平成14年度春季関東学生リーグ戦のコメント 5月15日(水)〜19日(日)の5日間、代々木第2体育館において行われました 平成14年度春季関東学生リーグ戦のコメントをアップします。 関東学生リーグ戦は、昨秋は21点制を採用していましたので、今回、初めて11点制で 実施されるシーズンとなりました。 男子1部 明治大 去年の春季リーグ以来、2シーズンぶりの優勝を飾った明治大。優勝がかかった最終日の中央大 との直接対決は緊迫した互角の勝負となったが、終わってみれば20得点−5失点の5戦全勝。 2位の中大が15得点−11失点の3勝2敗ということからしても実力差はあった。結果的に、 大方の予想通りの優勝と言える。 これを支えたのは、やはり柳田、並木、藤井、足立、門野の3年生5人衆だった。同学年にリーグ戦 フル出場する選手が5人も揃うのは非常に珍しいと言える。 エースは5戦全勝で殊勲賞(MVP)と優秀選手賞をダブル受賞した柳田だろう。 対戦相手に恵まれた感はあり、その割には苦戦した試合もあったが、「勝利」という結果をキチンと 出したことは評価される。番狂わせが多いと言われる11点制でも勝ち切った。通算成績も21勝 (4敗)となり、3年春季での特別賞スピード確定を果たした。バックサーブを多用していたのは 秋以降の新サービスルールへの準備か?。思えば、裏面打法に取り組んだのも日本では早い方 だった柳田。将来を見て、プレースタイルを先取りして行く姿勢が見える。 大学では過去2年間、個人戦で好成績が上げられていないが、今年は是非、個人戦でも優勝争いに 絡んできて欲しいと強く願う。 4戦全勝で優秀選手賞を受賞した藤井。やや相手に恵まれた3連続ストレート勝ちの後、中大戦 ではトップで、大物新人・田中を破り、流れを大きく引き寄せる貴重な勝ち星を叩き出した。通算 成績も11勝3敗とハイレベル。あと3シーズンで3勝ずつのペースで行くと特別賞に手が届く。 「同大学同学年で3人同時に特別賞」という大記録達成の鍵を握る位置にいる。(もし来年、この 記録が達成されれば、平成元年の渋谷、松下兄弟以来、14年ぶりということになる) 単複にフル起用された並木は、単3勝1敗、複4勝1敗で、計7勝2敗の活躍ぶり。チームの中核を 担った。ダブルスは5試合すべてがフルゲームにもつれ込む接戦の連続だったが、全日学ベスト8、 東京選手権ベスト8という実績を誇る川口とのペアで、これを切り抜けた。中大戦のシングルスで 渡邊(隆)に敗れた試合は惜しかった。あれを勝っていれば、優勝の立役者だったろう。 通算成績14勝5敗は、「2勝ずつ×残り3シーズン」のペースで特別賞。故障や大スランプが なければ、まず達成はカタいだろう。去年の全日本で明大の先輩・渋谷(日産自動車)を破った ように、潜在能力は高い。今後は柳田同様、個人戦でも上位進出が期待される。 門野はチーム唯一の全日学ランカーとして初めて5試合にフルオーダーされた。強豪・高森(筑波 大)には互角のゲームの末に惜敗したが、中大戦では井内に完勝し、優勝を決める貴重な1勝を あげた。足立も、実力者・石原(専大)を破るなど、2勝1敗と勝ち越した。 唯一の3年生以外メンバー、川口も単複フル起用に応える奮闘を見せた。並木とのダブルスの 4勝1敗は勿論、シングルスでも三原(大正大)に唯一の黒星をつけた。中大戦では、自らの手で 単複2点を叩き出し、優勝を決める願ってもないビッグチャンスだったのだが、清水の驚異的な 粘りの前にゲームオールジュースで惜しくも屈した。痛恨の一敗と言える。チームが優勝した からまだ良いが、万一、逆転負けでもしていたら、悔やむに悔やみ切れないところだった。 有望新人、村田を起用する隙もない布陣の明治大。平岡新監督は就任早々、良いスタートを切った。 この後、関東学生でも成績を残し、インカレに向かいたいところ。3年生5人衆の敵は、青森大の 3年生4人衆(三田村、田勢、加藤、宮下)。