平成20年度・秋季・関東学生リーグ戦の見どころ 9月9日(火)〜15日(月・祝)の計7日間、代々木第2体育館において行われます「平成20年度・ 秋季・関東学生リーグ戦(1部)」の見どころをアップします。 今年より、関東学生リーグ戦は1部のみ8校制となり、1校あたりの試合数は5試合から7試合へ、 2試合増となりました。これに伴い、去年まで6台セッティングで男女各3試合ずつを同時進行して いたタイムスケジュールを変更し、4台セッティングとしています。 代々木第2体育館は、従来の5日間から7日間使用となります。 従来、代々木第2体育館で開催されていた2部の試合は原則的に他会場での開催となります。 (今秋は、たまたま代々木第2も東村山と併用できました) 1部の日程の後半は、土・日・祝の3連休です。 また、前半のウィークデーも、7時頃まで試合が行なわれている可能性があります。 平日の学校帰り、仕事帰りの方も足をお運びいただき、大学卓球界トップのプレーを、是非、ご観戦 下さい。 会場の代々木第2体育館は、JR山手線・原宿駅、及び地下鉄・千代田線・明治神宮前駅より徒歩 5分です。 1部の入場料は、一般600円、大学400円、高校生以下無料です。 (2部は、代々木第2、東村山共に、完全に入場無料です) なお、日程は → こちら です。 男子1部 早 稲 田大 今春、「明大とほぼ互角だが、やや不利か?」という下馬評を覆し、見事、春リーグ4年連続優勝を 飾った早稲田大。最終戦の全勝同士直接対決・3−3ラスト勝負という、極限の頂上対決に 際どく競り勝った。しかも女子の初優勝に伴うアベック優勝というおまけ付きで、記念すべき 8校制の初代王座を最高の形で制した。 その後、関東学生でもベスト4には早明から2人ずつがベスト4入りし、2強時代をアピールして いた。この7月まではほぼ順調だったが…。 8月に入り、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ広島インカレでは、2部上がりの 日大に足元をすくわれ、まさかのランク落ちを喫した。そして迎える秋リーグ。毎年、「春は 勝っても、秋はことごとく明大に敗れる」というパターンを繰り返しており、ただでさえ相性が 悪い上に加えて、今季からいよいよ明大には水谷が参戦して大幅に戦力がアップする。 果たして、この状況で、毎年果たせずに来た春秋連続優勝を達成できるか?。出来たら凄いことでは ある。 キャプテンの塩野は最後のリーグ戦に臨む。 今春も6勝1敗の活躍で優勝に大きく貢献し、優秀選手賞も受賞した。特に、最終決戦の明大戦で 水野とのエース対決に競り勝った一戦の評価は高い。通算22勝5敗は6校制時代・8校制時代 それぞれのポイント計算の結果、特別賞確定済み。あとは上積みするだけとなっている。 去年は、関東学生、全日学、全日学選抜の3大会全てでベスト8という安定した実績を残していたが、 今年の関東学生では1歩後退のベスト16に止まった。それでも連続ランク。これは良いのだが、 屈辱は広島インカレ。ランク決定戦の日大戦では、トップで明晨に0-3ストレートで完敗(しかも、 第1ゲームはラブゲーム)。珍しく起用されたダブルスでも敗れ、単複2失点でチームのランク 落ちに直結してしまった。この屈辱を晴らすには、この秋リーグで勝つしかない。 今春、新人ながら7戦全勝という文句のつけようがない大活躍を見せたのが笠原。優勝に最も 貢献したとしてのMVPである殊勲賞をはじめ、優秀選手賞、最優秀新人賞といった個人賞を 総舐めにした。足立とのペアー(6勝1敗)で最優秀ペアー賞も受賞しており、実に賞状4枚 (+チーム優勝)。デビューシーズンから、これ以上ない実績をあげた。 