平成19年度・第74回全日本学生選手権の見どころ

 10月18日(木)〜21日(日)の4日間、愛知県体育館において行われる「第74回全日本学生卓球
 選手権大会(通称、全日学)」の見どころをアップします。

 全日学は3年前より、外国籍選手の出場が不可能となりました。

 大会日程はウイークエンドですので、大会当日には会場まで足をお運びいただき、選手に声援をお送り
 いただければ幸いです。入場は無料です。

 日程(予定) 10月18日(木) PM2:00〜 主将会議
                PM4:00〜 開会式
          19日(金) AM9:30〜 男女ダブルス 1〜4回戦
                        男女シングルス1回戦
          20日(土) AM9:30〜 男女ダブルス 5回戦〜決勝
                        男女シングルス2回戦〜4回戦
          21日(日) AM9:30〜 男女シングルス5回戦〜決勝
                PM2:00〜 表彰式・閉会式

 会場の愛知県体育館は、
 ・地下鉄・名城線「市役所」駅下車、徒歩 5分(名古屋城東門)
 ・地下鉄・鶴舞線「丸の内」駅下車、徒歩10分(名古屋城西門)
 ・市バス・「市役所」停留所 下車、徒歩 5分(名古屋城東門)
 です。

 ちなみに、去年の記録は → こちら です。
 歴代の優勝者・優勝ペアーは → こちら です。歴代の最優秀新人賞受賞者は → こちら です。
 3年前(平成16年)以降のランキング記録は → こちら です。
 今大会のシードは → こちら です。

 男子シングルス

  3年前から外国籍選手が出場不可となった全日学。クローズ化から4年目を迎え、オープン時代を
  実体験している現役選手もいなくなった。各地域に点在する留学生勢力を対象外とする日本人
  のみの争いとなったことにより、優勝争いは事実上、青森大勢と関東勢に絞られていると言える。
  青森大は、坂本、高木和、森田、張一博が卒業した今年、インカレでは優勝を逃し、そのインカレで
  全勝の活躍を見せていたスーパールーキー・大矢は今大会欠場。苦戦は避けられないと思われるが、
  全日本選手権・団体では学生トップの実力を見せた。関東勢も、春リーグ・インカレを連覇した
  早大と、秋リーグを制した明大はほぼ互角。混戦が予想される。

  今年の男子シングルスは、去年のベスト16が全員出場しているため、16シードまでは欠員補充が
  ない形で、自動的に決まった。(どこに入るか、は抽選で決まった)。16人全員が残っているという
  のは非常に珍しいこと。逆に言えば、去年の4年生(=今年の社会人1年生)が1人もランクに入ら
  なかったということ。決して弱い年代だったわけではなく、坂本、高木和の欠場が大きい。

  自動的に第1シードとなったのは、現在2連覇中の下山(早大)。いよいよ、今年は3連覇に挑戦する。
  平成8年〜10年(1996〜1998)に3連覇した遊澤(明治大)以来9年の時を経て、21世紀初の快挙は
  達成されるか?。また、1年時にベスト4だった下山は、銅・金・金と既に3つのメダルを獲得して
  いる。同僚の時吉、久保田も4年連続ランクを狙うが、2人ともベスト16止まりだった年があり、
  メダルが4つ揃うことはない。(ちなみに、遊澤も1年時はベスト16止まりだった)。
  さらに言えば、インカレで2つ、全日学のダブルスでも2つの金メダルを既に取っている下山は
  6個もの全国優勝・金メダルコレクターとなっている。関東の大会よりも全国大会の方が、縁起も
  良い。最後の全日学で、さらにコレクションを増やして有終の美を飾れるか?。

  自動的に第2シードとなったのは、2年連続準優勝の坪口(青森大)。一昨年の決勝進出は、衝撃的では
  あったが、多分に「フロック(まぐれ)」との評価が多かった。だが、その後の活躍は完全に実力を証明
  するに足るもので、去年の決勝はほとんど勝ちかけていての逆転負けだった。そして、全日本ランク
  などの実績を上積みし、今や、青森大の中軸、優勝候補の一角であることを疑うものは誰もいないと
  いう状態になった。
  果たして、「3度目の正直」か?、「2度あることは3度ある」か?。この週末、坪口に贈られる言葉は
  どっちだ?

