平成20年度・関東学生選手権の見どころ

 7月3日(木)〜6日(日)の4日間、駒沢屋内球技場において行われます関東学生卓球選手権大会
 (通称、関東学生)の見どころをアップします。

 大会期日の前半2日間は平日ですが、後半の2日間は休日(土日)です。
 大会当日には会場まで足をお運びいただき、選手に声援をお送りいただければ幸いです。
 入場は無料です。
 (なお、北京五輪代表の水谷隼選手、福原愛選手は、春季リーグ戦に続き、今大会も欠場します)

 競技日程
 7/3(木) 開会式。男女ダブルス1回戦〜準々決勝。
   4(金) 男女シングルス1〜2回戦。
   5(土) 男女シングルス3回戦〜ベスト8決定戦。
   6(日) 男女ダブルス準決勝・決勝。男女シングルス準々決勝〜決勝。閉会式。

 今大会のシードは → こちら です。タイムテーブルは → こちら です。
 歴代の関東学生選手権の優勝者の一覧は → こちら です。
 去年の関東学生選手権の結果は → こちら です。
 H17からの関東学生選手権のランキング一覧は → こちら です。


 男子シングルス

  去年、優勝の水野(明治大)が自動的に第1シードとなった。
  1年時から順に、3位→2位→1位と、順当に登り詰めた末の頂点だけに、最終学年でこの位置を
  他に譲るわけにはいかない。後輩の水谷が欠場したことは、明大チームとしてのタイトルキープ
  にはマイナス材料だが、水野個人の連覇にとっては好材料とも言える。
  ダブルスも第1シードで、単複とも2度目の優勝を狙う。(ダブルスも過去3年間で、2位→1位
  →2位。単複に渡って、過去3年間で計金2・銀3・銅1で、メダルを逃したことはない。水野に
  とって、関東学生は非常に相性の良い大会と言える)。
  春リーグでは、決戦の早大戦で単複2敗の屈辱を味わった。最後の関東学生は、雪辱を込めた
  単複2冠王で締めくくれるか?。
  (なお、今年の4年生で、4年連続ランクを狙えるのは、水野の男子単と水野・小野組の男子複
   のみ。勿論、ランク入りで満足するわけにはいかないが、他人には手に出来ない1つの金字塔で
   あることは確かだ)

  第2シードには、一昨年ベスト16、去年ベスト8の塩野(早稲田大)が順当に選ばれた。
  全日学で3年連続ベスト8入りするなど、コンスタントに上位に進出する安定感は素晴らしいが、
  これまでは何度も「準々決勝の壁」に跳ね返されてきた。今大会は、シード通り順当に勝ち上がれば
  準々決勝でカットキラーの軽部(明大)と対戦する。去年の愛知全日学の準々決勝でも敗れている
  天敵だが、ここを越えられるか?。
  3月の東京選手権では準優勝に輝き、不利と見られた5月の春リーグでは、6勝1敗の好成績で
  名実ともにチームを牽引し、チームを優勝に導いた。
  「春リーグは早大が4連覇中。関東学生・男子シングルスは、ここ8年間で早大が6回優勝」。
  良いジンクスを味方に付け、去年までとは違う塩野が優勝を果たせるか?。

  4シードには、前年ベスト8の胡(埼工大)と前年ベスト16の瀬山(中央大)が選ばれた。

  胡は、去年、新人戦優勝、春リーグ準優勝の立役者、関東学生8強、と、前半は大活躍だったが、後半は
  ややスローダウンした。2年目の今年、まず春リーグでは6勝1敗の好成績でスタートを切った。
  これを皮切りに、再度「躍進の上半期」を迎えられるか?。

  瀬山は、去年、関東学生でベスト16の後、全日学でベスト8、全日学選抜で決勝進出、という
  大躍進を見せた。「大きな大会になるほど、成績を上げる」という離れ業で、その潜在能力の高さを
  示した。その後も、東京選手権ではベスト4、春リーグでは7戦全勝と、勢いは留まるところを
  知らない。非常にボディーバランスの良い体勢から放たれる両ハンドで、どこまで勝ち上がるか?
  (優勝候補の一角と見られていたダブルスは、森田の出場停止により不本意な欠場となる。
   単複2冠王の可能性は戦わずして消えたが、逆にスタミナやコンディションの面からは、
   このシングルス専念がプラスに作用する可能性はある。「災い転じて福」と出来るか?)

