平成15年度・秋季・関東学生リーグ戦・入替戦の結果

 本日(9月23日(火・祝))、中央大学体育館で行なわれました平成15年度・秋季・関東学生リーグ戦・
 入替戦の結果をアップします。


 男子1・2部入替

  筑波大 1−4 大正大
  (大正大は1部昇格)

  1部で18連敗と、1年半以上に渡って苦戦を強いられ続けた筑波大。だが、逆に言えば入替戦では
  粘りを発揮し、1部残留を続けてきた。2年前に早大に勝って昇格を決めた後、昨秋の法政大、今春の
  日大に勝って迎えた今秋の相手は大正大。その大正大は、2部で3シーズンを過ごした末に迎えた
  入替戦。もっと早く2部優勝を果たす可能性もあったが、意外にも2部降格後、再度のチャンスを
  迎えるまでに1年半を擁した。

  メンバーの層の厚さとしては大正大有利の評価が高かったが、筑波大は入替戦に慣れている。
  4年の宮坂などは、3年前に2部最下位で2・3部入替戦に回るという珍事も経験しているが、これを
  含めて入替戦は4度経験し、いずれもチームは勝利していた。

  オーダーは、筑波大はエースの宮坂を6番に配する後半勝負型だったのに対し、大正大は荻原、柳沢を
  前半に配するスタイル。ただ、トップに大原を配するところに、いつもと違った姿が見られた。

  トップは、菊池(筑波大)vs大原(大正大)。筑波大の菊池は2番手なのに対し、大正大の大原は4番手。
  ここは筑波大が取る場所だった。しかし、試合は1ゲームずつを取り合う混戦となり、最後はフルゲーム
  11-9となった。結果的には順当に菊池が競り勝ったものの、「大正大強し」を思わせる紙一重のトップの
  ゲームだった。

  2番は、寺島(筑波大)vs荻原(大正大)。今季の2部で単複10戦全勝の荻原は2年連続で関東学生
  ランクに入っていることもあり、エース格。そして、実力通り、寺島を3−0ストレートで一蹴した。
  これでチームとしては1−1のイーブンとなった。

  3番は、1年生の森門(筑波大)vsキャプテンの柳沢(大正大)。両チーム共、この3番と4番ダブルスが
  勝負の分かれ目、踏ん張りどころだった。柳沢は、今季の2部で5戦全勝し、2部敢闘賞(2部のMVP)
  を獲得していただけに、事前の予想でも柳沢有利の評判だった。不利を覆したい森門だったが、結果は
  0−3ストレート負け。「やっぱ、インカレで坂本(青森大)に勝っている柳沢が、森門に負けるわけ
  ないか…」とつぶやく結果となった。

  4番ダブルスは、宮坂・森門組(筑波大)vs荻原・田野辺(大正大)の対戦となった。5番の対戦カード
  (池袋(筑波大)vs田野辺(大正大))は田野辺が絶対的に有利だったため、ダブルスでの筑波大の敗戦は
  即、チームの敗退を意味するものだった。絶対負けられない筑波大だったが…相手の大正大ペアは
  関東学生でランク入りをしているペアーでもあり、地力があった。何と、ここでも3−0ストレート。
  大正大が一気に勝利し、チーム状勢も3−1と王手をかけた。この時点で事実上、決着はついていた。

  5番は、池袋(筑波大)vs田野辺(大正大)。筑波大の6番手・池袋では、大正大期待の1年生・田野辺に
  勝ちを望むのは酷だった。予想通り、結果は3−0ストレートだった。

  大正大は、結果的に2番〜5番の4試合に全て3−0ストレート勝ちし、4−1で勝利を収めた。
  これで、昨春以来、4季ぶりの1部復帰が決定した。トップのクロスゲームをモノにしていれば、4−0
  ストレートになっている可能性も大いにあった。

  1年半の冬を越え、常連だった1部のステージに復帰する大正大。柳沢が卒業するとは言え、単複の
  得点源である荻原、田野辺が残る。あとは中堅層の出来次第だが、1部中堅クラスに入り込む可能性は
  ある。久々の1部での活躍ぶりはいかに?。

