平成18年度・秋季・関東学生リーグ戦の見どころ 9月14日(木)〜18日(月・祝)の5日間、駒澤屋内球技場において行われます「平成18年度・秋季・ 関東学生リーグ戦(1・2部)」の見どころをアップします。 今季は、通常使用している代々木第2体育館がアスベスト除去工事のため使用出来ず、代わって駒澤 屋内球技場を使用することとなりました。 日程は、土日祝を含んでいます。連休を利用した遠方の方の観戦にも最適です。ぜひ、会場に足を お運びいただき、大学卓球界トップのプレーを、是非、ご観戦下さい。 会場の駒澤屋内球技場は、 ・東急「駒澤大学」駅より徒歩15分 ・JR・京王井の頭線・東京メトロ「渋谷」駅より、バス「田園調布」行き乗車、「駒沢公園東口」、または 「東京医療センター前」下車、徒歩5分 です。 入場料は、一般600円、大学400円、高校生以下無料です。 なお、日程は → こちら です。 男子1部 早 稲 田大 [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(今春)の結果。 綾瀬インカレの結果 春リーグで5戦全勝優勝を飾った早稲田大。しかも、失点わずか「1」の「ほぼパーフェクト優勝」 だった。その後、関東学生では例年のごとく上位の約半数を占める強さを見せた。 綾瀬インカレでは、決勝まで無失点で勝ち上がり、「勢いは青森大以上。2年ぶりの王座奪回は 成るか?」と思われた。結果的には、青森大に惜敗し、2年連続の準優勝に終わったが、「失点3」は 青森大と同じだった。 「日本2位、関東1位」の早稲田大だけに、例年、鬼門となっている秋リーグで「実力通りの優勝」が 果たせるか、注目を集める。 今春、単複10戦全勝で殊勲賞(MVP)と優秀選手賞をダブル受賞(最優秀ペアー賞も併せると トリプル受賞)した下山は、リーグ通算・単13勝(7敗)で、チームの勝ち頭。複も個人としては 通算11勝(4敗)の高勝率。全日学単複2冠王の本領を発揮している。(綾瀬インカレでも、単複 合計11勝1敗という成績だった)。 強者の常で、今年は春先から各種国際大会の国内予選と、それを通過しての海外遠征(アジア遠征、 世界大学など)、そして従来の国内大会…と殺人的なスケジュールが続いている。そして、それらの ほとんど全てでエース格として「勝ち」が期待され、その多くの場合は、期待に応えている。 こうなってくると、過去の実績的にはほとんど文句のつけようがなく、むしろ怖いのは疲労や故障 か?。(疲労は、肉体的なものだけでなく、精神的なものもある)。 今大会のプログラムの表紙の一角も飾っている「顔」だけに、万全の状態で活躍を続けてほしい。 時吉は、下山とのダブルスの絡みもあって、ストレート勝ちを連発する今年のチーム内にあっては シングルスの出番は減少気味。今春は5試合とも5番ながら1勝に終わった。(その分、必ず ダブルスで出番はあるが…)。単はリーグ通算10勝(6敗)と2桁勝ち星にも到達した。 中国台北オープンのU21でも優勝し、去年の関東学生に続くタイトル獲得を、今年は国際大会で 果たした。その後の、今年の関東学生では、大学入学後2年3ヶ月目にして初めて単ベスト4を 逃したが、それでも8強。相変わらず強い。(そもそも、2年間、常時4強以内というのが凄い)。 インカレでは、去年は複で、今年は単で、いずれも優勝を決められる痛恨の決勝失点を喫した。 これが強者の新たなモチベーションとなるか?。 「関東で負けてる場合じゃない。もっともっと先がある」 去年の時吉に代わって、今年の関東学生を制した久保田は、現在通算8勝3敗11不戦。実力的には 特別賞クラスであることは疑いないが、11不戦に象徴されるように、強過ぎるチーム事情が試合 機会の制限に繋がっているのは皮肉なところ。