その後、関東学生でもベスト4入りし、一時的ではない実力を証明している。 今大会の顔として、プログラムの表紙になっていることも納得できる。 果たして、笠原の全勝街道はどこまで続くか?。 前半起用が多い笠原とダブルスを組んでいる関係で今春は全て後半起用だった足立は不戦も 多くなっており、今春2勝1敗。通算は9勝3敗で2桁勝利目前となっている。 関東学生では、決勝で水野に肉薄し、フルゲームジュースで一時はチャンピオンシップポイントも 握ったのだが、最後に逆転負けを喫し、大魚を逸した。しかし、優勝するだけの地力があることも 証明した。これを機に、大化けするか?。 コンスタントに勝ち星を積み重ね、今春4勝3敗、通算11勝7敗の原田は、「団体戦で強い」と 評されてきたが、今年は関東学生でもランク入りを果たし、「個人戦でも」実績を残した。 今シーズンも着実に勝ち越しを続けていくと予想される。 春の明大決戦、ラストで優勝を決めたのは1年の御内だった。優勝決定の勝ち星を含む3勝1敗は デビューシーズンとしては素晴らしかったが、一転、インカレでは日大戦のラストで、同じ「1年生 カットマン」の河辺に大逆転負けを喫する屈辱を味わった。(主将・塩野とのカット2枚で単複 3失点)。戦型からも、チーム事情からも、後半(主にラスト)起用が多い御内だが、今季を雪辱の シーズンと出来るか?。 あとは、野口、原、藤田、浅沼、行則、高岡、といった面々が、初勝利を目指して虎視眈々と出番を待つ 格好となる。 ダブルスは、最優秀ペアー賞の足立・笠原組が当然最有力だが、インカレでは思わぬ連敗なども あり、絶対確実とは言えない。かと言って、塩野・御内組も不安があることは否定できない。 (カットペアーがいることの牽制効果はあるが)。 やはり、基本的には全日本ベスト8の東山高OBコンビだろう。 広島での屈辱は、逆に「どこが相手でも絶対油断しない」という意味では、マイナスばかりではない。 インカレランク落ちも、「ランキング校達に挑戦する」チャレンジャースピリットとしては、これまた マイナスばかりではない。 加えて、前季優勝校の特典である「編成下位校から順に対戦する」という、調子を上げやすい利点も ある。 加速がついた最高の状態で、最終日の早明戦に臨みたいところ。 明 治 大 今年は春先から注目を集め続けている明治大。去年までのトップ集団併走状態から、今年は頭1つ リードしたか?、という見方もあったが、今のところはまだ併走中という印象。しかし、半年経って いよいよここからはモンスターチームが本領を発揮するか? 今大会最大の注目は、やはりこの選手だろう…水谷隼。オリンピック帰りの男。 高校時代に史上最年少で全日本選手権を制した「現・日本チャンピオン」。しかも、単複共に2連覇 というおまけ付き。実績としては、完全に他の選手を圧倒している。北京五輪では、メダル目前まで 迫った日本の主軸。それから1ヶ月と経たないこの時期に、いよいよ大学卓球界デビューを飾る。 (去年のインターハイ3冠王ということも、本当は凄いことなのだが、水谷の場合、他の実績が 凄過ぎるので、目立たない)。 当初は、秋リーグと同時期開催のパナソニック中国オープンに名前があったが、その後、訂正され、 秋リーグに専念してくる。 水谷にとっての不安要因があるとすれば、ノングルー対応の用具面と、特別な立場からくる精神面 か?。 用具調整は、年末年始の全日本の際に1度経験し、その全日本で2冠王になっているのだから 実績としてはあるのだが、今回は北京五輪後、わずか2週間の短期間調整。他の選手は1年前から 対応し、完全にフィットしている。冬場と夏場の違いもあるが、半年前のように、うまく仕上げ られるか?。 精神的には、人生最大の(?)ビッグゲームの直後で、しかもメダルを目前で逃した直後。 