平成16年度・春季・関東学生リーグ戦の予想

 5月6日(木)、7日(金)、17日(月)〜19日(水)の5日間、代々木第2体育館において行われます
 「平成16年度・春季・関東学生リーグ戦(1・2部)」の予想をアップします。

 今シーズンは2日目と3日目の間が約10日間空く変則日程のため、会場設営、及び撤去が多く、試合
 時間が前後します。
 日程は全てウイークデイですが、5/7(金)、19(水)以外は8時頃まで試合が行なわれている可能性
 があります。
 平日の学校帰り、仕事帰りの方も足をお運びいただき、大学卓球界トップのプレーを、是非、ご観戦
 下さい。

 会場の代々木第2体育館は、JR山手線・原宿駅、及び地下鉄・千代田線・明治神宮前駅より徒歩
 5分です。
 入場料は、一般600円、大学400円、高校生以下無料です。


女子1部


 淑徳大

  1年前の春リーグこそ、日大旋風に巻き込まれ、21世紀初黒星を喫した淑徳大ではあったが、その後、
  青森インカレでは世紀またぎの4連覇を達成し、秋リーグでは見事な復活優勝を果たした。他の5校が
  全て2勝3敗で負け越す中、ただ1校だけ5戦全勝で勝ち抜いた様子は、まさに孤高のトップランナー
  だった。さらに年末には地元・埼玉(春日部)で行なわれた全日本選手権(団体の部)においては、常勝・
  日本生命を破るなどの大活躍を見せ、大学生チームとして実に18年ぶりの優勝を果たし、「日本一」と
  なった。正直言って、これは予想外で驚いた。

  今年の淑徳大は、チームの2部時代を知っている最後の年代だった潮崎が卒業し、「常勝・淑徳」時代突入
  以降に入学して来た選手達だけでの戦いとなる。特別賞プレーヤーだった潮崎(通算・シングルス1部
  23勝+2部5勝=計28勝、ダブルス1部21勝+2部4勝=計25勝)の穴は大きいが、全日本団体
  は潮崎以外の主力で制していただけに、残存勢力でも十分強力だ。

  エースはもちろん、キャプテンの藤井。過去の実績は枚挙にいとまがない。3年連続全日学ベスト4、
  全日本準優勝、ジャパントップ12準優勝、2年連続東京選手権ベスト4、と、日本トップクラスの成績を
  あげ続けている。全日本団体優勝の原動力でもあったし、個人戦・団体戦を問わず、高い実績を残して
  いる。リーグ戦通算成績は19勝4敗で、今季中に特別賞を確定させることは確実な状況。ダブルスは
  通算22勝1敗という驚異的な勝率を残している。男子の川口と並び、プログラムの表紙とポスターの
  モデルともなっており、文句なく「今大会の顔」と言える。気が早いが、今年から日本人だけの大会と
  なった半年後の全日学で、今から「優勝候補筆頭」と見られる。今年の大学女子卓球界が「藤井一色」と
  なる可能性は、ある。大学ラストイヤーを飾る出足を、順調にスタートしたいところだろう。

  藤井と並ぶ2枚看板となるのが、3年生ながら既に過去2年間で通算17勝1敗と、特別賞に王手を
  かけている陳微娜。全日学準優勝の実力と過去のリーグ戦の成績からすれば、今季3勝以上をあげて、
  3年生・春季での特別賞確定が成る確率は…極めて高い。他チームの留学生と比較しても、最も実績が
  あり、心強い存在。去年秋に、短期大学部から卒業するか、4年制に編入するかがはっきりしない時期が
  あったが、結果として4年制に編入し、チームとしては助かったと言えるだろう。潮崎と陳微娜が2人
  抜けたら、さすがに痛いところだったろう。

  西岡は、「ラストに非常な強さを発揮する」ということが完全に定着した。リーグ戦、インカレのみならず、
  全日本団体までもラストでチームの優勝を決める決勝点を叩き出した。リーグ戦は通算10勝4敗
  16不戦と、特別賞には届かないだろうが、16不戦中には「2台進行の結果、消えた勝利」もあり、実質
  的にはチームへの貢献度は特別賞並みに、極めて大きい。出番が回ってきやすいダブルスでは14勝
  (10敗)の「ほぼ特別賞ペース」。やはり、常勝・淑徳の鍵を握っている選手と言える。

