『大作戦日誌』20000701-20000731
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『モケーメェン』20000701/000018

リンクしていただいた先で御紹介していただいたり、作品を見ていただいたりした方々に、
多透がつくったブツを誉めていただいたりしてもいるわけです、が。
「きゅぅ〜!恥ずかしいぃぃっ!!」っていうのが正直なキモチです。

そりゃまぁ、誉めていただいて悪い気がする筈も無いし、
世の中には、誉められて伸びる人と叩かれて発奮する人が居るそうですが、
多透なんぞは誉められて調子にのる・・・解りやすいヤツですけれど。(^^;

でも、正直な話・・・
模型の楽しみを日常の中に多く入れ始めたのは、ここ3年ぐらいだし。
真面目にパーツの合わせ目を消し始めたのは、ここ2年ぐらいだし。
(それまではジャンクパーツを貼って“見えなく”していただけでした。(^^ゞ)
真面目に塗装を始めたのも、やっぱりここ2年ぐらいだし。(^^;

模型誌やアニメとかは見てたので、基本中の基本とかは解っているつもりなのです、が。
「多透さんは余計なこと勉強しなくてええですヨ!」と笑顔で言ってもらえたりすると、
「も、もしや!多透の知らないトコで超革命的造形手法とかが在るのんでわっ?!」と、
陰謀論に傾倒する人のキモチが少しだけ解ったようなキモチになったり。

そして結局は、
なにがなんだかわからないままに脊髄反射でギニュっとつくったブツのほうが・・・
なんだか誉めてもらえたりもするような気が、気のせいかもしれませんがしてきたの、で。
「ああ〜、もぉ、なにも考えんとつくろぅ」というのが最近の多透脳内流行。

もぉ、こぅ・・・
プラモのパーツを切り離した瞬間に“全然カンケーないトコにあてがってみたり”!(>_<)ノ 
こぅ・・・
“寸前まで自分が考えてもいなかった事をしでかしてしまう”スリル&サスペンス!o(>_<)。 

そうそう。
キャッチコピーもつくってみまちた。(・。・)!

「1秒前の自分を笑え!!」








                        ぼくはゆるされてもええのんでしょうか?
『アートライオン』20000702/000019

皆で集まった居酒屋で、「@@はアートたりえるか?」とゆう話になった。
(【注】@@を書くと話が別の意味で長くなるので検閲削除)

色々と、皆の視点が解って実に趣のある会話だったのです、が。
実は、それぞれに“アート”という語に対する認識を違えたままで時間と会話が更新する、
ジェットコースター感覚にあふるるものでもありました。

まぁ、
多透は、正規に美術教育を受けたのは中学までだし(高校では苦手な音楽に回されたぅ)、
元来が不勉強なのでナニが“アート”とゆうものなのかは元々よく解らないのんですが。

不勉強ゆえに恐れを知らずに考えてみる、と。
多透脳内ではイロんな言葉が盆踊りしました。

読み解こぉとしないとナニがナンだか解らないものもアートでしょうし、
基礎知識の有無で評価が分かれるのもアートでしょうし、
一般的な物体の配列や色彩を変貌させてみるのもアートでしょうし、
TV『誰でもピカソ』で「こ、これはちょっとハズしてるのんでは・・・」と、思わせながらも、
作者にとってはアートである筈の作品もまたアートでしょうし、
「これはアートである」と宣言してみる事でそれを認知させてビジネスにするのもこれまた
アートでしょうし、
敷居が高いのも低いのもアートでしょうし、
商売になったりならなかったりするのもアートでしょうし、
感動できるのもできないのもアートでしょう。

サマザマな事柄が拡散し細分化され、
趣味思考の世界においてもターゲットがピンポイントになっている昨今・・・
変に定義づけたりする行為がかえって問題を見えにくくする場合もあるのでしょう。

だからと言って、冒頭に書いた談話が雑で無意味なものであったかという訳ではなくて。
“アート”という、
どうしても認識誤差を生んでしまうような言葉を軸にしてのブレインストーミングは、
それぞれの個性が浮き彫りにされて実に趣深い面がありました。
『はぴぃ?』20000703/000020

あ゛ー。もぉ。この。
男とゆうイキモノの未練とかはシブトイものがあるらしくて・・・

あ、いゃ。“男が”でわなく“多透が”です。ごめんなさい。
ついつい、大勢に属してる安心感に甘えたくてぇ。男、ごめん。

まぁ、この。言うじゃぁないですか?
「女のほぅがリセット早い」とかって。
それは心身の防衛行動とか、本能とか、前向きだとか、あるいは、
男の自己憐憫や疑似納得の為の幻想だとかなんかだったりするのかもだけれど。

いゃ。それはさておきおいといて。
なにはともあれ要は多透が「惚れやすくフラれやすい」とゆぅ、
自分でもヤになるぐらいに解りやすいソレですからして。はい。

それでも屁理屈をコネくりまわして、
結局は何も熟考せずに、別れた事の表層だけを悔いつづけたり、
自分の成長の無さを棚に上げたまんまで、
相手を憎んだり蔑んだりして上っ面の自己安定をはかるような事はしたくなくて。

