第76回全日本大学対抗卓球選手権大会(インカレ)・見どころ 8月10日(木)〜13日(日)に東京武道館(綾瀬)にて行われます「第76回全日本大学対抗卓球 選手権大会(通称:インカレ)」の見どころをアップします。 参加チーム数は男女48校で、予選リーグは、男女各16ブロック、1ブロックは3校より成ります。 予選リーグの結果、上位2校・男女各32校ずつが決勝トーナメントに進出します。 予選リーグの組み合わせは → こちら です。 予選で対戦した学校同士は、決勝トーナメントでは逆のパートに組み入れられ、勝ち上がっても 決勝まで再戦することはありません。 約600人の日本のトッププレーヤーによる「大学日本一決定戦」を是非ご覧下さい。 入場は無料です。 インカレは、3年前までは「全日本大学対抗卓球大会」でしたが、一昨年から「全日本大学対抗卓球 選手権大会」に改称されました。 日程(予定) 8月10日(木) PM 0:00〜 主将会議(男子PM0:00〜、女子PM0:40〜) PM 2:00〜 開会式 PM 3:40〜 予選リーグ 11日(金) AM 9:30〜 予選リーグ (予選リーグ終了後)決勝トーナメント抽選 12日(土) AM 9:30〜 決勝トーナメント1回戦〜3回戦(準々決勝) 13日(日) AM 9:30〜 決勝トーナメント準決勝〜決勝 PM 3:00〜 閉会式 会場の東京武道館は、 〒120−0005 東京都足立区綾瀬3−20−1 TEL 03−5697−2111 東京メトロ千代田線・綾瀬駅下車、東口より徒歩5分 です。 ちなみに去年の予選リーグの記録は → こちら、決勝トーナメントの記録は → こちら です。 また、歴代の優勝校・準優勝校・決勝スコア・敢闘賞(=MVP)は → こちら です。 平成以降のランキング記録は → こちら です。 男 子 青森大 去年、大方の予想通り2年ぶり4回目の優勝を飾った青森大。一昨年こそ、優勝候補筆頭と見られて いながら3位に留まったものの、これで5年連続メダル獲得、6年連続ランクとなっている。そして 今年も…当然のように優勝候補筆頭。何と言ってもこのメンバー・森田、坂本、高木和、坪口、垣原、 張一博、横山。一昨年・去年に続き、今年も登録選手7人全員が系列の青森山田高出身となっている。 今年も主軸となると思われる4年生勢の3人は、青森山田高時代の団体戦(インターハイ、高校選抜、 国体)で全て優勝しており、団体の優勝を逃したのは一昨年のインカレのみ。輝かしい戦績の最後を 飾る大会としたいところだろう。 1年時から、常にチームの主軸として単複に起用され続けている坂本は、全日本でもベスト4入り するなど「大学男子の第一人者」を強烈にアピールしている。現在の日本男子の若手ドイツ組の先駆 者的存在でもあり、ナショナルチームにも何度も入っている「日本代表の常連」。意外にも、インカレ では「単複とも全勝」の年は過去3年間では無かったが、最後の今年は当然これを果たしたいところ だろう。 高木和は、去年こそ全日学でまさかのランク落ちの屈辱を味わったものの、一昨年、全日学・全日学 選抜のダブルタイトルを獲得した実力は説明の必要がないほど。昨年からは坂本同様、ドイツ・ ブンデスリーガでプレーしている。 高木和にとってインカレは相性の良い大会で、過去に負けたことがない。1年時は起用されなかった が、2〜3年時の2年間で現在8戦全勝中。このまま負け知らずで締めくくりたいところ。 森田は、同期生の2人がドイツ留学中と言う事情もあって主将として最後のインカレを迎える。 全日学ベスト16という実績は持っているが、メンバー7人全員が実績を持つこのチームでは、 特に目立つ存在ではない。起用は微妙なところか?。 過去のインカレでは屈辱も味わっているが、果たして最後は「良いインカレ」で終われるか?。 4年生トリオと並んで、チームの中軸を担う可能性があるのは2年生トリオ。 張一博は、去年、上位進出後の試合で全てトップに起用され、期待に応えて全勝した。6戦全勝は 敢闘賞(MVP)を受賞するのに十分な活躍だった。その後、全日学選抜でも優勝し、「事実上の学生 日本一」となった。今春の東京選手権でもベスト4と、一般でもトップクラスの実力を示した。 今年も、あの圧倒的な強さが再現されるか?。 坪口は、全日学で2位となり、いきなり大ブレイクした。東京選手権では、先輩の吉田海偉を破って ベスト4入りし、世界大学でも代表となるなど、今や日本の大学生のトップクラスに定着した感が ある。この坪口でさえ、起用が約束されているわけではないチーム…それが青森大。 垣原は1年生で全日学ランク入り(ベスト16)。他校であれば、それだけで将来が約束された立場 だろうが…。 1年の横山は、周囲の先輩・後輩がこぞってドイツ留学する中、1人オーストリアリーグに参戦して いる。インターハイでは単複共に連続してベスト4入りするメダル常連。全日本(一般)でも高校生 ながら単複共にランク入りしている。先日のスーパーサーキットではアテネ五輪金メダルの柳承敏 を破るなど、地力はある。起用されれば、活躍は確実。 ダブルスは、高木和・森田組が全日学準優勝、坪口・垣原組が全日学と全日本で共にベスト8、と 実績のあるペアが2組ある。が、おそらく坂本を使ったペアが起用されるのではないか?。 他校では考えられないほど豪華な布陣が生む贅沢な選択。去年は、坂本・森田組。高校時代は 坂本・高木和組。その他、坪口や横山もダブルスの実績は高く、どう組んでも簡単には負けそうに ない。 元世界選手権日本代表の村守でさえメンバー入りできないという、ハイレベルな競争の末のこの布陣。 