平成16年度・春季・関東学生リーグ戦の予想

 5月6日(木)、7日(金)、17日(月)〜19日(水)の5日間、代々木第2体育館において行われます
 「平成16年度・春季・関東学生リーグ戦(1・2部)」の予想をアップします。

 今シーズンは2日目と3日目の間が約10日間空く変則日程のため、会場設営、及び撤去が多く、試合
 時間が前後します。
 日程は全てウイークデイですが、5/7(金)、19(水)以外は8時頃まで試合が行なわれている可能性
 があります。
 平日の学校帰り、仕事帰りの方も足をお運びいただき、大学卓球界トップのプレーを、是非、ご観戦
 下さい。

 会場の代々木第2体育館は、JR山手線・原宿駅、及び地下鉄・千代田線・明治神宮前駅より徒歩
 5分です。
 入場料は、一般600円、大学400円、高校生以下無料です。


男子1部


 明治大

  去年は、春秋10戦全勝で春秋連覇を達成した「王者・明治大」。しかし、柳田並木藤井、門野、足立
  の5人が卒業し、戦力の大幅ダウンは認めざるを得ない。去年の主力で残っているのは川口ただ1人、
  という状態。ちょうど1年前は中央大が同じように渡辺(隆)ら、主力5人の卒業で、去年は苦汁を飲む
  こととなったが、今年の明治は形としてはこれと同じ。正直言って3連覇は非常に厳しいだろう。
  (特に33勝をあげていた柳田と20勝の並木の「特別賞コンビ」の穴は、あまりにも大きい)。

  エースは当然、去年までの主力の唯一の残留選手であり、キャプテンでもある川口。去年の川口は
  俗に言う「大化け」した。春秋のリーグ戦と夏のインカレで、シングルスに14戦全勝という大活躍。
  1年を通じて団体戦での圧倒的な強さを示した。リーグ戦通算成績も1年前の6勝8敗から一気に
  15勝8敗という特別賞ペースに転じた。今季5戦全勝で特別賞を確定させる可能性は高くはない
  ものの、「当確ライン」にまでは行くだろう。単複起用でチームの命運を担う可能性も大きい。
  ポスターとプログラムの表紙にもなり、選手宣誓も行なう川口だけに、戦績面でも今シーズンの「顔」と
  なれるか?、注目される。

  川口と並びチームを引っ張る4年の清水は、去年、関東学生ベスト4の実績を持つ。但し、それ以外の
  実績には乏しく、未知数な部分は多い。3勝出来るかが、一つの目安となるだろう。

  2〜3年生には実績のある選手が少なく未知数な面は多い。むしろ期待は1年生勢にかかる。

  足立(卓也)は、兄の泰志の卒業と入れ替わりで入学してきた。左利きの利点を生かし、インターハイ
  ダブルス2位という実績を引き下げての加入だったが、新人戦のダブルス優勝で早速、その実力を
  証明して見せた。その他、日高はインターハイランカーの肩書きを持っているし、松山は足立と組んで
  新人戦のダブルスを制している。今後、「ニュー明治大」を背負って行くことになる1年生達だけに
  注目を集める。

  ダブルスも多数の卒業生の影響で今年は新ペアーでの戦いとなる。
  川口は、並木や藤井と組んで通算11勝7敗という実績をあげており、ダブルスのうまさに定評がある。
  個人的には川口を軸としたペアリングになると予想する。最も考えやすいのは、川口・足立組か?。
  新人戦の優勝ペア、足立・松山組の起用もあり得ないことではないが…。

  春季リーグでは過去8年間で実に7回の優勝を遂げている明治大。思えば5年前の平成11年の春季
  には、遊澤、倉嶋、神が揃って卒業し、「かなりピンチ」という前評判だったが、これを覆して優勝していた。
  ただ、当時は何だかんだ言っても吉山も木方もいたので、優勝してもおかしくはなかった。今回は、あの
  時よりもはるかに厳しい状況と言えるだろう。
  果たして、男子最多の28回の優勝を成し遂げたチーム力を発揮して、「明治の底力」を見せられるか?。


 専修大

  名門・専修大は気付けば実に丸8年も優勝から遠ざかっている。8年って…学生が2周り入れ替われる。
  昨秋には女子部が創部51年目にして初めて2部降格となり「男女揃って1部から落ちたことがない
  唯一の大学」という伝統も途切れた。男子部だけで57年目(113シーズン目)の1部リーグに臨む
  こととなる。(ここのところ、OB会などに行っても、「ヤバイ」という危機感は強い。解決策は簡単には
  出てこないが…)