こぉ・・・・・
ただのシンプルなだけの想いで、言いたくなる時もあるのに。
これだけの行数を使ってしまうというのはなんともはや・・・

あ゛ー

「そぉいゃ、誕生日やなぁ、おめでとー」
『今、そこにある異界』20000704/000021

カミナリというものに対して、本能的な恐怖や知識からの恐怖、
そして言い様のないタカブリってヤツを感じてみたり。

・・・とかなんとか言うヒマもなく、仕事帰りに豪烈な雷雨。

1分間に5億2回ぐらい光っているのではないかといぅ世界の中で、
とりあえずチャリンコをこぐ20時。

まぁ、落雷に逢う確率なぞ、交通事故のソレょり遥かに低いワケで、
この片田舎といえども高所に避雷針は林立し、よもや地上まで来るまいて・・・と。
はじめは「連邦の新兵器くわっ?!」とか言う余裕もあったワケです、
が。

世界中が明滅を止めず、光と音の間隔がスパイシーな感覚と共に短くなるのんです。
まぁ、それでもまだ、
ココロの何処かに余裕というか現状に対する甘えってのがあって。

途中に、誰も居ない中学校校庭の横を通り抜けるワケですが、
「今っ、校庭に忍び込み、その中央で雨に打たれつつもッ!!
 イカズチに撃たれずに耐えきる事ができればッ!!
 それこそ『聖ギャルロボ学園』を書き抜けとゆう天の啓示でわっ!?」
・・・なとど夢想したりもしていたワケです。はい。

で。とりあえず、フェンスの横に自転車を停めてみた瞬間っ!!
更に5億割増しの豪雨&カミナリーズが登場。
流石に生命の危機を感じてきたので、明滅する世界の中を帰るワケです。

            

で。
途中にJRの踏切があるワケなのです、が。

それをいつものようにいつものごとく渡ろうとする、と。
言語変換される以前の原始的な違和感がウェルカム。

「ジオンの新兵器くわっ?!」
・・・瞬間の思考迷走。

それは、明滅する夜が状況把握を遅延していたのだけれど。
踏切の向こう側が停電により闇の町と化していたワケで。

その。生活の印である町の灯が無い風景を豪雷だけが照らすビジュアル。
「ぁー。異界なんて、すぐそこにあるねんなぁ・・・」

で。
ドキドキしながら踏切を渡れば、
“渡り終えた瞬間”に復活する町の灯。

あまりにもヂャストタイミングゥだっだので、
「も、もしや“異界”のヤロぅ、背後に回り込みやがったのんでわっ?!」
と、わりとビビった。
『あーとろー』20000705/000022

 そのようなアートの中で、ナニが解らないと言っても、
先に書いた・・・
“「これはアートである」と宣言してみる事でそれを認知させてビジネスにする”
っていうのが白状すると、よく解らない。

・・・とか言うと、そういう動きを嫌っているように思われるかも知れないけれど、
そうではなくて。
それはそれでひとつの正解なのだろうと思う。

それでも、そういう業界に居る訳でも、それで稼いでいる訳でもないから、
小市民的にそういう権威やビジネスに漠然と根拠の無い反感を感じたりする事もあるけれど。

・・・・・って、ソレって単なる感情論やん!(^^;  恥ずかしぃーっ!!

自分の引き出しに無いものを提示されて、
その感動に至るロジックが自分に無いからと言って、安逸に否定する事で精神安定してたら、
その真実には更に辿り着けなくなってしまう。

ビジネスとして既に成り立っているものに対して幼稚な感情論でしか反発できないのなら、
それは理解しようとする努力さえも放棄している事にならないだろーか?

・・・ぃや。そりゃぁ、まぁ。単純に否定可能なのんも中には在るだろぅけど。(^^;

けれど、多透のような素人が、ビジネス面優先のように受けとめ易い現代美術の中にも、
その武装たる論理に触れて理解を頑張ると「おぉ!そうやったんですかっ?!」という、
イカす驚きをくれるものが多々あったりする現実もあったりして。

この、“よくわかんなさ”のフラストレーションが高じて、
先の拙文に『アートライオン』という、幻獣“アントライオン”の駄洒落をつけた訳で。

【注1】
こういう、言われなければわかんないような、
限りなく自己満足に近い論理フレームをあてがわなければ他者に理解不能な作品が多い気がして、
多透は現代美術等を色眼鏡で見てしまう。
しかし、こういう文章をそういうロジックで書いてしまうあたり、
結局は勉強不足とコンプレックスの言い訳なのだろうと思う。

【注2】
“アントライオン”とは、上半身ライオン・下半身アリという無茶な幻獣。
中世ヨーロッパではアリは草食という説が有力だったらしく、
ライオンがいくら肉を食べてもアリは消化できず、常に飢えて餓死に至る。
“満たされずに滅びるライオン”は“悪徳としての欲望による崩壊”を表すらしくて、
多透のような者には実に耳の痛い話。
『きみはあの日、日記を見せてくれたけれど』20000706/000023

ゃあ。なんだかんだで、日記とか画像とかの更新が遅れてます。
まぁ、自慢にならない事に、
過去、小学生の宿題時代においても毎日書いてた覚えはないし。
ましてや、交換日記なんぞ成立した事なんてないし。(^^;

なんか、「IP接続サービス」とゆうのんが始まったじゃないですか。
24時間インターネットに繋ぎっぱなしで定額料金。すげー!!
で。早速申し込んだのですが。・・・繋がらない。はぅ。