  4シードに自動的に入った2人の4年生、村守(青森大)と久保田(早大)は、対象的な形で最後の
  全日学を迎える。
  村守は、大学では低迷していた時代が長く、去年の全日学が待ちに待った初ランク。
  一方、久保田は3年連続ランクキープ中で、一昨年、去年は連続メダリスト。関東学生王座にも
  輝くなど、栄光の大学時代となった。
  戦型的にも、左ペン裏面打法付き速攻と、右シェーク粘りドライブという、正反対の2人。
  最後の全日学で、より光り輝くのは、果たしてどちらか?

  8シードには、前年ベスト8の水野と足立(共に明治大)、安本(愛工大)、塩野(早大)が自動的に入った。
  この中で、最も注目を集めるのはやはり関東学生チャンピオンの水野だろう。一昨年のベスト16、
  去年のベスト8は、他大会で見せる水野の実力からすれば、さらにもう1〜2ラウンドの勝ち上がりは
  当然期待されるところ。ここ2〜3年、「青早明3強」と呼ばれながらも、実質的には「青早2強、プラス
  明」という形だった。が、来年からは明大が一気にトップに躍り出る可能性も高い。その予兆となる
  ような成績を残せるか?。

  水野と同学年のライバルである塩野は、現在2年連続ベスト8。秋田国体で優勝するなど、やはり
  その実力は凄い。果たして、早明3年生の同期で、メダルに先に手が届くのはどっちだ?。

  水野と関東学生の決勝で同士討ちを演じた足立は、今大会はダブルスでも第1シード。単複に渡って
  メダル争いの主役となる可能性は高い。

  安本は東海学生チャンピオンとして、「青森+関東勢」の中に割って入りたいところ。

  自動の16シードに入ったのは、時吉(早大)、日高、小野(共に明治大)、森下、森田(共に中央大)、
  桑原(勇)、高橋(共に駒澤大)、國分(愛工大)の8名だった。

  この中で、最も注目されるのは、やはり時吉(早大)。同期の同僚、下山、久保田と共に、4年連続
  ランク入りを果たす可能性は高い。同じ大学の同学年で3人もが4年連続全日学ランクに入るとは
  聞いたことがない。達成されれば、極めて珍しい記録となることは間違いないだろう。もちろん、
  時吉の最終目標がランク入りであるはずはない。過去に、銀、銅のメダルは取っているだけに、狙うは
  金メダルのみ。その最大の難関は、ベスト8決定戦で対戦が予想される水野戦か?。今年、勝ったり
  負けたりを繰り返している実力伯仲の対戦。その最終戦の結果はいかに?。今大会後、スウェーデン
  に旅立つ時吉の最後の大学での試合に注目したい。

  あとは、森田(中央大)と小野(明治大)も、関東秋リーグ・単で全勝する大活躍を見せた。当たれば、
  優勝争いに絡んでくる可能性もある。

  32シードでは、何と言っても全日本ベスト8の横山(青森大)が強い。「前年16強全員残留」という
  この特殊事情でなければ、当然、16シード〜8シードあたりに入っているべきところだ。
  まあ、それらを承知の上で、去年、オーストリア留学を優先させたのだから、仕方ないところではあるが
  …。
  「海外組」としては、当然、「国内組」には負けられない…と言いたいところだが、インカレ決勝の単複
  2敗(しかも、優勝を決められる決勝失点付き)など、国内の大学生相手でも、決して簡単な戦いでは
  ない。果たして、「さすが、海外組」と言わしめるようなプレーを披露できるか?。

  あとは、前年ランクなしが当然のため32シードとなった1年生選手勢の中にも、当然、上位進出の
  有望株は多い。軽部、池田(共に明治大)、瀬山(中央大)などがこれにあたる。果たして、去年と似た
  ようなランクの顔ぶれとなるか?、それとも「新しい風」が吹くか?。

  グルー規制が9月1日から実施され、早いもので既に1ヵ月半が経った。8月後半から本格的に
  用具の対応をはじめたであろう各選手達にとっても、既に約2ヶ月が経過し、試行錯誤の時期は
  過ぎて、ほとんどが落ち着いてきているものと思われる。時代の転換期は波乱や番狂わせも起こり
  やすいと言われるが、今大会はどうか?。

 女子シングルス

  外国人留学生の実力が日本人を大きく上回っている現在の大学女子。外国人留学生と日本人が
  ほぼ互角の戦いを演じている(むしろ、日本人の方が上回っている)男子とは勢力図が違っている。
  全日学選抜では3年目にして、去年初めて渡辺(中大)が4位に食い込んだものの、それ以外は全て
  留学生がベスト4を独占している。福原愛(早大)の欠場で、日本人には飛び抜けた選手が今大会には
  おらず、ある程度のレベルに実力が近い選手群が集まっている。よって、予想も難しい。
  今年も、見通しのつかない大接戦の連続が展開されるか?。

