『大作戦日誌』20010201-20010228
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『FUTURE SPIRITS』20010201/000148

で。
昨日、職場で恥ずかしげもない文章を書いた後、深夜、
自宅で、つくりなおしな型のシリコン硬化待ちの間に、
文庫本を検索してみた結果・・・・・
“てんで再現できてへん”事が判明っ!!

ぅぬむ。野田節おそるべし。
良くも悪くも(や、実際そこが良いんですが)直訳っぽい直球訳。

文章に飾りをつければいいというものではないのを再認識痛感。
物語に必要なものは虚飾ではなく、物語自体が輝く事なのかっ!!


だいたい、カーティス・ニュートンは“ふたつ名”を思いついた時に、
イチイチ“はにかんだり”なんかしてない!

もぉ、“キャプテンフューチャーは、いつだってホンキ”!!

透明ケースの中に入って飛ぶわ喋るわする“生きている脳”、
顔面組織を改変して誰にでも変装できるパンツ一丁の“合成人間”、
とにかく怪力で身の丈7フィートで目ぇが光る“機械人間”・・・
両親を殺され、
ものごころついた時には、そんな濃いぃメンツに育てられた男は、
そぅそうヤワい神経を持ってないのだ。

そういう不屈スピリッツが如実にガンガシ出てくるエピソード、
『宇宙囚人船の反乱』やっぱしイチ押し。
『いつかコメット号へ』20010202/000149

と、まぁ、ここまで引っ張っておいてナニですが。

現在『WHF有明』を目標に用意している“涙滴型宇宙船”は、
キャプテンフューチャーの『コメット号』ではありません。(^^;

以前にもBBSで書きましたが、
版権物をつくる余裕も予定も当分は無いと思います。

勿論、版権物の魅力や、それをつくる事の魅力を否定なんてしません。

『コメット号』に関しましても、ダイキ工業さんからリリースされた、
とても良い完成度のガレージキットを購入させていただいてますし。(^^;

でも、自分でガレージキットをリリースすると考えた場合、
“あの”『コメット号』をつくろうという立位を、どうも持てないのです。

でも、“涙滴型宇宙船”は欲しいんですよね。(笑)

上の1行だけの意志を伝えますと、
「じゃあ、『星詠み号』はどぅよ?」なんて事も言われます。
『星詠み号』とは『宇宙英雄物語』というコミック登場の宇宙船で、
“涙滴型宇宙船”の中でも出色のデザインだと思います。

でも、つくれないんです。“自分のキット”としては。

悔しい事に、それは自分の物語の空に飛ぶ宇宙船ではないからです。

物語をつくりたいという願望が空転加速するのは厄介なもので、
“なんかかわいい女の子”“なんかかっこいいメカ”という様な、
漠然とした対象を描いたりつくったり出来なくなってきます。

どぅしてもそこに自分の“物語”の存在を求めてしまうのです。

まず、自分の物語ありきで、
その空のもとに存在してもらいたいもの達を、
二次元や三次元で具現化していきたいのです。

それが舌足らずで不格好な事が痛感できているにも関わらず、に。

まったく、自分の性根の狭さが口惜しいです。

でも、うつむいているだけでは、もっと口惜しくなるので、
まずは自分の中のものを頑張ってつくっていこうと思うのです。
誰かの物語の中のものを頑張ってリリースできる様になるのは、
きっと遠い“それから”の事だと思います。

だから、まず、
なんか、そういうつくりかたをしていこうと思っています。
『コメット号GK』20010203/000150

【注】先日の日記で・・・

》『コメット号』に関しましても、ユウビ造形さんからリリースされた、
》とても良い完成度のガレージキットを購入させていただいてますし。(^^;

と、書いてしまいましたが、リリースされたのはダイキ工業さんでした。
当該箇所を修正するとともに、関係者各位に陳謝いたします。

このキットは偶然、ネット通販リストで見つけて購入したのですが、
なかなか良い買い物でした。

数年前の模型誌広告で見かけて以来、心の何処かに引っかかったままで、
それでも意識表層から忘れてしまっていたもののひとつでしたが、
やはり、手元に在るというのは感慨深いです。

ちなみに当該キットは、全長110ミリ程度のスケール。
『コメット号』を知る者の誰もが思い浮かべるような、
“こうであろう”“こうあるべき”夢の最大公約数を満たす姿です。

船体前面には綺麗にリベットモールドが加えられており、
こういう風味が好きな者にとってはタマラないものがあります。

型の分割線は機体中央に来るのですが、
型の精度が良い為に処理はし易いと思います。

ちなみに多透のつくったキットは、
モールドを考慮した分割を思案した結果、船体を前後分割し、
“U”字型に型取りするという方法をとりました。

気泡逃がしが大変で、何度も何度も型を叩くハメになりましたが。(^^;

深夜にカナヅチの奇怪な音が・・・
                ・・・・・午前3時のトントンツー。
『切り札なんて持ってない』20010204/000151

“できること”
“できないこと”
“できるかもしれないこと”
“できるけどやらないこと”
“できるけどやらないとおもっていること”
“ほんとはできないこと”

時間の一方通行をリアルに感じる年頃になると、
“いつか”なんて言葉の内包する嘘が冗句で済まされる筈もなく。
“きっとできるはずなのにできないこと”を増やしていかなければならない。

ヒトの肉体は上手くやれば120年は生命維持機能を保つらしいが、
期限ギノギリまで何かをつくっていられるかを誰も保証してなんてくれない。

「時間」「仕事」「肉体」「才能」「努力」「嗜好」「記憶」「海水」
「高揚」「予算」「採算」「幸福」「眠気」「恋心」「充実」「誤解」etc...
手持ちのカードを並べて見る。
組み合わせて出来る役の名は?

さぁ、どぅするよ?  多透?
“物語”が欲しいんだろぅ?

腹を据える時が来たんじゃないのんか?

“あとで悔やむかも知れない”と、なんでもかんでも欲しがる年頃か?
一番欲しい宝物を手に入れる為に、次に欲しいものを諦める勇気を、
手持ちのカードじゃつくられへんのんか?

誰かにとって激烈に大切な事でも、人生のカードを選ぶ時が来てないか?
たとえば、1/23「アッグ」をつくる事と、“物語”をつくる事。

重たいのんはどっち?
バネ秤のスプリングはタルんだまんまか?
計らなくなってずいぶん経つのんか?
おまえの重力定数はいくらだったっけ?

