第78回全日本大学対抗卓球選手権大会(インカレ)・見どころ 8月7日(木)〜10日(日)に広島市東区スポーツセンターにて行われます「第78回全日本大学 対抗卓球選手権大会(通称:インカレ)」の見どころをアップします。 参加チーム数は男女各48校で、予選リーグは、男女各16ブロック、1ブロックは3校より成ります。 予選リーグの結果、上位2校・男女各32校ずつが決勝トーナメントに進出します。 予選リーグの組み合わせ、及び有力校のメンバーは → こちら です。 予選で対戦した学校同士は、決勝トーナメントでは逆のパートに組み入れられ、勝ち上がっても 決勝まで再戦することはありません。 約600人の日本のトッププレーヤーによる「大学日本一決定戦」を是非ご覧下さい。 入場は無料です。 日程(予定) 8月 7日(木) PM 0:00〜 主将会議(男子PM0:00〜、女子PM0:40〜) PM 2:00〜 開会式 PM 3:40〜 予選リーグ 8日(金) AM 9:30〜 予選リーグ (予選リーグ終了後)決勝トーナメント抽選 9日(土) AM 9:30〜 決勝トーナメント1回戦〜3回戦(準々決勝) 10日(日) AM 9:30〜 決勝トーナメント準決勝〜決勝 PM 3:00〜 閉会式 会場の広島市東区スポーツセンターは、 ・JR広島駅より、車で15分 ・JR広島駅より、高陽・白木方面行きバス(JRバス、広島バス、広島交通)で、 東区スポーツセンター前下車。徒歩3分 ・八丁堀より、広電バスで牛田・へさか方面行き、東区スポーツセンター前下車。 ・本通駅または県庁前駅より、アストラムラインで長楽寺・広域公園前行き、 牛田駅下車(広島ビッグウェーブ前)。徒歩3分。 です。 ちなみに去年の予選リーグの記録は → こちら、決勝トーナメントの記録は → こちら です。 また、歴代の優勝校・準優勝校・決勝スコア・敢闘賞(=MVP)は → こちら です。 インカレは、5年前までは「全日本大学対抗卓球大会」でしたが、4年前から「全日本大学対抗卓球 選手権大会」に改称されました。 男 子 早稲田大 [参考]→ 前年の結果 去年、ついに念願の「打倒・青森大」を果たし、3年ぶりの優勝を達成した早稲田大。 今年は、去年までの主力であり続けた下山、時吉、久保田の「チャンピオントリオ」が卒業し、 単純な顔ぶれの比較では、戦力の大幅ダウンを認めざるを得ない。しかし、不利が予想された 今春の関東リーグでも、激戦を制して見事に優勝を果たし、関東学生でも明大と並ぶ成績を 残していた。果たして、名門伝統のチーム力で連覇達成は成るか? エースは、去年までも強い先輩達に混じってレギュラーの座をガッチリキープしていた塩野。 今年はキャプテンとしてもチームを引っ張る立場となる。 今春の東京選手権準優勝のあたりから、「現在の日本男子最強のカットマン」という評価も定着 してきた。国内のグルー規制採用から間もなく1年。現ルール下で初めて迎えるインカレで、 塩野がどのような活躍を見せるか?。 卒業生達の穴を埋める活躍で、春リーグの優勝に大きく貢献したのは1年の笠原。単7戦全勝、 複6勝1敗の計13勝1敗は、個人賞を総ナメするのに十分な活躍ぶりだった。関東学生でも ベスト4入りし、活躍を継続中。当然、今大会も期待は十分出来る。 2年の足立は、関東学生でいきなり決勝進出を果たし、水野にゲームオールジュースまで肉薄した。 惜しくも、タイトル獲得のビッグチャンスは逃したものの、実力があるところを強烈にアピール した。ダブルスも含め、単複フル回転がほぼ確実なだけに、チームの命運を担うことになる。 4番手起用は、3年の原田と1年の御内の併用か?。 原田は、以前から団体戦での活躍が目立つ選手だが、今年は関東学生でもランク入りし、個人戦 でも実績を残した。この勢いに乗じて行きたいところ。 御内は、春リーグ最終決戦の明大戦ラストで優勝を決める決勝点を挙げると言う最高のデビューを 飾った。果たして、インカレデビューはどのような形で訪れるのか?。 4年の野口と2年の浅沼は、出番を狙うが、実際には難しいか?。しかし、部内には、全日学選抜 ベスト16の原、全日学ベスト16の藤田、期待の新人トリオの一角である高岡というメンバーが いながら、これらを越えてのメンバー入り。他校がうらやむ豪華な布陣の一角を飾る。 ダブルスは、全日本ベスト8の東山高OBペアー、足立・笠原組でほぼ確実と思われる。春リーグの 6勝1敗、最優秀ペアー賞受賞も実力の証明。ただ、相手チームにとっては、塩野・御内のカット 2枚の存在や、あえて左利きの浅沼をエントリーしていることが、牽制の意味も含めて不気味な ところか。 9年連続ランク、4年連続決勝進出の早稲田大。今年は女子部も相当の活躍が期待できるが、当然、 男子部も負けていられない。区切りの10年連続ランク入りをどのような結果で飾るのか?。 目指すは、当然、男子2連覇&男女アベック優勝となる。 青森大 [参考]→ 前年の結果 去年、3連覇を目前にして、早大の前に涙を呑んだ青森大。坂本、高木和、森田、張一博が抜けた穴は 大矢1人では埋め切れなかった。そして、今年、去年単複に出場していた村守と横山が抜けた。 スーパールーキー、松平賢二は加入したものの、果たして王座に復帰出来るか?。 主将は坪口。大学に入ってから急激に頭角を現して来た坪口も、早いもので4年となり、最後の インカレを迎える。全日学は、2年連続準優勝の後、去年はベスト8。全日学選抜も去年は ベスト8で、一昨年の3位からはダウン。ここ1年ほどは、かつての躍進振りにやや陰りが見えて きている。とは言っても、全日本2年連続ベスト16はやはり第一人者の証。最後の夏に輝きを 放てるか?。 去年のインカレでも6戦全勝と気を吐いた大矢は、今年もエース格としての登場となる。 全日本でも高1の時から4年連続でランク入りしており、ここ2年間は連続でベスト4に入賞して いる。当たれば、韓陽をも倒す実力を誇る。今春の世界選手権には日本代表として出場したが、 黒星の苦いデビューとなった。果たして、2度目のインカレで「水谷不在なら実力ナンバーワンで 当然」という活躍を見せられるか?。