平成19年度・春季・関東学生リーグ戦の見どころ 5月7日(月)〜11日(金)の5日間、代々木第2体育館において行われます「平成19年度・春季・ 関東学生リーグ戦(1・2部)」の見どころをアップします。 日程は全てウイークデイですが、最終日の5/11(金)以外は7時頃まで試合が行なわれている可能性 があります。 平日の学校帰り、仕事帰りの方も足をお運びいただき、大学卓球界トップのプレーを、是非、ご観戦 下さい。 会場の代々木第2体育館は、JR山手線・原宿駅、及び地下鉄・千代田線・明治神宮前駅より徒歩 5分です。 入場料は、一般600円、大学400円、高校生以下無料です。 なお、日程は → こちら です。 女子1部 淑 徳 大 [参考] → 平成11年からの順位推移。 前季(昨秋)の結果。 ランキング選手一覧 去年は春秋とも混戦模様の中で全勝とは行かず、4勝1敗の連続とはなったものの連覇を達成した 淑徳大。関東リーグは一昨年・秋からの3連覇。去年の綾瀬インカレ優勝も合わせると、年間3大 大会完全優勝と、団体戦4連勝中ということになる。本当に強い。 去年のメンバーから今福と末益が卒業した。故障がちな今福は、大学生活の後半は不本意な成績が 続いたが、これと入れ替わるように実績を上げていた末益は、3度のMVPと3シーズン連続の最優秀 ペアー賞(しかも、いずれもパートナーが違う)を受賞する活躍をあげていた。2人だけでも大きな 戦力ダウンだが、更に加えて原も抜けた。3人もが一気に抜けた穴は大きい。やむなく、2年の 山梨を主将に据えて、事実上1・2年生のみによる短大のようなチーム構成で、連覇の継続を狙う。 エースで主将の山梨は、関東学生チャンピオンの称号を持っているが、リーグ戦では5勝5敗。勿論、 この勝率5割では自他共に満足は出来ない。全日学ランク落ちなど、去年後半はやや不本意な成績も 多かったが、今年はキャプテンとして、名実共にチームを牽引することになる。 小野はリーグ戦3勝4敗という数字を、とりあえずは早目に勝ち越しに転じたいところ。関東学生の 単複ランクなどで実力は証明しているので時間の問題ではあろうが。 抜けた穴も大きいが、加入した新人も強力な淑徳大。秀光中等教育から来た山梨の後輩、王曼と阿部 は即戦力でレギュラーは確実。 王曼は、インターハイ3位で、先の新人戦でも準優勝。新人戦優勝の照井や話題の福原は今季は2部 なので、今季1部の女子1年の中では最強と言える。淑徳大の留学生と言えば陳微娜の記憶が新しい が、果たして陳を越えるような活躍が出来るか?。 阿部は、元全日本ジュニア3位で、先の新人戦でもベスト4。王曼に続き、今季1部の女子1年の中 ではナンバーツーと言える。(新人戦のもう1人のベスト4・高(専大)も2部なので)。 5番手には、カットの2年生・川口と、左腕の1年生・石川が併用されるものと思われる。 ダブルスは、山梨・小野組と阿部・石川組という同級生ペアが予想されるが、ペア変更の多い淑徳大 だけに、先輩後輩組になる可能性もある。個々の実績で言えば、山梨はインターハイでも全日学でも ダブルス優勝を経験している名手だし、小野も去年は全大会で優勝争いに加わっている(全日本でも ランク入り)。出来れば、山梨・小野組で全勝を狙いたいところか。 層は薄いがレベルは高い淑徳大。優勝の可能性は十分ある。むしろ、こういうチーム構成の場合、 最も怖いのは故障などのアクシデント(コンディション不良を含む)。筑波大(女子)などでも同様の ことが言えるが、代わりがいないだけに…。 平成13年度(2001年)・春季の初優勝以来、丸6年。12シーズンで9回の優勝を誇る淑徳大。 優勝を逃したのは日大に春リーグを奪われた3回のみ。21世紀の優勝獲得率は75%。これは、 凄い数字だ。今回、マイナス要因を乗り越えて、優勝回数を2桁に乗せる事が出来るか?。 