平成18年度・春季・関東学生リーグ戦の見どころ

 5月8日(月)〜12日(金)の5日間、代々木第2体育館において行われます「平成18年度・春季・
 関東学生リーグ戦(1・2部)」の見どころをアップします。

 日程は全てウイークデイですが、最終日の5/12(金)以外は7時頃まで試合が行なわれている可能性
 があります。
 平日の学校帰り、仕事帰りの方も足をお運びいただき、大学卓球界トップのプレーを、是非、ご観戦
 下さい。

 会場の代々木第2体育館は、JR山手線・原宿駅、及び地下鉄・千代田線・明治神宮前駅より徒歩
 5分です。
 入場料は、一般600円、大学400円、高校生以下無料です。

 なお、日程は → こちら です。

女子1部

 淑徳大

  去年、「5年連続5戦全勝での秋リーグ優勝」を達成した淑徳大。特に去年は、春リーグで2勝3敗の
  4位と惨敗し、インカレでも男女を通じて大会史上初となる6連覇が手に出来ず、無冠の立場で
  苦しんだ末の秋の収穫だった。「大学女子ナンバーワン」の面目を保つ優勝だった。

  今年は、去年までチームの屋台骨を背負い続けてきた陳微娜が卒業したことが痛い。何と言っても
  35勝(3敗)の成績は凄かった。平成以降の4年制女子では最高の数字だっただけに…。ただ、
  有力新人も加入し、十分、秋春連覇は狙える。

  エースは、主将の今福か。手首の故障が慢性化し、いつ再発するかわからないという不安要素はある
  ものの、コンディションが良ければその実力は折り紙付き。去年の全日学は不運な棄権だったが、
  関東学生ではランク入りしているし、過去には全日学ベスト4、全日本ベスト8の実績も誇る。
  過去3年間、春リーグでは敗戦や欠場など、不本意な結果に終わることが多かったが、「最後の春」で
  雪辱を期したいところ。通算11勝7敗は、わずかに特別賞の可能性を残しているが、それよりも
  チーム優勝が目の前の目標だろう。

  今福と共に4年生としてチームを引っ張る末益は、一昨年・秋と去年・秋の2回、殊勲賞(MVP)に
  輝いている。(2回とも3勝でのMVPで、ラッキーな面はあったが…)。現在、通算は7勝11敗。
  まだ負け越してはいるが、2年秋の途中まで0勝7敗だったことを考えれば、急激に追い上げて
  来ている。最終的に勝ち越しに転じる可能性は高い。また、左ペン表という戦型は、ダブルスでも
  貴重な存在となっている。

  昨春、4勝1敗で最優秀新人賞を受賞した原は、現在通算6勝2敗。今年も堅実に勝ち星を積み上げて
  いくであろうことは容易に想像できる。

  新人では、小野と山梨が加入した。去年のインターハイで団体決勝を争った2校の主将が、これからは
  同僚となる。
  「強い日本人が2人入れば、ダブルスも含めて、陳微娜の「絶対の1点」を失った穴を埋められる。
  補強に成功した」、と言われのも納得。

  小野は、インターハイでも優勝争いを演じて来たが、ここ1ヶ月余りでも、東京選手権でベスト16、
  関東学連アジア遠征・国内予選4位など、実力を見せている。新人戦のベスト8という結果は、他の
  選手であれば「まあまあ」だが、第1シードだった小野にとっては不本意なところ。今季リーグで
  納得の団体戦デビューを飾りたいところ。戦型的にも裏面打法ありの右ペン表速攻という劉国梁
  スタイルで、女子には少ないだけに注目される。

  山梨は、秀光中等教育をインターハイ団体2連覇に導いた主力。今後は淑徳大を何連覇かに導いて
  いく主力となるか。(そう言えば、今福も、当時、まだ仙台育英高だった秀光をインターハイ団体
  2連覇に導いた主力だった)。
  山梨の新人戦は単複共にベスト4。銅メダル2つ確保は、最低限のラインをクリアした形か。