Bチームが出て来てもベスト4入りは固いと思われる。 現在、日本のナショナルチームの中軸は青森山田学園が担っており、ヤマダの国際卓球センターでは 事実上の毎日NT合宿が行なわれているようなもの。その中でも、注目は高校(高木和(卓)、水谷)、 中学(松平(健))の方に集まっている。青森大のライバルは、他の大学でなく、実は同じ学園内の弟分 達なのかも知れない。(しかし、ドイツやオーストリアへの留学組あり、国内組あり、中国からの留学生 あり…ホントに「国際」卓球センターだな) 果たして、青森大は順当に連覇を達成するのか?、あるいは波乱はあるか?。連覇の場合、無失点での パーフェクトは成るか?。(去年は、失点1だった) 早稲田大 「打倒・青森大」のナンバーワン候補は、言うまでもなく関東王者の早稲田大。 海外組がいないため、青森大との単純な比較にはならないが、過去2年間の全日学、全日学選抜に おける上位の占有率は早稲田の方が上回っている。さらに、今春の関東リーグでは、全勝優勝のみ ならず、失点がわずかに「1」という「ほぼパーフェクト優勝」でキメた。 青森大が4年生トリオと2年生トリオなら、早稲田は3年生トリオを軸とする強力メンバーで2年 ぶりの優勝を目指す。 まず注目されるのは、全日学で単複2冠王となった下山。「学生チャンピオン」の肩書きを背負っての 戦いとなる。一昨年のインカレでは優勝を決める決勝点を含む単複合計10勝1敗と大活躍し、 敢闘賞(MVP)を受賞した下山だけに、その再現が期待される。今春の関東リーグでも単複10戦 全勝で殊勲賞(MVP)を受賞していた。 6月〜7月にかけて1ヶ月以上に渡って続いたアジア遠征(中国台北オープン・中国オープン)→ 関東学生→世界大学→荻村杯国内予選、の強行過密スケジュールでオーバーワークになったとも 伝えられるが、その後は時間もあり、コンディションを整えれば、王者の輝きは戻るだろう。 時吉は、関東学生でベスト8に終わり、大学入学後初めてベスト4入りを逃したが、2年にも渡って 常にメダルを取り続けてきたこと自体が素晴らしい。「ハイリスク・ハイリターン」と言われるプレー スタイルながら、戦績はハイレベルな安定性を示している。切れ味鋭い速攻プレーがツボにハマれば 相手にとってはお手上げ状態。単複起用が濃厚なだけに、「時吉の2ポイント」がチームの命運を左右 する可能性は大きい。 「第3の男」と言われることが多かった久保田は、関東学生を制して「第1の男」になった。 小柄な体ながら、凌ぎが上手く、粘り強さが際立つ。ラリー戦での強さがあるのでダブルスでも高い 実績を残している。その一方で、下がり過ぎる感もあり、また欧州留学で打ち合いのラリーに慣れて いる青森大勢に対して有利かどうかは、…微妙か?。いずれにせよ、関東チャンピオンが注目を集める ことは間違いない。 3年生トリオに続くのは、男子では希少なカットマン・2年の塩野。去年の全日学選抜で日本人で 最高位の3位となり、潜在能力を示した。全日学ではベスト8、関東学生ではベスト16。 カット打ちが上手い選手も多い男子の世界だけに、カットキラーに当たると苦戦は免れないが、 それでも「誰に対してもチャンスはある」と感じる。 主将の阿部は中堅の実力を備え、ダブルスでも強いユーティリティープレーヤー。4人の後輩達が 万全の状態なら、自身の出番は多くないかも知れないが、「日本一のチームのキャプテン」となるべく チームを統率する。 春リーグで活躍を見せた原田を抑えてメンバー入りしたのは公平と野口。起用の機会は極めて 少ないと予想されるが、「チームワセダ」の一員として、ベンチワークの一翼を担う。 ダブルスは、下山・時吉組の起用が濃厚だが、実績で言えば阿部・久保田組も決して劣ってはいない。 オーダーの自由度は、阿部・久保田組を使った方が増す面もあるが…最後は「下山の左腕を使わない 手はない」という結論に落ち着くか。 一昨年の早大優勝時に青森大を破ったのは明治大。早稲田自身が青森大に勝ってはいない。 関東チャンピオン校が決勝ガチンコ対決で青森大を倒すことは出来るか?。2年連続でインカレを 主管する関東学連にとって、地元優勝がかかる。 埼玉工業大 去年、ランクに復帰し、一気に3位となった埼工大。4年前は千葉インカレで準優勝を果たしている。 「関東以外で開催されるインカレではランク落ちするが、関東で開催される時はランク入りし、活躍を 見せる」というのが、過去数年の実績。これを良いジンクスとすれば、今年も好成績が期待できるか。 エースは、言わずと知れた阮震杰。関東学生では、前年王者の時吉を破り、ベスト4。タイトル獲得が 成らなかった事は元インターハイチャンピオンとしては残念かもしれないが、一昨年の準優勝と 合わせて、トップの実力を証明している。関東リーグ通算28勝(7敗)と30勝目前で、団体戦の 実績も十分。最後のインカレでの活躍ぶりはいかに。 主将の岡崎も、阮震杰同様、最後のインカレに臨むことになる。去年、塩野を破ってチームに流れを 引き寄せたように、当たれば強い。 沼田と佐藤は2人で単複3点起用が濃厚。沼田は、去年、有本とのペアーで6戦全勝し、銅メダルの 原動力となっていた。果たして、活躍の再現はあるか。 あとは、大和田、野田、尾前のメンバーだが、この中では、仙台育英高でインターハイの団体決勝を 戦った尾前に最も出番があるか?。1年ということで、今後のチームを担っていくという意味も 込めて。 客観的に見て、ベスト4維持は簡単ではないと思われる埼工大。事実、創部以来、連続ベスト8以内は あるが、連続してベスト4以内に入ったことはない。だが、せっかく得たこの好位置。