平成21年度・関東学生選手権の見どころ 6月29日(月)〜7月1日(水)の3日間、駒沢屋内球技場(6月29日は駒沢体育館を併用)に おいて行われます関東学生卓球選手権大会(通称、関東学生)の見どころをアップします。 大会期日は全て平日ですが、大会当日には会場まで足をお運びいただき、選手に声援をお送りいた だければ幸いです。 入場は無料です。 (なお、7月3日からセルビアで行なわれるユニバーシアードの日本代表となっている水谷隼(明治 大)、山梨有理、石垣優香(共に淑徳大)、照井萌美(早稲田大)の4選手は、日程の都合上、今大会を 欠場します) 今大会のシードは → こちら です。 歴代の関東学生選手権の優勝者の一覧は → こちら です。 去年の関東学生選手権の結果は → こちら です。 H18からの関東学生選手権のランキング一覧は → こちら です。 男子シングルス 本来であれば、当然、優勝候補筆頭になるものと思われた「10代で全日本単複3連覇」の水谷隼 (明治大)は、直後に行なわれる「大学生のオリンピック=ユニバーシアード」に出場のため、 今年の関東学生も欠場する。(去年は、グルー使用可の北京五輪に向けて調整中で、国内外の用具 ルールの違いにより、欠場)。しかも、水谷は大学2年という下級生で、6月9日に20歳になった ばかりという状況でありながら、ユニバーシアード全競技を通しての主将に選ばれた。世界選手権 での銅メダルなど、国際大会での実績の評価が、年齢などを越えて評価された結果だろう。 水谷欠場で大本命不在となった今大会は、今後の「打倒・水谷」の候補に名乗りを上げる者たちの 前哨戦の様相を呈する戦いとなる。 第1シードには、去年、決勝戦で水野(明治大)を最終第7ゲームのジュースにまで追い詰め、 優勝目前まで肉薄した足立(早稲田大)が順当に選ばれた。 その後、全日学では水野にリベンジしてベスト8。全日学選抜でもベスト16入りした。 今年に入ってからも、春リーグで優勝を決める決勝点をあげるなど、活躍を続けている。 今大会のプログラムの表紙にもなっている足立。去年、取り逃がした大魚を、今年こそ捕まえ られるか?。 第2シードには、前年ベスト4の笠原(早稲田大)が選ばれた。同じ前年ベスト4の軽部がランク 3位だったが、これを越えてランク4位の笠原が選ばれたのも、最近の実績を見れば納得がいく。 去年は、全日学ベスト16、全日学選抜ベスト8。その後、サフィールオープンのエリートで 優勝した。今年も春リーグで7戦全勝し、優勝に最も貢献した男として殊勲賞(MVP)を受賞 している。「同期のライバル・水谷を倒す可能性が最も高い選手」とは、自他共に認めるところ だろう。水谷不在の今大会は、優勝するしかない。 第1・第2シードを独占した早稲田大勢。2人が組んだダブルスも4シード入りしており、 単複2冠王を狙うには充分な環境が整っている。春リーグに続き、早稲田旋風は続くか? 4シードには、前年ベスト4の軽部(明治大)が自動的に選ばれ、あとは瀬山(中央大)が抜擢された。 軽部は、第2シードになる可能性もあったが、最低保障の4シードに留まった。ただ、実質的には 2シードも4シードも「準決勝で勝負」ということでは大差はない(気分的には違うが)。 去年は、関東学生、全日学、全日学選抜の3大会全てでベスト4という成績を残した軽部。 一昨年の1年時も全大会でランク以上に入っており、安定性は高い。「大学の全大会ランク以内」が 成るか、現在は折り返し点を過ぎたところだ。 明治大としても、水谷欠場の中で、水野の2連覇に続き、タイトルをキープできる可能性が最も 高いのは軽部。春リーグでは優勝を決められる決勝失点を味わったが、逆襲は成るか? 瀬山は、去年の関東学生こそランク落ちという結果に終わったが、全日学の2年連続ベスト8を はじめ、各大会でコンスタントに勝ち上がっている。その安定感を最も象徴するものが、「現在、 関東学生リーグ戦20連勝中」という数字。去年の年間14戦全勝に続き、今春も5戦全勝。 8校制で、過去の選手達との単純比較は出来ないが、かなり凄い数字であることは間違いない。 脂がのっている今、個人タイトルも取っておきたいところ。 8シードには、前年ベスト8の胡(埼工大)、桑原(筑波大)、花村(大正大)の3人が自動的に入り、 前年ベスト16の中からランク10位だった明晨(日本大)が順当に選ばれた。 