  ダブルスは、4年生ペアの今福・末益組と、1年生ペアの小野・山梨組の起用が予想される。

  今福・末益組は、昨秋5戦全勝をあげて最優秀ペア賞を受賞しており、益々の活躍が期待される。
  去年から制定された最優秀ペア賞は、去年受賞した中で今年も残っているのは、この今福・末益組
  のみ。2度目の受賞を狙える唯一の権利を持つ。また、今季のプログラムの表紙にもなっており、
  「今大会の顔」でもある。

  小野・山梨組は、新人戦でベスト4だった。第1シードとしては、満足するわけにはいかないが、
  今後に期待は出来る。山梨は去年のインターハイダブルスチャンピオン、小野は3位。個々の
  能力も高い。

  春リーグに限れば、ここ3年間は優勝を逃している淑徳大。つまり、現在の現役学生は春リーグで
  優勝したことはない。逆に、チャレンジャー精神で、「春リーグ初優勝」に挑戦していければ、好結果が
  待っている可能性も高いのではないか。


 青山学院大

  3年前は2部、1部に復帰した2年前からも3シーズン連続(平成16年春秋、17年春)で5戦全敗
  の最下位、と「1部での1勝」が遠かった青学大。2部優勝時代と合わせて5シーズン連続で入替戦に
  出場し、常連となっていた。その青学大が、昨秋、突如として4勝1敗で準優勝となった。青学大が
  1部で勝ったのは、平成13年(2001年)の秋以来、4年ぶりのことだった。もちろん、現在の現役学生
  にとっては初めてのこと。「強い青学大」は、20年前を知る者にとっては懐かしいが、今の学生には
  「ピンと来ない」らしい。果たして、昨秋の青学大旋風は一瞬の最大瞬間風速だったのか、それとも
  今後、恒常的に吹き続けるのか、今季が分かれ目になる。

  今季も3年生カルテットが単複6点起用されることが確実視される青学大だが、その中でもエース格
  は阿部か。全日学と全日学選抜では連続してベスト16入りしており、先月の世界大学(兼・日韓
  交流)国内予選では2位となった。リーグ戦通算成績でもチーム1の単9勝7敗、複12勝6敗を
  あげている。「ほぼ」特別賞ペースということで、期待がかかる。(勝ち頭であるだけでなく、通算成績
  で勝ち越しているのが阿部のみ。逆に言えば、チーム戦力の不安要素も透けて見える)。

  山アは、全日学で準優勝し、一躍脚光を浴びた。その後、全日本でもベスト16入りを果たし、先月の
  関東学連アジア遠征・国内予選では3位となった。要所で好成績を出しているが、リーグ戦では、
  昨秋の最終戦で初勝利をあげるまでは7戦全敗だった。全日学選抜での完敗などもあり、評価は
  分かれるところ。大学時代の後半は、「安定した強さ」を見せることは出来るか?。

  大槻は、昨秋4勝1敗でチーム準優勝の立役者となり、敢闘賞と優秀選手賞をダブル受賞した。
  そもそも、昨秋の青学大旋風は、初日トップで大槻が福岡(日大)をフルゲームジュースで破った
  ところから始まった。通算成績は、まだ6勝10敗なだけに、まだまだ満足してはいられない。

  代は、昨春、故障で途中欠場するというアクシデントに見舞われたが、その後、復調した。昨秋、青学大
  があげた4勝1敗という数字の全ての決勝点(と決勝失点)の場にいたのが代だった(ダブルスを
  含む)。現在、通算成績は4勝6敗。今季中にイーブン以上へ持って行きたいところ。

  5番手は、主将の福山、2年の高森、新人の仲川の中から(交代で?)の起用が予想される。1部での
  初勝利が勝ち取れるか?。

  青学大のポイント源は、シングルスよりもむしろダブルス。

  エースダブルスの阿部・山ア組は、一昨年の全日学優勝に続き、去年は関東学生でベスト4。今年も
  東京選手権でベスト8に入っている。また、直接は関係ないが、全日本の混合ダブルスでは、阿部は
  兄・一博(早大)とのペアで、山アは小野(明大)とのペアで、2人ともベスト4に入っている。それだけ
  個々にもダブルスは上手い。2人が組んだこのペアでのリーグ戦通算は10勝5敗。特別賞ペース
  だ(ダブルスに特別賞はないけど)。

