平成16年度・春季・関東学生リーグ戦・入替戦の結果 昨日(6月5日(土))、江戸川区スポーツセンターで行なわれました平成16年度・春季・関東学生 リーグ戦・入替戦の結果をアップします。 男子1・2部入替 埼玉工業大 4−3 駒沢大 (埼玉工業大は1部残留) 平成9年の秋季から1部に昇格して以来、丸7年・14シーズンとなる埼工大。1部では常に苦戦を 強いられているものの、意外にも(?)最下位は3回目。(5位が7回と、14季中の半分を占める)。 今季は、1部2日目で専大にストレート勝ちした時点では最下位回避の可能性が濃厚になったが、 最終的には苦汁の結果で、現役の学生達にとっては初めて経験する入替戦が回ってきた。 対する駒沢大は、常に「2部優勝候補」、「1部並みの戦力」と評されながら、それを果たせずにいた。 今季はようやく5戦全勝で2部優勝を果たし、悲願達成のビッグチャンスを迎えた。個人戦成績で 見ても、過去1年間に関東学生と全日学でランク入りがゼロの埼工大に比較し、駒沢大は田中の 単複が結果を出すなど、2年生トリオ(田中、藤本、伊東)を軸に、全く劣っていなかった。 オーダーは、駒沢大が田中を2番に配したことで、阮震杰とのエース対決は実現せず、前半1−1は 予想された。「3・4番は駒沢大が、5・6番は埼工大が、それぞれ取って、ラスト勝負か?」というのが 個人的な予想だった。 トップは、エースの阮震杰(埼工大)vs1年生の坂本(駒沢大)。正直言って、これは阮のワンサイド勝ちを 予想した。そして、実際、2−0とリードした時はあっさりストレート勝ちかと思わせたが、坂本も11-8、 11-9で競り合いを連取し、2−2フルゲームに追い付いた。最終・第5ゲームも競ったが、最後は11-8で 阮が逃げ切った。結果的には順当だったが、坂本の健闘は光った。埼工大側としては、「万が一」、阮が 敗れていたら、0−4ストレート負けもあり得ただけに、冷や汗ものの勝利だった。 2番は、大和田(埼工大)vs田中(駒沢大)の2年生対決。これは、駒沢大のエース・田中が3−1で順当に 勝った。個人戦でもランクの常連である田中の実力は安定していた。大和田は、今季1部で4戦全敗。 ここで田中に負けるのは仕方なかった。 予想通りの前半1−1で迎えた3番は、沼田(埼工大)vs伊東(駒沢大)。結果的には、この3番が勝負の 分かれ目トなった。 沼田は新人戦3位のデビューを飾ったものの、1部リーグでは1勝3敗のほろ苦いスタートとなった。 一方の伊東は5戦全勝で2部敢闘賞を受賞。1月の全日本で世界選手権代表の村守(現・青森大)に 勝った頃から注目を集めだし、最近の成長も著しいと評価の高い選手。個人的には「伊東有利」と予想 した。 第1ゲームは沼田が取り、先行するが、第2・第3ゲームは伊東が連取し、王手。第4ゲームは沼田が 取り返し、勝負はフルゲームにもつれた。最終・第5ゲームも序盤から激しい打ち合いのラリーが展開 されたが、終始、伊東がリードして10-6と大量のマッチポイントを握る。が、ここから沼田がジュースに 追い付く。そして…繰り返されるジュースアゲイン、アゲイン、アゲイン…。ついには21点制状態の 21-19までもつれ、最後に勝ったのは…沼田だった!。 新人・沼田は殊勲の勝ち星。一方、伊東は痛恨の敗戦。僅差でも勝負の決着は付き、勝者と敗者の明暗は クッキリと分かれる。 4番ダブルスは、鈴木・有本組(埼工大)vs田中・藤本組(駒沢大)。3番の大激戦を制した余勢をかって 一気に押し切りたい埼工大だったが、ダブルスは今季1部で1勝4敗。一方、駒沢大ペアは2部5戦 全勝だった。ここで埼工大ペアが勝ち、3−1と王手をかけた場合、6・7番に有本、鈴木を配している オーダーから言っても、9割方、埼工大の勝利が決まるところだった。が、ここは駒沢大の2年生ペアが 関東学生ランクの実力を発揮し、第3・第4ゲームの接戦(13-11,11-9)に競り勝った。 