胡は、2年連続ベスト8ということで、関東学生は相性も良い大会。3年連続のベスト8入りは もちろんだが、更に、埼工大の先輩留学生達の多くがそうだったように、もう1ラウンド上がって 優勝争いに絡みたいところ。 桑原は、4年勢の中で唯一の8シード。「2〜3年は選手層が厚く、1年と4年はやや手薄」と 見られる今年の大学男子勢だが、最上級生の意地を見せられるか? 花村は一昨年のベスト16から去年はベスト8へアップした。大正大で孤軍奮闘が続く花村だが、 今年はどうか。 明晨は、2部校の留学生ということで、普段、1部レベルの中での対戦機会は少ないが、東京選手権 ベスト8など、トップクラスの実績を誇る。急激にチーム戦力を整えつつある日大の核弾頭と なるか。 16シードには、前年ベスト16の徳増(専修大)、吉田(中央大)、小笠原(埼工大)、原田(早稲田大)、 定岡(明治大)の5人が自動的に入り、あとは森田(中央大)、池田(明治大)、桑原(勇)(駒澤大)の 3人が選ばれて入った。 この内、徳増と森田の4年生2人は優勝争いに絡むだけの実力は充分に持っている。 徳増は2年連続で関東学生ランク入りしており、最終学年でもう1〜2ラウンド自己新記録を 出すことは不可能ではない。関東リーグ戦でも高い安定性で既に昨秋の時点で特別賞を確定済み。 今まで、全日学ダブルス、関東学生ダブルス、関東チームカップで優勝を経験してきており、ここで シングルスの優勝にもチャレンジすることとなる。今大会は、ダブルスが自動で第1シードに なっていることもあり、奮起しないわけにはいかないだろう。 森田は、去年、出場停止による欠場となったが、実力はハイレベル。全日学は3年連続ランク入り。 全日学選抜は一昨年のベスト4に続き、去年は準優勝と、タイトルに肉薄した。 春リーグでは、主将である自身の負け越しにより7位という結果に終わり、関東学生の1週間余り 前に入替戦を戦わなければならないという計算違いはあったが、地力が発揮できれば好成績は 後から付いてくるだろう。 32シードでは、1年勢の岩崎(早稲田大)、川端(日本大)、根田(明治大)に注目が集まる。 大物不在と言われる今年の1年勢。それを証明するかのように、新人戦でも2年生以上の活躍が 随所に目立った。この関東学生でも、16シードにピックアップされた1年生はいない。 果たして、32シードの場から(あるいはもっと下から)上位シードを破って、ランク入りするような 新戦力は現れるか? 2000年以降の9年間の男子シングルス優勝者は、早明両校のみで占められている。 早大は、大森、谷口、中野×2、時吉、久保田、で6回。明大は並木と水野×2の3回。 今年も、第1・第2シードは早大勢。これを追うのが、軽部を筆頭とした明大勢。 果たして、今年は水野の2連覇に続く明大の3連覇か?、あるいは春の王者・早大が3年ぶりの 王座奪回か?、はたまた、10年ぶりの「早明以外」の優勝か?。(来年、再来年に水谷が出場するので あれば、明大以外にとっては今年優勝しておかないと、先が厳しくなる。勿論、明大のチームメイト にとっても個人タイトルとしては事情は同じだが) 女子シングルス 男子のユニバーシアードでの欠場は水谷だけだが、女子は山梨、石垣(共に淑徳大)、照井(早稲田大) の3人と多い。仕方ないけど残念。残念だが仕方ない。 優勝候補が3人抜けたことにより、当然、優勝争いの勢力図にも影響が出る。元々、留学生選手が 強い女子にあって、対抗できる日本人が抜けたことにより、一層、留学生の壁が厚くなったように 見える。果たして、結果はどうなるか? 第1シードには、去年優勝の小野(淑徳大)が自動的に選ばれた。 関東学生は、1年時にベスト16、2年時にベスト8で、3年の去年が優勝。最終学年の今年は4年 連続ランク以内と2連覇を目指す。4年連続ランク入りは、全日学や全日学選抜でも連続して 上位に進出している小野レベルにしては当然のようにも思えるが、今年の4年生でこれにチャレ ンジできるのは男女を通じても小野1人のみ。(山梨も3年連続ランク入りしていたが、今回欠場 のため)。また、ダブルスも小野は山梨と組んで3年連続ランク入りしていたが、今年は組み替えて 4年連続に挑戦することなく、ダブルスは欠場。シングルスに専念している。 