  秀光中等教育OGペアの大槻・代組も関東学生でベスト8に入る実績を残している。リーグ戦通算は
  3勝10敗と物足りないが、2年前の新人戦では阿部・山ア組との決勝同士討ちを制している。
  どちらがエースダブルスかわからないくらいになれば、他校にとっては脅威だが…。

  去年までは1部で唯一外国人留学生がいない「純日本人」チームだった青学大。最下位時代も「日本人
  だけでよく頑張っている」と評する声もあった。しかし、今年は陳微娜と曹冬梅の卒業もあり、淑徳大
  と中大も日本人だけのチームとなった。(しかし、今年は日本人だけのチームが増えた一方で、
  東富大に劉テイが入り、留学生が2人いるチームも増えた。東富大、大正大に、2部の専大も2人
  いる。この二極化は、今年だけの一時的な現象か、今後も続いていくか?)。
  ともあれ、「日本人だけでよく頑張っている」という形での応援は、もうない。言い訳も弁解も通用
  しない状況の中で、青学大旋風を「いつものコト」にしていけるか?。


 日本大

  春リーグは3年連続で5戦全勝優勝を達成している日本大。去年は、鬼門だったインカレで12年
  ぶりのランク復帰と、その余勢をかっての初優勝を達成し、見事、「日本一」に輝いた。不思議と秋
  リーグには相性が悪く、4年連続3位に留まっているが、逆に言えば、それでもAクラスはキープ。
  現在、7シーズン連続Aクラスということになる。
  チームを2部時代から現在の日本一の地位にまで引き上げてきた福岡大橋が卒業し、戦力ダウン
  したことは否めない。特に、世界選手権・ブレーメン大会で大活躍し、日本女子・銅メダル獲得の
  一翼となった福岡の姿を見て、その抜けた穴の大きさを改めて痛感する。現役選手達が2部を経験
  していないのも、この先輩達のおかげだが、果たして「春のディフェンディングチャンピオン」、「日本
  一」という栄光を守り切って恩返しが出来るか?。

  エースは、文句なしで坂本(沙)。春リーグでは特に強く、過去3年連続5戦全勝で、3年連続優秀選手
  賞受賞。(そりゃあ、5戦全勝なら優秀選手賞は取るわな〜)。2年前には殊勲賞(MVP)も受賞した。
  ついでに、ダブルスも春は1年時に4勝1敗で、2〜3年は5戦全勝。単複合計で春リーグ通算29勝
  1敗。何と言う成績だ!。不思議と、秋にやや成績を落とす傾向にあるが、それでも強く、通算は単
  23勝5敗、複23勝6敗。特別賞は、既に1年前(昨春)に確定済み。興味は孫博(大正大・現在24勝
  6敗)とのデッドヒートと、単複とも30勝越えの期待になっている。(単複とも30勝を越えた選手は
  少なくとも平成以降の女子ではいない。昭和時代の記録は不明だが、星野選手でさえ達成していない
  ことから、女子史上初の可能性もある。男子では、中田(現姓・高山)と遊澤の明大勢が達成している。
  男子は、必ずエースダブルス対決になる厳しさと共に、必ず試合がある(不戦にならない)メリットも
  ある)。
  去年の坂本(沙)の個人戦の成績を拾ってみると、関東学生は2年連続のベスト4、全日学はベスト
  8。今年に入ってからは、西日本選手権で2連覇を達成し、大阪国際招待でも優勝した。日韓交流・
  国内予選で6位となり、世界大学の代表を逃したことが驚きだったが、それだけ「勝って当然」という
  評価の中にいるということだ。福岡が抜けた日大が春リーグ4連覇を果たすためには…坂本(沙)の
  単複10戦全勝がほしい、という重い期待がかかることになるが、果たして結果はどうなるか。

  2番手は、劉一行。去年は故障などの影響もあり、精彩を欠いた時期もあったが、全日学選抜で前年の
  4位からワンランクアップして3位となり、東京選手権では2年連続ベスト8。元インターハイ
  チャンピオンは、強い。リーグ戦通算は、10勝4敗と、ちょうど特別賞ペース。チームとしては、
  劉にも全勝を求めたい今季だろう。

