平成14年度秋季関東学生リーグ戦のコメント

 9月11日(水)〜15日(日)の5日間、代々木第2体育館において行われました「平成14年度・秋季・
 関東学生リーグ戦(1・2部)」のコメントをアップします。

 関東学連では、今回、初めて9/1施行の新ルール(新サービスルール、タイムアウト制の採用等)で実施
 された大会となりました。


女子1部

 淑徳大

  淑徳大は去年に続く年間団体戦3冠完全制覇(春秋の関東リーグ+夏のインカレ)を達成した。
  関東リーグ戦も4シーズン連続優勝で、しかもいずれも5戦全勝優勝。3シーズン連続で最終日を
  待たずに優勝を決める、というオマケまでついた。21世紀になってからのこの丸2年間、未だ無敗を
  続けている。ただ、今回は、これまでに比べると失点も多く、他校にも付け入るスキはあったように
  思う。(失点10は、過去の淑徳大の圧勝ぶりからすると目立って多い)。4日目の大正大戦は「勝てば
  優勝」の大正大に3−2と王手をかけられたが、終盤に逆転して事無きを得ていた。常勝であれば、
  それだけ周囲からのマークもキツくなっていく。そんな中で、淑徳大の連勝は続く。

  今季、5戦全勝で殊勲賞と優秀選手賞をダブル受賞したのが陳微娜。春の4戦全勝と併せ、これで9戦
  全勝となった。並み居る強豪留学生達の中でもナンバーワンの実績。ま、今季の場合は初日の張虹
  (日大)以外は比較的楽な相手に恵まれたという面はあったが…。それにしても、関東学生準優勝、
  インカレ6勝1敗に加えて、リーグ戦でのこの実績。高いレベルで安定している。これで1年生なの
  だから淑徳大の将来も明るいと言うものだ。

  世界大学帰りの潮崎と藤井の「日本人2枚看板」は、今季はシングルスで3勝ずつをあげた。惜しくも
  強豪相手の黒星も喫したが、2人が組んだダブルスは5戦全勝。世界大学の女子ダブルスで優勝した
  「世界一ペア」の実力を発揮していた。

  キャプテンの潮崎は、初日、いきなり世界大学代表同士の強豪対決で福岡(日大)と対戦。世界大学では
  最も活躍した相手だっただけに注目されたが、先行された展開から逆転し、フルゲームの末に競り
  勝っていた。2日目の田中(専大)とのキャプテン対決もゲームオールジュースともつれたが、同様に
  競り勝った。3連勝の後、大畑(大正大)、柏木(中大)には連敗したものの、柏木戦はゲームオール13-15
  の惜敗。5試合中4試合が「日本人エース対決」であったことを考えれば、3勝2敗の勝ち越しは十分
  評価して良いだろう。これでリーグ戦通算成績は1部16勝(5敗)となり、2部での5勝と合わせて
  21勝。ポイント計算により、特別賞を確定させた。あと1年で、どこまで勝ち星を伸ばすかに注目が
  集まる。全日学でも第1シード。去年の準優勝から1段階上に行けるか?。

  藤井は劉(東富大)に敗れた1敗はあったが、3勝1敗で通算13勝3敗。今季、勝った3勝は、やや
  相手にも恵まれ、いずれもストレート勝ちだった。だが、もっと凄いのがダブルスの成績。去年の高橋
  美貴江とのペアでの7戦全勝に続き、今年は潮崎とのペアで8戦全勝。2年間通算で15戦全勝。
  負け知らずの連勝街道を突っ走る姿はチームの状態とシンクロする。(※注、ダブルスはインカレでは
  負けたこともある)。全日学では単複共に第2シードを取っている藤井。去年の全日学ダブルスも
  制しているだけに、個人としての2連覇も狙いたいところ。世界一のペアなのだから、日本一になっても
  当然、という予想さえ出来る。