相談電話で、お嬢さんに聞いたトコロ、
「お客さまはNTTにしか申し込んでいない様子。プロバイダーにも伝えてネ」
という衝撃の事実。
関連会社だからと言って、NTTとOCNがラブラブでないのがよくわかった一瞬。

だから、しましたのよ。連絡&申し込みを。

さぁ。その日がきはりました。いくぜ!24時間っ!!
職場からの接続完了・良好。ISDNゴーゴーゴー!!
が。
なんと!自宅からネットに繋げられませんよぅになりました。あぅ。

冷静に考えて、みよう。
「IP接続サービス」は電話番号ひとつに対するサービスなので、す。

したさ。元通りのダイヤルアクセスに再変更手続き。

・・・この出来事から多透が学ばせてもらったものは、
ネット社会の歪みが生んだ落とし穴とか情報社会の危機的状況とかではなく、
「問題用紙はきちんと読もう!」とゆう事です。

ぁあぁぁぁぁ・・・・・・。高1の時。
「これ、わたしの日記やねん。見せたろか?」
「んぁ」
・・・2日経過・・・
「読んだ?」
「ぉぅ」
「そんで?」
「や。女の子は日記を実にマメに書くものだといたく感服つかまつりました」
「返せっ! あっち行けっ!!」(本気二段蹴り)

hぅ。あの日に、誓った筈なのに。・・・・・読解力をつけよう、と。
『見る事の無いだろう彼女が泣く事は無いだろうけれど』20000707/000024

いつの間にか僕らの世界は、とても広がっていて、
何がアートでそうでないかなんて、少なくとも統一見解を持つ事なんていうのは、
善し悪し以前にどぅでもよくなっているのかも知れなくて。

“泣かされるか泣かされないか”・・・
結局はそぅいう原初な部分で揺り動かされる事を望んでるのかも知れない。

ならば、なにかを本気でつくる時は・・・【検閲削除】

まさに、“芸のためなら女も泣かす”(ちょっとちがう)
『フールホーン』20000708/000025

たとえば多透は古本屋散策が大好きで。
あての無い旅と思いつつも『青春18きっぷ』でウロウロする時は、
何故か古本屋を探してしたり。知らない町で。

図書館よりも雑多で煩雑な空間の雰囲気が好きなのだろうと思う。

恐ろしい事に通勤路にオープンしてくれた大型古本屋『BOOK OFF』・・・
その店鋪内空間構成にゆとりがあるせいか、書棚を離れて見る機会の多い店。

そんな時は、その一面の書物に込められた時間と思いへの想像に、
なんか、てんで意味もなくコブシを握ってみたり。
『WHF』20000709/000026

神戸にて開催された『ワンダーホビーフェスティバル』というイベントを初体験。

なんだか、口語で略しにくい名前だけれど、
ナウいヤングは『わんほ』とか言うのんだろぅか?

まだ若いイベントだそうで。混雑も宅数も、余裕で巡回可能なそれ。
それでも、造型イベントの少ない関西圏の人間としては、それだけで嬉しくて。

なにかをつくりたいのはいつもの事だけれど、
なにかを量産してディーラー参加したくなってくる自覚が一歩ごとに。
『妖怪大戦争・卓上編』20000710/000027

で。今回の『WHF』で買ったもののひとつ。
フルタ『百鬼夜行・妖怪コレクション』!!

とりあえず、通常彩色版のコンプリセットを購入しましたっ。
ゃあ。もぉ。ものゴコロつく前からの妖怪好きとしては見逃すワケにわっ!!

もぅ!
「青坊主チィィーム」(ええもん)と「ぬらりひょんチィィーム」(わるもん)の、
激突につく激戦っ!!

青坊主「さぁ!戦いだっ!!」

あみきり「我がハサミに斬れぬもの無しっ!」
鎌いたち「なんのっ!風の属性は当方が遥かに上位っ!!」

ぬらりひょん「ぬらぬらぁ〜」
人魚「ワキの下にコンブ詰め込むぞぅ!」
ぬっぺらぼう「牛鬼様だっ! 牛鬼様を呼ぶだっ!!」
ぬらりひょん「ぬらぬらぁ〜」
青坊主「ヒゲミサイルっ!!」
『我が妖怪は緑なりき』20000711/000028

自分が初めて映画館で観た映画を思い出せるだろうか?
多透の場合は、『妖怪大戦争』だ。

今よりも黄昏や暗闇に触れやすい環境に居たのかも知れないし、
怪獣図鑑と一緒に妖怪図鑑を熟読するのは小学生時のタシナミだった。

こんな話がある。

何をどう考えていたのか当事者にとっても謎のままなのだ、が・・・

多透の母親は、やっと自律的に言葉を使い始めた頃の多透に対し、
『ゲゲゲの鬼太郎』を読んで聞かせるという行動に出た。

多透はそれをいたく気に入り、
自発的に『ゲゲゲの鬼太郎』をせがむようになったという。

そして・・・事件は起きた。

ある日、昼寝をしていた筈の多透の声が聞こえたので、
多透の母が隣の部屋から覗き込んだという。
そこで見たもの、は・・・

文字が読めないにも関わらず、
『ゲゲゲの鬼太郎』磯女の回を、擬音も含めて情感たっぷりに朗読する、
多透の姿であったといぅ・・・
『二年わざ』20000712/000029