野獣の叫び声が場内の注目を集めることは確実だ。 松平は、元・全日本ランカーの実力を誇るゴールデンルーキー。去年のインターハイでは、団体と ダブルスの2冠を取り、シングルスは銅メダルだった。同学年の水谷と弟の健太という「2人の 天才」の凄過ぎる活躍の隣で、やや目立たなくなってしまう不運はあるものの、客観的に見て、 賢二の強さも特筆モノ。鍛え抜かれた鋼のような身体から放たれる強打で、相手を打ち抜くか?。 4番手は、4年の元・全日学ランカー・垣原か、あるいは留学生選手の起用か?。 留学生は、2年の施一通と1年の魏偉男の2人がエントリーしている。 施は去年の全日学選抜でベスト16ということで、垣原と同等程度という実力のメドはつくが、 魏は未知数と言える。 7名までエントリー出来るインカレだが、青森大は去年同様、1人少ない6人のメンバーで戦いに 臨む。これだけのメンバーがいれば十分だろう。 ダブルスは、全日学で3年連続ランク入り、全日本でも、かつて2年連続ベスト8入りするなど、 安定した実績を誇る4年生ペアーの坪口・垣原組か?、あるいは、元全日本ベスト4、アジア ジュニア選手権優勝などの実績を持つ大矢・松平組か?。いずれのペアーが起用されても、 かなりの強さを発揮することは間違いない。 ダブルスの自由が利くということは、シングルスのオーダー上の自由が利くことにも繋がる。 8年連続ランク、7年連続メダル獲得、と、「さすがは青森山田学園」の青森大。 「優勝5回」という回数より、「優勝を3回逃した」という回数が特筆されるほどだ。 負けた時の方が目立つのは、強者の厳しい宿命だが…。 強化を始めて以降で、2年連続でインカレ優勝を逃したことはないだけに、今年は何としても 勝ちたいところだろう。 中央大 [参考]→ 前年の結果 去年、4年ぶりのベスト4入りを果たした中央大。ランク入りも6年連続となり、その前の6年 連続ランク落ちを帳消しにした。加えて、昨年後半からの実績は「青・早・明」の3強に並ぶレベル にある。「男子4強時代」をアピールするためには、最低でも連続メダルはキープしたいところ。 去年のメンバーからは、全日学準優勝の森下とダブルスの名手・白神が抜けた。今年の得点源は、 森田と瀬山の単複3点ということになる。 去年までも単複フル起用が「当然」だった左腕・森田は、3年となった今年、名実共にチームを 引っ張る立場となる。2年連続全日学ランクに加えて、全日学選抜では4位となり、実績は 日本のトップクラス。今年の関東学生では出場停止となる問題もあったが、再起となるこの インカレで、どのような活躍を見せるか? 瀬山は、全日学でベスト8、全日学選抜で準優勝、東京選手権でベスト4と、去年後半からの成績は 特筆される。今春の関東リーグ戦でも単7戦全勝と大活躍だった。今年の関東学生でランク落ち したのは意外だったが、それでも地力は既に十分証明済み。大きい大会になるほど成績をあげる 瀬山だけに、期待は大きい。 去年も起用されていた吉田は、その期待に応えるように、3年になった今年、実績を上げてきた。 関東学生でもランク入りを果たし、実績も残した。今後、さらなる活躍が予想される。 去年の全日学でベスト8入りという大活躍を見せた岩村は、やや出来過ぎの実績との比較で、 その後の戦績は物足りなさを感じてしまう面もあるが、いずれにしてもそれだけの潜在能力が あることは確か。今回は、新人の伊積、大久保との出番争いになることも予想されるが、巡って きたチャンスをモノにしていきたいところ。 キャプテンの坂本は、今春の関東リーグでも起用がなかったことから、今回の出番も可能性は低いと 思われる。全日学ベスト4のダブルスも、パートナーの青山がベンチ入りせず、今回はない。 チームのまとめ役として、精神的柱の役割を担う。 ダブルスは、森田・瀬山組でほぼ間違いない。去年の春リーグで急造ペアーとして組んで、 いきなり最優秀ペアー賞を受賞するなど、実力は証明済み。森田は去年までの白神とのペアーで、 関東学生優勝をはじめ、各大会で優勝争いを演じてきたダブルスの名手だ。 森田、瀬山の2人頼みのところも多く、3番手以降の実力はやや落ちるチーム構成の中央大。 その意味では、「青・早・明」には半歩譲っているとも見える。主力の2人が相手の主力級に常時 勝ち続けるのも容易ではない。ガチンコ対決必至のダブルスも含めてだけに…。 果たして、2年連続メダル獲得で、「4強時代」を証明することは出来るか?。 明治大 [参考]→ 前年の結果 毎年、優勝候補のトップ集団を走りながら、気付けば平成10年(1998年)を最後に優勝から 遠ざかっている「王者・明治」。この間には、「青森大を破りながら、次に敗れる」という展開も 1度ならずあった。ラッキーもアンラッキーも実力の内ではあるが…。 今年は、メンバーの出入の結果、他校に比べて有利と言われてはいるが、優勝候補筆頭と予想された 関東春リーグでは、最後の早明決戦に惜敗し、涙を呑んだ。 果たして、「今度こそ」王座に輝けるか?。 エースは、言うまでもなく、関東学生2連覇の水野。レベルの高い関東学生で、銅・銀・金・金と、 取りこぼすことなく勝ち続けた実力は賞賛に値する。全日学でも、16強→8強→4強と右肩 上がり。全日学選抜でも16強を逃したことはない。(加えて、ダブルスも優勝争いが多い)。 これらの個人戦の実績を上回る程に、団体戦の実績は、さらに高い。最後のインカレでも右肩 上がりに、最高の栄冠を手にして終わりたいところ。 主将の小野は、関東学生でもベスト8入りし、水野との同士討ちに敗れた。 「チーム明治」として、今回は同士討ちのない団体戦。水野ともども、優勝を目指す。 (小野と水野の仙台育英高時代から続く同僚関係も、7年目で最後の全国クラスの団体戦となる。 高校時代はインターハイで青森山田を破り、「団体日本一」を達成しているだけに、当然、大学でも 歴史に名を刻みたいところ) 4年の2人と共にチームの主軸となるのは2年の2人、軽部と池田。 軽部は、去年の全日学ベスト4、全日学選抜ベスト8に続き、今年の関東学生でもベスト4。 いつタイトルを取ってもおかしくない成績を残している。