  筑波大は、残念ながら、これが実力か?。しかし、予想以上の惨敗となった。6番の宮坂vs広森なら宮坂
  有利、ラストの勝vs伊勢田は…互角?と思われただけに、何とか3番か4番ダブルスのどちらかを取って
  終盤につなぎたいところだったが…。宮坂が抜けた後に、穴を埋められるだけの補強のメドも立って
  おらず、来年の2部でも駒沢大などに勝つのは至難の業となりそうに思われる。国公立大の星にも辛い
  時代が到来するか?。


 女子1・2部入替

  専修大 1−4 青山学院大
  (青山学院大は1部昇格)

  春秋2シーズン連続で同じ顔合わせとなった専修大vs青山学院大戦。
  専修大女子が1部最下位になったのは史上3回目のことで、2シーズン連続最下位は史上初のこと
  だった。(ちなみに、専大男子は通算6回の最下位を経験しており、2シーズン連続最下位も1度だけ
  (昭和56年の春秋)経験している)。しかし、今季の専大女子は1部で2勝3敗。同成績が5校並ぶと
  いう大混戦の末に勝率計算で敗れたものの、独走する淑徳大以外の2位から6位までは差がない状態で
  「この実力なら、1部残留できるだろう」という感じはあった。春に青学大に勝っていた事も大きかった。
  一方の青学大は、2部生活も1年半(3シーズン)となり、男子の大正大同様、「2部に慣れて、骨の髄まで
  2部校になってしまう前に1部復帰を果たしたい」ところだった。青学大の好材料は、関東学生、及び
  青森インカレで、専大がいずれもノーランクだったのに対し、青学大は全てランク入りを果たしていた
  ことだった。

  戦力的には、専大はトン舟の1点は、まずカタく、あとは伊藤と犬伏の単複3点で勝てれば理想的だが…
  というところ。対する青学大は、加登・小森組のダブルスが安定しており、シングルスは山本がエース
  格と言えた。オーダー交換の時点では、「誰が相手でも勝てるトン舟は、出来れば山本に当てたかったが、
  外れた」、「エースダブルス対決を避け、複は1−1で行きたかったが、外れた」という2点において、専大
  は、やや不利だと感じた。ただ、勝負がどうなるかはわからなかった。

  トップは、伊藤(専修大)vs山本(青学大)の3年生対決となった。2度の関東学生ランクを経験している
  山本がやや有利ながら、伊藤も1年時には関東学生でベスト8に入っており、差は少ない、と見ていた。
  そして、それだけに、このトップでの結果がチームの勝敗に大きく影響すると思われた。もつれると
  思われたこの対戦だったが、結果は意外にも3−0ストレートで山本の勝利に終わった。

  2番は、トン舟(専修大)vs小森(青学大)。ここはトンが楽勝をするハズのところだったが、何と第1
  ゲームはジュースの末に12-10で小森が取った。今秋の1部で5戦全勝し、優秀選手賞を受賞したトンが
  万が一、ここで敗れるようなことがあれば、専大に勝機はなくなるところで、冷や汗をかいたが、第2
  ゲーム以降はトンが取り、結果は3−1の逆転勝ちとなった。しかし、予想以上に競った試合だった。
  これで序盤のチーム状勢は1−1となった。

  3番ダブルスはエースペア対決となった。伊藤・犬伏組(専修大)vs加登・小森組(青学大)。過去の
  実績から言えば、当然、全日学と関東学生で共にベスト4入りしている青学大ペアが有利だが、2部でも
  時に取りこぼすことがあるなど、「絶対」ではなく、専大ペアにも勝機がないわけではなかった。青学大
  ペアが先行し、専大ペアが追い付き、という展開で、1−1、2−2と、フルゲームにまでもつれたが、
  最後は安定性に勝る加登・小森組が3−2で勝った。これで青学大は2−1とリードした。
  一方の専大としては、過去2度の入替戦で、いずれも単複2点をあげ、チームを救ってきた伊藤が、今回
  は単複2失点となった。単複共に相手のエースと当たったという事情はあるが、どっちか1勝は欲し
  かった。

