平成20年度・春季・関東学生リーグ戦の見どころ

 5月7日(水)〜9日(金)、12日(月)〜15(木)の計7日間、代々木第2体育館において行われます
 「平成20年度・春季・関東学生リーグ戦(1部)」の見どころをアップします。

 今季より、関東学生リーグ戦は1部のみ8校制となり、1校あたりの試合数は5試合から7試合へ、
 2試合増となりました。これに伴い、従来は6台セッティングで男女各3試合ずつを同時進行して
 いたタイムスケジュールを変更し、4台セッティングとします。
 代々木第2体育館は、従来の5日間から7日間使用となります。
 従来、代々木第2体育館で開催されていた2部の試合は他会場(今季は東村山)での開催となります。

 1部の日程は全てウイークデイですが、5/9(金)、15(木)の2日間以外は7時頃まで試合が
 行なわれている可能性があります。
 平日の学校帰り、仕事帰りの方も足をお運びいただき、大学卓球界トップのプレーを、是非、ご観戦
 下さい。

 会場の代々木第2体育館は、JR山手線・原宿駅、及び地下鉄・千代田線・明治神宮前駅より徒歩
 5分です。
 入場料は、一般600円、大学400円、高校生以下無料です。

 なお、日程は → こちら です。


男子1部

 明 治 大  [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(昨秋)の結果。 

  秋リーグ3連覇で、男子最多優勝回数を「31」に更新した明治大。
  春リーグでは、過去3年間、早大に優勝を奪われているものの、今年は早大の戦力ダウンもあり、
  明大にとってはビッグチャンスの年と言える。

  足立、日高、平屋(慶)、松山、といったレギュラークラスが卒業したものの、残存勢力は強力。
  昨冬の第1回関東学生チームカップで、決勝同士討ちを演じたことに象徴されるように、
  「頂点の高さ×層の厚さ」の総体としてのチーム力は他校をはるかに上回る。
  全日本2連覇中の「史上最強の新人」水谷隼は、北京オリンピックへ向けての特殊な状況
  (グルー問題を含む)の中で、今季は欠場するが、それでも明大が優勝候補筆頭であることは
  変わらない。水谷が出場確実と見られる秋リーグをチャンピオンチームの立場で迎えるため
  にも、また、水谷に代わって出番を失わないためにも、部内の競争も含めて、激しい戦いが予想
  される。

  エースは、関東学生チャンピオンの水野。全日学選抜では3年連続ベスト16止まりながら、
  全日学では、ベスト16→ベスト8→ベスト4、と着実に成績を上げ、メダル獲得まで来た。
  リーグ戦でも強く、昨秋も5戦全勝で、殊勲賞(MVP)と優秀選手賞をダブル受賞した。
  秋リーグ3連覇の3回ともMVPは水野。優秀選手賞は過去6季中4回受賞している。
  シングルス通算23勝(3敗)は、既に特別賞確定済み。(今季から、8校制に伴い、8校制下での
  特別賞基準は28勝となったが、6校制時代との記録並存期間はポイント計算で従来の20勝
  ラインが生きるため)。6校制時代は「超大物」のステータスシンボルであった30勝ラインは、
  今後、やや色あせることになるが、それでも価値はある。水野が、この30勝ラインに達すること
  は、ほぼ確実と見られる。14試合で、勝率5割の7勝すれば届くのだから…。
  春リーグでは、一昨年にポスター(明大チーム)、昨年はプログラム表紙、今年再びポスター、と、
  毎年、「顔」になっている水野。前年秋の優勝が反映されてのことだが、今年は結果でも「顔」で
  あれるか?。4度目の正直が注目される4度目の春。

  水野と仙台育英高時代から同じ道を歩んできた小野もラストイヤーを迎えた。
  成績にやや波はあるが、昨秋は4戦全勝で優秀選手賞を受賞していた。昨春の3戦全敗も帳消し
  とした。通算16勝(7敗)は、8校制新基準との換算で、特別賞まではあと6勝。今季中の達成は
  難しいかも知れないが、秋には行ける可能性が高い。
  前季優勝校のキャプテンとして開会式で選手宣誓も行う小野。その開会式で返還した優勝旗を、
  1週間余り後の閉会式でも今季優勝校のキャプテンとして再び手にすることが出来るか?。

