平成23年度・第81回全日本大学総合卓球選手権大会・団体の部(インカレ)
 (旧・全日本大学対抗卓球選手権大会)・見どころ

 7月19日(火)〜21日(木)に東大阪アリーナにて行われます「第81回全日本大学総合卓球選手権
 大会(通称:インカレ)」の見どころをアップします。
 参加チーム数は男女各48校で、予選リーグは、男女各16ブロック、1ブロックは3校より成ります。
 予選リーグの結果、上位2校・男女各32校ずつが決勝トーナメントに進出します。
 予選で対戦した学校同士は、決勝トーナメントでは逆のパートに組み入れられ、勝ち上がっても
 決勝まで再戦することはありません。
 約600人の日本のトッププレーヤーによる「大学日本一決定戦」を是非ご覧下さい。
 入場は無料です。

 インカレは、一昨年までは「全日本大学対抗卓球選手権大会」でしたが、去年から「全日本大学総合
 卓球選手権大会・団体の部」に改称されました。

 日程(予定)
  7月18日(月) PM 6:00〜 主将会議(男女同時)
    19日(火) AM 9:00〜 開会式
          AM 9:30〜 予選リーグ
          PM 2:30〜 (予選リーグ試合中)決勝トーナメント抽選(女子)
          PM 4:30〜 (予選リーグ試合中)決勝トーナメント抽選(男子)
          PM 4:30〜 決勝トーナメント1回戦
    20日(水) AM 9:00〜 決勝トーナメント2回戦〜準決勝
    21日(木) PM 1:30〜 決勝トーナメント決勝
          PM 4:00〜 閉会式

 今大会の参加選手名簿は → こちら(男子女子) です。また、今大会のタイムテーブルは → こちら です。
 予選リーグの組み合わせは → こちら です。

 ちなみに去年の記録は → こちら( 簡易版 ・ 男子詳細版 ・ 女子詳細版 ) です。

 歴代の優勝校・準優勝校・決勝スコア・敢闘賞(=MVP)は → こちら です。
 平成元年以降のランキング一覧は → こちら です。

 全般

  当初は、岩手国体を視野に入れて、岩手県水沢市で開催される予定だった今年のインカレ。
  東日本大震災の影響で、急遽、東大阪での開催に変更となった。しかし、時間がない中での対応と
  なったため、日程は実質2日余りのみ。練習会場なし。試合会場も日程消化のために台数を多く
  置くことで手狭となり、更には時間短縮のため、決勝トーナメントの抽選も、予選リーグの試合中に
  役員の手で行なう、という、異例づくめの大会となった。

 男子

  青森大

   一昨年の予選リーグ敗退から、一転、去年は王座に帰り咲いた青森大。今年も連覇を狙う。
   去年のメンバーから、短大だった王子康が抜け、新戦力の加入はなく、松平(賢)、上田、松原、山谷、
   周正馨、という、5人体制での戦いとなる。
   元全日学王者で、国際大会の日本代表にも定着している松平(賢)と、現・全日学選抜王者の上田の
   2枚看板は強力で、2人が組むダブルスも難攻不落の全日本ランクペアー。そして、脇を固める
   松原らも、他校であればエース級の実力者。…ということで、連覇の可能性は50%程度か。
   但し、全日学選抜3位だった王子康の穴は大きな戦力ダウンなので、去年よりは苦戦も増えること
   が予想される。

   青森の被害は少なかったとされるが、いずれにしても、東北地方の健在ぶりを象徴する活躍を
   見せたいところ。

  明治大

   一昨年、平成10年(1998年)以来、実に11年ぶりの優勝を飾った明治大は、連覇を狙った去年、
   決勝で惜しくも青森大に敗れた。軽部と池田が卒業したが、ゴールデンルーキーカルテットが
   加入し、戦力的に去年とほぼ同等か、若干アップ、といったところ。ダウン傾向の青森大との差は
   確実に縮まっている。果たして、2年ぶりの王座奪回は成るか?。

   エースの水谷は、もはや日本人相手に負けることはイメージしづらい。全日本5連覇、世界選手権
   ベスト8、世界ランク6位、オリンピック2大会連続出場…。日本人に負けることは、年に1〜2回
   あるかないかの「珍時」のレベル。先週の荻村杯・決勝で岸川に敗れたので、逆の「今後、1年間位は
   日本人には負けないかな」と思わせるほど。まさに別格。水谷の1点は自他共に計算済み。