中 央 大 [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(昨秋)の結果。 ランキング選手一覧 男女とも1部ながら、男女揃ってここ最近は苦戦が続いていた中央大。だが、昨秋は2連敗後の 3連勝で、結果的には2位となった。今年も、混戦に乗じてうまく勝ち抜けたいところ。 全日学チャンピオンに輝いた特別賞プレーヤー・渡辺が卒業したが、その他のレギュラーは残って いる。その中で、エース格は野上。現在9勝7敗のリーグ通算成績を2桁に乗せるのは確実だが、 どの程度ペースアップしていけるか。 4年生トリオの、岩村、大西、安田は苦戦が続き、通算成績をイーブンにすることも簡単ではない現状。 最終学年で意地を見せるか。それとも、3年の山本、2年の芦田らが先輩達を活躍度で上回るか。 注目は、昨秋、劉一行(日大)を破った主将の岩村か。 1年勢では、新人戦ベスト8の中山と中島がチャンスを与えられる可能性大だが、果たしてモノに 出来るか。インターハイベスト8の中山は、肩書き通りの実力ならば、新人賞を淑徳大勢と争う存在と なる可能性が高い。 ダブルスは、渡辺の卒業を受けて、野上がどう組むか。去年、関東学生ベスト4などの実績を残した 岩村・安田組を組み替えることは考えづらく、これ以外の、1年生を含む数名の候補者の中から、 新パートナーが選ばれるものと思われる。 正直、「前季準優勝校」にしては目玉となる話題に乏しい中大女子。それだけ渡辺の存在は大きかった とも言える。果たして、結果で前評判を覆せるか?。 (中大男子の箇所でも書いたが、今季、中大の最下位・入替戦出場は避けてほしいところ) 青山学院大 [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(昨秋)の結果。 ランキング選手一覧 一時は2部に沈んでいた名門・青学大も、平成16年度から1部に復帰し、丸3年が経った。 現在の現役選手達は2部を経験していない。そして、この3年=6シーズンで、前半の3季は連続 5戦全敗の最下位だったが、後半の3季は一転し、連続勝ち越し・連続Aクラスとなっている。 主力メンバーの顔ぶれはほとんど変わっていないのに、何故?、という気もするが…。 変わっていないという主力とは、もちろん4年生カルテット。最終学年のラストチャンスで、頂点 奪取を狙う。 キャプテンの阿部は、着実に勝ち星を積み上げて、現在通算13勝12敗。今季2勝以上で特別賞の 可能性をラストシーズンまで残す確率は高い。実際の受賞となると、今季で4勝くらいしておかないと 難しいと思われるが…。一方、ダブルスは通算19勝(9敗)と、現役選手では最多の勝ち星をあげて おり、20勝越えは確実となっている。 山アは、全日学で強い。一昨年の全日学で準優勝、去年の全日学で8強。(3年前の全日学では ダブルス優勝)。昨秋のリーグ戦で4勝1敗の優秀選手賞受賞など、大学の後半で成績を上げつつ ある。ユニバーシアードの予選会も通過するなど、地力は日本トップクラスだが…。今季中に リーグ通算成績7勝10敗を、「勝率5割以上」、「2桁勝利」に達せられるか。 大槻は、個人戦でのシングルスランク入りはないが、リーグ戦では2桁勝利の10勝(16敗)。 思えば、全敗最下位続きだった青学大の転機は、1年半前の平成17年秋に大槻が福岡(日大)、 渡辺(中大)らを破る敢闘賞・優秀選手賞ダブル受賞の活躍にあった。果たして、躍進の再現は あるか。 代は、終盤起用が多い中での5勝8敗13不戦。チームの命運を決する立場に立つ。 4年生カルテットは強力だが、5番手となる3年生以下は戦力的に厳しい青学大。高森、加藤、仲川 の3人とも未勝利で、新人の立岩、早田と共に、誰が最初に初勝利をあげるか、という状態にある。 