  軽部は昨秋、下山に勝ってチームの優勝を決める値千金の勝利をあげた。全日学ベスト4、
  全日学選抜ベスト8をはじめ、去年は新人戦、関東学生を含め、全大会で実績を残した。
  明大の前に立ちはだかる最大のライバル・早大のエース・塩野に対しても、得意のカット打ちで
  分が良い。明大の先輩・木方を思わせるものがある。2年目の今年、さらなる活躍が期待できる。

  同じく2年目の池田は、去年のリーグ戦で年間6勝1敗という好成績をあげたが、個人戦ではやや
  不本意な結果が多かった。特異な一枚ラバーは、結果が残せれば「個性」と評されるが、そうで
  なければ、「大学世代では通用しない」という限界説をすぐささやかれる宿命にある。
  ノングルー時代となって半年余り。「池田スタイル」は光り輝くか、あるいは…。

  以上の4人は去年からほぼ不動のレギュラー。今年もフル起用の可能性は高い。と、なると、
  残る出番は2人分。ここには、去年までも(フルではないものの)起用が多かった石崎と、新人の
  甲斐が充てられる可能性が高いか。

  石崎は、現在通算8勝7敗。出番があれば、2桁勝利に届く可能性は高い。一昨年・秋リーグ
  最終戦のラストで優勝を決めた決勝点、去年のチームカップ決勝・トップで水野に勝った先取点
  など、団体戦では要所で印象的な活躍を見せている。

  甲斐は、1年生で唯1人、15人のリーグ戦メンバー入りした。新人戦では、途中、大苦戦も
  あったが、これを切り抜けて準優勝。優勝した明晨(日大)が2部ということもあり、今季1部の
  男子1年生では最強と評される。最優秀新人賞の最右翼候補とも言える。同期の水谷が不在の
  上半期に活躍を見せてアピールしておきたいところか。

  その他、和田(隆)、大塚をはじめとする他のメンバーの起用も考えられる。
  去年、後期日本リーグにレギュラー当落ライン上のメンバー主体でスポット参戦し、2部優勝を
  果たしていた。柴田、林、等々を含め、中堅の層は厚い。現・関東学生シングルスランカーの原(亨)、
  同ダブルスランカーの平屋(徹)、が15人のリーグ戦メンバー入り出来ないという贅沢な布陣と
  なっている。

  ダブルスは、全日学3位の水野・小野組が有力。3年連続関東学生決勝進出ペアーで、一昨年は
  優勝も果たしている。もっとも、去年の関東学生ではこの他に、池田・軽部組、和田(隆)・大塚組、
  平屋(徹)・林組と、ベスト8に4組が入っていた。場合によっては、池田・軽部組あたりは、
  出番がある可能性もゼロではない。
  (さらにその後、アジア大学選手権で、水野・軽部組が優勝を果たし、また1ペア、可能性が
   広がった)

  平岡監督から、新たにバトンを受け継いだ高山幸信新監督は、旧姓・中田幸信。
  かつて、リーグ戦通算シングルス33勝(6敗)、ダブルス30勝(10敗)という「単複とも30勝
  以上」という記録を持っている大選手。しかも、そのほとんどが相手校のエース格に勝ってのもの。
  「リーグ戦で、ほぼ絶対的な強さの選手・中田」が、「リーグ戦優勝監督・高山」として、新しいスタート
  を切るか。
  また、去年コーチだった高山氏の監督就任に伴う新コーチは倉嶋洋介。これまたかつて、リーグ戦
  シングルス通算26勝(10敗)の特別賞プレイヤー。現在も協和発酵で現役バリバリでプレー
  しており、明大のほとんどの選手達よりも実力は上。いろいろな意味で、説得力のあるコーチングが
  出来るものと思われる。