「すんません。
 ぼくはこれから、じぶんのものがたりのキャラクターフィギュアとか、
 じぶんのなかにあるなにかがほしがっているレトロSFガジェットとか、
 ものがたりそのものとか、
 そううものを柱にして、つくる組み合わせでゆこうか、と」

「ちゃきちゃきしなさいっ!」
『すごいガレキ2000』20010205/000152

【日記水増し企画】
『煩悩立体系』発行、
『このガレキがすごい!2001』に掲載していただいた原稿です。
本が発売された事もあって、こちらでも公開させていただきます。

■アンケートその1「2000年に発売されたすごいガレキ」

【回答】
20世紀末になってようやくガレキフィギュアを購入し始めた浅い者ですが、
そういう初心者の視点と心に届く希求力を持った作品を挙げさせていただきます。

まずは、寺岡邦明氏の『シンジとアスカ』に5ポイント。
派手さもケレンミも無いのですが、
堅実な情景の空気づくりがとても心地よい逸品だと思います。

次に、中山 栄治氏の『ヴァッシュ・ザ・スタンピード』に3ポイント。
フィギュアの作品の多くは立っているのですが、
“しずかなやわらかさ”をまといながらたたずんでいるものは数少ない気がします。

そして、BUBBA氏の『春野琴梨』に2ポイント。
とにもかくにも、その“やわらかさ”に呼吸休止。
20世紀末、フィギュアの“やわらかさ”はここまで来たのだなぁ、と。
『この人にガレキ』20010206/000153

■アンケートその4「この人にこんなガレキを造って欲しい!」

【回答】
◎安藤賢司氏「立体妖精図鑑」

電撃ホビーマガジン誌のゲーム関連企画で見せてくださった、
 魅惑的な作品群を更に氏独自の世界観で展開していっていただきたいです。
自分で自分の世界をつくろうとする方独特の“気持ち良さ”を、
立体に投影できる希有な才能とその作品をもっともっと見せていただきたいのです。


 ◎荒木元太郎氏「アクションフィギュアキット大連発」

御本人にお会いした事も談話を読んだ事もなく、
あくまでも作品から来る印象なのですが、
氏の作品群には、
“なにくわぬ笑顔に隠された本気”を感じさせていただくような快楽が、
あると思います。
制作中も完成後も、
その“本気”と対話できるようなアクションフィギュアキットを、
待っている自分が確かに居ます。
『すごいガレキ20C』20010207/000154

■アンケートその2「20世紀を代表するすごいガレキ」

【回答】海洋堂1/8『シンジとアスカ』

おっかなびっくりでフィギュアキットを中古で買っていた初心者ですが、
今回、初めて“いちまんえんオーバー”なキットを買ってしまいました。
このキットが持っている“夏のにおい”にとても惹かれてしまったからです。
原画イラストの魅力も勿論ですが、
立体的に心地よく配置された存在たちが、不思議に“夏”を想わせてくれました。

思えば・・・
どうしてもシンジを好きになれないままに・・・
『新世紀エヴァンゲリオン』を観ていたのは、
“誰もいない道に立っている綾波レイ”のビジュアルと、
“夏で止まったままの舞台”という設定に惹かれてしまったからです。

それまでに好きになっていた物語の中の夏の情景が、
それを加速していたのかも知れません。

たとえば、J.G. バラードの描くような、むせかえる夏。
たとえば、スティーブン・キングの描くようなアメリカ田舎町の夏。
たとえば、ジュヴナイルSFの中に見えた澄み渡った青空の夏。

その理由や色彩は違えども、“夏”を好きな人は多いと思います。

気恥ずかしい話ですが、“夏”の事を想う時、
高揚や予感や郷愁や海水や失恋やらが折り重なりながら現在と記憶が錯綜します。
そうして、いつまでもそうしている訳にもいかないので現実に帰るのです。

そんな事を考えながら日々を過ごし、
そして、『シンジとアスカ』のキットを手に入れて感じたのは、
「これは・・・夏を待つ情景のようだ」という事でした。

キットをつくっていて感じたのは、
“あのころ”・・・彼女の不安に気付いてもやれないばかりか、
その自覚も無いままでチカラを抜いて、
夏の音に耳をすませているつもりの少年の気持ち。
そして、
エドヴァルド・ムンクの絵の中で一番大好きな『思春期』の少女のように、
“やがて来る夏”を見据えようとしている少女の“揺れ”でした。

ガレージキットフィギュアというものに触れてから日が浅い為か、
ただシンプルに“すごい”キットは多いとも少ないとも思います。
ただ・・・こうして書いたようなこと達を思わせてくれたのは、
間違いもなく、このキットでした。

今も何処かに在るのかもしれないし、何処にも無いのかもしれず、
そしてもしかしたら今この現在にも接続されているのかもしれない・・・
そういう・・・“終わらない夏”というイメージ。

“終わらない夏”という言葉は、
もはや“情熱の継続”みたいな意味よりも・・・
モラトリアムや精神視野の狭さを自嘲したりする事に、
使われたりする事が多くなっているような気がします。

けれど、幸運にして四季を感じ取れる国と地方に産まれ育ったおかげで、
こんな例え話も聞いた事があります。
“春に生まれ、夏に精進し、秋はその収穫を得て、冬は余韻を楽しむのだ”と。

で。
自分の事を客観視した場合、まだまだ収穫は見えません。
まだまだ“夏”の中で走らなければならないのだろうし、そしてもしかしたら、
“夏を待つ日々”の中でもっともっと助走しなければならないのかも知れません。


そうして、キットを完成させた時、ふっと思い出したのは、ユングの記した一節。
・・・・・“芸術というものは本人の自己治癒の試みの一つである”・・・・・
『世紀末ガレキ』20010208/000155

■アンケートその3「20世紀最後に作ったガレキは何ですか?」

【回答】『自作ガレージキット』

精力的にオリジナルキットに取り組んでおられる方々には、この回答をされたり、
「次回作の原型」と回答される方も多々おられるのではないでしょうか?