ダブルスは、4年生カルテットによる強力2枚看板、阿部・山ア組と大槻・代組。全日学ランクペア と、関東学生準優勝ペアということで、ダブルスの強さは他校を頭1つリードしている。3年前の 新人戦で決勝同士討ちを演じた両ペアが、実績を残し続けてここまで来た。 平成12年(2000年)秋季に「20世紀最後の優勝」を飾った青学大。21世紀は淑徳大時代だが、 昨秋、淑徳大の「秋リーグ5戦全勝」を初めて止めた青学大。今季の結果はいかに。 日 本 大 [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(昨秋)の結果。 ランキング選手一覧 淑徳大独占時代に風穴を開け、春リーグ3連覇で「春の女王」と称されていた日本大も、福岡の卒業した 昨春は最下位。インカレも一昨年の初優勝から一転、昨年は再びランク落ちとなった。昨秋には やや持ち直したものの、そこから坂本(沙)、大野、牧野が抜けた。特にシングルス33勝、ダブルス 27勝という「通算合計60勝」の坂本(沙)が抜けた穴は塞ぎようがないほど大きい。正念場を迎える 今年となる。 エースは言うまでもなく、主将の劉一行。全日学選抜では、過去3年間で4位→3位→2位、と、着実 に順位を上げてきた。孫博が卒業した今、「暫定日本一」とも言える。元インターハイチャンピオン なのだから、かつての位置に戻ってきたとも言える。リーグ戦通算成績も現役選手最高の17勝6敗。 今季中に3勝以上をあげ、特別賞を確定させる可能性は高い。チームとしては、「キャプテンの1点は 計算済み」で、あとの3点をもぎ取りに行くことになる。 2番手は、坂本(真)か。姉達(詩織、沙織)が築き上げて来たチームの命運を引き継ぐことになる。 大学時代の前半は厳しい実績が多かったが、折り返し点を過ぎて、後半はどうか。 3番手には、去年フル起用された2年の大庭が有力。4〜5番手は、定岡、須田、中村、そして1年勢の 中での日替わり起用か?。いずれにしても、苦しい布陣ではある。 ダブルスは、坂本・大庭組と、2年生ペアながら新人戦ベスト4の須田・中村組か?。違うかも知れ ないが…。 昨春、坂本(沙)と劉一行の2人が優秀選手賞を受賞しながらチームが最下位という珍現象が起こった 日大。今年は、さらに厳しい戦いとなることが必至。ダブルスも含め、日本人選手が2勝、3勝と 白星を積み上げていかなければ…。 大 正 大 [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(昨秋)の結果。 ランキング選手一覧 孫博と西田が卒業した大正大。事実上、4年連続学生日本一で、卒業時には東京選手権優勝も飾って いた孫博はリーグ戦通算でも33勝(7敗)だった。ダブルスを含めた西田の穴とも併せ、戦力ダウン の評価は仕方ないところか。 エースは、元全日学チャンピオンの狭間。関東学生でも連続ランクと安定している。それだけに 去年の全日学ランク落ちは意外だった。リーグ戦通算12勝6敗も、特別賞に向けていいペースを 刻んでいる。 狭間と並ぶポイントゲッターとして期待されるのが張暁。去年までは、さすがに孫博の存在があって 団体戦の出番はなかったが、4年になってようやくのリーグ戦デビューとなった。全日学選抜で3年 連続ベスト16、関東学生でも2度のベスト16、という個人戦の実績を残しており、3〜4勝が期待 されるラインかと思われる。過去の大正大の留学生選手達は、いずれもタイトルを取りまくった大物 揃い(蘇迎学、陳媛、馬佳、キ林、孫博)。張暁も、今季を足がかりに、残された半年余りの時間の中で、 何かタイトルを取りたいところだが…。 ツートップに続くのは、井上と村山の2年生コンビか。井上は、現在4戦全勝(6不戦)と負けなし だが、どこまで勝ち続けられるか?。 5番手は何人かでの日替わり起用が予想される。