  平成20年…平成という元号自体が成人を迎え、新入生はほぼ全員が平成生まれ。この新しい
  時代に、何度目かの「明治時代」がスタートする。


 早 稲 田大  [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(昨秋)の結果。 

  春リーグ3年連続優勝中の早稲田大。だが、今年は大物トリオの卒業で、大幅な戦力ダウンは
  否めない情勢。新戦力の加入はあるものの、穴を埋めるには至らないと思われる。何と言っても
  抜けた穴は、下山時吉、久保田、の「チャンピオントリオ」だから。(3人が取った全日学選抜、
  全日学、関東学生、新人戦の単複タイトル数は合計で2桁の10個。3人のリーグ戦シングルス
  通算勝ち数は60勝)。
  ただ、それでもオーダーなど、状況によっては勝機はある。

  今年のエースは、間違いなく塩野。キャプテンとして、「春の王座死守」に臨む。
  去年は、関東学生、全日学、全日学選抜の3大会全てでベスト8。安定した実績を残している。
  「準々決勝の壁を破れない」とも見られたが、東京選手権の準優勝で一気に現状打破。自己新記録を
  達成した。リーグ戦通算16勝は小野(明大)と同じだが、負け数の少なさ(4敗)では、塩野が
  一歩リードしているとも言える。果たして、早明の両主将は、どちらが先に特別賞を確定させる
  のか?。8校制新基準換算で、あと6勝。前半起用が続けば、今季中の達成もあり得る。
  8校制に伴い、代々木第2体育館も従来の手狭な6台セッティングから、若干余裕を持った4台
  セッティングに変更される予定。ノングルーと共に、カットの塩野にとっては有利な条件が
  増えつつあるようにも見える。
  プログラム表紙の一角も占める塩野が、今大会の顔としての活躍を見せるか。

  塩野に「絶対の1点」を期待するとして、これに続く戦力がチームの運命を左右する。
  去年の実績では、3年の原田と2年の足立の起用が有力。原田は通算7勝4敗、足立は通算7勝
  2敗ということで、2人ともあと3勝で2桁勝利。特に足立はデビューシーズンの昨春、いきなり
  5戦全勝で殊勲賞・優秀選手賞・最優秀新人賞の3賞を同時受賞したこともあり、「再び活躍の春」
  となる可能性もある。

  去年、出番がなかった中で、3年の原と2年の藤田にも今年はチャンスがありそう。2人とも
  全日学選抜のベスト16だが、特に藤田は、関東学生のベスト8、全日学のベスト16と併せて、
  3大会全てで上位進出。これだけで見れば、2番手の評価でもおかしくない。

  卒業生トリオに代わって加入した新入生トリオは、笠原、高岡、御内。
  笠原は、4ヶ月前の全日本で、同じ東山高出身の足立と組んだダブルスでランク入り。いきなり
  単複フル起用でチームの主軸を担う可能性も大きい。高岡と御内も、高校トップクラスの実績を
  引き下げての早大入り。新人戦では3人揃ってベスト8。これをどう評価するか?。
  チャンピオントリオとの比較になるのは辛いところだが、地力はあるので、将来的には先輩達に
  迫る実績をあげる可能性もある。

  ダブルスは、全日本ランクペアーの足立・笠原組が有力にも思えるが、他の攻撃ペアーも
  考えられる。あるいは、塩野・御内組というカットペアーもあり得る。ダブルスで、動きながらの
  カット打ちに慣れていない選手も多い。

  去年に比べて、苦戦は免れない早大。しかし、苦戦は敗戦とは限らない。
  8校制で、女子部も1部となった早大。男女とも1部の大学は、早稲田、中央、専修、大正、と4校
  あるが、もしアベック優勝があるとすれば、その最有力は早稲田だろう。
  昨秋大学創立125周年の区切りを迎えた超伝統校は、「春リーグ4連覇」で新たな時代の幕開けを
  飾れるか?


