平成14年度秋季関東学生リーグ戦の予想

 9月11日(水)〜15日(日)の5日間、代々木第2体育館において行われます「平成14年度・秋季・
 関東学生リーグ戦(1・2部)」の見どころをアップします。

 日程にはウイークエンドも含まれています。また、11点制になり、去年までに比べて若干の試合時間
 短縮が計られたため、今シーズンは初日から第4日の試合開始時間が約1時間遅らせてあります。
 (最終日は、試合後の表彰式・閉会式、さらには撤去の都合があり、従来通りです)。試合時間は最短で
 1時間半、最長で4時間というところですので、7時頃まで試合が行なわれている可能性があります。
 平日の学校帰り、仕事帰りの方も足をお運びいただき、大学卓球界トップのプレーを、是非、ご観戦下さい。

 会場の代々木第2体育館は、JR山手線・原宿駅、及び地下鉄・千代田線・明治神宮前駅より徒歩
 5分です。
 入場料は、一般600円、大学400円、高校生以下無料です。

 関東学連では、今回、初めて9/1施行の新ルール(新サービスルール、タイムアウト制の採用等)で実施
 される大会となります。


男子1部

 明治大

  昨春に続き、今春も5戦全勝優勝を飾った明治大。その後、関東学生でも並木と柳田が決勝で同士討ち
  を演じる「ワンツーフィニッシュ」で、万全の状態だった…、ここまでは…。
  チームが暗転したのは、千葉インカレ。「打倒・青森大」、「日本一奪還」を目指して臨んだ大会で、決勝
  トーナメント組み合わせ抽選の結果、青森大と同じパートのクジを引く。「3年連続で準々決勝での
  青森大との激突か」と思われたが、何と、その後、中央大が自分のパートに飛び込んで来た。
  昨秋、今春と、関東の1位、2位を分け合ったトップチームのランク決定での顔合わせ、と言う無作為
  抽選のイタズラに躍らされた。それでも、それまで明大は23年連続インカレランクキープ中だった
  のに対し、中大は6年連続ランク落ち中。客観的に見て、明大の方が優位に立っていた。が、試合が
  始まってみると前半勝負のオーダーの明大は2−0と快調にリードするものの、勝負どころのダブルスを
  落とし、後半勝負のオーダーを組んだ中大に2−3の大逆転負けを喫した。この結果、明大は「24年
  ぶりのランク落ち」という屈辱にまみえることになった。前回のランク落ちは、昭和53年(1978年)。
  現役学生が生まれる前の話だ。「打倒・青森大」、「日本一奪還」どころではなくなった。
  負けた借りは勝って返すしかない。過去2年間は、「秋リーグでは4勝1敗で2位」の明大だが、今回、
  雪辱の優勝で「関東連覇」と「日本一への再スタート」を飾りたいところだろう。特に最終日の中大戦に
  注目が集まる。

  3年生5人が強い明大にあって、エースは関東学生チャンピオンの並木か。タイトルが人を育てると
  いうことはよく言われるところだ。その後、タマス主催の講習会で、練習試合ながら、蒋澎龍(台湾)にも
  勝つなど、その才能が一気に開花する可能性はある。去年の全日本で、明大の大先輩・渋谷(日産
  自動車)を破った能力は、ダテではなかった。並木・川口組のダブルスも、全日学と東京選手権でベスト
  8、関東学生で3位のエースダブルス。単複でチームの中軸を担う。
  シングルスは、これまでに通算14勝5敗で、特別賞ペース。今季、順調に勝ち星を上積みし、来春、
  余裕を持って確定させたいところだろう。
  関東ナンバーワンプレーヤー・並木。プログラムの表紙も飾り、まさしく「顔」となった今季も活躍が
  大いに期待される。

  柳田は関東学生では惜しくも準優勝に甘んじたものの、このリーグ戦では強い。今春も5戦全勝で優勝
  の立役者となり、殊勲賞(MVP)と優秀選手賞をダブル受賞していた。通算成績も21勝(4敗)で、
  3年春季での特別賞スピード確定を果たした。30勝台の大台に乗せる可能性も極めて高い。
  史上最多の36勝(岩崎(専大卒)、渋谷(明大卒))に並ぶ可能性さえ残している。ま、これは、あと3季を
  15戦全勝で勝ち抜かなければならないので、現実的にはかなり厳しいが…。
  春からバックサーブを多用しており、新サービスルールへの対応も問題ないものと思われる柳田。
  全日学に良い状態で向かうためにも、今季も活躍を続けたいところだろう。