  今福は、去年は故障に泣かされた時期が多かった。1年前の春リーグでは、チームの21世紀初敗戦を
  決める屈辱的な失点も喫した。しかし、実力があることは誰もが知っているし、関東学生3位の実績が
  その一端を証明している。今年は単複フル起用も可能性が高く、やりがいも重圧も増すだろう。
  仙台育英高時代の同僚・平野(ミキハウス)は、一気に全日本チャンピオンとなり、世界へと活躍の場を
  広げている。今福だけではないが、渡辺(中央大)、杉田(専修大)ら、平野の「元チームメート」が揃う
  今の関東学連だけに、刺激を受けた「平野ジェネレーション」の活躍振りに注目したい。

  淑徳大の唯一の(?)不安材料は5番手の人材か?。他校が強力新人の補強を進める中で、何故か、今年の
  淑徳大には即戦力が加入しなかった。新人戦も、1部校では唯一「上位争いのカヤの外」といった状態
  だった。となると、末益あたりを中心に、佐藤、田中らを日替わり起用することになるのか?。末益は
  昨年末、北九州で行なわれた女子アジアカップに地元推薦(福岡の中村学園女子高出身)で出場した経験を
  生かせるか?。

  ダブルスは、藤井、西岡、今福、末益の4人で2ペアを組む事は確実だと思われるが、ペアリングはどう
  するか。潮崎の卒業に伴い、藤井が誰と組むかが注目される。四天王寺高時代から組んだことがある
  藤井・西岡組が新人戦優勝以来3年ぶりの再結成か?。あるいは別ペアーか?。去年組んでいた西岡・
  末益組が実績を残していないため、これを続けるのか解消するのかも判断が難しいところ。
  チーム構成上、ダブルスのどちらか1つは何とか取りたいだけに注目が集まる。

  潮崎分の単複の戦力ダウンはあるが、連続優勝は十分狙える淑徳大。1年前の春リーグの雪辱は成るか、
  注目される。


 東京富士大

  昨秋は、最後に残った1試合で「負ければ最下位」というピンチを切り抜け、終わってみれば、一転・2位
  となった東京富士大。2勝3敗の5校並びでは喜んでばかりもいられないところだったが、この順位が
  今春に生きてきそうな感じになってきた。

  富士短大時代から3年連続でキャプテンを務めるという貴重な体験をした湯原は卒業し、東富大の職員
  となった。コーチとして4年目のチーム統括役を務める。また、短期大学部だった元全日学チャンピオン
  の特別賞プレーヤー・劉テイテイは2年で卒業した。湯原と劉という2人の実力者が抜け、通常であれば
  戦力ダウンとなるところだが…今年の東富大はこれには当てはまらない。

  チームのエースはキャプテンの河村。関東学生と全日学で共に単複のランク入りを果たす安定した実力
  を見せている。リーグ戦は通算17勝9敗。同期の大畑、藤井、柏木に次ぐ勝ち数で、20勝ラインに
  到達する可能性は高い。(短大時代に既に特別賞を受賞しているため、再度の受賞はないが…)。
  今まで、タイトルには縁がなかったが、今年は「優勝チームのキャプテン」となる可能性はある。

  湯原と劉が抜けて、それでもなお「優勝が狙える」というのは…もちろん、新戦力が強い、ということだ。
  しかも、その数が凄い。15人のリーグ戦登録メンバー中、過半数の8人を1年生が占めている。

  その中で、最も期待されるのが、インターハイ3位の荻原だろう。新人戦でも単複でベスト4入りし、
  安定感をアピールした。1年前まではそれほど注目されていなかった選手だけに、成長する勢いが
  あるものと思われる。(なお、兄は大正大の主将・荻原典和。プチトリビア)

  武蔵野高から揃って東富大入りした島田と井ノ口は、ダブルスでも組み慣れたペアーのまま活躍できる
  強味を持つ。インターハイで団体初優勝を成し遂げた中心選手の2人だけに、チーム戦での戦い方、
  勝ち方も熟知しているだろう。特に島田は全日本団体で日本生命(梅村と岸田)から2点を奪う、驚きの
  大活躍を見せた。対戦相手からすれば、イヤなデータだろう。

  その他、インターハイランカーの茂木と濱島らが控えるが、出番があるかは微妙なところ。多分、他校で
  あれば、インターハイランカークラスの起用はほぼ約束されているのだろうが…。