やっと自作フィギュアキットに初挑戦できたという、
初心者大全開状態な身としましては・・・
多分に手前味噌で自慰的かつ明日への希望(笑)な意味での当回答なので恐縮です。

思い起こすに、幼い頃からずっと“物語”を考えるのが好きで。
そうして日々年月を重ねるうちに自分の技術も知識も未成熟である事に気づき、
そして足掻いたり後悔したり勉強したりする事を日々の楽しみにしてきました。

模型や造形と呼ばれる趣味領域に入り込んだのも、詰まるところ、
自分でつくった物語の“何か”を立体にしたいという願望からだったのです。

勿論、既製品の魅力も激烈なものが在りますから、
既成のキットを楽しんできましたし、これからも楽しんでゆくつもりです。

けれど、手段と目的が散らかったまんまで夢想だけが加速してゆく自分が、
結構ナサケなく思えてきたりしてしまったので、
思い切って、型取り複製にも挑んでみました。

自分でつくった物語のキャラクターをカタチにする行動には、
それを成した者にしか解らない自虐と魅惑と悦楽が在ると思います。

それが出来るという平和な国に生まれ、
それを快適にできる材料や工具が日々開発され増加してゆく市場が在り、
それを実行できる時間と資金を社会生活の中でなんとか獲得できた自分が居て、
そしてなによりも“つくりたい”という奇妙に可笑しい自意識が在ってしまう、今。

カタチを得る為の努力が足りないまま肥大化してゆく願望に・・・
どぅにかこぉにか未熟な行動で不格好にタッチできた、この、20世紀の最後。

きっと、21世紀最初のガレキも、自分でつくった“何か”だと思います。
今よりも、きっともっとジタバタしながら(笑)
『かたまらない時間』20010209/000156

祭の前の高揚に浸る間もなく、時粒子はどっかからどっかへ流れてゆく。
この一方通行を活用した化学変化により、シリコーンゴムは固まる筈だった。

されど寒気のせいか攪拌不足のせいか硬化まで12時間を要した。
それにより、1晩の遅延を余儀なくされた僕の気持ちも固まらない。

自らの行動が如実に反映される造形の果てに辿り着く時間が、
念じるだけではどうにもならず化学変化を待つ時間というのがもどかしい。

二丁拳銃の如くにダブルドライヤーで撃つものは自分の怠惰か。加熱する。
型が出来たら中味を詰めて複製する。あたりまえの奇妙。

されど寒気のせいか攪拌不足のせいかキャストが硬化しない。
どうにもこぅにも、半透明でブミョブニしたものばかり成形されるのんです。

思い起こせば小学生の夏にテレビで見た『絶対の危機』では、
スティーブ・マックイーンが固まらない人食いアメーバと戦ったし、
『ブロブ』では不良少年(ほんとぉはイイ奴)が不定形侵略体とソレだし、
『来たのは誰だ』とゆうと実はケロニアだったワケでありますが。

思案の後に、AB両液の「ラベルが入れ違っているのではないのんか?」と、
異質な解答にまで至るようになり、試してみると上手く固まるやないですか!

これがもしラッキーラベル大当たりで海外旅行御招待ブラボー!だとしても、
頬骨が張った日焼けアニキが「ようこそデロイアへっ!!」と来たらどうする?

そしてそれはさておき、固まるのを待つ時間というのは奇怪な味がする筈。
「固まるであろう」「固まる筈だ」という希望的予感に基づいて待つ期間。

その予感が裏切られた時、
「やはり厳密な意味では“万物は永遠に硬化しない”のか?」
という根元的な疑問さえ鎌首をもたげてくるのではないのか?

「固まるであろう」「固まる筈だ」という学習された筈の記憶に固執したまま、
粘度を保ったままの何かを突きつけられた時に更に連鎖融解するものを思う。

サルバドール・ダリ先生が嗤いながらベランダに立っているような気がする。
『夜の歌みたいなバス』20010210/000157

『WHF有明4』へと向かう為、JR大阪駅前から夜行バス。

大阪・東京を往復するにあたって、
“片道が夜行バス・片道が新幹線普通席”往復割引で合計19820円也。
さまざまなものをザックに詰め込んで、大阪駅に降り立てば寒い夜。

22時の出発にはまだ間があるので、上着のポケットから文庫本。
キャプテンフューチャー『暗黒星大接近!』・・・
================================================================
・・・そうして、ジェイムズ・カシュー太陽系政府主席は決断する。
「北極へテレバイザーで指令し、ただちに信号灯台を点灯せよ!」

極地から天空へ、そして虚空の宇宙へと飛翔する光の信号。
それこそが、
“CALLING  CAPTAIN FUTURE”(キャプテンフューチャー緊急呼出)

謎に満ちた怪人ザロ博士に敢然と戦いを挑み、
人道にもとる奸計と正面から対決せんとする、
偉大にしてかつ魅力的な“悪の敵”への緊急呼び出しは、
ついに行われたのである。
================================================================
夜行バス、到着。

でかい図体だ。2階席左舷後方窓際。3列の独立席に圧迫感は無い。
座席備え付けのヘッドホンを接続してみる。
あまり上手いと思えないDJが何かを言っている。伝わらない、言葉。

エンジンが鉄の箱を揺らしている。
荷物をトランクに入れてもらうのを忘れたが、それもまた良し。
カーテンの隙間から、動き始めた道路を見る。もう戻れない。

隣りの2列には20代の女の子ふたりづれが座っているが、
話す雰囲気でも無いし元気も無い。
ただ、隣りに座っているコの前歯がキュートに傾斜していたので、
脳内プライベート呼称を“チューチュートレイン”とさせてもらう。

今週の平均睡眠時間は4時間を切っていたようにも思うが、計算不能。
23時には消灯されるので、仮眠してみる。

眠った実感が無いままに、24時頃にサービスエリアで小休止。
琵琶湖のほとり。空が黒くて高くて。

20分程の余裕が在るので、夜の中の建物をぐるりとまわる。

このあたりの“ベストプレイス感”は『シャーマンキング』の中で、
木刀の竜が、多透よりもずっといい言葉で語ってくれているので。

季節柄か捜し方が悪いのか、アイス売場が見つからない。
“ぼくらの旅の定番”なコーラだけを補給して、冷気の中を帰る。

いろんな場所から来て、いろんな場所へ向かう中から自分の車両発見。
静か。

ふたたび動き始めた夜の窓のカーテンの隙間から高速道路の路面。
コーラを飲みながらオレンジ色の照明を見る。

“移動体”の中で夜を過ごすのは実に魅惑的だ。

“チューチュートレイン”は、ずっと夢の中だ。
『そこにしか行けない切符』20010211/000158

【2月11日】(1)