21人の部員を擁し、女子1部では唯一15人の リーグ戦登録が埋まっている大正大だけに、層の厚さを生かしたいところ。 ダブルスは以前からウイークポイントとなっている大正大。エースダブルスの狭間・井上組も勝ち 越せず、セカンドダブルスも試行錯誤の末、昨秋は4ペアーが日替わり起用されたが全敗に終わった。 果たして今年は、どのようなペアリングで、どのような実績を残すのか。 現在の女子1部6校中、最も団体戦の優勝から遠ざかっている大正大。平成7年の秋リーグ、平成8年 のインカレを制しているが、以後、丸10年間、勝っていない。留学生を軸とした個人タイトルは 桁外れに多く、また、団体でも常時上位進出・優勝争いを演じているだけに、意外さは増す。 関東学連創立80周年の区切りの年に、リスタートの「新しい10年」を好成績で始めたいところ。 東京富士大 [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(昨秋)の結果。 ランキング選手一覧 近年はなかなか勝ち越せないシーズンが続いている東富大。平成14年(2002年)に、富士短大から 4年制大学となり、丸5年が経ったが、この10シーズンは苦戦続き。昨秋は最終日を待たずに 最下位が確定したものの、最終戦では勝ち、全敗は回避。入替戦でも、福原らの入学が内定していた 早大を破り、1部の座を死守した。 エースは留学生の劉テイ。新人戦優勝で始まった去年は、リーグ戦では7勝2敗。全日学選抜では ベスト16。分が悪かった孫博は卒業し、今年は去年以上の実績も期待できる。元全日学優勝・ 元関東学生優勝の劉テイテイが卒業したことは、他のチームであれば大きな戦力ダウンだが、 東富大の場合、去年から既に劉テイの方が主力として扱われていたので、ほとんど影響がない。 日本人では、まず4年生コンビの岡と坂巻が期待される。 2年連続で主将を務める岡は、昨秋の最終戦で33勝プレイヤーの孫博に勝ち、有終の美を阻止した。 その後、岡自身も全日学ランク入りし、実績を上げている。 坂巻は、昨秋4勝1敗で優秀選手賞を受賞した。通算は7勝8敗だが、今季中に勝ち越しに転じ、 2桁勝利に乗る可能性は十分ある。地力を持つ、現関東学生ランカー、元全日学ランカーだ。 上級生に続くのは、2年コンビの唐沢、日高と1年の加能か。 2年コンビの2人は単複共に負けが先行する苦戦が続いた去年だったが、2年目の巻き返しは成るか。 加能は新人戦で単8強、複4強と、中堅の実力は見せた。インターハイベスト8の地力が、デビュー シーズンから発揮されるか?。 ダブルスは、ここ3年間(6季)、固定された2ペアで戦い抜いたことがない。今季もパートナー変更を 含む複数のペアの起用があり得る。加能も絡んで来て、去年と同じ唐沢・日高組と坂巻・(岡or高石) 組ではない可能性も大いにある。 これは東富大に限った話ではないが、今季は最下位になると入替戦は福原、照井らが加入した早大が 相手になる可能性が極めて高い。昨秋、勝っている東富大としても、向こうのメンバーがメンバー だけに…。年によっては、2部校の力がやや落ち、「たとえ最下位になっても、入替戦では勝てそうだ」 と思える場合もあるが、今年は、かつて、淑徳大や日大が大型補強してきた時以上の形勢と言える。 混戦模様の1部女子だけに、どのチームも最下位だけは絶対回避したいところだろう。 女子2部 ランキング選手一覧 早稲田大時代が幕を開ける。 昨秋の時点で、既に強力新人勢の入学はほぼ確定していた。その昨秋、「専大やや有利」の前評判の 下、そして直接対決では専大に敗れながら、勝率計算で3季ぶりの2部優勝を飾った早大。 強力新人勢を1部校として迎え入れたかったが、入替戦では東富大の前に敗れた。しかし、今年は いよいよ時が満ちた。 自他共に認める話題の中心人物…福原愛。世界ランク11位。