淑徳大は、春リーグで王座に返り咲き、団体戦のタイトルを奪い返したが、逆に、現在保持している 個人戦のタイトルはこの関東学生女子単のみ。山梨、石垣不在で、このタイトルをキープすると なると、やはり小野に大きな期待が集まる。また、「日本人vs留学生」という構図で見た場合でも、 小野以外の日本人が優勝することはかなり難しいと思われる。ユニバーシアードには行かないが、 別の意味での「日本代表」の第一人者として、注目を集めることになる。 開会式では選手宣誓を行なう小野。閉会式では金メダル獲得で終われるか? 第2シードには、前年ベスト8の劉テイ(東富大)が選ばれた。 前年ベスト4の2人を越えての抜擢。特に徐珍との比較では、「前年実績」、「今春リーグでの戦績」、 「東富大からの推薦順」のいずれもが徐珍の方が上回っていたのだが…それだけ技術員に「劉テイ、 強し」の認識があるということか。勿論、去年のチームカップ決勝で徐珍との直接対決に勝ち、 リーグ戦特別賞も去年春に早々と確定させるなど、実績は凄い。全日学選抜3位という肩書き だけでは語りつくせないものがある。「団体戦での強さが、個人戦ではやや落ちる」との評価を 覆す機会も残り少なくなった。入学直後の新人戦から3年余り、2つ目の個人戦タイトルを手に 出来るか?。 4シードには、前年ベスト4の徐珍(東富大)と亀崎(早稲田大)が自動的に入った。 徐珍は上記の通り、第2シードの可能性も十分あったが、男子の軽部同様、4シードに収まった。 王曼、高ユウヤオといった留学生達との連戦が予想される組み合わせとなったが、ここを勝ち 上がって行けるか? 亀崎は、全日本ランカーの肩書きを引き下げて臨む個人戦だけに、注目を集める。 同期生の福原の休部と照井の欠場で、亀崎に早大の命運がかかる形になる。また、石垣の欠場で ナンバーワンカットとしての注目も同時に集めることになるだろう。 8シードには、前年ベスト8の阿部(淑徳大)、田村(専修大)、加能(東富大)が自動で入り、残る1枠 には全日学選抜優勝の高ユウヤオ(専修大)が入った。 阿部は、全日学ランクに続き、全日学選抜で準優勝という結果を出した。強豪揃いの淑徳大の中で 中堅のポイントゲッターの位置を堅持している。一昨年は3位となるなど、相性の良い関東学生で 3年連続ランクと上位進出を目指す。 田村も3年連続ランクを目指すが、過去1年間の実績を見ると、なかなか苦しいかも知れない。 これは加能にも同様に言えることだが。 8シードという位置にいる優位さを生かして勝ち上がりたいところだが…。 高は、一昨年の全日学選抜で準優勝、去年の全日学選抜で優勝という素晴らしい成績を収めている が、意外にも過去2年間、関東学生のシングルスではランク入りしていない。リーグ戦などで見せる 実績からは、当然、常時優勝争いをしていても良いレベルの選手。今回、鬼門のランク決定戦の 相手は、シングルスに専念してくる中島(早大)。果たして結果はいかに。 16シードには、前年ベスト16の井上、村山(共に大正大)、西岡(日体大)、早田(青学大)、中島 (中大)の5人が自動的に入り、あとは李セイ(日体大)、王曼(淑徳大)、馬文テイ(日大)の留学生勢 3人が選ばれて入った。 井上は、一昨年・去年と2年連続で関東学生、全日学でランクをキープしている。3年連続の活躍を 見せる可能性は高い。西岡も去年あたりから安定した結果を出し続けている。 また、1年生で唯一の16シード入りとなった馬は、新人戦準優勝に続き、優勝争いに食い込み たいところ。他校にとっても、今後対戦が増えるであろう強豪留学生のプレーは見逃せない。 32シードでは、春リーグや新人戦で活躍を見せた1年生の選手達が注目される。伊積(東富大)、 中島(早大)、須磨(日体大)、笠原(大正大)、原(専修大)と言った、既にチームの中軸としてレギュラー (ポイントゲッター)に定着している選手達が顔を揃えている。 関東学生や全日学のように、前年ランクで保持する成績が次年度のシードで約束されている制度の 場合、新人は上位シードにはなりにくい。逆に言えば、32シードの中に「実力は遥かに上」という 選手がいても全くおかしくはない。 関東学生の女子シングルスと言えば、キーワードは「外国人留学生選手」。 3年前の山梨と去年の小野の優勝で忘れがちになるが、この17年間で、日本人の優勝は3回、 外国人の優勝は14回。