平成18年度・第73回全日本学生選手権・見どころ 10月12日(木)〜15日(日)の4日間、尼崎市記念公園総合体育館において行われる 「第73回全日本学生卓球選手権大会(通称、全日学)」の見どころをアップします。 全日学は一昨年より、外国籍選手の出場が不可能となりました。 大会日程はウイークエンドですので、大会当日には会場まで足をお運びいただき、選手に声援をお送り いただければ幸いです。入場は無料です。 日程(予定) 10月12日(木) PM2:00〜 主将会議 PM4:00〜 開会式 13日(金) AM9:30〜 男女ダブルス 1〜4回戦 男女シングルス1回戦 14日(土) AM9:30〜 男女ダブルス 5回戦〜決勝 男女シングルス2回戦〜4回戦 15日(日) AM9:30〜 男女シングルス5回戦〜決勝 PM2:00〜 表彰式・閉会式 会場の尼崎市記念公園総合体育館は、 ・JR尼崎駅南西へ約700m ・市バス停「スポーツセンター」下車すぐ ・市バス停「西長洲本通2丁目」下車、北へ約200m です。 ちなみに、今大会のシードは → こちら です。去年の記録は → こちら です。 歴代の優勝者・優勝ペアーは → こちら です。歴代の最優秀新人賞受賞者は → こちら です。 3年前(平成15年)以降のランキング記録は → こちら です。 男子シングルス 見どころ: 一昨年から外国籍選手が出場不可となった全日学。各地域に点在する留学生勢力を対象外とする 日本人のみの争いとなったことにより、優勝争いは事実上、青森大勢と関東勢に絞られていると 言える。特に、青森大勢は、過去6年間で4回の優勝を誇っており(H12・宋海偉、H14・陳晨、H15・ 川崎公介、H16・高木和健一)、実績としては関東勢を上回っている。インカレで、6年間で5回優勝 している事とも併せ、「頂点は青森大のもの」という感じはある。但し、去年は早大勢が上位をほぼ 独占する活躍ぶりを見せた。加えて、今年は青森大の海外組が3人も欠場している。ドイツ組の 先駆者・坂本は、結局、全日学は4年間全てに欠場した。高木和は、去年のこの時期に既にドイツに 渡っていたが、ディフェンディングチャンピオンだったこともあり、全日学にも出てきた。だが、 結果はランク落ちの屈辱に終わり、今年は欠場となった。オーストリア留学の横山も欠場。 去年の高木和のように、海外組でも日程調整などによっては出場の可能性もあるのだが…残念。 これで青森大は、綾瀬インカレ優勝のメインレギュラー(坂本、高木和、横山、張一博)が誰も出ない 格好になった。「頂点決定戦」としての全日学の意義が揺らぐ。こうなると、優勝争いは今年も 関東勢が有利。主力以外の青森大勢には意地でも勝ちたいところ。 第1シードは、当然、自動的に前年優勝の下山(早大)が入った。学生王者となってこの1年、 海外、国内の多くの遠征や大会に出場する過密スケジュールを過ごした。強者の宿命でもあるが、 必要とされているということは悪いことではない。今後の1年間も、再び嬉しい多忙な日々を 過ごせるか?。全日学では、一昨年がベスト4、去年が優勝。関東学生は去年が準優勝、今年は3位。 去年の全日学選抜はベスト8。以上の各大会で負けた試合は同士討ち。相手は、時吉、久保田の 同期の同僚ばかり。今大会も、最大のライバルは、この同僚達となるか?。 強豪3人が揃う早大同期の中で、新主将ともなった下山だけに、その意味でも、負けられない戦いと なる。 なお、男子シングルスの連覇が成れば、平成10年(1998年)の遊澤(明治大・3連覇)以来8年ぶりの こととなる。