ただ、タイトルホルダーということからすると、 今季から出番が増える可能性はある。まずは2勝して、2桁勝利と特別賞への可能性は手にしたい ところだろう。うまくいけば、平成元年の明大(渋谷、松下兄弟)以来の「同時に同チームから3人の 特別賞獲得」があり得るかも知れない。(可能性は決して高くはないが…)。 3年生トリオに続く2年の塩野は、明大戦で宿敵・水野の全勝を止める活躍を見せた一方で、チーム 唯一の黒星を阮震杰から喫し、「パーフェクト(無失点)優勝」を逃すという「グッドニュース& バッドニュース」の今春だった。しかし、3季で早くも通算勝ち星を2桁に乗せ(10勝2敗)、 前途は明るい。 関東学生のベスト16というのは、全日学選抜日本人最高位の3位を誇る塩野にとっては「悪い 成績」に見えてしまうほどだ。 果たして、今回、塩野に切り倒されるのは誰か?。 主将の阿部は、出番こそ少な目だが実力は安定している。通算成績は11勝7敗。このまま、勝ち 越しで有終の美を飾るのはほぼ確実な情勢。「春秋連続優勝チームのキャプテン」という肩書きで その花道を飾る可能性は、極めて高い。 春リーグで3戦全勝のデビューを飾り、最優秀新人賞を受賞した原田は、綾瀬インカレでは驚きの メンバー落ちだった。今季は、上宮高時代からの同僚である原や、綾瀬インカレメンバーの先輩達 (公平、野口)とのレギュラー争いから、再度の活躍を狙う。 ダブルスは、春リーグ5戦全勝で最優秀ペア賞受賞の下山・時吉組に決まりだろう。関東学生では 2年連続ベスト8と、ランクをキープしている。もう1つの強豪ペア、阿部・久保田組も、関東学生 では去年優勝、今年3位と、下山組を上回る結果を出してはいるが、綾瀬インカレでは下山組が 7戦全勝の大活躍。…つまり、下山組は、春夏を通じて、今年の団体戦では12連勝中。この連勝が どこまで続くかも、注目点の1つとなる。 秋リーグでは、明大に3連敗、埼工大には5連敗と、なぜか相性が悪い早大。つまり、今の現役選手 達は、秋リーグで明大と埼工大の両校に勝ったことがない。(但し、去年の埼工大戦は、下山、時吉が 中国遠征で不在という事情はあった)。 ジンクスを実力でネジ伏せて、平成15年の明大以来、3年ぶりの春秋連覇は成るか?。また、早大 自身の春秋連覇としては平成12年(2000年)以来6年ぶり、21世紀初のこととなるが…。 (最近、インターハイや全中で、優勝候補筆頭が「まさか」の敗退を喫するなど、「勝負は、やってみな きゃわからんな」と痛感させられることも多いが…) 明 治 大 [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(今春)の結果 昨秋、春秋連覇を狙った早大をガチンコ対決で破り、男子最多優勝回数記録を通算29回目に更新 した明治大。今春は、早大にストレートで完敗しての準優勝。綾瀬インカレでは、専大に敗れて 4年ぶりにメダルを逃した。個人戦でも、全般的に早大に対して劣勢を強いられている明大。 「秋のディフェンディングチャンピオン」として、再度の輝きを放てるか?。 エースは、関東学生で2冠王目前まで迫った水野。今春、同学年の塩野(早大)にリーグ戦全勝は 止められたものの、それでも4勝1敗で優秀選手賞を受賞した。通算成績も10勝1敗と早くも 2桁勝利。10勝2敗の塩野との勝負が、今後2年以上に渡って続いていくことだろう。 関東学生では、去年の単ベスト8・複2位、からランクアップして、今年は単2位・複優勝、だった。 去年、単ベスト16・複ベスト8だった全日学も、今年はランクアップが期待できる。夏の綾瀬 インカレの不完全燃焼分を、この秋リーグの連覇で、10月に繋げられるか?。 