平成15年度・秋季・関東学生リーグ戦の予想

 9月3日(水)〜7日(日)の5日間、代々木第2体育館において行われます「平成15年度・秋季・
 関東学生リーグ戦(1・2部)」の予想をアップします。

 日程にはウイークエンドも含まれています。またウイークデイでも8時頃まで試合が行なわれている
 可能性があります。平日の学校帰り、仕事帰りの方も足をお運びいただき、大学卓球界トップの
 プレーを、是非、ご観戦下さい。

 会場の代々木第2体育館は、JR山手線・原宿駅、及び地下鉄・千代田線・明治神宮前駅より徒歩
 5分です。
 入場料は、一般600円、大学400円、高校生以下無料です。


女子1部


 日本大

  春リーグで、昭和35年の創部以来、43年目にして初優勝を飾った日本大。かつて、男子が黄金時代を
  築いたことはある日大だが、それも約20年前の昔話となった。代わってここ1年で躍進をしてきた
  女子部。しかし、正直言って淑徳大を破っての優勝には驚いた。昨春後に2部から昇格した後、2季目
  での1部初優勝は2年前(平成13年度春季)の淑徳大と同じパターンだった。ただ、淑徳大が、以後
  丸2年に渡り、学生界では無敵の快進撃を続けたのに対して、日大は、優勝争いに絡むかと思われた
  青森インカレでランク入りを逃す屈辱を味わった。「春の栄光と夏の敗北」…2大会で天国と地獄を
  味わい、3大会目の今回が真価が問われる大会となる。リーグ戦春秋連覇がなれば、「実力はホンモノ、
  インカレの成績は例外的な不振」となるが、逆に今季の実績が悪ければ「春の優勝がマグレ」と評価
  される。

  チームのツインエースは福岡と坂本(沙)の四天王寺高出身コンビ。春リーグでは2人揃ってシングルス
  で5戦全勝を飾り、2人で組んだダブルスも4勝1敗。2人で合計14勝1敗と、チームの総得点20点
  の7割を叩き出した。殊勲賞(=MVP)と優秀選手賞をダブル受賞した福岡、優秀選手賞と最優秀
  新人賞をダブル受賞した坂本、という個人賞の受賞結果からもわかる通り、春リーグはこの2人の
  活躍に尽きるシーズンだった。福岡は昨秋からリーグ戦のシングルスで9連勝中だ。その後、関東
  学生では2人揃ってシングルスにランク入りし(福岡はベスト16、坂本はベスト8)、2人で組んだ
  ダブルスでは見事初優勝に輝いた。
  インカレこそ、福岡が近大戦でまさかの単複2失点を喫したものの、坂本は白シ吉に勝ち、実力を示した。
  つい先日の日学連・欧州遠征・国内予選でも2人揃って予選通過を果たし(坂本が1位、福岡が3位)、
  秋リーグに向けたリフレッシュは完了していると見る。「2人の単複で15戦全勝」ということさえも
  不可能ではないだけに、注目を集める2人と言える。

  キャプテンの張虹は、あと1勝で特別賞確定という位置におり、ラストシーズンでこれを決めるのは
  ほぼ確実な状態。ただ、これは2部時代に貯金した19勝1敗という数字が大きくモノを言っており、
  1部では昨秋・今春の2シーズンで計4勝5敗と負け越している。チームとしては、福岡、坂本(沙)での
  単複3点に続き、張の4点目で勝利を決めてしまうのが最も安心できるパターンだけに、期待がかかる。
  逆に言えば、張に負けが込むような展開は4・5番手に勝負がかかる、非常に危険なパターンと言える。
  なお、今大会のポスターのモデルは日大女子チーム6人(春リーグ起用メンバー全員)だが、その中央に
  位置しているのは主将の張虹だし、プログラムの表紙にも張虹は採用されている。さらに、前季優勝
  チームの主将ということで選手宣誓も張虹。まさしく「張虹づくし」で幕を開ける今大会。さて、閉会
  時に、「ああ、今シーズンはやっぱり張虹のための大会だったな」と誰もに思わせるような活躍でラスト
  シーズンを飾れるか?。注目したい。