また、ダブルスとの2冠を連続で制するようなことがあれば…昭和56年〜58年に 3年連続2冠王となった斉藤清(明治大)以来、実に23年ぶりの快挙となる。四半世紀近くの時を 経て、世紀をまたいで、大記録の達成は成るか?。 第2シードは、前年準優勝の坪口(青森大)が自動的に入った。去年の北海道全日学では、阿部、中野、 時吉の早大勢を連破し、怒涛の勢いで決勝に勝ち上がった。4人目の早大勢・下山には敗れたが、 一気にブレイクした。この1大会だけの輝きで終わればフロックと評されるところだったが、 その後も、東京選手権ベスト4、世界大学出場など、1年を通して好成績を残してきた。 綾瀬インカレ優勝の出場メンバーとしては唯一の今大会出場となり、青森大の命運を背負っての 戦いとなる。ダブルスも第2シードで、単複2冠王=インカレと併せた3冠王の可能性を残している。 メンバー豊富な青森大勢の中にあって、自分がエース格として臨む初めての大会となる坪口。 これが励みとなるか?、プレッシャーとなるか?。来年の青森大を占う意味でも、注目される。 4シードには、前年ベスト4の早大勢、時吉と久保田が、これまた自動的に入った。 時吉は、全日学では一昨年は2位、去年は3位。今年の関東学生ではベスト8だったが、これが大学の 個人戦(関東新人戦、関東学生、全日学選抜を含む)で初めてのベスト4落ちだった。逆に言えば、 2年間に渡って4強以内をキープし続け、また未だに8強から落ちたことはない、ということだ。 このハイレベルの安定性を考えると、今回もメダル獲得と優勝候補の一角となることは間違いない だろう。 久保田は、関東学生で優勝し、「第3の男」の肩書きを「チャンピオン」に書き換えた。それでも全般的に 見れば、まだ「下山、時吉に次ぐ存在」という評価は仕方ないところか?。今大会で再び同僚達を上回る 実績を上げ、文句なく評価を上昇させたいところか。 8シードには、前年ベスト8の塩野(早大)、重田(愛工大)、藤森(立命館大)の3人が自動的に入り、 中野(早大)が卒業した穴に、前年ベスト16の中から、水野(明治大)がピックアップされた。 この中では、やはり塩野が注目される。全日学選抜で日本人最高位の3位、そして現在、男子学生 最強のカットマンということで、そのプレー内容も注目の的となる。 塩野と同じ2年の水野は、関東学生で準優勝し、単複2冠王が目前だった。今大会もダブルスの第1 シードを考慮すると、単複2冠王の可能性もある。青森大、早大と並び3強と評される明治大ながら 今回、単の16シードに入っているのは水野のみ。当然、「絶対のエース」として、活躍が期待される。 重田と藤森は、それぞれ東海学連と関西学連を代表し、「関東と東北(青森)だけじゃない」という意地を 見せたいところだろう。 ここまでで、8シードの半分となる4人を早大勢が占めたことが目に付く。早大は、関東・春リーグを 制し、インカレでは青森大に敗れて2位。優勝候補筆頭と見られた秋リーグでは明大の前に惜敗し、 春秋連覇を逃す、と、ここまでのチーム成績は、去年と同じ。「夏秋のリベンジでの全日学の上位独占」 まで去年同様となるか?。 16シードには、前年ランクの森田、垣原(共に青森大)、岡田(京産大)、森下(中央大)、伊東(駒澤大)、 宮本(金城大)の6人が自動的に入り、その他、原(専修大)と新人の安本(愛工大)がピックアップ された。 青森大は、第2シードの坪口と合わせて、16シードに3人。綾瀬インカレではベンチを温めた メンバーだが、メインレギュラーでなくとも優勝争いに絡んでくるところが青森大の底力。 今年はどこの位置からどれだけ勝ち上がって来るのか?。 あとは、青・早・明の3強の壁に風穴を開ける他校の健闘があるか?が注目される。 