平成17年度・春季・関東学生リーグ戦の見どころ 5月9日(月)〜13日(金)の5日間、代々木第2体育館において行われます「平成17年度・春季・ 関東学生リーグ戦(1・2部)」の見どころをアップします。 日程は全てウイークデイですが、最終日の5/13(金)以外は8時頃まで試合が行なわれている 可能性があります。 平日の学校帰り、仕事帰りの方も足をお運びいただき、大学卓球界トップのプレーを、是非、ご観戦 下さい。 会場の代々木第2体育館は、JR山手線・原宿駅、及び地下鉄・千代田線・明治神宮前駅より徒歩 5分です。 入場料は、一般600円、大学400円、高校生以下無料です。 男子1部 専修大 昨秋、実に18シーズンぶり(9年ぶり)の優勝を飾った名門・専修大。 1年前の昨春は「あわや最下位か?」という状態だったところからの、誰もが予想しない栄冠だった。 連覇を目指す今シーズンとなるが、客観的に見ると苦戦は避けられないだろう。 去年のメンバーから、単複の主軸だった山城と、優勝に貢献した阿部が卒業した。高校の中堅どころを 補強したものの、「全体としてはややレベルダウン」という評価は仕方ない。 エースは、3年生の原。彼がチームの命運を握ることは、ほぼ間違いない。昨春、原が単1勝4敗と 不振を極めればチームは最下位争いを演じ、秋に一転4勝1敗と活躍を見せればチームは優勝、原自身も MVP(殊勲賞)、というところに、その存在感が現われている。今季はプログラムの表紙モデルにも なった。その潜在能力からして、通算10勝9敗と言う、ギリギリの特別賞ペースは決して周囲を納得 させるレベルの結果ではない。単複フル起用が確実視される中で、7〜8勝は期待したい。 キャプテンの猪本は、チャンピオンチームの重圧と伝統校・専大の重圧を背負うシーズンとなる。 選手宣誓を務める上、さらにチームの得点源としても、5割以上の勝率が求められる。ダブルス起用も 可能性大なだけに、原と並んで専大の命綱となることが予想される。 3番手以降には、高宮、小山、宇都野らのメイン起用が有力か?。大活躍は難しくても、相手チームの 3番手以降と対戦した時に着実に勝ち星を拾って行けるかが、最後にチームの運命を左右する可能性は 大きい。 あとは、鈴木、立石、そして新人勢(清水・下川)に起用のチャンスがあるか?。ワンチャンスを生かして アピール出来れば、レギュラー定着、そしてチームの層の厚味にもつながっていく。 ダブルスは、去年までの山城・原組が通算16勝4敗と言う好結果を出していただけに、すぐにこの 穴を埋める事は簡単ではない。何と言っても、全日学や関東学生を制していたペアだっただけに…。 新ペアは猪本・原組が有力か?と思われるが、とにかく3勝以上が基準ラインとなるだろう。 岩崎清信監督に代わった小林仁・新監督は、まだ30代前半で、自身も現役バリバリのプレーヤー。 (4ヶ月前の全日本でも、西飯(美)選手との夫婦コンビで、混合複8強入り)。ある意味では、最も 選手達のことを理解できる立場にある。指導者としてのデビューシーズンを、ディフェンディング チャンピオンチームで迎えられる人は決して多くない。果たして、初采配の結果はどう出るか?。 明治大 去年は、春リーグでは優勝した中央大に唯一の黒星をつけ、インカレでは青森大、秋リーグでは早大と いう優勝候補筆頭を破った明治大。ただ、自身のチーム優勝は成らなかった。 今年は、特別賞プレーヤーの川口と中堅の清水が卒業で抜けたが有力新人が多数加入し、戦力は向上 した。学生界の王座復活を狙う年となる。 チームの主軸となるのは2年生勢と思われる。その中でもエース格は足立か?。昨秋はラストでの 3連勝を含む4勝1敗と、ダブルスでのパートナーを変えながらの個人としての5戦全勝。単複計 9勝1敗の大活躍でチームの準優勝に大きく貢献し、敢闘賞を受賞していた。今年も左腕を生かして 単複にフル起用される可能性が高い。全日学ランカーとしても安定した実力発揮が期待される。 同じく全日学ランカーの日高は、去年後半から成績を上げている。今年は、日学連・アジア遠征・国内 予選で勝ち上がり、6月の台湾行きを勝ち取った。後から「大化けする分岐点だった時期」と振り返る ことになるかも知れない。 平屋は団体戦で実績を残している。