今大会後は、世界選手権・ザグレブ 大会に出場するため、クロアチアへ飛ぶ。 関東学連の現役選手が世界選手権に出場するのは、平成9年(1997年)マンチェスター大会(イギリス) の遊澤、木方(共に当時明大)以来、10年ぶりのこと。また、日本のエース格としての出場となると 斉藤清(明大)、星野美香(青学大)時代以来となるので、約20年ぶりのことになる。ましてや、高校 時代までに、世界選手権やオリンピックでメダル目前まで肉薄している選手となると…、もちろん 前代未聞だ。(大体、14歳の中3で世界選手権ベスト8というのが前代未聞なのだから、当然では あるが…)。 超大物の2部スタート…という境遇も、星野美香選手と偶然にも一致する。となると、星野選手でさえ 成し得なかった「40戦全勝」という期待もかかるが…これは、開幕早々に未達となる見込み。 現在、世界選手権まで約2週間となり、世界選手権代表は直前の対策中。福原も、全試合には出場せず、 要所でのみの登場となる予定。これは、仕方ないとも言えるし、ある意味、当然とも言えることだ。 一般のマスコミ的には、東京六大学野球で予想外の開幕投手となったハンカチ王子と同列に考えて サプライズフル起用があると見ている向きもあるようだが、ハンカチ王子にとっては東京六大学野球 が最高の舞台でも、福原にとっては関東2部リーグは最高の舞台ではない。 (但し、運営側としては準備だけはしておくため、通常は女子前季優勝校の定位置を4コートから 6コートに変更し、その他、観客席のレイアウトなども変更して報道陣対応をとる)。 もっとも、福原が出てくれば、それで全勝が約束されているわけでもない。現在の女子2部には、 専大(杉田、杉本)、日体大(西岡、李)、筑波大(伊藤、野中)と、強豪も多い。元々、格上に向かっていく 時は誰でもチャレンジャースピリットで戦えるが、同格や格下はむしろやりづらいもの。特に、 世界ランク11位で全日本ランク12位の福原には、これが当てはまる。インターハイ2連覇、全日本 チャンピオンの肩書きを持って大学入りした星野選手とは違いがある。(※福原が、星野選手より 劣っているという意味ではない)。 とにかく、福原のデビュー戦がどの試合になり、デビューシーズンがどのような戦績になるのか、 (少し大げさに言えば、)日本中が注目している。 と、福原ネタが長くなったが、もちろん、福原1人だけでは早稲田大時代は幕を開けない。同時に入学 した強力新人達。照井、川畑、亀崎…などなど。 まず、何と言っても、全日本一般でベスト8と、福原以上の成績を残した照井。元全日本ジュニア優勝、 インターハイダブルスチャンピオンという経歴も福原と同格。高校時代は青森山田高と秀光中等 教育のエース同士として最大のライバルであったが、ここでチームメイトとなった。 福原が欠場した先の新人戦では第1シードを守り、優勝を果たした。早大女子の新人戦優勝は初の こと。インターハイ2連覇の実績を引き下げて、平成3年に、当時3部だった早大に入学した大野知子 (現・渡辺知子=女子NTコーチ渡辺理貴夫人)は、新人戦決勝でフルゲームジュースアゲインの末、 河合雅世(青学大)との世界選手権日本代表対決に惜敗していたな。(懐かしい)。 照井は、今後4年間、福原と共に「ワセダの大車輪」として、歴史を作っていくことだろう。 川畑と亀崎も、2部でならかなりの活躍が出来そうだ。 と、1年生のことばかりを書いてきたが、昨秋の2部優勝を飾った上級生も、もちろん強い。 主将の宮本は昨秋5戦全勝で、自身2度目の2部敢闘賞(MVP)を受賞した。今季は、名実共に チームを引っ張ることとなる。 3年の梶本も、宮本と並んで単複でチームを牽引する可能性が高い。 去年までレギュラーだった、多田、尾田、小野は、1年生勢との競争で出場機会が決まってくる。 出番を死守できるか?。 