順当なら、 決勝トーナメントでも強豪校と対戦するのは上位に勝ち上がった後になる。このチャンスを 生かして、部の歴史に「連続メダル」という新たな1ページを付け加えたいところ。 明治大 青森大と早大の優勝争いに割って入ることが期待されるのが明治大。去年は準決勝で青森大と対戦 し、1−3で敗れたものの、青森大から唯一のポイントをあげ、「完全優勝」を阻止した。 4年前の千葉インカレで24年ぶりのランク落ちを喫した後は復活し、ここ3年間は、準優勝→ 準優勝→ベスト4、と連続してメダルを獲得している。果たして、今年のメダルは何色か?。 青森大が4年生トリオ&2年生トリオ、早大が3年生トリオなら、明大は3年生トリオ&2年生 トリオ。同学年に強豪が集まる傾向がある。 エースは、関東学生で準優勝に輝いた水野。惜しくも単複2冠王こそ逃したものの、活躍度は文句 なく男女を通じて一番だった。世界大学も、国内予選をトップ通過で出場し、強さを見せた。 関東リーグでも通算10勝1敗と、早くも2桁勝利、しかもハイアベレージ。個人戦、団体戦とも 変わらず頼りになる存在だ。 小野も水野と共に世界大学に参戦してきた。1チームから2人の世界大学代表を出したのは明大 のみ。(青森大の海外組不在などの事情はあったにせよ)日本を代表するハイレベルな選手層を誇る と言える。個人戦(全日学・関東学生)のシングルスでは不本意な成績が続いている小野だが、 ここで汚名を晴らす活躍が見せられるか?。 仙台育英高出身の水野と小野にとっては、「打倒青森」は高校時代から東北大会・全国大会で常に 掲げられてきた命題でもある。そして、高校時代にはこれを果たした実績もある。大学で、再び その達成は成るか。 石崎は、今春の関東リーグでは不本意な成績だったが、関東学生では復調の単複ランク入りを見せた。 同期の仙台育英コンビに負けず劣らず、地力はある。 2年生トリオに負けていられない3年生トリオ。彼らには2年生トリオにないものがある。それは 2年前に「青森大に勝った」という実体験。 足立は関東学生でも8強入り。去年に続くランク入りで安定度も高い。チーム構成上、唯一の左腕が 生きる場面は多く予想される。(今年はダブルスでの起用は可能性薄だが)。 平屋(慶)は、個人戦ではなかなかランク入りなどの実績を残せていないが、団体戦では強い。関東 リーグ通算14勝はチーム内の勝ち頭。単なるカットの希少性だけでは説明できない活躍ぶりで、 「団体戦男」と言ってもいいだろう。インカレでは2年連続で準決勝の青森大戦4番に出場し、一昨年 は決勝点、去年は決勝失点の天国と地獄を見てきた。3年目のインカレでは何を見るか?。 日高も関東学生ランカー。これだけ層が厚いチーム構成なので、関東学生ランクだけでは目立たない。 去年のインカレは全試合に起用されていたが、今年は果たしてどうか?。 キャプテンの内田は、出番は多くは予想されないが、チームをまとめる重責は担う。去年は、ダブルスで 使える松山をメンバーに入れ、1〜2年生のみでチームを構成していた明大だが、今年は松山に代えて 内田を入れた。それだけに、内田がもたらす「チーム力」が注目される。 ダブルスは、関東学生を制した水野・小野組で決まり。松山をメンバーから外したことにより、足立・ 松山組はなくなった。この選択が吉と出るか、凶と出るか。万が一、水野か小野に何かがあれば、 足立を使った急造ペアでしのぐことになるだろう。 青森大が強化に本腰を入れ始めて今年で7年目。過去6年間で青森大が敗れたのはわずか2戦だが、 その相手はいずれも明大だった。「青森大を倒すのは明大」というのは、良いジンクスではある。 一昨年の青森大戦の勝利、そして現在のメンバーとほぼ同じだった昨秋の関東リーグでは早大にも 勝っている。簡単ではないにせよ、明大にも勝機はある。8年ぶり(21世紀初)の明大のインカレ 制覇は成るか? 同志社大 去年、準々決勝で早大を相手にラストまでもつれる接戦を演じた同志社大。今年は3年連続ランクを 狙う。しかし、春の関西リーグでは5位。客観的に見て、関西の5位が日本のベスト8以内に入るのは 容易なことではない。実力+多少の運も味方につけないと苦しいか。ただ、去年も同様に、関西・春 リーグ5位からのインカレランクキープを成し遂げており、実体験を良いジンクスとしてプラスに 考えることはできる。 去年、東山高の後輩である時吉を破る活躍を見せた井上が今年は主将となり、単複で主軸となると 思われる。あとは、去年を経験している加能や大津らの布陣か。 専修大 昭和58年(1983年)以来、23年連続ランク(ベスト8以内)をキープしている専修大。一昨年まで、 大正大の女子が25年連続ランクを続けていたが、これが去年ストップした。これに伴い、専大男子 のこの連続ランク入り記録は、現在継続中のものとしては男女を通じて最長となる。23年でも 25年でも同様に言えることは、「現在の学生達が生まれる前から続く記録」ということ。自分が 生まれる前からの事って、フトした拍子に考えると身震いする思いがしたりする。 今年、連続ランクを24年に延ばすことは最低ラインの目標だが、そこにどれだけの上積みを できるか?となると苦戦は避けられない。今春の関東リーグでは最下位となり、入替戦でも王手を かけられる2部落ち目前の展開から、首の皮一枚つないで何とか1部残留を果たした。これを糧と して再生できれば3年ぶりのメダルもあり得るが、下手にホッと安心していると2部落ちの前に ランク落ちが来る可能性もある。 エースは、1年時から単複で主力であり続けた原。関東学生でもベスト8入りし、これで3年連続 ランクと、実力は高い。最後のインカレで、最高の輝きを放てるか。 