 埼玉工業大  [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(昨秋)の結果。 

  一昨年の秋季以来、現在3シーズン連続Aクラス入り(3位以内)で、創部以来の自己新記録更新中
  となっている埼工大。8校制に伴い、今季からは4位までがAクラスと称されることも併せて、
  連続Aクラスが続く可能性は条件的には広がったとも言える。単複とも通算15勝をあげていた
  沼田が卒業した穴が大きいが、これをどこまでカバー出来るか?。

  エース格は、胡。去年は、デビューシーズンの春こそ4勝1敗(敢闘賞・優秀選手賞、ダブル受賞)
  だったものの、秋は2勝3敗の負け越し。個人戦の戦績も、新人戦優勝、関東学生ベスト8、
  全日学選抜予選リーグ敗退、と下降気味。2年目に心機一転、復調が成るか。

  主将の佐藤は、チーム唯一の通算2桁勝利。ここまで12勝12敗のイーブンペース。
  日本人のエース格としても、勝ち越しが期待される。

  あとの既存戦力では、野田、尾前、小野、伴、といったところの起用が予想される。新人では、
  菊池と、カットの平屋あたりの出番があり得る。この辺の6〜7人の中から、4人が日替わり
  起用か?。ここで勝率5割にどれだけ迫れるか。

  ダブルスも予想が難しい。昨秋は、沼田・佐藤組が最優秀ペアー賞を受賞したが、沼田の卒業で
  ゼロからの再スタートとなる。沼田とのペアーで11勝9敗の佐藤が、新パートナーと組むのか、
  あるいは、全くの別ペアー起用か。

  60人を越える大所帯の埼工大だけに、15人のベンチメンバーに入るのも大変で、4人に1人も
  入れない計算になる。今季からの8校制で、代々木第2の会場も6台セッティングから4台に
  台が減り、15名全員のベンチ入りが可能となった。(従来は登録選手の中から10名のみ)。
  それでも、なお、観客席から約50名の大応援団がチームを後押しする。
  個人戦の実績の単純な積み上げで見ると、決して優位には見えないが、団体戦特有のパワーで
  Aクラス常連の地位をキープしたいところ。


 中 央 大  [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(昨秋)の結果。 

  ここ2年半(5シーズン)、5位と4位を繰り返し、Bクラスに低迷している中央大。
  しかし、昨年後半から実績が飛躍的にアップし、愛知全日学と横浜全日学選抜では、多くの上位
  進出者を輩出した。この流れで行くと、今季は躍進も期待できる。森下と白神が抜けた穴は
  単複に渡り大きな影響を残すものの、カバーは出来るだろう。

  去年後半からの躍進の象徴となっているのは2年の瀬山。新人戦ベスト8、関東学生ベスト16に
  始まって、全日学ベスト8、全日学選抜では準優勝。大きな大会になるほど戦績も上がり、今春の
  東京選手権でもベスト4入り。今や日本のトップクラスに躍り出たと言える。青森山田高時代は
  高木和(卓)、大矢といった同僚の影に隠れ気味だったが、中大で活躍の場を得て、陽の目を見た。
  (かつての田中雄仁を思わせるパターン)。去年の通算4勝4敗は、今やあまり参考にならない。
  センス溢れるバランスの良い両ハンドで、勝ちまくる可能性は高い。

  3年の森田は、全日学では2年連続ランク、横浜全日学選抜では4位と、トップクラスの成績を
  出し続けている。リーグ戦では、昨春までは数字が上がらなかったが、昨秋は一気に単5戦全勝、
  複4勝1敗という結果を残し、優秀選手賞を受賞した。通算成績は、過去の借金があり、8勝9敗
  だが、今季で逆転するのはほぼ確実だろう。ダブルスのフル起用もほぼ確実と見られる左腕が
  チームの命運を握る。

  去年は出番が少なく、2敗に終わった岩村は、全日学でベスト8入りし、周囲を驚かせた。
  今年は当然起用が増えることも予想され、真価が問われる年となる。

  主将の坂本と青山の4年生勢、3年の吉田と橋本、といった中から1〜2名が日替わり起用される
  ことが予想されるが、過去の実績ではいずれも負け越しているだけに、「勝率5割」を目安にした
  戦いとなる。

  新戦力では、インターハイベスト8の伊積に期待がかかる。新人戦では不発に終わったものの、
  当たれば怖い。大久保、谷口も伊積に続く活躍を期待される。

  ダブルスは、森田・瀬山組が有力。昨春、白神のコンディションの問題などもあり、急造ペアーと
  して組みながら4勝1敗の活躍を見せ、最優秀ペアー賞を受賞した実績を持つ。個々の実力から
  しても、この2人で組むのが順当。もちろん、全日学ベスト4の坂本・青山組という4年生ペアー
  の可能性もゼロではないが、やはり関東学生や全日学で何個もメダルを獲得している森田の左腕を
  使わない手はないだろう。もったいない、贅沢な悩みではあるが…。