留学生の壁は厚い。(山梨、小野の前の日本人の優勝は平成10年の益田 (専大)、その前は何と平成3年の大野(早大))。 今大会の強豪留学生は、劉テイ、徐珍、高ユウヤオ、王曼、李セイ、馬文テイ、馮叶…といったところ。 全日学選抜などを見ても分かる通り、留学生選手達は強い。 ユニバーシアード代表を欠く日本人勢が、少ないチャンスをモノに出来るか? 男子ダブルス 水谷の欠場は、シングルスでは最大のキーだったが、ダブルスではシングルスほどの重さはない。 もちろん、水谷・甲斐組は全日学ベスト8の実績を誇り、出れば優勝候補の一角ではあるが、 シングルスほど絶対ではない。 第1シードには、前年優勝の徳増・森田組(専修大)が自動的に入った。 一昨年の全日学優勝のほか、東京選手権でも毎年優勝争いに加わるなど、個人戦大会でのダブルス の実績は他ペアーを圧倒している。ただ、団体戦での戦績では振るわず、リーグ戦では今春も 1勝4敗で、通算でも5勝19敗と大幅に負け越している。「絶対的な実力」と言えないところに 不安要素は残る。果たして今回、「いつものように強い個人戦大会」で、第1シードにふさわしい 戦績を残せるか? 第2シードには、前年準優勝の軽部・池田組(明治大)が自動的に入った。関東学生では2年連続 ランク入り中。全日学ランクペアーでもある。 チーム内では、「水谷・甲斐組の次」という位置づけだが、水谷不在の今大会は「毎年、多くのランク ペアーを輩出する明大の中でもエース格」という立場で、母校の命運を担う形となる。 「圧倒的な戦力」、「優勝候補筆頭」と言われ続けながら、春リーグ、新人戦と連続してタイトルに 届いていない明大にとって、シングルスに先立って行なわれるこのダブルスで、まずはタイトルを 取りたいところ。 4シードには、足立・笠原組(早稲田大)と森田・瀬山組(中央大)の実力ペアー2組が前年ランク 外から選ばれて入った。 足立・笠原組は全日学ランクの実績を持ち、今春のリーグ戦でも、昨春に続き、2度目の最優秀 ペアー賞を受賞するなど、チームの優勝に大きく貢献した。水谷・甲斐組を破った1勝は価値ある ものだった。リーグ戦通算は3シーズンで16勝5敗の高勝率。 今大会のシングルス第1、第2シードによるペアーということで、単複共に優勝を十分狙える位置 にいる。 森田・瀬山組は、去年は森田の出場停止で棄権となったが、実力はある。 森田はかつて白神(俊)とのコンビで、3年前に準優勝、2年前には優勝を果たしているダブルスの 名手で、自身3度目の決勝進出、2度目の優勝を狙う。 今春のリーグ戦では3勝4敗と思わぬ負け越しを喫し、チームの入替戦行きの一要因ともなって しまったダブルス。森田の教育自習などの都合で、入替戦は吉田・瀬山組が起用されていた。 不安要因もあるが、実力を出せば強い。果たして雪辱の活躍は成るか? 8シードには、前年ベスト8の平屋・林組(明治大)と浅沼・高岡組(早稲田大)が自動的に入り、 あとは、実績のある桑原・高木組(筑波大)と桑原(勇)・秋元組(駒澤大)の桑原兄弟ペアーが それぞれ選ばれて入った。 平屋・林組は2年連続関東学生ランク入り中で、今年3年連続を狙う。部内で3〜4番手と 見られるペアーが毎年ベスト8に入るところに明治大の層の厚さが見られる。 浅沼・高岡組は、去年の関東学生ランクを足掛かりとして、全日学で3位に入る大活躍を見せた。 足立・笠原組がいるため、団体戦での起用の機会には恵まれていないが、去年の2大会での実績では 上回っていることになる。今大会でも上回るようなことになれば、今後にワンチャンスがあるかも 知れない。 桑原・高木組は、昨秋のリーグ戦で6勝1敗(水谷・甲斐組に勝った白星を含む)の活躍を見せ、 最優秀ペアー賞を受賞するなど、実力を発揮すれば強い。今春は2勝5敗と不振だったが、復調は 成るか? 桑原(勇)・秋元組は、駒澤大のポイントゲッター。今春のリーグ戦では5勝2敗だった。 春リーグで、4位・筑波大、5位・駒澤大と、両校の順位も拮抗。ライバル校のキャプテン同士でも ある桑原兄弟だが、今回、上に行くのはどっちだ? 16シードでは、大塚・柴田組(明治大)が、ペアー変更ながら連続&3度目のランクを狙う。 大塚は過去2年連続で和田(隆)と組んでランク入りしており、今年3年連続を狙う。