   ゴールデンルーキーカルテットの、神、平野、岡田、森は、水谷が不在だった関東学生春季リーグで、
   チームを優勝に導いた。関東新人戦では、神・平野組がダブルスに、岡田がシングルスで優勝し、
   関東学生では神・平野組が1年生ペアーながら、第1シードの座を得て、そのまま優勝という快挙を
   演じた。(ただ、今回のインカレでは、神・平野組となる可能性より、水谷・平野組となる可能性の
   方が大きいが)

   あとは、松渕と甲斐の4年生2人がエントリー。4年生3人と1年生4人という、偏ったチーム
   構成となった。根田がベンチ入りできないという、他校がうらやむ豪華な布陣。

   日本リーグでも準優勝となった明治大。実業団のトップクラスにも引けをとらない実力で、
   大学王座に復帰したいところ。

  愛知工業大

   エースの森本を中心に、去年は地元・愛知インカレでランク復帰を果たした愛工大。東海学連の
   中だけではライバルも朝日大など数少なく、物足らない状況。日本リーグの参戦や、インカレなどの
   全国大会こそが、真の実力を発揮する場となっている。和田、青木、北村といった、去年の銅メダル
   メンバーに柴田も加えて、果たして、2年連続のメダル獲得は成るか?

  中央大

   去年、予選リーグで青森大と対戦するというクジ運の悪さで予選リーグを2位で通過しながら、
   決勝トーナメントを勝ち上がり、メダルに復帰した中央大。実力的には、日本でベスト5クラス
   だったので、順当とも言えた。
   今年は、瀬山、岩村が抜け、戦力ダウンは否めないが、伊積、大久保、谷口の4年生トリオに、松生、
   土倉、藤木といった下級生を絡めて、粒は揃っている。

   伊積は、全日学と関東学生で準優勝と、ここ半年の実績は高いので、かなりの活躍が期待できる。

   ダブルスの名手・松生は、パートナーを瀬山から伊積に代えても関東学生ランク入り。
   シングルスでの2年連続関東学生ランクとも併せ、チームの中軸となるだろう。

  埼玉工業大

   胡彦广が卒業した埼玉工業大。代わって出番を得た斉熙が関東学生ではベスト4と活躍を見せた。
   その他、小笠原・星野組のダブルスも関東学生ベスト4。カット陣も、平屋が去年、山木が今年の
   関東学生ベスト8。これらの戦力がうまくハマれば、今年もランクをキープする可能性はある。

  筑波大

   5年連続ランクとインカレでの好成績が続いている筑波大。関東リーグでも今秋からの1部復帰を
   決め、上昇機運にある。全日学ベスト8の藤本と関東学生ランクの谷村を単複の軸に据え、連続
   ランクの継続を狙う。

  大正大

   かつての上位常連だった大正大も、近年はインカレもランク落ちが多くなり、影が薄くなっていた。
   が、一昨年、5年ぶりのランク復帰がベスト4=銅メダルとなり、一気に存在感を示した。去年も
   ベスト8でランクはキープ。ただ、関東リーグ戦では1・2部の間で昇降を繰り返しており、
   今春も2部降格。全日学選抜ベスト8のエース・ニエ冲を擁するものの、花村らが抜けた戦力での
   連続ランクキープは容易ではない。今大会のメンバーは、元全日学ランカーの会田とニエ以外は
   飯野以下1年生が5人というフレッシュな布陣。果たして結果は?

  朝日大

   一昨年に初ランク入りし、去年もランクをキープした朝日大。ただ、今年は強豪留学生・李萌が抜け、
   戦力的にはダウンした。3年連続ランクを狙うには、決勝トーナメントのクジ運にも恵まれ
   なければ難しいだろう。

  前年ランク以外では…

  何と言っても最も注目されるのは、関東の強豪勢。リーグ戦上位の早稲田大、専修大、日本大など。

  早稲田大

   去年ランク決定戦で青森大と対戦する不運もあってベスト16に終わったが、実力的には当然
   ベスト4以内クラスの早稲田大。笠原を不動のエースに据え、御内、高岡を加えた4年生トリオで
   優勝を狙う。
   全日学チャンピオン・全日学選抜準優勝・全日本ベスト8の笠原は、水谷と青森大勢以外には、
   まず負けないと言えるレベル。御内と高岡も全日学や関東学生での上位常連で、相手が誰でも
   かなりの勝率は期待できる。チームとしては、4番手とダブルスに若干の不安要因がある。
   その両方に絡む可能性が大きい板倉の出来次第で、チーム成績は左右されるか?