  昨年半ばまでは、「関東は早・明。全国では青・早・明」と言われていたが、今や「関東は早・明・中。
  全国では青・早・明・中」と囁かれる。果たして、これを囁きで終わらせず、優勝争いの雄叫びに
  転化できるか。


 専 修 大  [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(昨秋)の結果。 

  3月には創部80周年記念祝賀会を盛大に行なった専修大。その超伝統校も、現在は4シーズン
  連続Bクラスに甘んじている。丸2年に渡る低迷は、20年以上ぶりとなり、現役選手達にとっては
  「生まれた頃以来」ということになる。これを自分達の手で再浮上させられるか。

  エース格は、3年の徳増。過去2年間で通算14勝5敗という高い勝率を誇っている。
  このままのペースで行けば、特別賞も今年中に獲得させる可能性は高い。(春秋で14戦中9勝)。
  ダブルスにも中軸として起用されることが確実視され、単複に渡り、チームを牽引する。

  同じく3年の森田は、現在通算6勝10敗。1年時よりは成績を上げてきたが、まだ通算5割まで
  は少し時間がかかるかもしれない。

  昨春、4戦全勝で優秀選手賞と最優秀新人賞のダブル受賞という活躍を見せた松岡は、その後、
  やや実績を落としたが、今年も中堅としての活躍が期待される。

  あとは、主将の下川、3年の星野などが起用される可能性が高い。特にカットの星野は初出場の
  昨秋でいきなり5戦フル起用。2勝1敗で、秘密兵器の格好となった。今年は、秘密ではないが、
  通常兵器として起用されるか。

  新人では、インターハイベスト4の江藤(遼)が加入した。去年、主将を務めた兄の江藤(真伍)と
  兄弟入れ替わりでの専大入り。単複で優勝争いに絡むと思われた新人戦では、早々に敗退を
  喫するという屈辱を味わったが、鬱憤を晴らす活躍を期待したい。また、同じ1年の佐藤、石井
  にも出番はあり得る。(全般的に見て、卒業した宇都野、江藤(真伍)、立石らと今年の新入生らの
  実力はほぼ互角。チーム力も大幅にはアップダウンしないと思われる)

  ダブルスは、3年生ペアーの徳増・森田組で決まりだろう。昨春、5戦全敗を喫し、尼崎インカレと
  秋リーグでは左の清水を使って、清水・徳増組に組み替えていた。が、これも不安の残るペアー
  だったが、その後、何と徳増・森田組が愛知全日学で優勝を飾るというビッグサプライズ。
  これだけだと、まだどこか疑心暗鬼な部分が残るところだったが、今春の東京選手権で準優勝を
  飾り、これでほぼ確定した。「これで負けたら仕方ない」と思える。(昨年末に江藤(真伍)・立石組
  が全日学と全日本で連続ランク入り。あの活躍ぶりもっと早ければ、オプションとして選択肢が
  増えるところだったが…惜しい)

  昨秋、1部に復帰した女子部はいきなり準優勝。後ろ姿をBクラスの位置から見ているだけの
  男子部で終わるわけにはいかない。
  21世紀に入ってからの過去7年間、春リーグは全て負け越しているという悪いジンクスはあるが、
  8校制で去年までの2部クラスが2校増えている実情からすれば、2勝3敗も4勝3敗に十分
  変えられるし、変えなくてはいけない。勝ち越しは最低ライン。4位までに広がったAクラス
  復帰も、当然、クリアが求められる。その先は…また急な上り坂だが…どこまで登れるか。
  (生田の山道状態)


 駒 澤 大  [参考] → 平成16年からの順位推移。 前季(昨秋)の結果。 

  今季で5シーズン連続での1部在籍となる駒澤大。ただ、ここ3季は連続で5戦全敗。しかも、
  昨春の得点は「3」、昨秋は「2」と、1点取るのが大変な状態にある。「田中満雄世代が卒業して
  からは大苦戦中」というのが偽らざるところ。
  今年は、橋口(慎)、吉川、坂本が抜け、桑原(勇)をエース格に、復調を期したいところだが…。