インカレで青森大を破った時の値千金の決勝点は、今も強烈な 印象を残している。男子では貴重なカット型ということもあり、今年も活躍が期待される。 関東学生ランカーの松山は、リーグ戦シングルスでの初勝利を狙う。実力的には充分勝ち越せるはず。 以上の2年生勢に勝るとも劣らぬ実力を兼ね備えているのが新人勢。先日の新人戦ではシングルスの ベスト4に3人が入り、ダブルスでもベスト4に2組が入った。「去年、早大が強力新人の加入と共に 急進したが、今年は明大の番だ」と見る向きは多い。 新人の中でもエース格なのは水野。新人戦の単ベスト4、複優勝はもちろん立派な成績だが、最も衝撃 的だったのは先月の日学連・アジア遠征・国内予選。上級生も含め、日本中の大学のトップが顔を揃える 中で、何と1位となった。単純に言えば、全日学優勝が狙える実力ということになる。今年一番の ゴールデンルーキーはどのようなリーグ戦デビューを飾るのか?。 水野と共に仙台育英高から入学した小野は、新人戦で単準優勝、複優勝と2冠王目前に迫る活躍を 見せた。当然、水野に負けない活躍を目指したいところで、この競争が更にチーム力を上げるか。 石崎も新人戦で単複共にベスト4。通常なら評価の高いはずの銅メダル2つだが、チーム内に育英 コンビがいるため霞みがち。今回、同僚達を超える成績を残して存在感をアピールできるか?。 以上のように下級生(1・2年生)だけでも7人の強力メンバーが揃っているだけに、上級生の出番は 限定される。主将の村田も出場は容易ではないだろう。 川口の卒業に伴って組み替えられるダブルスは、足立の左腕を生かしたペアリングが有力だが、新人戦を 制した育英ペアー、水野・小野組の可能性もある。 「日本男子卓球界の中心は、明大関係者(現役、またはOB)」というのが、ここ20年以上の常識だったが、 世界選手権・上海大会の代表は青森関係が多く、明大関係の選手はゼロ。果たして今後、明大は再浮上 して何度目かの黄金時代を迎えられるか。下級生が強い今年は、復活のスタート地点になるかも 知れない。 早稲田大 1年前の今頃は、「関東では無敵。だが青森大に対しては苦しいか?」と思われていた早稲田大。 だが結果は、関東リーグでは春秋共に優勝を逃し、インカレでは28年ぶりの優勝を果たす、という ものだった。 今年の予想は、「関東での優位性は明大の追い上げなどで去年よりは弱まったが、依然優勝候補筆頭。 日本一争奪戦は青森大と互角」といった感じか?。果たして、創部81年目の結果はどう出るか?。 メンバー的には、羽賀が卒業し、塩野が入学。そしてメインメンバーは揃って残留している。 戦力的には去年より若干アップしているか。 エースはキャプテンの中野。関東学生を2年連続で制しており、全日学でも2年連続3位。男子学生 卓球界の顔となっている。1部通算の15勝(5敗)に2部時代の4勝を加えて、特別賞確定までアト 2勝と迫っており、今季中の達成はほぼ確実な状況。「優勝チームのエース兼キャプテン」の称号を 手に入れる可能性は高く、これに華を添えたいところ。 中野とエースの座を争うと思われるのが2年の下山と時吉。下山は全日学でベスト4、全日学選抜で 2位。時吉は全日学で2位、全日学選抜で3位。2人共、ほぼ互角の強さを誇っている。 下山は左利きを生かしたダブルス起用も濃厚で、単複フル回転の活躍が予想される。インカレ優勝の MVPプレーヤーは、リーグ戦優勝のMVPも取れるか?。 時吉は関東学生でもベスト4入りするなど、去年の個人戦3大会全てでメダル獲得を果たし、実力は 折り紙付きだが、リーグ戦は昨春の途中病欠など、不本意な実績で、現在3勝5敗の負け越し。今季は 3勝1敗以上の成績で、勝ち越しに転じたいところだろう。 フル起用が確実視されるのは以上の3名か?。その他、岸川、阿部、久保田、塩野がこれに続くが、この 内、誰かは起用から外れるという厳しいレギュラー争い。久保田は全日学ランカー、塩野は新人戦優勝 という実績を残してはいるが、それでも出番は約束されたわけではない。さらに、彼らの後に、岩村、 徳政らが控える。徳政は関東学生ベスト8ながら、このメンバーの中では…厳しい。 