいないものなので、潔く廃棄決定。

が、
廃棄する前に、未練がましく流し見してもみたり。

で。
粘土造形修行しつつ、『カリオストロの城』の再見。

『炎のたからもの』なオープニングで、
グンゼ産業のプラモ『旅立ち』をつくりたくなってくるが、
レッツ我慢。

序盤のドタバタが一段落して、
クラリスの屋敷でルパンと次元が話すトコが凄まじく好き。

あの水、あの空、あの光の在るあの空間。
本気で“あの場所”に行ってみたい衝動に駆られる。

やぱし、あの物語は、
架空の國に流れ続け流れ続ける膨大な時間が在ってこそ。

で。
ヨーロッパの古城という、
実際には多透にとって未体験な幻想が、
その言葉で想起される“甘酸っぱい思い出”エリアを刺激し、
粘土にぎったまま悶絶。


ごめんなさい・・・ブライトさん。
『古城の絵』20010413/000139

ヨーロッパの古城という検索キーで想起されるのは、
“古城ホテル”とかで有名なロワール地方。

中学3年の時、図書室でふらりと見かけた写真本の中。

名前も忘れた古城の一角。
細い水路と通用門。その間を繋ぐ小さな石の橋。

その、なにげない光線。

写真に切り取られた空間の周囲に広がるであろう静謐。
広い城内で、訪れる者は滅多に居ないであろう空虚感。

その圧倒的な静けさ。

時間に忘れられたように在りながらも、
確固として立ち続ける光景が突き刺さってきた。

廃墟にも通じるような鮮烈が魅力がその写真空間には在った。

グランドキャニオンの高みに在る巨岩のテラス。
軍艦島の壊れきった映画館。
廃屋に転がっている鬼瓦。

人間の手がまだ触れない、もしくはもう触れる事の無い場所。
その、“接触”へのどうしようもない渇望。
その、苛烈なる求心力。


文庫本よりもちいさな写真に惹かれて、
中学3年の多透は自分の手で模写してみたりもした。


ある午後。
昼休みも終わりに近づいた頃、

同じクラスの男連中とダラダラ喋る窓際最前列の机。
無地のレポートパッド。黄色の表紙。
とりとめのない話をしながらも、シャーペンの黒鉛が、
“あるはずのない古城”の一角を空想して描いてゆく。

近づいてきたのは、幼なじみとその女友達。

やせっぽちで美人で頑張り屋の内気少女の幼なじみと、
バランスを取るような陽気な子の取り合わせ。

陽気娘が微笑みながら問いかけてくる。
「なー。なに描いてんのん?」
「どこにもない城」
「名古屋城?」
「ちがぅ」
「ふぅーん」

幼なじみは窓際に立ち、少しだけこちらを見てくれながら、
視線の半分で空を見ている。

物心ついた頃からのつきあいだが、
筋向かいだった住まいから、互いに引っ越ししてしまったり、
彼女が美人である事に気づいてしまったりして、
妙に、意識しすぎて、いつのまにか距離が出てしまっていた頃。

陽気娘は微笑みながら引き下がらない。
「なんかなー、インドの写真でこんなとこ見たでー」
「ん。ヨーロッパのなぁ、なんか忘れられたみたいな場所」
「あ。ここになんか宝物かくしてるんやろ?」
「んぅ。こんなトコで1日ぼぉっとしてみたいやん」
「そっかー。そぅやねー」


視界の隅で、幼なじみの左手が、
“きゅっ”と閉じられるのを、見る。

誰かを殴るような握りではなく、
ウズラの卵でも入っているような、
伸ばした親指を人指し指の隣りに添えたままのカタチ。



その後の事は、覚えていない。


たぶん、チャイムが鳴っただけ。
『追憶チャイム』20010414/000140

》その後の事は、覚えていない。

と、昨日は書いたが、もしかしたら・・・

実は殴られてて記憶破壊が生じたのかもしれないし、
何かが空に飛んでいて記憶操作されたのかもしれぬ。

記憶とゆうものは、どうして些細な波頭が残るのだろう。

まぁ、ゆるやかに茫漠としながらも何処か尖り始めていて、
背伸びと静けさの中に居たような中学時代。

デフォルメ済のフィクションに視線を向けつつも、
そうそう派手なドラマは、動きもしない人間には、
来てくれない事に気づき始めてしまっていたころ。

それこそほんとに、
たぶん、チャイムが鳴っただけ。



・・・・・って、
『トゥルーラブストーリー3』の舞台設定って中3やん?!