  藤井は春リーグで4戦全勝し、優秀選手賞を受賞していた。通算成績も11勝3敗で、先を行く柳田、
  並木を急追している。ただ、関東学生(初戦で寺島(筑波大)に敗退)、インカレ(春リーグでは勝っていた
  田中(中大)に敗れ、チーム逆転負けの一因となる)と、直近の2大会では実績を挙げていない。
  後半起用の多い「チームの救世主」は再び輝きを取り戻せるか?。

  門野は、春リーグでは井内(中大)を破り、チームの優勝を決める決勝点を叩き出したが、インカレでは
  逆にラストで渡邊(中大)に完敗し、チームのランク落ちを決めてしまった。この半年の短期間で、
  天国と地獄を味わった。現在、チーム唯一の全日学ランカーということもあり、フル起用は変わらない
  だろうが、さて今季は何を味わうか?。

  足立は、地味ながらも、要所で貴重な勝ち星をあげている。今春は2勝1敗で、通算は5勝3敗。
  今季もコンスタントな実績が期待できる。

  2年生・川口は、単複フル起用が確実。並木とのダブルスは強力だが、シングルスは通算4勝7敗で
  意外な負け越しとなっている。今季中にイーブンにして大学生活の折り返し点を迎えたいところだが、
  果たしてどうなるか?。

  ダブルスは、関東学生で大量のランキングペアを生み出した。3位の並木・川口組を筆頭に、4位の
  門野・足立組、6位の柳田・藤井組、8位の嶋田・渡会組…と。ただ、余程のことがない限り、並木・
  川口組の5戦フル起用は動かないだろう。春リーグでは勝った渡邊・松島組(中大)に千葉インカレ
  では敗れ、チーム大逆転負けの発火点となってしまったが、果たして今季はどうか?。

  今季の1部6校中、千葉インカレでランク落ちを喫したのは、「王者」・明大のみ。前回のランク落ちは、
  昭和53年(1978年)で、これは平岡監督が入学する前年のこと。平岡新監督は、春リーグこそ優勝と
  いう最高のスタートを切ったが、ここで一旦ゼロからのリスタートをすることになる。
  ディフェンディングチャンピオンでありながらチャレンジャー。果たして、今季の明治大はどのような
  結果を出すのか?。


 中央大

  昨秋のドラマティックな復活優勝から1年が経った中央大。今年は有望新人の加入もあって男女共に
  ここまで全般的に良い成績で来ている。新人戦では男女単複の4種目中3種目を制し、春リーグでも
  男女揃って準優勝。関東学生でも各種目で優勝争いに絡み、インカレでも男女アベックランク入り。
  特に男子は7年ぶりのインカレランク復帰を明大に勝って文句なく飾った。この勢いを持続したい
  今季リーグ戦と言えるだろう。

  エースは言うまでもなくキャプテンの渡邊(隆)。今春はシングルス5戦全勝、ダブルス3勝1敗の
  大活躍でチームを優勝争いに導き、文句なしの敢闘賞、優秀選手賞のダブル受賞を果たしていた。
  関東学生でも3位に入賞し、インカレでは勝負の明大戦で大活躍。ダブルスで逆転の口火を切り、
  ラストでチームの勝利を決める単複2得点をあげた。さすがに、青森大には及ばなかったが…。
  リーグ戦でのシングルス通算25勝(9敗)は現役最高の成績。追ってくるライバルの大柿(専大・
  23勝)は、今年、冴えがなく、渡邊がこのまま同期トップで逃げ切る可能性が高い。果たして、チームも
  優勝で、「両手に華」という具合に上手く行くか?。