  日大の今年の悩みどころは3番手以降。たとえ坂本(沙)の単複と劉で3点取ったとしても、あと1点
  を誰かが取らなければならない。しかも、優勝を争うなら「確実に」取らなければならないし、2枚
  看板が失点した時は、3番手以降で2点以上が必要となる。状況としては厳しい。

  3番手の最有力候補は、坂本(真)か。去年の新人戦で狭間(大正大)にフルゲームジュースで惜敗し、
  ベスト4だったが、姉譲りの才能の片鱗は見せた。あのセンスがフルに発揮されたら…。

  あとは、4年の大野と牧野が去年起用された実績はあるが、今年はどうか。1年生からシンデレラ
  ガールが出てくることを期待して起用することもあり得るが…。

  ダブルスは、いかに坂本(沙)が名手とは言え、去年までより成績が落ちることは覚悟しなければ
  ならない。福岡・坂本(沙)組の、関東学生2回優勝、全日学優勝、全日本ベスト4、東京選手権2連覇、
  リーグ戦通算23勝6敗、初代最優秀ペア賞、…という数々の実績を上回るダブルスなぞ、望めない。
  新パートナーの最有力候補は、妹の坂本(真)だと思われるが、いかに姉妹ペアでも、福岡組ほどには
  及ばないだろう。(坂本(真)も大橋とのペアで全日学のダブルスでベスト8入りする実績は残して
  おり、実力はあるが…)
  セカンドダブルスは、予想できない。去年は大野が大橋と組んでいたが…。

  陣容が去年より苦しくなったことは事実だが、まだまだ十分優勝を狙えることに違いはない日大。
  本当に苦しくなるのは、坂本(沙)が抜ける来年からだ。日本一連覇を狙うインカレを迎える前に、
  関東でも当然トップを狙いたいところ。春リーグ4連覇は果たして成るか?。


 東京富士大

  4年制大学ながら、短期大学部所属の選手が多く、実際には短大並みに選手の入れ替わりが発生して
  いる東富大。今年も昨年のメンバーから、特別賞プレーヤーの島田、主将だった荻原をはじめ、井ノ口、
  茂木、濱島、岡内、と6人の2年生が卒業した。大半が新戦力というチーム構成の中で、どのような
  戦いを見せるか。

  エースは、唯一の4年生、劉テイテイ…と言いたいところだが、強力新人・劉テイの加入によって、
  その立場は微妙なところに置かれている。劉テイテイが起用されるという前提で言えば、関東学生
  ベスト8、全日学選抜4位という去年の実績はエースに違いないところ。元関東学生チャンピオン、
  元全日学チャンピオンの実力はダテではない。リーグ戦通算16勝14敗という成績は、勝率的には
  やや不満は残るものの特別賞ペースではある。今季中の4勝以上での特別賞確定は微妙なライン
  だが、春秋10戦のチャンスがあれば、ほぼ間違いなくモノにするだろう。
  以上が、劉テイテイが起用されるという前提の話。新人・劉テイとの併用などになった場合、従来の
  5割を少し上回る程度の勝率で残り4勝をあげるのは簡単ではなく、短大時に一旦は受賞した特別賞
  が取り消される第1号となる可能性もある。
  複数の留学生をかかえるチームにあっては、常にどちらか一方には試練が待っている。今に始まった
  ことではないが…。ベンチウォーマーという試練を回避する方法は、「自分の方が強い」と証明する
  しかない。

  多くの同級生が卒業していく中で、残った3年生は坂巻と岡の2人。
  坂巻は、リーグ通算は1勝5敗と苦戦しているが、全日学でベスト16、東京選手権ではベスト8に
  入った。ここ半年で急激に実績を伸ばして来ているので、今年は期待できる。
  主将の岡は、去年の途中からレギュラーに定着し、今年もフル起用が予想される。リーグ通算3勝
  5敗をイーブンに戻すことが、まずは目の前の目標となるか。
  先月の関東学連アジア遠征・国内予選では、坂巻が5位、岡が6位で、2人揃って台湾に遠征することも
  決まった。出かける前に、まずはここで、ひと仕事か。