やばい。・・・やばいでぇ。

部屋、のたうてるように片づけとかんと・・・
『石鹸ファイツ』20010415/000141

レンタルビデオの会員証更新で、1本タダ通知が来たので。

ネタバレは避けるが、『ファイトクラブ』を観た。

とりあえず、ファンドを練りながら。

まだ、公開時から1年も経っていないというのに、
身の回りで劇場に行った人達が幾人か居たからか、
なんとなく今更感があるような気も何故かしつつ。

いつかは観ようと思っていたので、
事前情報は特に吸収しないでいた。

普段接触しているフィールドが異なるせいか、
アニメ物よりも情報抑制は楽々だ。

近年、そういう情報欲求がヘニョヘニョになってるし。

ジャン・コクトー先生風に、
「装飾は ぼくらを毒してる」と実感できたのではなく、
単に、年相応に落ち着こうとして萎えているのかも知れない。


『ファイトクラブ』もまた、情報と人間の物語だ。

2時間以上あるのんか・・・長いなぁ。

・・・のぬ?

ちがぅ! ちがうでぇ!!
なんか、妄想してた話とちがうでぇっ!!


・・・数ヶ月間を情報抑制していたせいか、
勝手に脳内で物語を妄想してしまっていたようだ。


【ぼくのおもてた『ファイトクラブ』】

イヤな感じに寒いシカゴの下水道迷宮。

その地下世界には、
なんかパラレルワールドと接続してしもうた一角が在る。

なんやかんやあって迷い込むのは、
上司を殴ってしまった若者(主人公)。

彼が見たものは延々と際限なく繰り返される、
“地下世界格闘賭博覧会”であった。

「やばいなぁ」と思いながら観客に徹するつもりの若者。

だが、
新進気鋭のチャレンジャーとして売り出し中の男を見て、
結構ドッキリする。

なんと、それは小学校時代のサエない悪友やった。

「おんどれもリングにのぼれ」と、
ニカニカ笑いながら誘うそいつ。(ブラッド・ピット)

闇武闘で勝利すれば巨額の賞金とベッドでドンペリニヨォン。
だが、負けが込むと“石鹸ましーん”に入れられ、
ピンクの石鹸にされてしまう罰ゲームが待っているのだ。

あれよあれよという間に、社会の仕組みに巻き込まれ、
運良く連勝してゆく若者。

だが、それは悪友との対決カウントダウンでもあった。

ついに運命のゴングが鳴り、
コンニャク戦法とかを駆使した壮絶な戦いの果てに、
両者はカスピ海とかオコジョの幻覚を見たりする。




ラスト、
シャワールームで鼻水ダラダラ流しつつ号泣する、
ブラッド・ピットの手に桃色石鹸。
『学園書簡』20010416/000142

こういう事をしている身にとって非常に幸運な事に、
『聖ギャルロボ学園』に関する感想・批評を、
積極的に送ってきてくれる方が居られまして。

結構、分量が貯まってきたし、本人の了解も取れてるし、
ココにも置く事で多透自身が客観的な視点を持てるので、
ちろりっと。

『聖ギャルロボ学園』以外の話題部分とか、
プライバシーに関するトコは検閲削除させていただきましたが、
基本的にメール時のままななので、文脈が変なトコとか、
質問に対する解が不明瞭とか色々ありますが、御了承を。

とりあえず、今回は雰囲気を少し。

あんまし連発しすぎるのもナニかなと思うので、
以後は、テキトーに突発的に。
『学園書簡2』20010417/000143

「なんかさー。二回以上読まないと分からない話をネットで出すって
 いうのは効率いいんかなって思うよ」

ん。それはごもっとも。(^^;