32シードでは、田中(駒澤大)と小野(明治大)あたりが有力か?。 田中は、去年こそランク落ちしたものの、1年時は16強、2年時は8強で、全日学選抜で4位という 実績を誇る。ランク決定戦が塩野戦と予想されるが、大学時代の集大成として、結果を残せるか?。 小野は、世界大学出場や今大会のダブルス第1シードなど、地力は実証済み。水野と並ぶ明治大の 2枚看板として、何とか勝ち上がりたいところ。 近年の中学、高校クラスのレベルアップに伴い、社会人世代との間で板ばさみ状態にある男子大学陣。 全日本の一般クラスでも、ナショナルチームの構成でも、上と下の世代が半々ずつでせめぎ合い、 その隙間に活躍の場を見い出せるか否か、という現状下にある。この全日学をキッカケに、大学卓球の 存在をアピールするような大活躍を見せる選手が飛び出してくることは果たして出来るか?。 女子シングルス 見どころ: 外国人留学生の実力が日本人を大きく上回っている現在の大学女子。外国人留学生と日本人が ほぼ互角の戦いを演じている男子とは勢力図が違っている。全日学選抜では2年連続で留学生が ベスト4を独占している。その一方で、日本人は飛び抜けた選手がおらず、ある程度のレベルに 実力が近い選手群が集まっている。よって、予想も難しい。去年の北海道全日学のベスト4の 顔ぶれを事前に予想出来た者はほとんどいないだろう。今年も、見通しのつかない大接戦の連続が 展開されるか。 第1シードは、当然、自動的に前年優勝の狭間(大正大)が入った。入学以来、各大会で安定した成績を 残し続けており、取りこぼしは極めて少ない。上位進出はまず間違いないだろうが、2連覇となると 容易ではない。全日学・女子シングルスの連覇となると、平成11年(1999年)〜12年(2000年)の 宋暁薇(近畿大)以来6年ぶり。日本人に限定すると、星野美香(青学大)の昭和59年(1984年)〜 62年(1987年)の4連覇以来となるが、果たして達成の可能性は…。 第2シードは、前年準優勝の山ア(青学大)が自動的に入った。全日本でもランク入りするなど、地力は あるが、関東学生の単ではランク入りしたことがないなど、戦績に波がある。ただ、一昨年のダブルス 優勝、去年のシングルス2位という実績は、予想を上回る活躍ぶりで、全日学は相性の良い大会では ある。「全日学女・山ア」の3年連続のメダル獲得は成るか?。 4シードには、前年ベスト4の上坂(神戸松蔭女大)と重本(筑波大)が自動的に入った。 上坂は、関西学生2位の実績を誇り、関東の上位独占にストップをかける可能性がある最有力候補と して注目を集める。 重本は2年連続の全日学ランク入りに続き、全日本でもランク入りしている。チームを2度のインカレ 準優勝に導いた主軸でもあった。関東リーグでは、入学時の3部から2部の優勝争い常連校にまで 母校を引き上げたが、もう1つ上には到達できなかった。最後の個人戦での自己新記録を狙いたい ところだが…。 8シードは、前年ベスト8の坂本(沙)(日本大)、伊藤(筑波大)、渡辺(中央大)の3人が自動的に入り、 井ノ口(東富大)が卒業した穴に、関東学生チャンピオンのゴールデンルーキー・山梨(淑徳大)が 抜擢された。 坂本(沙)は、福岡の卒業でチーム成績が低迷する日大の中で孤軍奮闘。関東リーグでは春秋ともに 5戦全勝で年間10戦全勝。通算成績も33勝5敗という好成績を残した。関東学生でも3年連続 単・銅メダル(ダブルスは3回目の金メダル)。全日学は去年ダブルスを制していることもあり、最後に シングルスのタイトルを狙いたいところ。今の状態からすればチャンスは大きい。 伊藤は2年連続全日学ベスト8に加え、関東学生でも3年連続ランクで2年連続ベスト8。 