平成16年度・秋季・関東学生リーグ戦の予想 9月6日(月)〜10日(金)の5日間、代々木第2体育館において行われます「平成16年度・秋季・ 関東学生リーグ戦(1・2部)」の予想をアップします。 今シーズンは、9月1日(水)〜5日(日)にハンガリーで行なわれる「第15回世界大学選手権」に1部 リーグから計7名の選手が出場するため、これを考慮して変則日程となっています。 世界大学代表選手の帰国は9月7日(火)の予定ですので、 9月6日(月)〜7日(火)は、2部の試合を2試合ずつ(2日間で第1戦〜第4戦) 9月8日(水)〜9日(木)は、1部の試合を2試合ずつ(2日間で第1戦〜第4戦) 9月10日(金)は、AMに2部の最終戦、PMに1部の最終戦、 をそれぞれ行ないます。 日程は全てウイークデイですが、最終日の9/10(金)以外は7時頃まで試合が行なわれている可能性 があります。 平日の学校帰り、仕事帰りの方も足をお運びいただき、大学卓球界トップのプレーを、是非、ご観戦 下さい。 会場の代々木第2体育館は、JR山手線・原宿駅、及び地下鉄・千代田線・明治神宮前駅より徒歩 5分です。 入場料は、一般600円、大学400円、高校生以下無料です。 女子1部 日本大 去年に続いて春季リーグ戦を制した日本大。しかも、勝負の淑徳大戦は昨春の激戦に比べ、今年は4−0 ストレートの完勝だった。2部だった一昨年までも合わせると、春リーグはこれで4年連続で5戦全勝 優勝を果たしている。(2部優勝を1部と並べるのは、我ながらチョット無理がある気もするが…)。 完全に「春の女王」に定着した。ただ、毎年問題なのは夏以降。インカレでは優勝候補の一角にあげられ ながら、ランク入りさえ出来ない状態が続いている。今年は東富大とのランク決定戦で「日大有利」の 前評判が高かったが、またしても予想外の敗北を喫していた。これでインカレは実に11年連続ランク 落ちとなっている。 「春の強さが、夏を転機に、秋の脆さに変わる」 毎年繰り返される秋リーグでの成績ダウンをジンクスとして定着させず、単なる偶然だと証明するため には…春秋連覇するしかない。 日大連覇の鍵を握るのは、もちろん福岡と坂本(沙)の2人。春は、福岡が既に優勝決定後の最終戦で シングルスに1敗を喫したものの、2人の単複で合計14勝1敗と、チーム総得点の70%をあげて いた。いつもながら凄い。常に単複で3点叩き出す「打ち出の小槌状態」だ。 2人の中でも、今春単複10戦全勝でMVP(殊勲賞)に輝いた坂本(沙)は今が旬の選手。リーグ戦通算 成績も12勝2敗という高い勝率を誇っている。世界大学の国内予選も1位で通過したし、関東学生でも 去年のベスト8から1ランク上がって4強入りした。インカレでも、去年同様、敗退するチームの中で 唯一の勝ち星をあげていた。今季はプログラムの表紙にもなっているが、それに恥じないだけの活躍を 見せる確率は極めて高い。 福岡は、これで1部通算16勝4敗。2部時代の5戦全勝と合わせて、3年生春季にして早くも特別賞 受賞を確定させた。今後、どこまで勝ち星を上乗せして行けるかが注目される。関東学生でも3年連続 ランク入りし、ハイレベルの安定感を証明している。ただ、毎年インカレでは福岡が負けてチームも 負けるというパターンが続いており、気にかかるところ。 福岡と坂本(沙)の2人は、現在、揃って世界大学出場のためハンガリーへ行っている。1チームから 複数の世界大学代表を輩出しているのは関東では日大のみ。(青森大は3人行っているが…)。 代表チームへの抜擢が多くなること、日程が過密になること、選手の体調維持(時差調整を含む)が 難しくなること…これらは強豪チームの証明であり、同時に宿命でもある。