  今季、意外な苦戦を強いられたのが西岡。初日、2日目と単複で連敗。3日目からはシングルスラスト
  起用となった。4日目の大正大戦では、5番ダブルスで敗れた時点で優勝に王手をかけられ、「マズい」
  状態になったが、ラストでは勝った。この後、隣の試合の結果(中大3−4日大)で優勝が決定し、形の
  上ではインカレに続き、「ラストで優勝を決めた」となった。しかし、単1勝2敗、複2勝3敗の負け越し
  はもちろん納得のいくものではなかっただろう。

  工藤、佐藤(友)、佐藤(美)の3人は日替わり起用となった。2年連続関東学生ランカーの工藤が、
  リーグ戦では2年間で未だ未勝利というのは実力的に少し意外だが…。

  来年も戦力ダウンなしで臨む淑徳大。周囲の包囲網をくぐり抜け、どこまで連勝を続けられるか?。
  個人的には、潮崎がいる来年は安泰かと思うが、果たして、この予想を覆すような相手は出現するか?。


 大正大

  今季、好調で優勝のビッグチャンスだった大正大。初日から4−1で3連勝。4日目に淑徳大との
  全勝対決を迎えた時点で「勝てば優勝」という状態だった。無敵の淑徳大も3日目までは3試合とも
  4−2と大正大より失点が多く、苦戦が目立ち、大正大に勝機は大いにあった。実際、3−2と王手は
  かけたのだが、終盤に逆転され、3−4で惜敗した。優勝は成らなかったものの、最終日を待たずに2位
  を確定させた大正大は最終日に東富大と対戦。インカレ準決勝でのオーダーミス絡みの惜敗を喫した
  相手に対し、4−1で完勝して雪辱を果たした。これは東富大の最下位を決定付ける試合ともなった。

  今季もチームを引っ張ったのは2年生の大畑だった。世界大学からの帰国直後ながら単で5戦全勝、
  複で4勝1敗。しかも、勝った相手は関東学生2冠王の劉(東富大)や張虹(日大)といった強豪留学生や
  同じ世界大学代表だった潮崎(淑徳大)など、つわもの揃いだった。敢闘賞と優秀選手賞をダブル受賞
  したのもうなづける。通算成績も17勝2敗となり、強豪揃いの同期生達を抑えてトップの成績。
  (藤井(淑徳大)は13勝3敗。柏木(中大)は12勝8敗)。来春、3年春での特別賞スピード確定の
  可能性は非常に高い。(あと3勝だから、90%の確率か?)。全日学でも4シード入りしているが、
  留学生を苦にしないことからも上位進出の可能性は十分。関東学生で日本人唯一のベスト4入りした
  実績からもそれは証明されている。

  キ林は4勝1敗の成績でラストシーズンを終えた。スーパールーキー・福岡(日大)にはフルゲーム9本で
  惜敗したものの、田中(専大)、曹冬梅(中大)、河村(東富大)という強豪を下し、有終の美を飾ったと
  言える。通算成績は16勝5敗。かつて、先輩の馬佳と並んで「ほぼ無敵」と見られていたことから
  すると、やや負けが多い印象も受けるが…。それでも4年間フルに起用されていれば、30勝以上して
  いたペースで、実力は示しているが…。下級生時は馬佳に団体戦の出場の場を奪われており、個人戦
  だけが活躍の場だった。馬佳が卒業した今年、団体戦出場は約束されているものの、逆に去年の全日学
  以降、個人戦がイマイチパッとしなくなった。学生最後の大会、松山全日学でどんな活躍で締めくくりを
  見せるのか?。

  キ林同様、最後のシーズンとなった4年生の佐藤(麻)、片野、鮎田の3人は、惜しくもシングルスでは
  勝ち星をあげられなかった。(3人合計で4戦全敗)。ただ、ダブルスでは3人とも大活躍した。
  佐藤(麻)・片野組の4年生ペアは5戦全勝で有終の美を飾り、鮎田は大畑と組んで4勝1敗だった。
  それだけに、なおさら淑徳大戦の後半は悔やまれるところ。佐藤(麻)・片野組で5番ダブルスを大接戦の
  末に制しながら、6番・片野、ラスト・佐藤(麻)が連敗して、目前の優勝を逸してしまった、あの展開が…。