仙台育英高時代からの先輩でもある 小野、水野と共に戦う最後のインカレで、日本一に輝きたいところ。 池田は、個人戦では惜しくも上位進出を逃すシーンが続いているが、団体戦では軽部を凌ぐほどの 活躍ぶりを見せている。一枚ラバーという稀少な用具による独自性が高い戦型が、相手から見た 「いやらしさ」と相まって、団体戦においては特に効果的。用具規制の新ルールと用具の進化 (新用具の開発)が交互に繰り返されている近年の卓球界。池田の戦績は、「一枚ラバーでも勝てる のか」、「一枚ラバーでは限界があるのか」のリトマス試験紙になっている。 1年の甲斐は、新人戦準優勝と春リーグの最優秀新人賞受賞で、まずまずの大学デビューを飾った。 水谷がいない最後の大会となる可能性も高い今回のインカレだけに、自分の存在を大いにアピール するビッグチャンスでもある。水谷がチームに合流した後も、「ポイントゲッターの1人は甲斐」と 評されることが出来るか? 4年の石崎と和田(隆)がエントリーを外れ、代わって3年の柴田と大塚がエントリーされた。 起用される機会は少ないと予想されるが、このエントリーの意図はダブルス絡みの戦略か?。 去年から、単複別起用による選手の負担(疲労)軽減と、チーム全員による勝利を志向している シーンが多く見られる明治大。去年は、足立・松山組をダブルスに専念させ、一定の効果を発揮 していた。 今春も、この傾向が見られ、春リーグでは和田(隆)・大塚組を多く起用していたが、負けが先行し、 最後は水野・小野組に戻した。関東学生ではベスト8に5ペアーが入る状態で、普通なら元関東 チャンピオンペアの水野・小野組か、今年準優勝の軽部・池田組の起用となるところ。ただ、この 4人はシングルス起用の可能性が高い。関東ランクの和田(隆)・大塚組も、石崎・柴田組も、 片割れのみの今大会の選手登録でパートナー不在の状態だが、敢えて左の柴田を入れたのは… 新ペアーもありか?。 高山監督、倉嶋コーチの体制で初めて臨むインカレ。指導陣の2人は、共に現役時代にインカレ 優勝を果たし、それぞれ「明大黄金時代」を築いている。(高山(旧姓・中田)監督は、平成5年に 優勝し、MVPを受賞。倉嶋コーチは、平成7〜10年の在学中4連覇の主軸)。そして、倉嶋コーチ 達が卒業した後、明治大はインカレで優勝していない。 平成20年…10年ぶりの明治大復活優勝は成るか?。確率は…30%前後か? 埼玉工業大 2年連続ベスト4から、去年は1ラウンドダウンでベスト8となった埼玉工業大。メダル獲得に 向けて再起を期したい今年ではあるが、春の関東リーグ戦では6位。今年からの8校制の恩恵を 受けての入替戦回避となった。果たして、今大会の再起は成るか?。そして、今後は? エースは強力留学生・胡彦コホン。関東学生では2年連続ベスト8入りし、安定した実力を証明 している。埼工大の伝統的チームカラー(?)として、「強力留学生で手堅く1点」というのは、 いわば大前提。核弾頭としての活躍が期待される。 主将の佐藤は、去年までは単複フル回転だったが、沼田の卒業により、今年はダブルスは微妙な ところ。関東学生では胡とのペアーでベスト4だったが、この組はもう見られないだろう。 60人を越える部員を統率するキャプテンシーが、力となるか。 春リーグを見る限りでは、2年の伴と1年の菊池が単複3点起用される可能性が高い。 そして、相手を見て、有効だと思われればカットの平屋の起用か。この1〜2年生達が勢いに 乗れれば、良し。うまくいかなければ、3年の小野と尾前が上級生の力を見せる必要がある。 なお、関東学生ランカーの新人・小笠原は、今大会は主務登録。ベンチワークに徹して次の機会を 待つ。 左腕・沼田の卒業は、単複に渡って影響が大きい埼工大だが、これまでも、インカレでは何度も ミラクルを見せてきた。相性の良い大会で、まずは4年連続のランク死守。そして、そこから 更なる上位を狙いたいところ。 専修大 昭和58年(1983年)以来、25年連続ランク(ベスト8以内)をキープしている専修大。 25年連続は、現在継続中のものとしては男女を通じて最長となる。 なお、過去の男子の連続ランク記録は、早大の「26大会」連続とされている。昭和8年から、 戦争による4年間の中断(昭和17〜20年)を挟んで昭和37年までの30年間で達成された もの。中断なく、純粋に連続した年での連続記録となると、おそらく既に今の専大は男子最長と 思われる(詳細チェックまで手が回らず。なお、女子では、富士短期大(現・東京富士大)の31年 連続(昭和42年〜平成9年)という記録があり、これが男女を通じて最長の連続ランク記録)。 そんな長年の積み重ねによる連続記録も、当然、その歴史には山あり、谷あり。現在の学生達が 生まれる前の話を持ち出すまでもなく、つい最近の1年前、決勝トーナメント1回戦で東海学連 チャンピオンチームだった朝日大にラスト勝負の大接戦で、際どく競り勝ち、首の皮をつないだ ことは記憶に新しい。そして、奇しくも、今年は予選リーグで朝日大と再戦する。 四半世紀の区切りを越えて、文句なしの「26大会連続ランク」を手中に収めたいところ。 エースは3年の徳増。2年連続関東学生ランクは実力の証明と言える。さらに、個人戦以上に 団体戦での勝率は高い。関東リーグは今春が6勝1敗で通算は20勝6敗。かつては、大物喰い とも評されたが、最近はそういった声は少なくなった。それは、徳増自身が大物と見られるように なったからに他ならない。単複に渡って、チームの命運を握る。 徳増と共にチームの中軸となるのはダブルスでもコンビを組む森田。去年のインカレでは、 苦い敗戦の連続を味わったが、その後、ダブルスでの優勝が続くなど、復調傾向にはある。 本来の実力を発揮出来れば、好成績は自然と後からついてくるだろう。 2年の松岡は、関東学生でもランク入りを果たし、上昇機運。今年も去年に続くレギュラー起用の 可能性は高い。となると、あとは相手に応じて、カットの3年・星野と1年の攻撃コンビ、江藤、 石井の併用と思われる。キャプテン・下川の出番も、あるいはあるかも知れない。 