  3年生エースの桑原(勇)は、1年時の関東学生・全日学連続ランクから、去年はランク落ちと
  成績を落としたが、チームのポイントゲッターであることは間違いない。通算3勝11敗は
  厳しい数字だが、3勝をあげているのは桑原(勇)のみというのも事実。今季も単複に渡って…、
  と言いたいところだが…。

  桑原(勇)に続く2番手だった松竹がリーグ戦のエントリーから外れた。これはダブルスも含め、
  チーム力ダウンの痛いところ。

  こうなると、同じく3年の高橋、桑原(勝)、橋口(直)らに何勝かを期待したいところだが、
  元全日学・全日学選抜16強の高橋もリーグ戦では7戦全敗。桑原(勝)、橋口(直)は2人とも
  0勝2敗。2年の吉田も0勝3敗。1勝が遠い現状がある。
  (桑原(勇)以外、リーグ戦で勝ったことがあるメンバーはいない)

  新人の秋元はインターハイ9位。新人戦でもシングルスベスト8、高羽とのダブルスでベスト4
  という結果を残した。いきなりチームの中軸として戦うことになる可能性も大きい。

  ダブルスは、桑原(勇)を使って新ペアーで組むのか、新人戦ベスト4の秋元・高羽組か。
  左腕・秋元を使わない手はないとすれば、桑原(勇)・秋元組が有力か?。

  展望に好材料は少ないが、とにかく「6位でも、今季からは無条件残留」、「7位でも10位校(2部の
  2位)との入替戦」。連続1部在籍への条件は、去年までの「6位で7位(2部の1位)との入替戦」
  に比べて、はるかに緩和されている。
  「チーム状態が悪い時でも、最低限のラインをキープして、良い流れをつかむまで耐える」。
  長い2部時代の末に、今日の「1部常連校」の地位を築きあげた先輩達に恥じない戦いを展開
  できるか。


 大 正 大  [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(昨秋)の結果。  

  8校制により、平成17年秋季以来5シーズンぶりの1部となった大正大男子。この17年秋も、
  その前の1部在籍時の16年秋も、5戦全敗という結果に終わっていたため、チームとしては
  16年春以来8シーズンぶり(4年ぶり)の「1部での白星」を目指す戦いとなる。
  ただ、去年まで、絶対的なエースとして活躍していたハオ強が卒業し、戦力的に大きくダウンした
  ことは否定できない。1部11勝、2部23勝、計34勝をあげていたハオ強の穴は大きい。
  去年の尼崎インカレではハオ強の先取点などで早大に2−0と王手をかけていた。逆転負けを
  喫したものの、後から見れば「優勝校を最も苦しめた」形だった。そのインカレメンバーで
  エントリーした昨冬のチームカップは「優勝を争うか?」と見られ、上位シードだったが、ハオ強が
  欠場。その結果、明治大Hチームに敗れて予選リーグ敗退という予想外の展開に終わった。
  この屈辱を味わった主将の鹿屋、3年の佐々木、関東学生ランカーの花村が今年の主力。
  屈辱を雪辱へ転化できるか。

  鹿屋は1年時に1部でのプレーを経験しているチーム唯一の選手。その時は4戦全敗だった。
  チームとしても、個人としても、「1部初勝利」を目指す。

  佐々木は、鹿屋とのカットダブルスも含めてチームの中軸を担う。(なお、今年のチームには、
  この他に4年の後藤と1年・鈴木の計4人のカットがいる。近年の男子では珍しい)

  花村は昨秋の2部優勝に最も貢献したとして2部敢闘賞(MVP)を受賞した。「自分がエース格だ」
  という戦いが出来るか。

  あとは、矢部、永瀬、そして、ハオ強に代わって出場が可能となった厳一峰などの起用が考えられる。

  去年は春と秋で筑波大と1〜2位を分け合った大正大。春秋ともに3−3ラスト勝負の僅差で
  両校はほぼ互角の実力だった。そして今年、筑波大は新戦力加入で実力アップ。大正大はハオ強の
  穴が大きい…。いずれにしても、駒大などを含め、激しいサバイバルレースとなりそうだ。
  今季、男女アベック1部は、早大、中大、専大、大正大の4校。果たして秋は?。