  2番手は新人の田中か。新人戦では単ベスト4、複優勝と活躍を見せた田中だったが、春リーグでは
  厳しい相手との対戦が続き、2勝3敗と負け越した。が、実力はある。関東学生では序盤の苦戦を
  切り抜けてベスト4に食い込み、インカレでも春リーグで敗れた藤井(明大)にリベンジ勝ちして
  チームのランク復帰に貢献していた。同期のライバルである早大勢(中野、岸川、岩村)も2部から昇格
  してきて、今季は対戦の可能性がある。いろんな刺激を力にして、成長が期待される。

  3番手は清水か。昨秋の優勝時のMVP(殊勲賞)受賞以来、トップレベルに定着した感がある。
  春リーグでも粘りのプレーを見せて勝ち越し、通算も9勝4敗と2桁勝利を目前にしている。
  関東学生でもベスト8入りし、個人としての能力の高さも証明した。

  松島は、渡邊(隆)とのダブルスをメインに活躍が期待される。爆発力があるプレーは定評があるが、
  当たり外れがある感じ。好不調の波をなくし、コンスタントな成績をあげられるか。

  布川と河又(敏)の4年生コンビは関東学生で2人共ベスト16入りした。布川は春先の故障からの
  復調具合が注目される。

  井内は、関東学生で単複にランク入りした。また、河又(大)も田中と並ぶ新人戦、単ベスト4、複優勝の
  有望な戦力。

  以上、実績がある選手が8人揃う中大。誰を起用するかで贅沢な悩みも生まれてくる可能性も高い。
  中大の4年生5人衆(渡邊(隆)、清水、松島、布川、河又(敏))は、大量の強豪同期生という意味で明大の
  3年生5人衆にも似た構成。果たして、揃って有終の美を飾ることが出来るか。
  「秋のディフェンディングチャンピオン」、中央大。最終日ではインカレの雪辱を期する明治大が待つ
  が、まずはそこまで4戦全勝の無傷でたどり着けるかが第1関門。上手く勢いに乗って行ければ昨秋の
  奇跡の再現もあり得るだろう。


 専修大

  近年、優勝争いに絡めない展開が続いている専修大。今春も3位とは言いながら2勝3敗の負け越し。
  特に、最終日に最下位決定済みの大正大に敗れたのはいただけなかった。インカレでも強豪校が逆の
  パートに集まり、連続決勝進出のビッグチャンスだったにもかかわらず、ランク決定戦で法政大に大
  苦戦。ようやくここを3−2で切り抜けた後は愛工大に1−3で敗れ、ベスト8に終わった。

  エースは山田か。春リーグでは3戦全勝だった。関東学生では早々に敗退したが、インカレでは成紅光
  (愛工大)に打ち勝った。かつて、5戦全敗だったシーズンがあった関係で、通算成績は11勝12敗と
  まだ負け越しているが、勝ち越しに転じて大学生活を終えたいところだろう。その達成確率は9割以上
  か?。ラストシーズンにして初めてダブルスに起用される可能性も高く、単複でチームの主軸となる
  ことが予想される。

  キャプテンの大柿は、既に特別賞受賞は確定しているものの、今春は単1勝3敗、複2勝3敗という
  負け越しの結果に終わった。その後、関東学生でも単複ともに早々に敗退し、インカレでも法政大戦の
  敗戦で、愛工大戦に起用されなかった。リーグ戦通算23勝11敗の成績は、25勝の渡邊(隆)(中大)
  を追うより、張凱(埼工大・20勝)や年下の柳田(明大・21勝)に抜かれないかが心配される。
  1年時の不振から全日本事件などを経て、2年、3年と成績を上げてきた大柿。最後は光り輝いて卒業
  してほしいと願うのだが…。

  大谷(準)は昨秋途中まで通算11勝1敗という好成績だったが、あの伝説の松島戦(中大)の敗戦以来、
  勝ち星が止まり、今春も4戦全敗。通算11勝6敗まで来た。その後、関東学生では松島にも勝ち、
  ベスト8入り。ダブルスも準優勝と復調したが、インカレでは愛工大戦で単複2敗を喫し、チームの
  敗戦を決めてしまった。今季の出来いかんによっては、一時は時間の問題と思われた特別賞の受賞も
  厳しいものになるが、果たして結果はいかに?。