東京駅はデカい奴だ。ガンダムの何倍あるのか見当もつかない寸法だ。

夜行バスから降りたってから、しばらくは朝空気を鼻から吸っていた。
そのせいで、切符売場へ続く通路には人影も彼方にしかなくて静かで。

こうして東京駅をひとりで歩くのは、どれだけぶりになるのだろうか。
あの頃は、財布パワァも無いままで、空回り度“強”で渇望していた。

閉まったシャッターだらけな通路の一角の空間で立ち止まる。冷える。

ディーラー証の入った封筒を取り出して見る。無記憶なルートの確認。
蛍光オレンジのベンチウォーマー。左胸の内ポケット。文庫本と封筒。

提示されているルートは3種類。時間は在る。泳ぐのは得策ではない。
新境地に赴くに、海からゆくのも魅惑的だと。背中に背負った宇宙船。

未体験だった新交通システムゆりかもめ。船ではないと知った数年前。
手に入れたのは新橋までの切符。以前、立ち食いうどんを食べた記憶。

ゆりかもめ切符売場に幽かなディストピア感。人よりも空間が大きい。
コミケの時はニュウギュウ詰めだと聞くが、駅の人口密度は午前7時。

車両先頭で流れて来るレールを見よう。若者らしく立ちつくしたまま。

あれがウワサの観覧車。列車は敵を見るように回り込んでゆくけれど。
できる。この距離なら問題ないだろう。狙撃可能だ。ゴルゴならばな。

胸の文庫本に触れる。キャプテンフューチャー『暗黒星大接近!』だ。

なんだろうか。胸騒ぎの奇妙。高揚ならばずっと在るが。異質な何か。
財布に移動させておこう。胸ポケットに入れた、帰りの新幹線切符を。

・・・・・無い。列車の外を風は吹いてる。無い。いつだって冷静だ。

おそらくは東京駅で封筒を出した際。風に舞う。なぁに、簡単な推理。

行動選択肢は無数。さぁどうする。時間は在る。予算も在る。彼なら。
北極に電話してキャプテンフューチャー緊急呼出ですか。携帯ないぞ。

いやいやいやいや。これしきの問題で、その手をわずらわせる訳には。

まさぐりつくした胸ポケットの最終確認。そうさ潔く生きてゆけ若者。
窓の外に東京湾の空。誰かにとっての誓書のように文庫本をひらこう。

あ。切符さんコニチワー。しおりのように嘘のようにカバーの下から。

そだね。多分君の言う通り。きっとこのエピソードに教訓なんてない。
『5』20010212/000159

【2月11日】(2)

高揚なんて、いつだって在る。

けれど、つくりたくなるものが、
売れるとは思えないようなものばかりなのは何故だろう。

負け惜しみととられても仕方ないのかもしれないけれど、
今回の宇宙船は、2つも買ってもらえたら奇跡だと思っていた。

「どこかで売られているものよりも、どこにもなかったものが欲しい」

開場後30分もしないうちに、ふらりと通りかかって、そう言ってくれて、
即座に買ってくださった人が居てくれたのは幸運な出会いだった。

「インターネットは日常に無い」と、その人は言った。
数時間後、「やー、説得されました」と、
その人の連れの2人も買ってくださった。

幾度も見にきてくれて、そうして買ってくださった方々が、更に2名。


『下北沢フォービートソルジャー』は、希釈された観客よりも、
“4ビートの弾丸で、たったひとりの魂を射抜く”事を選択した。

けれどそれは音楽という奇跡だからこそ成り立つ論理かも知れない。

ガレージキットという、
“組み立ててもらわねばならないもの”を買っていただくには、
見えない部品こそが重要である事が言葉だけでないリアルになってきた。

買ってくださる人の改造自由度を阻害せず、なおかつ、
そのままでも納得していただけるような完成品販売の方法は、在るか?

自分よりも、もっと凄い人達が居る。虚勢なんかはってるヒマもない。

急ごう。
『ギンザイザー』20010213/000160

【2月11日】(3)

そうしてぼくらは銀座へ向かった。えいえいやー。

打ち上げ宴会を銀座で敢行するとわなんと凄い行為であろうか?

銀座とゆえば、怪人二十面相がサマザマなアレやコレを繰り広げて、
“宇宙怪人”とか“青銅の魔人”とか“電人M”とか“鉄人Q”で。
小林少年がホームレス少年達をクチ八丁で私軍に仕立て上げたばかりか、
「キミらは少年探偵団に入るにはナニがナニだからさー、
 “チンピラ別働隊”ってコトにするよー」と言った・・・銀座・・・

すごいぃー。とうきょうのひとはすごいぃー。
いまだに3千円で済んだのは奇跡ゆめまぼろしのごとくなり。


皆と別れたのが23時過ぎ。

当然の如く、宿はキメてない。

新宿駅中央線のホームは寒い。

すれ違いざまに、黒人青年(小太り)の両眼が涙ぐんでいたのを見る。
フラれたのんか? 
それともなにかをうしなったのか?
『たったひとつの冴えたやりかた』を読んでるうちに、恋をしてたのか?


それからいくつかをすぎた駅。

久しぶりに訪れるという事は追憶も追慕も痛感も鈍痛も未整理なままで、
いろいろと自分のパズルが難しい。

駅のまわりをぐるりとまわる。

多透は次の巡礼地へ向かう・・・・・“アッセンブルEX-10”(嘘)


まんが喫茶ごーごーごー
『男組の夜』20010214/000161

【2月12日】(1)

たぶん、何処にも行けない事なんてない。道を見ていないだけだ。
マウスでも迷路を抜けてゆくし、ゾックはジャブローを発見する。

まんが喫茶に入ると、お定まりの煙草のニオイ。覚悟済。
換気効率は良いようだが、このニオイだけは回避不能だ。

ビルの2階。50坪程。壁面いっぱいの本群に心が和む。
リクライニングチェアーの空席確保。角度調整滞在準備。

零時を過ぎているが、十数人の客が居る。
照明は明るく、ドリンクは飲み放題で、ネット端末も10台ほど。
当たり前だが、誰も会話していないので独特の雰囲気も在中する。