  圧倒的な質と量の新入生に目を奪われがちだが、2年生の平田もいる。去年、1年生で定着していた
  レギュラーの座を2年目にして奪われるわけにはいかないだろう。

  驚きなのは、2年の森藤がベンチエントリーされていないこと。シングルスはさておき、左腕を生かした
  ダブルスで、河村と組んで関東学生と全日学で共にランク入り、去年のリーグ戦では平田とのペアで
  活躍していたのだが…。(昨秋、藤井(淑徳大)にリーグ戦のダブルスで初黒星をつけたのが、この平田・
  森藤組)。出番の有無以前に、15人枠から外れるとは思わなかった。

  森藤の不在により、ダブルスも読みづらくなった。島田・井ノ口組は当確か?と思われるが、もう1組は
  河村と誰かか?、それとも新人戦ベスト4の荻原・茂木組か?、はたまた…。人材が多いだけに、
  わからん。

  「淑徳大の18年ぶりの大学チームとしての全日本団体優勝」という話題の影に隠れがちだが、同じ大会で
  東富大もベスト4入りしていた。インカレで2年連続準優勝を果たしていることもあわせて、「打倒・
  淑徳大」のナンバーワン候補が東富大であることは疑いない。昨秋、2位だったことの意味…それは、
  今春の淑徳大との対戦が最終戦に組まれること。最終日に4戦全勝同士の対戦が実現すれば、プレー
  している側としても見ている側としても、最高の舞台となる。
  コーチの湯原は入学直後の平成12年春季に「富士短大としての最後の優勝」を経験した。以来、丸4年、
  事実上の「淑徳大1強時代」が続いている。淑徳大も東富大も、前身はそれぞれ短大(淑徳短大と富士短大)
  で、ある意味、因縁の対決と言える。「東富大としての団体初優勝」のチャンスは、大きい。
  西村監督は、NT監督としてドーハで日本女子の世界戦銅メダル獲得を成し遂げ、夏にはアテネ五輪に
  臨む。そこに上乗せして今年から関東学連の理事長に就任すると言う超多忙なスケジュールをこなす。
  この条件下で母体チームに久々の優勝をもたらせるかもトピックスの1つとなるだろう。


 日本大

  去年の春季リーグでは昭和35年の創部以来43年目の初優勝を飾った日本大。2部から昇格して来て
  2シーズン目での1部初優勝は、その2年前の淑徳大と同じパターンだったこともあり、「これからは
  淑徳・日大の2強時代か?、あるいは淑徳に取って代わって日大の常勝時代か?」と思わせたが…青森
  インカレでランク入りを逃した後、失速し、以後は中堅クラスに留まっている。

  今年もチームの主軸を担うのは、四天王寺高出身の2人、福岡と坂本(沙)だろう。

  福岡は全日学の単複で8強入りし、全日本でも注目の福原(ミキハウスJSC)をあと一歩まで追い込んだ。
  一時は組み合わせにも恵まれず、結果を残せない時期があったが、トップレベルの力は常にキープして
  いる。リーグ戦では、2部時代の5戦全勝に1部での12勝3敗を加え、現在通算17勝。ポイント計算
  の結果、あと4勝で特別賞確定となる。過去の実績からいっても可能性は十分あり、陳微娜(淑徳大)と
  同時に3年・春でのスピード確定を決める可能性は高い。

  坂本(沙)は、1年前の5戦全勝デビューが強烈だっただけに、去年後半はやや物足りない印象となったが、
  関東学生ベスト8、リーグ戦通算7勝2敗は決して悪い成績ではない。復調が期待される。

  福岡・坂本(沙)のダブルスは、関東学生で優勝を果たし、全日学でもランクをキープ。そして、何と東京
  選手権で優勝した。全日本以上のレベルとも言われる東京選手権での優勝は、価値が高い。リーグ戦では
  通算7勝3敗だが、全勝してもおかしくない実力だと見る。

  福岡、坂本(沙)の単複3ポイントに続くポイントゲッターとして計算されていたのは、去年は特別賞
  プレーヤーの張虹だった。が、これは卒業した。では、新戦力は?…と言うと、…新しい中国人留学生は、
  インターハイチャンピオンの肩書きを背負った劉一行。日大にインターハイチャンピオンが入学する
  のは平成4年の坂田倫子以来12年ぶりのこととなる。劉は、新人戦でも第1シードを守って優勝を
  果たし、早速、実力を見せた。一昨年、去年と、福岡と坂本(沙)が連続して決勝で敗れていた新人戦の
  女子シングルスのタイトルを3度目の正直で獲得した形となった。日大女子の新人戦優勝は42年ぶり、
  ということで、ある意味では創部直後以来の大物補強と言えなくもない。これなら、張虹卒業の戦力
  ダウンはあまり感じられないだろう。