けど、一番迅速に公開・加筆修正可能な方法がネットだと思うし、
その手段を手に入れたから動けたんやとも思う。

ライブ性の善悪はともかく、まず、目の前に在るもので動かんと。

自分が手にいれようともしてないものに対して理屈だけコネて、
結局動かへん事にいいかげん疲れてきたし。

“2回以上”については、やっぱし、紙本の方が優位かも。

でも、まぁ、物語に限らず、作品を、
何度も見てもらいたい、細部分析してもらいたいと思うのは、
送り手の共通欲求かも知れんけど、普通はそこまでしないでしょ?
自分にも照らし合わせた、場合。

でも、こういう感じに物語の“色”を決めたのは、自分やし、
こういう文構成で書きたい欲求が在ったんもほんまの事やし。

もし、“2回以上”を見てもらえた場合、
何か新しい発見をしてもらえるかもしれない仕掛けは、
仰山置いときたいなぁ、と。

気づいてくれるかどうかを不安がるよりも、
まず仕掛けとかんとイカンってのは、送り手の基本線やと思うし。

「まー。それを分かってくれてる人がどれだけいるかはともかく、
 その心意気でしょっちゅう細かい所を修正してるのは
 見さしてもらってるけどねー。でも、あいかわらず面倒なこと
 ばっかししてるなぁ。
 こっちにしてみたらそういうのがらしいと思うけど、もー、
 しんどい気持ちって麻痺しるやろ?」
『学園書簡3』20010418/000144

「基本的にウェットな話なのに、どっか静かで乾いてる気がするのは、
 文体のせいかなぁ。見た目が文字の塊で来るからごつごつして感じる
 のかも」

》文体

カタマリを見せたい気持ちは白状すると在るので。(^^;
素直に嬉しい。

なんか行動する時の理屈として、誰だって個性が欲しいと思うし、
それを本当に出す事は難しいし、記すにはエネルギーが要るけど。

でも、せっかく人生の時間使って動くからには、試さんと(笑)

元々、字数を切りつめて純化させたい欲求はあって、
けれど、物語でそれを下手に試すと読み辛くなるのは実感済。

んじゃ“モザイク画みたいな文章”ってできへんかなぁって、
思ったのが発端。

でも、字数を合わせるのって、やってみたら案外簡単やで。
あんまし考えんでも出来るもん。

んでも。今ぐらいの構成やったら、自慢にはならんし、
まだまだ個性とは恥ずかし過ぎて言えんわ。

むしろ、字数揃えだけに拘るんやなくて、
揃ってる文字列がリズムを崩した時の違和感を活かして、
それを武器にできた時が第一歩やと思う。
『かぜをかむ』20010419/000145

長めの昼休みを利用して、よく散歩に行くんですわー。

二本足で歩いたり、
チャリンコで時間の許す限り遠乗りしたり。

お日様に当たらんと、すぐにヘナる体質なんですわー。
お外に出てるほうが、物語とか思い浮かぶ性癖だしー。

職場から山が見えるんですわ。
チャリンコダッシュなら往復できる距離で。

“移動が思考を加速する”という定理を自己証明したいと、
ガキの頃から思ってるんですが。

あんまし速いと思考が希薄になってくんですわー。
わー。なんもかんがえられへんーってかんじでー。

このあたり、人それぞれの対速度性能にもよるんでしょうが、
多透の場合、チャリンコダッシュ程度がソウルフル速ですわー。

坂道にしがみつくみたいに自転車こいで。
懐中時計見て、慌ててリターンゴーゴー。

ハフハフ言いながら、クチ中を鉄っぽくして走って、
目の前の空気に噛みつくのんは結構シアワセですわー。
『学園書簡3』20010420/000146

話がウェット云々については、
自分なりの明確な弱点ではないか、と。

突き放して、悲惨なだけの話のほうが書きやすい気がして、
じゃあ、自分にとって難しいだろう方向で書き進めたつもりが、
実は予定調和なまでに楽な方向だったのかもと自己嫌悪。


「んー。それを言うと、お互い色んな人を数多く仕事上でも見てきた
 訳でその分悲惨な実話も嫌なぐらい沢山知ってしまってる訳で。
 それはそれで書きやすいと思うけど、誰も楽しくないよねー」