ダブルスを3−1で取った駒沢大は、チームカウントでも2−2に追い付いた。単複で2勝をあげた 田中はエースと呼ぶにふさわしい活躍ぶりだった。 5番は、岡崎(埼工大)vsキャプテン・三浦(駒沢大)戦。ここは正直言って岡崎が勝つと予想した。 昨秋は5戦全敗だったものの、今春は1部リーグで強豪を連破し、3勝2敗(2敗はいずれもフルゲーム ジュースの末の惜敗)と勝ち越していただけに、三浦に負けるとは思わなかったが…フタを開けてみると 三浦が2ゲーム連取で王手をかけた。第3ゲームは岡崎が取り返したものの、第4ゲームは何と三浦が 9-0とワンサイドリード。結局、11-3でこのゲームを取った三浦が3−1の勝利。主将の重責を果たす 価値ある白星をあげた。これで駒沢大はチームスコアも3−2となり、1部昇格に王手をかけた。 6番は、有本(埼工大)vs吉川(駒沢大)。客観的に見れば有本有利だが、埼工大は後がない状態。一方、 新人・吉川は失うものはない上、勝てばヒーロー。思い切りやれる。第1ゲームは吉川が先取し、「オッ、 これは…」と思わせた。第2ゲームからは有本が反撃し、結果的には3−1での逆転勝ちに成功して いたものの、第3ゲームのジュースの接戦(13-11)で1本違っていれば…と思わせる試合だった。 そして、モツレにモツレてついにここまでたどり着いた。3−3ラストは、キャプテン・鈴木(埼工大)vs 藤本(駒沢大)戦。実力的にはほぼ互角か、やや鈴木が上か?と思われたが、ダブルスで藤本は鈴木に 勝っていたし、主将の重責と1部死守というプレッシャーが大きい鈴木には精神的にも不利な条件が 揃っている様にも思われた。あとは、藤本がどれだけチャレンジャーに徹してプレー出来るか、が ポイントになるものと思われた。 第1ゲームは、沼田vs伊東戦の最終ゲームの再現のようなジュースアゲインの繰り返しとなった。 互いにロビング打ちスマッシュのラリー展開を含む打ち合いとなったが、まずは藤本が17-15で先取 した。第2ゲームは11-8で際どく鈴木が取り返し、勝負の分かれ目になると思われた第3ゲームは… 何と11-3で鈴木がワンサイド勝ちする。これで残留に王手をかけた鈴木は、第4ゲームも10-4と一方 的に離してマッチポイントを握る。結局、11-5でこのゲームを取り、3−1で鈴木が勝った。 埼工大、約4時間の熱戦を制し、4−3の逆転勝ちで1部残留決定!。 その瞬間、ベンチにかけ戻り、もみクチャになった鈴木は、整列時には顔を崩して泣いていた。最後の 2ゲームは意外なほど楽な勝ちだったので、その泣き方はチョット意外だった。キャプテンでもあり、 ダブルスで敗戦を喫している自分が、もしラストで負けて単複2敗で2部落ちを決めてしまったら… というプレッシャーは他人には計り知れないほど大きかったということか?。 とにかく、今は埼工大の関係者にはおめでとうを言おう。今秋、1部8年目に突入する埼工大だが、 今回の激戦を制した経験を生かして上昇して行けるか?、注目される。 駒沢大は、またしても大魚を逸した。振り返ってみると、やはり3番の伊東の大逆転負けが痛かった。 結果論だが、あれを取っていれば、4−1の圧勝だった。 いろんな意味で、これだけの1部昇格のチャンスをモノに出来なかった駒沢大。これでまた、悪い ジンクスのタネが1つ増えた格好になる。今後、再度のチャンスを狙うことになるが、果たして、悲願の 1部昇格が成る日はいつか?。 女子1・2部入替 青山学院大 4−1 筑波大 (青山学院大は1部残留) 去年に続き、3シーズン連続の入替戦となった青学大。一昨年の春も含めると、直近の5シーズン中、 4回も入替戦に来ていることになる。気付いたら入替戦の常連化していた、という感じか?。 但し、チームとしては常連でも、主力の半分以上が1年生と言う事で、選手個々人としては慣れた状態 ではなく、有利とも言えない状況だった。 