ダブルスは、去年の全日学と今年の関東学生で優勝を飾っている徳増・森田組で決まりだろう。 東京選手権でも準優勝するなど、この1年間は、個人戦大会で好結果を出し続けている。 団体戦では満足のいく結果を残せていないが、実力は十分証明された。得点源として期待される。 通算優勝回数17回で堂々の1位に君臨する伝統校・専大。しかし、近年はやや精彩を欠き、平成 2年を最後に17年間も王座から遠ざかっている。「最後の優勝」の時には1年生で優勝メンバー 入りしていた小林仁監督の、「監督としての団体初優勝」はあるか?。 駒澤大 4年連続インカレランク入り中の駒澤大。これを継続して行きたいところではあるが、今年は 厳しい戦いも予想される。 関東リーグ戦では、5シーズン連続でキープしていた1部の座を失う形になった。 しかも、今年からの1部8校制に伴う変革の中の1つ、「最下位による2部自動降格」の初回適用 チームとなった。 また、去年の全日学、今年の関東学生では、単複ともにランク入りはゼロに終わっている。 データ的には、苦戦は免れそうにないが…。 エースは、主将登録の3年生・桑原(勇)。単複でチームの命運を担うこととなる。 元全日学ランカーとして、実力発揮成るか?。 1年生ながら桑原(勇)とのダブルスと併せて単複2点の中軸起用が確実な秋元もキーマンと 言える。1年勢は、高羽、盛田も併せて、「自分達が入ってきたら、連続ランクが止まった」という 事態は何としても避けたいところ。 3年の桑原(勝)、2年の吉田と渡井といったエントリーで、元全日学ランカーの高橋らは外れた。 いずれにしても、メンバーの総力を結集しての戦いとなる。 去年までは、「関東の6〜7位で、日本のベスト8」という位置にいた駒澤大。 「関東の8〜9位」となった今年、「日本のベスト8」としてのインカレランクをキープ出来るか?。 可能性は50%。組み合わせの運に頼るところも大きいが、何とか5年連続ランク入りを果たし、 秋リーグ後の即1部復帰に繋げていきたいところだろう。 筑波大 ここ数年、女子部の大活躍が目立ち、男子部はややその影に隠れ気味だった筑波大。しかし、実は 2年連続ランクで、着実に実績は積み上げていた。関東2部校でのインカレランク入りは評価 されるところ。加えて、今年からの8校制で1部に昇格したところ、何と4位となる大活躍を 見せた。元々、関東リーグ戦よりもインカレでの方が好結果を残す伝統があるチームだけに 3年連続ランクは、言わばノルマか?。今年から、女子部は厳しい状況となっているが、その分も 男子部の活躍が期待される。 エース格は3年の桑原か。関東学生でもベスト8入りするなど、結果を残している。ダブルスでも 高木との3年生ペアーの起用が予想され、単複2点のポイントゲッターとなる。 (双子の兄・駒大の桑原(勇)とは、チームの関東1・2部でも、個人戦のランクでも、入学した2年半 前から逆転した。果たして、今後はどう推移していくか?) 去年、3年生ながら主将だった照井は、2年連続のキャプテンとして、当然、去年以上を狙う。 最後の夏に、自己新記録を出したいところ。(上位4校の壁は厚いが…) 1年の大森は、関東学生でも水野(明大)に勝ちかけるなど、地力はある。去年からのチーム力の アップは、この大森と藤本の加入が大きい。 3年の高木は単複起用の可能性が大きい。そして、2年の田代と山田がエントリー。 数年に1度はインカレベスト4入りをしている筑波大。 「相性の良いインカレ」 + 「関東リーグ4位の実績」 = 「ワンチャンスをものに出来れば…」 前年ランク以外校 前年ランクは、青森大以外の7校が関東勢が占めている。関東の力が頭一つ抜けている現状では、 前年ランク以外から上位を狙う有力校も、必然的に関東が多くなる。 関東勢は、1・2部の境目にいる大正大、日本大、法政大あたりがランク入りを狙う。 (関東リーグの1部8校制に伴い、まさしくこの1・2部の境目あたりがインカレベスト8の 一つの指標となる) 大正大は、かつてはランク常連だったが、平成13年(2001年)以降の7年間で、ランク入りは 4年前の1回のみ。苦戦の続く21世紀となっている。 去年は、ランク決定戦で早大を2−0とリードし、結果的に優勝チームに最も肉薄する形となった 大正大だが、今年はハオ強が卒業し、大幅な戦力ダウンは認めざるを得ない。8校制で手にした 1部の座も、有利と噂された法政大との入替戦で逆転負けを喫して、わずか1シーズンでフイに した。関東学生でベスト8入りしたエースの花村を軸に、復活を目指す。 かつての名門・日本大は、大物留学生の明晨などが加入し、大きくチーム力がアップした。 明晨の新人戦単複2冠王に続き、春リーグでは2部優勝で1部に自動昇格。久々に、「トップの 舞台で争う日大」が見られる。インカレでは、森本洋治を擁した平成4年を最後に、実に15年間 もランクを逃し続けているが、「新生・日大」で16年ぶりの復活は成るか?。 法政大は、不利と見られた大正大との春の入替戦に勝利し、1部復帰を決めた勢いに乗りたい ところ。インカレでは、去年、決勝トーナメントの1回戦で中京学院大に敗れ、ベスト32に 終わったため、今年は予選リーグ2段目となったが、奇遇にも今年の予選リーグでは中京学院大と 再戦する。リベンジを果たし、予選1位通過できれば、決勝トーナメントの組み合わせも有利に なるが…。 関東以外で、まず、関西学連勢を見てみると… 関東に先駆け、去年から8校制を採用している関西リーグ戦で、今春7戦全勝優勝を飾ったのは 立命館大。主将の加地、全日学ランカーの石野といった4年生勢を中心となるほか、新人戦では 福原と藤井が決勝同士討ちを演じるなど、新戦力も期待できる。ここ数年の女子部の大活躍が 目立つ立命館大だけに、男子部も負けてはいられない。 関西2位の近畿大は、関西学生選手権で決勝同士討ちの末、2年の有田が優勝、新人の濱川が2位 と活躍を見せた。主将の渡邉をはじめとする上級生も、当然、下級生に負けてはいられない。 チームの総力で5年ぶりのインカレランク復帰を目指す。 同志社大は3年ぶりのインカレランク復帰を狙う。縁起がいいインカレではあるが、関西3位と いうことから、容易なことでないことは確かだが…。 