やぁ、まぁ、そこまで突き詰めての意味はともかく、
第2話のラストも、書き始めの予定だと1頁前で終わりだったし。
いっそ、ラストだけ第3話の頭に持ってこうかとか思ったりして、
どうしようか迷いながらも、結局ああ書いてしまうのが弱点か、と。


「でも、あれが無いとただでさえ分かりにくい話が余計にわからん。
 うき子ちゃんとかさー、迷路走って色んな部品を削ったり手に入れたり
 してやっと、シンプルな自分の足で立とうとするところなんだから。
 その象徴としてミルクが熱いのはいいんとちがうかなぁ。ベタだけど。」



解ってくれるのんは嬉しいけど、いざ言われると・・・

・・・めっさ恥ずかしぃでぇ(笑)
『学園書簡4』20010421/000147

「んー。でも、恩着せがましいけど普通はそこまで読んでくれへんよ。
 読解力がどうこうじゃなくて、そこまで考えさせれる力があるかどうか
 が問題やもん。あたしはあんたの人間を知ってるからわかるけど、
 全然知らん人の思考を刺激できるかははっきりいって疑問やで。
 第一話は世界観の導入とつくりかえられた現実の中でとりあえず立とう
 っていう話で、第二話は昨日書いたみたいに自分の足に気づいて、
 あー自分でつくり始めないとーってあの子らが分かる話って思ってる。
 でもね。あたしはあんたがまだまだ止めへん奴やって知ってるし、
 次からの話で違う側面から彫り込んでいくんやろって分かる。
 けど、初見の人にはまだまだどこかダイジェストっぽいと思うわー。
 文体にこだわるんもいいけど、それこそリズム上手く崩してもう少し
 文章としてのおかずを入れないとかえって見た目で損する気がする。」





あ〜〜〜もぅ・・・・・    (言い返せないぃ) 
『学園書簡5』20010422/000148

「まー、連日で書いたんは頑張ったと思うよ。仕事もあるのになー。
 けど、そういう風に、まだまだあんた自身の行動で面白がってる
 ところは多いと思うわ。話にも慣れてきて、うき子ちゃんも好きに
 なったけどまだまだ始まったばっかりやもん。わからへんわ。
 まだはやいわ話を色々言うには。早すぎ。
 だから途中で止めたらめっちゃ怒るよ、ほんまに。
 文字ではコンタクトするけど二度と顔合わすつもりないから怖くない
 もんねー。へへーん。あほー。あほー。
 あと、出し惜しみも禁止ね。
 あんたの心棒は「過ぎ去った時間への郷愁」と「わけわかんないもの
 への子供みたいな憧れ」やねんから、もっと出しまくらんと嘘や。
 どーせ、あんたは「や、俺にももっと別の引き出しが・・・」とか
 言うやろけど、あたしにはバレバレ。どーんな言い訳してもあんたの
 基本はそれ。そっから逃げやんとさっさと書けー。あほー。」






あ〜〜〜
   いゃ・・・
         文章とか物語は、素を出しまくったらいいかと
           ゆうと、そういう・・・
.
.
.
                        うきーーーーっ!!(逆ギレ)
『アリアゲーター』20010423/000149

多透は自営ガーなのですが、
同業の方々と年に1回ペースで計画しているイベント、が。
なんと『WHF神戸9』7月15日(日)と重なる事が判明。

こればっかしは、いたしかたないというワケで、業界優先。

戦士を募るという手段も考えましたが、
せっかくの新作だし、“その場に居たい”欲望に嘘は言えず。

で。
7月でも余裕があるような気分になってしまっていたので、
このまま熱情が醒めてしまうのを回避する為、
目標を『WHF有明5』9月2日(日)に決意。


ガレージキットの送り手になってみたいと思い、早くも7ヶ月。
あれよあれよっという間に、キット2種とディーラー参加3回。

正直いって大反省だらけだけれども、
“最初の1年”の折り返し点を過ぎ、
いよいよ・・・自己成長の実感が欲しくなる年頃。(^^;