なにはともあれ、萌える漫画を読んで似合う空気でない様な気分。
こういう時こそ普段は買わない読まない系統を一気読破してこそ。

零時から7時まではオールナイト料金1500円の設定。
6時間程度で読破可能な作品群を物色する。迷う時間も勿体ない。

安全策をとり、序盤はよく覚えている『男組』に決定す。

「ほぅわぐっ!!」部屋の向こう端で眠る誰かがうなされている。
見ると、50がらみのおっさんのようだ。

20代女性の2人連れが3組ほどは居たと思う。

いかなる理由で連休の中日を此処で夜明かしか?
其処に奇妙な連帯感やロマンチシズムは在るか?
それは決して尋ねられず、不可知のままである。

『男組』やはり面白い。雁屋哲テイストむんむんである。
同じ原作者といえ『美味しんぼ』の5億倍な熱気がある。
流石は『UFO戦士ダイアポロン』の原作者なだけはある。

「大衆はブタだ!」と言うキャラクターを設定するのは易いけれど、
知力・権力・暴力の裏付けを流麗に描ききるのには感性体力が要る。
池上遼一おそるべし。神竜剛次おそるべし。

こういう作品に接する行為は、“その熱気に笑ってしまう自分”と、
“その熱気を真っ向から受け止める自分”の戦闘とも言えるだろう。

彼方で、おっさんがゲロを吐いたようだ。
店員青年が無言のままで清掃してくれた。

学園バトル・番長もの・中国拳法・あのお方・・・・等々、
『男組』の先見性と作劇法には独特のものが存在し続ける。

十数年前に一度読んでいたとはいえ、記憶断裂部分もあり、
かなり新鮮な姿勢で読破する事ができたのは魅力の為の筈。

いろいろと大きな区切りに名作に触れるのは魅惑的である。
世紀を越えて、『男組』を21世紀の自分に取り入れ完了。

貴方は・・・・・知っていたであろうか?
25年も前に、
オデコの真ん中に日本刀で“犬”と刻まれた相撲部員が居た事を。
『古書ガイ』20010215/000162

【2月12日】(2)

まんが喫茶を脱出し、墓参りを済ませると、マクドで朝食。

朦朧としていると、脳内『男組』因子がヒュルリと抜ける。
なんと単純な構造だろうか。早速、古本行脚に切り替わる。

眠るのが勿体ないので、何時間眠っていないか計測しない。
近場に『BOOK OFF』が存在する事は調査済。レッツ!突入。

“ウルトラ本日の誓い”

(1)漫画には手を出さない
(2)模型には手を出さない
(3)SF文庫本を標的とする
(4)迷った時は買ってみる

いよいよ神田古書街に突入敢行。
いつもは、お茶の水から攻めるが、初めて水道橋からゴー。

ポケットに  500mlのコーラボトル。小銭沢山。
最初の店で古書街地図入手。旅の心強い仲間だ。

何かの本で読んだが、
国土地理院のトップまで上り詰めた人が、
「地図があるから迷うんだ」とおっしゃってた。
深い。

半行程ほどで20冊ほどを購入。
読めるのか? 読みたいけれど。

フラれた彼女に渡したままの作品が結構多いのに気づいて。
読んだのか? わかんないけど。

当時揃えられるだけの『STAR TREK』を渡せたのは幸運?

SFとは多角的な視点の鍛錬であり、
センス・オヴ・ワンダーとの接近遭遇でもある筈だ。

誰かと出会って、自分の中に取り入れた“お気に入りの世界”を、
伝えられるのなら、それはとても幸運ではないのだろうか?
押しつけるのなら、それはとても不運なのだろうけれども。

神保町の交差点に立つ。あの頃いつも宿が無くて。
黄昏に『スーパードラッグキタムラ』の前で途方に暮れたり。

腹が減ってきたので、なんか散在している『am pm』で補給。
コーラ&極上つぶあん。

路地裏で、80年代アニメ風オーバーアクションで喰う。
手首のかえしが肝心。なんか若返った気ぃがする。

公園の一角に、フットサル場が在る。小面積サッカー?
うぬぅ。漫画で見た事はあったが、こんなに狭いフィールドなのか。
その為、動きが妙に早い。追憶の速度みたい。マッハ?

夕暮れが迫る中、受験生が大きな模試を終えて出てくる。とても大勢。
なんだか何処を歩いているのか、何時を歩いているのか解らなくなる。

これだから眠らずに追憶と歩くのは面白い。


いつの間にか新幹線で眠っている。

22時、帰宅。
『第2ロケット』20010216/000163

『このガレキがすごい21c』で紹介していただいたおかげで、
『聖ギャルロボ学園』を目にしてくださった方々が大勢おられるようで、
感謝の極みです。

長時間接続サービスも一般的になりつつあるとはいえ、
ネット上で小説を読むという行為には相応のエネルギーが必要な筈です。

物語を“読む”という行動は、本当にエネルギーを要するものです。
他のメディアに比べて、
自身が駆動していかなければならない精神要素が多いとも思います。

同様の行為をしている身として、それを実感できるからこそ、
読んでくださっている方々の存在は、本当に有り難く感謝しております。

また、
ビジュアル面が圧倒的に不備であるという、
ネット企画として強度の弱点を持っている事に恐縮もしきりです。(^^;

そのような状況にも関わらず、
感想まで送ってきてくださる方々が居てくださるという現実は、
驚きと感謝と高揚と緊張と発奮の起爆剤となってくれています。

かくなるうえは、更なる“物語”を用意させていただく事で、
正面から謝意を表現できましたらと、思っております。


『第1話』を書く際、
多人数と世界観の紹介を同時に展開してゆくことに非常に難儀しました。
が、それを継続し更に彫り込んでいかねばならない『第2話』の壁に、
こうまで早くブチ当たる事になろうとは思いもよりませんでしたが。(^^;

多透自身も、多くのネット企画を拝見させていただき、
それぞれに感じる個性や、それぞれに内在されている魅力をも、
体験させていただきました。

『聖ギャルロボ学園』だからこそ見えてくる風景、
『聖ギャルロボ学園』だからこそ展開できる光景、
そういうものを、第2話『マテリアルガール』で、
模索してみようと思っております。

