平成16年度・春季・関東学生リーグ戦(1部)の模様


大会4日目・5/18(火)

男子1部

早稲田大vs中央大

  勝てば最終日を待たずに優勝が決まる早稲田大は、トップに関東チャンピオンのエース・中野を起用し、万全の体制。今季も、ここまで3戦全勝だった。対するは、東山高出身で中野の後輩にあたる新人の森下(中央大)。今季、ここまで1勝2敗。誰が、どう見ても中野の勝ちを予想する対戦だったが…勝負はやってみなければわからないものだ。全ゲームが競ったスコアとなり、奇数ゲームは森下が、偶数ゲームは中野が、それぞれ取った末、フルゲームへ。最終・第5ゲームも終盤までもつれた。ラストサーブを握っていた中野だったが…結果は11-9で森下の勝利!。ビックリした。「早大、独走優勝」のシナリオが崩れ始めた瞬間だった。

 2番は左腕対決・下山(早稲田大)vs田中(中央大)。新人戦優勝のゴールデンルーキー・下山に対して、実力はありながら何故か春リーグは成績が伸びない中大エースの田中。実力伯仲の戦いは、競りながらも下山が2−1と王手をかけたが…。

 田中は、第4・第5ゲームをいずれも11-8で際どく制して3−2の逆転勝ち!。流れは中大に大きく傾いた。

 3番は、羽賀(早稲田大)vs河又(中央大)。早大キャプテンの羽賀は、第1ゲームを先取し、このまま中大に傾いている流れを引き戻したいところだったが…。

 今シーズン好調の河又が第2ゲームをジュースの末、奪ってから調子を上げ、3−1で羽賀を破った。この時点で河又は今季3戦全勝。(結果的には、翌日の最終戦も勝って4戦全勝でMVPを受賞することとなった)

 4番ダブルス・中野・岸川組(早稲田大)vs田中・白神(俊)組(中央大)。まさかの「前半3−0」という展開を受けての戦いとなった。中野はエースとして単複2敗は絶対出来ない。一方の中大側は、当然、一気に勝負を決めたいところ。

 第1ゲームは早大ペアが取ったが、第2ゲームからは中大ペアが競り合いのゲームを連続して奪う。そして…第4ゲームを中大ペアが11-8で取った時、中大の4−0ストレート勝ちが決まった!。試合前、一体誰がこんな結果を予想しただろうか?。

早大は、目前と思われた優勝に自力では手が届かなくなった。一方、中央大は翌日の最終戦(大正大戦)に勝てば優勝、という状態になった。ただ、中央大は、2日目に明治大に0−4ストレート負け、3日目にも今季不振の専修大に際どく勝っており、すんなり最後を締められるかはこの時点では疑問符付きだった。(結果的には4−0ストレート勝ちで、メチャクチャすんなり行っていた)

明治大vs埼玉工業大

 トップで日高(明治大)が阮震杰(埼工大)に1−3で敗れた後に続く2番は、平屋(明治大)vs岡崎(埼工大)。新人・平屋は 「11-8」×2で2ゲームを連取したが、今季好調の岡崎は「11-9」×2で2ゲームを連取し返し、試合はフルゲームへ。最終・第5ゲーム、平屋は10-8からジュースに追い付かれたが、最後は12-10で際どく逃げ切っていた。岡崎は前日のハオ強(大正大)戦に続いてのフルゲームジュースでの惜敗となった。

 3番は、川口(明治大)vs沼田(埼工大)。明大のキャプテン・川口は、埼工大期待の新人・沼田に対していきなり7-0の強烈な洗礼を浴びせた。結局、川口が3−0ストレートで沼田を一蹴した。(第3ゲームは11-3だった)

 接戦が予想された4番ダブルス、川口・足立組(明治大)vs鈴木・有本組(埼工大)は、意外にも3−0ストレートであっさり明大ペアが勝ち、チームも3−1の王手となっていた。

 5番、足立(明治大)vs大和田(埼工大)戦。第1ゲームは11-3で新人・足立が完勝した。2ゲーム目からは接戦となったが、結果は3−0ストレートに終わった。

結果的に、2番の大接戦がターニングポイントとなり、3〜5番を明大勢が全て3−0ストレートで勝って勝負を決めた。埼工大は、結局、阮震杰の孤軍奮闘という形に終わった。

専修大vs大正大

 試合前、校歌を斉唱する専修大・男子。ここまで3戦全敗で最下位の危険性が高まっていた。

トップでは、原(専修大)が1−3で荻原(大正大)に敗れた。これで、今季ここまで、原は4戦全敗。一方、荻原は4戦全勝となった。

 2番、高宮(専修大)vsハオ強(大正大)。ここは元インターハイチャンピオンのゴールデンルーキー・ハオ強が3−0でストレート勝ちした。

 しかし、2人の身長差は何十センチ?。遠近感が狂ってくる。

 3番、猪本(専修大)vs寒川(大正大)。勢いに乗る大正大側は、ここでも寒川が2−1とリードし、第4ゲームもジュース入り。ここを寒川が取り、前半が3−0となったら、8割以上、大正大の勝ちが決まるところだった。そしてそれは、事実上の専大最下位を決定付ける意味を持つものだったが…。何とか猪本は14-12でジュースアゲインを繰り返したこのゲームに競り勝つ。最終・第5ゲームも11-8で猪本が競り勝ち、薄氷を踏む勝利で専大は首の皮をつないだ。