ダブルスは、全日学チャンピオンペアの中野・下山組が当然有力だが、決勝同士討ちの末、全日学準優勝 となった岸川・久保田組や、かつてのペアである中野・岸川組、下山・時吉組など、どう組んでも強い。 万一、誰かに故障などのハプニングがあってもバックアップが効く層の厚さがある。 メンバーを見る限り、追ってくる明治大をまだリードしている、という感じの早稲田大。順当に行けば 優勝だろう。ただ、去年もそう言っていて優勝出来なかったし…。 レアル・マドリード、巨人、ニューヨーク・ヤンキース…豪華メンバーを揃えながら、チームの結果が 伴わない場合も、世の中にはある。(去年の青森大にも言えることだが…)。 果たして、今季は「順当」に、平成12年秋季以来4年半ぶりの優勝、といくか?。 中央大 1年前の昨春、10日間の中断期間を挟んでの逆転優勝を果たした中央大。「春リーグ連覇」を狙う今 シーズンとなる。 エースは、キャプテンの田中。全日学、関東学生共に単複に渡ってコンスタントにランク入りを果たして いる実力者。関東リーグでは、既に通算21勝9敗で特別賞を確定させている。男子の現役で特別賞 確定済みなのは田中のみ。その意味でも第一人者と言える。あとはどこまで勝ち星を上積みできるか。 ただ、毎年なぜか春リーグは成績が芳しくなく、秋リーグで稼いでいる印象が強い。迎える最後の 春リーグ。果たして、「やっぱり春はイマイチ」か、「やっぱり強い」か、どちらの「やっぱり」になるか?。 結果は1週間後にわかる。 田中と並ぶ2枚看板となるのは白神。ダブルスを組む田中が主に前半起用されることもあって、後半 オーダーの多い白神は出番が少な目だが、実力はハイレベル。全日学、関東学生共に単複共ランク入り している。中大の上位進出のためには、絶対活躍が必要とされるポイントゲッターだ。 河又は、昨春の優勝時のMVP(殊勲賞)プレーヤー。去年は春秋共に4勝ずつをあげ、通算成績も 14勝(5敗)と、特別賞を狙える位置に来た。関東学生でも2年連続でランク入りするなど、実績は 安定しており、今季3勝以上出来れば、ラストシーズンの今秋で特別賞到達という可能性は大きい。 あとは、広島、小沢、森下らの起用が想定される。いずれも現在は黒星が先行しているが、要所での勝利 が期待できる。 新人では、青山と坂本の2人がインターハイランカーの称号を引き下げて加入した。中堅層の厚味を 生み出している。 ダブルスは、関東学生チャンピオンの田中・白神組で、ほぼ間違いないだろう。 今季、男女共1部に所属している唯一のチームとなった中央大。(一昨年までは専大が、去年は大正大が アベック1部だったが…)。ある意味では、男女を合わせた総合力として、「現在ナンバーワンの名門」 と言えるのかも知れない。 埼玉工業大 昨春は最下位を経験し、駒澤大との厳しい入替戦の末に1部残留を果たした埼玉工業大。インカレでの 1部校唯一のランク落ちというところまでは苦しかったが、昨秋は一転、優勝候補筆頭の早稲田大を 破るなど、大健闘を見せ、最終日の明大戦は3−3ラストの2-2フルゲームで勝てばチーム史上初の 2位となる目前だった。惜しくも5位という結果に終わったものの、潜在力は証明した。 ラスト起用が多かった鈴木(俊)が卒業し、インターハイランカーの佐藤が加入した。メンバー的に見て 去年とほぼ横ばいの戦力かと思われる。 今年もエースは強豪留学生・阮震杰。通算17勝3敗の成績は凄い。3年春季での特別賞確定が達成 される可能性は極めてが高い。関東学生では準優勝、全日学選抜ではベスト8。今年も活躍が続き そうだ。 日本人のエース格は2年の沼田か?。全日学でもランク入りし、また左利きでのダブルス起用も有力。 チームの命運を握る存在となる。 チームの命運を握る…と言えば、単複フル起用の常連、キャプテンの有本を置いては語れない。 3年前の1年生の時、関東学生のダブルスで優勝し、千葉インカレではチームの準優勝に貢献していた。 キャプテンとなった今、再びチームを上昇させられるか?。 あとは、岡崎、大和田、新人・佐藤の起用が有力か。去年活躍を見せた岡崎が、引き続き勝てれば怖い 存在となる。 関東学連最多の50名近い登録人数を誇る大所帯チーム・埼工大。団体戦に出場するのは6〜7人だが、 その背後には何倍もの部員がいる。部の代表として出場する選手が背負うものは、大きい。 