国際試合慣れしている2人 だけに、疲労より勢いを、時差ボケよりハイテンションを、凶より吉を持ち帰ることを期待したい。 国内残留組では、まず劉一行が注目される。去年のインターハイチャンピオンは、新人戦優勝に続き、 春リーグも2勝1敗でまずまずのデビューシーズンをおくり、関東学生では準優勝に輝いた。ただ、 インカレで加藤(東富大)に敗れたのは痛かった。今季は屈辱を晴らす舞台となるか。 あとは、主将の森門と、春3戦全勝だった大橋の起用が濃厚。森門は、優勝校の主将として選手宣誓も 務める。大橋は単複フル起用が予想される。 春の優勝で、去年同様に秋リーグのポスターにもなった日大女子。ただ、去年の秋は淑徳大のリベンジ 優勝に会い、2位以下は全て2勝3敗の負け越しという笑えない状況になった。今年は笑って自分達の ポスターを見られるか?。 淑徳大 春リーグでは去年に続き、日大に優勝をさらわれた淑徳大。全日本選手権(団体の部)のチャンピオン チームが関東の大学王座を追われた。が、その後、京都インカレでは見事に復活し、女子としては大会 史上初の5連覇を達成した。関東リーグ戦も秋に限れば過去3年間は全て5戦全勝優勝している。 日大とは逆に「春は負けても、夏と秋は勝つ」格好になっている。今年も、デジャブ(既視感)のように 昨秋の再現が成るか?。 エースはもちろん藤井。過去の実績は枚挙にいとまがない。3年連続全日学ベスト4、全日本準優勝、 ジャパントップ12準優勝、2年連続東京選手権ベスト4、と、日本トップクラスの成績をあげ続けて いる。全日本団体優勝の原動力でもあったし、個人戦・団体戦を問わず、高い実績を残している。 関東学生の連続ランク程度では全く満足できないほど、期待値は高い。世界大学でどのような戦績を 手土産に帰って来るのか?。 リーグ戦通算成績は22勝6敗で、既に特別賞を確定させている上、ダブルスでは通算25勝2敗と いう驚異的な勝率を残している。ここでさらに加速して大学時代のラストスパートに入るか?。 藤井と並ぶ2枚看板となるのが、3年生ながら既に通算21勝2敗で特別賞を確定させている陳微娜。 全日学準優勝の実力を持ち、関東学生でも当然のように3年連続ランク入り。京都インカレでは トップで起用された6試合全てに3-0ストレート勝ちし、計18ゲーム全奪取!。優勝の立役者として MVP(敢闘賞)を受賞していた。 陳がリーグ戦で敗れた2敗は昨春と今春の日大戦。つまり、チームが敗れて優勝を逃した試合。 逆に陳が勝った試合はチームも全勝している。まさにチームの勝敗に直結しているだけに、今季も 陳の成績には注目が集まる。 西岡は、春リーグでは「ラストで3連勝」という珍しい形の大活躍を見せていた。通算成績は13勝4敗。 ラスト起用が多いための18不戦が惜しいが、これも「ラストで無敗」伝説を支える一種の勲章か?。 大学最後の団体戦で、この伝説を完結させたいところ。もちろん、チームとして最も理想的なのは ラストまで回さずに勝つことだろうが…。 今福は、春リーグを故障欠場し、淑徳大敗戦の最大要因になっていた。昨春の、日大に優勝を決められる 「決勝失点」に次ぐ屈辱だった。とにかく故障が多いのはネック。ただ、コンディショニングが整えば 強いことは証明済みで、京都インカレではチームの5連覇を決める決勝点を叩き出した。今までの 不振を帳消しにする活躍が今後期待される。 5番手は末益か、あるいは佐藤、田中の日替わり起用だろう。末益は、春リーグの5戦全敗の屈辱を 晴らしたいシーズンとなる。ダブルスも、今福・末益組がセカンドペアとして起用される可能性が 高いと思われるだけに、結果を残すチャンスはあるだろう。 