関西4位の大阪経済法科大は、唐興賀に続く2点目・3点目をどう取るかがポイントとなる。 東海学連に目を転じると… 数年前の女子に続き、去年から男子でも本格的に始まった「愛工大vs朝日大、2強時代」。 去年は東海リーグチャンピオンの座を29季ぶり(15年ぶり)に失った愛知工業大だったが、 勝ち慣れ過ぎていたところに刺激が入り、今年は王座を奪い返している。チームの主軸となるのは 3年生トリオの王マ、安本、安藤だが、4年コンビの浅井・篠原も東海学生のダブルスで優勝。 明徳義塾高から揃って加入した和田と王黙の新人2人も強い。去年はコーチだった鬼頭明が 今年はいよいよ監督として登場する。5年ぶりのランク復帰はもちろん、もっと上を狙える 可能性もある。 朝日大は、去年の衝撃的な東海リーグ制覇からやや落ち着いた印象。今年は、エースの李萌が 愛工大勢の中を1人突破して東海学生で優勝を果たしているものの、全体的にはやはり愛工大勢の 逆襲を受けて、劣勢にある。去年のインカレでは、予選リーグで近畿大との「関西・東海、春リーグ 優勝校対決」に敗れて2位通過。決勝トーナメント1回戦では四半世紀連続ランクの専大にラスト 勝負の接戦に惜敗してベスト32止まりだった。そして今年は予選リーグで専大と再戦する不運。 負の連鎖を断ち切るためには、「どこかで、勝つ!」しかない。 女 子 青山学院大 [参考]→ 前年の結果 去年、ほとんど誰もが予想し得なかった14年ぶりの優勝を飾った青山学院大。 「アオガクのミラクル」は、その後、秋リーグでも優勝目前に迫るところまで続いた。 だが、今年に入って状況は一変。それもそのはず、去年のインカレ優勝メンバーの同期生カルテット 4人(阿部、山ア、大槻、代)が全員卒業した。その結果、8校制初回の今春の関東リーグでは7戦 全敗の最下位で2部へ自動降格することとなった。まさに、天国から地獄。 過去に、「春リーグで2部落ちした後のインカレで優勝。その後の秋リーグで即1部復帰」という 離れ業をやってのけたことはある青学大だが、当時は、2部落ちがハプニング、インカレ優勝の方が 実力で、現在とは事情が違う。秋リーグで1部に復帰する可能性は(8校制でもあり)結構高いが、 このインカレで連覇を達成する可能性は、極めて低い。もしそれが達成されれば、「アオガク、 ミラクル、アゲイン」と言ったところか。現実的には、連続ランクキープが6年で止まるか、7年に 継続されるか、がポイントとなるだろう。 エースは2年の早田。去年の秋リーグで大活躍を見せて以降、今年に入ってからも新人戦では 珍しい2年生でのシングルス優勝を飾り、関東学生でもランク入りした。とにかく、早田が単複で 全勝していくくらいでなければ、青学大のランク死守も難しいだろう。 早田と同じ2年の立岩と、あとは上級生の主将・高森以下、加藤、仲川といった布陣。 なかなか計算を立てるのは難しい。 去年の優勝にも、決勝トーナメント抽選の運が味方したと言われているが、今年も好運を祈りたい ところ。 淑徳大 [参考]→ 前年の結果 去年は「青学大旋風」の前に連覇を逃した淑徳大だったが、安定性という意味ではズバ抜けた実績を 誇っている。20世紀最後の年、2000年(平成12年)に初優勝を飾ってから4年前の2004年 (平成16年)まで、世紀をまたいで女子では史上初のインカレ5連覇。その後、2位→1位→2位。 計6回の優勝は勿論ながら、今も続く8年連続決勝進出も素晴らしい。ミレニアム以降100% なのだから。 今年は、青学大が退潮した代わりに、前年ランク外の早大が躍進。決勝トーナメントのどこに入って くるか、全く分からない状態。 「どの回戦で、どこと当たっても、全部勝つ」 それだけが、9年連続決勝進出と2年ぶり7回目の優勝をもたらす原動力となる。 淑徳大の2枚看板は、言わずと知れた3年生コンビの小野と山梨だが、現状で言えば、主将でも あり、関東学生で初優勝も果たした小野がエース格か。 去年は、関東学生、全日学、全日学選抜と、いずれもベスト8という「メダル目前」での敗退を繰り 返していたが、今年の関東学生では一気に頂点を極め、淑徳大の「無冠」の危機を救った。 今春のリーグ戦では(欠場の試合もあったが)、出場した試合は4戦全勝。通算16勝5敗という 高い勝率は団体戦での強さの証明となっている。逆に言えば、それだけに、去年のインカレ決勝 での単複2失点(しかも優勝を決められる決勝失点)の屈辱は痛かった。果たして、チャンピオンの 雪辱は成るか? 山梨は、一昨年のインカレで単複計13勝1敗という実績を残し、優勝の立役者として敢闘賞 (=MVP)を受賞した。(なお、MVPは、今年より、敢闘賞から殊勲賞へ名称が変更される)。 先月の関東学生では3年連続のランク入りをしたものの、ベスト16に留まったことが山梨と しては珍しい不出来。それもそのはず、関東学生では一昨年優勝、去年準優勝だったのだから。 加えて、去年は全日学8強に、全日学選抜3位(大会創設4年目にして日本人女子初のメダル獲得) という成績。「16強止まりの驚き」も納得できる。しかし、今春の関東リーグ戦も単6戦全勝、 複6勝1敗という好成績で、改めて実力は証明している。 3番手は新人の石垣か?。新人戦は、プロツアーのため欠場したものの、関東学生では単複共に 準優勝に輝き、「事実上、今年の1年女子中で最強」との評価も多い。カット型では、現在の大学 女子の中で最強か?。大学団体デビュー戦の春リーグでは単4勝2敗、複4戦全勝の好成績ながら、 喫した黒星は優勝を逃す結果に直結した痛いものだった。常勝チームに身を投じて、大学での 団体戦初優勝を今大会で目指す。 上に山梨、下に石垣と、秀光中等教育のOGが上下いる2年生の阿部と王曼。 阿部は今春のリーグ戦では早大に単複2失点を喫するなど、不振も目に付いたが、関東学生では ベスト8入り。去年の4強からワンラウンドダウンとは言え、勝ちの計算は立つ。 一方、王曼は、春リーグに続き、関東学生でも早々に敗退するなど、このところ不振が続いている。 去年のインカレでの敗戦もあり、今回は出番も微妙なところか? あとは、2年の石川と1年の大庭が出番を待つ。 