  大谷、石原、(さらに伊藤、駒場ら)が抜けた今年は、キャプテンの山城とエース格の原の2枚看板を単複の
  軸に据えて戦うこととなる。シングルスの戦績は十分満足とは言えないものの(山城は通算6勝8敗の
  負け越し、原は5勝4敗)、2人で組んだダブルスは、去年、関東学生と全日学で連続優勝を果たしており、
  今年も活躍が期待できる。(昨秋も5戦全勝で通算8勝2敗)。団体戦の要と言われるダブルスに期待が
  持てるのは好材料だ。

  中堅クラスには阿部、川口、猪本、高宮らが並ぶ。関東学生のランク入りを狙うレベルの選手が揃って
  いるだけに、他校のエース格相手には厳しいかも知れないが、3番手以降同士の対戦となれば互角以上
  の戦いは期待できる。

  新人では立石と宇都野あたりに出番がありそうだが、先の新人戦では上位進出は成らなかった。この
  春リーグを実質的な大学デビューの活躍の場としたいところ。

  女子部の早期1部復帰を目指す専修大。その時、男子はチャンピオンチームとしてこれを迎え入れたい
  ところだが…。現実的には厳しいが、ノーチャンスではない。再び男女同時に試合前の校歌を斉唱する
  時、「HERO」でいられるか?。


 埼玉工業大

  昨秋、初のAクラス入り(3位)を果たした埼玉工業大。今年もこの位置をキープしたいところでは
  あるが、現状は厳しいものがある。

  去年はインカレでも一昨年の準優勝から一転してランク落ちを喫した。個人戦でも、関東学生と全日学の
  両大会で単複共にランク入りは無しに終わった。リーグ戦プログラム中の選手紹介用の戦績欄には、
  過去1年分の主だった実績を書くことが多いが、今回の埼工大は去年1年間のノーランクの影響で
  当初は白紙状態だった。1部最下位クラスには、たまに見られる現象だがAクラスチームでは滅多に
  ない。余りにも寂しいので、1年以上遡って、戦績を埋めたが…。

  今年もエースは阮震杰で間違いない。関東学生と全日学の2大会でランク入りを逃したとは言え、元
  インターハイチャンピオンで去年の新人戦チャンピオン。リーグ戦で春秋共に4勝1敗の通算8勝
  2敗は好成績だ。今季も孤軍奮闘に近い状態となることが予想されるが、どこまで勝ち続けられるか?。

  キャプテンの鈴木と、2年前の関東学生ダブルスチャンピオン・有本の単複3点はチームの命運を握る。
  ただ現実的には2人のダブルスは9勝9敗のイーブンに過ぎず、有本のシングルスは4勝9敗。厳しい
  数字が苦戦の予想を物語っている。

  期待の新人は沼田。新人戦では(周囲のシード勢が自滅して消えて行った好運もあり)、ベスト4入りを
  果たした。これで出番は約束された。3勝をメドに、新星の活躍が期待される。

  あとは、岡崎、大和田の2年生勢の起用が予想される。ただ、なかなか勝つのは簡単ではないかも知れ
  ない。

  楽観できる要素はないが、思えば去年の秋季もほぼ同じようなチーム状態から、結果的に初の3位を
  手に入れた埼工大だけに、悲観する必要もないのかも知れない。下手な予想を覆す活躍が出来るか?。


 早稲田大

  古豪・早稲田大は、今年創部80周年を迎える。関東学連でさえ、今年創立77年目なので、学連組織
  より3年早く活動を開始していることになる。この超伝統校が、区切りの今年、台風の目となる。

  エースの中野は、現在、関東学生チャンピオン、そして全日学3位。青森大勢が上にいるが、名実共に
  「関東最強の男」と言える。この爆発力を持続できれば、今年も大活躍が期待できる。

  頂点を極めた中野以外にも、各学年に去年の関東学生ランカーがいる「層の厚さ」が早大の強味。
  4年にはキャプテンの羽賀、3年には中野の高校時代からのダブルスパートナーでもあり、単複に
  渡って活躍を続ける岸川、2年にはコンスタントに勝ち上がる阿部、といった具合に…。
  これだけでも、既に他校と比べて優勝候補筆頭と思われるのだが、さらにその上に加えて…新戦力が
  凄い。

  下山、時吉、久保田の高校のトップクラスが3人揃って入学してきた。「トップクラス3人」と聞いて
  個人的に思い出すのは、平成2年の平、糀谷、小笠原。一昨年の中野、岸川、岩村も3人だが、「トップ
  クラス」を「全国大会のシングルスで優勝を狙えるレベル」と想定すると、岩村はどうかな?という気は
  するので…。平はインターハイや全日本ジュニアを制していたし、糀谷や小笠原は決勝まで行っていた。
  中野、岸川も全日本ジュニア2位。で、下山はインターハイ2位、時吉は全日本ジュニア2位。久保田を
  「全国優勝を狙える」と考えるかどうかがチョットあるが…。
  ともあれ、この新人勢は、既に新人戦でその実力を発揮し、3人揃ってベスト8入り。結局、決勝で同士
  討ちを演じた結果、第1シードだった下山が、第2シードだった時吉に勝って優勝した。シード順通りに
  勝つということは、大会前の周囲の評価から、大会後の結果まで、一貫しているということで、つまりは
  「格が違う」ということだ。