今すこしの御猶予と、末永いおつき合いを、
なにとぞよろしく御願いいたします。
『りべらる』20010217/000164


多様性を認めるという事は、大切。
ただ、寛容を免罪符の呪文にして、
怒りも成長も先送りに風化させてしまった気もして、
その為それで失った時間と感情を悔しいと思うのは、
なんでやろ?
『ざらざら』20010218/000165

自分が何か新しい物事に取り組んでいる時ほど、
他者の怠惰が目につくような気がする。

それに怒るのは易いし、
それだけで自分が正義だと曲解するのも易いのだろう。

けれど、それに心身を流されていると、
結局自分がナニも手に入れていない事に気づく事が多い。

誰かの努力の足りなさが見えるような気がする時ほど、
自分の努力が足りていない現実も多いのかも知れーぬ。
『たいりょく』20010219/000166

どのような創作行為にも、
さまざまな角度での“体力”が必要だという当たり前の事実が、
かなりリアルに実感できる今日このごろ。

問題は、
“体力”を向上させる方法の、
その、核というものを自分で発見するしかないと思いたくて、
王道と呼ばれるものに頼っていては、
デッドコピー以下のものしか、つくれなくなると思いたくて、

どうぅやら、
それも、全部が間違いではないとも思えてきてしまうことだ。

枕元に【検閲削除】が出てきて、アンニュイな口調。
「理屈いうより、やんなはれ」
『図説 ロボット』20010220/000167

》『図説 ロボット ― 野田SFコレクション』
》野田 昌宏(著) 単行本 (2000/11/01) 河出書房新社 
》127 ページ/ ISBN 4309726496 / 価格(税別): ¥1,800

やっと手に入れる。
さほど探しにくい本ではないと思うのだが、
出た頃は『WHF』前のジタバタ期だったのでオアズケしてるうちに、
なんか近場には無くなってたので、ネット通販。カムカム。

職場に届く郵便物は、ちょうど昼休み寸前に配達されてくる。

昼飯を食うのももどかしく、
めくるっ! 見るっ! ねぶるようにっ!

まさにッ!ロボット大乱舞ッ!! 本邦初公開資料満載ッ!!
人生を賭けた“野田コレクション”を惜しげもなく大活躍駆使された、

アメリカSF雑誌黄金時代のセンス・オヴ・ワンダーがッ!!
ページをめくるごとに網膜に的中するッ!! ぴきーっ!!(危)

あこがれの、ジェイムスン教授バリエーションがッ!!
プラモミキシングで高校の時につくった事はあるがっ!
一気にガレージキットつくりたくなってくるっ!!
・・・って、版権問題とかどうなってはるんやろう?

生まれてもいなかった時代の産物に、懐かしさを感じるのは何故だろう?
視野の中に“異質なもの”が在るという愉悦。

その“異質感”がSFであるのなら、この本は正にSFの煮汁だ。

そのような偉業に敬意を表して、立体化に挑みたい気持ちが充満。
されど、技能的にも趣味的にも、
きっと、“そのままつくれない”予感。

ならば、その敬意を混入したまま、
“異質感”を自分なりに表現できないものだろうか?

以前に書いたように、自分の造形活動の2本柱を、
“自作物語の立体化”と“レトロSFガジェット”とする事を、
更に苛烈に刻印。

せっかく、眼前に“SFの煮汁”が在る。
そのまま飲んだり、パンにつけて食べるだけではなく、
シャーベットや絵の具にする味わい方もきっと在る筈だ。
『ダイニワ』20010221/000168

『聖ギャルロボ学園』第2話『マテリアルガール』公開開始。
・・・っと言いましても、書きながらですが。(^^;

とりあえず、マドンナの歌とは奸計無いと思います。ほんとです。

第1話で、クドくなるのを避ける流れの都合で端折ったトコとか、
説明不足なトコを補完しつつ、更に物語を加速できるのかどうか?

更に新キャラ登場で増加する人数を多透の小技量で描けるのんか?
とりあえず、自分の描きたいシーンを自分で用意して加速計画中。

貴重な御意見御感想も、非常に参考になるものが多くて大感謝中。
けれど御厚意を活かすにも応えるにも、まず物語を書かなくては。


それにしてもあれですよ。その。
自分でオリジナル小説書こうと思ってはる人は、
早く書いたほぅがええですよ。ほんまに。  はぃ、今でました。

自分の下手さかげんを棚に置いといてナニだけど、
こんに面白い事を先延ばしにしといても勿体ないだけでゴザマス。

「最終回を描きたいが為に仕事をしている。
 だが、描いてしまうと仕事がなくなるのだ」と、島本和彦先生が。

それはともかく、第2話を書くのんも結構ええです。うまうま。

こぅ・・・キャラクターを“操作”できないタチとしては、
キャラクターの自己主張がだんだんと見えてくるのんが、もぉ、
こぉ、言うなればソーダアイスの内部に隠されたクリーム層に、
いよいよ到達した瞬間の昂揚というかっ!
今まで意識してなかった同級生の女の子が、授業中に、
ふぅぅぅっと窓の外を見ながら、すんごぃ良い表情したのんを、
見るともなしに、や、ほんまに見るともなしになんですよっ!
っと見てしまって何か言いようのない“なんか”をですねっ!!
ぁぁあああっ・・・来ましたよ、いらっしゃいましたですよっ!
モーソーちゃんが・・・・・・・

【注】モーソーちゃん(仮称)
1706年おフラーンスのブルトンヌさんによって発見されたとゆわれる。
いわゆる精神妖精の一種。
伝説の“モン・イナクセシブ”(近づけない山)から飛来し、
夢見がちな青少年にサマザマな妄想の種子をビームライフルで撃ち込む。
凄腕のスナイパー。年齢・経歴・好きなアニメキャラ、その他一切が不明。





・・・・へぁ・・はぅぅっ!!
『WHF大阪へ』20010222/000169

『WHF大阪1』4月8日(日)に参加する為には、
3月19日までに申し込みが必要。

参加はしたい。
が。

有明でそうだったにも関わらず、
「涙滴型宇宙船」だけでは品不足な感はいなめない。

この青春のイキドオリを世のタメに活かせないものか?

