平成16年度・関東学生新人戦・予想

 4月23日(金)〜24日(土)の2日間、駒沢体育館において行われる関東学生
 卓球新人選手権大会(通称、新人戦)の予想をアップします。

 また、大会当日には会場まで足をお運びいただき、選手に声援をお送りいただければ
 幸いです。入場は無料です。

 男子シングルス

 予 想:

  第1・第2シードは早大勢が占めた。

  第1シードは、去年のインターハイで準優勝となった下山。第2シードは、1年半前の全日本
  ジュニアで準優勝となった時吉。2人とも、決勝で岸川聖也に敗れてタイトルを取り損なった
  という同じ過去を持つが、大学最初のこのタイトルは狙えるだけに取りたいところだろう。
  また、この2人は高校時代から同じ近畿ブロック(大阪桐蔭高と東山高)でライバル関係にあったが、
  大学ではチームメイトとなり、今大会ではダブルスも組んでいる。そのダブルスも第1シードと
  いうことで、単複2冠王が射程距離に入っている。
  思えば、2年前の新人戦でも、早大の中野と岸川が「シングルスの第1・第2シードと、2人のペア
  でのダブルス第1シード」になっていた。この時は、ダブルスで準優勝、シングルスは決勝で同士
  討ちを演じる、という活躍を見せていた。果たして、身近にいる先輩達に続くことは出来るか?。
  (この2人の他に、8シードに久保田もいるし)、いずれにしても、早大から2年ぶりのチャンピオン
  が出る可能性はかなり高いものと思われる。

  4シードには、去年のインターハイ8位の立石と、2年半前のインターハイチャンピオン・ハオ強が
  入った。

  立石は、「イオタ」というミドルネームが入っており、「外国人か?」と誤解されやすいが、これは宗教
  上のもの(キリスト教)で国籍は日本人。左利きということもあり、うまく行けば、単複に活躍し、
  今後、名門・専大復活の救世主になり得る可能性もある。今大会で大学生活の好スタートを切れるか、
  注目される。なお、専大は平成4年(1992年)の増田秀文以来、11年間も新人戦・男子シングルスの
  優勝から遠ざかっている。女子は去年、トン舟の単複2冠があっただけに、一層、男子の奮起が
  待たれる。増田と同じ柳川高出身の立石が12年ぶりの栄冠を勝ち取れるか?。

  ハオ強は、高校の3年間で、年を変えて3冠を制してきた(1年で単、2年で複、3年で団体)。
  長身から放つパワーボールで、大学界でも活躍することは間違いないだろう。大正大は歴史的にも
  中国人留学生選手が多く在籍していたが、近年では馮海涛(H10〜H13)を最後に、ここ2年(H14〜H15)
  は外国人不在だった。そしてこの2年間は、チームも関東学生リーグで2部落ちを味わうなど、
  低迷してきた。ハオ強の加入で、大正大がかつての栄光を再び取り戻せるかも注目される。
  (思えば、仲村、三原、河原、竹内が優勝し、「新人戦に強い大正大」と称された時代もあったが、ここ
  5年は男子単のタイトルから遠ざかっている。まずは、ここで復活を果たしたいところだろう)

  8シードでは、まず久保田が注目される。下山、時吉と並んで「早大新人3枚看板」として注目を
  集めるだけに、何とか上位シードの2人に遅れを取らず、優勝争いに絡みたいところ。「ベスト4に
  早大勢が3人」ということも十分にあり得る。

  中央大は、森下と白神の2人が8シード入りした。この2人はダブルスを組んで第2シードにも
  なっており、両種目とも優勝争いに絡む活躍が期待される。
  白神(俊佑)は、今年、兄の宏佑が主将を務めるチームへの新加入ということで、兄弟プレーヤーと
  しても注目を浴びる。なお、兄の宏佑は3年前のこの新人戦・シングルスでは、決勝戦でフルゲーム
  ジュースの大接戦の末に川口(明治大)に惜敗し、タイトルを取り逃がした。果たして、弟が兄の分
  まで勝ちに行けるか?。

  明治大は日高が8シード、足立、松山、平屋が16シードと、16シード以内に4人を入れ、人数的
  には最多だが、いずれも中堅クラスで、優勝を狙えるかは微妙なところ。チームとしても、去年、
  関東では他を寄せつけない強さを見せたものの、今年はその主力の8割以上が卒業して抜けた。
  新人勢の中から、この大きな穴を塞げるような人材が出てくるか?。今年のチームの状態を占う
  新人戦とも言える。個別の興味としては、足立(卓也)が、今春、入れ替わりの形で明大を卒業して
  いった兄(足立泰志)以上の活躍をしてその穴を埋められるかが楽しみだ。