  8シードには、前年ベスト8の藤田(早稲田大)が自動的に入った。前年ベスト16からは軽部
  (明治大)と徳増(専修大)の2人がピックアップされ、ここに新人戦優勝の明晨(日本大)が加え
  られた顔ぶれとなった。

  藤田は、去年の関東学生ベスト8の後、全日学と全日学選抜で連続してベスト16入りするという
  結果を残した。今大会は4シードに入ってもおかしくはなかったが、評価で瀬山に逆転されたのは
  仕方ないところか。リーグ戦でも、今春初出場の機会は得たが、白星は成らなかった。優勝争いは
  事実上困難だが、全大会連続ランク入りがどこまで続くか注目される。

  軽部は去年の全日学でベスト4入り。全日学選抜でもベスト8入りした。今大会、順当に勝ち
  上がれば、準々決勝では全日学の再現の塩野戦となる。明大の先輩・木方と並びカット打ちに
  定評があるだけに、ここで加速をつけて突破すれば、久々のシングルスタイトル獲得も十分あり
  得る。

  団体戦で強い徳増は、今春のリーグ戦でも6勝1敗の好成績で、今秋にも3年生ながら特別賞を
  確定させようか、という勢いを見せている。個人戦では、団体戦に比べるとやや戦績が落ちるが、
  ダブルスでは驚きの全日学優勝も果たしている。今度はシングルスで頂点奪取が成るか?

  明晨は新人戦単複優勝に続き、春リーグでは日大を2部優勝・1部自動昇格に導く大黒柱となった。
  MVPである2部殊勲賞も受賞した。思えば、日大は1年前の春リーグでは2部最下位で3部
  との入替戦に臨んでいた。それが1年経って完全再生。
  「森本洋治以来、約15年ぶりに優勝が狙える日大プレイヤー」・明晨のいきなりの優勝もあり得ない
  話ではない。

  16シードには、前年ベスト16の原(亨)(明治大)と花村(大正大)が自動的に入り、あとは足立、
  笠原(共に早稲田大)、小野、甲斐(共に明治大)、森田(中央大)、佐藤(埼工大)といったメンバーが
  選ばれて入った。

  この中で注目は、やはり春リーグで7戦全勝の大活躍を見せた笠原か。
  殊勲賞(=MVP)、優秀選手賞、最優秀新人賞、(ついでに、最優秀ペアー賞)と、個人賞を総なめに
  した実力が発揮されれば、誰が相手でも勝機は十分ある。(早大の新人は、一昨年の原田、去年の
  足立と、毎年、入学直後の春の大活躍が目立つ。逆に言うと、その後、目立たなくなる傾向がある。
  果たして、笠原は夏も輝き続けることが出来るか?。もちろん、足立らの巻き返しも十分期待
  出来るが…)

  早大に対抗する原(亨)、小野、甲斐の明大勢も注目される。
  原(亨)は、順当ならランク決定戦は原(悠也)(早大)との「早明・原対決」。
  主将・小野は、水野とのダブルスで勢いをつけてシングルスでも勝ち上がりたいところ。
  甲斐は、笠原らの早大新人トリオ以上の成績を、新人戦に続いて残したいところだろう。

  なお、全日学ランカーで、全日学選抜4位の森田(中大)は、4月に百万石オープン(金沢)に
  所属チームである大学以外のチームから参戦したことにより、登録規定違反の罰則で6〜7月の
  2ヶ月間出場停止となり、この関東学生は単複とも棄権・欠場となる。単複とも、優勝候補の
  一角であっただけに、非常に残念な結果となった。(この他、日本大の平岩、河辺の2名も同様の
  理由により、同様の罰則で今大会を単複とも棄権・欠場となる)

  32シードでは、全日学選抜でベスト16の原(悠也)(早大)が、上記の通り、「早明・原対決」で
  ランク入りを狙う。その原の高校時代からの同僚である原田(早大)は、ランク決定戦で対戦する
  予定だった森田(中大)が出場停止となり、ランク入りの可能性は上がった。
  悪夢の中大は、16シードでも不思議ではない全日学ベスト8の岩村が、32シードに回った。
  甲斐とのランク決定戦で意地を見せられるか?
  石崎、池田らの明大勢も、32シード以上の実力は十分持っている。