他のオリンピック選手には、「しばらくゆっくり休む」という人も多い。達成感や虚脱感を感じる 人も多いという。わずか半月で、すぐに次の戦いに気持ちの切り替えが出来るか?。 さらに加えて、「日本の大黒柱」である水谷は、誰もが「勝って当然」と見る。新人とは言え、「負け られない」という受け身に回りやすい状況だが、チャレンジャースピリットを発揮出来るか?。 リーグ戦の「独特の雰囲気」に飲まれるようだと、負の連鎖に繋がる危険性もある。 現役大学生のオリンピック出場は、明大の先輩である田崎・遊澤の2人が1996年のアトランタ五輪 に出場して以来のこと。この時、2人は、アトランタからの帰国直後に福岡に飛び、インカレ優勝の 主力として活躍していた。(田崎はMVPも受賞)。 果たして、水谷も「いつでも活躍出来る選手」となれるか?。 水谷の加入は強力だが、上記の通り、多少の不安要因もあり、やはり既存戦力が頼みの綱となる。 そもそも、水谷抜きでも、いつ優勝してもおかしくはないと見られていただけに、ここで活躍せず してどうする?というところ。 エースの水野は、今春は不本意な結果だった(と言っても4勝3敗で勝ち越しているが)。 通算27勝6敗で、特別賞は既に去年確定済み。30勝台に達することも、ほぼ確実な状況。 関東学生では、途中、苦戦もあり、決勝もゲームオールジュースの大戦戦ではあったが、これらに ことごとく競り勝ち、見事2連覇を達成。「単複とも4年間全てベスト4以内」というハイレベルな 安定感を保ち、歴史に残る実績を残した。 秋リーグは、明大チームにとっても、水野個人にとっても非常に相性の良い大会。チームとしては 3連覇中で、その全てのMVP(殊勲賞)は水野が受賞している。当然、チームは、秋4連覇を狙うが、 MVPに値する活躍を誰がするかも注目される。水野の4年連続なのか?超新星・水谷か? あるいは、他の誰かか?。場合によっては、これが1ヵ月後の全日学まで繋がっていく可能性さえ ある。過去3年間で、ベスト16→ベスト8→ベスト4、という実績の水野にとって、それ以上を 目指す時の最大のライバルは身近にいるのかもしれない。 主将の小野は、今春3勝1敗で通算は19勝8敗。ポイント計算の結果、このラストシーズンで 3勝をあげれば特別賞に手が届く。従来は水野とのダブルスの絡みがあって、後半起用→不戦も 多かった(通算10不戦)。今年はダブルスの出番が減っているので、前半に起用されやすい状況 にはある。仙台育英高から同じルートを歩いてきた水野と小野が、揃って特別賞を受賞するという 形で締めくくる可能性は…60%くらいか?。 鬼門だった関東学生も最後にベスト8入りを果たし、ラストイヤーの小野は右肩上がりで終われる か? 軽部は、今春の早大戦トップで笠原との全勝対決に惜敗し、優勝を逃す結果に繋がる屈辱を 味わった。思えば、昨秋の早大戦は下山に勝って優勝を決めた金星。軽部の早大戦は何か因縁 めいている。 個人戦の実績としては、全日学ベスト4、全日学選抜ベスト8、関東学生でも去年の16強から ステップアップして今年はベスト4と、常時、優勝争いに絡んでいる。 また、カットに対しては圧倒的な強さを発揮する(広島インカレでも、そのカット打ちを披露して いた)。今シーズンは男子には珍しく、レギュラーにカットマンがいるチームが多い。今秋の ポスターの一角を飾った軽部の華々しい強さが見られる可能性は高い。 新人の甲斐は、デビューシーズンの今春、5戦全勝で最優秀新人賞を受賞する活躍を見せた。 水谷と共に、今後の明大を背負っていく存在だけに、注目される。(水谷は、ナショナルチームの 活動のほか、過去にはドイツ・ブンデスリーガ、今後は中国・スーパーリーグなど、明大チーム 以外での活動も多い。