2003-5/13(火)

Re:鎖国主義、アゲイン−2(ITSオジサン版)

先日、掲載した「鎖国主義、アゲイン」に対し、ITSオジサンよりメールをいただきました。
ITSオジサンのHPに掲載されている内容の紹介でした。
本人の了解を得て、以下に転載致します。

オピニオン

このコーナーでは卓球に関係する様々な話題について、全くの個人的見解を書いていきます。 
異論、反論あるでしょうからどんどんご意見をお寄せください。
 

*中国留学生問題 その2 (5/11/02)
 
卓球王国の掲示版でのやりとり

Yさん、こんにちは。貴重なご意見有り難うございます。
ITSオジサンです。

Yさんwrote
>  インターハイの留学生問題についてですが、私は高橋編集人を支持します。
> 卓球のメジャー化を目標とすれば、ITSオジサンより高橋編集人が正しいと考えます。

問題は錯綜していて色々な要素がゴッチャにされて議論がされていると思えます。誰が正しいとかいう単純な問題ではないと思っています。色々な考え方が視点を変えると出てくるという事でしょう。なお小生の意見は「卓球のメジャー化を目標とすれば」という視点から「留学生問題」を論じている訳ではありません。
高校生の平等」は「卓球のメジャー化の為」に崩されるべきものではないし、そういう論点から「インターハイ」のあり方を変えようとするのは本末転倒ではなかろうかと疑問を投げかけている訳です。

勝つ為には手段を選ばず「留学生を呼んでくる」一部高校が論外なのは言うまでもありません。ただ、この事は過去中学生をリクルートしてきた卓球で名門といわれる高校でも同じ事です。差は生徒の国籍が日本かそうでないかという事だけです。モラルに反しているのは同じ事です。うがって考えれば卓球の名門校が独占してきてしまったからこそ、「留学生」を借りてでも割り込みたいと考える高校が出てきていると思います。

> また、才能のある(数少ない)子供が、一段ずつ上位に進出し
>ていき開花し、最終的には世界に通用し、卓球もメジャーにな
>る、というストーリーも描く必要があります。

インターハイで勝つ事が必須なのかどうか、それ以外にキャリアパスがないのかどうか、またなさそうな現状が問題でしょうね。
高校生だけに止まらない各種の大会があって、その中で強くなっていくという道が必要に思えます。

もし「留学生」が弱かったなら、今回の11月号の編集後記の問題提起はされたでしょうか?
そうではなかったと思います。多分、「門戸が広く開かれて誰でも参加できていて非常に良い」と考えられていたと想像します。
そうすると, 「日本国籍者」以外を制限するのは当然だとする深層心理が働いていると思えます。「卓球のメジャー化」「日本が強くなるために」には、「日本国籍者」以外を制限してもいいのではないかという思想です。
こういうものを高校生に与えてはいけないと思います。

卓球協会はその地域を統括する団体で、本来は「国旗」を掲げる事はありませんでした。「オリンピック」のために国旗が入ってしまったのです。構成員はその地域で卓球をしている人皆だったはずなのです。

若い人には開かれたシステムの中で、強くなっていく、それを目指して欲しいと思います。

*中国留学生問題 (10/16)

 インターハイの上位を中国人留学生が占めた事に関しての問題提起が「卓球王国」11月号の編集後記に載っている。端的にいえば高橋氏はそこで「ここは日本か、どこの国のインターハイだ」といわれ、おかしいと主張されている。 
それに関する議論が現在「卓球王国」掲示版でなされ始めている。


以下は「卓球王国」の掲示板に書き込んだ内容です。 賛否両論あるでしょうから、「卓球王国」掲示版で皆で議論しませんか?


ITSオジサンの意見:

  「インターハイ留学生問題について」高橋和幸編集人が卓球王国のダイアリーのなかでコメントされていますが、これについての小生の私見を述べさせていただきます。

  正直言って この話が最初に提起された時の印象は「卓球王国」に似つかわしくない、排外的だなというものでした。
しばらくじっくり考えてみましたが今は以下のように考えています。

1. インターハイという以上、日本の高校に在籍する生徒はすべて平等に扱われるべきである。
2. 日本人だけでインターハイをやりたければ、規約を改正するなりしておこなうのと同時に
インターハイ・オープンに相当する大会を別個に開催し、真の高校No.1を決めるべきである。
後者無しで、一方的に留学生から参加する権利を奪うのは平等の精神からいっても許されない。

  インターハイが個人にとっていくら特別な大会であろうと、本来の趣旨(全ての高校生に機会を平等にあたえ、同じ土俵で争う)を曲げるのは教育の理念にも反するものと思います。

 技術関係の仕事上、欧米の方と接する事が多いですが、日本と決定的に違う点があります。
欧米では 在住する外国人をどうみているかという点です。アメリカを例にとって述べます。

  国籍があろうとなかろうと、現に今 アメリカに住んで、活躍し、成果を上げれば、その事がアメリカの為になっていると考え、アメリカの成果と考えるという事です。 その人が成果を出しているバックアップはアメリカがしているので、それがあるからこそ成果がでているという考え方です。
  これは、科学技術の世界でも、スポーツでも、芸術でも全く同じです。そのことに誰も違和感はもちません。アインシュタイン、小平邦彦でもイチロー、ナブラチロワ、中村紘子でも同じです。
彼らがいるからアメリカの文化は発展し、絶え間無く進歩が続き、多様性と豊かさが保たれるのだと考えています。

  「純粋日本人で卓球の世界一のチームにしたいとか、国旗があがるのがなによりも大切だ」ということを編集人が考えておられているとは毛頭思っておりませんが、慎重に考えないとすぐこちらの方に短絡する恐れがあるようにも思います。

  ドイツの女子チームも中国出身の選手が過半を占めていましたし、イタリア、オーストリアにもヤンミン、ディン・イなどという選手が貢献していました。でもみな違和感はもっていません。上に考えるような考え方が普通だからです。

  大学進学に不利だから、とか 今は教科書問題があるからとかいうのは論議の本質からははずれています。
開かれた日本を基本にして、夫々の選手がどう自分の卓球を伸ばしていくか、そこの捉えかたの問題だと思います。


ITSオジサン、御意見、及び本HPへの転載許可、ありがとうございました。

留学生規制問題に関して、その他、御意見がある方がいらっしゃいましたら、メールをいただければ
幸いです。別に、私にメールを出したからといって、本人に無断で本HPに掲載するようなことは
致しませんので、その点は御安心下さい。


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