  羽賀、中野、岸川、岩村、阿部、下山、時吉、久保田…主力は8人。この内、2人はベンチを温めることに
  なる。インカレでは誰か1人がメンバー定員(7人)から落ちる。Bチームを作らないと勿体無く
  思えるところは青森大に対抗できる戦力になった証拠か?。

  ダブルスも、過去2年間は中野・岸川組で決まりだったが、今年からは下山・時吉組も考えられる。
  新人戦では第1シードを守れずベスト4に留まったが、2年前の中野・岸川組も状況はほぼ同じ。
  その上、下山には左利きという利点と全日本混合複準優勝という実績がついている。実際にはどういう
  起用になるかはわからないが、いずれにしてもいろいろなオプション、可能性があるということは、
  相手チームからしてもイヤだし、自チーム内においても良い競争と緊張感を保てるだろう。

  正直言って、多分、今シーズンは早稲田大が平成12年秋季以来7季ぶりの優勝するものと思われる。
  チーム全体が最も刺激を受けている時だし、新人にも高校時代の貯金が十分残っている。ただ、関東
  では勝てても青森大勢に勝つことは至難の業だろう。そして秋以降は…わからない。そう思うのは、
  自分が大学生だった頃の印象が強烈に残っているからだろう。
  平成2年の時、3人を補強した早大を見て、「リーグ戦8連覇(4年間完全優勝)か?」、「インカレ4連覇
  か?」と騒いでいた。そして、入学直後の春リーグでは確かに5戦全勝優勝したが、その夏のインカレ
  決勝で専大に敗れて優勝を逃して以降、結局、リーグ戦でもインカレでも優勝はなかった。それどころか
  平成4年(3人が3年生)の春のリーグ戦では最下位になった挙げ句、2部落ちまでして秋の1シーズン
  を過ごしている。
  10年以上前の話がどれだけ21世紀の今に通用するのかはわからないが、「油断大敵」、「慢心禁物」は
  普遍だろう。坂道を昇っていく時は遅くても、転がり落ちる時は一瞬だ。


 中央大

  中央大は、去年は「渡辺(隆)ら、大量の卒業生の穴を埋め切れなかった年」という印象が強かった。
  2年連続で優勝し、縁起が良かった秋リーグで、昨秋は5位にまで落ち込んだ。だが、逆にこの1年間で
  それまで出場機会に恵まれなかった選手達が経験を積み、活躍も見せた。モチベーションを上げ、今年は
  再浮上を狙う。

  エースは今年も田中だろう。個人戦でも常に上位に進出してくる安定した実力を誇る田中は、リーグ戦
  通算も14勝6敗で、現役男子中では「最も勝てる選手」と言える。ただ、なぜか過去2年とも、秋リーグ
  では5戦全勝なのに対し、春リーグでは2勝3敗の負け越し。単なる偶然だとは思われるが、チョット
  気になる。

  4年生トリオの白神(宏)、野田、溝口、そして3年の河又は勝ち負けほぼ五分のペースで来ている。
  キャプテンの白神(宏)は、弟の俊佑の新加入を良い刺激として最後の年に一段の飛躍をしたいところ。

  新人の白神(俊)と森下は、2人揃って新人戦はベスト8。高校時代の実績から言って、2人とも即戦力
  と期待される。井内が卒業した分の穴は十分に埋まっていると言えるだろう。

  ダブルスは、田中・河又組、野田・田中組、白神(宏)・河又組、といったペアが起用されてきたが、なかなか
  勝ち星は伸びていない。今年は、どのようなペアリングをメインに据えるのか?。インターハイの
  ダブルスチャンピオンである白神(俊)を使うというアイデアもあるが、その場合、パートナーは誰か?。

  田中の獅子奮迅の大活躍+周囲のサポート、というのが勝利の基本パターンであろう中央大。
  果たして復調は成るか?。


 大正大

  2年ぶりに1部に復帰した大正大。久々のトップステージでの活躍に期待がかかる。

  キャプテンの荻原と左腕の田野辺の2人は、去年に引き続き、単複での活躍が期待される。実際、昨秋の
  2部リーグでの2人の単複計13戦全勝(加えて、入替戦でも2人は単複で計3勝。よって事実上、16
  戦全勝)は2部優勝・1部昇格の原動力だった。
  この強さは2部限定ではない。荻原が関東学生で単複のランク入りを果たしていることからもわかる
  通り、1部でもかなりの成績を残す可能性がある。単は2年連続ランクだし…。
  田野辺は、昨秋の入替戦で1部昇格を決める決勝点をその手で叩き出した。貴重な経験が力になる。