  あとは、西田と佐藤(理)が日替わり起用されたが、西田の1勝も佐藤(理)の2敗も、相手が相手だけに
  順当なところ。

  キ林、佐藤(麻)、鮎田、片野が抜ける来年の大正大は、大畑を単複の主軸として戦うことになるだろう。
  果たして、今季のように優勝を争う展開に持ち込めるか?。新戦力の動向共々、注目が集まる。男子が
  2部落ちし、しかも1部復帰どころか2部3位という成績に終わったことからも、嫌な予感と言うか、
  危機感は感じるが…。


 日本大

  平成6年秋季以来、16シーズンぶり(8年ぶり)の1部復帰となった日本大。張虹、福岡というトップ
  レベルの大砲2門を擁し、中堅争いに加わるかと思われたが、初日から3連敗。2日目の東富大戦は
  3−1と王手をかけながら、4時間近い大接戦の末に惜敗の大逆転負けを喫した。あと1ゲームで
  勝利と迫った千葉インカレのランク決定戦の再現となった惜敗だった。4日目には中央大に勝ち、
  これが淑徳大の勝利を決める1勝になったものの、最下位争いのライバル、専大も同時に勝ったため、
  日大自身は依然、最下位候補最有力で迎えた最終日。負ければ即、最下位という崖っぷちながら、専大
  に4−2で勝ち、2勝3敗。負け越しながら同成績の中大に4日目の直接対決で勝っていたことにより、
  大どんでん返しのAクラス入りで3位となった。結果として、大会前の「中堅争い」という予想通りと
  なったものの、最終日試合開始前の最下位最有力候補から、3時間で一変した。

  チームの主軸となったのは何と言っても、スーパールーキー・福岡だった。世界大学でも銀3(団体、複、
  混合複)、銅1(単)と全種目に入賞する大活躍だったが、その勢いを持続したかのように今季は単複
  ともに4勝1敗、計8勝2敗と大活躍した。敗れたのはわずかに、単で潮崎(淑徳大)、複で鮎田・大畑組
  (大正大)と、世界大学の代表者関係のみ。湯原(東富大)、キ林(大正大)、曹冬梅(中大)らに勝った。この
  実績なら、普通、何らかの個人賞を受賞するところだが、今季は他に5戦全勝者が3人もいたことから
  見送られた。しかし、その実力は大いにアピールされた。末恐ろしい力だ。全日学ではランク決定戦で
  第1シードの潮崎(淑徳大)と対戦する厳しい組み合わせだが、実力はほぼ互角と思われる。今回の
  リベンジを果たす可能性も50%はあるか?。

  チームとしては、福岡以外の得点力がイマイチ伸びず、これが最下位目前まで行く要因となって
  しまった。

  ツインエースの一角とされた張虹は2勝3敗の負け越しとなったが、敗れたのは陳微娜(淑徳大)、
  大畑(大正大)、柏木(中大)と、いずれも今季5戦全勝の選手達で、ある意味、仕方ないと言ったところか。
  関東学生2冠王の劉テイテイ(東富大)にインカレに続き連勝したことを評価すべきか。

  大橋は、西岡(淑徳大)から単複2点を奪うスタートを見せたが、シングルスはこの1勝にとどまった。
  5戦全勝した2部とは違う1部の壁を感じたかも知れない。福岡と組んだ1年生ダブルスでは4勝
  1敗と活躍し、チームのエースダブルスの地位を確立したことは評価される。

  森門は、日替わり起用ながら2勝0敗。専大との最終戦では決勝点をあげ、チームの最下位回避を
  決めた。ラスト起用が多かった川島は1勝2敗。4日目の中大戦ラストの勝利は、チームの初勝利を
  決めると同時に淑徳大の優勝を決めるものだった。

  上記以外は白星なし。シングルスで日替わり起用された小倉、樫村もさることながら、セカンドダブルス
  として日替わり起用された小倉・森門組、川島・坂本組のいずれもが全敗したのは痛かった。

