第73回全日本大学対抗卓球大会(インカレ)の模様

 8月9日(土)〜12日(火)の4日間、青森県・青い森アリーナにて行われました
 「第73回全日本大学対抗卓球大会」の模様をお知らせ致します。

8/11(月) … 男女決勝トーナメント準々決勝
青森大vs早稲田大
青森大vs早稲田大の試合は、男子の準々決勝で一番の好カード。
関東・春リーグで準優勝の早稲田大は、明治大に次ぐ「打倒・青森大」の2番手候補だった。
 トップは、三田村(左・青森大)vs中野(早大)。青森大のキャプテンで日本のトップクラスの実績を
誇る三田村に対し、中野は関東学生チャンピオン。試合は予想通りの白熱した接戦となった。1-1、2-2のフルゲームの
末、最後は中野が11-8で競り勝った。早大は幸先のよい先取点をあげた。
 2番は陳晨(左・青森大)vs羽賀(早大)。ここは全日学チャンピオン(当時)の陳晨が強かった。
第1ゲームは11-3で陳晨が圧倒する。その後も、11-8、12-10。3−0のストレートで勝負がついた。羽賀は、第3
ゲームのジュースを制して後半に持ち込みたいところだったが…。
 3番ダブルスは、三田村・坂本組(右・青森大)vs中野・岸川組(早大)。トップのシングルスで中野が
三田村に勝っていただけに「早大ペアにもチャンスありか?」と思われた。青森大は「今年だけの4年生・1年生ペア」
だったのに対し、早大は東山高時代からの組み慣れたペアだったことも、早大優位と思わせる要因だったが…。
結果は3−0ストレートでの青森大ペアの勝利だった。
 4番は、坂本(右・青森大)vs岸川(早大)。ダブルスで圧勝した余勢をかって坂本が一気に行くか、
と思われたが、岸川が第1、第3ゲームを取り、2-1とリードする。「坂本は、柳沢戦に続いて岸川にも敗れるのか?」
という空気が流れたが、終盤は何とか形勢を逆転し、坂本がフルゲームの試合を制した。
青森大は3−1で早稲田大に勝利し、結果としては順当な4強入りを決めた。ただ、日本人の2枚看板である三田村と
坂本に早くも土がつくなど、戦前の予想に比べるとやや落ちる出来だった。
早稲田大は3年連続でベスト8に終わっているが、今年は相手が青森大では仕方のないところか。現状では力の差は
認めざるを得ない。
専修大vs愛知工業大
去年の千葉インカレでも準々決勝で対戦した専修大と愛知工業大。去年は愛工大が3−1で勝っていたが、今年は…。
 トップは、専大期待の1年生・原(右・専修大)vs強豪中国人留学生・成紅光(愛工大)の対戦。
第1ゲームをジュースの末に競り勝った成紅光が尻上がりに調子を上げ、3-0ストレートで幸先の良い先取点を上げた。
 2番は、石原(奥・専修大)vs中村(愛工大)戦。愛工大の日本人エースである中村は、第1ゲームを
ジュースの末に競り勝ったが、第2ゲームからは石原が4年生の意地で反撃。競ったゲームをモノにして、3-1で逆転
勝利に成功した。
 1−1で迎えた勝負の3番ダブルス。山城・原組(奥・専修大)vs中村・片山組(愛工大)。
関東学生のチャンピオンペアと東海学生のチャンピオンペアの対戦は、左右コンビ同士の接戦が展開された。が、
ここは関東学生チャンピオンの専大ペアが一枚上手で、3-1で勝った。専大は、これで去年の雪辱に王手をかけた。
 4番は、山城(奥・専修大)vs宮木(愛工大)戦。ここでは(当時)全日学ベスト8の山城が強かった。
宮木は第3ゲームをジュースの末に競り勝って、一度は首の皮を繋いだが、結局、1-3で敗れた。
専修大は、3−1で去年のお返しの勝利をあげ、ベスト4に復帰した。一方、愛工大は選手層の差で今年は苦汁を飲む
格好になった。
中央大vs筑波大
2回戦では「あわや敗戦か?」という試合を3−2の接戦の末に勝ってランクキープを果たしたチーム同士の対戦と
なった中央大vs筑波大戦。男子の準々決勝で唯一の関東同士の対戦となった。
 トップは、河又(左・中央大)vs森門(筑波大)戦。ここは、3-1で森門が先取点をあげた。
 2番は、野田(左・中央大)vs菊池(筑波大)戦。野田が2-0とリードするも、菊池は2-2フルゲームに