同学年の甲斐が実質的に先頭に立つ機会も多いだろう) 従来、レギュラーとして活躍していた石崎と池田は、最近、実績を残せていない。 石崎は、今春の早大戦ラストで御内に完敗して優勝を決められる屈辱を味わった。 池田は、今春5勝1敗、通算11勝2敗という軽部にも全く引けを取らない数字をリーグ戦では 残しているが、関東学生とインカレでは要所で痛い黒星を喫していた。 そして、石崎も池田も、全日学予選(シングルス)でまさかの予選落ちを喫した。 池田は、一枚ラバーのボールに合わない相手にはかなり分が良いが、「池田攻略法」をわかった相手 には苦しい感じもする。トーナメントをなかなか勝ち上がれない苦戦が続いている。 石崎も池田も通算2桁勝利の勝ち越しプレイヤー。今春は敗れた石崎も、2年前には逆に 早大戦のラストで優勝を決める決勝点をあげる活躍を見せていた。この2人が本領発揮となると 鬼に金棒なのだが…。 ダブルスは、関東学生のベスト8に5組が入る活躍ぶりを見せた。が、皮肉なことに、案外、ここが 悩みどころかもしれない。 今春は、和田(隆)・大塚組でスタートしたが、負けが先行する展開。最後に切り替えた水野・小野 組は勝負どころの早大戦で敗れた。広島インカレでは、アジア大学で優勝した水野・軽部組を 起用したが、これも上位対決では連敗した。 水野・小野組、水野・軽部組、軽部・池田組、和田(隆)・大塚組…個人としても、ペアーとしても ある程度の実績を誇る選択肢は多いが、それだけに迷いも生じる。選択肢が少ない方が、「この ペアーと心中」と腹をくくれるので楽な面もある。 あとは、用具調整が万全なら水谷のダブルス起用も考えられる。左腕を生かせるし、何と言っても 2年連続全日本のダブルスを制している名手なのだから。パートナーは、全日学でも組む同級生の 甲斐か?、あるいは今回だけの専用ペアーか?。(用具調整+ペアリングは、時間的に厳しい ものもあるが)。 この戦力、そして秋リーグという大会の相性の良さ…逆にいうと、「これで優勝できなかったら…」 というプレッシャーもかかる。しかし、「普通に」出来れば、やはり勝機は大きい。優勝候補筆頭と 見て間違いないだろう。 秋リーグ4連覇が、高山・倉嶋体制の「新制・明治時代」の幕開けとなるか。 中 央 大 早明の2強に割って入る可能性があるのが中央大。今春は、2強以外には全て勝ち、5勝2敗で 久々に3位にまで順位を上げた。さらに、広島インカレでは平成3〜4年の連覇以来となる 16年ぶりの決勝進出を果たした。青森大には及ばなかったものの、無失点・完全優勝目前だった 青森大から意地の1点を奪っての準優勝は価値が高い。今季は早明2強の一角を崩したいところ。 チームの大黒柱となる2枚看板は、言わずと知れた森田と瀬山だが、特に注目は瀬山だろう。 全日学ベスト8、全日学選抜準優勝、東京選手権ベスト4という去年後半からの余勢を買い、 今春のリーグ戦でも7戦全勝の優秀選手賞受賞となった。通算成績は4勝4敗から一気に 11勝4敗へジャンプアップした。ポスターの一角に採用された今季もまた、この数字を 飛躍的に延ばすことが予想される。 ツインターボエンジンの片方である森田も、今春は6勝1敗という好成績だった。これで通算 14勝10敗。1年前までは、なかなか勝ち数が伸びなかったが、ここに来て一気に好転。 借金を完済し、特別賞を狙う勢いで加速している。全日学選抜4位の実力からすれば、ある意味、 当然でもあるが…。 関東学生では出場停止処分となるトラブルもあったが、ここは切り替えて、全日学3年連続ランク 入りに繋げる今季としたいところ。 3番手は3年の吉田。去年までは負け越しが多く、レギュラーの当落ライン上といった様子 だったが、今年は関東学生でもランク入りするなど、成長を見せている。