小野も、3季で通算9勝3敗という数字は、水野や塩野と比較しても全く遜色のない立派なもの。 ただ、昨春のデビューが5戦全勝で輝かし過ぎた感も少々ある。その後の昨秋〜今春では、4勝 3敗ということになる。そして、関東学生での2年連続の不本意な敗戦…。とにかく、今季まず 1勝して2桁勝利の特別賞ペースに乗せ、その後を積み上げて行きたい。「ダブルスが強い小野」 という言葉は、それ自体は正しいが、このままの形で定着させるわけにはいかない。「が」を「も」に 書き換えたいところ。 水野、小野と並ぶ2年生トリオの石崎は、今春は相手校のエース格との対戦が続き4戦全敗という 結果に終わった。しかしその後、関東学生では単複にランク入りし、実力は発揮している。 とりあえず、4勝6敗の通算成績を、勝率5割以上にまで戻したい今季だろう。 一方の3年生トリオは…いろいろな意味で注目される。 足立は関東学生でもベスト8入りし、安定した実力を発揮している。団体戦では、単の1点起用が 定着し、その分「絶対1点」という期待度は増しているが…それだけに綾瀬インカレでチームの 敗退を決めた一戦は痛かった。雪辱を期する今大会となる。 通算10勝6敗は、時吉(早大)と同じ数字。特別賞に実現性の高い可能性を残すには、今季最低 3勝はしたい。 平屋(慶)は、現在、リーグ通算14勝7敗で、チームの勝ち頭。残り3季を2勝ずつでも特別賞に 手が届くだけに、受賞は濃厚な情勢。だが、それよりも問題は、出番なく終わった綾瀬インカレの 結果か。勝つも負けるも、戦ってはじめて付随してくるもの。戦う場を取り戻し、団体戦男の 面目を保てるか?。 日高は、関東学生でランク入りするなど、実力はあるが、今年は団体戦での成績が芳しくない。 今春は0勝2敗でリーグ通算も7勝10敗。去年に続きフル起用され、期待の高さが証明された インカレでも痛い敗戦を喫した。この厳しい状態下ではあるが、当面は石崎同様、「今春の雪辱。 勝率5割復帰」が現実的な目標となるだろう。 以上の6人以外では、佐藤(拓)、松山、そして1年勢あたりに出番はあり得るが、「最終日の早大戦が 決戦の場。全勝対決で一騎討ち」というシナリオを描くなら、常時ベストメンバーで、失点も1点 でも少なく「その時」を迎えるのが当然理想的。レギュラーのアクシデント以外で、経験を積ませる ためのような起用は考えづらい。 ダブルスは、関東学生チャンピオンの水野・小野組で決まり。昨秋・今春と連続4勝1敗で、計 8勝2敗。今季は関東王者として、当然5戦全勝を狙う。相性の悪い原・江藤組(専大)、そして 決戦の下山・時吉組(早大)、ラスト2日のこの2戦が注目される。 強い強いと言われる早大も、秋リーグだけに限れば、21世紀になって以降の5年間で、6位→ 5位→4位→3位→3位。一度も、優勝も準優勝もしていない。 一方、明大は、2位→2位→優勝→2位→優勝。一度も3位以下に落ちていない。 そもそも、早大との直接対決で、過去3年の秋リーグでは明大が3連勝中。つまり、現役選手達は 秋に早大に負けたことがない。今年も、「実りの秋は、明治の季節」と成るか?。 駒 澤 大 [参考] → 平成16年からの順位推移。 前季(今春)の結果 昨春、今春に続き、今秋で1部3季目となる駒澤大。最下位・2部降格という洗礼を浴びた1季目 から飛躍し、2季目では早くも3位というAクラス入りを達成した。インカレでも3年連続ランク キープを果たし、関東リーグ1部中堅定着も現実味を帯びてきた。 32年間連続で2部に在籍していた駒大を今日の地位まで引き上げてきた4年生勢達も、いよいよ ラストシーズンを迎える。最後に記す足跡は、どのような形になるか。 エースで主将の田中は、今春、4勝1敗で敢闘賞と優秀選手賞をダブル受賞し、1部でもトップ級の 実力を見せた。