  大柿同様、今年厳しい目を向けられているのが石原。春リーグでは、単1勝2敗、複2勝3敗と、共に
  負け越し。関東学生でも単複ともに早々に敗退し、インカレでも法政大戦の敗戦で、愛工大戦に起用
  されなかった。早期の反撃が待たれる。

  あとは、春も起用された伊藤と山城の起用が有力だが、右のドライブ型ばかりというチーム構成に
  アクセントをつける意味でも、関東学生ベスト8の阿部(淳)、あるいは川口あたりにも出番はあり得る
  だろう。

  ダブルスは、関東学生準優勝ペアの山田・大谷組が起用されるだろう。去年までのエースダブルス、
  大谷・石原組を解消し、今春は大柿・石原組で臨んだが2勝3敗の負け越し。しかも、その後、大柿・
  石原組は全日学予選で敗退、予選落ちする屈辱を味わった。これでは、今季起用の芽はないだろう。
  大柿、石原の2人にはシングルスで雪辱を期してもらいたい。

  平成7年秋季以来、7年も優勝から遠ざかっている名門・専修大。「日はまた昇る」のはいつの日か?。


 埼玉工業大

  毎シーズン最下位争いに絡みつつも逃げ切りを見せている埼玉工業大。今春も3連敗後の4日目に
  大正大との最下位決定戦を戦うこととなったが、これに勝った。
  その後、関東学生では、ダブルスで張凱・有本組がタイトルを獲得。そして、千葉インカレでは驚きの
  準優勝を飾った。組み合わせに恵まれたとは言え、3年ぶりのランク復帰、初の4強入りが校歌も
  聞ける決勝進出とは…誰もが予想しなかった大躍進だった。果たして、この勢いを今季に持続できる
  のか?。

  エースは言わずと知れた張凱。春は連敗スタートながら3連勝で巻き返し、3勝2敗と勝ち越した。
  ラストシーズンを残して、通算20勝8敗と、既に特別賞を確定させているが、1年時に王輝との併用で
  出番が限定されていたことを考えれば、その実力と実績は渡邊(隆)(中大)、大柿(専大)らに全く劣ら
  ないと言える。インカレでも脇ノ谷(近畿大)、成紅光(愛工大)といった相手チームのエースを破り
  準決勝まで5戦全勝で、チーム決勝進出の原動力となっていた。関東学生で優勝を飾ったダブルスは
  団体戦では見られないが、有本にタイトルという自信を与えた意味でもその貢献度は大きい。
  関東学生のシングルスでは、第1シードの位置からベスト16に終わったが、それでもチーム唯一の
  ランカーということで、やはり主軸の地位は変わらない。
  ラストシーズンで、チームを初のAクラス(3位以内)に導けるか。

  春リーグ、そしてインカレと活躍を見せたのは鈴木(俊)。左の特徴を生かし、単複に起用されている
  が、いずれも大活躍。春リーグ、インカレ共にシングルスは2勝0敗で負け知らず。特に、インカレ
  では準々決勝、準決勝で連続してラストでチームの勝利を決める貴重な勝ち星をあげた。
  張凱の1点に続くポイントが鈴木の単複でコンスタントに狙えるようになればチームの状態も一気に
  好転する可能性がある。

  張凱と組んで関東学生のダブルスタイトルを取った有本は、その後、鈴木(俊)とのペアでインカレで
  5勝2敗。1年生ながら結果を残し続けている。今後は、シングルスでの勝利が加算されて来るよう
  になれば、さらにチームの中心選手として認知される様になるだろう。

  木村は春リーグで大柿(専大)を破るなど活躍を見せ、インカレでも主に前半起用され、準々決勝までは
  4戦全勝で、チームの上位進出に大いに貢献していた。さすがに準決勝、決勝は厳しい結果に終わった
  が…。リーグ戦も通算成績では厳しいものがあるが、最後のシーズンを締めて終わりたいところだ。

  後は、キャプテンの伊東、そして小林、中野らの起用が考えられる埼工大。この5〜6番手では、なかなか
  勝ち星の計算が難しいのが正直なところ。チームとしては、張凱の1点+鈴木(俊)の単複2点+有本
  か木村のいずれかの単の1点→計4点、で逃げ切りに成功するのが理想形だろう。