  最後の2日間が土日という願ってもない好日程に恵まれた今年の関東学生だったが、思わぬ
  ハプニングで水を差されたという印象は否めない。こういうのは、後味が悪い。
  大会には、出場しない選手、出場出来ない選手もいる。水谷とか、出場停止の選手達とか…。
  出場する選手達には、「試合が出来ることの意味」、「出場することの意味」にも思いを至らせて、
  今大会に参戦してほしい。


 女子シングルス

  第1シードには、一昨年優勝、昨年準優勝の山梨(淑徳大)が順当に選ばれた。
  去年は、全日学でベスト8、全日学選抜では日本人女子初の3位入りと、全大会に渡って活躍を
  見せ、「第一人者」の実力を証明した。
  今年も、春リーグで6戦全勝し、相変わらずの強さを見せている。
  今大会は、連覇を狙うダブルスと並び単複ともに第1シード…と言うことは、順当にシードを
  守れば、単複2冠王となる。これは、男子の水野も同じことだが…。
  開会式では選手宣誓も行う選手代表の山梨。閉会式でも、選手を代表する中心の立場に立てるか?

  第2シードには、劉テイ(東富大)が選ばれて入った。
  前年の実績がなくて当然の1年生の場合は別として、3年の劉テイは一昨年・去年と連続してこの
  関東学生に出場し、2年連続でランク決定戦で敗退している。(相手は一昨年は山梨、去年は井上)。
  全日学選抜でも、一昨年は16強、去年は予選リーグ3位で、言わばベスト24。いずれも早い
  敗退で、優勝争いまでは行っていない。
  シード規定に該当する戦績のない上級生の場合、こういった(第2シードなどの)上位シードへの
  大抜擢は珍しい。逆に言えば、シード規定を覆すほどに、実力の評価が高いと言える。
  昨年末以来、チームカップではエース格対決の連続を9戦全勝でチームを初代王座に導き、
  東京選手権ではベスト4。今春のリーグ戦6戦全勝。リーグ戦通算22勝3敗で、3年春で早くも
  特別賞確定済み……確かに、シード規定を覆すだけのことはある。あとは、今大会で、抜擢に見合う
  実績を残すことが求められる。

  4シードには、前年3位の阿部(淑徳大)が自動的に入り、前年ベスト8からは照井(早稲田大)が
  順当に選ばれた。

  阿部は、今春のリーグ戦では2勝2敗。事実上の決勝戦となった早大戦は、ラストで亀崎に敗れる
  という屈辱も味わった。去年に続き、この関東学生で活躍して、今後の復調に結び付けたいところ。

  春リーグで怒涛の初優勝を飾った早大女子。7戦全勝で殊勲賞(=MVP)と優秀選手賞
  (ついでに、最優秀ペアー賞)を受賞し、エースとして申し分ない活躍を見せた照井は、その勢いを
  持続し、この関東学生でも再び「早大旋風」を巻き起こす可能性は高い。
  一昨年の全日本から、去年の関東学生、全日学と、ベスト8の成績が続いていたが、去年の全日本での
  ベスト4入りで「準々決勝の壁」を破り、メダルを獲得した。今大会も大きな期待がかかる。
  早大女子部の歴史の中で、去年以来、新人戦シングルス、全日本ダブルス、そして1部リーグ戦、と、
  次々と「初優勝」の新しい歴史が書き加えられている。その全ての主役が照井。もちろん、関東学生
  優勝も、十分、射程距離内にある。(但し、関東学生女子単では、平成3年に大野知子が優勝済み)。
  北京五輪後は、福原が早大チームに本格的に合流して活動する時間が増えることも予想されるが、
  「福原がいても、エースは照井」と言われるような大黒柱となるか?。この関東学生と広島インカレ
  が試金石となりそう。

  8シードには、前年ベスト8の小野(淑徳大)が自動的に入り、前年ベスト16から梶本(早稲田大)と
  杉本(専修大)がピックアップ。さらに、全日学選抜で準優勝の高ユウヤオ(専修大)が選ばれて
  入った。

  小野は、去年、関東学生、全日学、全日学選抜の3大会全てでベスト8という「ハイレベルな安定性」と
  「メダル目前の敗退」が続いた。早大の塩野や照井と似た戦績。そして、今大会、勝ち上がれば
  メダル決定の準々決勝は照井との対戦となる。「常勝・淑徳大」の主将として、第1シードのダブルス
  と並ぶ単複2つのメダルを獲得できるか?。

  主将と言えば、梶本は淑徳大からリーグ王座を奪った「現チャンピオンチーム」のキャプテン。
  去年は、関東学生、全日学、全日学選抜の3大会全てでランク入りした。ベスト16をキープする
  安定感はある。果たして、今大会で8強以上に進出する突破力を発揮できるか?