駒澤大 去年、春秋共に2部で5戦全勝優勝を果たした末、ついに創部54年目で初の1部昇格を達成した 駒澤大。32年間連続という長い2部在籍期間の末の悲願達成だけに、新しい歴史の1ページ目を どう飾るかが注目される。 チームの主軸は3年生トリオだが、中でもエースの田中には期待がかかる。関東学生と全日学では2年 連続でランク入りする安定度を見せ、全日学選抜では4位と優勝争いに加わった。トップクラスの実力 でチームとしては絶対のポイントゲッターとして期待される。思えば昨秋の入替戦は、田中がハオ強に 大接戦の末、逆転勝ちした一戦が1部昇格のキーマッチだった。 藤本と伊東は、田中と共にチームの中軸を支える存在。2人共、昨春の埼工大との入替戦では屈辱の 敗戦を喫したが、秋の大正大との入替戦では昇格に貢献する貴重な勝ち星をあげていた。特に藤本は 春はラストでの敗戦、秋は勝利を決める決勝点という、両極端の経験をした。2人のいずれかが田中と ダブルスを組むことになるが、いずれにしても自分達の手でつかんだ1部のステージでの活躍を期待 したい。 吉川は全日学でベスト8入りする活躍を見せ、トップクラスに名乗りをあげた。今後の成績に注目が 集まる。 あとは、主将の後藤や2年の坂本、あるいは新人勢などの起用が考えられる。 ダブルスは、関東学生ランクペアの田中・藤本組か、去年途中から団体戦で使われている田中・伊東組 のいずれかのペアリングとなるだろう。 初の1部登場で失うものは何もない駒澤大。どんな成績でもチーム史上最高の結果となるのだから 思い切ってやれるハズ。しかも、インカレベスト4チームとして実力は既に充分備えている。場合に よってはいきなりAクラス入りが狙えるかも知れない。 男子2部 2部の優勝候補筆頭は、去年1部だった大正大。昨春は1部の4位、インカレではランク復帰、と、 他の2部校の1段上の実績を誇っている。荻原らは抜けたものの、田野辺とハオ強を軸に、今でも 1部の中堅を狙える戦力は整っている。 田野辺は去年、1部で苦戦を強いられたが、2部ではかなり高い勝率が期待できる。単複フル回転と なるのは去年までと同様だろう。 ハオ強は昨秋の入替戦で田中に接戦の末、逆転負けを喫し、2部降格への引きがねとなってしまう 屈辱を味わった。元インターハイチャンピオンの強豪留学生選手として、このまま終わるわけには いかない。 3番手以降には3年の大原、伊勢田を中心とした起用がされるものと思われる。田野辺のダブルス パートナーもこの辺りから選ばれることになる。2部では田野辺とハオが全勝に近い成績を残す 可能性が高いので、チームの勝利を決める4点目を確実に叩き出す仕事が3〜4番手には求められる だろう。 去年は春秋共に駒澤大に次ぐ2位だった法政大。田中と高木が卒業し、今年は関東学生ダブルス ランカーの三枝兄弟の単複3点と広田が主力で、あとは浅沼、三澤らの起用かと思われる。 2部上位の実力は充分だが、優勝を狙うとなると大正大相手には簡単ではない。田野辺とハオ以外を 全部取るような形でなければ可能性は少ないかも知れないが、総合力でチャンスをつかみたいところ。 昨春の3部から2部に復帰し、即3位とAクラス入りした日本体育大は、今年も関東学生ベスト8の 韓国人留学生・崔潤浩をエースに据え、蒲、佐藤の単複などで戦うものと思われる。現実的には優勝争い と言うよりもAクラスキープが成るか?が注目点か。 一昨年まで1部にいた筑波大も去年は2部の中位の成績だった。女子が強力な補強でインカレ準優勝と 躍進を果たしているだけに、男子も再起したいところ。勝、寺島が抜け、キャプテンの菊池と森門の東山 高コンビに加え、新人の照井、安達らで上位を狙う展開となるか。菊池は元全日学ランカーでもあるし、 チャンスはあると思われる。 日本大も筑波大同様、女子の活躍が目立つだけに男子も頑張りたいところ。佐々木、福岡が抜けた チームを大森主将以下のメンバーでどのようにBクラスから引き上げるか。埼工大に次ぐ関東第2の 部員数を誇るだけに、総力結集が期待される。 國學院大は、2部と3部の間を頻繁に入れ替わっているが、今年は何とか2部定着を図りたいところ。 そのためには入替戦での勝利よりも最下位回避が一番。そのチャンスはある。卓球のページへ