藤井、西岡ら4年生は、インカレでは「在学中全て優勝」を達成した。今回、「秋リーグ4連覇」が成れば これも同様の記録となる。思えば、去年の秋は、「淑徳大以外の5校は全て2勝3敗の負け越し」という どんぐりの背比べの中、孤高の独走トップランナーとなっていた。今年も春のリベンジに成功するか?。 東京富士大 今年、大量の有力新人を補強した東富大。団体戦メンバーの半数を1年生が占める様は富士短大時代を 思い起こさせるほどだった。顔ぶれ的にはタイトルも期待されたが、春リーグとインカレはいずれも 3位と中の上クラス。連敗スタートから始まった春リーグの3位は、3〜5位が2勝3敗で並んだ末の 結果で、決して満足のできるものではなかった。インカレは、ランク決定戦で日大と当たる厳しい組み 合わせを克服して勝ち上がったことは評価されるが、準決勝で2部校の筑波大に足元をすくわれ、3年 連続の決勝進出を逃していた。果たして、今度こそ、優勝争いの最前線に立てるか?。 チームのエースはキャプテンの河村。唯一の上級生としてチームを牽引することになる。リーグ通算 成績は既に20勝11敗。正直、3年半前に入学して来た時は20勝もする選手だとは思っていな かった。「茉依」を「まい」って読めなかったし…。それが今ではすっかり上位に定着した。個人戦でも 単複ともランク入りするのが普通となり、海外遠征代表も常連となった。世界大学帰りの今大会だが 当然、チームの主軸としての活躍が期待される。 インカレでいきなり単複に起用され、活躍を見せたのは2年の加藤。単複共に4勝1敗・計8勝2敗と いうのはチーム内最高の実績だった。特に、日大戦で劉一行に勝った1勝は値千金だった。リーグ戦 では起用された実績はないが、当然、今季はデビューを飾るだろう。(しかし、リーグ戦で起用したこと もなくて個人戦でもランクに入っていない選手を、いきなりインカレで使うのも凄い) 1年の島田、荻原、井ノ口は、既にチームの中核として定着しつつある。 島田は関東学生で単複にランク入りした。団体戦では負けが先行する結果が続いているが、潜在能力は 高い。武蔵野高からの同僚・井ノ口が要所で結果を出しているので、これに負けない活躍が期待される。 荻原は、新人戦では単複共にベスト4とチーム内では最高の成績だっただけに、この再現が期待される。 (世界大学の国内予選では、河村と同勝敗数で僅差の代表落ち。チョット違えば荻原がハンガリーに 行っていた可能性もあったのだが…) 井ノ口は、春リーグでは大畑、柏木というビッグネームを破る活躍を見せた。強豪留学生に2敗はした ものの、3勝2敗で最優秀新人賞を獲得した。果たして今季は再び大物食いを出来るか?。 あとは、関東学生ランカーの平田や、茂木などが日替わり起用か?。 ダブルスは、春は河村・島田組と荻原・茂木組を主に使っていたが、インカレでは河村・加藤組をメイン 起用。果たして今回のペアリングは?。中堅の人材が多いと、選択の幅が広がる。 アテネ五輪を終え、ようやく西村監督も今までよりは東富大チームの陣頭指揮を取れるであろう。 「さすがはNT監督」と言われるような手腕が発揮されるか?注目される。 大正大 ここのところ、「3シーズン連続で2勝3敗の負け越しBクラス」という不本意な結果が続いている 大正大。今春は2連勝後の3連敗と失速した。インカレでは四半世紀(25年)連続ランク入りし、 準々決勝の相手が2部校の筑波大、というところまでは良かったが、ここでまさかのストレート負けを 喫し、9年連続ベスト4を逃した。再起をかける秋リーグとなる。 