3季にわたる2部暮らしの末に、ようやく復帰した1部の座。これをわずか1シーズンで手放したくは ないところ。当然だ。 一方の筑波大は、1年前(昨春)は3部にいたチーム。去年の重本、今年の伊藤、中村、野中の補強で、 一気に1部を狙うところまで来た。主力の半分以上が新人と言うチーム構成は青学大と似たところも あった。 1番は、阿部(青学大)vs中村(筑波大)。これは、左腕の阿部が、11-8、11-7、11-2であっさりとストレート 勝ちを収め、青学大が幸先の良いスタートを切った。 2番は、山崎(知)(青学大)vs伊藤(筑波大)の四天王寺高同期生対決。お互い、手の内を知り尽くした元 同僚対決だったが、こうなると意外性がない分、地力勝負になる。勿論、選手個々の相性というものも あるが、「多分、伊藤の圧勝だろう」と予想した。結果は、各ゲームともカウント的には競ったものの 11-9、11-8、11-8で伊藤が3−0のストレート勝ち。元インターハイチャンピオン、新人戦準優勝の 実力は、入替戦のレベルを超えていた。これでチームスコアは1−1のイーブンとなった。 3番ダブルスは、阿部・山崎(知)組(青学大)vs中村・野中組(筑波大)。新人戦準優勝の青学大ペアは、 岩瀬日大高出身同士の筑波大ペアに対して第1ゲームを11-1で完勝した!。1番で阿部が中村に完勝 した影響が続いたような第1ゲームで、筑波大としては伊藤の勝利の流れが途切れてしまった感じ だったか?。青学大ペアは、第2ゲームこそジュースの末、13-11の辛勝だったが、続く第3ゲームも 11-8で取り、結果的には終始押してのストレート勝ちとなった。 4番は、代(青学大)vs重本(筑波大)。重本は、この試合で初めて登場した1年生以外の選手だった。 代と重本はこの4番に続き、5番ダブルスでも顔を合わせるオーダーになっていたので、どちらも 「流れ」がほしいところだった。結果は、代が11-8、12-10、11-7でストレート勝ちを果たし、青学大は チームカウント3−1と、1部残留に王手をかけた。 5番ダブルスは、代・大槻組(青学大)vs重本・伊藤組(筑波大)。新人優勝の秀光中等教育出身ペア・代・ 大槻組は、直前に代が重本にストレート勝ちした余韻もあってか、ここでも強かった。11-9、11-7、 そして…11-8。ここでも3−0ストレート勝ちを決め、青学大は4−1で余力を残した1部残留を 決めた。 青学大は、6番の山本、ラストの小林と言った4年生勢まで回らず、結果的に1番から5番までに並んだ 4人の新人の単複のみで試合を終えた。筑波大も6番の野村(恵)(3年)まで回らず、2年の重本と新人 勢3人で戦いが終わった。(ラストは野中だった)。今後、3〜4年間、彼女達の長いライバル関係が 続いて行くかも知れない。 1番から5番まで、全て3−0ストレートで決着がつくというのは非常に珍しい展開だった。計15 ゲームで、わずか2時間程でのゲームセットだった。(一方、もつれにもつれた男子1・2部入替戦は ラストまで計30ゲームで4時間かかり、ゲーム数も時間も倍だった) 青学大は、当面は、平成13年秋季以来、3年ぶりの「1部での1勝」を目指して行くのだろうが、主力が 有望な1年生と言う事から、今後、うまく行けば1部上位に定着できる可能性はある。黄金時代の復活は 成るか?。 一方の筑波大も、早大、専大、日体大が虎視眈々とリベンジを狙う2部で連覇するのも楽ではないが、 何とか米倉、今坂、白石らを擁して各大会で優勝争いに絡んでいた時代の再現を狙いたいところ。 今後に期待したい。 男子2・3部入替 国学院大 0−4 日本体育大 (日本体育大は2部昇格) 日体大は、慶応大との3部決定戦に4−2で勝って入替戦に進出した。 2部最下位は、国学院大。