世界大学でベスト4と、優勝を狙える力は十分にある。ただ、秋リーグ途中で故障し、リタイアを 余儀なくされたコンディションが1ヶ月足らずの間にどれだけ回復しているか?。100%なら 良いが…。 渡辺も3年連続全日学ランクで8強が2回、関東学生2年連続ベスト8と、非常に安定している。 今大会はダブルスも第1シードで、学生生活の最後を飾る舞台は整っている。 注目のダークホース、山梨は、関東学生制覇に続き、綾瀬インカレでもMVP(敢闘賞)を受賞する 活躍を見せた。関東リーグではやや苦戦も見られるが、地力は凄い。関東学生の再来で、一気に 日本タイトル制覇にまで至る可能性は、ある。 16シードには、前年ランクの野上(中央大)、阿部(青学大)、花田(立命館大)、上段、岡田(共に朝日大)、 坂巻(東富大)の6人が自動的に入り、あとは新人の小野(淑徳大)と石塚(立命館大)が選ばれた。 立命館大と朝日大から2人ずつが入ったことで、関東勢に対抗する関西・東海の意地が期待される。 特に、綾瀬インカレ4強の立命館大は、去年からの強化策が着々と進みつつあり、今後に向けての ステップとしても今大会を生かしたいところ。 一方、野上は今大会ダブルス第1シード、上段・岡田組は第2シードということで、この辺りは単複に 渡る活躍も期待できる。 32シードでは、団体戦で昨秋リーグ、今春リーグ、綾瀬インカレ、今秋リーグと4大会連続優勝中の 淑徳大勢(今福、末益、原)と、世界大学代表の岡本(立命館大)あたりが注目か。特に淑徳大は、(今福の 欠場というアクシデントはあったが)去年単複ともにノーランクという屈辱の結果に終わっただけに リベンジを期したいところ。 男子の青森勢に見られるような、海外組の欠場はない分、「日本人のトップを決める」という意味では 看板に偽りはない女子。だが、注目の半分は、やはり全日学選抜で留学生勢に互角に戦えるか?と いう点にある。その意味では、第1のポイントはランク入り。実力者が取りこぼさずにランク入り 出来るかということ。また、注目の32シード選手がいるブロックの戦いも目が離せない。 男子ダブルス 見どころ: 前年のベスト4ペアーは、いずれも卒業などの絡みで片割れだけが残った。ペア変更などもあって、 いつもダブルスはシングルスよりも不確定要素が高い。 第1シードは、前年度ベスト8の水野・小野組(明治大)。関東学生でも去年は2位、今年は優勝で、 実績は高い。右利き同士のペアとしては珍しいほど、安定した成績を残している。明治大からの 全日学ダブルスの優勝が成れば、平成8年(1996年)の田崎・遊澤組以来、ちょうど10年ぶりとなる。 果たして、10年一区切りの栄冠獲得は成るか? 第2シードは、こちらも前年度ベスト8の垣原・坪口組(青森大)。全日本でもベスト8入りしている ことや、前年ランク5位ということからすれば、こちらが第1シードでもおかしくなかったが… 明大ペアの「関東王者」という肩書きが効いた。しかし、第1シードと第2シードは、気分が変わる だけで、本質的な部分(決勝まで対戦しないなど)では変わらない。インカレや全日学のシングルス、 全日学選抜では優勝慣れしている青森大にとって、この全日学のダブルスは、平成13年(2001年)の 田勢・宋組が1度優勝したのみの、言わば「鬼門種目」。今年は、インカレに続く2冠目を鬼門突破で 飾れるか?。 4シードには、去年のメダリストの片割れによる新ペアが入った。下山・時吉組(早大)と白神・森田 組(中央大)だ。 下山は、一昨年・去年と、中野と組んだペアで2連覇を達成し、今年は個人として3年連続優勝を 狙う。