ダブルスは、去年の関東学生チャンピオンペアーの小野・山梨組が最有力。今年の関東学生は ベスト8に終わったものの、実力的にはやはりナンバーワンだろう。 今年の関東学生準優勝の1年生コンビ、石垣・大庭組や、組み慣れた2年生コンビ、阿部・石川組、 意表をついて王曼のダブルス起用、などもあり得なくはないが、正攻法で行けば、やはり信頼できる 3年生コンビに落ち着くか?。 「常勝・淑徳」、「勝って当たり前、優勝して当たり前」と見られてきた淑徳大も、インカレは青学大に、 関東リーグは早大に、それぞれタイトルを奪われた。秋リーグを春リーグと別物と見れば、秋の タイトルは今だ保持しているとも言えるが…現実的にリーグ戦優勝旗は早稲田にある。 現在、淑徳大がキープしているタイトルは、個人戦を含めても、小野が先月取った関東学生 シングルスの1つのみ。ここは何としても団体タイトルを奪取したいところだろう。 「珍しく優勝を逃しても、次には必ず取り返す」。これが淑徳スタイル。 かつて、春リーグで日大に敗れた時も、秋にはことごとくリベンジしてきたし、インカレでも2年 連続で優勝を逃したことはない。今年も「淑徳スタイル」が発揮されるか?。 神戸松蔭女子学院大 [参考]→ 前年の結果 去年、中大、東富大という関東の強豪校を連破して、7年ぶりのランク復帰を3位という形で飾った 神戸松蔭女子学院大。松浦は卒業したものの、4年生の桑原、吉田、門屋、3年の加藤、と、去年の 躍進を実現した上級生メンバーが多数残っている。 今春の関西リーグでは立命館大に惜敗し、準優勝となっているが、その後、インカレと同じ4単 1複形式の日本リーグ(準加盟)では、朝日大に勝って1部に昇格している。実力的には、 ベスト8から、うまくいけば連続ベスト4を狙えるクラスだということは証明されている。 今回は去年の尼崎のような地の利はないが、連続メダルは達成成るか? 立命館大 [参考]→ 前年の結果 近年の補強の成功ぶりが顕著な立命館大。 地元関西の名門・四天王寺高から花田と中川を入れた3年前は、7年ぶりのインカレランク復帰を 果たし、翌年には岡本らを入れて1ラウンド上がり、8年ぶりの銅メダルを獲得した。 そして去年、ついにインターハイチャンピオンの宇土を獲得。これで2年連続の銅メダル。 今年は…何と、去年に続き、2年連続でインターハイチャンピオンを補強した。しかも、全日本 ベスト8の超大物・若宮。 これで全学年に大物が勢ぞろいしたことになる。この布陣では、連続銅メダルくらいでは満足 できないだろう。 エース格は1年の若宮か?。関西新人戦では優勝を逃したものの、関西学生では実力を発揮して 1年生優勝。左腕を生かして、ダブルスも強い。(インターハイでも単複2冠王目前の惜しい ダブルス準優勝だった) 同じインターハイチャンピオンとして、後輩の若宮に負けてはいられない宇土。あの福原愛を インターハイの決勝で破った衝撃の優勝から2年が過ぎた。「オリンピックの旗手に勝った者」 として、インカレの優勝旗を持ち帰りたいところ。 岡本は、1年時の活躍ぶりが去年はやや影を潜めた感がある。慣れられ、対策を練られると苦しく なるツブ高変化プレーの宿命はあるが、逆から見れば、マークが甘くなれば、再び活躍の場は広がる ことになる。しかも、主たるライバルとなる関東勢とは常時対戦し慣れているわけではない。 復調が成れば、将来的に福岡春菜的なチャンスがあるかも知れないと期待できる。 本格強化の第1期生とも言える4年の花田と中川にとっては最後のインカレとなる。 「本当にインカレ優勝を狙う」という目標が、最後に叶えられるか?。大学時代の集大成となる。 主将の石井と2年の阪田も、去年も起用された実績はあり、今年も可能性はある。 岡山の就実高OGである岡本と宇土をはじめ、近畿、中国、四国地方の高校出身者でメンバーが 構成されている立命館大。ある意味、広島インカレは「準地元」の感もある。 関東に極端に勢力が偏っている大学卓球界に、西日本から一石を投じるのは、関西・春リーグ優勝 チームである立命館大が最有力であることは間違いない。 男子の青森大のように、関東勢がその名を聞いて震え上がるような存在となれるか? 大正大 四半世紀(25年)連続で続いていたランク入りが3年前に途切れたが、ランク落ちは1年のみで 即復活。一昨年、去年と連続ランク入りが再び始まっている大正大。去年は、準々決勝で淑徳大を 2−0とリードし、王手をかけていた。但し、今年はその2−0の張暁が卒業、狭間が中退で、 加藤の加入を考慮しても、やや戦力はダウンか。「8年連続ベスト4以内」が途切れて5年目と なり、メダル経験者はいないが、果たして今年は? エースは3年の井上。去年から、関東学生、全日学、全日学選抜の全ての大会でランク以内を キープし続けている。関東リーグでも通算14勝5敗と勝率は高い。ダブルスとも併せて チームのポイントゲッター。単複2得点が期待される。 同じく3年の村山は、去年まではやや不本意な成績が多かったが、大学生活の折り返し点を過ぎて 今年は春リーグでも活躍、関東学生でもランク入り。いよいよ本領を発揮してきた。 3〜4番手は下級生の西と加藤が有力か?。2人とも春リーグで大きく勝ち越し、チームに貢献 していた。この2人以外は全員上級生という今回のチーム構成から言っても、今後に繋がる活躍 が期待される。 ダブルスは、関東学生チャンピオンペアーとなった井上・小山内(里)組が最有力。その他にも 関東学生ランカーの中熊・藤田組や、村山の左腕を生かすペアー、インターハイダブルス優勝の 加藤を使うペアーも考えられるが…、最も無難なのはやはり3年コンビのエースダブルスだろう。 ここ10年以上に渡って団体戦優勝がない大正大。伝統的に強い有力校では、この「団体優勝なし」 は男女を通じて大正大のみ。個人戦のタイトル数は多いのだが…。 その、多くの個人戦タイトルをもたらしてきた強豪外国人選手達がチームカラーでもある大正大 だが、今年加入のキョウ思斉は日本人とほぼ同等の実力で、今大会のメンバーに入っていない。 その一方で、関東学生のダブルスを制したのは日本人ペアー。 