宋海偉が抜けた青森大から「日本一」の座を奪い返せるか?。 中央大 昨秋、16シーズンぶり(8年ぶり)の優勝を飾った中央大。ディフェンディングチャンピオンと して迎えた今季だったが、初日にいきなりつまづいた。2部から昇格してきたばかりで、しかも 去年まで絶対的エースだった石田が抜けた筑波大に対し、敗戦スタート。さらに3日目の大正大 戦でも3−3ラストまでもつれ込み敗色濃厚だった。ここで敗れていたら、一転最下位争いに 絡んでいた危険性もあったが、何とかこれを切り抜け、最終日の明治大戦を「勝った方が優勝」と いう状態に持ち込んだ。結果的に、実力で勝る明大には敗れたものの、脅威的な粘りと優勝に 向けた執念は見せた。男女とも準優勝という成績は、近年では好成績と言える。 キャプテンの渡邊(隆)は、シングルス5戦全勝、ダブルス3勝1敗の大活躍でチームを優勝争いに 導き、文句なしの敢闘賞、優秀選手賞のダブル受賞となった。大柿(専大)、並木(明大)といった 実力者との直接対決も制した。昨秋の優勝時は、珍しく成績が悪く、個人的には優勝に貢献出来な かったが、その借りを返すかのような活躍ぶりだった。通算成績も25勝9敗となり、今季、不振 だった大柿を抜いて現役のトップとなった。 あと半年、団体戦で、そして個人戦で、「関東学連のティモ・ボル」の活躍はどこまで続くか?。 ゴールデンルーキーと目されていた田中は相手チームのエース格との対戦が続き、2勝3敗の 負け越しでリーグ戦の初シーズンを終えた。同期のライバルである早大勢(中野、岸川、岩村)が 2部ということもあり、「普通にやっていれば新人賞は確実」という予想が多かったが、結局、 「新人賞は該当者なし」という結果に終わった。しかし、厳しい相手と厳しい試合をやるのは、 先々、必ずプラスになるはずだ。ラッキーな相手からごっつぁん勝利を貰っても、将来のために ならない。田中の今後に期待したい。 昨秋の優勝時のMVP(殊勲賞)、清水は2勝1敗。対明大戦では、川口に優勝を決められそうな 勢いだったが、ゲームオールジュースで競り勝ち、脅威的な意地と粘りを見せた。通算成績も 9勝4敗と大きく勝ち越しているし、地力は評価しても良い。 あとのメンバーはいずれも1勝止まりだった。 河又兄弟は、2−3と王手をかけられた大正大戦の6・7番で、弟(大和)→兄(敏久)の連続勝利で 逆転に成功した。 昨秋、優勝を決める勝利をあげた井内は、今季は逆に優勝を決められる敗戦を味わった。天国と 地獄を味わった格好だが、これを糧に成長が期待される。 今季はコンディション的な問題で、ダブルス1回の起用にとどまった布川も今後当然復調が予想 される。今季はダブルスでの起用がメインだった松島も、当たれば怖いことは証明済み。 最終日、大学の応援団が駆け付け、場内を大いに盛り上げた中大。優勝したわけでもないのに、 閉会式後に誇らしげに校歌が斉唱されていた。今年は男女揃っての大活躍も可能な体制が 整った中央大。今度は、優勝しての校歌が聞けるか?。 専修大 去年から戦力のアップダウンなしで臨んだ今シーズンの専修大。卒業生にも大物不在だったが、 新入生にも大物不在。うまく行けば優勝争いに絡めるかと思われたが、2日目の対明治大戦で まさかの0−4ストレート負け。優勝争いに確実に絡んでくるチームに完敗すると、同率で 並んだ場合の勝率計算などでも圧倒的に不利になる。今季の専大は、この2日目で50%以上の 望みが絶たれた。さらに、4日目の中大戦でも0−4ストレートの完敗を喫し、極め付けは最終日。 既に最下位決定済みの大正大に2−4で敗れた。結果的に3位とは言え、2勝3敗は3チーム 並んでおり、5位でも全く不思議でないシーズンだった。 孤軍奮闘の結果となったのは山田。3戦全勝ながら、菊池(筑波大)は危なかった。何とかしのぎ 切って、ことなきを得たが…。通算成績も11勝12敗で、5割目前まで来た。