  もっとも、現実的には上記の3人で常に単複4ポイントを全勝できるわけではないので、4〜5番手の
  出来がチームの浮沈を握る展開は多いだろう。主将の森門と3年の大橋がこれにあたることになる
  だろうが、去年同様、セカンドダブルスをこの2人で組む可能性が高いことも合わせると単複3ポイント
  に絡むこととなる。負けが先行している2人だが、何とかイーブンの成績で踏みとどまりたいところ。
  そうすれば、1年前の再現も可能性を帯びてくる。


 大正大

  大正大は、今年も大畑と孫博の2枚看板を軸に戦うことになる。この2人は去年の関東学生でワンツー
  フィニッシュを飾った実績を誇るだけに、当たりがつけば止めるのは難しい。

  キャプテンの大畑は、既に23勝6敗という成績をあげており、現役選手中で唯一特別賞を確定させて
  いる。同学年には藤井(淑徳大・19勝4敗)、柏木(中央大・19勝11敗)、河村(東富大・17勝9敗)、
  といった強豪達が揃っているが、普通に行けば、トップの座を脅かされることはないだろう。ただ、ここ
  半年ほどに限って言えば、(全日学のダブルス優勝というタイトル獲得こそあるものの)、全日学・単の
  ランク落ちに象徴されるように、「やや実績を落とし気味」というのが正直なところだろう。それと
  相反する様に、藤井、柏木らは活躍度を上げている。
  最終学年を迎え、同期生達には手が届かない通算30勝台を目指して、まずは今季4勝を得たい。
  また、ダブルスの通算成績が11勝10敗というのも、チームとしては厳しいところ。団体戦では孫博と
  組めないとは言え「全日学ダブルスチャンピオン」の肩書きは付いて回るだけに、何とか勝率を上げたい
  ところだろう。

  孫博は、関東学生のシングルス優勝に続き、尼崎全日学では単複2冠王に輝き、さらには東京選手権で
  準優勝する実力を見せた。2年連続のインターハイチャンピオンも、高卒後、故障などで1年間の
  ブランクがあり、大学入学後も、春先こそ「どれくらいの強さかな?」という感じはあったが、もう品定め
  する必要もない。個人戦で圧倒的な強さは実証された。ただ、リーグ戦通算は6勝4敗で、物足りなさは
  感じる。まだまだ、今後本領を発揮してくるものと思うが…。

  2人に続くのは西田姉妹。姉の梓は全日学でもランク入りし、最終学年にポイントゲッターとしての
  期待がかかる立場となった。妹の泉は、大畑と組んだダブルスでイーブンペースの勝ち負けを続けて
  いるが、シングルスが…通算6戦全敗。相手もあるし、惜敗もあるが、…チョット、全敗はキツい。
  実力はあるので初勝利は時間の問題ではあるが…。

  あとは、去年同様、佐藤の起用で決まりか?。新戦力・張暁は新人戦で早々に敗退し、孫博によほどの
  アクシデントでもない限り、出番はないだろう。

  平成7年秋季以来、丸8年間も関東リーグで優勝していない大正大女子。これは専大男子と同じ「かくも
  永き空白」。しかも女子では、この8年の間に他の1部校は全て優勝を経験している。9年目にして
  何とか…という願いはあろうが、駒不足の感もあり、正直言って優勝争いは厳しいだろう。ただ、去年は
  春秋共に2勝3敗の成績で、しかも春秋共に同成績の複数チーム間の結果でBクラス(春5位、秋4位)と
  いう結果に終わったが、今年はこれを上回り、Aクラスを狙える可能性は十分ある。
  男子も2年ぶりに1部に帰って来たが、思えば平成7年は春に男子が、秋に女子が優勝した「大正大
  イヤー」だった。久々に男女揃っての活躍にも期待したい。


 中央大

  近年、負け越しとBクラスが続いている名門・中央大。昨秋は、男女揃って5位と不振を極めた。
  2部落ちを味わった沼田らは卒業し、1部復帰後しか知らない選手達で今年を戦うが、勝ち越し・
  Aクラス入りを経験したのは2年前の「曹冬梅旋風」の時(H14・春)のみ。果たして、再度の上位進出は
  成るか?。