2番手は、ゴールデンルーキー・森田か。新人戦で単複共に準優勝となったところまでは、まずまず だったが、その後の春リーグと関東学生では精彩を欠いている。今大会を転機に、再び実力を発揮 してほしい。 青森山田高出身の原と森田は、かつての同僚が揃う青森大との対戦まで持ち込めるか。それが実現 すれば、それは楽しみでもあり、また恐くもあり…。 3番手以降は、良く言えば粒揃い、悪く言えばいずれも決め手に欠ける。実力差が少なく、誰が起用 されるかは、その時の調子や状態に寄る可能性が大きい。主将の小山と小川は、原と同様に最後の インカレに臨む。あとは、3年の宇都野と江藤、1年の徳増、というチーム構成。 ダブルスは、原のフル回転は間違いないが、パートナーが江藤か森田かが読みにくい。春リーグでは、 原・森田組の青森山田コンビでスタートしたが、途中から原・江藤組に組み替えた。しかし、いずれ のペアも今のところ好成績は残せていない。原の過去のダブルスの実績(関東学生優勝、全日学優勝、 等々)からすれば、「歯車さえ噛み合えば…」という思いはあるが…。果たして今大会は?。 (しかし、ダブルスで悩むなら、青森大や早大のように、「どっちも強い」というペアで悩みたいものだ。 ホント) 通算優勝回数17回で堂々の1位に君臨する伝統校・専大。しかし、近年はやや精彩を欠き、平成 2年を最後に15年間も王座から遠ざかっている。(ちなみに、この平成2年の京都インカレ時は 現監督の小林仁が1年生でメンバー入りしていた。選手と監督、両方でインカレ優勝を経験した人は 過去に何人くらいいるのか?という思いが、フトよぎる。調べられそうにないけど)。 世紀をまたいで、時を経て…今年の専大は浮上できるか?。 駒澤大 一昨年のベスト4に続き、去年もランクをキープした駒澤大。去年までは関東リーグでも1・2部の 挟間にあり、「関東の6〜7位争いなら、日本の8強に入るか入らないかのボーダーライン」という 感じだった。が、今年は関東・春リーグで創部以来最高の3位となった。地力で日本の4強を期待 される位置。加えて、現在のチーム躍進の原動力となってきた4年生トリオが最後ということも あり、「やるしかない」状況は整った。 エースは、キャプテンの田中。去年は、一時、調子を落としていた時期もあったが、現在は完全に復調 している模様。関東学生でも単複でランク入り。関東リーグでのチーム3位の最大の功労者あった ことは言うまでもない。個人的には、東奥学園高時代以来続く「打倒・青森山田学園勢」の戦う姿が 見たい。(見納めの時が迫っている) 伊東は、全日学と関東学生で共にランク入りし、コンスタントな実力を示している。藤本と共に、 「田中だけじゃない駒大4年」をアピールする活躍で、最後のインカレを飾りたいところ。 来年以降の事も考えると、駒大期待の星となるのは新人・桑原(勇)。新人戦の単4強、複優勝も好成績 だったが、関東学生で1年生唯一の男子単ランク入りを果たし、存在感を誇示した。このインカレで また活躍すれば、一気に今後のエース格と見られることになる可能性もある。 あとは、3年コンビの橋口(慎)と吉川、桑原と組んだダブルスで新人戦を制した松竹が起用を待つ。 元全日学8強の吉川は、戦型的にもチームにアクセントをつける貴重な戦力。 ダブルスは、関東学生で銅メダルを獲得した田中・伊東組で間違いないだろう。 平成4〜6年に3年連続のランク入りした後、9年間のランク落ちを超えて、今、再びの3年連続 ランク入りは目前。前回は「2部校なのによく頑張った」という評価だったが、今は「1部校なの だから、なかば当然」と見られる。簡単に褒められなくなったのが、強さを認められた証拠だ。 中央大 4年連続ランク入りの中央大。この4年間、チームの中軸を担っていた田中雄仁が卒業し、去年までに 比べるとやや戦力ダウンしていると見られるのは仕方ないところ。関東・春リーグでも、結果的には 4位だったが、他力本願で最下位回避が成った末のものだった。 エース格は、世界大学の代表にもなった森下だろう。全日学と関東学生で連続ランク入りし、安定性を 増している。他にシングルスランカーがいないチームの現状からすると、孤軍奮闘も要求される。 森下の同期生・白神は、去年は故障に泣いた面はあったが、元々強い選手。一昨年は1年生ながら 全日学と全日学選抜で連続ベスト8入りしていた。あの活躍の再現が成れば、チーム力も飛躍的に 上がることになるが…。 関東新人戦を制した1年の森田は、関東学生でもダブルス準優勝という活躍ぶりを見せ、チーム希望 の星となっている。今後も常時単複フル起用が濃厚な左腕は、「田中雄仁の再来」となれるか?。 あとは、主将・広島のメイン起用か。2年コンビの坂本と青山も、調子次第では出番があるか。 ダブルスは、関東学生で2位の白神・森田組で決まりだろう。白神は、一昨年の田中、去年の河又、 今年の森田、と、誰と組んでもダブルスで実績をあげている「名手」だ。(元インターハイダブルス チャンピオンだし)。 4年(広島、小沢)、3年(白神、森下)、2年(坂本、青山)が各2人に1年1人(森田)と、最も学年の バランスが取れたチーム編成で臨む中大。5年連続ランク入りを果たし、さらにその先へと向かい たいところだろう。 前年ランク以外校 一昨年、ランクに復帰しながら、去年はランク落ちした大正大。今年は、再度のランク復帰を狙う。 田野辺とハオ強の2枚看板が強力なだけに、十分期待は持てる。ダブルスを、田野辺・伊勢田組と 田野辺・大原組のどちらにするか固めきれない様子も見られ、またインターハイベスト8の大物 新人・佐々木の実績が、今のところ事前の期待値を下回っている、という専大に似たチーム状況だが、 逆に言えば、まだ伸びしろがあるということも出来る。