1部通算7勝3敗に加えて、2部で通算22勝3敗。計29勝6敗。特別賞は昨秋 既に確定済み。今季3勝以上をあげ、1部での通算勝ち星を2桁に乗せておきたいところだろう。 関東学生で3回のランク入りを果たした安定した実力からすれば、強者の1つの目安である「1部 3季で2桁勝利」は実現する可能性が高い。 全日学と関東学生で共にランク入りを果たしている伊東は、田中とのダブルスの関係もあって 後半が常。限られた出番の中でも今春は単2勝をあげた。2敗に終わった昨春と通算すると 現在2勝2敗のイーブンなだけに、最後は勝ち切って締めたいところ。 藤本も、昨春の1勝3敗が、今春は3勝1敗と好転し、通算4勝4敗のイーブン。伊東同様、勝ち 越して、有終の美を飾りたいところだ。 伊東も藤本も2部時代には2桁勝利をあげており、特別賞を取ってもおかしくはない実力は あったと思うが、共に田中とのダブルスの関係などで不戦も多く、「同一校からの同時・複数の 特別賞受賞」は成らなかった。1部では2部時代のようには勝ち星を積み上げられなかったことも 事実。だが、ずっと2部なら受賞できたであろう特別賞以上の価値を、彼らは既に手にしている。 4年生3人がここまで引き上げてきた駒大の地位を、今後、受け継ぐのが後輩達。3人が抜ける 来年以降を占う意味でも、注目を集める。 最も期待を集めるのは、1年生で(他校を含めて)ただ1人、関東学生の単でランク入りした桑原 (勇)か。新人戦の単4強、複優勝に始まり、各大会で一定の活躍を見せている。同期の松竹らと 共に「明日の駒大を背負って立つ存在」となれるか?。 3年の橋口(慎)、吉川、坂本は、4年生達と共に2部と1部の間の浮沈を味わってきた立場。 「1部の強豪校」という肩書きをキープして、自分達が最上級生の年を迎えられるかは、自分達の 手にかかっている。 ダブルスは、関東学生ベスト4の田中・伊東組で間違いないだろう。このペアも、昨春の2勝3敗と 今春の3勝2敗で、通算5勝5敗。伊東と藤本の単ともども、4年生絡みで1部通算イーブンが 多い。2部時代のハイアベレージなど、彼らの実力からすれば当然。ラストシーズンに勝ち越しを かける。 事情により、聖地・代々木第2を離れ、駒沢の地で行なわれる今シーズン。 数年後に、「18年度の秋はコマザワだったな」と思い出されるであろう今大会。 その「コマザワ」という語の意味するところは、単なる場所か?、あるいは…。 中 央 大 [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(今春)の結果 今春4位だった中央大。ただ、1勝4敗は昨秋に続く不本意な数字で、しかも今春は最後の最後まで 最下位の可能性が残り、他力本願の明大vs専大戦のラスト勝負の結果で拾った順位だった。 4〜6位が1勝4敗で並んでいたことに象徴される通り、各チームの実力差は小さく、今季も予断は 許さない。インカレ5年連続ランクの安定した成績も、1部校6校が全てランク入りしている現在 の関東の状況下では、特別目立つものではない。 エース格の森下は、去年の全日学と全日学選抜に続き、今年の関東学生でもベスト16入り。この 1年間の安定感は高い。今春のリーグ戦では3勝2敗で通算は11勝8敗。2桁勝利をあげて いるのは森下だけ、ということからも、その地位がわかる。あとは、この堅実さに爆発力が加われば …。 森下と同じ3年の白神は、去年の不振を脱し、単複でチームの中軸となっている。今春の3勝1敗は 復調を証明するものだった。一昨年、全日学と全日学選抜で連続してベスト8入りした地力が、 再び発揮されれば、チームの浮上も見えてくる。 