  4〜5番手は、森門と大橋で決まりだろう。セカンドダブルスもこの2人で組んでいる。
  森門は、春リーグの今福(淑徳大)戦で初優勝を決める歴史的な決勝点を叩き出し、一躍、シンデレラ
  ガールとして脚光を浴びた。フツ〜に考えると圧倒的に今福優位の対戦だったが…勝負はやって
  みないとわからないものだ。
  とは言え、森門も、大橋も、森門・大橋組のダブルスも、客観的に分析すれば1部では3勝以上を期待
  するのは難しい戦力。それぞれ1〜2勝程度のところに落ち着く可能性が高い。後半起用が多く、
  限られてくるであろう出番の中で、何とか成績を残していきたいところ。

  さて、この戦力で連覇達成は成るか?。個人的には、可能性は40%弱と見る。まずは、大正大あたりに
  取りこぼさずに、最終日まで全勝で行けるか?が第1ハードル。そして、最終日の淑徳大との直接対決が
  第2ハードルとなるだろう。果たして結果は?。


 淑徳大

  春リーグの4日目に日本大に敗れ、関東リーグの連覇が「4」でストップした淑徳大。平成12年度
  秋季リーグ最終日から2年半に渡って続いていた連続勝利も「24」でストップした。4連覇を全て
  5戦全勝で達成していたことは、連勝が途切れて改めて再認識される。インカレも含めた「21世紀
  無敗記録」も、ここに終幕を迎えた。しかし、このまま「淑徳大時代」が全て終わったわけではない。
  関東学生では、主力の5人全員がシングルスでランク入りするという他校では到底マネの出来ない
  層の厚さを見せ付け、その後の青森インカレでは、見事、4連覇を達成し、「日本一」の座を守った。
  「日本一強いチームは、当然、関東でもナンバーワンであるべきだ」…論理学的には正しいこの言葉を
  実現すべく、淑徳大のリベンジが始まる。

  キャプテンの潮崎もついにラストシーズンを迎えた。入学して来た平成12年の春は淑徳大もまだ
  2部校だった。この2〜3年の「淑徳大全盛時代」ばかりを見てきた人にとっては知らない(or忘れた)
  ような遠い昔の話のような感じだが…。潮崎はデビューシーズンを2部・5戦全勝で飾り、チームを
  1部に引き上げた後、今日まで1部通算18勝6敗をあげている。特別賞は既に1年前(昨秋)の時点で
  確定済み。ついでにダブルスは2部・4勝+1部通算17勝7敗。ダブルスには特別賞はないが、もし
  あれば、既に基準ラインはクリアしている。インカレでは在学した4年間でチームは4連覇を果たし、
  その内、2回もMVP(敢闘賞)を取っている。そう言えば、最近は個人戦の成績が上がってきたので
  かえって目立たなくなったが、かつては「個人戦ではイマイチだが団体戦では勝ちまくってMVP総
  ナメ」という時期もあった。現在は、全日学、全日本、東京選手権、関東学生、全てでランク入りをして
  いる程、個人戦でも高い実績を残している。先日の日学連・欧州遠征・国内予選でも日大勢(坂本(沙)・
  福岡)の間に割って入り、予選通過を決めている。果たして、デビューシーズンのように、ラストシーズン
  で再び救世主として母校を優勝に導けるか?。

  3年の藤井は、春リーグ・シングルスで4戦全勝、ダブルス3戦全勝の合計7戦全勝だった。優秀選手
  賞も受賞した。惜しまれるのは、チームが4日目の日大戦で敗れて優勝を逃し、最終日に主力を起用
  しなかったこと。確かに、日大戦で敗れた潮崎、陳微娜、今福を外すのは少しは理解できる面もあるが、
  単複全勝だった藤井まで外さなくても…。出てくれば、自身初の単5戦全勝の可能性も大いにあった
  のだが…残念。その後、インカレでは単複で活躍を見せ、チームの4連覇に貢献していた。準決勝と
  決勝のトップで連勝するなど、単4戦全勝、複6勝1敗という成績で、自身2度目のインカレMVP
  (敢闘賞)にも輝いた。2年前のMVPは、決勝で敗れての後味の悪い受賞だったが、今回は文句のない
  ところだろう。リーグ戦通算成績は、シングルスが17勝3敗。今シーズン中に特別賞を確定する
  可能性は高い。ダブルスは18戦全勝。こんなところに21世紀無敗記録が残っていた。単複ともに
  20勝達成の可能性は高い。今季で順当に好成績を収め、尼崎全日学で「3年連続の単ベスト4以内」
  を狙いに行きたいところだろう。

