平成21年度・関東学生新人戦の見どころ

 5月28日(木)〜29日(金)の2日間、駒沢屋内球技場(28日は駒沢体育館を併用)において
 行われる関東学生卓球新人選手権大会(通称、新人戦)の見どころをアップします。

 大会当日には会場まで足をお運びいただき、選手に声援をお送りいただければ幸いです。
 入場は無料です。

 去年の結果は → こちら です。 今大会のシードは → こちら です。
 歴代優勝者一覧は → こちら です。

 男子シングルス

  今年の男子は、はっきり言って「谷間の世代」。
  去年の水谷、笠原らと比較するのも気の毒ではあるが…。
  新人戦のシード設定の基準となる前年度のインターハイランクや、全日本ランク決定戦以降、
  更には、1年半前の全日本ジュニアランクの該当者も、全くいない。
  こうなると、「各地域で強かったか?」ということだが、これは地域ごとのレベル差があるので
  アバウトな基準となる。結局は、「強そうな選手を挙げていく」しかなくなる。

  そんなこんなで、第1シードは根田(明治大)。「仙台育英→明治大」、という「黄金ライン」の最後の
  継承者となる。東北ブロックに青森山田がいるため、記録の数字的には第1シードではないもの
  だったが、実力評価でこうなった。実際、春リーグでも「あの明治大でレギュラー」で、3勝1敗
  という結果も残している。「第1シードになって良かった」というのが正直な感想だ。
  実際のところ、優勝候補筆頭だろう。
  新人戦での明大は、ダブルスこそ頻繁に優勝を果たしているものの、シングルスでは平成13年の
  川口努を最後に、直近のこの7年間はチャンピオンが出ていない。水谷など、強過ぎる新人が
  日程などの都合で出場しない年があったなど、いろいろと事情はあるものの…、そろそろこの
  タイトルも取りたいところ。(去年は甲斐が惜しくも準優勝だった)

  第2シードは岩崎(早稲田大)。そして4シードには、篠原(早稲田大)と、前年ベスト4の2年生・
  河辺(日本大)が選ばれた。2年生が4シードに入っているところに、1年生勢の層の薄さが象徴
  されている。
  岩崎と篠原は、春リーグでの出場こそなかったものの、チームとしての優勝を経験した。今度は
  自分達の手で、再び優勝欄に早稲田の名を刻みたいところ。2人で組んだダブルスも第1シード
  で、2冠王も十分狙える。女子シングルスの優勝候補筆頭・第1シードは中島で、女子ダブルスも
  中島・加藤が第2シード。果たして、「春の王者」は、1週間後に何種目で優勝するのか?。
  (なお、早大は、近年、中野・下山・塩野が優勝、岸川、阿部、時吉、足立が準優勝と、直近7年間で
   決勝進出者が7人もいる。新人戦男子シングルスは、春季リーグ戦と並ぶ「お家芸」となっている)

  河辺は、去年、インカレなどでの活躍が印象深いだけに、全日学出場を逃し、新人戦の出場資格を
  持っていることの方が不思議。会長杯準優勝に象徴されるように、「全日学に出場していない選手
  中ではトップクラス」。去年の新人戦は、同期の明晨が単複2冠王となった。河辺がこれに続く
  可能性もある。

  8シードは、久野(中央大)、川端(日本大)と、藤本、神山の筑波大勢が入った。ダブルスでも第2
  シードの川端が注目される。

  その後の16シード、32シードを見ても、2年生以上の姿が例年になく目立つ。毎年、1〜2人は
  上級生が上位に顔を出すが、今年は更に多い数が予想される。

  春リーグでも最優秀新人賞は該当者なしに終わった男子。大物不在ということは、逆に言えば、
  誰にでも上位進出のチャンスが大きいと言える。あっと驚く伏兵が、栄冠を奪う可能性も十分に
  ある。

 女子シングルス

  新人戦の女子シングルスは、過去2年間、優勝候補筆頭の実力者が4月末の南米のプロツアー参戦
  (ブラジルオープン・チリオープン)のためエントリーしない状況が続いていた。(一昨年の福原と
  去年の石垣)。今年は、久々に「真の関東最強新人」を決める大会となる。

  第1シードは、インターハイベスト8の中島(早稲田大)。実績から言っても、実力から言っても、
  文句なしで順当な選出。春リーグでも単5勝2敗、複5戦全勝という実績を残し、チームの優勝
  争いの主軸として活躍していた。この新人戦ではダブルスも第2シード。春リーグで(パートナー
  が照井ではあったが)最優秀ペアー賞も受賞したダブルスの名手だけに、単複2冠王も十分射程
  圏内にある。
  開会式で選手宣誓を行なう中島。春リーグでは自分の決勝失点で、惜しくも優勝を逃している
  だけに、今度の閉会式で優勝を持ち帰りたいところ。照井が一昨年手にしたタイトルを取ることで
  「早大のツインエース」を名実共にアピールしたい。

  第2シードは、インターハイベスト16の根本(中央大)。春リーグでは自身は1勝4敗、チームは
  1勝6敗で7位、2部との入替戦へ回るという不本意な結果に終わった。名門中大の名誉挽回と
  なる活躍が出来るか?
  (中大からは7年前の平成14年に曹冬梅が新人戦単複2冠王となっているが、日本人に限定すると
   女子シングルスとしては昭和56年(1981年)の山田道代まで、四半世紀以上さかのぼる)