  最低限の目標であった1部残留どころか、3位という思わぬ好結果を残した日本大。来年の戦力
  ダウンもほとんどなく、張虹、福岡の2人がいるところに坂本監督の娘、坂本沙織(四天王寺高)が加入
  する。これで得点力が飛躍的に向上する日大は一気に優勝争いに絡んでくるか?。


 中央大

  春リーグでは男女とも準優勝だった中央大。インカレも男女アベックベスト8。今季も男女揃っての
  成績であればアベック優勝となるところだったが…、そう簡単には行かなかった。
  2日目にインカレで敗れた大正大にリベンジならず再び敗れ、まず1敗。それでも逆転優勝の芽は
  あったが、4日目に、ここまで3戦全敗の日本大に3−4で惜敗し、この時点で3位以下が確定して
  しまった。最終日も優勝決定済みの淑徳大に敗れ、結局、2勝3敗の負け越し。同成績となった日大に
  前日の直接対決で敗れていたことからBクラス落ちの4位となってしまった。春先の上昇気流が、
  半年経ってやや下降気流になった感じか。

  今季、最も活躍したのは文句なく柏木。5戦全勝で優秀選手賞を受賞した。湯原(東富大)、張虹(日大)、
  潮崎(淑徳大)に勝ってのものだけに価値がある。特に潮崎との一戦は、フルゲーム15-13の大接戦
  だった。通算成績も、負け越しだったところから一気に12勝8敗と飛躍させ、同期の大畑(大正大・
  17勝)、藤井(淑徳大・13勝)を追撃する体制に入った。また、新サービスルールへの対応も完璧で、
  ともするとルールギリギリのところで違反臭いサーブを出す選手が多い中にあって、「誰からも文句の
  つけようのない」フェアなサーブが目立っていた。

  春リーグで5戦全勝と大活躍した新人留学生、曹冬梅は今季2勝2敗のイーブンに終わった。中大女子
  チームのこの半年の浮沈の様子が曹の成績と直結しているのがよくわかる。新人戦の単複2冠王に
  はじまって、春リーグでの旋風。関東学生の単3位、複2位で初めて敗戦を喫したが、ここまでは上出来
  だったと言えるだろう。その後、千葉インカレでは曹がキ林に敗れたことがチームの準々決勝敗退に
  繋がり、今季も曹が敗れたキ林(大正大)、福岡(日大)の試合はチームも敗れている。それだけその存在が
  大きいということだが…。今後もチームの命運を担うと思われる曹だけに、その動向が注目される。

  柏木と曹の大物2人以外では、新人・井口がフル起用され、1勝1敗だった。5日間、起用されたのは
  以上の3人だけで、あとは玉木、越後谷、沼田、和田、高橋の5人を日替わり起用。しかし、5人合計で
  6戦全敗という成績に終わってしまった。関東学生ベスト8の玉木は今大会の選手宣誓も務めたが、
  試合の機会は少なかった。関東学生ランカーの沼田は劉(東富大)、大畑(大正大)と相手が厳しく、
  今回もリーグ戦初勝利は成らなかった。

  ダブルスは、エースダブルスの柏木・米田組が2勝3敗、セカンドダブルスは、玉木・沼田組、越後谷・小野
  組、井口・鈴木組の3ペアを日替わりで起用し、3勝2敗。全体で5勝5敗のイーブンに収めた。柏木の
  ペアの勝率がもっと上がらないと現状では苦戦は避けられない気がするが…。

  柏木、曹を主軸に、今季はシングルスに起用されなかった米田なども含めて、戦力の駒数はある中央大。
  キッカケ1つで今春のような上位進出は可能だろう。男子に続いて優勝の栄冠を勝ち取れるのはいつの
  日か?。