  1年勢では、まず何と言っても新人戦を制した劉テイに注目が集まる。遼寧省体育運動技術学院から
  日本の高校を経ずに直接の大学入り。新人戦も、インターハイなどの戦績を持たないながらも、
  「かなり強いらしい」との評価で第2シードに抜擢され、評判を上回る強さで優勝を果たした。
  私は見ていないが、見ていた何人かに聞いても「抜群の強さだった」とのこと。総合的に考えて、
  劉テイテイを抑えて、劉テイが出てくる可能性はかなり高いのではないか?。

  唐沢は新人戦ベスト4で、起用はほぼ確実だろう。その他、日高と國松がチャンスをうかがう。
  日替わり起用でも、出た時に勝つことがレギュラー定着への定石だ。

  去年の起用実績で言えば、2年の高石もあるが、現在、結果が3戦全敗なので、ワンモアチャンスが
  あれば、必ずモノにしたいところ。

  ダブルスは、坂巻が関東学生ダブルスベスト8の実績を持っているが、これは卒業した茂木と組んだ
  もの。今年のパートナーは誰か。もう1ペアは、新人戦で優勝した唐沢・日高組の起用が濃厚か。
  もちろん、上級生を絡めたペアへの組み替えもあり得るが…。

  順位こそ上下するものの、平成13年の秋季以来丸4年以上・9季連続で負け越しが続いている
  東富大。平成15年・秋には2勝3敗で2位というのもあった(淑徳大以外の5校が全て2勝3敗
  だった)。毎年、インカレで見せる力(現在、6年連続でベスト4以内)を発揮し、久々の勝ち越しを
  目指したいところか。


 中央大

  去年は、中大男子と全く同様で、春は3勝2敗で3位、秋は1勝4敗で5位となった中大女子。
  去年のメンバーから曹冬梅らが卒業し、男子同様、戦力ダウンの評価は否めない。果たして、チームの
  総力を結集しての浮上は成るか。

  エースは、キャプテンの渡辺。去年は、関東学生、全日学、全日学選抜で全てベスト8という安定した
  中堅の実績をあげていた。リーグ戦通算16勝10敗という数字も、その実力を象徴している。
  今季中の特別賞確定が成るかは微妙なところだが、秋にはほぼ確実に受賞することだろう。
  先月の世界大学(兼・日韓交流)国内予選では4位、関東学連アジア遠征・国内予選では2位と、
  今年に入ってからも相変わらず強い。去年、ベスト8に入った縁起の良い中国台北オープンを含む
  4つの国際大会への出場を決めている。最終学年も、変わらぬ活躍が期待できる。

  2番手は、2年の野上。去年は、新人戦2位に始まり、全日学ベスト16、全日学選抜ベスト8という
  実績を残した。リーグ通算も5勝3敗という勝ち越しで、まずまずの実績。今年もポイントゲッター
  としてチームの期待を受けての戦いとなる。

  3番手以降が苦しい今年の中大。3年生トリオの岩村、大西、安田の日替わり起用が予想されるが、
  去年までの実績を見る限りでは苦戦は免れそうにない。インターハイランカーの新人・芦田が
  どの程度勝てるかにも期待がかかるが、いずれにしても渡辺・野上以外での得点は必須となる。
  曹冬梅が抜けた穴の大きさを、こういうところで感じる。

  ダブルスは、まず渡辺・野上組。去年、関東学生と全日学で共に3位に入り、リーグ戦でも7勝3敗。
  渡辺は、柏木と組んでいた一昨年の10戦全勝もあり、個人としてリーグ戦のダブルスで通算18勝
  5敗。単複とも20勝ラインを越えることも確実。元インターハイダブルスチャンピオンの実力を
  示している。

  セカンドダブルスは、シングルスの3番手同様、去年までの実績を見る限りでは、誰がどう組んでも
  苦戦は免れそうにない。日替わり起用の結果も、昨春のセカンドダブルスは計1勝4敗、昨秋は5戦
  全敗。果たして今季は?。

  大正大男子の2部落ちに伴い、今季男女とも1部の大学は中大だけとなった。インカレで男女揃って
  ランク入りしているのも現在は中大のみ。今季は男女とも戦力ダウンで厳しそうだが、果たして
  結果は?