時間的余裕を上手く活かして、
原型完成から複製作業までに冷静に自作再評価できる余裕や、
『聖ギャルロボ学園』本をつくれる余裕を持続したいトコロ。

せっかく1年のウチで調子づきやすぅい季節も来る事だし、
ドギャァァンとつくって、製品モニターしていただいたり、
ブツをつくりすぎて、有明同行戦士を募っちゃったりとか、
そういう甲斐性を手に入れる日が来るのか否か多透次第ぃ。


ま、夏だし。
『粘土みたいな恋をしよう』20010424/000150

このトコロ・・・
“ファンドで素体形成し表面をスカルピーで覆って細部を”という
手順を練習しているせいか・・・
ファンドがなんか美しいもののように思えてくる。

そこで意気揚々と、“ファンド”でネット検索を掛けると、
当然のように“投資信託”の項目が優先ヒットする。

社会の仕組みの前には、
粘土としてのファンドといえどもガンタンク2のような扱いだ。

まったくもって憤慨したくなる。
世界の広大と自分の矮小さに気づかず表装記号に憤るチュウ学生の如く。

(チュウ学生といえばトゥルーラブストーリー3にはチュウシーンは?
 あるのだろうか?あるのんだろうか?早急に確認・・いゃ、待て・・・)

・・・ハッ!!
だから、セップン粘土というのか?

もしや、ファンドにはまだまだ人類が知らない秘密作用がっ?!

そ、そういえば・・・
あの、やたらデカいニューファンドランド犬は泳ぎ好きと聞く。

冷たい海でも人命救助犬として活躍するガッツのある犬だが、
なんと、足指の間に水かきがあるとゆうし、
なんと、泳ぎには天賦の才があるとゆう。
あろうことか、犬だというのに犬かきではなく平泳ぎみたいに、
外かきが可能だというマメ知識も読んだ覚えがある。

見えた。

やはり、ニューファンドランド島には驚愕な秘密があるのではっ?!

おそらく、大地の底に高純度のファンドが満ち満ちており、
そこに住む生物とか犬とかに神秘の作用をシュワァァァッて・・・?!


見えた。


地中粘土層により、効率よい農耕が不可能とされる町はずれの荒野。

オーロラの写真を撮りに訪れた“ぼく”は、ひとりの女学生に出会う。

地元の高校で地学を学ぶ彼女は、
大きめのオーバーオールを汚しながらいつも荒野を歩き回っている。

大地から掘り起こしたファンドで細い指を白くしながら彼女は、
「みんなファンドを悪く言うけど・・・
 可能性を閉じるのはよくないよね?
 自分でも馬鹿みたいに思うけど・・・
 何か素敵なものがつくれるような気がするの」

それからなんか“ええ雰囲気”になってチューしようとした時、
にわか雨が降ってきて、ぬかるんだファンドの大地で、
照れ隠しに「待てよぉう」「ほほほ、つかまえてごらんなさぁい」
とかをしながら派手に転倒し、お互いファンドだらけになりながら、
「えぃっ えぃっ」ってファンドのカタマリを投げ合ったりする。



そして・・・
再会を約束しつつ、
撮影の為に町を離れなければならなくなった“ぼく”を見送る道で、
彼女は・・・
自分でつくったファンド製の“やたらヱロいフィギュア”を渡す。
『濡れファンド』20010425/000151

》お互いファンドだらけになりながら・・・

と、先日に書いた件について、
匿名希望のペンネーム
“エッチGO!のちりめん首領屋大好きっ子”さんからお便り、で。
「ファンドに濡れたティーシャツは如何なものか?」と御指摘が。

なるほぅど。

ぼくは『トゥルーラブストーリー3』の封を未だ開けないまでも、
超時空精神的にチュウ学生へと疾走していたのんかも知れません。

そもそも・・・
かのメリケン國には、おそるべき事に、
『濡れたTシャツコンテスト』なるものが在る模様なのです。

多透が見た映像では・・・
観客席から水鉄砲でシパシパと放水されるサマービーチで、
出場ピチピチギャル軍団08小隊が砂浜を練り歩くのです。

まさに八月の濡れた砂浜とはこのことであります。

みなさん、このようなことがゆるされてええのんでしょうか?