レギュラーにも定着し、 勝率も5割を超えつつある。とりあえず、今季中に通算8勝10敗を、イーブンの数字には しておきたい。 岩村は去年の全日学ベスト8という結果は素晴らしかったが、それ以外では実績を残せていない。 8シードが約束されている綾瀬全日学の1ヶ月前だけに、再起を期待したい。 1年生トリオの伊積、大久保、谷口は、上級生の坂本、青山、橋本らとの出場機会争いか。 早明両校の1年生が大活躍を予想されるだけに、ここに割って入るためにも、そして将来的に 見ても、中大1年生トリオの活躍が待望される。 ダブルスは、アクシデントがない限り、森田・瀬山組で決まりだろう。今春も5勝2敗の好成績で 通算は9勝3敗。インカレでも、青森大の完全優勝を阻止する1勝をあげていた。右利き同士の ペアーも多い他校の状況に対して、森田の左腕を使える中大ペアーはかなりのアドバンテージを 持っているように見える。 戦力的には、「2枚看板による単複3点+誰かが1点」、というのが勝ちパターンと思われる中大。 早明両校のように、「5・6番手でも強い、10番手でも実は強い」という形とは違うが、勝機はある。 インカレに続き、ここでも一歩前進の活躍を見せられるか? 筑 波 大 今年からの1部8校制に拾われる形で、9シーズンぶりに1部復帰を果たした今春の筑波大が、 4位というAクラス入りをすると予想した人がどれだけいただろうか?。新人メンバーの加入も あり、陣容としては揃って来ていたが、「良くても5位くらい」というのが大方の予想だった。 この上出来の春リーグに続いて、広島インカレでもベスト4入り。6年ぶりに銅メダルを獲得 した。(組み合わせの運もあったが)。 正直、今季も4位以内というのは簡単ではないが、中堅の座を守る可能性はある。 エース格は、関東学生ベスト8の桑原か。単複フル回転が確実な左腕だけに、チームの主軸として その命運を握ることとなる。 主将の照井は、2部時代の3年間に稼いだ18勝に今春の1部3勝を上乗せして、現在通算21勝。 ポイント計算の結果、ラストシーズンの今季、5勝すれば特別賞に手が届く。過去の実績からすれば 実現はかなり厳しいところだが、果たして結果はどうなるか。 3年の高木は、同期の桑原と並んで、単複でチームを牽引する。 1年の大森は、関東学生で仙台育英高の先輩にあたる水野を「前年王者、あわやランク落ちか?」と いうところまで追い詰めた。インカレでも、ラストで連勝するなど、チームの銅メダル獲得に大きく 貢献した。今年のチームの躍進の原動力になっているとも言える。 あとは、田代、山田、藤本らの起用が予想される。 春は、シングルスは皆で2〜3勝ずつを積み上げての勝利だった。しかも、皆、勝ち負け同数か 負け越しで、勝ち越し者はなし。他校は、5〜6勝するポイントゲッターが1〜2人はいるもの だが…、下位チームならまだしも、Aクラスのチームとしては非常に珍しい状態だった。 その反面、ダブルスは5勝2敗と強かった。去年まではいろいろなペアリングが見られたが、 今年は桑原・高木の3年生ペアーに固定し、春リーグ、インカレと安定した成績を残して来ている。 今季も、チーム浮沈のキーを握るのがこのダブルスとなるだろう。 4位がAクラスと呼ばれるのは、今年からの8校制の恩恵の1つではある。 果たして、春・夏に続く秋のベスト4入りは成るか?。もしこれが成れば、筑波大としては男女を 通じて、歴史的な快挙となるが…。 専 修 大 3シーズン連続5位で、5シーズン連続Bクラスという状況にある80余年の名門・専修大。 Bクラスの2年半の中には、最下位→入替戦の際どい1部残留もあり、また8校制の今なら Aクラス扱いの4位の時もあったが…。 インカレでは26年連続ランクを達成。