男子ダブルスの個人としての3連覇は、達成されれば、昭和56年(1981年)〜58年(1983年)の 斉藤清以来の快挙となる。渋谷、松下(浩)、田崎、遊澤も2連覇止まりだった。今大会、シングルスの 第1シードと第3シードによるペアということもあり、個々の実力は申し分ない。ペアリングとしても (去年までは、時に不安定なところもあったが)、特に今年の実績は高い。(綾瀬インカレでの7戦全勝 など)。今大会の有力な優勝候補と言える。 白神・森田組は、関東学生で準優勝した。特に白神は全日学で、一昨年は田中と組んで8強、去年は 河又と組んで4強、と、元インターハイダブルスチャンピオンの実力を表明し続けている。このペア での実績として、(関東リーグ戦などを見る限りでは)安定してはいないので、今大会で優勝争いまで 絡んでくるかは未知数だが、上位進出の可能性は高い。 8シードには、前年ベスト8の中道・延利組(関西大)が自動的に入り、あとは関東学生の銅メダルペア 2組(阿部・久保田組(早大)と田中・伊東組(駒澤大))、そして新人ペアながら東海学生を制している 安本・安藤組(愛工大)が選ばれた。 ここでまず注目は、阿部・久保田組。去年の関東学生優勝ペアが全日学には初登場となる。久保田は 岸川とのペアで一昨年は準優勝、去年はベスト4と、全日学でもメダルをキープしている。今年も 早大から2ペアーが4強入りする可能性は、大いにある。 田中と伊東は、いずれもシングルスでは全日学ランカーの称号を得ているが、ダブルスではノーランク。 4年生ペア最後の戦いで、名を残したいところ。 関西と東海を代表する2ペアは、関東と東北中心の上位争いにどこまで喰い込めるか?。 愛工大は、去年ベスト8の篠原・大滝組や、一昨年ベスト4の神谷・齊藤組を組み替えてエントリー している。その中でも、エースダブルスはこの新人ペアということで、注目される。 16シードで注目は、森田・村守組(青森大)と原・江藤組(専修大)だろう。 森田は、高木和とのペアで4強→4強→準優勝と、銅銅銀の3つのメダルを獲得している。去年の 決勝はフルゲームジュースでの惜敗で、半分金色だった。また、村守も横山とのペアーで2年連続 全日本ベスト8と、左腕を生かしてダブルスの実績は高い。コンビが噛み合えば優勝争いに顔を 出してくると思われるこのペアのランク決定戦の相手が第1シードの水野・小野組。全員注目!。 原は、1年時に関東学生と全日学でダブルス優勝を果たしている名手。学生最後の今大会では ランク決定戦で第3シードの下山・時吉組と当たる。早大ペア有利は当然の下馬評だが、勝機が ないわけではない。 先月の関東・秋リーグでは最高が3勝止まりで最優秀ペア賞が誕生しなかった。その代わり3勝2敗 が4ペアで、全敗ペアはなし。それだけ混戦で、実力は拮抗している。関東以外のペアも決め手には 欠ける感じ。それだけに今大会、どこが勝つのかは予想しづらい。 女子ダブルス 見どころ: 第1シードは、前年度3位の渡辺・野上組(中央大)。渡辺は過去3年間で4強→8強→4強という 成績で、4年連続の上位進出が期待される。今年の4年生で過去3年間、単複共にランク入りしている のは男女を通じて渡辺1人のみ。4年連続のフルランクという実績を残す可能性は高い。 中央大からの優勝が成れば、平成6年(1994年)の大森・伊東組以来12年ぶりのこととなるが、 タイトル目前でチャンスを逃すパターンが続いているだけに、果たして結果はどう出るか。 第2シードは、前年度ベスト8の上段・岡田組(朝日大)。東海学生優勝ペアでもある。関東以外では 珍しい、シングルスのランカー同士によるペアだけに、期待を集める。