 女子シングルス

 予 想:

  第1シードは去年のインターハイチャンピオン・劉一行が順当に入った。新人戦の女子は、一昨年の
  曹冬梅(中央大)、去年のトン舟(専修大)と、ここ2年連続で中国人留学生選手が単複2冠を制して
  いる。今年、劉で3年連続となるか?。可能性は、ある。日大としては、張虹の卒業と入れ替わりでの
  劉一行の入学だが、戦力アップとの評判が高い。また、日大女子としては、昭和37年(1962年)の広川
  以来、実に42年ぶり2度目の優勝がかかることになる。

  第2シードは、一昨年のインターハイチャンピオン・伊藤が選ばれた。去年のインターハイでは
  劉一行に連覇を阻まれたがベスト4はキープしており、安定した実績を残している。筑波大から
  平成8年(1996年)の今坂以来、8年ぶりの優勝を狙う。そう言えば、筑波大はかつても米倉、今坂、
  白石らを順次補強して関東リーグ1部昇格とインカレランク入りを果たしていた。去年の重本に
  続き、今年も大幅な戦力アップに成功した筑波大は「来る」かも知れない。

  4シードには、インターハイベスト4の荻原と、社会人生活を経験し1年のブランクがある杉田が
  入った。

  今年、選手の質と量で、最大の補強をしたのが東富大。その中で最上位シードを獲得したのが荻原と
  なった。去年のインターハイベスト4はノーマークからの躍進だったが、今後はそうはいかない。
  マークされながら、それでも勝ち上がって行ければ、その実力は本物と言える。(なお、荻原直子の
  兄は、大正大の主将・荻原典和。北の国から来た強い兄妹だ)

  杉田は、ここ1年間、公式戦での実績がなく、シード規定対象にならなくてもルール上は不思議では
  なかったが、やはりそれ以前の実績がモノを言って4シード入りを果たした。なんと言っても、
  高2の時に全日本の一般シングルスでベスト8、高3でもベスト16と、連続ランクをキープした。
  その他、全日本ジュニア準優勝、インターハイベスト4など、トップレベルを証明する成績は枚挙に
  いとまがない。四天王寺高からミキハウス入りという「最近のエリートコース」を進んだものの、
  数ヶ月で退社。ブランクを経ての専大入りとなった。詳細な事情は知らない。
  小学校時代、城山クラブで同期だった平野とは、その後、中学・高校と「四天王寺vs仙台育英」の
  ライバル校時代を経て、ミキハウスで再び合流したが…。その平野は、全日本チャンピオン、
  日本代表の常連にまで一気に登り詰めた。果たして、杉田はどうか。専大としては、去年、単複
  2冠を制したトン舟に続きたいところではある。
  (同じく1年のブランクがあった孫博(大正大)は、去年、新人戦では優勝出来なかったが、その後、
   関東学生と全日学では優勝した。御参考までに…)

  8シードには、秀光中等教育出身の代と張暁、武蔵野高出身の島田と岩村が入った。この中で
  個人的に注目したいのは、張暁と島田か。

  張暁は、既にチーム(大正大)内に、高校時代からの先輩でもある孫博がおり、「第2の留学生」と
  なる。孫博が、全日学チャンピオン&関東学生チャンピオンという圧倒的な成績をあげている
  だけに、張暁の団体戦での出場機会は極めて少なくなると思われる。その存在をアピールする
  場は、事実上、個人戦に限定されるわけで、この新人戦はその貴重な初舞台と言える。逆に言えば
  去年、孫博が優勝し損ねたこの新人戦で張暁が勝てば、アピール効果は高いだろう。
  (しかし、大正大の女子は振り返ってみても、「蘇迎学&陳媛」、「陳媛&馬佳」、「馬佳&キ林」と、
   2人の中国人留学生を同時に登録することが多い。他校から見ると、もったいない感じも
   するが…)

  島田は、半年前の全日本団体で「あの」日本生命勢(梅村、岸田)から2点を奪い、一躍注目を集めた。
  去年のインターハイでは武蔵野高のキャプテン兼エースとして単複に大活躍し、チームの初優勝
  に大きく貢献していた。大学でも、その真価を発揮できるか、が注目される。

  全般的に見ると、チャンピオンチームの淑徳大が全く補強をせず、単複共にノーシードに終わって
  いる一方で、東富大が16シードに4人、32シードに9人(2年生を含む)という大量補強に成功
  しているのが目を引く。また、1部復帰を果たした青学大と、2部校ながら早大、筑波大あたりも
  好スタートを切れそうな要素は揃っているように見られる。