 4番ダブルス、山城・原組(専修大)vs荻原・田野辺組(大正大)。トップで原が荻原に敗れていたが、ダブルスは別モノ。3−0ストレートで専大ペアが勝っていた。全日学チャンピオンペアの活躍で、チームとしても2−2のタイに持ち込んだ。

 5番、阿部(専修大)vs田野辺(大正大)。田野辺は初日の明大戦でカットの平屋に逆転で敗れていた。今日の対カットはどうか?と思われたが…。

 結果は3−0で阿部の完勝。去年、2部で活躍を見せていた田野辺は、1部の洗礼で今季のシングルスは3戦全敗となった。

 6番、山城(専修大)vs広森(大正大)。冷や汗をかいた3番から一気に逆襲の王手をかけた専大。ここでキャプテン・山城が負けるわけにはいかない。3−0ストレートで広森を一蹴し、専大は4−2でようやく今季初勝利を手にした。4〜6番は3試合連続のストレート勝ちで、3番の第4ゲームから11ゲーム連取という離れ業を見せていた。

この日の最下位決定は免れたものの、依然として専大は最も不利な立場にあった。最終日の明大戦に負ければ即最下位決定。勝っても埼工大の勝敗如何(いかん)では勝率計算に持ち込まれる、という状況だった。

女子1部

淑徳大vs日本大

3戦全勝の2校・淑徳大と日本大が4日目に対戦…1年前と同じ展開となった女子1部。1年前は日大が初優勝を決めたが、今年はあの時の再現か?、それともリベンジか?。 事実上の優勝決定戦の幕は切って落とされた。

 1番で大橋(日本大)が末益(淑徳大)に3−1で勝った後、2番で エース対決が実現。四天王寺高の先輩・後輩でもある藤井(淑徳大)vs福岡(日本大)。全日本2位など、今や日本屈指の強豪となった藤井に対し、福岡も学生界では日本のトップクラス。まさに頂上対決。藤井が先行し、福岡が追い付き…で、1−1、2−2。勝負は最終・第5ゲームまでもつれ込んだ。予想にたがわぬ、実力伯仲の好ゲーム。

 王子サーブを含む各種の変化サーブから先手を取る福岡が、ファイナルゲーム を10-7とマッチポイントを握ったが、藤井はジュースに持ち込む。が、最後は12-10で後輩・福岡の勝利!。
既に特別賞を確定させている藤井だが、前日の孫博(大正大)戦に続く敗戦を喫した。藤井が関東リーグ戦で連敗するのは4年目にして初めてのことだった。一方、福岡は今季ここまで4戦全勝。2部時代の成績も含め、この勝利で3年の春季ながら早くも特別賞受賞を確定させた。

3番ダブルスで福岡・坂本(沙)組(日本大)が田中・末益組(淑徳大)に3−0ストレートで勝ち、チームスコアも3−0となった時点で、95%「勝負あり」だった。仮にラストまで回っても、劉一行(日本大)vs佐藤(淑徳大)では…。ただ、淑徳大は、仮にこの日大戦に負けるにしてもラストまで持ち込めば、翌日の日大vs大正大戦の結果によっては「4勝1敗の3校勝率計算」の末の優勝の可能性が数%残るところだったが…。

 4番は今季ここまで3戦全勝同士の対戦・陳微娜(淑徳大)vs坂本(沙)。陳微娜は、福岡同様、3年の春季ながら早くも特別賞受賞を確定させていた。この時点で1部通算20勝1敗は、凄い成績。

 しかし、この試合をモノにしたのは坂本だった。3−1で陳を圧倒し、チームの勝利を決める決勝点を叩き出した。(坂本は翌日の最終戦も単複2勝をあげ、結局、今季は単複10戦全勝。文句なしのMVPに輝いた)

日大、淑徳大に4−0ストレートで完勝!。しかし、ストレートとは…驚いた。この時点で淑徳大の優勝はなくなった。やはり、今福の故障欠場は大きかった。

大正大vs中央大

 淑徳大の敗戦で、最終日に日大戦を残す大正大には自力優勝の可能性が復活した。…が……、その大正大は、ここまで3戦全敗で最下位が危惧させる立場にあった中央大に常に先行される苦しい展開の試合を強いられていた。全日学2冠王の孫博が柏木に敗れたこともあり、ついに2−3と王手をかけられて6番を迎えた。佐藤(大正大)は米田(中央大)に善戦するも…最後はジュースのゲームを落として敗れた。この瞬間、日大の2シーズンぶり2度目の優勝が決まった。大正大の自力優勝の可能性は1時間で消えた。

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