新人戦優勝の森田は、相手が厳しく3戦全敗のデビューシーズンを経験したが、その後もチームの 単複の中軸に定着している。今後も、長く活躍を期待されるであろう左腕だけに、今季を「最初の、 活躍のシーズン」としたい。 主将の広島は、終盤(6番かラスト)の起用が多く、出番自体は少ない。その代わり、その結果が チームの勝敗に直結する。果たして、自身のラストシーズンの締めくくりは、どのような形と なるか?。 あとは、日替わり交代起用が濃厚で、春は、小沢、坂本、青山、吉田、橋本の5人で、残り2枠を埋めた。 その結果は5人合計で1勝6敗…今季も苦戦は避けられないか?。 ダブルスは、関東学生で準優勝の白神・森田組で決まりだろう。組んで間もない今春は、1勝4敗と 苦戦を強いられたが、その後、時間が経つに連れて戦績も向上。関東学生での銀メダルに続き、 綾瀬インカレでは青森大の欧州組ペア(坂本・横山組)にストレート勝ちするまでに強化されて いる。元々、白神はダブルスの上手さに定評がある選手でもあるし、今回は期待しても良いのでは ないか?。 かつては、春より秋の方が成績が上がることが多かった中大だが、ここ3年間は、逆に秋に春より 成績を落としている。さすがに今春以下の成績となると危険信号だが…。背水の陣の危機感が 良い方に作用し、「秋の中大」の復活となるか?。 埼玉工業大 [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(今春)の結果。 綾瀬インカレの結果 綾瀬インカレで、創部以来初の2年連続ベスト4を達成した埼工大。4年前の2位も含め、 インカレでは銀メダル、銅メダルを奪取している。が、不思議と関東リーグでは上位進出が 出来ない。Aクラス(3位以内)入りしたのは、3年前(平成15年・秋)の1度のみ。今の4年生が 1年だった時のことだ。昨秋は、1本の差が優勝とBクラスを分けた。果たして今季は…。 エースの阮震杰は、いよいよラストシーズンを迎える。1部通算28勝7敗は、現役の男子では もちろんナンバーワンの数字。平成15年の柳田(明大)以来3年ぶりとなる男子の30勝台も ほぼ確実な情勢で、どこまで上積みできるかが注目される。ただ、去年まで常時4〜5勝をあげ 続けてきた常勝ぶりから比較すると、今春は初の複数黒星の3勝2敗、綾瀬インカレでも2勝 2敗で、やや負けが目立つ。(常勝中の黒星が目立つのは強者の宿命で仕方ないが…)。 今春、塩野を破って早大のオール4−0ストレート・パーフェクト優勝の野望を打ち砕き、関東学生 では連覇を狙った時吉を、逆に初の4強外へ押し出した阮震杰。地力は、説明するまでもなく、 ハイレベル。最後の締めくくりは、どんな結果となるか?。 日本人エースの沼田は、今春も3勝1敗と活躍を見せ、通算は11勝7敗。このまま3勝ペースで 行ければ、埼工大の日本人としては初の1部での特別賞もあり得る。綾瀬インカレでは、準々決勝と 準決勝で単複4戦全敗という苦汁も味わっただけに、名誉挽回の活躍を見せたいところ。 阮震杰と沼田以外、勝ち越している選手がいないところが埼工大の辛いところ。単なる戦力の 足し算では、Aクラスを狙うのは厳しいのが実情と言える。 キャプテンの岡崎は、特別賞の可能性も残っていた今春に3戦全敗し、通算は12勝16敗と なった。イーブンの星にするには4〜5戦全勝が条件ということで、事実上、かなり難しくなった が、果たして…。 佐藤と尾前は、共に今春1勝2敗。通算5勝8敗の佐藤は、チームの中軸選手としては、負け越しを 脱し、イーブンペースに近づきたいところだろう。 あとは、大和田と野田が今春は交代起用されていた。今季も彼らか?、場合によっては1年の小野 あたりにも出番は回ってくるか?。 