  陳微娜は、春リーグの3日目までは通算12戦全勝という強さを見せていた。が、日大戦ではトップで
  福岡に痛恨のストレート負け。チームの連勝ストップのキッカケとなってしまった。その後、関東学生
  では単複共にベスト8をキープし、青森インカレでは6戦全勝の大活躍を見せた。個人的には、インカレ
  MVP(敢闘賞)は陳微娜でも良かったか?と思うほどだった。
  淑徳大の短期大学部所属で、来年4年制に編入するかどうかが確認されていないが、短大扱いであれば
  通算12勝1敗は既に特別賞受賞ラインは超えている。今季がラストシーズンになるにしても、折り
  返し点になるにしても、一つの区切りであることに変わりはない。

  「ラストの西岡」は、春リーグでは4日目までラストで単の出番なし。(実際は2台進行となった日大戦で
  大橋に勝っていたが、6番が後で終わって記録が消えた)。主力が外された最終日は2番に出て大畑
  (大正大)に惜敗した。インカレでも予選リーグの初戦・トップで出て楊露(中京学院大)に敗れる
  スタート。決勝トーナメントでは5戦全てがラスト起用で出番はなかった。「インカレ決勝ラストで
  決勝点」の連続は2年でストップ。ま、ラストの選手にとって出番なくチームが勝つことはいいことだ。
  「警察が暇な社会は治安が良い社会」ということで…(なんのこっちゃ)。
  シングルスでは出番の少ない西岡も、ダブルスでは試合機会が多い。個人通算14勝7敗という高い
  ダブルスの勝率はチームにとって心強い。

  今福は、日大戦で森門に敗れ、チームの連勝を止める痛恨の1敗を喫した苦いデビューシーズンの春
  リーグだった。故障棄権の新人戦に続き、屈辱続きの春先だったが、その後、関東学生ではシングルスで
  3位に入り、実力を見せた。今年後半は、前半の分を倍返しする程の活躍をしたいところだ。

  戦力的には層の厚さとレベルの高さで日大に負けていない淑徳大。春はエース格対決で、福岡と坂本
  (沙)に単複3点取られたのが痛かったが、実力的に五分ならどちらかに勝てればほぼOK。4〜5番手
  対決では淑徳大が有利。ま、春の森門vs今福戦のような番狂わせがタマ〜にあるのは仕方ないが…。
  しかし、今季の優勝候補筆頭は淑徳大と見る。最終日の直接対決はちょうど1週間後だ。(8/31、記)


 東京富士大

  春リーグで3位となり、平成13年の春季以来、2年ぶりのAクラス入りを果たした東京富士大。
  (2勝3敗の負け越してのAクラスではあったが…)。その後、青森インカレでは2年連続の準優勝も
  果たした。富士短期大から、4年生の東京富士大となって1年半、チームとしての初優勝は近くまでは
  行っているが、未だ手が届かない。

  富士短大2年時から3年連続主将を務めるという非常に珍しい経験をした湯原もラストシーズンと
  なった。入学直後の平成12年春季リーグで富士短大は5戦全勝優勝を飾っていたが、あれが短大時代
  最後の優勝だった。当時のメンバーの最後の1人としては、これでラストシーズンを4年制大学の初
  優勝で飾れたりしたらミラクルストーリーだが…。
  個人成績に目を移すと、特別賞受賞の可能性は今春で消えたが、関東学生では4年連続で単複ともランク
  入りを果たし、トップレベルのコンスタントな実力を示した。これは男子の大谷(専大)と同じパターン
  だが、違うところは大谷が全日学のシングルスでランク入りしたことがないのに対し、湯原は3年連続
  ランク保持中という点。今年の尼崎全日学でもランクをキープし、パーフェクトランカーとなる可能
  性も高い。青森インカレの決勝では単複2失点で敗北を喫する結果に終わったが、大学最後の団体戦
  となる今大会では活躍して終わりたいところだ。