  杉本は、去年の愛知全日学で驚きの初優勝を飾った。それまでは、「ベスト16の常連」という
  実績だったが、これで一躍脚光を浴びる存在となった。(専大からの全日学女子単優勝が、世界
  チャンピオンの松崎キミ代さん以来48年ぶりだったということも、話題性に輪をかけた)。
  注目の中、無欲の戦いとはいかなくなった今年、春リーグは2勝4敗という不本意な数字に
  終わった。果たして、今大会ではどうか?。

  杉本と並ぶ専大のツインエース・高は、全日学選抜2位の実績通りの力を見せれば、今大会も優勝
  候補の一角と言える。ここ1年余りの名門・専大復調の立役者でもある。去年は早々に敗退した
  ものの、今年は雪辱を期する。

  16シードには、前年ベスト16の王曼(淑徳大)、井上、小山内(里)(共に大正大)、牛茜、田村(共に
  専修大)の5人が自動的に入り、あとは、全日学選抜ベスト16の李セイ(日体大)、全日学3位の
  野上(中央大)、そして、実力ナンバーワン新人と見られている石垣(淑徳大)が、選ばれて入った。

  この中で、最も実績が安定しているのは井上。全日学と全日学選抜で連続してベスト8入りして
  おり、今年も春リーグで5勝2敗の成績を残した。引き続き好調を継続中と見られる。今回は
  8決定戦が大きなヤマとなるか。

  井上以外の選手は、春リーグの結果を見る限りでは、苦戦も予想される。勿論、地力はある選手が
  揃っているので、1ヶ月もあれば十分復調はあり得るが。

  32シードでは、唐沢(東富大)、亀崎(早稲田大)、加藤(大正大)あたりが怖い存在。ランク決定戦で
  番狂わせを演じる可能性は十分にある。

  なお、淑徳大勢は、第1シードの山梨を筆頭に、4シードに2人、8シードに3人、16シードに
  5人、32シードに7人が入っている。少ない部員のほとんどがシードされているという状態。
  そして、上位の5人は、優勝争いに顔を出すだけの力を持っている。

  関東学生の女子シングルスと言えば、キーワードは「外国人留学生選手」。
  この16年間で、日本人の優勝は2回、外国人の優勝は14回。留学生の壁は厚い。
  今大会の強豪留学生は、劉テイ、高ユウヤオ、王曼、牛茜、李セイ、徐珍…といったところ。
  かつての孫博、劉一行らに比べれば、やや日本人勢にもチャンスはありと思われる顔ぶれだが、
  全日学選抜を見ても分かる通り、実際にはかなり厳しい結果に終わることが多い。
  果たして、日本勢が少ないチャンスをモノに出来るか、あるいは今年もやはり…。


 男子ダブルス

  第1シードには、1年時から2位→1位→2位と、3年連続決勝進出中の水野・小野組(明治大)が
  順当に入った。全日学も3位で、実力は十分。名実共に優勝候補筆頭。最終学年の今年、いよいよ
  「4年連続決勝進出」、「2年ぶり2度目の優勝」を狙う。
  そもそも、同一ペアーが4年連続でこれだけの活躍を続けるということ自体、「同学年の強い選手が
  2人いて」、「1年の時からダブルスを組み続け」、「しかも活躍する」という条件が揃っていなければ
  成り立たないわけで、非常に特異な事と言える。ランク決定で対戦する予定だった森田・瀬山組
  (中央大)は、森田の出場停止により棄権となる。これ自体は不幸な出来事だが、水野組の勝ち
  上がりにとっては幸運以外の何物でもない。特に、シングルスも第1シードの水野にとっては、
  体力消耗を最小限に抑えて2冠王を狙う条件は整った。
  今大会のプログラムの表紙も飾る水野・小野組が、特異な戦績を歴史に刻み付けるか?。

  第2シードには、前年ベスト8の軽部・池田組(明治大)が選ばれた。
  チーム内に強豪ペアーが目白押しという状況のため、なかなかこのペアーでの活躍の機会は少ない
  が、実力は証明済み。個々の地力もあるし、ペアーとしても去年の新人戦優勝というタイトル獲得の
  実績を誇る。少ない機会でも、逃さず活躍すれば、「近い将来のエースダブルス」となる可能性は
  十分ある。