日本の版画で高名をのこした方の息子さんと話をしました。
(その息子さんも既に御孫さんが居られる年齢ですが)

植物をモチーフに、多数の作品と様々なエピソードを残された方だそうで。

個人情報に抵触しない、当たり障りのないトコですと・・・

「作品にしたい植物を更に理解する為に庭で栽培」
「芽が出てから毎日欠かさずスケッチ二年」

とかにグッときました。

言葉で書くと数文字ですが、当人と周囲の意識を思うと・・・・・

あと。
模型世界では二次元から三次元へのアレンジが個性の見せ所ですが、
植物などの静物画の世界でも三次元から二次元へのアレンジは重要との事。
写実をテーマにする際は勿論それが重要だそうですが、
一見、写実画に見える作品でも、見る人が見ると、
作者が戦ったディフォルメの軌跡を理解できるそうです。

模型誌などで、
こぅいうトランスレート時のアレンジが良いとかの文を定番に目にしていたので、
それが太古から連綿と戦われ続けてきた事であるという現実を忘れ気味になっていた、
自分自身にちょっとがっくし。
『モーニングカブトエビ』20000713/000030

片田舎なので。通勤路に田んぼも畑も結構あるです。

朝、いつもよりも早くサワヤカにロケットスタートしたので。
「どれ、久しぶりにカブトエビでも、なでくってやろぅ」と、画策。
ナイスに水の張られた田んぼのかたわらにチャリンコを停め、しゃがみ.com。

ぉう。この、浮き草のエアバッグ感がなんともぅ。
ぁあぁん。この、底の泥のなめらかさ加減がなんともぅ。

だが、次の一瞬。
多透の足元における重力場に歪みが生じ、我が平衡感覚に誤差を生じさせるなどと、
誰が考えたであろうか。いや無い。

生体ジャイロ機構、機動ッ!! 
眼球を高速回転させる事によって身体そのものを屹立せしめる試み。

手に入れよう。ぼくらのノープロブレム。
朝から田んぼにキッスする事は難なく回避。

だが・・・・・多透の背後を、笑いをこらえながら自転車で走り去る、
2人組の女子高校生の姿があった・・・・

多透はクラスで話題にされちゃったりするのだろぅかッ?!
(しかも、あまり受けず。即座に別の話題に水上置換されてしまうようなッ!!)
『赤コンプレックス』20000714/000031

ponyaさんの『煩悩立体系』で開催される“赤コンペ”に参戦の野望。

“締切7月末でテーマは「赤」。スケールもの、フィギュア、メカ、何でもOK。
 モケーで、「赤」を表現してください。”との事。

とりあえず。自分の技術は棚に上げておいて、つくりたい「赤」を妄想する。
・・・・・ぁう。
毎度のコトながら、全然自分に経験値の無いトコに在るカタチを思いつく。
どうするですか。どうされますか。どうするですか。どうされますか。

自分に何ができるか解らないという高揚感の中で何かをつくるのは楽しいけれど。
ぃや。これがもぉ。失敗すると目も当てられない事態になりそうですな。
こぉ。
胸のカラータイマー(普段は見えない。ヤバくなると終わりかけの線香花火色になる)が、
ついには爆裂してなんかイヤなカビが生えたりするかもしれない。

ま。気にするな。なんとかなるよ。根拠ないけど。
で。初めてプラ板で箱組みして、気が付くと3時間経過。
かなり“向いてない”コトをしてる気がするが気のせいだ。2割ぐらい。
『水のにおい』20000715/000032

土曜日午前中は仕事のそれ。
むぁむぁの暑さの中、昼間に自転車をこぐ。

思いついたので、昼飯後、自転車で公営のプールに向かう。ゴー。
本来なら15分も走れば到着の筈、が。
気分を変えようと違うルートを辿った為、倍の時間がかかってしまう。
“近道好き”のツレに怒られてしまうが、それもまたよし。

若妻以上と女子小中学生&幼児が大半であり、なんか抜けた世代の在る風景。

とりあえず、今シーズン初めて水に浸かる。
築20年だったか30年だったかの府営プール。
当然のナニで“甘酸っぱい思い出”もテンコ盛りである。くぅ。


高校生。当時の彼女と冬場によく忍び込んだ。
誰も居ない場所。
金網を乗り越えて。水の無いプールの底で座り込んで。何時間も話した。
どぅしようもないぐらいの夕焼けだけを覚えている。

ちいさなころから好きなサイエンスフィクション。
世界の終わりに、ふたりだけの気分というのはこういうものかと思った。


ぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶく
あの日に座っていた場所に、息を吐いて沈んでみる。
水の底に座る。
塩素が目に染みる。
『ぷらぷらババンバン』20000716/000033

モデラーなら、「プラ板が怪しい」と思われた事は一度や二度ではないだろぅ。

ある程度の町ならば、わりと簡便に購入できる。プラスチックの板。
白く・・・時には透明で、ブ厚いソレでも人力で破壊できないでもない。存在。
だいたい、“プラ+板”という合体和製英語というところがなんとなく怪しい・・・

たが。貴方は、こぅ思った事は無いであろうか?
「やつらは瞬間移動できるッ!!」

・・・最初は、こう思っていた・・・
つくり終わったキットの箱などにテキトーに放り込んでいる為に散逸してしまうのだ、と。
だから、つい。安価な事もあってフラフラと買い足してしまう。
そして、再発見した時には、奇妙に枚数が増えていたりするのだ。
それを“気のせい”だと笑うのはたやすい。

だがッ!! 
“やつら”が“そぅ仕向けている”としたら・・・・・ッ!!