関東・春リーグでは、1部昇格を目の前にして 惜しくも逃したが、まずはこのインカレでランクに復帰し、秋には1部に復帰したいところだろう。 11年連続ランクの末に(一昨年、明大の予選リーグ取りこぼし事件のとばっちりを受けて)2年連続 ランク落ちの愛知工業大。東海学連内では敵なしの強さを誇るだけに、やはり全国大会が勝負の場。 全日学ベスト8の重田をキャプテンに据えた上で、強力新人3人を主軸に戦うことになるだろう。 去年までの成紅光に代わる留学生選手は清翔高卒の王マ。東海の新人戦と東海学生で連続優勝を 果たしている。そして、名電高出身コンビの安本と安藤は王マに次ぐ実力で、2人が組んだダブルス では東海学生を制している。名電の先輩である神谷や篠原も、全日学で複のランク入りするなど、 戦績を残している実力者。3年ぶりのランク復帰は、(組み合わせにもよるが)可能性としては、 高そうだ。 関西勢は、春リーグを制した京産大には全日学ランカー・岡田、近畿大には関西学生準優勝の堀田、 立命館大には全日学ベスト8の藤森、大経法大には関西学生チャンピオンの唐興賀…と、各チームに 1人は全国レベルの強豪選手がいるものの、2〜3番手に不安が残る。井上主将率いる同志社大を 含めて、関西学連全体で1校ランクに入れるか?というのがボーダーラインか。 「これならむしろ、森門、照井に加え、新人の桑原、高木が入った筑波大の方がチャンスがあるのでは ないか?」という私見は、あながち間違いとも言い切れない気がする。 女 子 日本大 去年、怒涛の勢いで初優勝を遂げた日本大。それまでは、なぜかインカレは鬼門で優勝候補と呼ばれ ながらもランク落ちを繰り返していた。が、去年は大正大の四半世紀に及ぶ25年連続ランクを 止めて12年ぶりのランク復帰を果たし、そのまま一気に頂点まで駆け上がった。 連覇を狙う今年ではあるが、状況が去年までとはかなり違う。 ここ3年間は、いずれも春の関東リーグで優勝し、「その力を再現できれば…」と言われてインカレに 臨んでいた。その背景には、福岡の存在があった。今春の世界選手権(ブレーメン大会)でも日本の 銅メダル獲得に大きく貢献した福岡が卒業した穴は余りにも大きい。今春の関東リーグでは、 「4連覇を狙う春の女王」と言われてスタートを切ったが、まさかの最下位に沈む結果となった。 ある意味、どん底からの再スタートを今大会で切ることになる。そんな中でも、2枚看板が強力な 力を発揮し続けているのは、4単1複のインカレにおいては5単2複のリーグ戦よりも日大に有利に 作用する。(今春のリーグ戦で、最下位校から優秀選手賞受賞者2名が選ばれたという「珍事」が、 それを証明している) 「春の女王」の座は失ったが、「日本一」の座は死守したいところ。 エースは言うまでもなく坂本(沙)。過去3年間も単複フル回転でチームを牽引し続けてきたが、 いよいよ最後の年となった。先輩・福岡のあとを受け、「集大成の場で最高の成績」を収めたい。 実力・実績は折り紙付きで、文句のないところ。去年の優勝時はダブルスで7戦全勝。シングルスも 3戦全勝で、優勝を決める決勝点も叩き出した。MVPは福岡に譲ったが、決勝での2ポイントは 値千金で、MVPを受賞しても全くおかしくない活躍ぶりだった。関東リーグでも通算28勝 (5敗)で、30勝がほぼ確実な情勢。特に春リーグは4年連続5戦全勝で、毎年前半(春〜夏)の 強さは群を抜いている。関東学生では3年連続ベスト4。強豪留学生が顔を揃える中でのメダルは 輝く。全日学のベスト8が「悪い成績」に見えてしまうほどのハイレベルな実績を残している。 前年優勝校のキャプテン、且つ主管学連(関東)を代表する選手、ということで、今大会の選手宣誓も 行なう今大会の顔、坂本(沙)。開会式と閉会式で2度の主役を飾れるか?。 日大ツインターボエンジンの1つ、劉一行は、去年は腕の故障で一時成績を落としたが、現在は復調 している。関東学生はベスト8だったが、相手が孫博でなければ、もっと勝ち上がった可能性は あった。準優勝した一昨年のように。全日学選抜では、一昨年が4位、去年は3位決定戦に勝って、 ワンランク上げての3位。元インターハイチャンピオンは、メダル常連でも驚くにあたらない。 強力ツートップが勝つと計算した上で、チームの勝利に必要な3点目を取るために、3〜4番手が 鍵を握る。ダブルスも含めて…。 春リーグでは4年の大野と牧野、そして新人の大庭が多く起用されていたが、厳しい結果だった。 となると今回は、関東学生では孫博を際どく追い詰めていた坂本(真)がキーパーソンとなるのでは ないか?。 ダブルスも、去年までの「無敵の福岡・坂本(沙)組」が消え、春リーグでは、坂本(沙)・大野組で苦戦 していた。関東学生を制した坂本(沙)・劉一行組はなく、全日学予選には坂本(沙)・坂本(真)組で エントリー…となると、このインカレでも坂本姉妹ペアーで組む可能性が高い。(そもそも、坂本 (真)も全日学ダブルスランカーで、実績はある)。 客観的に見て、連覇の可能性は20%以下か?と思われる日大。決して高い数字ではない。 関東2部だったところに福岡が入って1部昇格、そして優勝。福岡が卒業した途端に1部最下位。 過去の事実は仕方ないとして、さて今回。「福岡だけのチームじゃない」とアピール出来るか? 淑徳大 20世紀最後の年、2000年(平成12年)に初優勝を飾ってから一昨年の2004年(平成16年)まで、世紀を またいで女子では史上初のインカレ5連覇を達成した淑徳大。