  第1シードは、去年準優勝という大躍進を見せた野中(筑波大)。渡辺を崖っぷちまで追い詰め、優勝の
  可能性も大いにあったのだが、最後は惜敗に終わった。全日学選抜でも、同じく渡辺に惜敗し、日本人
  女子初のベスト4入りを逃した。しかし、ここ1年ほどでは、同僚の伊藤を上回る成績を残している。
  果たして、今年も再び粘りまくる野中の上位進出は成るか?。

  第2シードは、同じく筑波大の4年生・伊藤。関東の2部校から全日学の第1・第2シードを占める
  選手が出るということは、極めて珍しいと言える。去年は、秋以降の故障の影響もあり、準決勝で
  同僚の野中に敗れての銅メダルだったが、初ランクで決勝進出の躍進を見せた野中に対して、伊藤は
  1年時から、ベスト8→ベスト8→ベスト4。コンスタントな実績としては伊藤の方が上回っている。
  女子で、今大会4年連続ランクにチャレンジできるのは伊藤だけだ。インターハイチャンピオンと
  なってから既に5年余りが経った。ここ1年ほどは、同僚・野中の後塵を拝む戦績も見られるが、
  最後に、大学でも「日本一」の頂点を極めて終われるか?。

  4シードには、前年ベスト4の岡本(立命館大)が自動的に入り、もう1人は、前年ランク落ちながら
  実力を買われて、山梨(淑徳大)が選ばれた。

  岡本は去年、全種目で活躍を見せたが、今年はインカレでも連敗を喫し、苦戦が続いている。
  (ランク決定戦以降、単複合計で5戦全敗)。
  関西の中では「強い立命館」の象徴的存在だが、ツブ高変化入りの速攻も、マークされ、対策を立て
  られた時、関東勢にどこまで通用するか?。真価が問われる2年目と言えるだろう。

  山梨は、去年のランク落ちは取りこぼし。関東学生では、去年は優勝、今年は準優勝。安定した地力は
  折り紙付き。団体戦でも、常勝・淑徳大を引っ張る2年生キャプテンで、常に勝ちを求められる立場で
  その期待に応えている。去年、今年の2年間で、関東リーグ戦、関東学生単複、インカレ、全日学複、で
  優勝を経験してきただけに、取っていない大学でのタイトルは、早くも全日学単と全日学選抜の2つ
  のみ。大学時代折り返しの前に、全てを取り終わってしまう可能性も…あり得る。

  8シードには、前年ベスト8の山ア(青学大)が自動的に入り、前年ベスト16から杉本(専大)と
  岡(東富大)がランク順にピックアップ。そして、全日本ベスト8のゴールデンルーキー・照井(早大)が
  選ばれて入った。

  山アは、一昨年の準優勝に続く去年の4強で、メダル争い常連の全日学は縁起が良い大会ではある。
  ダブルスも今大会第1シードで3年ぶりの王座復活を狙うだけに、「最後の全日学で単複2つのメダル」
  ということも十分考えられる。

  杉本と岡は、連続ランクを狙う。その先のメダル争いとなると、容易ではないだろうが…。

  そして、注目なのは照井。福原狂想曲の影に隠れがちになってはいるが、その実力はトップクラス。
  ユニバーシアードなどでも、活躍を見せている。福原より先に、早大に優勝杯を持ち帰る可能性も
  ある。

  16シードには、前年ベスト16の浦(朝日大)、松浦(神戸松蔭女大)、杉田(専大)が自動的に入り、
  あとは小野、阿部(共に淑徳大)、狭間(大正大)、桑原(神戸松蔭女大)、宇土(立命館大)が選ばれた。
  この内、一昨年のチャンピオンである狭間は棄権・欠場する。残念なことではあるが…。

  16シード中で注目は、小野、阿部の淑徳大勢と去年のインターハイチャンピオン・宇土か。
  淑徳大勢は、山梨も含め、インカレで全国タイトルを失っているだけに、ここで「日本一」を狙いたい
  ところ。宇土は、高校・大学をまたいでの「2年連続日本一」を狙う。(女子は、伊藤と宇土の2人が
  単インターハイ優勝経験者として今大会に出場する。男子は、岸川、高木和が大学に進学しなかった
  こともあり、ゼロ。意外な実態と言える。女子の方が、高卒・即社会人入りの傾向が強いので)。