これで優勝争いに絡む活躍が出来れば、大正大の新しいチームカラーが生まれるかも知れない。 専修大 半世紀を越える部の歴史の中で、4年連続ランク落ちというワースト記録を作っていた低迷期から ようやく脱出し、一昨年、5年ぶりにランクに復帰。去年は連続ランクをキープした専修大。 関東リーグ戦でも、3年半に及ぶ2部生活から脱し、1部に復活している。 戦績的には、好不調の振り幅が大きく安定してはいない。(チームとしても、各個人でも)。 うまくいけば上位も狙えるところだが、果たして結果はいかに? 主将の杉本は、去年の愛知全日学で驚きの初優勝を飾った。特に、「専大からは、松崎キミ代さん 以来、48年ぶりの全日学女子シングルスチャンピオン」ということで話題性も大きく、注目を 浴びた。その後の半年余りで、戦績自体は決して思わしくはない。周囲のマークが厳しくなって いることもあるし、過剰な注目もされる。これらの条件を越えて、「強さ」を見せられるか?。 やはり注目を集めることになる。(チャンピオンが注目されるのは、当然と言えば当然のことだ) 実力的には杉本に劣らない2枚看板の1人が、全日学選抜準優勝の高ユウヤオ。関東リーグなど での勝率も高い。関東学生では2年連続でランクを逃すという結果に終わっているが、それでも 2年連続関東学生ランクの牛茜を抑えてメイン起用されることはほぼ確実。大物に勝てることが 良い。今大会では、誰を倒すか? 3番手は、2年連続関東学生ランクの3年生・田村が有力。関東リーグ1部では苦戦が見られるが 当たれば強い表速攻。先月の関東学生では山梨を破って8強に入った。インカレでは、2年連続で 準々決勝・2−2ラストで敗れるという屈辱を味わっているが、3度目の正直は成るか?。 あとは、堀部、(高と交代起用の)牛茜、渡辺(美)、天野のメンバーなので、決め手には欠ける。 好調な者の交代起用か?。 ダブルスは、全日学ランクペアーの杉本・堀部組でほぼ決まりだろう。本来は、もう1ペアと併用 出来た方が理想的ではあろうが…。 関東リーグでは、4年ぶりに1部に復帰した昨秋、いきなり準優勝したかと思えば、今春は6位。 8校制に救われての入替戦回避となった。 全日学優勝者と全日学選抜準優勝者を擁する布陣ながら、その2枚看板は関東学生ランク落ち。 今大会の専修大は、光か?影か? 東京富士大 9年連続ランクをキープ中の東京富士大。10年前の平成10年に1度ランク落ちを経験したが、 その前は何と31年連続ランク入り。つまり、この41年間で40回のランク入り。7年前に 4年制の東京富士大となったものの、実際には短期大学部の選手が多く、富士短期大時代からの 選手の入れ替わりが激しいチーム状況は変わっていない。その中での、この戦績は凄い。 今年、10年連続ランクの区切りを、3年ぶりのメダル復帰で飾りたいところ。 エースは、留学生の劉テイ。東京選手権ベスト4の実力は、トップクラスの折り紙つき。 関東リーグでは今春も6戦全勝で、通算22勝3敗という圧倒的な勝率を誇る。3年の春季にして 既に特別賞確定済み、という強さ。 昨年末の関東チームカップでは、エース対決の連続を9戦全勝で勝ち切り、チームを初代王座に 導く原動力となった。 今大会でも、チームをメダルに導く原動力となりたいところ。 関東学生ベスト4の1年・徐珍は、他チームであれば当然、ポイントゲッターとして起用される 選手だろうが、ここでは劉テイの影で、限定的な出番に限られるだろう。去年のインターハイ 準優勝者がベンチを温める、もったいないほどの布陣。 主将登録の3年・唐沢は、全日学ランカーの実力を発揮し、春リーグでも6勝1敗・敢闘賞受賞の 活躍ぶりを見せていた。今大会も左腕を生かしたダブルスも含めて、単複での活躍が予想される。 加能は、関東学生でベスト8入り。これを機に、レギュラー定着が成るか。今後を占う今大会と なる。 1年生の原田、園田、平澤の内、最も活躍が期待できるのは、新人戦で単2位・複1位の2冠王目前 まで迫った原田か?。あとの2人も、状況によっては出場のチャンスはあるか。 ダブルスは、唐沢を軸としたペアーになる可能性が高いが、パートナーは、春リーグでは原田、関東 学生では園田で、今回も読みづらいところは多い。あるいは、別の新ペアーという可能性も、なくは ない。 上位は常連ながら、優勝となると平成元年の仙台インカレ以来、18年間、手にしていない東富大。 (私事ながら、あの時は自分が学連に入って最初のインカレだったので、いろいろと印象深い)。 そして、平成20年…時が経つのは早いが…、4年制大学移行後の初優勝は達成できるか? 筑波大 伊藤、野中、中村の3人が在籍した4年間は準優勝2回を含む4年連続ランクキープという活躍を 見せていた筑波大。しかし、残念ながら、今年、連続ランクが続く可能性は極めて低い。 主力だった3人の卒業に伴い、残った部員は一般学生のみとなり、スポーツ推薦で固めた周囲の 強豪校との実力差は明らか。今春の関東リーグでは、1部8校制に伴う自動昇格の権利を得て いたが、「実力差」、「一般学生が平日に7日間連続で学校を休むことの困難さ」、「5人のメンバーが 揃わない日があると不戦敗となることの不都合」、「筑波という地理的な問題」などなどの事情で、 出場を辞退。一旦、リーグ戦の編成を外れ、今秋のリーグ戦では、最下部の5部から再スタートを 切ることとなる。 一時は、インカレの出場もどうか?と見られたが、夏季休暇中ということもあり、無事、無条件出場の 権利を生かしての出場となった。 主将の3年・山梨を単複の軸に戦うことが予想されるが、正直、戦力的には、予選リーグ通過が 微妙なところか?。 かつてから、「国公立大の星」とも言われてきた筑波大。ある意味では、去年までの陣容は私立大と 大差なく、見方によっては、この呼び名に違和感もあるものだった。今年の奮戦ぶりの方が、 もしかしたら、本当に「国公立大の星」の名にふさわしいのかも知れない。 前年ランク以外校 今年の女子の優勝候補筆頭格は2校。1校はもちろん淑徳大。対する1校は前年ランク以外校。 言わずと知れた早稲田大だ。 