ダブルスは、福原の出場・欠場で、ペアを替えるか、あるいは福原は最初から外して考えるか。 いずれにしても元インターハイダブルスチャンピオンの照井を使わない手はないだろう。高校時代、 山梨と組んでも石垣と組んでも全日本ランクに入っていただけあって、パートナーを選ばない ダブルスの名手と言える。 去年までの宮本・梶本組、尾田・小野組も実績は高かったが、果たして…。 ここ10年弱だけを見ても、大物2〜3人の加入で急激に強化されるチームはある。特に、女子に その成功例は多い。 ・四元姉妹と、それに続いて高橋(美貴江)が短大から編入し、さらに潮崎らを順次加えた淑徳大。 ・福岡、坂本(沙)、劉一行と、毎年補強した日大。 そして、これらの大学は下部から(淑徳大は3部から、日大は2部から)一気に1部まで昇竜の勢いで 登り詰め、一時代を形成した。今年の早大は、淑徳大、日大の時以上の凄いものを感じる。しかも、 早稲田は男子も強い。男女アベックで一時代を築く可能性もある。 今年…時代の転換点が見られるかもしれない。 昨秋、早大との直接対決には勝っていたものの、日体大に敗れた黒星が大きく、2部リーグ3連覇を 逃した専修大。これで、平成16年からの2部生活も丸3年となった。つまり、現役選手に1部を 経験した選手はいないということになる([参考]平成元年からの順位推移)。 最後の1部経験者であり、特別賞プレーヤーでもあったトン舟は卒業した。そして、今年は早大の 大型補強…。今さらながら、「トン舟がいた昨秋で1部復帰を果たしておくべきだった」との思いは 強い。ただ、チャンスが全くないわけではない。早大に福原が5人いるわけではないし、その福原も 世界選手権に向けての最終調整段階で、ピークではない。わずかなチャンスでも、モノにしたい。 現在のエース格は、関東学生と全日学でランク入りしている3年の杉本か。青森山田高で福原の強さも よくわかっているが、何とか活路を見い出したいところ。 杉田は去年前半(春リーグ、入替戦、関東学生)の病欠から復帰し、秋リーグでは3戦全勝、全日学でも ランクに復帰した。4年となった今年、チームの牽引役となる。 留学生は、全日学選抜ベスト16の牛茜と、新人戦単4強・複優勝の高ユウヤオの2枚看板。 トン舟がいた去年でさえ、トンと牛が併用されていたので、今年も2人も併用となる可能性が高い。 あとは、主将の樽見、以下、堀部、有坂、渡辺(美)、田村、森藤といった中堅の中からの日替わり起用と 思われる。 昨秋、専大を破って4勝1敗と、1〜3位が並ぶ混戦状態を演出した日本体育大。 エースの西岡、3年のポイントゲッター・増井に加え、元インターハイ準優勝の李セイが加入した。 間隙を突いて、Aクラスを死守したいところ。 筑波大は、全日学2位の野中と3位の伊藤を擁する非常に頂点の高いチーム構成…だが、3番手の 中村に続く4番手以降は一般生。層の薄さも非常に特徴的。重本がいた去年は強豪4人体制で インカレ準優勝などの実績を残したが、伊藤が故障で途中欠場した昨秋は、強豪3人体制となり、 Bクラスに沈んだ。今年ははじめから強豪3人体制。理論上は3人で4点取れば勝ちではあるが、 現実的には3人とも5戦全勝というような戦績は考えづらい。ただ、福原を倒す可能性が最も高い のは野中と伊藤だし、この2人はNT候補選手にまでなっている日本のトップでもある。 ツボにハマれば優勝の可能性もあるが、アクシデントなど、万が一のことがあれば5位以下もある。 両刃の剣の筑波大と言える。 日本女子体育大と和洋女子大は、他の4校とは実力差があると思われる。両校とも、去年の全日学に 出場した選手はゼロという状況。今年も(筑波大にアクシデントがない限り)、両校で5〜6位を争う 展開となる可能性は高い。「決戦は金曜日」か。昨秋、オールストレート負けの屈辱を味わった和洋 女大の雪辱は成るか。卓球のページへ