  4番の河野(専修大)vs加登(青学大)戦は、春の入替戦の6番の再現となった。春は河野が3−0
  ストレートで勝ち、チームの1部残留を決める決勝点をあげていた縁起の良い対戦ではあったが、
  その時もストレートとは言え、第1・第2ゲームはジュースで、実力は紙一重だった。しかも河野は
  秋リーグで単4戦全敗(ちなみに春も単4戦全敗で、年間単8戦全敗)だったのに対して、加登は今秋
  単5戦全勝で2部敢闘賞(MVP)を獲得していた。春のリベンジ、キャプテンの立場、秋のMVP、
  ダブルスで勝った直後の勢いに乗った展開、大学生活最後の団体戦…いろいろな要素があったと思う。
  それらが加登の背中を押したか、春とは逆に3−0ストレートで加登が勝者となった。それでも第3
  ゲームはジュースで、やはり差は僅かだったと思われた。

  青学大は3−1で1部復帰に王手をかけた。逆に専大は史上初の2部落ちの瀬戸際に立たされた。

  5番ダブルスは、セカンドダブルス対決となった。とは言え、両校ともエースダブルス以外は5戦フル
  起用せず、交替起用するため、チーム内では2番手ペアなのか3番手ペアなのかは知らないが…。で、
  対戦カードは、長谷川・永澤組(専修大)vs小林・福山組(青学大)だった。4年生ペアの長谷川・永澤組
  は大学最後の団体戦でのダブルスが背水の陣で回って来た。特にキャプテンの長谷川は、チームの
  伝統を守るにはこのダブルスとラストで単複2勝することが「絶対条件」というキツい立場となった。
  試合の方は、第1ゲームこそ専大ペアがとったものの、第2・第3ゲームは青学大ペアが連取した。第3
  ゲームを13-11で青学大が取った時点で専大2部落ちのカウントダウンが聞こえはじめた。第4ゲーム
  は専大ペアが取り返し、フルゲームに持ち込んだが…最終ゲームは11-6で青学大ペアが取った。
  3−2…そして、チームスコアは4−1。PM3時7分、時代が動いた。専修大、史上初の2部降格!!。

  専修大・女子部は昭和28年に創部。同年の春季リーグ戦で2部に初登録し、即2部優勝、即1部昇格、
  同年秋リーグで即1部優勝。以後、6年半に及ぶ前人未到の13連覇を達成するなど、他の追随を全く
  許さない伝統を築いてきた。優勝回数合計は男女を通じてダントツで最多の38回。男子の最多優勝
  回数を更新中の明治大もまだ28回で、10回の差がある。並ぶには最短で丸5年かかる計算になる。
  連続1部在籍記録は、昭和28年の秋季から平成15年の秋季までで101シーズン連続だったが、
  ついにこれがストップした。半世紀以上に渡って続いた記録が途絶えた。50年以上って…、今の学生
  からすれば、親も生まれていないくらいの年月だ。来春は、102シーズンぶり(51年ぶり)2度目の
  2部でのプレーとなる。

  専大の2部落ちに伴い、来春の1部校は全て「比較的最近2部を経験している」ことになる。
  淑 徳 大…平成12年春季まで2部。  1部は 8シーズン連続在籍となる。
  東京富士大…平成11年春季まで2部。  1部は10シーズン連続在籍となる。
  日 本 大…平成14年春季まで2部。  1部は 4シーズン連続在籍となる。
  大 正 大…平成10年秋季に2部を経験。1部は11シーズン連続在籍となる。
  中 央 大…平成12年秋季に2部を経験。1部は 7シーズン連続在籍となる。
  青山学院大…平成15年秋季まで2部。  今回1部復帰を果たす。
  こう見ていくと、現在進行中の1部連続在籍記録は最長で大正大の11シーズン(5年半)。つまり、
  それだけこの5年間で入れ替わり立ち代わり2部落ちしてきたということだ。今の大正大の10倍
  近い101シーズン(50年半)というのは、文字通り「ケタ違い」の記録だった、ということだ。優勝
  回数ともども、孤高の域に達していると言える。

  ストップしてしまった記録をこれ以上悔やんでも仕方ない。別に、これで誰が死ぬわけじゃないし、
  廃部になるわけでもない。「弱いから負けた」、それだけのことなのだから、出直して、強くなりゃあ
  いいんだ。大事なのは、2部生活を1シーズンで切り上げて、すぐに1部復帰が出来るかだ。近年では
  大正大と中央大が1季での1部復帰を果たし、「2部落ちはハプニング」と証明している。2部で何季も
  過ごすことは避けたいところ。その為には、やはり今回の結果にも顕著な様に、「トンの1点以外の得点
  力不足」という現在の戦力の整備が必要だろう。伊藤、犬伏が来年も残ることは好材料だが、あとは…
  どういう手を打つのか?。復活の道程に伝統の底力を見たい。