男女を通じて史上初となる6連覇に 挑んだ去年は、決勝で惜しくも日本大に敗れ、大記録達成を逃したが、6年連続決勝進出だけでも 十分に偉大な記録だった。その後、昨秋、今春と関東リーグを2季連続で制し、再びチャンピオン ロードに戻っている。今回、復活優勝が成れば、過去1年間の学生3大団体戦を全制覇したことと なる。宿敵・日大の戦力ダウンもあり、「夏の女王・淑徳大」が再現される可能性は高い。 最も注目を集めるのは、1年生ながらいきなり関東学生チャンピオンに躍り出た山梨か。新人戦で 単複ともベスト4、春リーグでも優勝に貢献する活躍は見せていたが…まさか、孫博の4連覇を阻止 する関東学生優勝を果たすとは…衝撃だった。これで、今大会の注目の的になったことは間違いない。 果たして、期待通りの大暴れは成るか?。 山梨と並ぶ新人2枚看板の一角を担うのが小野。山梨の大活躍の影に隠れ気味だが、新人戦、関東学生 ともに中堅の位置はキープしている。もちろん、更なる活躍は十分期待できる。小野と同じ白鵬女子 高から来たカットの川口も、新人3番手の貴重な戦力。 新人ばかりに頼っているわけではない淑徳大。4年の今福、末益、2年の原、と、実績を誇るメンバー が並ぶ。 主将の今福は、故障などがあり、ここ半年以上は残念な競技生活となっているが、最後のインカレを どう迎えるか?。一昨年、チームの5連覇を決めた決勝点を叩き出した時のような活躍が出来れば ベストだろうが、たとえそれが叶わなくとも、キャプテンとしてチームの精神的支柱となる。 末益は、左利きを生かして単複に活躍する可能性が高い。去年のインカレでは上位進出後に苦い 敗戦を味わったが、ラストチャンスの今年は借りを返して終わりたいところ。 原は、個人戦での実績にやや乏しいものの、団体戦では強い。男子の平屋(慶)にも通じる戦績で、 今回も期待できる。 ダブルスのバリエーションも豊富な淑徳大。新人ペアの山梨・小野組で組んで新人戦4強。 末益・原組は春リーグ最優秀ペアー賞。そして、組み替えた原・小野組と末益・山梨組は、両方とも 関東学生ランク入り。ペアーに変え過ぎるのはリスクも伴うが、オーダーの自由度や相手からの読み にくさなどからしても、多彩なダブルスのメリットは大きい。 去年までの大黒柱・陳微娜が卒業で抜けた点と今福の故障は2大戦力ダウン要因だが、その穴はほぼ 塞がれている感の強い淑徳大。果たして、7年連続決勝進出と2年ぶり6度目の優勝は成るか?。 東京富士大 7年連続ランク、6年連続ベスト4以内を継続中の東京富士大。富士短期大から4年制の東京富士大 になって5年目ながら、実際には短期大学部の選手が多い。選手の入れ替わりが激しいチーム状況に あるが、それでも世紀をまたいでメダルをキープし続けている。 今年もエースは留学生。4年の劉テイテイと1年の劉テイ、中国人2人体制で、どちらが出てきても 強力であることに変わりはない。劉テイテイは全日学選抜4位、関東学生もランク常連で今年は4位。 劉テイは新人戦で他を寄せ付けない強さを見せての優勝。関東・春リーグでは新人の劉テイのみが 起用されており、実績も残していたが、その後の関東学生ではランク落ち。果たして、今大会は?。 留学生コンビに続くのは3年生コンビの岡と坂巻。2人とも去年の銅メダルに貢献している。 岡は主将。坂巻は、全日学と関東学生で連続してランク入りし、実績を残している。 1年の唐沢と日高は新人戦のダブルスで優勝し、「シングルスの劉テイだけじゃない」東富大パワーを 見せつけた。もちろん、この2人もダブルスだけじゃない。唐沢は新人戦4強、日高は関東学生ランク と、それぞれがシングルスの実績も誇っている。 あとは2年の高石。ダブルスが唐沢・日高ではなく、坂巻・高石で来る可能性もある。 上位は常連ながら、優勝となると平成元年以来、16年間手にしていない東富大。4年制移行後の 初優勝は達成できるか? 朝日大 4年前の千葉インカレでいきなり3位に入り、旋風を巻き起こした朝日大は、一昨年・去年と2年 連続でベスト4入り。この4年間で3度の銅メダルということで、「新勢力」から「上位常連」へと 変わってきた。かつて、東海学連と言えば、「男女とも愛工大の一人勝ち」が長年の常識だったが、 ここ数年で女子は完全に勢力図が変わり、「2強が互角」から「朝日大やや優位へ」とシフトしている。 7名中、系列校である富田高出身者が5名、という布陣で、今年も上位を狙う。 チームの中核を担うのは、上段と岡田の2人か。2人揃って全日学ランカー、2人が組んだダブルス でも全日学ランクと東海学生優勝、ということで、この2人で3点取ってしまうのが理想的。 上段の全日学ランクは2年連続ということで、安定性も高い。 朝日大と言えば「強豪留学生」というイメージも強い。毎年、複数の留学生をエントリーすることも 多かったが、今年は張魏の卒業に伴い、申珂のみが登録している。今まで出番が少なかった分、 ようやく巡ってきたチャンスを生かして、活躍を見せられるか。 新人の浦(葉)は東海学生で準優勝。2年の松田は全日学のダブルスランカー。主将の高尾も東海 4強と実績がある。 奇しくも、一昨年・去年と2年連続でランク決定戦(ベスト8決定戦)で愛工大と対戦し、この「東海 学連宿命の対決」に連勝して勝ち上がっている朝日大。逆に、朝日大がランク落ちした3年前の青森 インカレでは愛工大がベスト4だった。全般的に見て、男子の青森大ほどの絶対的な「関東と互角 以上の勢力」がいない女子だけに、主管である地元・関東のメダル独占があるかは一つの注目点。 それを止められるのは、朝日大をはじめとする東海勢か、あるいは関西勢か…。 中央大 平成11年に優勝した後、6年連続ランク5位となっている中央大。ちなみに関東リーグでも昨秋・ 今春と連続で5位。