多透が件のニュウス映像を見たのは、まさにチュウ学3年。
幼なじみともあまり話せないまま、
受験勉強で電気スタンドの白熱灯が、
“まぼしっ!”と音をたててフィラメントを焼き切った頃。

「吾輩がこのように精進しているとゆうのに海の向こうでわっ!」

・・・憤りましたね。
憤慨も26倍ぐらいですよ。まったくもってケシカラン!!

もぉ、ね!
“怒りを忘れた無感動な古い地球人よぅ”と言われないように、
この怒りを如何に正義の行動へと持続昇華できるかがッ!
高校生活でモテるかどぉかのトレーダー分岐点だと確信ですよッ!

・・・戦いましたね。ぼかぁ。


今も、ね・・・フィギュアをつくってるのは、
もしかすると“あの日の怒り”への戦いかもしらんのですよ。ええ。

こんな人間にならないためにも、
健全な男子諸君は是非っ! 
人生の冒険において“濡れたTシャツ”に遭遇しないように御注意ッ!


ネバー!!
『サンダー粘土の挑戦』20010426/000152

午前3時に粘土を触ってますと、
「ハッ! もしや粘土には睡眠抑制作用がっ?!」と貫く疑問。

きっとそれは・・・
身近な物々に潜む未だ人類が知り得ていない不思議色ハピネス。

だいたい、こぅ、
乾燥させると硬質化してゆくというのが怪しさ丸出し。
普通、乾燥させると気化するもんですよ。味噌汁とか。

水つけすぎると握る事も困難な状態になるのも怪奇風味。
触れる度に毛羽立つ如くニチャるファンド塊は生物的で。

珪素生物の親戚の友達ぐらいの位置関係のアレのようだ。

我が毛穴からジョジョに進入しファンド人間にする野望?

気づかないうちに人類は危機の断崖でジルバを踊ってる?


百円均一で買ったタッパーの中には既に粘土製素体数体。

深夜に目が光ったり毛が伸びるぐらいなら実害は無いが、
1/8サイズのものが走りまわられてはスパイシー過ぎる。

深夜に多透が起きているからこそ大人しいだけで、
気を許して早寝しようものなら何かが始まるのか?

マッハで走り回られない為にも、
タッパーの蓋はキチンと閉めよ。

だが、それでは乾燥が・・・
『ネクロネンドマンティック』20010427/000153

サマザマなサイズの粘土素体を試行錯誤していると、
ようやく自分向きのサイズが解ってきたような気が。

複製量産や並べる事を夢想した場合、
多透にとっては1/8でも少し大きいのではないか、と。

身長170センチのキャラなら1/8で21.25センチ。
身長150センチのキャラでも1/8で18.75センチ。

足の長さ比率は程々にするつもりだし、
無謀な巨乳に挑むほどの技量は無いし。

実は、それほど大きなサイズは不向き?

どうにかこうにか、自分でつくれるよぅになってきた、
顔や手のサイズから逆算して・・・1/10でどうか、と。

これなら縮尺計算も即座に可能だし、並べやすそうにも思う。

早速、これまでの試作を利用して、
自分なりの“素体”をつくってみる。
170ミリと150ミリの2サイズ素体がなんとか完成。

関節部に余裕を持たせてアルミ線でポーズ変更し固定の仕様。

ほんとうなら1体づつ基礎からつくったほうが、
体型に個性を持たせられるのかも知れないけれど。

そこは全体に細身の素体とし、
削るよりも肉付けする事で、体型の違いに対応を目指す。

イチからつくっていると、
どうにも胸郭が厚くなりがちな弱点が自分に在るので、
その予防も兼ねる。

女の子を初めて抱きしめた時・・・
「ぅっわぁ〜っ?! 薄ぅぅうっ!!」と実感した男子は、
10人中2万人にも達するというNASA報告も耳にしたし。

“細身”の幼なじみの呪い(Curse Of Osananajimi)より、
どうも、そういう体型が好みなのではないかという自覚も、
最近うすうす感じはじめている次第でもある。

この運命に立ち向かう為にも、
素体をサマザマな体型に変化せしめる事が若者には必要ッ!

