平成22年度・春季・関東学生リーグ戦の見どころ 5月10日(月)〜13日(木)、(東京武道館・4日間)、及び17日(月)〜19日(水)(代々木第2体育館 ・3日間)の計7日間、行われます「平成22年度・春季・関東学生リーグ戦(1部)」の見どころをアップ します。 併せて、5月10日(月)〜13日(木)の4日間、東京武道館で行われます2部の見どころをアップします。 一昨年より、関東学生リーグ戦は1部のみ8校制となり、1校あたりの試合数は5試合から7試合へ、 2試合増となりました。 今年は、代々木第2体育館が6〜8月の3ヶ月間、改修工事のため使用不可となっており、その前後の 使用状況も他団体との競争率の上昇により、当然きつくなっています。よって、春秋とも7日間フルの 借用は不可能でした。今春は3日間のみ代々木第2体育館を使用し、その他は東京武道館において 4日間で試合を行ないます。 2部は、東京武道館で、4日間で5試合を行ないます。 入場料は昨年度より無料としています。 日程は全て平日ですが、5/10(月)、12(水)、17(月)、18(火)は、7時頃まで試合が行なわれて いる可能性があります。 平日の学校帰り、仕事帰りの方も足をお運びいただき、大学卓球界トップのプレーを、是非、ご観戦 下さい。 会場の 東京武道館は、東京メトロ千代田線「綾瀬」駅下車、東口から徒歩 5分です。 代々木第2体育館は、JR山手線・原宿駅、及び地下鉄・千代田線・明治神宮前駅より徒歩5分です。 なお、日程は → こちら です。 女子1部 淑 徳 大 一昨年の団体戦無冠から一転し、去年は、春(リーグ)、夏(インカレ)、秋(リーグ)の3大会を制覇した 淑徳大。個人戦でも、全日学と全日学選抜の両大会に連続して、ベスト4に3人(小野、山梨、石垣)が 入るという「ほぼ独り勝ち」状態だった。関東学連・年間優秀選手賞で、1位〜3位を独占したのも、 「他校の選手から客観的に見ても、ただ強い」という評価の表れ。 ただ、この盤石のメンバーから、山梨と小野の特別賞コンビが卒業した。単複に渡る穴は大きい。 果たして、常勝を継続できるか? エースは全日学選抜優勝の石垣。今季のプログラムの表紙にもなっている。リーグ戦通算16勝 5敗は、普通に見れば、もちろん好成績。しかし、石垣の場合は他の戦績が良く、期待値も高いため、 むしろ「5敗もしているの?」という感じ。去年は、春先の世界卓球(横浜大会)出場にはじまり、 関東学生の欠場と引き換えに、ユニバーシアード(セルビア)ではシングルスで銀メダルを獲得。 全日学ベスト4、全日学選抜優勝と、大学トップの成績を残し続け、1月の全日本でもベスト8入り と、全大会で活躍した。世界ランクでも、日本人の中で常に5本指に入る位置にいる。今回、世界卓球 (モスクワ大会)の代表入りを逃したことが不思議なほどだ。その意味でも、今大会は「意地でも全勝」 といきたいところ。 主将の阿部は、3年連続関東学生ランク、2年連続全日本学生ランク、前全日学選抜準優勝、と、実績は 高い。リーグ戦通算11勝2敗という数字も凄い。「常勝・淑徳」を精神面でも引っ張るキャプテン シーも注目される。 3番手は、新戦力の岡崎か。インターハイベスト4、全日本ランクという実績からすれば、いきなり 全勝デビューであっても全く不思議ではない。 留学生選手としては王曼と馮叶の2人を擁するが、実績としては関東学生ランカーの王曼の方が 高い。リーグ戦通算成績も14勝8敗と高い。ただ、これは下級生時に稼いだ貯金も大きいので、 今季、2人のうちどちらの起用が多いかは蓋を開けないと不明な点も多い。むしろ、大庭と新人の 松澤をフル回転させた場合は、留学生2人がベンチを温める可能性さえ、ゼロではない。 