  河村は、団体戦では強さを発揮している。春リーグでは4勝1敗で敢闘賞を受賞し、通算成績も16勝
  5敗とした。去年、短大として既に特別賞を受賞しているので再度の受賞はないものの、藤井(淑徳大・
  17勝)、柏木(中大・15勝)並みの成績というのは凄い。(大畑(大正大)の21勝はチョット別格と
  する)。関東学生で単複共にランク入りするなど、個人戦でも実績を残しつつある。唯一の不満を敢えて
  言うなら、ダブルスの勝率が悪いということか。インカレでは好成績を残しているが、関東リーグに
  なると結果が出ていない。湯原とのペアも最後になるが、チームのエースダブルスだけに最低3勝は
  したいところだろう。

  現・全日学チャンピオンの劉テイテイは、今年になってやや去年に比べると冴えが見られない。ま、
  去年は関東学生で単複2冠王、全日学優勝したわけだから、「チャンピオンは、連覇しなければ成績
  ダウン」という厳しい評価になるわけで、王者の宿命と言う人もいるだろう。今年の関東学生の
  シングルス5位、ダブルス3位は決して悪い成績ではない。ただ、春リーグの2勝3敗、インカレの
  準決勝、決勝で連敗しての4勝2敗は、チョット…。もちろん、相手が厳しかったことはあるが…。
  関東リーグ戦の通算成績は現在7勝8敗の負け越しとなっている。淑徳大の陳微娜同様、短期大学部
  から4年制に編入するかどうかが確認されていない劉。短大扱いの場合、今季あと3勝で特別賞だが、
  過去の勝率5割前後の実績からいくと受賞は微妙なラインかも知れない。全日学と関東学生を両方共
  制した選手が特別賞を取れないなんてことは過去にあったのか?。特別賞の昭和時代の記録が整備
  されていないので確認のしようがないが…。前半起用が確実なだけに「不戦の連続でチャンスを逃す」
  というパターンは考えられないのが救いだが、あとは自分の実力次第だ。とにかく、卒業するにしても、
  編入するにしても、「リーグ戦に弱い劉」という評価だけは払拭しておきたい今季だろう。

  4番手は平田の起用が濃厚。春もフル起用、インカレでも多く起用されていた。5番手は、高橋、三河、
  升市、森藤あたりでの日替わり起用ではないか?。

  エースダブルスは湯原・河村組で決まりだろう。セカンドダブルスは、春と同じなら、三河・升市組と
  平田・森藤組の併用になるところだが…。

  一昨年、去年と、2年連続で「秋リーグになると1勝4敗の最下位」という結果に終わっている東富大。
  単なる偶然ではあるが、他チームとの実力差は僅かなだけにチョット気になるところでもある。万一、
  3年連続、なんてことになったらジンクスとして定着しそうだ。


 中央大

  昨秋・今春と、2シーズン連続で2勝3敗の4位となっている中央大。インカレも4年連続5位と、
  「中堅にはいるが優勝争いに絡めない」展開が続いている。混戦を制してまずはBクラス脱出を狙う
  今シーズンと言える。

  エースの柏木は、今春はシングルス3勝2敗、米田とのダブルスは4戦全勝だった。特にダブルスは
  福岡・坂本(沙)組(日大)の全勝を止める価値ある活躍だった。その後、関東学生ではシングルスで
  ベスト4、ダブルスは渡辺と組んで準優勝という活躍を見せた。青森インカレでも専大とのランク
  決定戦でトン舟を破るなど、健闘した。リーグ戦・シングルスの通算成績は15勝10敗。今季で
  特別賞を確定させるのは5戦全勝が条件とあって、チョット難しいだろうが、遅くとも来春中には
  確実にモノにするのではないかと思われる。
  単複に渡る活躍が期待される柏木だが、裏を返せば、関東学生でランク入りしたのは柏木の単複だけで、
  その他のメンバーの得点力は計算出来ない面がある。万一、柏木が負け越すようだと、チームも
  厳しい状態に追い込まれる危険性が高い。孤軍奮闘のような格好になる可能性もあるが、とにかく
  エースは勝ち続けるしかない。