  果たして、インカレの余勢をかっての躍進を持続できるかが注目される埼玉工大。混戦を制すれば、
  チーム初のAクラス(3位以内)入りも不可能ではないだろう。


 筑波大

  5年ぶりに1部復帰を果たした今春の初日にいきなりディフェンディングチャンピオンの中央大を
  破り、復帰デビュー戦を飾った筑波大。2日目に大正大を破って2連勝した時は台風の目として
  注目されたが、その後、失速し3連敗。結局、5位に終わった。関東学生では1部校で唯一の単複とも
  ノーランクに終わったが、これはエース・高森が同時期に行なわれたUSオープンに参加して、関東
  学生を欠場したための結果。まして、高森は、このUSオープンで21歳以下の部のシングルスに優勝
  という結果を残しているのだから、申し分ない。その後、千葉インカレでは、失点続きの序盤から徐々に
  調子を上げ、不利と思われた準々決勝の早大戦にストレートで快勝し、2年連続のベスト4入り。
  去年に続き、準決勝で青森大に敗れたとは言え、この大会で青森大が喫した唯一の失点「2」を奪った
  大健闘は光った。インカレと違い、選手の頭数勝負の感がある7点制のリーグ戦では、事情が違う面も
  あるが、引き続いての活躍が出来るか?。

  エースは無論、キャプテンの高森。3年間の2部生活で26勝2敗という圧倒的な成績を残し、既に
  特別賞受賞を確定させていたが、初の1部挑戦となった今春も活躍ぶりは変わらず。単4勝1敗、
  複3勝2敗で、計7勝3敗だった。これで1・2部通算でシングルスは30勝3敗。先述の通り、関東
  学生の欠場と引き換えにUSオープン21歳以下の部のシングルス優勝も手に入れた。インカレでは
  意外な黒星を喫しながらも2年連続ベスト4の主力となっている。去年の関東学生でベスト4、全日学
  で5位、ということで事実上、「関東最強の男」と言えるだろう。
  ただ、高森は、このラストシーズンを欠場する可能性も高い。この秋リーグの前日(9/10(火))まで、
  地球の裏側、ポーランドで世界大学選手権に出場していて、時差調整を含むコンディショニングが
  上手く行くか?ということは、代表になった5月からわかっていたことだが、ここに来て、大会日程が
  重なっている荻村杯ジャパンオープン(9/12(木)〜15(日)in神戸)の代表に選出された。(大会公式HP
  http://japan-open.cool.ne.jp/ による情報)。大学生から選ばれたのは男女を通じて高森1人、
  ということで名誉なことではあるが、チーム事情としては祝福してばかりともいかないだろう。
  私個人としては、将来的なことも考え、荻村杯に優先的に出場するのは当然と思うが、早くに敗退した
  場合、最後までナショナルチームに帯同するか、1〜2日だけでも秋リーグに出場するかは難しい
  ところ。状況を見ての判断が要求される。

  2番手の宮坂は、高森欠場となれば当然エースとしての活躍が要求されることになる。春は単3勝
  1敗、複3勝2敗。そしてインカレでは単4戦全勝、複5勝1敗と大活躍した。去年の全日学に続き、
  田勢(青森大)を破った試合は見事だった。個人戦ではランク入りを逃し続けているが、団体戦では
  チームに貢献し続けている。自分が勝てないことは、即チームの敗戦につながることはわかって
  いる。(そう言えば、2年前のH12秋季リーグでは、大会途中で宮坂が故障、欠場し、チームは2部で
  最下位になる屈辱を味わった。石田と高森がいた時でさえ…だ)。万一、高森抜きで戦いきらなければ
  ならないとしたら、宮坂の出来は大きな意味を持つ。本当に大きな意味を持つ。

  宮坂に続くのは新人、菊池だろう。春リーグでもまずまずの活躍を見せていたが、驚いたのはインカレ。
  東山高時代の同期生、中野(早大)に勝ち、チームの4強入りに大いに貢献していた。東山高から筑波大
  入りした先輩達(石田、高森、宮坂)は、大学で成績を上げる例が続いているだけに、これに乗じて行き
  たいところだろう。