フランケンシュタイン博士も、
縮小フィギュアにしとけば良かったのにナ・・・

とりあえず、この素体シスターズを複製準備開始。

これにより、作業効率が向上し多作性向上があれば、と。

上手くいけば、5月には新原型連発完成かも。(誤希望的観測)
『空腹とソース』20010428/000154

映画『ショコラ』の予告CMで、
チョコレートソース(?)をチキンらしきものに掛けてるのが、
めっさ気になる。

美味しいのんだろうか? や、美味しいからするんだろうけれど。


そのような事を平行思考しつつ、素体シスターズの表面手入れ。

フィギュア原型師な方々のサイトで、
「自分用の素体からつくります」という記述を見ないのは、
きっと効率が良くないからなのだろう。

自分の事ながら色々と遠回りしてる感じがするが、
楽しいからまぁいいやぁいいのんやぁ〜と思いこむ事にする。

なにはともあれ、
自分なりの素体パーツが揃うとなると、
皮算用で色々とつくれるような妄想が若さにスパークする。

されど、同じ素体を使うという事は、手間暇かけて、
それぞれ体型に個性を考えてあげないと怖いことになる。

や。
・・・自分好みの体型のみを追求できるのもまたシアワセなのか?
つまり、あえて肉体の多様性を追い求めるのは人生損してるのか?
ソースを掛けたつもりが無個性な素材を更に無個性にしてるのか?
と、大仰ぅに考えてはみるものの、

しかし・・・あらためて素体パーツ群を見直すと、
自分以外には何処がナニのパーツとか解らんですッ!

河原の石に混じってしまえば、自分でも「ごめん」って言います。

きゅぅ。

もっと多透にスキルがあったのならば、
素体キットとして出せもするだろうに。

そういう需要は在るようにも思ったり、
そういう広告も見かけたりするけれど、
イベントで遭遇しないのは多透の眼力不足かしらん。

素体を無個性化したプレーンな形状であればあるほど、
自己作品をつくっている感じも増大するというもので。
借り物という抵抗感も少ないとか言い訳思考を用意してみたり。

いずれにせよ、
素体が在れば原型完成が早くなるような妄想も沸々と。

どなたかがつくった既製品を素体に、
改造して原型にしたほうがそれはもっと早いんだろうけど。(^^;

それでも、
自分で素体をつくろうと思った理由のひとつには、
“改造”の範疇を自分で決定して商品原型をつくる事への抵抗感。

『ガレキの翔』でも揶揄されてたし。(^^;

やぱし、“買っていただく”という事を考えた際、
自分以外の誰かがつくった曲線が残存している事に、
抵抗感を感じてしまう多透が居るのんだろうか?

メカと違い、
そういう意識をヒトガタには、込めてしまうんだろうか?

嗚呼!
ぼくわいまフィギュアという青春改札口に居るんですね!先生!!


通勤路に居る3本足の老犬に、
以上のような念波を送信すれば、
「ものづくりはじぶんづくりズラぜ。くししっ」という風味の、
奥歯にものが挟まったようなゼスチャーをして、
寝た。
『海辺のフランケンシュタイン』20010429/000155

脈絡も無いままに、ふらりと小旅行決行。

ほんとは少々野暮用が在った為だけれど、
本命は“だらりぃ”としたかったからで。

普段はそうそう肉体的な“痛み”を長続きさせない体質なれど、
年に数回発症する“ぎっくり背中”も登場中であることなので。

温泉。列車。片道4時間以内行動圏。太平洋。山林。
・・・等で脳内検索した結果、ふらりと南紀白浜へ。

時間的制約を金銭で解決し、特急「くろしお」の乗客に変貌。

海岸線を走ってくれるそれだけで雨模様も気にならない。
『名探偵コナン南紀白浜ミステリーツアー』のポスターが目立つが、
蘭ねえちゃんが徘徊している模様は無し。無念。