  4シードには、前年ベスト8の和田(隆)・大塚組(明治大)と、全日学チャンピオンの徳増・森田組
  (専修大)が入った。

  和田組は、昨年末の日本リーグ2部参戦時より、団体戦でも起用されるペアーとなったが、今春の
  リーグ戦では2勝3敗という結果だった。去年途中からダブルス専用員の形で(去年は足立・松山)
  一定の成果を出してきた明大。今大会の和田組の出来が、今後のインカレ、そして水谷加入後の
  秋リーグに大きく影響してくるものと思われる。

  去年の愛知全日学で、誰も予想しなかったサプライズ優勝を飾った専大ペアー。それもそのはず、
  それまでのリーグ戦では5戦全敗。その後、団体戦では左の清水を徳増と組ませるペア変更などが
  行われていたのだから。全日学王者の肩書きを持って臨んだ東京選手権では、優勝目前にまで迫る
  準優勝。「この実力は本物だ」と見られて臨んだ今春のリーグ戦では2勝5敗。通算2勝10敗。
  「当たった時の強さは折り紙つきだが、安定性には欠ける」と言える。また、「団体戦では振るわ
  ないが、個人戦では強い」とも言えるか?。そうならば、この関東学生は期待が出来るか?

  8シードには、前年ベスト8の平屋・林組(明治大)が自動的に入り、あとは全日学ベスト4の
  坂本・青山組(中央大)、全日本ランカーの足立・笠原組(早稲田大)、新人戦優勝の明晨・瀬尾組
  (日本大)が順当に選ばれて入った。

  この内、最も注目されるのはやはり早大ペアーだろう。他の3組は、団体戦でチームのエース
  ペアーとして起用されているわけではないが、足立組は春リーグでも6勝1敗と大活躍し、
  チームの優勝に大きく貢献した。最優秀ペアー賞を受賞した実力は、今大会の優勝候補の一角と
  見ていい。

  平屋・林組が去年の実績で4シードに入っていれば、上位4シードを明大勢が独占するところ
  だったが、さすがに全日学チャンピオンペアとの比較で、これは成らず。奇しくも、その専大ペアー
  のブロックに入ったが、準々決勝での直接対決で決着をつける展開となるか?。

  去年は、白神・森田組が優勝した中大は、今年、森田の出場停止という思わぬハプニングに見舞わ
  れた。チームとしての連覇の成否は、キャプテン・坂本と青山の4年生ペアーにかかることになる。

  新人戦優勝の日大ペアーながら、この関東学生では優勝争いは難しいか?。

  16シードでは、既述の通り、森田・瀬山組(中央大)が出場停止で欠場する。白神とのペアーで
  一昨年2位、去年優勝という実績を誇っていた森田の3年連続決勝進出は、戦わずしてなくなった。
  第1シードの明大ペアーとの「決勝戦に匹敵するランク決定戦」は、実現しなかった。

  全般的に見て、明大ペアーが目立つシードとなっている。去年の活躍ぶりが反映されているの
  だから当然ではあるが…。第1・第2シードを占めた上、4シード中3組、8シード中4組、
  16シード中6組、という状況。(16シードの石崎・柴田組も、去年は別ペアーだったものの、
  一昨年ランク入りしており、今年ランク復帰の可能性も当然ある)。
  「明大有利」の予想通りの展開となるのか?、あるいは春リーグのように、他校が意地を見せて
  下馬評を覆すのか?


 女子ダブルス

  第1シードには、前年優勝の山梨・小野組(淑徳大)が自動的に入った。去年の全日学では3位。
  リーグ戦でも、今春4勝1敗、通算16勝2敗という圧倒的な勝率を残しており、連覇の可能性は
  高い。今大会、シングルスでも第1シードの山梨、8シードの小野、ということで、2人揃って
  単複2冠王を狙える位置にいる「良きライバル」によるペアーでもある。(一昨年は、山梨は末益と、
  小野は原と、それぞれ別ペアーを組んでいたが、両ペアーとも関東学生、全日学で優勝争いをして
  いた。2人とも、ダブルスの名手と言える)。
  「常勝・淑徳」。優勝して当然という雰囲気がある近年だが、今現在、淑徳大がディフェンディング
  チャンピオンの位置にあるのは、この関東学生の女子ダブルスのみ。(秋リーグを、春とは別大会と
  見れば、秋のディフェンディングチャンピオンとも言えるが、現実問題として、リーグ戦優勝旗は
  早大にある)。もし、この関東学生で優勝できなければ無冠となるだけに、何としても死守したい
  タイトルと言える。