  柏木に次ぐポイントゲッターとして本来期待したいのは、潜在能力の高い留学生・曹冬梅だが、今年は
  故障の影響もあり、去年見せたようなセンセーショナルな活躍は今のところ出来ていない。春リーグ
  では4試合続いた留学生対決に全敗し、1勝4敗に終わった。その後、関東学生では、ダブルスには
  初めからエントリーせず、シングルスも結局棄権した。インカレも不出場。全日学はシングルスで
  無条件出場の資格を持っているのでエントリーしているものの、ダブルスは関東予選にもエントリー
  せず欠場が決まっている。つまり、5月の春リーグ以降、学生の大会ではプレーしていないことになる。
  この3ヶ月半で、状況はどうなっているのか?。曹が「普通」の状態でプレーできれば3勝は計算できる
  ところだが、欠場となるとその穴は大きい。春リーグであれだけ負けても、まだ通算成績は8勝6敗。
  チームで通算成績が勝ち越しているのは柏木と曹の2人だけ、という状況だけに、最悪の場合は柏木に
  かかる負担が倍増する。果たして初日の淑徳大戦のオーダーに曹の名はあるか?。そして、出てきた
  場合、どれくらい復調しているのか?。興味が持たれる。

  1年の渡辺は、青森インカレでそうだったように、単複フル起用もありうる。新人戦を欠場した後の
  デビューシーズンだった春リーグで2勝2敗だったが、今季は勝ち越しが期待される。柏木、渡辺の
  単複3点と曹の1点で押し切ってしまうのがチームとしては最も計算がしやすい勝ちパターンだが…。

  あとは沼田、中島、米田、井口あたりの起用が濃厚か?。ただ、この辺りはなかなか1勝をあげるのが
  大変かも知れない。4年の沼田と中島は、3年前の平成12年度秋季に2部落ちを経験しており、
  その時、2部では3勝ずつをあげて2部優勝→1部復帰に貢献していたが、1部ではまだシングルスで
  勝ったことがない。ラストシーズンに初勝利をかける。

  ダブルスは、組み慣れた柏木・米田組の可能性も少しはあるが、多分、関東学生準優勝の柏木・渡辺組
  に切り替えるだろう。インカレでも柏木・渡辺組が起用されていたし…。渡辺には、前インターハイ
  ダブルスチャンピオンとしての活躍が期待される。
  セカンドダブルスは、春同様の沼田・小野組か?、あるいは米田を使ったペアーか?。

  こうやって見ていくと、曹冬梅がいるのといないのとでは状況が大きく違ってくる中央大。万一、曹
  抜きでの戦いとなれば、事実上、「女子1部校で唯一、外国人留学生のいないメンバーで戦うチーム」と
  いうことになる。それで勝てれば何も問題はないが、果たしてどうか。


 大正大

  春リーグでは5位という意外な不振に終わった大正大だったが、3〜5位は2勝3敗の同成績で
  ほとんど差はなかった。そしてその後、関東学生で孫博と大畑がシングルスの決勝同士討ちを演じて
  ワンツーフィニッシュを飾り、頂点の実力を見せた。青森インカレでは24年連続ランク、8年連続
  ベスト4以内という成績を残し、淑徳大の王座をおびやかした。「5位・大正大」はかなり不自然。
  多分、通常の戦いをすればAクラス復帰は成るだろう。

  エースの大畑は、今春、4勝1敗で3年生ながら早くも通算21勝3敗となり、特別賞受賞を確定
  させた。残り3シーズンで30勝台に乗せる可能性も高い。同期には藤井(淑徳大)や柏木(中大)と
  いった強豪も多いが、多分、30勝台に手が届くのは大畑だけだろう。関東学生でも、ベスト8→ベスト
  4→準優勝と、3年連続で1ラウンドずつ成績を上げているし、全日学でも2年連続ベスト8入りして
  いる。今シーズンも当然、単複に渡っての活躍が期待される。今春は西田(泉)とのダブルスが1勝3敗
  の不振で、これチームの5位転落の一因となっていたが、インカレでは6戦全勝と圧倒的な成績を
  残していた。今季は単複合計8勝が期待ラインか?。