ダブルスは、沼田・佐藤組で間違いないだろうが、春は1勝4敗だった。エースダブルスの直接対決 となる男子の厳しさはあるが、ここが勝負の分かれ目なだけに…。 単なる戦力の足し算では苦戦が予想されるが、プラスアルファーがあれば、また状況は変わる。 綾瀬インカレで、前年の3位維持は困難も予想されたが、決勝トーナメントの組み合わせの運まで モノにして部の歴史を書き加えた。また、秋リーグでは早大に5連勝中という相性の良さもある。 阮震杰がいるうちに、もう一度、Aクラス入りしておきたいところだろう。 専 修 大 [参考] → 平成元年からの順位推移。 前季(今春)の結果。 綾瀬インカレの結果 今春、平成12年の秋以来、丸5年ぶりの最下位を味わった専修大。入替戦でも、大正大相手に 1−3と先に王手を取られ、「ついに、2部落ちしたことがない唯一のチーム、という伝統も、ここで 途切れるか?」と思われたが、後半、何とか逆転して4−3の際どいうっちゃり勝ちで1部残留を 決めた。しかし、薄氷を踏む勝利だった。 その後、綾瀬インカレでは、現役最長となる24年連続ランクを入りを果たし、さらに準々決勝では 優勝候補の一角でもあった明治大に勝ち、3年ぶりにベスト4に入った。これで、復調…と言えれば 良かったのだが、全日学予選の結果などからは、そうも言えない状態。果たして、伝統校の浮上は 成るか?。 エースの原(雅)は、一時は特別賞は当確と見られていたのだが、今春1勝3敗に終わったことに より、雲行きが怪しくなってきた。現在通算17勝15敗。今季3勝が特別賞の条件となった。 過去の実績や、関東学生ベスト8の実力から言えば、十分クリア可能な数字ではあるが、綾瀬 インカレでも1勝3敗に終わっていたことからすると、不安も残る。特別賞以外の面でも、原の 戦績はチーム成績に直結していることが多い。ダブルスも含めて、原がチームの浮沈の鍵を握る ことは間違いない。 2番手は、森田だろう。新人戦の単複とも2位の後、春リーグでは相手も悪く1勝3敗。関東学生 でも期待には応えられなかったが、インカレでは銅メダルに貢献した。真価を問われる今大会と なるだろう。 青森山田高出身の1〜2番手には、「とにかく任せる」として、3番手以降は…不安要素が大きい。 全日学予選のシングルスで、通過したのはレギュラークラスでは宇都野だけ。小山、小川、江藤、 立石、徳増が、揃って予選落ちした。インカレの入賞祝い気分も1週間で吹き飛んだ。これを気に 再度、引き締めていければ、惨敗も悪いことばかりではないかも知れないが…しかし負け過ぎだ。 徳増は、春リーグの小野、インカレの足立(共に明大)、といった大物を倒す力はあるので、安定して くれば期待は大きい。森田と共に、今後の専大の主軸となっていくと思われる選手だ。 4年勢(小山、小川)は、春の入替戦の最後で見せた力を、ラストシーズンにぶつけてほしい。 入替戦は心臓に良くない。行く前に決着をつけるに限る。 3年勢(宇都野、江藤、立石)は苦戦が続く。今春、全試合ラストで、天国と地獄を見た宇都野は、 現在の通算5勝6敗。江藤と立石は未勝利。勝って、最上級生の年を迎えたいところ。 ダブルスは、今春の出足は、原・森田組スタートし、途中で原・江藤組に組み替えた。以後、原・ 江藤組で固定されているので、今季も江藤組となるだろう。成績としては、水野・小野組(明大)に は相性が良いのか?よく勝つが、全般的には原の過去のダブルスの実績からすれば不本意なところ か?。(原個人としてのダブルスのリーグ通算成績は、22勝13敗)。ここを何とか勝ち越せれば …。 この5年間(2001年〜2005年)の専大を見ると、春リーグでは負け越し、秋リーグでは勝ち越して 順位も上げている。21世紀の新しい専大の伝統か?。