『聖ギャルロボ学園』第1話増補改訂版の本も発行したいが、
こちらは自分自身の挿絵待ち。くゅぅ〜。

なにはともあれ、新立体は用意したい。
が。
『スグミふたたび』20010223/000170

前回、スグミのフィギュアをつくって、型取り複製してみて、
自分なりに勉強できた事。

その体験を経てから勉強させてもらった多くの事。

それらを活かして精進する為にも、次はやはり、
フィギュアに再挑戦したい。

どぅするか? “誰”をつくるか? そして地球の運命は?

自惚れと自信を冷徹に計算尺とかで計る。

前作の欠点は、かなり痛感済。

まずは、造形面での未熟。

そして、思ったより大きくつくってしまった為、
Q子とか大柄なキャラが更に巨大化してしまう危険性も。

や。巨大なのはそれはそれで魅力的なのは認めますが。
『マクロス7劇場版』とか。
ま。日常的にはともかく。

だいたい、当時から比べるとスグミの外観イメージも変化してるし。
なにやら、いっかい物語を経るといろんなのが見えてくるですね。
もちろん、自分だけに見えていてもナニなので、伝わる様に努力。

その前作と新作を並べるのは自分でも色々とナニなので。
再度“スグミ”新版に挑む事とす。

や。スカルピーでのアウトラインは、
「涙滴型宇宙船」の合間にチラチラとつくってたんですが。

今度は頑張って、サイズは、
世間一般に出回っている“ちいさいほぅの1/8”ぐらいで。

そしていつかは、
『スグミ☆うき子セット 〜なかよし〜』とか。野望。

楽描きでは、Q子が一番描きやすいんですが。
なんか、2ミリほども気ぃ使わなくていぃし。
『真夜中のバーン』20010224/000171

方法論が見えない事をイイワケにしても仕方ないので。

自分にナニが向いているのかも解らないまま、
スカルピーとエポパテとファンドの同時進行で、
フィギュア素体制作に着手。

前回、スグミをつくっていて痛感した自分の作業特徴に、
“しょっちゅうパーツを落とす”というものが在る。
フローリングに古新聞を敷いているだけなので、
カッコーン!っとステキにコロニー落とし。

床に座って作業しているとはいえ、30センチ以上の落下。
幸いにしてエポパテ造形だと、その衝撃にも耐えてくれる。
なんとアンブレイカブルな素材であろうか。

この強さが在るのなら、スカルピー中心でゴーしたいのだが。
(【注】この論旨に“落とさないでつくる”という視点は無い)


ジタバタしながら、午前3時のトイレイン。

おもむろに細い収納棚の扉を開ける。
扉についている鏡は、雪隠使用者の姿を捉えない様に設置済。

実は、漫画本が隠されている。

しかも、全多透人の7割もの人間が、街角アンケートにて、
“応援させてもらわなければならない漫画家”と応える長谷川裕一作品が。

まるで誘蛾灯に誘われる羽虫のように、
テキサスコロニーのガンダムのように、
いつのまにか『ダンクーガBARN』を熟再読してしまう。

半裸のまま。

朦朧とした脳髄が、
無性に「ダンクーガBARN」のガレキを欲しがる。

以前、ジャンクプラモを組み合わせて、
それらしいものの素体はつくった事があったが。

されど、それを自作キットにまで昇華させる技術は無念ながら無し。

ぅぬむ。
こぅ・・・な。マンモスさんの牙がつくれぬのじゃ。・・・な。
『ハンランダー』20010225/000172

腹を壊す。
熱は無い。
原因不明。やはり半裸で熟読が悪かったか?

・・・いやっ!

そんなに半裸が悪いのか?
半裸だからといって色眼鏡で見ているのは自分のほうではないのか?
今や新世紀。新鮮な視点で半裸を見つめ直す時が来ているのではないのか?

むしろ半裸こそが、この腹痛の状況を打破する起死回生の一打となるのでは?

『太陽の牙ダグラム』の主人公であるクリン・カシムは、
ええとこの坊ちゃまであったが、植民星デロイアの独立運動に関わり、
乳首まるだしのゲリラ・ルックで半裸エースパイロットになった。

ヌーディストビーチはもう古い! これからは半裸ビーチだっ!!

武人との誉れ高いランバ・ラルに、実はアニキが居てて、
名前がハンラ・ラルとゆうのはどうか? だめか?

だいたい、反乱軍などと気安く言うが、
実は半裸ん群だったらどうするというのだ? 誰が責任を?

かんがえただけでハラハンラする・・・

おそるべし半裸パワー・・・

さぁ! 半裸よ! 心あらば応えてくれっ!!
その半裸パワーで、この腹痛を抑えてくれっ!! さあッ!!

激動の21世紀を乗り切る為には、いまいちど、
半裸のなんたるかを見つめ直す時が来ているのではないのでしょうか?

物質ぶんめいの中で現代人がいつしか忘れてしまった大切な何かを、
半裸は静かに訴えかけてくれているのではないのでしょうか?


なんとっ!!
BS-2で、アニメ版『キャプテンフューチャー』を再放送してくださる!!
らっきー!! 
腹痛完治。
『スパーク!シナモン拳法』20010226/000173

ふぅらりと自転車に乗っていると、数億年ぶりに旧友と再会する。
なんか、親戚の葬儀で帰郷していたのだという。

あいかわらず、若作りなやつめ。

お互い、酒は飲めなくもないが、
世界に酒が無くても構わない性質なので、『ミスタードーナツ』で。
だらだら話す。

「ネットは検索してナンボやろー」

なんか、知らせてもいなかったのに、ココを見てくれているそうだ。
しまった。衝撃。ファイティング不覚。

「なー。スカルピーってどんなんなん?」
「うむ。正式には“スカル・P”つまりPとはpigの頭文字や。イニシャルP。
 元来、廃棄される筈であったブタの頭蓋骨を再利用した豚骨粘土や。
 豚骨パワーで熱すると固まるんや。そして地球に優しいのです」
「ほぅ、そうやったんかぁ」
「嘘ぷー」