モデラーの隙を突きッ! 瞬間移動しッ!! 同胞の増殖を狙っているとしたらッ!!!

“やつら”は、一般的な生命体と異なる為、分割や変形は意に介さないに違いない。
一般家屋という限定空間に・・・
同胞を増殖させる事によって“なんかすごいこと”を画策しているのではないかッ?!

・・・・・それがなんであるかはまだ解らない。

だが、昨晩。
多透は“やつら”に一矢むくいる事が出来た。
姿を隠し増殖を計るプラ板を、本の間に発見したのだッ!!
『ガンダムセンチネル』の中に2枚。『ミッションZZ』の中に1枚。

・・・勝ったッ!!

もしも、これを読んでいる人の中で、
“赤いプラ板”を見つけた人が居たら・・・・・注意したほうがいい。
きっとそれは、プラ板の指揮官かもしれない。
『光の企業』20000717/000034

自転車通勤していると、無灯火で走っている他人の自転車が実に多い事に気付く。
普段、車で移動している方々は更に感じておられる事だろう。

偏見かもしれないが女性のほうが無灯火率が高いように思える。
ペダルが重くなるのがイヤなのか? 脚が太くなるとでも思っているのか?
そしてそれは自己生命の安全よりも重大な事項なのか?

無灯火での走行は、無論、道路交通法違反である。
それゆえに、事故が生じた際、かなり不利な状況証拠となる。
かつて、
夜間に自転車無灯火走行していた女学生が車道を無謀に横断しようとして車と接触、
半身不随となる重傷を負ったが、判決は“車の運転手、無罪”・・・

裁判に詳しくなくとも、“かつてこのような判例が在った”という事実が、
如何に重要な意味を持つかは想像に易いであろう。

また、数多くの優良ドライバーが、この判例に納得する事、も。
走行中の車が、無灯火のままで無謀に突っ込んでくる者の急速回避は困難なのであるから。

にも関わらず、自己安全確保という極めて根元的な事項を表層思考にも刻まず、
ただ漠然と道をゆくものが多々あるとはゆゆしき事態である。

かくなるうえは、原動機付自転車がそうであるように強制発光装置を装着し、
車体自体の発光率を向上させるしかないのではないか?

無自覚な者に対し、行政で対応せねばならぬとは苦渋の選択ではあるが、
事態はそこまで進んでいるのかも知れない。

・・・・・さて。

ここまで読んでいただいた聡明な読者モデラー諸君ならば、
既にひとつの推論にたどり着いておられるのではないだろうか?

・・・そう。
アオシマである。

かつては「光るガンガ・ルブ」のような、発光機能付属のロボットプラモにも果敢に挑戦し、
“飛ぶように売れている光景を誰も見た事が無い”にも関わらず、
発光装飾大サーヴィスの『デコトラシリーズ』を供給している模型メーカー・・・

そう。世界の安全を願い、アオシマは、発光模型によってその啓蒙をしているのではないか?

無論、アオシマサイドからそのようなコメントが在ったという話は聞かない。
だが、人間に火をもたらして自らは極刑を受けたプロメテウスの如く、
アオシマは壮大なる戦いを静かに実行してくれているのだとは思えないであろうか?

そう・・・
戦士は、そこに居る。
『モンゴル相撲』20000719/000035

スモーと言えばモンゴル相撲という人も多いと思いますが、
聞きかじりではモンゴル相撲には土俵が無いそうです。

するとつまり、決まり手に「押し出し」は無いと推測される訳でして。

するとつまり、一方が押し続け、一方が後方ダッシュを続ければ・・・
決着のつかないまま地平の彼方までバトルは続くのでしょうか?

もしかしたら・・・蜃気楼とは、戦う彼らの熱い吐息なのかもしれません。
『ラクガキモンスター』20000720/000036

いろいろと思うトコロあって、『聖ギャルロボ学園』用の落描きを増加させる。
や。増加させようとしているのだが、なかなかに増えてくれない。

良くも悪くも悪くも悪くも“昭和を引きずっている”絵柄になってしまう。

いろいろと視覚情報は入っている筈なのに、自己表現に活かせないとはこれいかに。

子供の頃から、物語をつくるのが好きで、
「どーせなら自分で挿絵も描けるようになろう」と思ってた。

上手い人は、その立ち位置に至るまでに膨大な量を描いているというから、
結局は多透の行動が足りないという事なのだろう。

道具だけはあるのにね。
『ロードムーヴィー』20000721/000037

こう暑いと旅に出たくなるのが人情ですが。
そういう時に夢想する旅には、目的地が無い事も多くて。

気心の知れた人たちと、だらぁんと何処かに車で走るのも良いけれど、
ふと、何処かの知らない駅に列車でひとりで行きたくもなる。

“彷徨して、家に帰る事が旅”と言った人も居られたそうですが、
“旅という非日常の中に自分を置く”こと自体が目的になる事も多々あるわけで。

『青春18きっぷ』で、ふらりとぐるりと回ってきたりを何度もしてきて。

ここ最近は、あまりそれも出来ていないけれど。
蒸せ返る夏の大気の中で、誰も居ない駅のホームで立っていたい気持ちになる。

結局、求めているものは“目的地にゆく事”ではなく。

泊まる場所など考えないままに、
どこまでつづいているか解らないぐらいに長い堤防の上を歩いた事がある。
その町の名前も知らないし、時計も見ないまま。どうしようもない夕焼け。
“この場所で、もし倒れても、誰も自分を知らない”という厳然たる事実。