 専修大

  春リーグでの紙一重の最下位回避。関東学生での単複ともノーランク。インカレでのランク落ち。
  今年1年間、良い話題が全くなく「最下位の最有力候補か?」と見られて今シーズンのスタートを切った
  専修大。その予想通り、3連敗で入替戦に向けてまっしぐらに突っ走っていたが、4日目に東富大に
  4−3で辛勝の初勝利。最終日の日本大との「1勝3敗同士対決」で敗れ、1勝4敗となったものの、
  前日に直接対決で競り勝っていた東富大が同じく1勝4敗に終わり、直接対決の結果、春リーグに続き
  紙一重の最下位回避を果たした。「ああ、5位で良かった…」、…と喜んでいる場合じゃない。得失点では
  むしろ東富大を下回っており、成績順位決定方式が日本リーグ方式であれば最下位になっているところ
  だった。そうでなくても、周りを見回して見て実力的に劣っているのは事実で、東富大に勝てたのが
  未だに不思議だ。

  チームにシングルスで3勝以上をあげた選手はいない。キャプテン・田中の2勝3敗、新人・河野の2勝
  2敗が最高の成績だった。

  エースの田中は通算15勝15敗で迎えた今季、5戦全勝が特別賞への唯一絶対の条件だった…が、
  初日に強豪・キ林(大正大)とのフルゲームジュースの激戦を落とし、あえなく可能性は消えた。翌日の
  潮崎(淑徳大)との試合も同じくフルゲームジュースの激戦で落とし、連敗。4日目には劉(東富大)にも
  敗れた。通算成績も17勝18敗の負け越しとなった。ただ、ダブルスは下級生時に佐藤素子と組んで
  いた好成績(14勝6敗)の貯金もあり、通算25勝13敗となった。

  河野は西岡(淑徳大)をフルゲームジュースの大激戦の末に下したものの、曹冬梅(中大)、福岡(日大)と
  いった同じ1年生の強豪にはストレートで完敗を喫していた。今後、まだ3年以上戦っていく相手
  だけに気になるが…。

  単で5試合にフル起用されたのは、田中と河野の2人のみ。準エース格と見られた伊藤も大畑(大正大)、
  柏木(中大)という「5戦全勝コンビ」に0−3ストレートで連敗し、4日目からダブルスに専念する
  こととなった。全日学予選でシングルスは予選落ちしているし、来年以降の単複の主力と見られている
  だけに、この成績だとかなり不安だが…。

  あとの日替わり起用組は、原薗、長谷川、犬伏の3人。犬伏は今年、リーグ戦でもインカレでもラスト
  起用が多く、結果も出している。今季も東富大戦のラストで貴重な1勝をあげた。長谷川は1勝3敗。
  原薗は3戦全敗ながらいずれもフルゲームの惜敗だった。(今大会、2日目のトップで他の5校は留学生
  選手をトップに起用した。曹冬梅(中大)vsキ林(大正大)、劉テイテイ(東富大)vs張虹(日大)。そうそう
  たるメンバーが並ぶ中、陳微娜(淑徳大)に対したのが原薗だった。唯一、留学生がいないチームという
  専大の実態を痛感した)。

  ダブルスは、エースダブルスの田中・伊藤組が3勝2敗でチーム唯一の3ポイントをあげていた。
  田中はシングルスの2勝3敗と合わせて、5勝5敗の五分の星。セカンドダブルスは、原薗・井上組、
  原薗・犬伏組、犬伏・河野組、の3ペアを日替わり起用し、計1勝4敗。大会期間中にペアを変える
  (しかも、パートナーまで変える)のは、得策だとは思われないが…。

  首の皮一枚で、何とか1部に残り続けている専修大。田中が抜ける来春は、ついにチーム初の留学生
  選手・トン舟(中越高)が加入する。シングルスの部分では田中の穴埋めにはなるだろうが、ダブルスは
  …?。まだまだ、名門の前にイバラの道は続くらしい。