一方、柴田は 石崎とのペアーで3年前と去年の2回ランク入りしており、2年連続3度目のランクを狙う。 層の厚い明治大の象徴的なペアーとも言える。 前年ベスト4の胡(埼工大)は伴とのペアーで16シード。また、強豪留学生のもう1人・明晨 (日本大)は平岩とのペアーで同じく16シードとなっている。その一方で、同じ日大で、去年の 明晨に続く新人戦ダブルス優勝の川端・鈴木組は32シード止まり。今年の1年生男子の評価は 低いが、果たして前評判を覆す活躍はあるか? 女子ダブルス 女子においては、ユニバーシアードによる欠場の影響がシングルスと同じように大きく出る。 一昨年の優勝を含む3年連続ランク入り中だった山梨・小野組(淑徳大)が、4年連続ランクへの 挑戦権を失った。小野は、別のパートナーと組むこともなくシングルスに専念する。 前年準優勝の石垣・大庭組(淑徳大)は、大庭が阿部との新ペアーを組んだ。石垣が戻った後の 全日学に向けてのペアリングにも注目が集まることになる。 春リーグで最優秀ペアー賞を受賞した照井・中島組(早稲田大)は、照井の欠場で、中島がダブルス を回避。シングルスに専念する。 事実上の優勝候補筆頭格の2組と、前年準優勝ペアーが出られず、加えて、有力選手2人(小野と 中島)がシングルスに専念。戦力ダウンの無念さを最も感じる種目となる。 第1シードには、前年優勝の井上・小山内組(大正大)が自動的に入った。 全日学でもベスト4入りし、実力を証明している。ただ、今春のリーグ戦では1勝4敗という思わぬ 不振だった。一抹の不安は残るが、それでも過去には最優秀ペアー賞の経験もあり、リーグ通算 15勝9敗と大きく勝ち越している。やはり、地力はある。果たして連覇達成は成るか? 第2シードには、前年ベスト4の唐沢・園田組(東富大)が入った。 ダブルスの組み換えが多い東富大の事情もあり、今年の起用はなく、去年もリーグ戦は2勝4敗 だった。果たして2年連続の上位進出を果たせるか? 4シードには、加能・原田組(東富大)と王・馮組(淑徳大)が選ばれた。 加能・原田組は全日学ベスト8の実績を誇るが、リーグ戦などでの成績は今ひとつ。 唐沢・園田組ともども、上位シードに見合う実績を残すことは容易ではないだろう。 王・馮組も、特段4シードに抜擢されるような実績は残していない。団体戦でのダブルス起用は されない留学生選手でもあり、個々に見ても、過去にダブルスの実績が特筆されるわけでもない。 「留学生同士のペアーだから強いかも?」ということ以外に、このペアーが抜擢された理由は不明。 同じ留学生同士のペアーなら、劉・徐組の方が…という思いもする。 (もし、王・馮組でなく、劉・徐組が抜擢されていたら、上位4シードに東富大が3組となるところ だった) 8シードには、前年ベスト8の天野・樽見組(専修大)が自動的に入り、その他、同じく専大から 高・原組が、そして東富大から劉・徐組と伊積・池田組が、それぞれ選ばれて入った。 天野・樽見組は今春のリーグ戦でも5勝2敗。今大会、順当であれば4シードに入っても良い ところだったが…。4シードに入らなくても、結果で4強入りすれば良い。 高は、一昨年は牛茜と組んでベスト8、去年は杉本と組んでベスト4だった。今年は新人、原との ペアー。3年連続の上位進出を狙う。 東富大の留学生ペアーは、去年、優勝候補と見られ、4シードに抜擢されながら早々に敗退を喫して いた。リベンジを期する今年の結果はいかに?。個々の実力では、当然、優勝を狙えるだけのものは ある。 伊積・池田組は新人戦準優勝。新人戦優勝ペアーの中島(早稲田大)がダブルスに出場してない こともあり、事実上、今大会のナンバーワン1年生ペアーと言える。既に春リーグで4戦全勝と いう戦績も収めており、優勝争いに絡んでくる可能性も大いにある。 これで、東富大ペアーは8シード中4組を占めたことになる。果たしてランク(ベスト8)には 何ペアー入るか? 16シードでは、前年準優勝の大庭(淑徳大)が阿部と組んで、今年も上位を目指す。 また、新人戦のダブルスで中島と組んで優勝した加藤は、同じくベスト4だった奥田とのペアーと なったが、春リーグではこの奥田・加藤組で4勝1敗だった。伊積・池田組とほぼ互角の戦績でも あり、新人ペアーでどちらが上位に進出できるかも注目される。卓球のページへ