ダブルスは、淑徳大の数少ない不安要因か。去年までは、任せて安心のエースダブルス、山梨・小野組 と、不安の残るセカンドダブルス(主に、石垣・大庭組)だった。今年は、元関東学生準優勝、リーグ戦 通算10勝6敗の石垣・大庭組をそのまま使うのか、全日学ランクの阿部・大庭組に切り替えるのか、 注目される。それによって、もう1ペアーも、阿部・岡崎組や岡崎・松澤組など、いろいろな可能性が 考えられる。 去年と今年の主務である前原と白鳥も単複でリーグ戦出場経験、白星経験があり、チームの勝利に 貢献した実績がある。部員9人全員が優勝への実戦力。やはり優勝候補筆頭が淑徳大であることは 間違いない。 東京富士大 去年は、インカレ、秋リーグと準優勝が続き、淑徳大の優勝にストップをかける最有力候補として 今年を迎える東京富士大。 通算30勝7敗という成績をあげていた特別賞プレイヤー・劉テイが卒業した。全日学選抜3位の 実力者の穴は大きい。 劉テイに代わって、今年からエースとなるのは、徐珍。去年までは、劉テイの陰で団体戦の出場機会は 少なかったが、それでもリーグ戦通算7勝2敗と、数字は残している。全日学選抜はベスト16。 関東学生は、一昨年ベスト4、去年ベスト8。 主将の加能は今季のポスターにもなっている。リーグ戦通算は4勝8敗ながら、関東学生では2年 連続ランク入り一昨年ベスト8、去年ベスト16。地力はある。 池田は、去年、関東学生と全日学で連続してランク入りを果たした上、リーグ戦通算成績も8勝4敗と 好成績。今年も単複に渡って活躍を続ける可能性は高い。 元・全日学ランカーの原田、現・関東学生ランカーの園田、去年の新人戦チャンピオンの伊積など、 実績のある選手は多い。厚い選手層の中で、出場機会を得ることだけでも容易ではない。 新人では、王美テイと石井が加入したが、王は徐珍の存在が大きいだけに、出場機会を得る可能性は 低いだろう。 ダブルスは、去年の実績から見れば、関東学生準優勝、全日学ランクという好成績を残した加能・原田 組と、新人戦準優勝、全日学ベスト4の伊積・池田組の2ペアーが起用される可能性が高い。 大 正 大 昨秋は3位となった大正大。しかし、チームの主軸であった井上、村山、小山内が揃って卒業。 チーム内に、過去3年間の学生の大会で、シングルスの上位進出を果たした選手はいない現状。 今年は、厳しい戦いが予想される。 勝ち頭は笠原で、通算10勝2敗。1年での2桁勝利は兄(弘光・早大)にも肩を並べる好成績。 2年目のジンクスがなければ、今年も活躍が期待できる。 4年の西と3年の加藤は通算9勝で、今季中の2桁勝利到達はほぼ確実と思われるが、チーム事情 からすれば、更なる勝ち星積み上げが望まれるところ。 1年の藤井も即戦力となるだろう。あとは、3〜4名での日替わり起用となる見込みが高い。 ダブルスのペアリングも、笠原や加藤を軸に、試行錯誤する可能性が高い。 早 稲 田大 一昨年の春秋連覇から一転、去年は王座陥落となった早稲田大。ここ2年間は、淑徳大との2強と 言われ、昨春までは3季連続で「7戦全勝優勝と6勝1敗の準優勝」の座を分け合ってきた。 しかし、昨秋は4勝3敗の4位に終わる屈辱。しかも、最終戦は、既に優勝が決まり、主力を起用 しなかった2軍の淑徳大に敗れるという結果に終わった。 一昨年の優勝時にはマスコミも含めて注目を集めた福原愛が、去年は学連登録せずに戦力ダウン したことは客観的事実。そして今春、福原は早大自体も中退。早大女子チームも2部から昇格して きた2年前のように、再びチャレンジャースピリットで戦いに臨みたいところ。 エースは、全日学単複2冠王の照井。昨秋は2勝5敗という不本意な成績に終わったものの、それでも 1部通算は18勝8敗。