 東京富士大

  関東学生で単複を制し、インカレでは実に13年ぶりの決勝進出。4年制大学として生まれ変わった
  初年度にチーム優勝で締めくくりたい東富大だったが…結果は意外なものとなった。
  初日、中大に敗れてスタートした今季、2日目の日本大戦はインカレに続き、先に王手をかけられる
  展開だったが、1−3から大逆転して4−3で辛勝。3日目の淑徳大戦に敗れ、優勝の可能性が
  消えたが、それ以上に、最大の誤算は4日目の専大戦。何とここで3−4の惜敗を喫してしまう。
  1勝3敗で迎えた最終日は大正大戦。インカレ準決勝のオーダーミス事件を引きずる因縁の対決
  だったが、1−4で敗北し、1勝4敗。隣のコートで行なわれている1勝3敗同士の専大vs日大戦で、
  日大が敗れれば2日目の直接対決で大逆転勝ちした勝利がモノを言い、最下位を免れるところだったが、
  無情にも専大が敗れ、前日の直接対決の惜敗による東富大の最下位が決定してしまった。
  日本第2位のチームが関東では6位…。

  チームのエースは関東学生単複2冠王の実力を誇る劉テイテイだったが、結果は3勝2敗のギリギリの
  勝ち越しに終わった。藤井(淑徳大)、田中(専大)に勝って、張虹(日大)、大畑(大正大)に負けて、だから、
  ま、こんなところか?という感じ。千葉インカレでは6勝1敗と大活躍し、チームを決勝に導いていた
  が、今回の方が実力に近いのかも知れない。元々、抜群の力を見せていた選手でもないし…。通算成績
  も5勝5敗のイーブンとなった。

  世界大学帰りの河村は、相手にも恵まれ、3連勝。今季1勝で特別賞受賞というボーダーラインを
  楽々とクリアした。最終日にはキ林(大正大)に敗れたが、3勝1敗で、2年間通算12勝4敗。
  今年、女子唯一の特別賞を受賞した。(短期大学部での通算12勝は、4大での24勝に相当する)。

  今季のチーム不振の象徴となったのはキャプテンの湯原。初日、2日目と強豪との試合が続き、柏木
  (中大)、福岡(日大)に惜敗の連敗スタート。3日目からは主力らしからぬ終盤起用となった。結局、
  今季シングルスは原薗(専大)にフルゲームジュースの末に辛勝した1勝のみにとどまった。

  姉貴分の高橋は2勝2敗のイーブンの成績に終わった。学生復帰初年度を通して見て、大体、現在の
  レベルはわかった。富士短大時代の方が強かったな、というのが正直な感想だ。

  日替わり起用された斉藤、國松、三河は、計1勝3敗に終わった。

  チーム最下位の最大の要因はダブルスだろう。エースダブルスの湯原・河村組は、何と5試合全てが
  フルゲームにもつれ込む大接戦ながら最後の最後に惜敗を繰り返し、5戦全敗。千葉インカレで6勝
  1敗の大活躍を見せ、チームを優勝目前まで導いたのとは全く逆の結果となった。セカンドダブルスも
  國松・三河組と、最終日のみの大坪・三河組の2ペアで、計1勝4敗だった。この、ダブルス合計の1勝
  9敗は、さすがに致命傷になった。

  昨秋に続く、1年ぶりの最下位となった東富大。入替戦の相手は早稲田大だったこともあり、予想通り、
  危なげなく4−0ストレートで勝ったものの、単純に喜んでいられるほどおめでたくもないだろう。
  団体戦で不本意な成績だったなら、個人戦の全日学では巻き返しの意味でも優勝を目指したいところ
  だろう。


女子2部

  初日から3日目までは編成順通りで、波乱がなかった女子2部。2番手争いと思われた2日目の早大vs
  日体大戦は早大が制していたが、その早大は明らかに格下と思われる日女体大や東女体大にも失点して
  おり、「やはり早大も力不足。青学大の一人勝ちか?」と思われた。が、4日目に青学大は日体大に1−4
  で敗れる大誤算。状況は一転した。最終日、早大は何でもいいから勝てば優勝だが、青学大は4−0
  ストレートでなければ自力優勝はない。が、トップで早くも失点し、自力優勝は消滅。あとは自分が
  勝って、隣の日体大が日女体大に負けてくれるのを祈るしかなかった。しかし、実力に勝る日体大は
  順当に勝ち、これで青学大は万事窮す。あとは、「早大が勝てば早大が全勝優勝。青学大が勝てば日体
  大が逆転優勝」ということになった。青学大は0−2のスタートから3−2と逆転の王手をかけて
  いたが、終盤を早大に連取され、3−4。早大の5戦全勝優勝が決まった。