  実力的に、「留学生と日本人の差が大きく、日本人の中では関東勢が上位の大勢を占める」という傾向が
  ある大学女子卓球界。注目の半分は、全日学選抜へ向かう。今年の全日学選抜は、4回目にして初めて
  関東で開催される(横浜文化体育館)。関東勢にとっては地元ということもあり、チャンスも大きい。
  この愛知全日学で、実力者が取りこぼさずにランク入り出来るかという点が、12月に続いていく
  ストーリーの序章となる。

 男子ダブルス

  第1シードは、自動的に前年度優勝の足立・松山組(明治大)が入った。
  一時は、部内でも後輩ペアである水野・小野組に「明大のエースダブルス」の地位を譲っていたが、
  去年の全日学制覇をキッカケに、今年は春リーグの途中から団体戦全試合に起用されている。
  関東学生ランク落ちなど、不安要素もあるが、当たれば連覇もあり得る。

  第2シードは、前年3位の白神・森田組(中央大)。今年の関東学生チャンピオンペアーでもある。
  白神は、3年前は田中と組んで8強、一昨年は河又と組んで4強、去年は森田と組んで連続4強。
  関東学生でも、同様にパートナーを変えて、優勝→8強→準優勝→優勝、という、素晴らしい成績
  だった。元インターハイダブルスチャンピオンの実力を表明し続けている。今年、男子のダブルスで
  4年連続ランクへの挑戦権を持っているのは白神のみ。もちろん、ランク止まりと言わず、インター
  ハイ以来のダブルス日本一に輝きたいところ。

  4シードには、前年ベスト4の垣原・坪口組(青森大)が自動的に入り、あとは下山・時吉組(早大)が
  選ばれて入った。

  垣原・坪口組は、一昨年がベスト8で去年がベスト4。全日本でも2年連続ベスト8。インカレでは
  村守・横山組に出番を譲っていたが、東北学生の決勝では同士討ちに勝ち、チャンピオンの肩書きは
  垣原・坪口組が持っている。特に坪口は単複2冠王の可能性も現実味があるだけに、注目を集める。

  誰もが認める実力者同士のペア、下山・時吉組。全日本ベスト8の実績を持つ。去年はランク落ち
  したものの、下山は中野と組んで1・2年時にこの種目2連覇を達成しており、2年ぶり3度目の
  優勝も十分あり得る。また、2人ともシングルスの優勝候補トップ集団に入っており、2冠王を争う
  良きライバルでもある。

  8シードには、前年ベスト8の中道・延利組(関西大)が自動的に入り、その他から、水野・小野組
  (明治大)、久保田・原田組(早大)、村守・横山組(青森大)が選ばれた。

  関西大ペアは、2年連続ベスト8をキープしており、今年、3年連続ランクに挑戦する。シングルス
  での上位進出は難しいが、ダブルスでは好成績を残している。最後にもう一花咲かせるか?。

  関東勢は、関東学生選手権で好成績を残した早明の2組となった。それは、一昨年2位、去年優勝、
  今年2位と3年連続決勝進出をしている明大組と、今年3位の早大組だ。

  水野・小野組は、一昨年ベスト8で、去年は第1シードだったが、ランク落ちという結果に終わる
  屈辱を味わった。逆襲を期する今年となる。
  今年の後半は、先輩の足立・松山組に団体戦のダブルスの出番を譲ったが、その前の約2年間は
  明大のエースダブルスであり続けた。最近の出番減は、実力差というより、単複起用の負担の分散が
  主な要因と思われる。実力では全く劣っていない。2年連続で明大がチャンピオンペアーを輩出
  する可能性も高い。

  久保田は、1・2年時に岸川(一星)と組んで銀メダル・銅メダルを取った実績もある。2年ぶりに
  3つ目のダブルスのメダル獲得は成るか?。

  村守・横山組は、インカレ準決勝・決勝での連敗の記憶がまだ残っているが、実力は言うまでもない。
  村守は、森田(有城)と組んで去年準優勝だった。そもそも、かつてはこのペアで全日本2年連続
  ベスト8入りという実績も残している。やはり、あなどれない。

  青・早・明の3強が、4シードに1組ずつ、8シードにも+1組ずつで、計2組ずつ入り、三つ巴の
  互角の形勢を見せている。これだけだと、どこが有利とも言えないが、16シードまで見ると、
  軽部・池田組を擁する明大がわずかながらリードしていると言えるか?。

  その他の16シードでは、去年ランク入りした石野(立命館大)が、パートナーを宮本から加地に代えて
  出場する。石野・加地組は関西学生チャンピオンだが、今大会ではランク決定戦で関東チャンピオン
  の中大ペアと対戦する組み合わせ。厳しい抽選となった。

  全日学選抜にはないダブルス種目だけに、この全日学で勝てば、それで文句なく「学生日本一」。
  (留学生を除くという意味では、「文句なく」でもないかも知れないが…)。
  10月20日、土曜の夜に頂点を極めるのは誰と誰か?