 男子ダブルス

 予 想:

  第1シードには、シングルスで第1・第2シードを占めた2人が組んだ下山・時吉組が選ばれた。
  去年のインターハイでダブルスチャンピオンになっている白神のペアを押しのけての抜擢だが、
  実力的には納得の結果でもある。シード規定の直接の対象ではないものの、下山は3ヶ月前の
  全日本の混合ダブルスで準優勝という結果も残していることだし…。
  2年前の新人戦で、先輩の中野・岸川はシングルスの決勝で同士討ちを演じる活躍を見せながら、
  第1シードだったダブルスは2位に甘んじた。今年は、平成10年の岸・谷口組以来の優勝を
  早大が果たせるか?。そして、単複2冠王は成るか?。

  第2シードには、白神・森下組が入った。白神は去年のインターハイでダブルスチャンピオン
  だけに、第1シードでも良いところだが…。ある意味では屈辱だが…、ま、第1シードも第2
  シードも、決勝までは互いに当たらず、実質的に違いはない。(精神的は全然違うが…)。
  2年前の新人戦では、同じ第2シードの位置から先輩の田中・河又組が優勝を飾った。最大の
  ライバル(第1シード)が、シングルスの第1・第2シードで組む早大ペアと言うのも2年前と
  同じ状況。果たして、2年前の再現は成るか?。また、白神・森下ともに、シングルスは8シード
  で、2冠を狙えるポジションではある。

  4シードには、足立・松山組とハオ強・菅原組が入った。

  足立組は、左腕の足立が去年のインターハイのダブルスで準優勝という実績をあげており、今回も
  優勝争いに絡む可能性は高い。明大から、昭和61年(1986年)の渋谷・松下(浩)組以来、18年
  ぶりのダブルスチャンピオンが誕生する可能性は…何%か?。

  ハオ強・菅原組は、2人揃って仙台育英高から大正大入りした選手同士のペアだが、高校時代は
  ダブルスパートナーではなかった。ハオ強は、高2では小野と組み、インターハイ優勝、高3では
  水野と組み、ベスト4だった。大正大はシングルス同様、ダブルスでもかつては仲村・張凝組、
  田中(大起)・田中(竜平)組、河原・長尾組、と、ほぼ毎年の様に新人戦優勝者を輩出していたが、
  タイトルを手放して早6年が経っている。7年ぶりのチャンピオンペア奪回は成るか?。

  8シードでは、立石・宇都野組が期待できる。個々の実績は十分なだけに、ペアリングが+αを
  引き出せば、専大として大谷・石原組以来4年ぶりの優勝もあり得る。


 女子ダブルス

 予 想:

  第1・第2シードの4人は、全員、秀光中等教育出身。その中で、インターハイ3位だった宮本・
  代組が別々の大学に分かれ、それぞれでかつてのチームメイトと新ペアを組んだ。非常に珍しい
  パターンだと言える。過去の戦績面からはどちらが第1シードでもおかしくなかったと思うが、
  結果的に宮本・多田組が選ばれた。これで、男子の単複と併せて、4種目中3種目で早大が第1
  シードとなった。早大女子が新人戦で優勝したことは今まで単複ともにないが、果たして歴史は
  作られるのか?。
  また、第2シードの代・大槻組が優勝すれば、青学大からは加登・小森組以来、4年ぶりの優勝と
  なる。ダブルスで定評のあった先輩ペアの後を継げるか?

  4シードには、島田・井ノ口組と阿部・山崎組が入った。
  島田組は武蔵野高時代から組み慣れているペアだけに、見方によっては優勝候補筆頭と言える
  かも知れない。新人戦のダブルスに限れば、東富大の前回の優勝は平成3年(1991年)・富士
  短大時代の道広・渡組以降、12年間出ていない。そう言えば、道広組も高校時代(就実高)から
  組み続けたペアだった。13年ぶりの物語の再現は成るか?。
  阿部は左利きを生かしてインターハイでもダブルスのランク入りしている。青学大は4シード
  に2ペアが入り、タイトル奪取のチャンスは大きい。

  8シードには、シングルスの上位シードを取った劉、伊藤、荻原のペアが入った。ダブルスは、
  もちろん「2人共、個々の実力がある」、「コンビネーションが良い」、などなどの理想形はあるが、
  特に新人戦の場合、組んで約1ヶ月程度のペアも多く、理想通りに行かないことは多い。
  現実には、「ダントツに強い選手が、多少、実力の劣るパートナーの分までカバーして勝って
  しまう」という展開も多く見られる。
  果たして今年はどういう展開になるか?。過去3年間、単複2冠制覇が続いているが、これが
  今年も続くのか?


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