片手(ベスト5)の中に安定していると言う事もできるが、かつての優勝争い常連 時代を見てきた者からすると、「すっかりベスト8の位置に落ち着いてしまった」感がある。 エースはキャプテンの渡辺。世界大学をはじめ、国際大会の経験も多い日本を代表する「顔」の1人。 国内でも、全日学、全日学選抜、関東学生、と全大会でベスト8入りしており、非常に安定しているが、 逆に言えば、「メダルまでのあと一歩」が近くて遠い。渡辺個人の現状が、中大のチーム状況とダブる 印象。果たして、最後の夏に自己新記録を達成できるか?。 渡辺と並ぶ2枚看板と言えるのが2年の野上。厳しい見方をすれば、現状の中大でポイントを計算 できるのは、渡辺・野上による単複3点のみとも言える。ポイントゲッターとして、「絶対の2点」を 期待される今大会の結果は…。 3年生トリオの岩村、大西、安田は、3〜4番手としての交代起用が濃厚。岩村・安田組のダブルスは 関東学生でもベスト4入りするなど、最近、数字を残している。全日学ベスト4の渡辺・野上組が エースダブルス扱いであることに変わりはないとは思うが、セカンドペアの出番もないとは言い切れ ない。 かつて平成元年〜5年まで、5年連続2位だった中央大。これも珍しい記録だったが、6年目の平成 6年には優勝を果たしていた。果たして、6年連続ランク5位に続く今年の結果は、7年目のメダルか、 あるいは…? 筑波大 一昨年、いきなり決勝まで進出し、「関東の2部校が日本一か?」と注目を集めた筑波大。優勝こそ 成らなかったが、インカレに適したその地力を十分に発揮していた。去年は、優勝した日大に敗れて ベスト8に終わったが、連続ランクはキープ。2年前の銀メダルメンバーが全員残っていることも 期待が持てるポイント。果たして、再び筑波大旋風は吹くか?。 エースは3年生キャプテンを務める伊藤。全日学でも関東学生でもベスト8の常連、という戦績は 中大の渡辺と似ている。中堅に甘んじがちなところだが、爆発力は屈指のものがある。元インター ハイチャンピオンの例だけでなく、つい1ヶ月前には世界大学でベスト4入りしている。 2年前の筑波大旋風の際には孫博にも勝っていた。関東2部でプレーするレベルではない。 ホントの勝負が出来る年1回の団体戦…インカレで、今年も大活躍を見せるか。 4年の重本は、昨年後半から好成績を連発している。全日学では2年連続のランクがベスト4。 さらに、全日本でもランク入り。入学してきた時は関東の3部校だった筑波大を、日本2位まで 経験させ、自身も日本のトップに名を連ねた重本。最後の夏をどう飾るか。 野中は、関東学生でもランク入りし、実力を示したが、個人戦以上に団体戦では強い。4番手の中村 ともども、相手校の3〜4番手と当たれば、勝率は高いだろう。 ダブルスは、重本・伊藤組が有力。2人のネームバリューからすれば、チョット実績に不満が残る 面もあるが…。 関東リーグでは2部の3位と、段々順位を落として苦戦中の筑波大だが、少数精鋭のチーム構成に とっては4単1複のインカレはビッグチャンスであることに間違いはない。来年、重本以上の新人 が加入する可能性は極めて低い。となると、今年がラストチャンスのつもりでやるしかない。 青山学院大 4年連続ランクキープ中の青山学院大。去年のインカレの時点では、「関東リーグでも連続最下位 ながら1部を死守。インカレでは8強をなんとか死守」という感じだった。が、その後、昨秋、今春と 関東リーグで2季連続準優勝と、いきなりの躍進を見せた。「メンバーは変わっていないのに…急に どうしたの?」という感じだが、関東2位が実力なら、インカレでは当然メダル獲得が求められる。 3年生カルテットが今年もチームを引っ張るが、その中でエース格は、世界大学にも出場した阿部か。 全日学でもランク入りしている。左腕を生かし、単複に大車輪の活躍が期待される。 山アは、昨年後半から全日学準優勝、全日本ランクと、好成績を続けている。重本と似た展開。 秀光コンビの大槻、代ともども、調子次第ではかなり期待できるのではないか?。 3年生カルテット以外では、主将の福山と2年の高森に出番があるかも知れない。 ダブルスは、元全日学優勝の阿部・山ア組が有力だが、大槻・代組も関東学生で準優勝しており、 「いずれ劣らぬ」という感じになっている。 インカレでのメダル獲得が成れば7年ぶりとなる青学大。かつて連続優勝をしていた黄金期は 現在の現役学生選手にとって幼少期であり、知るよしもない。自分達の力で、21世紀初メダル獲得を 達成できるか?。 立命館大 去年、7年ぶりのインカレランク復帰を飾った立命館大。今年は大型補強にも成功し、一気に台風の 目となる可能性を秘めて、関東に上陸する。 その大型補強とは、石塚と岡本。全日本ジュニアチャンピオンの経歴を誇る石塚は四天王寺高の エースだった。また、就実高卒の岡本は変化プレーで世界大学の代表になるなど、新人ながら、 既にトップクラスの活躍を見せている。関西の新人戦は2人で決勝を争い、石塚が優勝、岡本が2位。 また、2人で組んだダブルスは、関西学生を制している。 去年、1年生で関西学生チャンピオンとなった花田も、もちろん実力は十分。四天王寺高時代からの 同僚・中川ともども、「後輩ばかりに活躍させておくわけにはいかない」ところ。 今春の関西リーグでは準優勝に留まっていた立命館大ながら、「選手層よりも、少人数のトップの 頂点の高さ」が持ち味のチーム構成だけに、筑波大同様、インカレの方が活躍のチャンスは大きそう。 元々、関西は、高校も四天王寺高をはじめとする強豪校を擁しているし、社会人としては日本生命や ミキハウスなど、そのままナショナルチーム並みのレベルのチームがすぐ近くにいる状況。