朝日大としては4年前に王金・ 張魏組が優勝しているが、日本人のペアーの優勝は過去にない。4シードに2組が入った優位さを 生かして、タイトルに迫れるか?。 4シードは、前年度ベスト8の松田・浦組(朝日大)と、関東学生準優勝の代・大槻組(青学大)が入った。 松田・浦組は、去年の全日学ランクは上段組より上だったが、今年の東海学生決勝の同士討ちで敗れて いたこともあって4シード。そして、今大会のランク決定戦が一昨年優勝の阿部・山ア組(青学大)と 思われる。苦戦が予想されるが、ここを勝ち上がっていけるか?。 代・大槻組は「ダブルスの強い青学大」の2枚看板の一翼を担う。一昨年、同僚の阿部・山ア組は、 予想されていないところから一気に優勝を飾った。現在、ほぼ同等の実力と見られるこちらの ペアーも、チャンスはあるだろう。 8シードには、関東学生ベスト4の原・小野組(淑徳大)と岩村・安田組(中央大)、同ベスト8の末益・ 山梨組(淑徳大)、そして新人同士のペアながら、関西学生を制した岡本・石塚組(立命館大)が選ばれた。 順当なピックアップだろう。 ここで注目は、やはり団体戦で連続優勝中の淑徳大が誇る2ペアーか。特に、末益・山梨組は綾瀬 インカレでも7戦全勝だった。先月の関東・秋リーグでも、優勝を決めた4日目までは2ペアとも 4戦全勝だった。インカレに続く2冠目の全国タイトルを虎視眈々と狙う。 岩村・安田組は、今年になってから成績が安定してきた。第1シードペアともども、期待される。 立命館大ペアーは、地元関西のチャンピオンということで、期待を背負っての登場となる。おそらく、 4種目の中で、関西勢で最も優勝に近付ける可能性があるのは、この女子複ではないか?と思う。 インカレに続き、「立命館大時代」の前兆を思わせる活躍を見せられるか?。 16シードで注目されるのは、阿部・山ア組(青学大)、坂本姉妹組(日本大)、重本・伊藤組(筑波大)か。 一昨年優勝の阿部・山ア組は、言わずと知れた青学大のエースダブルス。この1年間は、個人戦の 大会ではランク落ちが続いているが、団体戦での勝率が十分このペアの強さを証明している。 2年前の怒涛の勝ち上がりの再現はあるか?。 坂本姉妹ペアは、姉の沙織が去年のチャンピオン(パートナー・福岡)、妹の真織は去年ベスト8 (パートナー・大橋)。正直言って、この新ペアで優勝までは難しいと思うが、ランク入りなら十分 あり得る。姉妹揃っての連続ランク(沙織は、ダブルス4年連続ランクとなる)を狙う。 重本・伊藤組は、綾瀬インカレでチームが決勝に進出するまでは6戦全勝で、「日本2位」の原動力と なっていたペア。伊藤の故障からの回復具合によっては、当たれば恐いペアーと言える。ただ、やはり 過度の期待は禁物か。(選手にとって、無理をしないで故障を直すことは、1つの大会の成績よりも はるかに重要だ)。 歴代優勝一覧を時代をさかのぼる形で眺め見ていて、最も関東勢の占有率が高い種目が女子ダブルス。 男子は、青森大、愛工大、近畿大といったところが伝統的に強く、単複共に結構優勝しているし、女子も シングルスは強豪留学生が関東以外にいることは多く、優勝もしている。しかし、女子ダブルスは、 平成以降の17年間で、関東以外が優勝したのは、平成8年(1996年)の千川・劉京晶組(龍谷大)と 平成14年(2002年)の王金・張魏組(朝日大)のわずか2例のみ。いずれも留学生パワーが大きい。 現在の出場資格に照らして、日本人同士のペアに限定すると、昭和56年(1981年)の伊藤・秋和組 (愛工大)までさかのぼる。四半世紀前だ。 今大会、シード的には関東以外も上位位置につけているが、果たして、「歴史的勝利」はあるか?。卓球のページへ