身も心も疲れ切っていないままで旅の人。

雨の降る中、所用をクリアし、海辺の町へ。

宿に少ない荷物を置いて、早めの夕食。

普段、あまり飲み会とかに出ないのだが、
ちょっと多めの飲み代ぐらいで旅の宿がとれるのは嬉しい。

黄金週間だというのに。


18時30分。
せっかくだから歩き回る事にする。

雨の日の夕暮れは劇的な色の変化も無いままに流れてゆく。

ちいさな黒い折り畳み傘で海辺の町を歩く。

意識の隙間に滑り込まれるようにいつのまにか夜になる。

“うみべのまちでぼくらはなかよしだったか”・・・
というのは、山本直樹作品『YOUNG&FINE』の副題。

あの日の自分達は海辺の町に暮らしてなんかいなかったけれど。

記憶の中に滑り込んでくる、無限の“if”・・・



“むわぁん”とした夏も未だのままに、僕等は暮らしている。

夏休みの夕暮れ。別々のクラブの帰り道。不機嫌な空模様。
制服の少女が自転車を押して歩いてる。

最近綺麗になった彼女は、老舗の温泉旅館の一人娘。【設定】
親が板場で働いている【設定】“ぼく”とは幼なじみの距離だ。

「どしたん?」
「んー。パンクぅ」

なにか久しぶりに聞くような彼女の声が、不思議に自然で。
海岸沿いの長い国道を歩く。

道はゆるやかに曲がっているけれど、未来は不明瞭だ。
この帰路の十数分で僕等の距離は近づくかも知れないし、
また何も始まらない夏が来るのかも知れない。

僕等はこの海辺の町で住み続けるのかも知れないし、
それは一緒なのかも別々なのかもわからない。

それぞれがそれぞれからとおくはなれて、
もぅこのまちにもいないのかもしれない。

「ロサンゼルスオリンピック・・・はじまるね」

彼女が唇に乗せる言葉は、4年後も8年後にも触れていない。

僕等は路肩の知らない草を踏んでしまう。


いずれにせよ、かなりフィクション。
濁った雨雲とおんなじぐらい。
『君が隣りの風呂の頃』20010430/000156

【4月30日】(1)

夜更かし用お菓子等を補給し、宿へ帰還。

宿の風呂・イン。

白浜は温泉地であるので、至る所が温泉だらけだ。
きっと地下では、
巨大なハマグリが蜃気楼とか温泉とかを吐息に乗せている筈だ。
探せばきっと“温泉でパワーアップする女子校生卓球部員”も。

だが、人類にはまだまだ触れてはならない領域が在る。
謎は謎のままにしておくのも旅人のたしなみというものであろう。

旅人にとっては謎であっても、住む者にとっては潮騒と同じだ。
相手を伴わない追憶がそうであるように。

宿の部屋から、海が見えている。
曇る空に溶ける水平線。夜の海という見えないカタマリ。

だが・・・その時、
ふわりと視線を揺らすと、間近に煌々と光る灯り。

「あれは・・・風呂屋っ?!」
そう、温泉を利用した市営のそれ。

木材を多用したイカス建築様式。
魂の右斜め上方から「ひとっ風呂あびれ」と呼ぶ声が聞こえ。

1階はロビー及び、隣接する海水浴場のシャワー設備。
風呂は階段を上って2階へ。

夜の海を見ながら、またも湯船で身体中のばしまくり。

窓から見える白砂の広い砂浜。

だが・・・その砂浜の一点に巨大な竹筒と旗印がっ!!
流麗な筆文字で染め抜かれたその旗には『熊野水軍埋蔵金』の字!!

・・・・・いいのんか? こんなにハッキリと書いて・・・
ルパンに狙われたらどうするというのんか?

いゃ・・・こうして明示しているからこそ衆人環視が可能なのか?
おそるべし温泉スピリッツ。


肉体のありとあらゆるところをのばしきっていると、
湯の匂いとヒノキの匂いが混然と染み込んでくる。
すこし開いた窓からは潮の匂いと松葉の匂いと夜の匂い。

言葉以前のものが満ちてくる贅沢にひたりつつ、ふらりと気づくのは、
子供の頃にジジイハウスで過ごした夏休みが、それの連続であった事。

忘れたのではなく、思い出せないのではなく、届かないだけだ。


砂浜に面した風呂屋の1階には、木造の広い縁側。

あの頃に海辺の町で暮らしていたのなら、
こんな雨の夜に、
この縁側で“偶然”幼なじみに会ったりするのんだろうか?
雨の匂いの中に、彼女の匂いを探したりするのんだろうか?


遠回りして帰る。
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