  4シードは、1年半前の全日本ジュニアでベスト8に入っていた2人が順当に入った。
  伊積(東富大)と須磨(日体大)。2人とも、中堅校のレギュラーとして既にフル起用されている。
  伊積はダブルスも第1シードということで、単複に渡る活躍が期待される。
  須磨は、春リーグでチームが3位という大躍進を遂げた余勢をかって、再び「日体大旋風」を起こし
  たいところ。

  8シードには、加藤と奥田の早稲田大勢に加え、馮叶(淑徳大)と池田(東富大)が入った。
  池田は伊積と組んだダブルスで第1シード。加藤は中島と組んだダブルスで第2シードとなって
  おり、単複に渡って上位進出を目指す。元全中チャンピオンの奥田と、部内に先輩留学生の王曼が
  いる馮叶は、存在感を示す活躍をしたいところ。

  16シードで注目は、春リーグ6戦全勝で最優秀新人賞を受賞した笠原(大正大)と、中国人留学生、
  馬文テイ(日大)。2人とも、場合によっては優勝争いに絡む活躍を見せる可能性は十分にある。
  中国(天津)直輸入の馬文テイは、春は2部だったため、1部でどれほどのレベルなのか、比較する
  データに乏しいが、「相当強い」ことだけは間違いないものと思われる。劉一行の再来となれるか?

  去年は、2年生の早田が優勝するという驚きの結末に終わった新人戦女子シングルス。今年は
  さすがに1年生優勝に戻るだろうが、順当な上位シードの優勝か、下位シードからのシンデレラ
  ガールの登場か、は分からない。(関東高校2位の関谷(國學院大)が32シードで、16決定戦で
  4シードの須磨と当たるなど)。果たして結果は?

  インターハイ女子シングルスチャンピオンが3年連続で他学連の大学へ進学するなど、
  (曹嘉イ(青森山田高→東北福祉大)、宇土(就実高→立命館大)、若宮(尽誠学園→立命館大))
  近年、急激に勢力ダウンしている関東の女子。
  去年の広島インカレでは、ベスト8にわずか3校しか入らなかった。
  今年に入ってからも福原の休部など、良くないニュースが続く。
  地元・日本、地元・関東で行なわれた横浜・世界卓球の影響で1ヶ月遅れとなった新人戦だが、その
  余韻冷めやらぬ中、思い出されるのは、「新人戦は世界選手権への登竜門」というかつての言葉。
  今大会での活躍を皮切りに、飛躍を遂げる選手は出るか?

 男子ダブルス

  第1シードは、シングルスでも第2、第4シードを取っている2人によるペアリング、岩崎・篠原組
  (早稲田大)。岩崎はインターハイダブルスベスト8で、篠原は東海高校ダブルス1位。個々の力
  では、第1シードにふさわしいと思われる。単複両種目に渡って、優勝を狙う。
  平成10年の岸・谷口組以来、11年ぶりの早大の新人戦男子複制覇は成るか?。

  第2シードは、川端・鈴木組(日本大)。日大としては、去年の明晨・瀬尾組に続く連続優勝を狙う。
  鈴木は、第1シードの岩崎と組んでインターハイダブルスベスト8だっただけに、シード通り勝ち
  上がって決勝で対戦すれば、高校のパートナー対決となる。

  4シードは、田中・川島組(専修大)と久野・近藤組(中央大)。ここで勝ち上がれるかが、チーム内
  でのレギュラー、中軸の座に食い込めるかの試金石となるか。

  8シードの内、矢野・宮澤組(早稲田大)は、矢野がインターハイダブルスベスト8の実績を持って
  いるだけに、本来は4シードでも良かったペアーだが…。結果で実力を証明したいところ。

  シングルスでさえも番狂わせ多発の予感がする今年の男子。ましてやダブルスでは何が起きても
  不思議ではない。2年生以上が絡んだペアーの優勝も十分にあり得る。

 女子ダブルス

  第1シードの伊積・池田組(東富大)は、伊積のインターハイダブルスベスト8、池田の東北高校
  ダブルス優勝という半年以上前の実績以上に、先週の春リーグで4戦全勝という結果を残して
  いる。3年前の唐沢・日高組、去年の徐珍・原田組、と、新人戦のダブルスの強い東富大が、
  「4年間で3回目」の優勝を達成するか?

  第2シードは、地区ブロック(関東と中国)ダブルスチャンピオン同士によるペアリング、中島・
  加藤組(早稲田大)。2人とも単複2冠が狙える実力者ではあるが、特に中島は注目を集める。
  シングルスより先に進行が進むダブルスで、うまく調子を上げつつ勝ち上がれるか、が、ポイント
  になる。

  4シードは、原・楠原組(専修大)と才津・藤田組(青学大)。春リーグで成績が上がらなかった
  両校のペアーは、1週間で切り替えて実力を発揮できるか?。

  8シードには、2年生以上の上級生と1年が組むペアーが3組入ったが、特にシングルスのダーク
  ホース、笠原が組む林・笠原組(大正大)が注目される。唯一の1年生ペアーは、馮叶・白鳥組
  (淑徳大)。過去には、強豪留学生が中堅の日本人を引っ張っていきなり優勝するというパターン
  も何度か見られただけに、どうしても留学生絡みのペアーには目が行ってしまう。(その意味では、
  16シードの馬文テイ・目黒組(日本大)も同様。8決定戦で、第2シードの早大組と当たるが…)

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