持ち込んだ。このまま押し切りたい菊池だったが…第5ゲームを制したのは野田だった。
 3番ダブルスは、野田・田中組(手前・中央大)vs宮坂・勝組(筑波大)。筑波大は、通常は、宮坂・森門
組か勝・菊池組でペアを組んでいるが、ここでは宮坂・勝組に組み替えた。が、結果は、5本、3本、2本の0-3ストレートで
中大ペアに完敗を喫した。宮坂と森門の2人(または逆に、勝と菊池の2人)を1・2番のシングルスに並べたわけでも
なく、ペア変更の意図は不明だった。
 4番は、田中(右・中央大)vs宮坂(筑波大)のエース対決となった。キャプテンの宮坂は2-0と
リードし、第3ゲームもジュースで勝利目前。対する田中は2回戦の伊東(駒沢大)戦に続く連敗目前だった。
この第3ゲームを13-11で競り勝った田中は息を吹き返し、逆襲開始。フルゲームの末、第5ゲームを11-9で制し、
大逆転勝ちに成功していた。これで中央大は3−1で筑波大に勝利した。
中央大のベスト4入りは何と11年ぶりとなった。冬の時代があったとは言え、伝統の強豪校が10年間もメダルを
逃していたというのは、意外だった。一方、筑波大は2年連続でキープしていた銅メダルのステージからワンランク
ダウンした。今年は戦力的に仕方ないところだろう。
明治大vs近畿大
「打倒・青森大」の一番手・明治大は、前年2位の埼工大を破り、順調にここまで勝ち上がって来た。
対する近畿大は、予選リーグでも金城大に3−2の辛勝、決勝トーナメント2回戦でも日本大に0−2からの大逆転で
何とかランクキープを果たした、という息も絶え絶えの進出だった。「明治大、圧倒的有利」と予想された対戦だった。
 トップは、柳田(右・明治大)vs橋本(近畿大)の「上宮高・同期生対決」となった。柳田は2回戦で
阮震杰(埼工大)に大逆転負けを喫していたとは言え、相手もあることだし、過去の実績は橋本より上。しかも、橋本は
腰にコルセットをしてのプレーだった。「柳田、圧倒的有利」と思われたが、何と2-0とリードしたのは橋本。しかし、
柳田は第3ゲームを11-8で競り勝つと、第4、第5ゲームも11-9で際どく制し、何とか2ゲームスダウン3ゲームス
アップの逆転勝ちに成功していた。
 2番は、藤井(右・明治大)vs大迫(近畿大)戦。ここは3-1で順当に藤井が勝った。
明治大は2−0と一気に王手をかけた。
 3番ダブルスは、柳田・並木組(奥・明治大)vs橋本・西田組(近畿大)戦。
明治大ペアは2-1とリードした第4ゲームもジュースまでもつれ、勝利目前だったのだが……関西学生で優勝している
近畿大ペアが意地の逆転勝ちを収めた。明大ペアは、「個々の実力では圧倒しているものの、よく負ける」というのが
正直な感想だ。
 4番は、川口(左・明治大)vs西田(近畿大)戦。2回戦の有本(埼工大)戦ではフルゲームジュースの
際どい勝利だった川口だが、ここでは3-1での勝利をあげた。
3−1で明治大の勝利、という結果は、まずまず順当なところだったと言えるだろう。
淑徳大vs青山学院大
関東・春リーグを制した日本大が2回戦で思わぬ敗退を喫し、ベスト8の顔ぶれからして淑徳大の4連覇の可能性は
飛躍的に高まった。「無敵艦隊復活」の感があった淑徳大に立ち向かった青学大は、トップで村守が陳微娜を2-0と
リードする健闘を見せたものの、最後はフルゲームの末に逆転された。
2番の潮崎(淑徳大)vs山本(青学大)戦も3-1で潮崎の勝利。
 3番ダブルスは、潮崎・藤井組(右・淑徳大)vs加登・小森組(青学大)の「(当時)全日学銅メダルペア
対決」となった。接戦も予想されたが、結局、3-0ストレートで淑徳大ペアが勝利を収めた。青学大ペアは、第3ゲーム
のジュースアゲインの混戦を取りたいところだったが…。
淑徳大の3−0ストレート勝ちでのベスト4入りは順当な結果だった。青学大は、関東リーグで(当時)2部校での
2年連続インカレランクということで、ある意味では評価されるべき結果だったのかも知れない。
大正大vs中央大