男はやっぱりフレンチクルーラー。

そうこうしていると、先日の『ダンクーガBARN』の話になる。
他につくりたいものを優先する為と、技術不足の為、つくれない話。

「そゆのはチームでせぇへんのんか?」と、聞かれる。

「うぬむ。そういう戦い方もある。実際、実行してはる人達も居てはる。
 なんかつくるという行動を、つくり手の自己表現として考えたら、
 自分ひとりで動いたほうが瞬間で臨機応変できるし、自己満足も在る。
 けど、大勢で何かつくるっていう楽しみは絶対に否定せえへん。認める。
 けど、
 複数で作業してると速度に誤差は絶対でてくる。〆切破る奴も出てくる。
 自分がカラ回りしてる時ほど、そういうのが我慢でけへんようになる。
 高校生ぐらいやったら、
 それはそれでも“楽しめた”とか言えるのんかも知れへん。
 でも、俺の場合はそれ以前の問題や。まず、自分の実力を上げんとアカン。
 誰かへのイラつきをイイワケにしてカラ回りを加速してしまう。
 そういう自分を見るのんはイヤやし、正直、こわい」

・・・みたいな事を、上記よりも更に論旨のまとまらないままの言葉で、
クチ下手なまんまで述べる。

旧友は「ふぬふぬ」とテキトーに頷いてくれた後、
「あいかわらず難儀な奴よのぅ。フッといて正解やったわ。くけけっ!」

と、奇怪な声を残してママチャリでダッシュして遁走した。

ぎゃふん。
『ビームはどこへいった?』20010227/000174

昔あるところにグラブロがいました。

ひと呼んでモビルアーマー。全長、意外とデカい奴。
MAM−07と云う通り名をも持つ、海の暴れん坊でした。

鯤や鯱に摩伽羅やレヴィアタン、海の怪物なんのその。(未遭遇)
小千世界にわりと敵なし。七つの海をひとまたぎ。
いつも脳天ジークジオン。有頂天とはこの事だ。

だけど海水、目に染みる。ほんとは夕日が泣けるのさ。

あぁ終戦。だけどグラブロ海をゆく。

ある日突然、空が落ち。見るとコロニー落ちてくる。
あらら、おやおや、やーほれほ。

気がつきゃ地層とコンニチハ。
あっというマに幾星霜。

ここは地の果て天空に近い山マウンテンサイクルゥ。
眼鏡ジジイが掘り起こす。ここ掘れワンワン、グラブロだ。

「くきぃー! 陸に上がったグラブロなんぞ、ヘソの役にもたたぁん!」

えらい言われようやなぁ・・・
グラブロに内蔵されていたチョウザメの脳は考えました。

あっという間に、また戦争。
やばいでぇ。あぶないでぇ。

なんかいろいろ寄ってきよるでぇ。

びちびちびちびち。グラブロは跳ねまわるジタバタ。

「ほほぅ。まるで、まな板の上のグラブロじゃわい」

眼鏡ジジイは奇天烈な事を言いながら、宇宙に逃げました。

あかん。めっさヤバい。

せまりくる敵のチカラに勇気をさらせ。
だけど僕には武装が無い。キミに捧げる歌も無い。

長年の埋没生活で、グラブロは自分のパワーも健忘中。

どうするどうなる消費税。
このままじゃ、オシャカになっちゃう。

やっぱし、
求めへんかったら、与えられることもあらへんし、
探さへんかったら、見いだすこともあらへんのんでしょうか?

グラブロの運命やいかに?

「あかんて!」

叫んだグラブロの唇からビームひらめくフラッシュバックに奴の影。

なんと、ビームはクチの中にあったのです。

それからいろいろあったけど、また埋まりました。

しゃあないなぁ。まぁええわ。
頭がつかえて穴から出られなくなったグラブロはフテ寝しました。

しかし、それからわりと釈迦入滅後56億7千万年たってから、
銀河をゆるがす戦いに巻き込まれるとは知らなんだのです。
『零下絶対5億度の戦い』20010228/000175

職場の小型冷蔵庫が“機械の反乱”を起こす。

さすがは21世紀だ。
手をのばせ、そこが新世紀。実にサイバーだ。

お茶のペットボトルしか入れていないのが不満なのか?

温度設定に関わらず、ひと晩放置しておくと、
ペットボトル5本が全て凍結している・・・

シャッターを透過できるような特殊特性を持つ冷凍怪獣か?
はたまた、寒冷惑星人による地球寒冷化侵略の序章なのか?

だとすれば、地球温暖化に対する必殺技の伝授は頼めぬか?
異星の友よ、争っている場合ではないのんですよ正味の話。

それはともかく、凍っていては茶が飲めない。

仕方ないので絶妙のタイミングで電源を切る。
そう、いつだって良策はシンプルな恋に似る。

勝ったッ! 冷蔵庫、完ッ!!

だが、敵もサルもの。
朝に電源を入れれば、夕刻前に凍らせる新技!

スタンドアローンの冷蔵庫と侮っていたので不覚をとった。
おそらく人智を超えた方法で超冷蔵庫ネットワークが出現。
我が職場は前線実験場としての位置づけなのであろう事よ。

だが、これで勝ったとは思わぬ事だ、機械軍団冷蔵庫小隊。
人には、“心”が在るという事を忘れるな。凍氣 VS 闘氣。

それはともかく、凍っていては茶が飲めない。
仕方ないので絶妙のタイミングで電源を切る。

ふぅ・・・紙一重だった。まだ、凍ってはいない。峰打ち。

だがッ!!
多透の手がペットボトルのキャップを開栓したッその瞬間!
ジョワじょわジョバリと、みるみるうちに白濁するように!

なんと眼前で茶がッ! 凍りついてゆくッ! 俺の茶がッ!

新手のスタンド使いかッ! ・・いや、むしろ俺自身のッ?!

・・・落ち着くんだ。キープスマイル。私は今日も冷静だ。


ハッ! そうかッ! フェーン現象ッ!!(それ、方向逆)

気圧が高くなれば温度が上昇するッ!!“断熱圧縮”だッ!
そしてッ! 開栓によりッ!ボトル内の気圧が上がるッ!!
その瞬間ッ!気圧変動で熱ヱネルギイが消費されるのやッ!
その為、温度が下がりッ!凍結現象が眼前で展開されたッ!
ひと呼んで“断熱膨張”というやつかッ!!この一瞬がッ!

・・・あれ?  そうだったっけ? (^^;
物理もちっと真面目に勉強しとくんだった。先生ごめん候。

心の準備の無いままに、眼前で突発実験。それもまた良し。
こぅ、知識の破片が“リアル”になってゆくトキメキ炸裂。


そのようなわけで、何故か今頃になって、
僕の中では、今、『飛べ!イサミ』が流行っているのです。

どっかにガレージキットないですかなぁ。
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