今年はキャプテンとして、名実ともに早大を牽引することになる。 同じく4年の亀崎は、去年、関東学生と全日学で連続ランク入りする安定した実績を残した。 リーグ戦1部通算成績も、終盤起用で不戦が多いにもかかわらず、13勝4敗というハイアベレージ。 緊張感の増す終盤で、1本取るのも大変な亀崎のカットは対戦相手の脅威となる。 中島は、全日学ランクに加えて、全日学選抜ではベスト8入り。1年間でリーグ戦通算11勝3敗と 勝ちまくった実力が今年も再び発揮されるか。 3年の田中も、亀崎同様、去年は関東学生と全日学でランク入りしている。団体戦での実績は 今まではあげられていないが、地力はある。大学時代の折り返し点を過ぎ、ここから上昇成るか?。 全日学ランカーが4人もいるところに、早大の層の厚さが見える。そして、照井、亀崎、中島の3人は、 昨秋の関東チームカップで、日本人のみの女子チームとして初の優勝も飾っている。留学生が 強いのが半ば常識化している現代の大学女子の中にあっても、異彩を放つ強さと言える。 あとは、2年の加藤と奥田、そして新人の飛永あたりに出番があるだろう。関東学生ベスト8の加藤は 他校であればエース級の扱いだろうが、ここでは事情が違う。 ダブルスは、全日学でワンツーフィニッシュを飾った照井・中島組と加藤・奥田組で決まりか。 特に、照井・中島組は、去年、春秋連続で最優秀ペアー賞を受賞した、名実ともに文句なしの最強 ペアー(通算11勝1敗)。全日本でもベスト8入りを果たしている。 ダブルスでは、ライバル淑徳大よりも有利と思われるだけに、ここを活路に王座復活を狙いたい。 専 修 大 毎年、春の成績は悪く、秋になると順位が上昇する専修大。戦績の折れ線グラフは見事にジグザグを 描いている。今季は、この慣例を破って、春から上位進出を狙いたいところ。 エースは、既に特別賞確定済みの高瑜瑶。1部通算28勝5敗は、ハイレベルの安定性を証明 している。去年は関東学生準優勝、全日学選抜ベスト16という実績で、他の選手から見れば、 言うまでもない好成績だったが、高はそれ以前の全日学選抜で準優勝→優勝という成績を残して いるだけに、手放しでは喜べないところだった。期待値が他の選手とは違う。高の全勝は、自他共に 想定の範囲内となっている。 高に続くのは、通算7勝4敗の原と通算6勝10敗の天野。昨秋のチームカップ準優勝メンバー。 原は、今季で2桁勝利に乗せたいところ。 あとは、3年の樽見、榊原と、新人の北川などの起用が予想される。 ダブルスは、2年連続で関東学生ランク入りをしている3年生ペアー・天野・樽見組が、リーグ戦でも 通算9勝5敗と実績を残しているので、今年も引き続きエースダブルスとして起用される可能性が 高い。もう1ペアーは原の組となるだろうが、パートナーは去年同様、榊原か、あるいは1年の北川 などか。個人戦大会で好成績をあげている高・原組を使えないのが辛いところではある。 中 央 大 近年は苦戦が続く名門・中央大。ここ6シーズンは負け越しが続いている。ということは、現役学生 選手は、在学の3年間で勝ち越したことがない、ということになる。昨冬、監督が石橋征氏から大場 隆雄氏に交代してから初めて迎えるリーグ戦だけに、「入替戦回避」が目標という以上の結果を残し たいところ。 現在、チームの勝ち頭は3年の岡野で、リーグ戦通算は9勝8敗のギリギリの勝ち越し。 他のメンバーの戦績からすると、「通算2桁勝利」、「勝ち越し」の2つの条件をクリアできる希望は 今のところ岡野にしかない。 岡野に続くのは2年の根本。デビューシーズンは不本意な成績に終わったが、昨秋は石垣に勝つなど、 実力の片鱗を見せた。