  そして、今年の大正大の目玉は何と言っても元インターハイチャンピオン・ハオ強の補強だろう。
  (そのインターハイも、1年で単、2年で複、3年で団体と、年を変えての3冠制覇)。
  恵まれた体格から放つパワードライブで、新人戦の準決勝でも優勝した下山を大いに苦しめていた。
  あれが事実上の決勝戦だったか?という感じもする。今後4年間、早大の同期生達にとって最大の
  ライバルとなるであろうことを予感させるに十分なハオの活躍だった。

  大正大は歴史的にも中国人留学生選手が多く在籍していたが、近年では馮海涛(H10〜H13)を最後に、
  ここ2年(H14〜H15)は中国人不在だった。そしてそれとシンクロするように、この2年間はチームも
  2部落ちを味わうなど、低迷してきた。ハオ強の加入で、大正大がかつての栄光を再び取り戻せるかも
  注目される。

  4番手以降は、広森、大原、伊勢田らの布陣で戦うことになろう。1部では苦戦は避けられそうにないが、
  それぞれ個々人が勝率5割を目指せば、チームの中堅以上キープ(Aクラス入り)に希望が出てくる。


男子2部

  丸2年間守り通した1部の座をついに陥落した筑波大。4年生の勝、寺島らにとっては2年半ぶりの、
  3年生以下にとっては初の2部での試合となる。今年の筑波大は女子が2部校としては異例とも
  思われる凄い補強をしたのに対し、男子は補強なし。宮坂卒業の穴が大きく空いている。
  エースは全日学ランカーの菊池だろう。1部では2年間で通算4勝11敗だったが、2部では3〜4勝は
  期待できる。あとは、キャプテンの勝、寺島、森門らをポイントゲッターに戦うことになるだろう。
  正直言って、この戦力では、2部でも優勝候補筆頭ではないと見ているが、インカレランク校であると
  いうこと、1部を経験してきたということ、などが上手く作用すれば勿論、チャンスは十分にあるだろう。
  合言葉は「女子部に負けるな」か?。

  個人的に、2部の優勝候補筆頭と見ているのは駒沢大。エースの田中をはじめ、藤本、伊東と、2年生に
  タレントが揃っている。全日学ランカーで、関東学生は単複共にベスト8と、2部でプレーしているのは
  もったいない。また最近、伊東が全日本で世界選手権日本代表の村守(青森大)を破るなど、急激に実績を
  上げており、注目される。キャプテンの三浦以下、上級生にも実力がある選手がいる。
  あとは、毎回「優勝候補筆頭」と噂されながら実現に至らないところで欠けている「何か」を探して
  プラスしたいところ。(それが簡単に出来れば苦労しないのだが…)

  青学大は、昨秋「最下位決定戦に勝ったら3位が転がり込んで来た」という展開で、Aクラス入りを
  果たしたものの、基本的には苦戦を免れないチーム力と言える。男子の上位校では異様にも映る部員
  数の少なさは今年も変わらず。登録メンバーは9名。これで6単1複を戦うのは厳しい。戦力的には
  2部ながら30勝をあげていた大エースの今林が卒業し、大幅ダウンした現実は認めざるを得ない。
  キャプテンの木村以下、何とかやりくりして戦うしかないが…。1部復帰を果たした女子部の背中は
  遠ざかる。

  去年の春、大混戦を制した日本大は、1年前の優勝の立役者・主将の佐々木と福岡の2人が残っている
  だけに期待は出来る。3年生トリオの大森、藤沢、森田も実績はある。1部で優勝争いを繰り広げる
  女子部に負けない活躍を期待したい。(しかし、筑波大、青学大、日大と、「女子部に負けるな」って感じの
  男子部が多いな、今季の2部は特に…)

  法政大は、去年は春4位、秋5位という思わぬ不振だったが、一昨年の優勝などを経験している4年の
  田中、高木、3年の三枝(靖)らが残っており、当然、上位を狙う力はある。三枝(正)も入学し、兄弟での
  活躍も話題のひとつ。優勝を狙うのは簡単ではないが、最低でもAクラス復帰は果たしたいところ
  だろう。

  国学院大は、日体大に勝って2部復帰を果たしたものの、2部では苦戦が続くものと思われる。
  何とか最下位は回避したいところだが、現状は厳しいかもしれない。最下位になった場合、入替戦は
  韓国人留学生・崔が加入した日体大との対戦が予想されるだけに…。


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