  インターハイ2連覇(平成12年〜13年)の実績を誇って入学して来た孫博は、新人戦の3位が「期待
  外れ」と思われるほど、周囲の要求が高い「強者の宿命」を背負っているが、春リーグは4勝1敗、そして
  関東学生で優勝、と本領を発揮してきた。インカレ準決勝では陳微娜(淑徳大)に惜敗を喫したものの、
  大崩れすることは考えづらく、今季も4〜5勝が期待される。入学後半年も過ぎれば、高卒後の1年の
  ブランクの影響も、もうないだろうし…。

  3番手は大畑とのダブルスでも期待が高い西田(泉)か。デビューシーズンの春リーグでは単3戦全敗、
  複1勝3敗という不本意な成績だったが、インカレのダブルスでは6戦全勝の大活躍。ダブルスは
  これで、ある程度行けるメドは立った。シングルスも5割程度の勝率で勝てる力を持っていると思うが
  本領発揮は成るか。

  4〜5番手は、主将の池田(陽)、西田(梓)、佐藤らの起用と思われる。このあたりは、全員合計で2〜3
  勝というのが現実的な勝ち星計算になるだろう。

  チーム浮上の最大の不安要素はセカンドダブルス。エースダブルスの大畑・西田(泉)組は春のような
  1勝3敗という不振の再現は多分ないだろうと勝手に予想するが、セカンドダブルスは…。春リーグ
  では、牧野、佐藤、池田(祐)、高畠、瀬谷、の5人を組み替えつつ、計4ペアを日替わりで起用したが、
  結果は5戦全敗だった。何か対応策がほしいところだが…。

  常に上位にいるので忘れがちになるが、大正大は平成7年秋季以来、丸8年間も関東リーグで優勝して
  いない。この間に他の1部校は全て優勝を経験している。インカレでも似たような格好だが、あれだけ
  連続して上位にいながら、優勝は平成8年のわずかに1回のみ。優勝以外の「健闘」は、すぐに忘れられて
  しまうのが歴史の常。「関東を代表する強力ツートップ」がいるうちに、関東を制しておきたいところ
  だが…。


 専修大

  春リーグで50年間(100季)連続1部在籍を達成した専修大女子。しかし、結果は2年前の平成
  13年度春季に続く、創部以来2度目の最下位という結果に終わった。青学大との入替戦を制し、
  何とか連続1部在籍記録は首の皮一枚でつながったが、チーム事情はその後も厳しさを増している。
  関東学生では1部校で唯一、単複ともノーランクとなり、青森インカレではチーム史上初の2年連続
  ランク落ちとなった。関東学生のノーランクはトン舟の取りこぼしという面が大きいが、たとえ
  取りこぼさなかったとしても、トン1人だけではチーム状勢を劇的に変えるには至らない。日本人の
  奮起が待たれるこの辺の事情は、男子の埼工大とダブる感じがある。

  今季もエースはもちろん、トン舟。春リーグでは2連敗という最悪のスタートを切ったが、その後は
  3連勝し、何とか3勝2敗で新人戦2冠王の面目を保った格好となった。決して満足のいく数字とは
  言えないが、何と言っても他のメンバーで2勝以上をあげている選手がいない、というチーム事情に
  あっては、大黒柱の地位は動きそうにない。関東学生、インカレと続いた敗北の分まで、今季は勝ちたい
  ところ。他校の1年生勢(坂本(沙)、今福、孫博)が揃って結果を出しているだけに、「新人戦2冠王以後、
  トン舟はフェードアウトしました」とは言われたくないところだ。

  トン舟に続くのは、3年生コンビの伊藤と犬伏だろう。春リーグでは2人とも1勝1敗だったが、今の
  専大にとってこれは好成績な方だ。犬伏は通算4勝3敗のギリギリの勝ち越しだが、現在のメンバーで
  シングルスの通算成績が勝ち越しているのはトン舟と犬伏だけだ。(ダブルスでは、伊藤が田中と組んで
  いた時の貯金があるので、通算12勝10敗だが…)。なお、伊藤・犬伏組は今年のエースダブルスだが、
  春は1勝3敗だった。