その、言葉以前の高揚感に憑かれているのだと思う。

オールナイトの映画館も見つからないまま、
駅のベンチで腹を空かせて眠る事になるクセに。
『赤い週末』20000722/000038

土曜日なので、いつものように眠らない。
べつにたいした事ではなく、モデラーとか宇宙飛行士の人とか、
眠らない週末を過ごすのは日常茶飯事だろう。

『赤コンペ』に向けて色々と仕込みをする。
オマケとして、「猫でもつくろー」と思ってスカルピーの箱を開ける。
で。気が付けば、女の子フィギュアをつくってしまっていたの、で。
「むぅう」と思いつつ、なんとか頑張る。

が。1/8ぐらいという未体験のソレなの、で。
“美少女フィギュア”というよりは、
“美術の時間に不慣れな生徒が彫塑した粘土細工”になってしまう。

「こりではイカン」と、長年の懸念事項であったガレキフィギュアの購入を決定。
まずは『ボークス』製3800円シリーズの「マルチIII」と「姫川琴音」とす。

キャラ選択に際して、幼少時の体験と性的抑圧は関係してないと思われる。

そうこうしているウチに、すっかり夜が明けている。
なんか、いつもより眠くない。
「もしやすると、スカルピーを触ってると眠くならないのでは・・・?」
とか考えてしまう。

専門家の調査が待たれるところである。
『夏の怪物』20000723/000039

高度な政治的取り引きにより、映画に付き添う事になる。
『デジモンアドベンチャー02&おジャ魔女どれみ#』

やたら暑い中、汗だくで行ったのだが、『デジモン』が思わぬ良い出来で。はい。
日曜朝に放映しているTV版はチラホラと数回しか観てないし、
回によって内容にバラつきが大きい印象があったのです、が。
モロに『クトゥルフ』なエピソードがあったりして、あなどれなさも感じてました。

で。劇場版。ええ感じのジュヴナイルになってました。
以下、ネタバレを回避しつつ、そこのトコを書きます、と。

@あんまし言葉で語ってない。
「広大な花畑に立つ少年」「ダウンタウンの路地裏に立つ怪物」等、
ええ感じのビジュアルを連発しつつ話は展開するのですが。
うだうだ語らず、劇場版らしい“広さ”を感じさせる画面構成でゴー。

@ロードムーヴィー
「ニューヨークからデンバーへ」&「日本からデンバーへ」
「ママに心配ないって言っといて。サマータイムに行くんだ」
ヒッチハイク。
「この旅でオトナになりたいんだ」

@バトル・オヴ・デジモン
導入部のデジモン市街戦。荒野を貫く道路沿いでの激突。大峡谷バトル。燃え。

多透的ジュヴナイルのツボとして、こぅ・・・
登場する少年少女達と世界の関わり方のサジ加減がヱヱ感じでした。

こぉ・・・イキナリ世界の根幹に触れたつもりで知ったクチきくんでなくて、
解らない事は解らない。でも、いつか解る自分になろう。そういう潔さ。
『砂丘宇宙人』20000724/000040

そういうわけで『青春18きっぷ』でウロウロしていた頃は、
ニポンをグルグルまわってまわって駅で仮眠して朦朧としつつ、
気が付くと鳥取砂丘にたたずんでいた事がよくあったものです。

まぁ、いつも瞬間移動とかだったわけでなく、暗いウチに鳥取駅に着いて、
道も知らないウチになんか川沿いに歩いているとなんか大学の農園でそれを越えると砂丘。

一度はウカツにも昼寝してしまって、日焼けしすぎでピンチでした。
が。学習効果により砂漠の民のココロに触れたつもりになったので。
ある時には、理由なき砂丘の走破をココロみたりもしてみました。

そうすると、
なんか罠が仕掛けられてあって、十数メートルの砂山をコロげ落ちたりもしました。
加速がコレっぽっちも止まりませんでした。重力とは暴力だと思いました。
半分埋まって、ピクピクしながら、
「ははぁん。さては宇宙人か誰かが秘密を隠してるナ」と思いました。

クチの中が砂まみれになってましたが、勇気を出して5つ進む、と。

なんと。
砂丘の真ん中に、自分の名前が書かれてました。全長6メートル。

なんとなく身の危険を感じつつも、目覚めろ冒険心。

@ローマ字表記だったので、書いたのは知性体と思われる。
@足跡から見て、二足歩行していたらしい。
@足で書いたのではなく、棒のような物での筆跡。道具を使う生き物。
@空に向けて書いていたので、宇宙への通信だと思われる。