かつて、5戦全敗 だったシーズンもあったが、ようやくここまで戻してきた。 キャプテンでエースの大柿は、今季はダブルスにも起用され、文字通りチームの主軸となったが 初日のトップでいきなり木村(埼工大)に黒星スタート。結局、単1勝3敗、複2勝3敗という 負け越しの結果に終わった。筑波大戦で実現したキャプテン単複対決で、2連勝の波に乗る高森 から2勝をあげ、流れを止めて見せたのが今季唯一の見せ場だった。渡邊(隆)(中大)、三原(大正 大)とのキャプテン単複対決では全敗した。23勝11敗となった通算成績でも、25勝となった 渡邊(隆)に抜かれ、トップから転落した。果たして、ラストシーズンに逆襲はあるか?。 今季の専大不振の象徴となったのが大谷。これまで、単複起用の常連だったが、ダブルスの成績が 決して良くなかったこともあり、今季はシングルスのみの起用となった。そのシングルスで何と 4戦全敗。それまで通算11勝2敗という高い勝率だったことから考えると、信じられない結果と なった。確かに、柳田(明大)、田中(中大)という強豪との対戦もあったが、それにしても、しかし…。 大柿と並ぶ2枚看板と評されている大谷の不振と共にチームも沈んだと言える。 単複フル起用の石原は、十分勝機ありと思われた相手に敗れるなど、単1勝2敗、複2勝3敗と 負け越した。不満の残る成績と言える。逆に、伊藤は初起用された初日にいきなり張凱(埼工大)を 破る金星をあげ、そのまま5戦フル起用されて2勝2敗。合格点といえる結果を出した。 終盤起用の多い山城は、1勝0敗だった。 タレント揃いながら勝ち切れない専大。主軸選手の戦型が右のドライブ型ばかりで、相手チームが やり易い面もあるのかも知れない。名門の苦悩が続く。 埼玉工業大 毎シーズン、苦戦を予想されながら最下位を逃れ続けている埼玉工業大。高橋が抜けた今年は、 例年に輪をかけて苦しいシーズンとなることが予想され、実際、3連敗した後、4日目の大正大戦が 最下位決定戦となった。これに勝利し、最下位を免れた後の最終日では、今季、前半の台風の目と なった筑波大にも勝ち、4位となった。「紙一重での脅威の粘り腰」は、もはや伝統の域に達している と言えるか?。 エースの張凱は初日、いきなり初起用の伊藤(専大)に黒星スタート。新人・田中(中大)にも敗れ、 連敗となった時は暗雲が立ち込めたが、この後、3連勝し、3勝2敗。何とか勝ち越しに成功した。 張凱の成績がチーム成績に直結している部分もある。通算成績も20勝8敗とし、ラストシーズン を残して特別賞受賞を確定させた。チーム状態から言って、団体優勝は極めて困難だが、個人と しては強い。関東学生では去年、単複ともに準優勝だったが、今年はどうか。 2番手として活躍したのは鈴木。左の特徴を生かし、単複に起用された。シングルスは終盤起用で 2勝0敗、ダブルスも2勝2敗と健闘した。初戦では実力者・大谷(専大)を破り、最終戦では価値 ある単複2勝(強豪、高森・宮坂組に勝った後、ラストで勝利)。今後、この活躍が続けられるかは チームの命運を左右するかも知れない。 今大会ポスターにも抜擢された木村は、初日のトップでいきなり大柿(専大)を破る好スタート。 ビックリした。特別賞(通算20勝以上)と逆特別賞(通算20敗以上)の対戦が番狂わせになった のだから…。結果的に2勝3敗の負け越しに終わったものの、相手が強豪揃いだったことを考慮 すれば大健闘だったと言える。 小林と有本は1勝3敗に終わった。しかし、対戦相手の顔ぶれを見れば仕方のないところだろう。 期待の新人・有本はダブルスでも2勝2敗で、特に大正大との最下位決定戦では貴重な単複2勝を あげた。今後、鈴木と共にチームの中核を担うことが期待される。 とりあえず首の皮をつないだ埼玉工業大。だが、ゆっくりとしてもいられないのが実情だろう。 果たして、「脅威の粘り腰」はどこまで通用するか?。 