  あとは、森部、勝、寺島、上野らの起用が予想されるが、この中で勝ち星を期待できるのは関東学生で
  藤井(明大)を破っている寺島くらいか?。あとは1部ではかなり厳しいだろう。

  高森が欠場した場合のダブルスは、宮坂が菊池あたりと組むのか?。宮坂の異質卓球とのペアリングが
  臨時ペアで難しければ、全日学に出る勝・菊池組あたりが起用されるのか?。全く不明。

  高森がいれば、場合によっては中堅クラスの位置につけることも出来る可能性があった筑波大だったが、
  一転して最下位争いの先頭に立ってしまった感はある。来年の予行演習的な戦いになるか?。
  今春は、最終日の埼工大戦に勝てば2位だったが、結局、敗れて5位に終わった。「高森がいるうちに
  一度好成績を残しておきたかった」、という感じか?。


 早稲田大

  屈辱の2部暮らしを1シーズンで終え、大方の予想通り、早々に1部復帰を果たした早稲田大。
  2部では意外な苦戦も目立ち、予想以上にてこずった印象はあったが、ま、結果オーライと言った
  ところか。その後、関東学生、インカレと続けて、「ランクには入るが、優勝争いまでは絡まない」展開が
  続いている。前評判に比べるとやや物足りない感もあるが、1部リーグのステージでどんな活躍を
  見せるか?。

  エース格は1年生ながら中野と言えるだろう。新人戦の単優勝、複2位から始まり、団体戦では単複に
  フル起用され続けている。関東学生でもランク入りした。ただ、インカレの準々決勝では有利と
  思われた筑波大に対し、東山高の同期だった菊池(筑波大)にまさかの敗戦を喫するなど、単複2敗。
  チームストレート負けの要因となってしまった。世界大学選手権の代表として、現在、ポーランド遠征
  中だが、1年生で代表になったのは男子では中野だけ、ということからも「新人ナンバーワン」の地位は
  証明されている。この秋リーグの前日(9/10(火))に地球の裏側から帰国するが、時差調整、コンディ
  ショニングなどは上手く行くか?。勢いに乗ると怖いタイプと見られるから、ポーランドでの戦績が
  この秋リーグの出来に影響するかも知れない。

  東山高時代からの中野の同僚、岸川は新人戦の単複で準優勝し、団体戦では単複にフル起用、関東学生
  でもランク入り、と、中野とほぼ同等の活躍を見せている。団体戦の後半起用などでやや出番が少ない
  のが印象の薄さになっている面はあるが、春の駒沢大戦、法政大戦の王手をかけられてからの連続逆転
  勝ちに貢献するなど、要所は締めている。初の1部のステージでどんな活躍を見せるか、注目される。

  キャプテンの田中は、今春、2部で5戦全勝し、2部のMVPである2部敢闘賞を受賞した。
  1年前、筑波大との入替戦のラストで宮坂に敗れ、2部落ちを決めてしまった借りは1部復帰に貢献
  することで返した。去年までの1部での3年間で12勝(10敗)をあげており、現在、シングルス通算
  17勝。ポイント計算により、あと4勝で特別賞となるが、過去の実績からすれば、これはかなり難しい
  だろう。コンスタントな勝ち星に定評はあり、3勝なら実績があるが、1部4勝となると未知の領域だ。
  いずれにせよ、中堅以上を目指す名門校の主将として、チームを統率する田中にかかる期待は大きい。

  岩村は、春リーグで予想以上の苦戦を強いられた駒沢大戦、法政大戦でラストに連勝するなど、4戦全勝
  した。入替戦でも大正大のキャプテンでエースの三原にトップで勝つ値千金の1勝をあげるなど、
  団体戦での活躍が目立つ。ともすれば同期の中野、岩村の影に隠れがちだが、活躍のチャンスは多い
  はずだ。

  あとは、山崎、羽賀、石松あたりの起用となるだろうが、2部でも勝ちが難しい状態だっただけに1部
  ではなおさらか?と思われる。合わせて1〜2勝、というのが現実的なラインではないか?。羽賀の
  春休みのドイツ留学は未だ花を咲かせず、の感が強い。