 大正大

  大正大は、昨春、4勝1敗の準優勝。初日から4連勝し、最終日に日大と全勝優勝をかけた直接対決を
  演じた末に惜敗は喫したものの、久々に「強い大正大」を見せた。しかし、インカレで連続ランク入り
  が25年でストップし、秋にはまさかの5戦全敗の最下位。「孫博と狭間がいて、なぜ?」という結果
  に終わった。今年は、仕切り直しで再スタートを切るが、「普通」にやっていれば、当然、上位争いに
  絡んでくるだろう。

  エースは、言うまでもなく孫博。関東学生では3連覇。3年前の全日学と、一昨年・昨年の全日学
  選抜2連覇で、事実上の3年連続学生日本一。インターハイ2連覇と併せて5回目の日本一という
  抜群の実績を誇る。大正大のエースというより日本の学生のエースだ。東京選手権のベスト8は、
  普通の大学生選手であれば好成績だが、2年連続準優勝だった孫博にとっては、ダウン査定。これは
  強者のツラいところ。リーグ戦では、4シーズン連続で優秀選手賞を受賞中で、通算成績は24勝
  6敗。特別賞は昨春に確定させている。最終的には30勝到達もほぼ確実だろう。現在23勝の
  坂本(沙)を1歩リードしており、このままトップで逃げ切れるかにも注目が集まる。いろいろな
  連勝記録がかかる最終学年の出足を、どのような形で切るのか?。

  孫博がこれだけ万全だと、今年も張暁に出番はなさそう。関東学生と全日学選抜でベスト16、
  立川オープンでもベスト4入りし、他校であれば当然、ポイントゲッターになり得る実力は持って
  いるのだが…、もったいない。

  2番手は、日本人のエース・狭間。去年は、新人戦の単複2冠王に始まり、関東学生で単複ランク入り。
  そして、何と言っても特筆されるのは全日学での優勝!。これには驚かされた。その後、全日学選抜
  では体調不良による途中棄権でベスト16にとどまったものの、東京選手権でもベスト16入りし、
  社会人の中に混じっても中堅並みの実力を見せた。
  先月の世界大学(兼・日韓交流)国内予選と、関東学連アジア遠征・国内予選では、共に1位となり、
  「これぞ全日学チャンピオン」という実績を示した。リーグ戦でも現在通算7勝2敗。十分強さを
  見せている。今季も期待できそうだ。

  狭間に続く日本人戦力は、キャプテンの西田と、新人の井上、村山あたりか。
  西田は、リーグ戦通算は7勝15敗と苦戦しているものの、関東学生の2年連続ランク入りなど、
  地力はある。主将という立場からも、去年とはチョット違うところを見せたい。
  新人勢も、新人戦ではイマイチだっただけに、ここで納得のいくリーグ戦デビューを果たしたい
  ところ。

  中熊は、去年フル起用されたが勝ち星に恵まれなかった。今年、出番があれば初勝利を目指す。

  ダブルスは、左の人材の起用法を含め、注目される。
  西田は、去年、佐藤とのペアで関東学生ベスト8、そして全日学で準優勝と活躍した。今年、狭間と
  組んでくるかが注目される。一昨年まで、大畑と組んでいた時の貯金もあって、西田個人としての
  ダブルスのリーグ戦通算成績は16勝12敗。20勝ラインも超えそうだ。
  狭間・中熊組は、去年の新人戦で優勝したものの、リーグ戦では通算1勝8敗。ペア変更があっても
  驚かない。
  あとは、新人戦ベスト4の井上・村山組の起用か。上級生絡みのペアへの組み替えも、なくはないが。