  専修大

   昭和58年(1983年)以来、一昨年まで27年連続でランク入りしていた専修大。去年、28年ぶりの
   ランク落ちとなり、これで平成以降、ランクに入り続けているチームは男女を通じてなくなった。
   今年は、専大男子初の外国人留学生となる王凱も加入し、チーム状況も変わりつつある。
   関東リーグ戦でも、2部落ちの危機にあった去年から、今春は3位に浮上。個人戦でも上位進出者
   が出るようになってきた。
   ランクに復帰できる可能性は50%程度と思われるが、何とか1年で定位置に復帰したいところ。

  日本大

   エースの明晨が関東学生チャンピオンに輝いたばかりの日本大。その他、4年の河辺が2年ぶりに
   関東学生ベスト8に復帰し、1年の吉田と高田も関東学生ランク入り。単複の主軸となる川端や、
   全日学選抜ベスト16の中川まで含めて、タレントは揃っている。

  関東勢以外では、M川と藤本を擁する近畿大、林のいる立命館大、の地元・関西勢と、濱口が単複に
  活躍する福岡大がダークホースと言える。

 女子

  淑徳大

   一昨年、去年と2連覇中の淑徳大。平成12年の「初ランク・初優勝」から11年で、優勝8回、
   準優勝2回、3位1回、というのは、男子の青森大を上回る実績。関東学生リーグ戦では、今春、
   石垣の欠場(世界選手権出場のため)が大きく響き、連続優勝がストップしたが、日本一の座は
   譲れないところ。

   エースの石垣は、国際大会の日本代表にも定着し、全日本での連続ランク入りも当然の域。
   一昨年までは、全日学ベスト4、全日学選抜優勝などの実績をあげてきたが、ナショナルチームとの
   スケジュール調整の中で去年からは大学の試合出場も減ってきている。当然、希少な機会の
   今大会は全勝で終えたいところ。

   全日学選抜チャンピオンの松澤も、石垣同様、大学生相手ならほぼ無敵を期待できる。
   去年同様、優勝の立役者となれるか?

   ツートップが超強力なだけに、優勝を狙うには3〜4番手の活躍ぶりが鍵を握ることになる。
   阿部と王曼の卒業がここで響いてくるが、大庭、馮、白鳥で、何とかここをカバーしたいところ。
   大庭は、石垣とのダブルス起用も濃厚なだけに、特に注目される。

  早稲田大

   照井と亀崎が卒業した早稲田大は、中島と中尾を2枚看板に据えて戦うこととなる。

   全日学ランク、全日学選抜4位の中島は、去年、優勝を決められた決勝失点の雪辱を期しての
   戦いとなる。

   中尾は、全日学ベスト4をはじめ、全日学選抜と関東学生でベスト8など、大学入学以来、
   全大会で実績を残している。

   3番手以降にも、関東学生ベスト8の田中をはじめ、加藤、飛永、森と実力者が顔を揃える。

  近畿大

   3年連続ランク、2年連続ベスト4と、ここ数年、再び優勝争いに絡んでいる近畿大。地元・関西で
   この流れを続けたいところだが、全日学チャンピオンの藤井優子が短大を卒業し、戦力は大きく
   ダウンした。
   李明明をエース格に据え、全日学ランカーの富尾などで脇を固めての戦いとなるだろう。

  愛知工業大

   去年、地元開催のインカレで3年連続ランクを7年ぶりのメダル獲得で飾った愛工大。
   しかし、主力の4人、森永、植山、原、福留が抜けた今年は、この地位をキープするのは簡単ではない。
   去年を経験している三浦を軸に、チャレンジすることとなる。

  朝日大

   3年前、衝撃的な初優勝を飾った朝日大は、一昨年はベスト4、去年はベスト8。3年連続で
   ランク以内はキープしているが、下降線を描いている。
   優勝経験者の4年生勢、中村と大野を主軸に、3年の張鴻悦などを交えて、再度の栄冠を目指す。

  専修大

   4年連続ランク落ちの後、5年連続ベスト8の専修大。この間、メダルを狙えるチャンスは何度も
   あったのだが、ことごとく逃し続けている。今年こそは、11年ぶりのメダル獲得成るか?。