キャプテンの大畑は、通算26勝8敗でラストシーズンを迎え、4年制の女子としては大場範子(H2〜5・ 中央大・現姓・野間)以来11年ぶりの30勝台にチャレンジする。ここ1年ほどはやや勝率を落として いるし、世界大学帰りでの4勝以上は簡単ではないが、可能性はある。特別賞受賞者がズラリと並び、 強豪揃いと言われる今年の4年生女子だが、関東学生で4年連続ランク入りを果たしたのは大畑のみで、 安定感は際立っている。せっかくチャンスがあるのだから、是非「21世紀初の女子の大台突破」を達成 してほしい。 また、(パートナーが孫博としてではあるが)ダブルスでも、現・全日学チャンピオンであり、現・関東学生 チャンピオンでもある。2冠王の肩書きを持っているだけに、西田(泉)と組むエースダブルスも春並み に4勝はしたいところ。 全日学チャンピオン、関東学生2連覇の孫博は、これまで1年半で団体戦(春秋リーグ・インカレ)計5 大会に出場したが、全勝したことがない。個人戦で優勝続きという圧倒的な実績を残しているだけに、 逆に団体戦での黒星が目立ってしまう不運はあるが…。リーグ戦通算は10勝5敗。インカレでは 伊藤(筑波大)に敗れて、チーム敗北の主因となった。このままで良いわけはない。チームとしても、 本人としても、今季は5戦全勝が求められるところだろう。 西田(泉)は、去年は単の勝ち星に恵まれなかったが、今春はいきなり4勝(1敗)の好成績を叩き出した。 大畑とのダブルスと合わせて単複8勝はチーム最多勝ち数だった。その後、関東学生でもベスト8入り し、「ベスト8に3人」という日大と並ぶ結果を導くキーパーソンとなっていた。ただ、インカレの筑波 大戦では単複2失点し、チームの連続ベスト4を止める立場となってしまったが…。今大会で汚名返上 を図りたいところだろう。また、チーム構成上も、ツートップの大畑・孫博は「勝つもの」と仮定し、3番手 の西田(泉)が握るチームの命運の鍵は大きい。 4〜5番手は、西田(梓)と佐藤で決まりだろう。セカンドダブルスもこの2人で組む。西田(梓)は、 全日学ランカーとして、勝率を上げてラストシーズンを飾りたいところ。妹・泉に負けていられない。 張暁は関東学生のランクには入ったものの、孫博に余程のアクシデントでもない限り、出番があるとは 思えない。 平成7年秋季以来、8年半も関東リーグで優勝していない大正大女子。これは専大男子と同じ「かくも 永き空白」。しかも女子では、この8年の間に他の1部校は全て優勝を経験している。しかし、皮肉にも (?)、この関東リーグで勝てなかった8年間はインカレで初優勝を含むベスト4以内キープを続けて いた。インカレでベスト8に留まった今回、リーグ戦の成績が反比例して上昇する可能性は…あるか?。 (我ながら、無理矢理話題を作ってる気が…)。 中央大 現在、4シーズン連続(丸2年間)、2勝3敗と負け越しが続いている中央大。インカレでも5年連続 5位と、今一歩優勝争いに絡めない状態が続いている。男子部は(今春に象徴されるように)、戦前の 予想が不利でも、これを覆して何度か関東リーグを制しているだけに、女子部もこれにあやかりたい ところだ。 エースでキャプテンの柏木は、今春は3連敗スタートだったが、最後は連勝で面目を保ち、通算21勝 (14敗)で特別賞を確定させた。他校に特別賞プレーヤーが多過ぎる(?)ので、普通なら絶賛される 「ラストシーズン前の特別賞確定」も、やや印象が薄いのはアンラッキーと言える。しかし、ダブルスも 通算22勝(11敗)で、単複共20勝ラインを超えているのは藤井と柏木のみ。やはり強い。 関東学生では惜しくも4年連続ランクを逃したが、全日本で3種目(単・複・混合複)全てにランク入り していることで、実績は証明済みと言える。 