  ダブルスは中野・岸川組で変更はないと思われるが、春は2部で3勝2敗と不満の残る成績だった。
  インターハイ3位、東京選手権ベスト8、新人戦2位、というそれまでの実績からして、「意外に、よく
  負けるな」という印象はある。今シーズンで不評を吹き飛ばすことは出来るか?。

  河原智・新監督も強力新人達と共に、半年待っての1部デビュー。果たしてどのような采配を見せるか。


男子2部

  今春、1部で平成5年度以来、17シーズンぶり(8年半ぶり)に最下位となり、入替戦も早大に0−4と
  ストレート負け。昭和53年秋季以来、実に48シーズンぶり(23年半ぶり)の2部降格となった
  大正大。今の現役学生達は生まれる前の昔話の世界に戻った。関東学生のランカーも単ベスト16の
  荻原1人のみ。インカレでも2年連続ランク落ちを喫し、ここ最近の実績は「並みの2部校レベル」に
  見える。キャプテン・三原と荻原、そして柳沢に寒川が主力となり、あとは麻奥、阿部らが主に起用される
  ものと予想される。交替要員が田尻と広森か?。いずれのメンバーも、1部では苦戦が続いたものの、
  2部でなら十分勝機はある。ただ、春の早大の様に「優勝候補筆頭」と高らかに宣言するのは、若干
  ためらわれる。あの早大に王手をかけ、勝ちかけた駒沢大と法政大も実力もあなどれない。大正大、
  駒沢大、法政大、(ついでに青学大)といった2部上位校はいずれもインカレではベスト16で同格の
  地位にいる。大正大は、早期の2部優勝、1部復帰を果たしたいところだろうが、そう上手く行くかは
  …わからない。2部優勝を果たしても、入替戦の相手は「高森のいる筑波大」の可能性が高いし…。
  ま、マイナス要因ばかり指折り数えても仕方ない。目の前の1試合を勝つことに集中することによって
  道が開かれるかもしれない。今春、最下位決定後の最終日に専修大に勝ったように…。

  駒沢大は、今春4日目には自力優勝の可能性が、最終日には他力優勝の可能性が、それぞれあったが、
  惜しくもあと一歩でモノに出来なかった。果たして、今度こそ、チャンスをモノに出来るか。
  エースでキャプテンの太嶋を中心に菅原、大場、伊藤らの中堅クラスの選手が揃う。ダブルスは、
  太嶋・菅原組が関東学生でベスト8に入っているものの、順当に行けば従来通り、矢木澤・堀家組では
  ないか。

  法政大もあなどれない。インカレで専大と互角の試合を展開した時は、専大関係者として正直に
  ビビった。あれで専大が男女共ランク落ちの憂き目に遭わされていたら…、と思うとゾッとする。
  主将の中村をはじめ、田中(俊)、高木(崇)、田中(茂)らが主力の陣容。メンバー的に、ほぼ互角なら、
  2部優勝の経験が多いという意味で法政大に有利に働く条件が多いかも知れない。

  青学大は3年生エースの今林が関東学生でシングルスベスト8に入り、心強い。キャプテンの岡本
  以下、板倉、平塚、木村、中野のメンバーでの戦いか。男子では珍しい少数メンバーの青学大だが、
  そろそろ再浮上したいところ。2部に落ちてきてしまった女子の分も合わせて奮起したいところだが、
  果たして…。

  日本大は、春、元気なく国学院大に勝った1勝止まりの5位に終わった。関東学生では1年生の藤沢が
  ベスト16に入った。同じく1年の大森と単複での活躍が期待される。後は主将の高見、川島、福岡ら
  の起用か。福岡は、プレーより福岡春菜の兄ということの方で有名になっている。女子は1部に昇格
  した日大。男子は3部の方が近いとあっては、かつての名門が泣く。頑張るしかないだろう。

  国学院大は、正直言って今季も苦しい。プラス材料と思われる情報が入ってこない。インカレ、及び
  全日学では全て予選で落ちた。全日学はまだしも、2部校がインカレに出れないのは結構珍しい。
  最下位脱出はかなり厳しいと思われるが、可能性がある限りはチャレンジあるのみだろう。


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