ピン! と来た。

確率は96パーセント。普段は美少女のフリをした宇宙人。17歳相当。
暗算が得意。最近、コーヒーカップ集めを趣味にしようとしている。珠算3級。
多透のフラフラした旅路が偶然にも魔法陣を描いていた為、
“計画”に気付かれたと確信し、シークレットメッセージを送る事に決定した。
遠隔視能力により、多透の本名を知り、ローマ字に変換。深夜のウチに砂丘に書いた。

敵ながらあっぱれ。流石は宇宙人。宇宙人たるものかくあるべし。

とりあえず、写真撮って帰った。
『夏祭リング』20000725/000041

ウチから徒歩5分のトコに神社がある。ワリと大きい。
生まれた時から見慣れてるので、さほど実感は無いのだけれど。

一時は露店の数も減少して寂しい時期も在ったものの、
新造マンションへのヤング住人増加等によりズンズン活性化。
ふた桁の神輿数を有する祭への復活を遂げた。

こぉ、夏祭り空間の非日常性が実はスキであり、
そしてスキこそものの上手なれでコレまた。
茶髪ガングロ浴衣でもキュゥトに見えてしまっていたり。これが。

そうして露店&提灯の照明と人混みの中を歩いてゆくと・・・
そこかしこに“あのころ”や“あのとき”の自分や彼女が居る気がして。
嗚呼、もしかすると夏祭りの中では時空が混在してゐるのかも知れなひねぇ・・・

やぁ。ヤングに人気の食物とゆう、クレヰプなんてのが売ってるぢゃなひか。
な! ・・・んと。四百円だとゆわれますか。キウイのやつください。

嗚呼、かつては、
くじびき(当地では“当てもん”と呼称)からなにから五十円が相場だったのに。
今や、金魚すくいも三百円からで御座いますか。そうですか。

人もマツリも流れ流れて時代相応の相場になつてゐるのだねぇ。ジェニファー。(嘘)

まぁ、それもまたよし。

そうして、ガキの頃から変わらないスノーボール(かきごおり)を喰いつつ帰る。
嗚呼、誰が知ろう。道に落ちた、お好み焼きを踏んづけた瞬間のキモチを。
『夏祭りふれいん』20000726/000042

そうして同じ片田舎で生まれ暮らし仕事をしていると色々ある。
変わらない風景に、時間の感覚が曖昧になる瞬間はいつもある。

夏祭りの人混みの中で、子供を抱く姿が自然になった同級生とすれ違う。
そういえば、去年も彼女とすれ違った事を思いだしつつ、
「うぃーっス!」と言う彼女に、「ぉおー」とか間抜けな声で応える。

そしてそれだけで去年のようにすれちがうのだけれど。
来年もその先も同じようにすれ違うかなんて誰にも解らない。
ふりむいた人混みに、彼女はもう解らない。

ふふふ。まったく、おセンチなものよ。これもマツリの魔法とゆうヤツか。

かくなるうえはアレ、だ。

“お神楽券”・・・文字通りの切り札ってヤツさ。

・・・今宵の彼女たちは三人でチームを組み、二人が前線に出る。
夜目にも映える、赤と白。イカスぜ“巫女ーズ”!!

寄付金と引き替えにゲットした“お神楽券”の効力で、
今、もぉ、すぐそこに“巫女ーズ”が舞い踊るわけのソレ!!
くぅッ!! 我が頭上で神剣がグルグルと大回転するわビカビカ光るわ!!

ビバ、“巫女ーズ”!!
『ぐりんぐりん』20000727/000043

過去の自己文章フォルダをまさぐっていると、
1995年11月に、このようなものが記されていた。


ミス = グリーニーと名付けられた珍しい子猫のニュース。
国名は聞きのがしたが。まぁ、名前からして英語圏なのであろぅ。

で、どこのへんが珍しいかとゆうと、なんと体毛が緑色なのだそうだ。
単なる色素異常と言えばそれまでだが、珍しいケースだそうで。
まぁ、TVで見る限りは、緑色と言っても、暗緑色でした、が。

その後の消息は不明。

手塚御大の『緑の猫』や、
今は無き映画館「梅田コマ・シルバー」で観た『緑の髪の少年』を思い出してみたり。
『うどんげ』20000728/000044

唐突だが。お母んの実家は香川県の小さな漁村である。

多透がモノゴコロついた時には既に漁村としての機能は限定されていたようだが。
とりあえず、そこで多透は生まれて初めて“うどんげの花”を見た。
それはさておき、お母んから聞いた話を思い出したので記しておく。