筑波大 10シーズンぶり(5年ぶり)の1部復帰を果たした筑波大は、昇格の原動力となった石田が抜け、 1部でどれだけ通用するかが注目された。 初日にいきなりディフェンディングチャンピオンの中央大を破り、2日目に大正大を破って2連勝 した時は、一躍、今季の台風の目かと思われたが、3日目に専大にストレート負けをしてから失速。 それでも最終日の埼玉工大戦に勝てば2位になる可能性はあったが、十分勝機がありながら、 これも成らず、結局、5位に甘んじた。 キャプテンの高森は単複フル起用で、単4勝1敗、複3勝2敗で、計7勝3敗。実力からして、 大体想定された数字を残した。専大戦で大柿とのキャプテン対決に単複2敗を喫したことと、 埼玉工大戦の勝機十分のダブルスを落としたことは悔やまれるが…。 この後、世界大学の国内予選でも堂々の2位通過で代表となった。全日学5位、関東学生3位という 実績からしても、現在、日本の学生卓球界でペンドライブ型としては実力ナンバーワンだろう。 (以前は、大谷(専大)がナンバーワンかと思っていた時期もあったが、今回、完全に代わった)。 裏面打法もうまく取り入れ、プレースタイルも良い。国際的に飛躍して欲しい選手だ。 2番手は宮坂。単3勝1敗、複3勝2敗はまずまずの数字。小柄な体ながら異質を生かしたプレー と旺盛なガッツで活躍した。 新人・菊池は2勝3敗に終わったが、敗れた3戦は相手が悪い。それでも山田にはアト一歩まで 肉迫するなど、活躍した。もう1勝して勝ち越していれば、田中(中大)不振の間隙を突いて、 あるいは新人賞受賞のチャンスもあったか?。惜しかった。しかし、選手層の薄い筑波大に あっては、中堅レベルの貴重な戦力だ。 上記3人以外は、森部、勝、寺島、上野の4人で1勝7敗。寺島が大接戦であげた1勝以外は ストレート負けのオンパレードで、厳しい状況にある。 今後、筑波大に有利な関東学生、インカレといった大会が続く。ここで好成績を収め、波に乗って 秋リーグを迎えたいところだろう。 大正大 ついに…と言うべきか、来るべきものが来た感の大正大。去年の主力メンバー(竹内、荒木、大畑、 馮)がゴッソリと抜け、補強なしで迎えた今シーズン。連敗スタートの後、3日目に昨秋優勝の 中央大を3−2と追い込みながら惜しくも逆転負け。最下位決定戦となった4日目の埼玉工大 戦も1−4であっさり敗れ、早々に入替戦行きが決定してしまった。大正大の最下位は平成5年 秋季以来、17シーズンぶり(8年半ぶり)のこととなった。最下位決定後の最終日に専修大を 破り、最後の意地を見せたのがせめてもの救いだった。 孤軍奮闘の頑張りを見せたのがキャプテンの三原。単複にフル出場し、シングルス4勝1敗と 独り、気を吐いた。大柿(専大)、田中(中大)といった実力派にも競り勝っての価値ある4勝。 ダブルスが逆に1勝4敗で、計5勝5敗の五分にはなっているが…。いずれにしても、1部残留に 向けて、三原の単複2点は何とか取りたいのがチームの現状だろう。 柳沢も単複の主軸として起用されたが、単の2勝2敗はまだ良いとして、ダブルスが4戦全敗。 最終日は複から外された。埼玉工大戦では、単複に2敗し、自分の敗戦でチームの最下位が決定 するキツイ試練を味わった。入替戦では是が非でも勝ちたいところだが…。 荻原は、2勝3敗ながら、対戦相手を考慮すると、まずまずの評価をしなければならないところか。 最終日には単複に起用され、2勝。「意地の勝利」に貢献した。 寒川は5戦全敗。常に前半に起用され、今季5戦全勝の2人(柳田(明大)、渡邊(隆)(中大))と 当たる不運もあった。かなりの接戦を展開し、「アト一歩」のゲームもあったが…。 終盤起用が続いた麻奥と阿部は、3−2とリードした中大戦で河又兄弟に敗れ、チームが逆転 負けを喫した1敗ずつが今季の全てだった。 