  エースでキャプテンの柏木は、リーグ戦通算19勝11敗と、特別賞に王手をかけている。今季中の受賞
  確定は確実だが、興味は同じ19勝で並ぶ藤井(淑徳大)とどちらが最終的に上位に来るか。仙台育英高
  時代のダブルスパートナーであった大畑(大正大・23勝)に追い付くのは他力本願でもあり、難しい
  だろうが…。
  しかし、4ヶ月前の全日本では、五輪代表の藤沼(ミキハウス)を破って単のランク入りをしたのをはじめ、
  単・女子複・混合複の3種目全てにランク入りする活躍を見せ、そのポテンシャルの高さを証明した柏木
  だけに、「不可能が可能になる」かも知れない。

  2番手は…誰とは断言しづらいが…渡辺か?。全日学でベスト8に入ったのには正直言って驚いた。
  全日本学生チャンピオン会からは最優秀新人選手賞を授与された。
  柏木との「仙台育英高OGダブルス」では、関東学生2位、全日学4位、そして全日本でも4位という
  素晴らしい実績を残しているが、リーグ戦では去年は柏木・米田組と高橋・渡辺組という別ペアで起用
  されていた。果たして、今年は「メダルペア」での起用は成るか?。
  また、仙台育英高時代に平野(ミキハウス)と組んでインターハイのダブルスに優勝していた渡辺は
  「平野ジェネレーション」の中でも最も注目したい1人と言える。

  米田は、昨秋4戦全勝の大活躍で敢闘賞を受賞し、その後、全日学ランク入りする活躍を見せた。これを
  キッカケに最終学年の今年も飛躍を続けられるか?。

  実際には今季の鍵を握るプレーヤーは、この選手かも知れない。…曹冬梅。
  2年前の春、新人戦単複2冠王と春リーグ5戦全勝のセンセーショナルな活躍で「曹冬梅旋風」を巻き
  起こした曹冬梅だったが、その後は故障などもあり低迷。去年は春リーグの初戦以降は敗戦と欠場が
  続いた。昨秋、中大が大苦戦を強いられた主因は、実質的に「唯一の外国人留学生選手がいないチーム」
  だったから、と言っても過言ではない。その「キープレーヤー」が今季は1年ぶりに復活すると言う
  情報がある。果たして、全盛期に対して何%程度のプレーが出来るのか?、注目度は当然、高い。

  新人では、岩村と大西が即戦力だろう。特に岩村は、インターハイの団体決勝ラストで武蔵野高の
  初優勝を決める決勝点を叩き出した。高校時代の同僚、島田・井ノ口は東富大に進んだが、ライバルと
  しての対戦は実現するか?。

  ダブルスは、柏木絡みの1ペア(柏木・米田組or柏木・渡辺組)と、セカンドダブルスは…新人ペアの岩村・
  大西組か?。


 青山学院大

  男子の大正大同様、2年ぶりの1部復帰を果たした青山学院大はダブルスの名手であった加登、小森が
  卒業した。が、戦力的にはダウンとは言えない。その理由は…東富大同様、もちろん新戦力が強いから、
  だ。

  新戦力の前に残存戦力を見てみると、主将の山本と、3年の村守は1部で勝ちを経験しているだけに
  今季も心強い戦力となる。山本は過去に2回、関東学生でランク入りしているだけに、特に期待できる。

  で、新戦力は、と言うと、代、大槻、阿部、山崎、の4人。この4人が組んだ2ペアのダブルスは、新人戦で
  決勝同士討ちを演じた。優勝の代・大槻組(秀光中等教育出身ペア)、2位の阿部・山崎組、共に、このまま
  リーグ戦で起用しても十分通用するだろう。去年、起用された山本・大和田組、小林・福山組とも合わせて
  どのペアリングでどう起用されるかも注目される。また、シングルスでも大和田や福山は新人勢と起用
  機会を争うことになるだろう。

  今年から、渋谷美保新監督が就任した青学大。言わずと知れた、星野美香選手と並ぶ約20年前の青学大
  黄金時代を築いた名選手である。そう言えば、渋谷監督が選手時代も青学大は2部を経験し、星野選手の
  加入後、一気に1部復帰、インカレ優勝、1部優勝…と、黄金時代を築き上げた。今回は一気に優勝と
  いうのは難しいだろうが、中堅以上を狙えるだけのチャンスはあるだろう。