地盤と しては強豪を生む条件は揃っている。大学では強豪が関東に集中する傾向はあるが、何かのキッカケ で、強化に本腰を入れると一気に強豪校を生み出すだけのポテンシャルは持っている。 元々、登録人数から言っても関東に次ぐ位置であって当然なのだが、インカレでの関西女子のメダル (ベスト4入り)は何と平成10年(1998年)を最後に7年間もない。ちなみに、この時の4位が立命館 だった。果たして、連続ランクを「チームにとっても、関西学連女子のとっても8年ぶりのメダル」で 飾れるか?。その先に、平成7年の近畿大以来の「関西の優勝」が待っている可能性は何%か?。 前年ランク以外校 昭和55年以来、四半世紀に及ぶ25年連続で続いていたランク入りが、去年、「最強の挑戦者・日大」 によってストップさせられた大正大。その時点では男女を通じて最長の連続ランクだった記録も 専大男子にバトンタッチした。その後、昨秋の関東リーグではまさかの最下位まで味わう「最悪の 晩夏」を過ごした。しかし、その後、全日学、全日学選抜で好成績が続き、今年に入って今春の関東 リーグでは3位と復調。去年までの2〜3年は、日大が「刺客」として前年ランク校に恐れられて いたが、今年は立場変わって大正大が「最強の刺客」となる。前年ランク校からすれば、連続ランクが 成るか?という決定戦で、こんな強豪と絶対当たりたくないところ。 エースは言うまでもなく、孫博。高校時代は2年連続インターハイチャンピオン。大学1年で全日学 チャンピオン。全日学がクローズ化されてからは、一昨年、去年と2年連続全日学選抜チャンピオン。 実に5度の「シングルス日本一」に輝いている。関東学生では4連覇目前で、惜しくも最後は銀メダル に終わったが、これも新たなモチベーションとなるか?。関東リーグ通算29勝6敗も、30勝台 目前の凄い数字だ。これだけの極めて高い勝率だけに、負けた時が非常に目立つのは皮肉でもある。 インカレでは、1年時に準決勝で陳微娜、2年時に準々決勝で伊藤みどり、そして去年はランク決定戦 で福岡春菜、にそれぞれ敗れており、「孫博が負ければチームも敗戦」で、4→8→16、と成績を 落としている。最後の今年は、何が何でも全勝で「最強の証明」を刻みたいところだろう。 日本人のエースは、全日学チャンピオンの狭間。関東学生でも順当に2年連続ランク入りし、安定性を 示している。また、注目されるのは4月の世界大学国内予選とアジア遠征国内予選で、連続して1位と なったこと。組み合わせの運不運に左右されやすいトーナメントでなく、真の実力が出やすいリーグ 戦形式を軸に据えた2つの国内予選でのトップ通過は、地力の証明となった。 3〜4番手は、主将の西田と新人・井上だろう。2人とも、過去の実績は十分ある。 張暁は今回も、孫博にアクシデントがない限り、出番は期待できない。あとは中熊と小山内(里)が エントリー。村山を外したのは意外だった。 ダブルスは、狭間・井上組が有力。全日学ダブルス2位の西田の左腕を使わないのはもったいないと 考えれば、別の選択肢もあり得るが、果たしてどうか?。 ランク外からの再スタートは、言わば0からの再出発。全日学チャンピオンと全日学選抜チャンピオン を擁するチームがチャレンジャースピリットで戦う時…10年ぶりの金メダルが実現しても、不思議 ではない。 半世紀を越える部の歴史の中で、4年連続ランク落ちと、ワースト記録を更新中の専修大。 関東リーグでも2部に定着してもう3年となる。一時は2部でも優勝出来ない状況にあったが、 昨秋と今春は2部優勝。入替戦では敗れているが、復活の道は始まっていると信じたい。 東京選手権準優勝のトン舟は、誰に対しても勝てるチャンスはある。牛茜がメンバーから外れ、 「トン舟には不調もアクシデントもない」というのが大前提となっている今回のメンバーだけに、 キャプテンの絶対の1点が期待される。 2番手は関東学生ランカーの杉本か。堀部との2年生コンビで単複フル回転が予想される。 春リーグ、入替戦、関東学生と、今年前半は欠場が続いている杉田がエントリー。その一方で、 新人の有坂と渡辺の「美里コンビ」は外れた。これが吉と出るか凶と出るか。杉田がかつての 80%程度のところまで回復していれば、かなり強力な戦力となることは間違いないが…。 あとは、4年の川田、3年の樽見、1年の田村がエントリーしている。 「インカレランク復帰」と「関東リーグ1部復帰」は、言わば2つの最低目標。クリアできないままに 時間が過ぎているが…。 2年連続ランクから、去年は落ちた早稲田大。今年は3年の秀光コンビ、宮本と多田、2年生コンビの 梶本と尾田、1年の小野らを中心にランク復帰を狙う。ダブルスは、関東学生ランク入りの宮本・ 梶本組か。上位校の壁は厚いが、チャンスはないわけではない。 関東以外では、関西の春リーグを制した神戸松蔭女子学院大にまず注目が集まる。エースは主将の 上坂。全日学3位、関西学生単複とも準優勝、の実績を引き下げて、最後の夏に挑む。 以下の関西勢を見ると、大経法大は関西学生チャンピオンの劉乃フィを擁し、近畿大は周倩倩が エース格。強豪留学生が多いという大学女子卓球界の現状を再認識させられる。他学連を見ても、 東北リーグ優勝の東北福祉大は、去年のインターハイチャンピオン・曹が青森山田高から加入して いるし、去年まで朱夢軍がエースだった愛工大には、日南学園から劉が入り、いきなり東海新人戦と 東海学生を制する活躍を見せている。これらのチームは、2〜3点目を取るための日本人選手の 活躍度に応じて、ランク入りの現実度が増減するだろう。卓球のページへ