前回、最下位となった平成5年は春秋連続での最下位だったが、当時存命だった故佐藤行信氏 (大正大部長、関東学連会長)は、「来年になれば明徳義塾高から仲村錦治郎(現・グランプリ)が 入ってくるから、今年は何とか1部残留で凌げ」とよく言っていたことが思い出される。 そして、仲村入学後の平成6年からは、一気に優勝争いの常連となった。あれから10年弱、 佐藤氏亡き今の大正大は当時とは事情が違う。今年、強力新人の補強に成功した早稲田大との 入替戦に臨むことになるが、正直言って、かなり苦しい状況にあるのではないか?。 男子2部 強力補強に成功した早稲田大。1部中堅クラスの実力と見られ、2部ではブッチギリで優勝する ものと思われた。結果的に5戦全勝で予想通りの優勝は飾ったものの、それまでの道程には意外な 苦戦もあった。 苦戦その1は4日目の駒沢大戦。対戦順の問題で、「早大が勝っても優勝は決まらないが、駒大は 勝てば優勝が決まる」という状況だった。それでも実力的には早大圧倒的有利と思われたのだが、 出足こそ2−0ながら、何と2−3と王手をかけられる予想外の展開。終盤の岸川、岩村の新人 パワーに救われ、何とか逆転勝ちを収めたものの、冷や汗をかいた展開だった。 苦戦その2は最終日の法政大戦。勝てば文句なしで全勝優勝の早大。対する法大は、既に駒大に 敗れていた上に、前日、国学院大に4−3と粘られていた。これまた早大圧倒的有利と思われた のだが、前日の駒大戦同様、2−0から逆転され、2−3と王手をかけられる予想外の展開。終盤は またしても岸川、岩村という前日同様のオーダー。2台同時進行でラストの岩村が先に勝つが、 6番の岸川はゲームオールにまで粘られる。ここで岸川が負ければ、4勝1敗で早大、法大、駒大が 並んだ末に、駒大が優勝をさらう展開だったが、最後は岸川が逃げ切り、連日の逆転勝利で最後を 締めくくった。 2部のMVPである2部敢闘賞は、常に前半に出て5戦全勝したキャプテンの田中が受賞した。 1部でもコンスタントに勝ち越していた実力からしても納得できる結果と言える。昨秋の入替戦 ではラストで自身が敗れ、2部落ちを決めてしまった田中だが、雪辱の準備は整ったと言える。 そして、何と言っても今季の早大を象徴するのが有望新人達の活躍。中野、岸川、岩村の3人は シングルスで11戦全勝した。主に前半でチームを勢いに乗せた中野と終盤で勝負を決めた岸川と 岩村。新人戦で中野vs岸川の決勝同士討ちを演じた流れを持続している。さらに中野はこの後、 世界大学選手権の国内予選を通過し、本戦の代表権まで手に入れた。 新人3人は、予想よりもやや苦戦する試合はあるものの、シングルスでは、ほぼ文句なしの結果を 出している。不満が残るとすれば、ダブルスの中野・岸川組か。東京選手権ベスト8、新人戦2位 という実績を誇るペアながら、2部で3勝2敗という成績。2敗はゲームオールの接戦の末だった が、5戦全勝するかと思って見ていただけに…。 山崎は2敗、羽賀は1勝2敗と、意外にも2部でも結果を出せなかった。特に、春休みにドイツ (グレンツアオ)に留学していた羽賀は、期待外れに終わったといえる。 大正大との入替戦の臨む早大。名門にとって2部は長居するところじゃない。河原智・新監督の 船出を早々の1部復帰で飾りたいところ。その可能性は高いと見た。 早大に肉迫した駒沢大と法政大。特に駒沢大は4日目の自力優勝の可能性と最終日の他力優勝の 可能性があり、惜しかった。しかし、両校とも、早大の圧勝が予想されたシーズンにこれだけ競った ということで、秋にはさらに期待ができると言える。法政大は三枝も故障から帰ってくるだろうし。 青学大は2勝3敗の4位とは言え、駒大、法大には3−4と迫り、実力は紙一重。得失点では勝ち 越している。一方、日本大は元気なく国学院大に勝った1勝止まりの5位に終わった。 国学院大は法政大に3−4と迫る健闘を見せたが、実力差はいかんともし難く、結局、5戦全敗で 最下位に終わった。また入替戦を迎えることとなる。卓球のページへ