それ、は。

お母ん(小学生Ver)が下校途中に出会った、ある情景・・・・・

広々とした田んぼのあぜ道を、ヤングお母んは歩いていた。
山と海に囲まれた田舎風景を、その日は、
血のように赤い夕焼けが世界を染めまくっていたそうだ。

道の先に誰かがうずくまっているのに気付いたヤングお母んは、
索敵しつつ、おそるおそる近づいて行ったそうだ。

で。見ると、それは級友の少女で。
なにやら苦しそうにしているではありませんか。

ヤングお母んが、声を掛けようとした・・・正にその時。
ヤングお母んは、見た。

級友の口から、無数の“うどん”が吐き出されたのを・・・

それは異様に鮮やかに夕陽に染まって見えたそうです。
そして奇妙な事に、のたうつ様に道に散らばっていったそうです。

田舎特有の静けさの中で、突然に母は気付きました。

“うどん”に見えたものが、実は、無数の寄生虫だという事に。

むせかえるような夏の日だったそうです。







「そういう訳さ、セニョリータ。
 俺が、うどん好きなカラクリが今、解ったろう?」
『ぼくの夏休み』20000729/000045

夏なので。田舎シリーズ。

お母んの実家が田舎であったので、子供の頃、長く御世話になった。

山の稜線は『日本むかしばなし』に出てくるように丸く、
その山と海の間で世界はとても広かった。

絵に描いたような“田舎の夏休み”を過ごせたのは幸福であったと思う。

ジイさんがつくりあげた散髪屋。そのクラシカルな道具達。
広大な塩田跡。朽ち果てた漁船。
誰も居ない海。ずっとずっと遠くまで続く道。
メダカの泳ぐ川。蝉時雨。広すぎる青空。
山の上の神社。遠くの山腹に見える、何故かたどりつけない断崖。
樹の枝に吊ってもらったブランコ。古い毛布のハンモック。
朽ち果てた、村の劇場跡。

すぐ近くには、村のちいさな墓場が在って。
よく、イトコと遊びに行き、
アリジゴクを見たり、ぼろぼろの地蔵堂の高い天井を見たりしていた。

そしてその隣には、松の木で囲まれた、ちいさな軍人墓地が在って。

蝉の声と蒸せかえるような夕暮れの中で、2度ほど・・・
軍人墓地に入ってゆく、軍服姿の人を見た記憶がある。

そして、お約束どおりに、後から覗き込む軍人墓地には誰も居ないのだ。

一緒に居たイトコも、記憶が在るとは言うのだけれど。
もはや記憶は曖昧であり、その輪郭は永遠にぼやけてゆく。

ま。それもまたよし。 別に実害があったワケでもなし。
『ツクツクボウシ』20000730/000046

ふと気付けば、あれ以来、セミを捕った記憶が奇妙に、無い。

お母んの実家から少し歩いた村はずれに、朽ち果てたお稲荷さんが在った。
崩れた石垣が、青空の下に無造作に転がっていた。
そのすぐ横にはポプラの木が1本はえていて、よく登っては海を見ていた。

そうすると周囲からは、
セミの中でも後発のツクツクボウシの声がやたらに聞こえてきて、

子供ごころに夏の終わりを感じてみたりもした。

「ツクツクホーシ」「オーシツクツク」「ツクツクオーシ」
地方によってセミの鳴き声が異なるというのは、その頃からも知っていたけれど。
覚えている。
あの場所のツクツクボウシは「ツクツクヒィーヨー」と鳴いていた。

子供ごころに「これはあやしい」と思った。
おそらくは、ツクツクボウシ型宇宙人であったに違いない。
銀河流浪の果てに墜落したUFOは地底深くに埋没し、
形状の似かよっていたツクツクボウシと同化・交配を繰り返し、
そうしていつしか単なるツクツクボウシとなってしまうのだろう。

ある夏。
虫かごの中にセミをギュウギュウ詰めにして歩いた事がある。
ジイさんにもらった竹ひごを使い、
自分で作った虫かごは大きく、何匹でも入った。
その集合された鳴き声があんまり五月蝿かったので家に入れてもらえず、
庭先に放置したほどだった。

そうして次の朝になると、セミは全滅していたので、海に流した。
『チカー』20000731/000047

仕事の書類提出の為、昼間の地下鉄に乗る事がある。

白昼の地下鉄と言えども、利用されている方々は多い。
仕事で移動中の会社員とお見受けする方々もまた多い。

子供だった頃には想像つかなかったが、
こうして、日々、白昼の地下鉄で移動する方々は多いのだろう。

そうして、書類提出を済まし、帰路につく。
一般的昼休みより長時間である事をいい事に、
「日本橋でも寄ってくくわぁ」という気分になり既に決定している。

だがしかし。その刹那、多透の視野に飛び込んできたもの・・・
それは・・・ノースリーブの腕をあらわにした推定25歳の女性・・・
・・・の、前腕にとまる一匹の蚊であった。

どうする? 言うべきか言わざるべきか。

既に、蚊は、深々とギャルの腕にクチを刺し、吸血を始めている。
今さら告知したとて、それがいったいナニになるとゆうのだ。
見ず知らずの男に「蚊がとまってるぜ、セニョリータ」と告げられる衝撃。
それを乗り越えるだけの強さが彼女にはあるというのだろうか?
何故だ! なぜきづかない?!
地下鉄の車両に突如出現した一匹の蚊。決して予測できない現象ではない筈。
くそぅ。列車を降りるフリをして、
すれ違いザマに爪先で十字の紋章を刻むのが武士の情けか?!
いや。うかつに掻いてはならぬ。
ひとときの快楽に身を任せても、その後に待っているのは更なる痒み・・・
嗚呼! だが、今この瞬間、この広い宇宙で、
彼女にそれを告げる事のできる者は自分しか居ないのだ。なんというサダメ!
だが、それははたして正義なのだろうか?! 自己満足に過ぎないのではないか?!
嗚呼! 誰が知ろう?! この亜細亜の片隅で他人の蚊に苦悩する者の心理をッ!

永遠の十秒は過ぎ、彼女はそうして蚊を殴った。
蚊は逃げた。
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