 女子ダブルス

  第1シードは、前年ベスト8で、3年前の1年時に、この同じ愛知県体育館で優勝を飾っている阿部・
  山ア組(青学大)。縁起のいい会場で、3年ぶり2度目の王座を目指す。青学大は、今年前半は不振
  だったが、尼崎インカレでの優勝以降は概ね好調。秋リーグでも優勝目前まで迫った。
  「ダブルスの青学」の本領を発揮し、今年2つ目の日本一のタイトルをゲットしたいところ。

  第2シードには、関東学生優勝の山梨・小野組(淑徳大)が選ばれた。山梨は去年、末益と組んで金
  メダル、小野は去年、原と組んで銅メダルを獲得している。パートナーが変わって迎える今年だが、
  2つ目のメダルを狙うことに変わりはない。団体戦でも幾度となくチームの命運を握る修羅場を
  潜って来たペアーだけに、実力は折り紙付き。優勝候補の筆頭格と言える。

  4シードには、去年ベスト8の上段・岡田組(朝日大)と田茂井・山川組(京産大)が入った。
  関東の上位独占を阻止できるか、東海と関西の最上位シードペアー達に期待がかかる。
  特に上段・岡田組は、地元・東海学連で男女単複の全種目を通じて唯一4シード入りしている存在。
  一昨年・去年と2年連続ベスト8で、これを3年連続に伸ばせるかが注目される。

  8シードには、関東学生と関西学生で実績を残した2ペアーずつが選ばれた。
  関東学生準優勝の宮本・梶本組(早大)、ベスト8の杉本・堀部組(専大)。
  関西学生優勝の松浦・門屋組(神戸松蔭女大)とベスト4の岡本・宇土組(立命館大)。

  関東は2部校の早大と、半年前まで2部だった専大のペアー。シングルスのシードで筑波大の2人
  (野中、伊藤)や照井(早大)にも見られるように、ここ数年の関東の2部校のトップ数人のレベルは
  日本トップクラスだった。来春からの関東1部8校制で、さすがにそのほとんどは1部に吸収される
  ことになるが。

  関西の2組は、いずれも去年ランクペアーの片割れが残ったペアー。松浦は上坂と組んで3位、
  岡本は石塚と組んで準優勝だった。松浦と岡本は、連続メダルを狙うこととなる。(なお、石塚は
  退部し、11月の全日本社会人選手権にエントリーしている)

  16シードでは、渡辺と組んで2年連続ランク(4強→8強)の野上(中大)が、1年・中山とのペアーで、
  さらに連続ランクを延ばせるかが注目される。また、関東秋リーグで5戦全勝の最優秀ペアー賞に
  輝いた井上・小山内(里)組(大正大)は、順当ならランク決定戦で第1シードの青学大ペアーと対戦
  する。これも優勝争いに大きく影響する一戦となるだろう。

  歴代優勝一覧を時代をさかのぼる形で眺め見ていて、最も関東勢の占有率が高い種目が女子ダブルス。
  男子は、青森大、愛工大、近畿大といったところが伝統的に強く、単複共に結構優勝しているし、女子も
  シングルスは強豪留学生が関東以外にいることは多く、優勝もしている。しかし、女子ダブルスは、
  平成以降の18年間で、関東以外が優勝したのは、平成8年(1996年)の千川・劉京晶組(龍谷大)と
  平成14年(2002年)の王金・張魏組(朝日大)のわずか2例のみ。いずれも留学生パワーが大きい。
  現在の出場資格に照らして、日本人同士のペアに限定すると、昭和56年(1981年)の伊藤・秋和組
  (愛工大)までさかのぼる。四半世紀前だ。
  こう考えると、去年、関西のペアーが2・3位に入ったのは、「あと一歩で、歴史的な優勝」という状況
  だったことになる。果たして、今年、「歴史的勝利」はあるか?。

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