  青学大も10年前には黄金時代を築いた伝統校。今回は、大正大男子と同時に2部に落ちて、同時に
  1部復帰を果たした。来年は強力補強で1部上位を狙うとの噂もある。かつての青学大を知る者に
  とっては、1部昇格だけで「名門復活」と騒ぐ気にはなれない。手に届く範囲内に、もっと上の栄光が
  あるだろうから…。


 男子2・3部入替

  日本体育大 1−4 国学院大
  (国学院大は2部昇格)

  国学院大は、東洋大との3部決定戦に4−2で勝って入替戦に進出した。

  春と同じ顔合わせとなった男子2・3部入替戦。日体大vs国学院大。ただ、今回は日体大の楽勝を予想
  した。春の入替戦に4−1で圧勝していた実績もあるし、インカレも国学院大が「2部校なのに予選落ち
  して連続不出場」だったのに対し、日体大は3部校時代から連続出場を果たしている。そして、何より
  今秋の2部リーグで日体大はいくつかの接戦を展開していた。同じ最下位といってもほとんど他校に
  カモにされていた春までの国学院大とは戦力が違うな、と感じさせるに十分な結果だった。

  ところが、試合が始まると、意外な展開となった。
  トップは新田(日体大)が、国学院大のキャプテン・別部に0−3でストレート負け。
  2番は、フルゲームジュースまでもつれる大接戦となったが、清水(日体大)が吉田(国学院大)に敗れた。
  3番に起用された日体大のキャプテン・坪之内も近藤(国学院大)に1−3で敗れた。
  何と、国学院大が前半を全て取り、3−0リードで一気に2部復帰に王手をかけた。

  4番ダブルスは、フルゲームにもつれ込み、日体大はあわやストレート負けの大ピンチだったが、ここは
  何とか千田・蒲組(日体大)がしのぎ切り、吉田・角田組(国学院大)に3−2で勝利し、一矢を報いた。

  ここで試合開始から2時間半が経過し、5番の蒲(日体大)vs角田(国学院大)、6番の千田(日体大)vs
  佐々木(国学院大)が2台同時進行となった。そして、この2試合が両方共フルゲームにもつれ込む接戦
  となった。先に6番の試合がフルゲームジュース(13-11)で千田の勝利に終わったが、その後、5番の
  試合で角田が勝った。6番の試合は無効となり、4−1で国学院大の2部復帰が決まった。

  3部を1シーズンで切り上げて、早々に2部復帰を果たした国学院大。逆に、久々の2部がわずか1季で
  終わってしまった日体大。勝負の分かれ目は、接戦の中の1〜2ポイントだったのだろうが、結果だけは
  4−1という大差を示している。


 女子2・3部入替

  東京女子体育大 4−1 東洋大
  (東京女子体育大は2部残留)

  東洋大は、群馬大との3部決定戦を3−0ストレートで勝って入替戦に進出した。

  入替戦は、東女体大vs東洋大という対戦となった。春リーグでは最終日に2部の最下位決定戦を演じて
  いた両校。その時は4−2で東女体大が勝っていた。今回も、東女体大の有利は動かないと思われた。

  試合は予想通り、東女体大が有利に進めた。
  トップの古川(東女体大)は木村(東洋大)にフルゲームまで持ち込まれたものの、何とか3−2で勝つ。
  2番の沼田(東女体大)は佐藤(東洋大)に3−0ストレート勝ち。
  3番ダブルスは、東洋大の北原・木村組が高木・中島組(東女体大)に3−0ストレートで勝ち、一矢
  報いたが、その後は、4番で渡邊(東女体大)が北原(東洋大)に、5番ダブルスで沼田・渡邊組(東女体大)
  が田部井・岡島組(東洋大)にそれぞれ3−0ストレート勝ちを果たし、結局、4−1のスコアで東女体大
  が2部残留を決めた。

  東女体大は2部では苦戦続きだが、幸い3部にその地位を脅かすだけの力のあるチームがいないことに
  救われている。一方の東洋大は5人メンバーでは、5単2複の7点制で試合が成立するのがギリギリの
  状態。調子が良かろうと悪かろうと、単複に出るしかないチーム状態では「戦力を整える」というところ
  までは行かないのも仕方ないと思われる。


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