今後、実績を上げていく可能性は大いにある。 岡野、根本とカットが続いて、新人のホープもやはりカットの北岡。3年・2年・1年のこのカット 3枚が、今年からの中大の中軸を支える。 キャプテンの中山は、かつて全日学ランクの実績も持つが、リーグ戦は通算7勝21敗と苦戦中。 同じく4年の中島も、かつて関東学生ランクの実績も持つが、リーグ戦は通算2勝6敗と苦戦中。 ダブルスは、去年勝ち越しているので、中島・坂本組と中山・根本組のままで行く可能性もあるが、 3枚のカットを使って変えてくる可能性もある。 日本体育大 昨春は混戦の勝率計算の末に3位に躍進した日本体育大。しかし、秋には7位で入替戦を戦うこと となった。今年は、そこから更に西岡と津田が卒業し、一層の苦戦は免れそうにもない。「6位以内で 入替戦回避」が、まず第1にクリアすべき目標となるだろう。 エースは、キャプテンの李セイ。去年は関東学生と全日学選抜でベスト8。(全日学選抜では3年 連続でベスト16以内)。リーグ戦では1部通算で18勝9敗。実力は折り紙付きながら、まだ 全勝したシーズンがないというのは意外でもある。4年となった今年、もちろん、全勝を狙って戦う こととなる。 2番手は全日学ランカーの須磨。3番手は4年の大熊、ということになるか。この2人はダブルスを 組んで関東学生のランク入りもしているので、今年も単複に渡ってフル回転する可能性が高い。 新人では宮崎が単複に渡って起用される可能性が高い。果たして、チームの救世主となれるか? 青山学院大 春は1部で7戦全敗。最下位で2部自動降格。秋は2部で5戦全勝。優勝で1部自動昇格。 このパターンを過去2年間繰り返してきた青山学院大。日本大との間で「対戦することなき入替」を 繰り返している。「何とか最下位回避、せめて7位で入替戦」が現実的な目標となる。 (ここ2年余りの女子の勢力図としては、7位と8位の間に実力差があり、8・9位の青学大・日大は ほぼ互角。2部の2位である10位以下との間には、また実力差がある。入替戦にさえ回れれば 1部に残留できる可能性は80%以上ある。ただ、7位になるには、日体かどこかに勝たなければ ならないわけで…) エースは、キャプテンの早田。一昨年は、新人戦優勝、関東学生ランクという実績を誇り、現在のチーム 内にあっては、押しも押されぬポイントゲッター。とにかく、チームが勝つためには、早田は勝つ しかない。 あとは、2年の才津、藤田、1年の金江、城戸、柳内、三原。総勢7名のメンバー。横浜隼人高出身者が 才津、藤田、金江と、約半分を占めている。また、城戸も戦力として期待できる。 果たして、勝利の4点を叩き出せるか。 女子2部 優勝候補筆頭は、1部から降格してきた日本大。1シーズンごとに2部優勝と1部最下位を繰り返し、 1・2部の間を自動昇格・自動降格を繰り返している。青学大との逆パターン(と言うか、対になった 同じパターンと言うか…)。関東学生チャンピオンの馬文テイや関東学生ランカーの目黒を擁し、 戦力的には他チームの追随を全く許さない状況。今季も2部優勝・1部自動昇格を果たす可能性は 極めて高い。 去年、春秋ともに2位で入替戦に出場した東洋大。キャプテンの松崎を中心に今年も上位戦線を 戦う。ただ、現実的には、日大や、1部校との実力差は否めない。 國学院大、東京女子体育大、和洋女子大、東京経済大は、実力的に大きな差はなく、混戦が予想される。 上位争いよりも、むしろ注目されるのは最下位回避で、最下位となると3部から日本女子体育大か 筑波大が入替戦に進出してくる可能性が高い。ともに新人の補強に成功しているチームだけに、 こことの入替戦よりも、2部リーグ内の戦いの方がまだ楽だと思われる。卓球のページへ