全日学ベスト8の渡辺は、完全にチームの2番手に定着したと言えるだろう。柏木とのダブルスも この1年で、全日学、全日本、関東学生と、いずれも4強入りしているし、春リーグでも5戦全勝だった。 シングルスのリーグ通算は7勝4敗なので、今春同様に3勝が出来れば2桁に乗る。来年のエースと いうことも考えれば、特別賞ペースに乗せておきたいところだろう。 米田は、ここ1年間で実績を急激に上げた。昨秋の4戦全勝(単複合計8勝1敗)以後、全日学ランク入り、 そして今年の関東学生でもランク入りした。尻上がりに成績をあげて大学時代の最後を飾れるか?。 以上の3人は主力としてのフル起用が、まず間違いないところ。わからないのは…曹冬梅の起用法。 今春は、米田とのダブルスにフル起用されていたが2勝3敗の負け越しだった。その後、関東学生では 故障で孫博戦を棄権した。インカレでは準々決勝のラストで島田(中大)に0-3ストレートで敗れ、 チームの敗北を決めていた。総合的に見て、万全の状態に戻ることは考えづらく、2年余り前の旋風の 再現を期待することはできない。それでもダブルスよりはシングルスの方が得点力が高い気はするが …。 あとは、3年の井口、高橋、新人の岩村、大西らの中から調子の良い選手が起用されることになるだろう。 柏木、米田が抜ける来年のことも考えると、この中から誰が渡辺をアシストするのか?ということを 占う今シーズンにもなる。 今季は、女子の上位4校(日大〜大正大)から世界大学代表が出ているのに対して、中大は柏木、渡辺も 国内予選で敗退し、代表入りはなし。これが「戦力のマイナス面」を示している部分は当然あるが、ただ コンディション調整などを考えれば、むしろ中大に有利に働く可能性はある。ライバル校は、エースが 地球の裏側から帰国した翌日から過酷なダブルヘッダーが続くわけで、時差や疲労を考えればベスト のチーム状態となる可能性は低い。このアドバンテージがありながら、負けるわけにはいかない中大と 言える。 青山学院大 2年ぶりに復帰した今春の1部のステージで、5戦全敗に終わった青山学院大。入替戦では筑波大に 対して余力を残して勝ったし、インカレでは3年連続ランクをキープし、かつての2年連続ランク落ちの 屈辱は払拭した。何とか、丸3年ぶりの「1部での勝利」をあげ、中堅争いに加わりたいところだ。 とは言え、戦力的に見て、最下位脱出は決して簡単ではない。春リーグでは3勝以上をあげた選手は いなかった。主将の山本は4戦全敗、期待の新人勢の1人・阿部も1勝4敗だった。代は、際どく2勝 1敗と勝ち越したが、全日学予選で敗退している。エースとしてチームの格となる選手が見当たらない のが正直なところ。上級生の小林や村守、新人の山崎(知)や大槻らの起用も予想されるが、とにかく 軸となるキープレーヤーが飛び出して来ることが待望される。 シングルスの得点力はある程度限界があると予想される青学大ながら、ダブルスの方は可能性はある。 春はパートナーチェンジを兼ねるペアチェンジで計4ペアを起用したが、2勝6敗に終わった。 個人的には、新人戦でワンツーフィニッシュを飾った代・大槻組と阿部・山崎(知)組をそのまま固定して 組ませた方が良いと思う。バックアップには関東学生ランクの4年生ペア、山本・小林組でどうか?。 他校のペアを見てもセカンドダブルスに対しては十分勝機はあり、青学大にとってダブルスは突破口に なり得ると見る。2組合計で5〜6勝程度は十分可能だと思うが…。 筑波大のインカレ準優勝の大躍進は青学大にとって2つの意味を持つ。 1つは、春の入替戦で完勝した自信。