「日本のベスト8」は、ほぼ不動の位置にある。当然、 8校制となった今の関東リーグでは下を心配する必要はほとんどない。目指すのは上だ。 エースの徳増は、今春6勝1敗で敢闘賞を受賞した。通算も20勝6敗となった。 ポイント換算の結果、あと3勝で特別賞確定となるので、今季中の達成はほぼ確実な状態。 (3年生のうちに確定させるのは大物の称号とされる)。 関東学生でも2年連続でランク入り。むしろ、ベスト16に留まっていることが悪い成績に 見えてしまうほど、団体戦での徳増の実績は高い。単複に渡るチームの中軸としての活躍が 期待される。 2番手の森田は、徳増とのダブルスの関係で後半起用が多く、不戦も増える中で、今春は3勝1敗。 通算成績もようやく9勝11敗と、5割目前にまで漕ぎ着けた。今季中にイーブン以上にして おきたいところ。 徳増、森田と同じ3年の星野は、去年の秋リーグからレギュラーに定着した。この1年で勝ち負けは 五分で、通算5勝5敗。広島インカレで軽部に完敗し、その後の全日学予選で単複に予選落ちし… と、直近の状態は望ましくないが、果たして今大会での出来はいかに。 2年の松岡は関東学生でもランク入りを果たし、実力を結果として残した。後半起用も多いため、 試合機会が未知数だが、チャンスさえあれば、通算成績が現在の6勝5敗から一気に2桁勝利に 届く可能性もある。 1年生の江藤、石井、佐藤は、期待と不安が相半ば。 インターハイベスト4の肩書きを持って加入した江藤は、期待の7戦フル起用に対して1勝6敗 という結果で、苦いデビューの春となった。 逆に、石井は4勝1敗と活躍を見せたが、その後、全日学予選ではシングルスで予選落ち。 他校の1年生勢に比べると、やや活躍度が期待値を下回っている。ここで一発、発奮できるか?。 あとは、主将の下川にも、ラストシーズンでの活躍の可能性はある。 ダブルスは、3年生ペアーの徳増・森田組で決まり。去年の愛知全日学での驚きの優勝から 間もなく1年が経とうとしているが、この間に東京選手権で準優勝、そして関東学生でも、絶体 絶命の窮地を逆転して優勝を果たした。「個人戦では強くても、団体戦では弱い」という評もあり、 事実、今春リーグでは2勝5敗、通算でも2勝10敗という数字だが、インカレなどでも実績を 上げてきている。実力があることは疑いがないのだから、期待は大いに出来る。 ここ数年、春よりは秋の方が成績が上がっている専修大。「3勝4敗の負け越しで5位のBクラス」 は、最低でも「4勝3敗(以上)の勝ち越しで4位(以上)のAクラス」に上げるしかない。 埼玉工業大 一昨年の秋季以来、3位→2位→3位、と上位に顔を出していた埼工大だったが、今春は6位に 終わった。8校制に伴い、6位が自動残留ラインとなったことによる最初の恩恵を受けた形と なった。その後、広島インカレでは愛工大との「工業大対決」に敗れてランク落ちを喫した。 去年までの実績は一旦リセットし、チャレンジャーに徹しての今季となる。 エースは、言うまでもなく胡。今春も6勝1敗と、ひとり気を吐き、通算成績も12勝5敗と大きく 勝ち越している。関東学生では2年連続でベスト8。ダブルスベスト4の実績がリーグ戦では 生かせないのが残念。とにかく、自身初の全勝目指して、勝ち続けるのみ。 主将の佐藤は、今春4勝2敗で、通算は16勝14敗。ポイント計算の結果、ラストシーズンの 今季は7戦全勝してもわずかに特別賞には届かない。20勝ラインクリアを目標に、勝ち越しで 最後を締めたいところ。 2年の伴は、チームの中軸として単複フル起用されたが、結果は今ひとつに終わった。 1年の菊池と平屋も、期待の7戦フル起用に対して、デビューシーズンは苦い負け越しスタート。 加えて全日学予選では予選落ち。 