これまでは2部5戦全敗の「一人負け」状態のシーズンが多かったが、今季は 3日目に青学大に勝った時点では最下位脱出の可能性が大きく広がっていた。しかし、結局は1勝4敗 の3校同率の勝率計算の末、指定席に落ちついてしまった。 国学院大vs日体大の男子2・3部入替戦の対戦カードは、去年の春秋に続いて、これで3シーズン連続と なった。また、国学院大は3部降格と2部昇格を繰り返しつつ、平成12年秋以来、実に8シーズン (つまり丸4年間)連続で2・3部入替戦に出場している。これこそ、真の「常連」と言える。 これは、4月の時点からわかっていたことだが、今年の日体大は強い。新人の崔潤浩は韓国人留学生で、 佐藤は仙台育英高出身。2人で組んだダブルスが新人戦で準優勝になったことからも3部のレベルを 超えていることはわかっていた。そして、国学院大との入替戦では、2年の大谷(日体大)がトップで 柴田(国学院大)に3−1で勝った後を受け、日体大新人勢が実力を発揮。2番・佐藤、3番・崔が、 それぞれ住吉、吉田に連続してストレート勝ち。4番ダブルスはフルゲームジュースまでもつれたが、 最後は蒲・佐藤組(日体大)が1年生ペアの柴田・田島組(国学院大)の追撃を振り切って、逃げ切った。 試合時間わずか2時間の4−0ストレート勝ちで日体大が2部復帰を果たした。3部を1シーズンで 切り上げたことは良い事で、何シーズンもズルズルいないことは重要だ。2部でも簡単には負けない 戦いが出来ると予想される日体大。他の2部校からすれば、イヤなチームが上がって来たな、という ところだろう。 国学院大は、再び3部に降格することとなったが、2部でも勝ち星をあげた実力からすれば当然3部では 優勝候補筆頭。秋に9シーズン連続の2・3部入替戦出場を果たす可能性は極めて高い。主将の吉田ら 4年生は在学期間中の全シーズンを入替戦付きで過ごすことになるか?。その時の相手がどのチーム かはわからないが、「2・3部シャトル便生活」の最後は昇格して終わりたいところだろう。 女子2・3部入替 東京女子体育大 1−4 和洋女子大 (和洋女子大は2部昇格) 和洋女大は、東洋大との3部決定戦を3−1で勝って入替戦に進出した。 去年は春秋とも4部で過ごした和洋女大。昨秋後の入替戦で3部に復帰すると、間髪を入れず今季で 3部優勝。主力の過半数を新人が占める布陣で一気に勝ち上がって来た。 対する東女体大は、今季2部リーグで何と5試合全て0−4ストレート負け。5戦全敗のみならず、 0得点20失点のパーフェクト敗北を喫していた。 試合は、1番・五十嵐、2番・井ノ口の和洋女大勢が、それぞれ小谷野、沼田の東女体大勢に3−1で連勝 してスタートした。3番ダブルス・井ノ口・大家組(和洋女大)が、小谷野・宝寿組(東女体大)に3−0 ストレート勝ちした時点でチームも3−0と王手をかけた。東女体大は無得点で今季リーグを終える 瀬戸際に立たされたが、4番で古川(東女体大)が倉井(和洋女大)に3−1で勝ち、一矢は報いた。が、 チームが逆転勝ちするまでには至らず。5番ダブルスで五十嵐・池田組(和洋女大)が古川・沼田組 (東女体大)を3−1で破り、和洋女大が4−1で2部昇格を決めた。 和洋女大は、戦後直後の昭和23年春季から27年秋季まで、10シーズン連続1部優勝を遂げた 歴史上の超名門校…とは言え、そんな50年以上前の話は現役の学生にはほとんどカンケーない ところ。親さえ生まれていたか、いないか、という「2世代前の伝説」だ。2部でどのくらい通用するの かは未知数だが、上位を狙う力はあるとは思えず、事実上、日女体大との勝負がポイントとなるだろう。 東女体大は、この戦力では3部落ちも仕方のないところか?。この分だと、3部でも優勝候補筆頭か どうかは怪しい。東洋大あたりも、まあまあヤルし…。なお、東女体大は橋本幹事長の母校だが、本人が 教育実習で実家に帰っている間に母校が3部に落ちてしまった…。卓球のページへ