  聞くところによると、33年ぶりの2部優勝となったらしい早大女子。今季は前半はモタついていた
  印象があったが後半は持ち直した。単で4勝をあげた選手は3人いたが(4勝1敗の秋山と仲村、4戦
  全勝の梶原)、秋山がMVPにあたる2部敢闘賞を受賞した。関東学生ベスト8の実力者ということから
  納得できるところだ。仲村も関東学生ランカーだが。1年生の2人(小川、田中)、そして2組のダブルス
  (秋山・山本組、仲村・小川組)も2勝ずつをあげており、結果的にはどこにも穴がない格好だった。
  10数年前、自分が大学生だった頃の早大女子は3部常連校。3部で早慶戦とかをやっていた。その後、
  インターハイ2連覇の大野知子(武蔵野高→早大→十六銀行。現・渡辺理貴夫人)が入り、「何であんな
  大物が3部の早稲田なの?」という周囲の声をよそに2部昇格。しかし、それでも2部の下位争いの常連
  というイメージは続いていた。ここ1年チョットで2部の上位に顔を出し、優勝争いに絡んできたが、
  実際に優勝する姿は思い描けなかった。さすがに、東富大との入替戦はキツく、0−4ストレートでの
  敗戦を喫したものの、仲村が劉に善戦するなど、随所に好試合は展開した。来年も戦力ダウンなしで
  戦う早大。巻き返しを狙う青学大、日体大がおり、簡単ではないだろうが、再度の2部優勝、1部への
  挑戦が期待される。

  日体大は2日目の早大戦で敗れた時点で「今季もダメか?」という雰囲気になったが、4日目に青学大を
  破り、一気に逆転優勝の芽が出てきた。最終日、3−2とリードした青学大があのまま早大を押し切って
  いればタナボタ優勝だったのだが…。ま、やはり自力で全勝して勝ち取るのがホントの優勝だ、という
  ことなのだろう。エースの李孝心は5戦全勝、澤村は単複共に3勝ずつをあげ、計6勝とチーム最多の
  得点をあげたが、それだけに早大戦の単複2敗は痛かった。キャプテン・白根はラスト起用が多く、
  単は1勝にとどまった。
  来年も、澤村、李を軸に、ほぼ同程度の戦力を保持するであろう日体大。早大、青学大との三つ巴の混戦を
  制したいところだが…。

  青学大はまさかの3勝2敗、まさかの2部3位という結果に終わった。1部から降格して来て3位に
  終わったのは男子の大正大と同じ形ではあったが、青学大女子の場合、今年の千葉インカレでランク
  復帰を3年ぶりに果たしているという好材料もあったし、何よりかつての黄金時代の伝統があるだけに
  一層、傷は深い。無失点で3日間を切り抜けた時点では、やはり格が違う様にも思えたのだが、最後を
  2連敗とは…。ただ、結果的に見ると、4勝以上をあげた選手はおらず、関口の3勝がチーム最多勝。
  あとは皆2勝止まりということで、優勝するチームの個人成績ではないというのは確かなところか。
  日体大戦でダブルスを両方とも落としたのが痛かった。
  加登、小森、山本、関口、村守といったメンバーは、高校時代のネームバリューで言えば2部ではナンバー
  ワンと思われる。早期の1部復帰を図りたいところだが…。

  Bクラスの3校は、ほぼ予想された通りの結果となった。

  日女体大は、「上位3校には及ばないが、下位2校には負けない」という春リーグ同様の展開で、2勝3敗
  の4位となった。ただ、初日、早大に3−4と迫り、あわやと思わせる健闘は見せた。得失点は13:13の
  イーブンで、中堅の地位を固めている。

  東女体大と東洋大は4戦全敗同士の最終日直接対決となり、東女体大が5位、東洋大が6位となった。
  東洋大は入替戦で創価大に1−3と王手をかけられていたが、4−3と大逆転勝ちし、2部残留を
  決めていた。


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