 筑 波 大  [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(昨秋)の結果。 

  大正大同様、8校制に伴い、久々の1部復帰となった筑波大男子。丸4年の2部暮らしを経て、
  平成15年秋季以来、9シーズンぶりの1部となる。さらに、前回の1部時代の最後3シーズンは
  5戦全敗であったため、1部での勝利となると、平成14年春季以来となる。12シーズン(6年)
  ぶりの白星を目指しての戦いとなる。

  去年3年生キャプテンだった照井が、4年となった今年も引き続き2年連続での主将を務める。

  3年の桑原と高木も2部では圧倒的な強さを誇っており、これが1部でどこまで通用するか、
  見ものだ。

  2年になった田代は、去年2部で8戦全勝と負けなしだった。(強いて言えば、昨春の入替戦
  ラストでは痛恨の敗戦があったが…)。1部では勝率10割とはいかないが、楽しみではある。

  新人も、大森と藤本という中堅の加入で、層が厚くなり、穴がなくなった。
  これにより、去年までの安達、仁科、中島らの出番は極めて少なくなることが予想される。

  ダブルスは、これまで照井・桑原組、桑原・高木組、桑原・田代組、といろいろなペアリングが
  見られた。よって、強力な新人も含めて、どう組むか予想しづらい面もあるが、いずれにしても
  桑原の左腕を使わない手はないだろう。(駒大が桑原(勇)をダブルス起用すれば、兄弟対決が
  必ず実現することとなる)

  昨秋の2部リーグでは男女とも2部2位となり、男女同時に1部の8校目に自動昇格した筑波大。
  「男女アベック1部は8校中5校。多いな」と思っていたが、女子部の伊藤、野中、中村の大量卒業と
  残る一般部員達の7日間の平日授業欠席の件、筑波という遠隔地からの参戦の件、他校との戦力差、
  などなど、諸般の事情により、女子部は今春のリーグ戦を欠場。学連登録は行い、「新人戦は参加」、
  「春リーグは不参加」、「関東学生は…」というように、各大会後とに出場を決める。秋リーグからは
  5部からの再出場が見込まれている。
  インカレなどで女子部の活躍が目立っていた筑波大だが、今年は状況が一転した。男子部は、
  女子部の分まで、活躍が期待される。

  昨冬のチームカップで初代王者となった明治大Aチームを最も追い込んだのは予選リーグでの
  筑波大Bチームだった。先に2−1と王手をかけ、第1シードに冷や汗をかかせた。
  場合によっては、今大会でも台風の目となる可能性はある。


男子2部

  2強は法政大と日本大。

  法政大は、大谷大谷兄弟と鹿屋といった2年生トリオの3人を軸に、主将の大橋(遼)らの上級生も
  フル稼働しての戦いとなる。三枝が卒業した穴は総合力で埋めることになる。

  一方の日大は、1年生が強力。何と言っても仙台育英高から獲得した留学生・明晨が強力。
  新人戦ではその明晨が単複2冠王、河辺が単ベスト4に入り、日大旋風を巻き起こした。
  明晨のダブルス優勝はリーグ戦では脅威にならないが、パートナー瀬尾には経験になった。
  中川と中本も2部では十分通用するだろう。ここに上級生の飯干、平岩らが加わるのだから、
  昨春の2部最下位の面影はどこにもない布陣と言える。

  2部は2位でも1部7位と入替戦を戦えるが、1部7位は結構強い。2部優勝での自動昇格で
  なければ現実的には厳しいことが予想される。それだけに、最終戦の法大vs日大直接対決は
  興味深い。

  日本体育大は2枚看板だった崔潤浩と佐藤が卒業し、優勝争いは難しい戦力となった。
  ハオ強や石崎に勝つなど、大物喰いの芦間が大当たりし、川口、武田がこれに続けば面白いが…。

  國學院大は、柴田、田島、住吉らが大量に卒業し、残るメンバー中で2部の勝利を経験しているのは
  キャプテンの井口のみという状況。

  1部の8校制に伴い3部から自動昇格した青学大と神奈川大は、2部残留を目指す。

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