こうなると、同じ1年生でも関東学生でランク入りした小笠原や、春は出番が少なかった尾前や 小野らの上級生に出場機会が増えるかも知れない。 ダブルスは、伴・菊池組が有力視されるが、春の1勝5敗から躍進できるか?。場合によっては、 佐藤・小笠原組などのペアーが起用される可能性もなくはない。(佐藤は、胡と組んで関東学生 ダブルスベスト4)。 インカレでは、「関東開催の時にはランク入り。関東以外で開催の時にはランク落ち」という 場合が多い埼工大。その一因として、「大人数の応援の力が地方開催の時には減るから」、という ことも考えられる。その意味では、60人以上の部員の力を常時集結できる関東リーグは、プラス アルファーを発揮しやすい大会ではある。逆境の現状からの再起は成るか?。 日 本 大 1年余り前の昨春のリーグ戦では2部で5戦全敗の最下位となり、3部との入替戦を戦っていた かつての名門・日本大。落日の伝統校が、年が変わって「陽はまた昇る」。今年は、強力新人の 加入で、強豪校に生まれ変わった。新人戦の単複2種目制覇に続いて、今春の2部リーグで5戦 全勝優勝の1部自動昇格を決めた。ここまでは、ある程度、予想された活躍だったが、驚いたのは 広島インカレ。ランク決定戦の相手はディフェンディングチャンピオンで優勝候補の一角でも あった早大だったが、大方の予想を上回る試合ぶりで、何と、この大一番に勝利した。16年ぶりの インカレランク復帰は、「リーグ戦でも、ツボにはまれば…」という予感を与えるのに十分な インパクトあるものだった。(なお、日大は森本洋治が4年生だった平成6年春季の後に2部に 降格し、以来丸14年ぶり(29シーズンぶり)の1部復帰となる) エース格は、仙台育英高から加入した強豪留学生の明晨。新人戦の単複2冠王にはじまり、春の 2部リーグでも5戦全勝でMVPを受賞。関東学生でもランク入り。インカレでも早大戦で 塩野に完勝するなど、核弾頭としての大活躍を見せた。果たして、1部リーグの主力級との連戦で どれほどの勝率を残すのか?。 2番手は同じく1年生の河辺か。新人戦ベスト4に続き、春の2部リーグでも優勝に貢献した。 関東学生では出場停止の憂き目を見たが、インカレでは早大戦ラスト・御内との「1年生カット」 対決で奇跡の大逆転勝ちを演じた。但し、その後の全日学予選では予選落ち。いろいろ浮き沈み はあるが、期待は出来る。 さらに、中川と中本も(1部ではどれほど通用するか未知数ながらも)、チームの期待を背負う 1年生。明晨と組んだダブルスで新人戦優勝の瀬尾は、やや順番としては後になるか。 1年ばかりが注目されるのでは不本意なのが上級生。3年の飯干と2年の平岩は単複3点で、 チームの中軸を担う。 2人バカ当たりすれば奇跡が起こせる4単1複のインカレと違い、むしろ4番手あたりの出来が チームの成績を左右することも多いのが7点制のリーグ戦。その意味で言えば、客観的に見て 日大が「1部復帰・即大活躍」というのは簡単ではない状況。現実的には、6位以内に入り、自動 残留を目指すことになる。入替戦に回った場合は、相手が大正大でも駒大でも、予断を許さない ほぼ互角の戦いとなることが予想される。 法 政 大 春リーグ2部で日大と優勝を争った末に2位となった法政大。入替戦の大正大戦は、不利との 見方も多く、実際、常に先行を許す展開だったが、見事に追いつき、ラストで逆転しての1部復帰を 決めた。法政大の1部は、実に昭和63年の秋季以来となり、平成に入ってちょうど20年目 (40シーズン)ぶりでの復帰となった。この間には、一時3部に落ちたり、3部でも優勝できな かったりした時期もあったが、苦難の末に「ようやく戻ってきた」、というところか。 