  第2シードには、前年ベスト8の野上・中山組(中央大)が入った。
  野上は、1年時(3年前)に渡辺と組んで3位と優勝争いを演じているが、主将の今年、その再現を
  したいところ。渡辺卒業後、苦戦が続く中大ながら、今春のリーグ戦では、この野上・中山組は
  6勝1敗と好成績だった。第2シードにふさわしい結果を残す可能性もある。

  4シードには、今年からの新ペアー、梶本・照井組(早稲田大)と劉テイ・徐珍組(東富大)が
  選ばれた。

  梶本組は、春季リーグ戦で5戦全勝し、最優秀ペアー賞を受賞した。早大女子のリーグ戦初優勝に
  大きく貢献した。このペアーとしては今年が初だが、個々のダブルスの実績は折り紙つき。
  梶本は、宮本とのペアーで、去年、関東学生準優勝、全日学ベス4、全日本でも3位と、全大会で優勝
  争いを演じている。そして、照井は福原とのペアーで、現・全日本ダブルスチャンピオン。
  この2人が組んで、弱いわけがない。果たして、リーグ戦に続く、早大女子の初優勝は成るか?

  東富大の留学生ペアーは、個々の実力からすれば、勿論、優勝を狙える。劉テイは、去年、岡と組んで
  3位。徐は原田と組んで、今年の新人戦で優勝している。ただ、一昨年の劉テイテイ・劉テイ組や
  去年の牛茜・高ユウヤオ組(専修大)のように、留学生同士のペアーでも、優勝争い前に敗れる
  ケースはある。(かつては、大正大に、蘇迎学・陳媛組、陳媛・馬佳組、馬佳・キ林組、といった、常勝
  留学生ペアーの系譜もあったが…)。果たして、今年の劉テイ・徐珍組の戦績はいかに?

  8シードには、去年のベスト8ペアー2組を組み替えた専修大の2ペアー(杉本・高組、牛茜・堀部
  組)と、あとは、小野・田中組(早稲田大)、須田・中村組(日本大)が選ばれた。

  専大からは、去年、牛茜・高ユウヤオ組と杉本・堀部組の2組がベスト8入りし、杉本・堀部組は
  全日学でも8強入りしていた。しかし、先の春リーグでは3勝4敗だったこともあり、今大会は
  パートナーを変えての出場となった。この背景には、既に去年の全日学ランク入りで、今年の
  全日学の無条件出場権を杉本・堀部組が持っているため、関東学生ランク入りでの関東推薦を
  狙う必要がない、という有利な事情がある。今大会限定となるであろう新ペアー2組。これが
  吉と出るか凶と出るか?。個々の実力で言えば、全日学優勝の杉本と、全日学選抜準優勝の高の
  ペアーが強そうな感じはするが。

  小野・田中組は、春リーグ5勝2敗で、早大の初優勝に貢献していたペアー。ランク決定戦では
  昨秋のリーグ戦最優秀ペアー賞、井上・小山内(里)組(大正大)との対戦となる見込み。

  福岡、坂本、劉一行で、関東学生で毎年優勝を飾ってきた日大も、今年はさすがに厳しい。
  須田・中村組は、シードキープのランク入りが出来るかどうかがボーダーラインだろう。

  留学生が多い女子ながら、今年は春リーグを見る限りでは、やや小粒の感が強い。
  加えて、「日本人ペアなら、関東学生ランク入りで全日学に推薦出場」という事情もあって、強豪
  留学生が日本人の5番手あたりと組むことも多い。これは、「留学生が実力を発揮して、パート
  ナーが大当たりすれば、番狂わせの大躍進」という展開の元ともなる。
  新人戦では2年生の早田(青学大)が優勝。春リーグでは2部から上がってきたばかりの早大が
  いきなり初優勝。今年の関東学連の女子は、サプライズの連続。加えて、番狂わせが起きやすい
  女子ダブルスのこの状況。この関東学生でも、二たび三たびの驚きはあるか?


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