日本2位に勝ったのだから、関東の中堅以上は狙えるハズ…と。 もう1つは…、秋に入替戦で再戦するようなことになれば、今度はヤバイかも知れない、ということ。 両面を持ったこの状況下では、とにかく最下位脱出を図るのが何よりの最優先テーマだろう。 女子2部 春リーグが始まるまでは「有力新人3人を補強したものの、現実的には専大、早大に次ぐ3番手候補 か?」と見ていた筑波大は、何と最終日を待たずに2部優勝を決める快進撃で、結局5戦全勝で締め くくっていた。入替戦こそ青学大に完敗したものの、京都インカレではドラマチックな活躍を見せた。 その模様を再現すると…予選リーグでは朝日大に1−3で敗れて2位通過で決勝トーナメント進出。 これ自体はシード順通りなので、ある意味、「順当な」敗戦だった。(この後、朝日大もベスト4入りして いた。終わってみれば予選Jブロックが、いわゆる「死のグループ」だったということになる)。 そして決勝トーナメント1回戦で、インカレランクの常連・近畿大に3−0ストレート勝ち。近畿大は 10年連続ランクを逃した。筑波大はさらに東筑紫短大にも勝って7年ぶりのランク復帰を遂げた。 「チャンスがあればランク復帰まではあり得る」と思っていただけに、ここまでは予想の範囲内だった が…ホントに凄かったのは実はここから。8年連続ベスト4以内をキープしている大正大相手の 準々決勝に勝機は薄いと思われたが、何と3−0ストレート勝ち!。伊藤が全日学と関東学生を制覇し 続けている孫博との「元インターハイチャンピオン対決」に勝った金星が大きかった。さらに迎えた 最終日の準決勝で、東富大相手に、何とまたも3−0ストレート勝ち!。ほとんどの人が東富大の3年 連続決勝進出を信じて疑わなかった状況下で、筑波大が決勝進出を決めた。決勝の相手の淑徳大には 力及ばず敗れたものの、それでもダブルスは取り、ストレート負けは阻止する意地を見せた。しかし、 日本で2位の銀メダル獲得は、文句なく賞賛される結果だった。 過去には、平成4年の青学大のように関東リーグの2部校がインカレを制した例はある。また、予選 リーグ2位通過校が決勝まで進出したことは、男子の明治大と同じだが、過去にあったかは不明。 少なくとも「男女とも」というのは初めてではないか?。この2つを合わせた「関東リーグの2部校が 予選リーグを2位通過してインカレ決勝まで進出したこと」は、かつてあったのか?。誰か知っている 人がいたら教えてほしい。 そんなわけで、(異常に長い前振りの果てに、ようやく本題に辿り着いた)、今季の女子2部の優勝候補 筆頭は筑波大だろう。男子の駒沢大もインカレベスト4で2部優勝・1部昇格が有望視されているが、 インカレ銀メダルの筑波大は当然それ以上ということになる。 エースの伊藤は、新人戦の準優勝、春の4戦全勝(2部敢闘賞受賞)、関東学生ランク入り、インカレの 5勝1敗、と、大学入学以降の全大会で結果を残している。今季も全勝が要求される。2部なんだから 当然だ。(強敵はいるけど) 2番手はカットの野中か?。春リーグは3勝2敗、インカレでは4勝1敗だった。特に、インカレの 準々決勝から決勝の3試合ではトップで起用され、西田(泉)(大正大)と河村(東富大)に勝った先取点は 値千金だった。陳微娜(淑徳大)に負けたのは現状では仕方ない。 新人が主力のチームにあっては2年の重本も上級生格となる。インカレで優勝を決められる決勝失点 となったことも貴重な経験として今後に生かされる可能性がある。 あとは、野村姉妹と日大岩瀬高時代からの野中の同僚・中村が起用されるだろう。 