(春の不振が伝統として定着するのも 困ったものだが…)。「春より上昇」というのは良いジンクスではある。(上昇しなければ、アトが ない)。 逆に悪いジンクスは…女子部が2部落ちした平成15年と似た感じがすること。あの時も、春の 最下位は入替戦で凌いだが、秋に落ちた。今年、春の入替戦で辛勝して「ヤレヤレ」と思った時、 同時に「秋はヤバいな」と思った。勝負は東大まで持ち込まず、駒沢でつけてしまうに限る。 男子2部 ここのところ、「1部では5戦全敗。2部では5戦全勝」が続いている大正大。 ([参考]平成元年からの順位推移)。1〜2部の間を駒澤大相手に3季連続で浮き沈みしていた。 が、今春の入替戦の相手は専大。「歴史的勝利」までアト一歩まで迫りながら、3−1王手からの 逆転負けを喫し、2部に残留した。それでも、2部では敵なし…と言いたいところだが、ここの ところ、筑波大が強さを見せており、安心は出来ない。 キャプテンの田野辺は1部での5勝(7敗)に加え、2部では16戦全勝。あと2部3勝で手が届く 特別賞は、もう貰ったようなものだ。3年のハオ強も1部時代の11勝(4敗)に2部での10戦 全勝で、来年を待たずに特別賞を確定させることはほぼ確実(2部であと2勝)。 2部勝率10割コンビの2点は計算できるとして、その後が不安の残るところ。実際、専大との 入替戦でも、この2人で2−0とリードしてからが問題だった。春に2部敢闘賞を受賞した新人の 佐々木あたりが期待されるのだろうが、果たして救世主となれるか。ダブルスも、田野辺の パートナーを大原にしたり伊勢田にしたりしていたが、おそらく最後は伊勢田で腹をくくるのでは ないか。 インカレでも、組み合わせのキツさもあってランク復帰を逃している大正大だが、改めてみると 21世紀に入ってから、この6年間(2001〜2006)でインカレのランク入りを果たしたのは、一昨年 の1回のみ。こんなところにも、ほぼ毎年インカレランク入りしている1部校との差を感じる。 筑波大は、昨秋の5位から今春は2位まで戻ってきた。([参考]平成元年からの順位推移)。 そして、綾瀬インカレでは3年ぶりにベスト8(ランクは5位)に復帰した。 エースの森門は関東学生ランカー。2年の照井に、1年の桑原と高木、と中堅が揃う布陣で 得点源が多い。最終日の大正大戦を全勝対決で迎えられればチャンスはある。大正大の2枚 看板とどう対するか?。最後は、オーダー勝負のようなところも多分にあるか?。 2部優勝争いの常連・法政大は、今春3位に留まった。三澤と三枝の2人以外は2部でもなかなか 勝率が上がらない状態にある。全日学予選を通過したのが三澤の単1人のみだったというのも 最近のバッドニュース。なんとか、大正大、筑波大と互角の優勝戦線に留まりたいところだが…。 日本大は、昨秋に続く4位だった今春。日体大の崔の欠場による不振に救われた面もあったか。 崔が復調している今季は、春以上の苦戦も予想される。山本、中谷の単複を軸に、どれだけ頑張れ るか?。全日学予選を大量9人も通過したことは、チームの総力戦を戦うにあたってグッド ニュースではある。 日本体育大は、エース・崔潤浩の欠場が致命傷で春は5位に沈んだ。崔が戻ってきた現在の力は 今春のデータでは参考にならない。日本人エースの佐藤も今春のような不振は考えられない。 参考になるのは、Aクラス入り(3位)した1年前の秋か?。 國學院大は、柴田・田島組が関東学生でランク入りする健闘を見せている。男女揃っての2部は 女子部の3部降格で、今春1シーズンで一旦は途切れたが、再びのその日を待ちたいところ。 入替戦の常連ながら、何度やっても入替戦は嫌なもの。出来れば入替戦を避けて女子部の復帰を 待ちたいのは当然のことだ。卓球のページへ