去年の千葉インカレでも準々決勝で対戦した大正大vs中央大の「関東の強豪校対決」。今年、女子の準々決勝では最も
楽しみな対戦カードとなった。去年は3−1で大正大が勝っていたが、再戦となった今年は…?。
トップでは中島(中央大)が3-0ストレート(第3ゲームは17-15)で西田(梓)(大正大)を破り、先取点をあげた。
 2番で、エース対決が実現する。関東学生チャンピオンの孫博(左・大正大)がその実力を発揮し、
仙台育英高時代の先輩である柏木(中央大)に3-0でストレート勝ちする。
 前半1−1での3番ダブルスは、大畑・西田(泉)組(手前・大正大)vs柏木・渡辺組(中央大)。
勝負の分かれ目となった試合は、3-1で大正大ペアが制する。中央大は、関東学生準優勝ペアが痛い星を落とした。
 4番は、またしても仙台育英高の先輩後輩対決、大畑(左・大正大)vs渡辺(中央大)戦。
第1ゲームと第3ゲームはジュースにもつれ込んだものの、結果的には3-0ストレートで先輩の大畑が勝った。
関東学生準優勝の実力発揮といったところか。
去年同様、3−1というスコアで中央大を破った大正大は、これで8年連続ベスト4以内をキープした。これは男女を
通じて現在継続中の最長記録。又、ベスト8以内も24年連続で、これも男女を通じて現在継続中の最長記録。強い。
一方、中央大は、曹冬梅抜きでランクをキープし、最低限のところは抑えたと言えるが、これで4年連続でメダルから
遠ざかっている。実力的に大差ないと思われる大正大に比べ、結果だけが違っている。
愛知工業大vs早稲田大
東海で優勝の常連である愛知工業大は、東海学生2連覇中の朱夢軍を擁し、上位を狙う。準々決勝で対戦する相手が
34年ぶりのランク校、関東リーグ2部2位の早稲田大というのはラッキーだった。
トップで、杉本(愛工大)は、仲村(早大)を2-0とリードするが、負けられないエースの仲村は後半3ゲーム連取し、
3-2と逆転勝ちを収めた。
先取点を奪われた愛工大だったが、2番は朱夢軍が早大キャプテンの秋山に3-0ストレート勝ちを収め、1−1のタイ
に戻す。
3番ダブルスで杉本・西村組(愛工大)が仲村・小川組(早大)に3-1で勝ち、愛工大が王手をかけたが、4番では堀江
(愛工大)が小川(早大)に0-3ストレートで敗れ、ついに勝負は2−2ラストまでもつれ込んだ。
「エッ!、早大女子がインカレベスト4に逆王手!?」と驚かせたラスト勝負だったが、西村(愛工大)vs梶原(早大)では
チョット差があり、結果は西村の3-0ストレート勝ちに終わった。
愛工大のベスト4復帰は、優勝した平成9年以来6年ぶりのこととなった。早大はメダル獲得のビッグチャンスを
逃したものの、ベスト8でも大健闘だったと言える。
東京富士大vs近畿大
東京富士大vs近畿大戦は、去年の千葉インカレでも準々決勝で対戦し、3−0で東京富士大が勝っていた対戦だった。
日大に勝って来た近大の勢いは本物か?が注目されたが…。
1番は、近大が勝負を避けて、(当時)全日学チャンピオンの劉テイテイ(東富大)が田畑(近大)を3-0ストレートで
一方的に圧倒する。
2番は、河村(東富大)vs白シ吉(近大)。近大のエースである白は、ここは取りたいところだったが、何と0-3ストレート
負けを喫していた。2回戦の坂本(日大)にもストレート負けしていた白。実力は十分証明済みなだけに、思わぬ不振
と言えた。
早くも0−2と王手をかけられた近大だったが、日大戦で単複3点をあげた板野、上原の2人を3〜5番に配し、ここ
からの大逆転を狙いたいところ。東富大は3番ダブルスの湯原・河村組が、第1ゲームをジュースの末に失ったものの
その後は3ゲーム連取。近大の逆襲を許さず、3-1で押し切った。
結果的には、去年同様、3−0ストレートでの東富大の勝利に終わったこの対戦。後から考えてみても、2回戦の近大vs
日大戦は、近大が強かったというよりは、日大がコケたという感じがする。東富大vs日大の準々決勝だったら、どういう
結果になっていたことか…?。

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