  全日学選抜のチャンピオンと全日学のチャンピオンがいる大正大。これで勝てないはずはない。
  昨春同様、ダークホースとなる可能性は高い。


女子2部

  最近、激戦が続く女子2部。優勝校も「全勝ですっきりと」とは行かない。昨秋は4勝1敗で3校が
  並んだ末の勝率計算で1〜3位の順位が決定した。

  その混戦を制したのは専修大だった。昨春の「2部4位ショック」から浮上した。さすがに孫博と
  狭間がいる大正大相手では1部復帰は成らなかったが…。しかし、今年はチャンスが大きい。
  去年以上の好材料は、キャプテン・トン舟の最近の充実振り。去年は、関東学生で2年連続のランク
  入りはしたものの、全日学選抜で予選リーグ敗退を喫するなど、不本意な結果が目立ったが、今年に
  入ってからは、大阪国際招待でベスト4、東京選手権で準優勝、立川オープンで優勝、と躍進を続けて
  いる。特に東京選手権の準優勝は凄い。リーグ戦通算成績も、1年時の1部の8勝2敗に、2部での
  17勝1敗を加えて、計25勝3敗。既に特別賞確定済み。今季も当然、全勝が至上命題となる。
  2番手の杉田は2部通算12勝5敗。今まで全勝したシーズンがないのは、周囲を納得させられる
  結果ではない。関東学生2年連続のランク、という言葉で表される以上の潜在能力は持っている。
  杉田の全勝も至上命題か。あとは、2年生コンビの杉本と堀部、1年の有坂と渡辺あたりがレギュラー
  の座を争う。有坂は新人戦でベスト8、有坂・渡辺組のダブルスは新人戦で2位だった。去年の
  杉本・堀部組に続き、2年連続でタイトル目前での敗退は残念だったが…。
  ともあれ、トン舟がこれだけ充実している今、1部復帰できなければ、あとは状況が苦しくなる一方
  と思われる名門・専大。伝統の力が発揮されるか?。期待しつつ、注目したい。

  一昨年は春秋とも2部優勝を果たしながら、去年は春秋とも4勝1敗で2位に甘んじた筑波大。
  一昨年、昨年と、2部を4連覇していても不思議ではなかったのだが…。しかし、一昨年、昨年の
  主力が丸々残っており、今年も優勝を争うチームであることは必至。エースの3年生キャプテン・
  伊藤は、関東学生と全日学でベスト8(全日学は2年連続ベスト8)、全日学選抜ではベスト16。
  今年は、立川オープン準優勝と世界大学(兼・日韓交流)国内予選5位通過。元インターハイ王者の
  実力は明らかに1部のトップクラス。また、去年主将だった4年の重本は、2年連続の全日学ランクを
  去年はベスト4入りで飾り、全日学選抜はベスト16。そして、前年の伊藤に代わって全日本ベスト
  16入りも果たした。重本・伊藤組のダブルスも東京選手権でベスト8に入るなど、実力ペアぶりを
  発揮している。そして、野中と中村の岩瀬日大高OGコンビ。5番手の弱点と、少人数ゆえの不安
  (アクシデント対応など)はあるものの、主力の4人で単複6点分はカバーできるだけに、現実的には
  問題は少ない。この4人で一昨年はインカレ準優勝…日本2位にもなっていることだし。

  昨春、1部を制した男子部とのアベック優勝となる2部優勝を飾った早稲田大・女子。秋も3位とは
  言え、4勝1敗は1位と同成績。今年も優勝のチャンスはある。
  3年生コンビであり、秀光OGコンビでもある宮本と多田、そして2年生コンビの尾田と梶本、新人の
  小野、が主力と予想されるが、宮本は立川オープンベスト4。梶本は去年の新人戦でベスト4の後、
  関東学生でランク入りした。小野は今年の新人戦でベスト8。中堅の実績を持つ粒揃いのチーム構成
  は7点制のリーグ戦向きではある。
  今春、男子部は再び1部で優勝候補の筆頭。果たして、再び「ワセダの春」は来るか?。

  日体大は、昨春、最終日まで優勝の可能性を残す大健闘を見せ、結果的に専大をBクラスに追い落として
  3位となった。昨秋の4位は指定席に収まった感じ。今年は、新人・西岡が新人戦で準優勝を果たし、
  主力級として期待できるメドはついたものの、山崎が卒業した穴を埋められるかどうかは微妙なところ
  か。昨春の再来がないとは言い切れないが、順当なら上位3校に勝つのは容易ではなく、着地点は…
  やはり4位か?。

  和洋女大は、去年は日女体大と最終日に5・6位をかけての直接対決だったが、今年の最終日の相手は
  國學院大。和洋、國學、両校とも上位4校から1〜2点取るチャンスはあるかも知れないが4点は正直
  キツイだろう。現実的に見れば、最終日のガチンコ対決は避けられそうにない。


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