   高瑜瑶が卒業し、戦力ダウンが懸念されたが、入れ替わって入学してきた刘莉莎が新人戦と関東
   学生で連続優勝を果たす予想を上回る強さを発揮している。元インターハイ準優勝の肩書は
   ダテではなかった。「高瑜瑶以上?」の「?」が「!」に変わるかの判断は、全日学選抜まで待つと
   しても、このインカレでのポイントゲッターとしての期待は、今、しても良いだろう。

   日本人勢では、関東学生と全日学でコンスタントにランク入りし続けている原を筆頭に、
   去年の関東学生ベスト8の北川、今年の関東学生ランカー・吉國らが顔を揃える。

   ダブルスも、全日学ベスト4の天野・原組が実績を残している。

  東京富士大

   12年連続ランク入り中の東京富士大。平成10年にランク落ちしているが、その前は、昭和
   42年から平成9年まで、31年連続ランクという男女を通じて最長の連続ランク記録を
   誇っていた。44年間で43回ランク入り…前身の富士短期大時代から続く、「インカレに強い」
   というチームカラーがある。

   今年は、去年までの徐珍、王美婷に加えて、3人目の中国人留学生・暴小雨が加入。外国人のベンチ
   エントリー制限により、王美婷が今大会は外れているが、その王美婷も関東学生準優勝の実力者。
   他校からすれば、もったいない布陣。

   ベンチ入りした2人の外国人留学生の内、メイン起用されるのは去年までの関東学生や全日学
   選抜での活躍度の大きい徐珍と予想されるが、今年の関東学生ではランク落ち。新人戦準優勝、
   関東学生ランクの暴小雨にもチャンスは巡ってくるだろう。2人で組んで関東学生で優勝した
   ダブルスが、今大会では出られないのも、もったいない。

   日本人も、関東学生ベスト4の池田、ベスト8の平野、ベスト16の伊積(ひ)、と駒が揃う。
   ダブルスは、関東学生の決勝で同士討ちの末に敗れた原田・伊積(ひ)組が強力。
   伊積(ひ)・池田組に戻しても、全日学ランカーペアーという肩書付き。

  神戸松蔭女子学院大

   4年連続ランク入り中の神戸松蔭女子学院大。
   前・全日学ベスト8の小川、前・全日本・混合複で準優勝の鳥居、といった全国大会で記録を残して
   いるメンバーが名を連ねている。
   5年連続ランクで、地元・関西の存在感を見せつけたいところ。

  前年ランク以外では…

  中央大

   4年連続ランク落ちの中央大。インカレ優勝8回は、女子3位の記録だが、淑徳大の急激な追い
   上げでついに去年、タイに並ばれた。このままいけば、近いうちに必ず追い越される「忘れられた
   伝統校」モードだったが…今春の関東リーグ戦では、12年ぶりの優勝を飾った。その12年前の
   平成11年は、春リーグに続いて夏のインカレも制していた。「12年ぶりの春夏連覇」…
   可能性は高くはないが、あり得なくもない。

   エースは、全日学準優勝の北岡。単複に渡り、チームのポイントゲッターとなる。
   北岡の同僚・松村も全日学ベスト8の実力者。
   根本は、北岡とのダブルスも併せて、チームの中軸を担う。
   あとは、主将の岡野、全日本・混合ダブルスチャンピオンの坂本の4年勢と、倉林あたりが起用
   される可能性大。

  大正大

   3年連続でランク落ちの大正大。現役選手中に、インカレランク入りを経験した者はいなく
   なった。しかし、関東学生ベスト8の加藤と全日学ランクの笠原を擁しており、2人が組む
   ダブルスも、2年連続関東学生ベスト4という実績を誇っている。組み合わせにもよるが、
   ランク復帰の可能性も十分にある。

  その他の関東勢では、青学大の王舒、日体大の須磨、日本大の馬文婷と、「状態が良ければ、誰が相手
  でも1点を取る」という可能性がある強豪は散見されるが、チームとして2点目・3点目を取れるかは
  微妙な状態。相手を慌てさせることは出来ても、番狂わせを演じるのは簡単ではないだろう。
  むしろ、関東以外で、元全日学ランカーの松本と全日学選抜準優勝の麻赫男を擁する金城大の方が
  面白い存在と言えるかも知れない。

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