ダブルスは、伊藤・野中組という変則ペアも試していたようだが、インカレでも成績をあげられず、 全日学予選でも敗退していたので、多分、春3勝1敗、インカレ4戦全勝の重本・伊藤組に戻すのでは ないか?。セカンドダブルスは自動的に日大岩瀬高ペアか?。 とにかく、インカレでは米倉、今坂、白石らの時代を一足飛びに飛び越した筑波大。関東1部復帰で 「本当の復活」を果たせるか?。それが出来れば本当に「あの時代」を超えたことになるが…。 (しかし、1年半前の昨春まで3部にいたことを忘れてしまう今年の強さだ) 早稲田大もインカレでは活躍を見せ、2年連続ランク入りを果たした。普通、2部校が2年連続で 日本の8強に入れば、かなり注目されるものだが、今年は筑波大旋風が女子の話題を独占してしまった ため影に隠れてしまった。ただ、筑波大も決して「絶対」ではない。早大にもチャンスはある。 キャプテンの仲村は、2部ながら通算30勝4敗という圧倒的な勝率で特別賞を確定させている。 梶原ともども、ラストシーズンで母校に再度の優勝を置いて行きたいところ。1年生の秀光中等教育 コンビ、多田と宮本も完全に単複でチームの中軸に定着した。 男子部は28年ぶりのインカレ優勝に続き、この秋リーグでは春の雪辱となる1部優勝が濃厚と予想 されている。となれば、女子部も2年ぶりの2部優勝でアベック優勝で花を添えたいところ。 可能性はある。 創部51年目にして初めて2部降格を喫した専修大は、「即1部復帰」を至上命題として臨んだ今春の 2部リーグでまさかの3勝2敗、まさかの3位。しかも日体大にも危ない辛勝で、4位(Bクラス!) でもおかしくない内容だった。インカレでも3年連続ランク落ちと、チームワースト記録を更新中。 しかも、間が悪いことに筑波大と早大がインカレランク入りし、チーム全体に勢いがある。専大に とっては、大きな流れとして「逆流の真っ只中」にある感じがする。 チームの2枚看板は、勿論、全日学ベスト4のトン舟と、関東学生ベスト4の杉田。しかし、2人共、 春は黒星を喫している。(2人に限らず、今春全勝者はいなかった)。2部とは言え、各校のエースは 結構強い。しかし、エース対決で勝てなければチームの勝利はない。2枚看板が2人共全勝することが 専大復活の最低条件か?。あとは、キャプテンの伊藤をはじめとする4年生の犬伏、中村、そして3年の 河野、といった戦力。ダブルスは伊藤・犬伏組と河野・杉田組だろう。 男子部も雲行きが怪しい名門・専大だが、復活は成るか?。このままズルズル行くと、数シーズンは今の 停滞が続いてしまう危険性があるだけに、ここで悪い流れを切りたいところだが…。 日体大は、全日学ランカーの韓国人留学生・李孝心を主軸に据え、川口、山崎らでサイドを固める布陣。 エースの李は、2部ながら32勝3敗という数字を残しており、今季の末に35勝以上に達している 可能性が非常に高い。今春も杉田(専大)に勝つなど、2部でも強豪は散見されるだけに、凄い成績だ。 チームとしては、上位3校が強いだけに、今季も4位に終わる可能性は高いが、それでも今春の専大戦 などは惜敗で、ワンチャンスで3位の可能性もあった。現実的に上位3校全てに勝つのは至極困難で、 優勝は数パーセントしか望めないだろうが、Aクラス入りの可能性は30%くらいはあるか?。 日女体大は、春は東女体大との「女子体育大学対決」に勝ったのみで、大方の予想通りの5位に終わった。 東女体大に代わって2部に昇格して来た和洋女子大は、「東女体大より強い」ことはわかるが、果たして 日女体大より強いか?。いずれにしても、日体大より強いとは考えづらいため、実質的には最終日の 「日女体大vs和洋女子大」が4戦全敗同士の5・6位決定直接対決になる可能性が極めて大きいだろう。卓球のページへ