  4〜5番手は、キャプテンの長谷川と2年の河野だろう。このあたりになると、相手に恵まれないと
  なかなか勝つのは難しいのが現状。勝率も厳しいものがある。

  伊藤・犬伏組に続くセカンドダブルスも、春は3組を起用し、計1勝3敗だった。今季もペアの固定が
  出来るかはわからない。

  101シーズン目を迎える今季の専大女子だが、まだ厳しい戦いは続きそうだ。いろんな記録を調べる
  に連れて、その厳しさが身にしみる感じがする。
  このまま普通に行くと、春に続いて2シーズン連続最下位となってしまう危険性が高いが、もしそう
  なれば、これはチーム史上初のワースト記録となってしまう。チーム史上初のワースト記録は「インカレ
  2年連続ランク落ち」の1つだけでいい。年に2つも記録を作ることはない。また、それでもその記録を
  作ってしまった場合、入替戦で対戦が予想される青学大、または早大は、いずれもインカレのランク校。
  厳しい戦いが予想される。

  春リーグで、明大男子が27回目の優勝を達成した。男子では戦後最多優勝回数を更新する新記録で、
  26回優勝で足踏みをしている専大男子が追い抜かれた格好となった。だが、専大女子は38回の
  優勝回数を誇っており、男女を通じてダントツの数字となっている。明大の優勝が専大女子の過去の
  栄光に光を当ててくれた面もあるが…過去に酔っている場合じゃない。それより今は、今シーズンの
  心配をしよう。


女子2部

  女子2部は、今季も上位3校を軸として優勝争いが繰り広げられるだろう。特に今回は青森インカレで
  青学大と早大がランク入り。「2部にインカレランク校が2校」という、極めてレベルの高い争いが展開
  されそうだ。

  早期の1部復帰を目指す青山学院大は、春に続く2部2季連続優勝から再挑戦をスタートさせたい
  ところ。インカレ2年連続ランクは1部並みの実力の証明だ。
  チームの軸となるのは、やはり加登・小森組のダブルスだろう。3年連続の関東学生ランクと、全日学
  4強は、トップクラスの実績と言える。シングルスでも今春のMVP(2部敢闘賞)・山本を筆頭に3勝
  以上を期待できるメンバーが揃っている。関東学生で2度目のランク入りを果たしたことからも、
  エース格は山本だと思われるが、村守、大和田、福山らも2部では簡単には負けそうにない。

  2季ぶりの2部優勝を狙う早稲田大は、秋山主将以下、仲村、小川と、関東学生でランクに入ったことの
  ある選手が3人揃い、チャンスはある。あとは梶原と江尻のメンバー構成か。インカレランク入りの
  勢いに乗って最終日の青学大との決戦までつっ走りたいところだろう。秋山は現在、2部通算21勝
  で、ラストシーズンで4勝をあげれば特別賞受賞となる。昨秋・今春と2季連続で4勝をあげている
  実績があるので不可能な数字ではないが、簡単ではない。受賞の可能性は五分五分か。

  日体大は、男子が3部から昇格してきて、久々に男女揃っての2部となった。青学大、早大に一泡
  吹かせたいところだが、その両校が揃ってインカレランク入りし、日体大としては厳しい雰囲気に
  なった。澤村と李孝心を軸に戦うことになるだろうが、既に2部通算25勝をあげ、特別賞を確定
  させている澤村の有終を飾るプレーに注目が集まる。

  日女体大は今季も4位に落ちつくものと思われる。上位3校からは、1〜2点取るチャンスはあっても
  4点は取れないだろう。逆に東女体大と筑波大には負けそうにない。お約束の2勝3敗が予想される。

  東女体大は、今季の男女1〜2部・計24チーム中、尼崎全日学に誰も出場しない唯一のチーム。正直
  言って今季はキツイだろう。

  東洋大に代わって3部から昇格して来た筑波大は、5単2複で試合成立にギリギリの、5人のみの
  メンバーしかいない。人数は東洋大と同じだが筑波大には重本がいる分、得点力はある。最終日の
  東女体大戦に最下位回避をかけることになるだろう。


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