戦力的には、大谷兄弟(修平・泰平)と鹿屋の2年生トリオを軸に戦うものと思われるが、精神的 支柱となるのは、最初で最後の1部のシーズンとなる大橋(遼)主将、小坂、綿引らの4年生達か?。 また、1年の大橋(勇)、鳥羽は今後に繋がるプレーが期待される。 (レギュラークラスにカットが3人(綿引、大谷(修)、鳥羽)もいるのは男子としては珍しい。 軽部と当たらないことを祈る) 客観的に見ると、法政大と他校との戦力差は大きい。 過去3年半で、各大会(新人戦、関東学生、全日学、等)の上位(ランク)に入ったことがある選手は 単複を通じて1人もいない。これは1部のチームとしては非常に珍しいこと。 こうなると、1点、2点は取れたとしても、他校から4点取るのは至難の業と言える。 事実上、勝機があるのは、春に激戦の末、惜敗した日大戦くらいで、あとはかなり不利と見られる。 もっとも、入替戦のように不利の下馬評を覆す活躍が出来れば、それで良いのだが。 男子2部 春は、法政大と日本大の2校が他校と差のある強さを見せていた男子2部。 今秋は、この2校に入れ替わって2部に降格してきた大正大と駒澤大がやはり他校と差のある 強さを見せている。事実上、最終戦での両校の直接対決で1位・2位、すなわち1部自動復帰と 入替戦出場が決まるものと思われる。 春の1部6日目の「大正大vs駒澤大戦」は「負けた方が最下位決定=即2部自動降格決定」となる 全敗同士の一騎打ちで、「裏天王山」だったが、3−3ラストのフルゲームという紙一重の大接戦の 末に、大正大が際どく競り勝っていた。この時点で、大正大は6位以内の可能性もあり、かなり 安堵感もあったが、終わってみれば7位で入替戦へ回った。それでも、法政大相手に「かなり有利」 という下馬評が多かったのだが…再三のリードを守れず、追いつかれた末にラストで逆転負けする 悪夢の展開で、まさかの2部落ちとなった。 戦力的には、エースの花村は、関東学生ベスト8の実績を誇り、2部では頭一つ抜けている。 が、これに続く戦力に不安は残る。全日学予選を通過したのは井上のみで、鹿屋、佐々木は揃って 予選落ち。国籍は中国ながら在留資格が「永住者」であることが確認されたため、広島インカレから 日本人と同等の扱いを受けることになった厳一峰は、単複2点起用が可能となったが、全日学予選 では単複共に予選落ちした。ダブルスが、鹿屋・佐々木のカットペアと花村・厳の攻撃ペアを 使い分けられるようになったことは好材料だが、全般的に見て、春よりも厳しい状況にも見える。 果たして、再び駒澤大に競り勝ち、1部自動昇格を手にすることが出来るか? 対する駒澤大は、春の屈辱を晴らすべく、今季に臨む。春の時点で大正大とはほとんど差はなかった。 その後、インカレでは5年連続のランク入り。なかなかインカレランクに復帰できない大正大と 対照的に、クジ運も味方に付けて結果を残している。全日学予選の結果、11人を本戦のシングルス に送り込むことになった。2部校が2桁の人数を送り込むことは珍しいと言えるが、逆に言えば 駒澤大は2部にいるチームではないということでもある。 3年生エースの桑原(勇)と1年の秋元の単複3点を中心に、桑原(勝)、渡井らが主力となっての 戦いとなるだろう。1部では勝てなかった高橋、高羽らも、2部では十分チャンスがある。 2部優勝で、1部自動昇格を手にしたいところ。その可能性は50%か?。 他の4校は、大正大、駒澤大とは、若干、実力に差があるものと思われる。 その中では、日本体育大がやや優位で、3位の可能性が大きい。 残る青山学院大、神奈川大、慶応義塾大は、いずれも昨秋から今春にかけてのこの1年以内に、 (1部の8校制化の影響もあって)3部から2部に昇格してきたばかりのチーム。 実力的にはほぼ横一線で、予断を許さない展開が予想される。卓球のページへ