女子2部

  創部51年目にして初めて2部降格を喫した専修大は、「即1部復帰」を至上命題として今季リーグ戦に
  臨む。戦力的に2部で最も優位であること自体は疑いないが、「絶対」の強さかと言うと、微妙なところ。
  エースはもちろん、全日学4強のトン舟。去年は、関東学生で取りこぼしたが、それ以外は新人戦の単複
  2冠王に秋リーグ5戦全勝と、合格点の成績だった。今年も引き続き、活躍が期待される。
  去年は、トンの孤軍奮闘の色合いが強かったが、今年、これを強力にサポートする大物新人が加わった。
  それが、元全日本一般ベスト8の実績を誇る杉田。全日本ジュニア準優勝、インターハイベスト4という
  高校トップレベルの成績を引き下げて四天王寺高から去年、一旦ミキハウス入りしたが、これを辞め、
  今年、専大に入学して来た。新人戦ではベスト4と、シード通りの成績だった。実質的に1年間の
  ブランクがあるが、復調すれば去年の孫博(大正大)並みに実力を発揮し始めるか?。
  小学校時代、城山クラブで同期だった平野とは、中学・高校では「四天王寺vs仙台育英」というライバル校の
  好敵手関係となり、ミキハウスで再び同僚となり…そして再び「社会人と大学生」という全く別の道に
  分かれて現状に至る。今福(淑徳大)や渡辺(中大)といった仙台育英高時代の同僚とはチョット違う
  関わり方の「平野ジェネレーション」の1人だ。
  4年生の伊藤と犬伏、そして3年の河野は単複でチームの主軸を担うことになるだろう。1部では負けが
  先行する苦戦を免れなかった3人だが、2部であれば当然3勝以上をあげる力は十分持っている。
  ダブルスは、伊藤・犬伏組と河野・杉田組か?。
  普通、1部からハプニング的に2部落ちしたチームは、2部優勝は当然で、1部復帰の入替戦を視野に
  入れて戦う。勿論、今季の専大も入替戦は視野に入れて戦うことになるが、2部優勝が「絶対」かと言うと
  一抹の不安はある。それは、早大と筑波大が2部校としては異例の補強をしていること。この結果、
  2部とは言えトップの数名は1部に全く劣らないレベルの選手が揃った。場合によってはかなりの
  激戦も予想される今季の女子2部と言える。

  3季ぶりの2部優勝を狙う早稲田大は、インカレランク校でもあり、強い。キャプテンの仲村以下、
  梶原、田中といった上級生に、秀光中等教育から加入して来た新人の多田、宮本の2人を加えて戦う。
  全日本ジュニアで4強の多田、8強の宮本を同時に補強したのには驚いた。男子の下山、時吉、久保田
  とも併せ、今年の早稲田の補強ぶりは凄い。

  日体大は、全日学ランカーの韓国人留学生・李孝心を軸に、関東学生ランカーの川口ら中堅勢を揃えて
  戦うことになるが、専大、早大、筑波大が大型補強に成功していることもあり、今季はAクラス入りが
  難しいかもしれない。日女体大、東女体大との「体育大学対決」には勝つとして、補強組の内、どこかに
  勝てるか?。2勝3敗だとBクラスの4位となる可能性が高いが…。

  日女体大は残念ながら今季は東女体大と女子体育大学同士で最下位争いをする可能性が高い。いかん
  せん、タレント不足の感は否めない。

  筑波大は、意外な大型補強を見せ、一躍優勝争いに加わってくることとなった。何と言っても、元インター
  ハイチャンピオンの伊藤は強い。ナショナルチーム候補レベルだ。新人戦でも第2シードを守っての
  準優勝だった。さらに、日大岩瀬高から全日本ジュニアベスト8の中村とインターハイランカーの野中
  も加入した。例年、東山高から中堅レベルを1人ずつ補強していた男子は、今年新戦力なしだったが、
  女子に一気に3人も入ってくるとは…予想外だった。これに2年の重本を加えると、2部ではトップ
  レベルの戦力となる。専大、早大に対しても、オーダーによっては勝機はある。
  思えば、2年前のインターハイ準決勝で伊藤はトン舟に際どく勝って、その後の優勝に繋げていた。
  トン舟が負ける可能性がある選手が2部リーグにいるとは…普通じゃ考えられないことだ。
  かつて、米倉、今坂、白石らで関東1部やインカレの中堅争いをしていた筑波大女子。彼女らの卒業で
  その後、一旦3部まで落ちたが、いよいよ復活モードに入って来た。あの時代の再現が成る可能性も
  ある。

  東女体大は最下位脱出を狙うが現実的には厳しい。勝利があるとすれば日女体大との「女子体育大学
  対決」か?と思われるが…、3部との入替戦を半分視野に入れながらの戦いとなるか。


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