平成15年度・第70回・全日本学生選手権(尼崎)の模様
大会3日目・10/4(土)
会場となった尼崎市記念公園総合体育館。メチャクチャ好天だった。
男子ダブルスはベスト8に青森大が何と5組も入る。5組って…10人!!
女子ダブルスは男子とは逆にベスト8全てが違う大学からの進出。
男子の注目は青森大のベスト4独占が成るか?だった。
中野・岸川組(手前・早稲田大)は際どく競るものの、三浦・川崎組(青森大)に1−3で敗退した。
この時点で、青森大は3組がベスト4入りし、メダル独占に王手をかけた。
最後の砦となったのは関東チャンピオンペアの山城・原組(奥・専修大)。
宮下・陳晨組(青森大)に対し、2−0とリード。2−2フルゲームに追い付かれたものの、最後は11-9で辛勝し、青森大のメダル独占を阻止した。
女子ダブルス準決勝。
前年優勝の王金・張魏組(手前・朝日大)は、陳微娜・今福組(淑徳大)に大苦戦。1−2と王手をかけられ、フルゲームに追いつくも第5ゲームもジュース。最後は12-10で何とか逃げ切った。
同じく、女子ダブルス準決勝。
大畑・孫博組(奥・大正大)vs柏木・渡辺組(中央大)。仙台育英高出身の3年と1年のペア同士、という対戦だった。結果は、3−1で大畑組が勝った。
男子ダブルス準決勝。青森大ペアの同士討ち。
ダブルスの実績で勝る第1シードの3年生ペア、三浦・川崎組(手前)は3−0ストレートで1年生ペアの高木和・森田組を破る。結果としては順当だったが、3−0ストレートはチョット意外だった。
同じく、男子ダブルス準決勝。
第2シードの三田村・田勢組(手前・青森大)は事実上の優勝候補筆頭。ここで順当に勝てば、決勝は第1シードvs第2シードの青森大同士討ちとなるところだった。対するは、8シードの山城・原組(専修大)。関東チャンピオンペアの意地を見せたいところ。ただ、インカレで山城・原組は三田村・坂本組に0−3ストレートで完敗していただけに、「(坂本から田勢へのパートナー変更はあるものの)やっぱり、三田村組が有利だろうな」というのが正直な予想だった。
試合は、「専大組が先行し、青森大組が追いつき」の展開で、1−1、2−2とフルゲームにもつれこんだ。第5ゲームも大接戦となったが、最後は11-9のギリギリで専大ペアが薄氷を踏む勝利をあげた。
女子ダブルス決勝。大畑・孫博組(奥・大正大)vs王金・張魏組(朝日大)。
去年の女子ダブルス決勝は留学生ペア同士の対戦だったが、今年は留学生同士が組むペアは王金・張魏組のみ。よって、「決勝の4人全員が留学生」ということは初めからあり得なかった。4人中3人の留学生選手というのは、あり得る最大の人数で「留学生が強い大学女子卓球界」を象徴していた。
2連覇までアト1勝だった朝日大ペアだったが、ここでは大正大ペアが強かった。
3−0ストレートで、ディフェンディングチャンピオンペアを破った大畑・孫組が初優勝を飾った。
関東学生のシングルスでワンツーフィニッシュを飾っていた2人だけに、個々の実力は抜きん出ている。
男子ダブルス決勝。山城・原組(手前・専修大)vs三浦・川崎組(青森大)。
三浦・川崎組は高校時代からの長年に渡るペアで、ダブルスでは高い実績を誇る。ただ、全国優勝は経験がない。第1シードから決勝に進出した今回は初優勝を狙うには最高の条件が揃っていた。
一方、専大ペアは、準々決勝、準決勝で青森大ペアを連破し、決勝まで勝ち上がった。
相手の三浦・川崎組は強豪とは言え、準決勝で破った三田村・田勢組より力は落ちると思われた。
どちらが勝っても初優勝の対戦ながら、「ベスト8に5組、ベスト4に3組入った青森大は、優勝を逃す失態を避けたいプレッシャーが大きいか?」という予想もあって、「専大ペア、大チャンス」と見た。
試合は、専大ペアが、11-9、11-9で際どく第1・第2ゲームを連取する。第3ゲームこそ、青森大ペアが11-7で取り返したものの、第4ゲームは専大ペアが10-8と、チャンピオンシップポイントを握る。そして、三浦のサーブから始まった最後の1点をモノにして11-8。3−1で初優勝を決めた。
準々決勝、準決勝、決勝と、「あの」青森大ペアを3連破して、見事な初優勝を飾った山城・原組。関東での実力は証明済みだったが(関東学生優勝と、関東・秋リーグ5戦全勝)、一気に全国優勝まで果たすとは…驚いた。原は青森山田高時代の先輩達に対しても臆することなく勝ち切った。
優勝後のベンチでは、直後にシングルスの3回戦が行なわれることもあってか、喜びよりも厳しい表情で岩崎監督の話に耳を傾ける姿が印象的だった。
青森大は、これだけ上位の多数を占めながら、今年もダブルスのタイトルを取りこぼした。結果論だが、三浦・川崎組が優勝を果たしていれば、青森大のチームとしてはもちろん、川崎個人もインカレと合わせた3冠王になっていたところだったが…。(川崎は、インカレで出番はなかったもののメンバー入りはしていたので、「インカレ優勝者」ではある)