既に数年前から、秀光中等教育OGなどを中心に毎年着実に補強を進め、平成15〜16年に連続 ランク入りを果たしてはいたが、今年は4年ぶりのランク復帰どころの目標では済まない。 関東リーグの2部校であった去年までは、インカレランク入りは大活躍の部類だったが、今年は 8校制の関係もあり1部昇格(6校制のままでも昇格していた可能性は高いが)。そして、その トップステージで、いきなり7戦全勝優勝を飾った。上位争いまでは予想した人も多かったが、 福原欠場の春〜夏は、優勝までは想像しづらかった。しかし、下馬評を覆す躍進を見せた。 こうなると、当然、インカレでも期待は高まる一方。男子部は去年のチャンピオンで、今大会も 3強の一角として優勝確率30%前後と予想される。女子部も、多分優勝確率20〜30% だろう。女子部の初優勝と、春リーグに続く男女アベック優勝の可能性は…ある。 エースはもちろん、全日本ベスト4の照井。今春のリーグ戦でも、単7戦全勝、複5戦全勝の計 12戦全勝という文句のつけようのない活躍で、MVPをはじめ、取れる3賞を総ナメにした。 先月の関東学生では、まさかの敗戦を喫したものの、これを薬として、油断も隙もない戦いを すれば、結果は自然についてくるだろう。福原が今後チームに合流しても、早大のエースが照井で あり続ける可能性は、結構高い。 照井と同じ2年の亀崎は、去年は目立った実績を残せなかった。インカレでは、ランク決定戦の ラストで逆転負けを喫するという経験もしたが、今年はアジア大学の代表となり、混合複で優勝を 果たして以降、活躍が続いている。春リーグでは、事実上の優勝決定戦となった淑徳大戦での ラストの勝利を含む3戦全勝。関東学生ではベスト4に入る躍進振りを見せた。大学女子の中で 最強のカットは亀崎か?石垣か? キャプテンの梶本は、去年、関東学生、全日学、全日学選抜の3大会で全てベスト16入り。加えて、 ダブルスでは、関東学生、全日学、全日本(女子複、混合複)で全てベスト4入り、という活躍ぶりを 見せた。今年も単複に渡る大車輪の活躍が期待されるのと同時に、精神的支柱としてもチームを 牽引する。 あとは、関東学生ランカーの4年生・尾田以下、3年の小野、2年の木田、1年の田中といった布陣。 春リーグを見る限りでは、木田の起用機会が最も多そうだが、果たして…。 ダブルスは、梶本・照井組で決まりだろう。関東学生ベスト8というのが不本意に思えてしまう ほどの強さを誇る。照井は、福原とのペアーで全日本ダブルス金メダリスト。梶本は宮本との ペアーで全日本ダブルス銅メダリストだ。 今大会の期間中、8月8日(金)夜8時8分(現地時間)に開幕する北京オリンピックでは、福原は 日本選手団の旗手として開会式の入場行進の先頭を歩く。ちょうどその2〜3時間前に行われる インカレ決勝トーナメントの抽選で、早大はどこに飛び込むのか?。 飛び込んだ方も、飛び込まれた方も…、いろいろなストーリーが音を立てて回り始める。 去年、9年ぶりにランク落ちを喫した中央大は、当然、「ランク即復帰」が至上命題。 全日学3位のキャプテン・野上と、同じく全日学ランカーの2年・中山が2枚看板。2人で 組んだダブルスも好成績をあげる可能性は高い。 その他、関東学生ランカーの中島、新人の岡野も実力者。上級生の山本、芦田、雲丹亀も、下級生に 負けてはいられない。 正直言って、中大のランク復帰には決勝トーナメント抽選のクジ運も必要だろう。早大のように 「どこが相手でも勝つ可能性がある」とは言い難い。前年ランク校の、どのチームのパートに 入るか?。逆の見方をすれば、早大とランク決定で当たることはない(両校とも順当に予選を 1位通過すれば)。これは、ラッキーなことでもある。 8校制の恩恵を受けて、今年、春秋と関東リーグ1部に定着した日本体育大は、西岡と李セイの2枚 看板で、7年ぶりのランク復帰を狙う。 3年前に福岡、坂本(沙)、劉一行を揃えて衝撃的な初優勝を飾った日本大も、当時の主力が1人ずつ 卒業し、ついに今年はいなくなった。関東リーグでは今春の2部で優勝を果たし、8校制の恩恵を 受けて、この秋に1部に復帰するものの、戦力的に苦戦は避けられない状況。OGの福岡が北京 五輪に出場する直前だけに、ランク復帰で壮行したいところだが、実現は容易ではない。 関東以外では、まず、関西から… 関西今春3位の近畿大は、周倩倩の卒業と入れ替わって、元インターハイダブルスチャンピオン (パートナー・福原)の李明明が加入した。かつて、9年連続ランクで「インカレに強い」と言われて いた近畿大も、ここ4年間は連続でランク落ち。復帰は成るか? 関西4位の大阪経済法科大には元全日学選抜3位の劉乃フィ、5位の京都産業大には山川と田茂井、 6位の龍谷大にはハオ思萌、と、ポイントゲッターが並ぶ。これらのエース格は関東勢と互角に戦う と計算して、これに続く選手達が2点目・3点目をあげられるか? 東海学連は、男子同様、愛工大と朝日大の2強の競り合いとなっている。 今春の東海リーグを制したのは愛工大。去年、地元・愛知全日学のダブルスでは新人勢が大活躍を 見せ、原・植山組が準優勝、森永・福留組がベスト8と、2組のランクペアーを輩出した。今年の 東海学生では、福留が優勝、森永が準優勝と、今年も活躍中。この同級生カルテットに加え、3年の 劉ルイなど、他のメンバーも揃っている。ここ4年間はランクを逃し続けており、チームにとっては 「5年ぶりのランク復帰を目指して」だが、現役選手達にとっては「初ランクへの挑戦」ということに なる。 朝日大はメンバーの7人全員が系列の富田高OG。従来は「強豪留学生を軸としたチーム構成」と いう印象が強かったが、今年は全員日本人でのエントリーとなっている。 主将の岡田と3年の浦は、共に2度の全日学ランク入りの実績を持っている。松田もダブルスの 全日学ランカー。そして、4人の1年生達は、富田高で高校選抜優勝を経験している。 インカレでは、過去6年間で、ベスト4が3回、ランク落ちが3回。 日本リーグへの準加盟など、一味違った強化方針を、他大学より前から見せていた朝日大。 パイオニア的な道の先に、朝日は昇るか?。卓球のページへ