第72回全日本大学対抗卓球大会(インカレ)・予想 8月1日(木)〜4日(日)に千葉ポートアリーナにて行われます「第72回全日本大学対抗卓球大会 (通称:インカレ)」の予想をアップします。 参加チーム数は男女各48校で、予選リーグは、男女各16ブロック、1ブロックは3校より成ります。 予選リーグの結果、上位2校・男女各32校ずつが決勝トーナメントに進出します。 予選で対戦した学校同士は、決勝トーナメントでは逆のパートに組み入れられ、勝ち上がっても 決勝まで再戦することはありません。 約600人の日本のトッププレーヤーによる「大学日本一決定戦」を是非ご覧下さい。 去年のインカレは21点制で行なわれましたので、今年はインカレ史上初の11点制となります。 また、現行のサービスルールで行なわれる大学生の全国大会は、これが最後となります。(今年の 全日学からは新サービスルールで行なわれます) 入場は無料です。 日程(予定) 8月 1日(木) AM11:00〜 主将会議 PM 1:00〜 開会式 PM 2:30〜 予選リーグ 2日(金) AM 9:30〜 予選リーグ PM 5:50〜 (予選リーグ終了後)決勝トーナメント抽選 3日(土) AM 9:30〜 決勝トーナメント1回戦 PM 1:30〜 〃 2回戦 PM 3:30〜 〃 準々決勝 4日(日) AM 9:30〜 決勝トーナメント準決勝 PM 0:00〜 〃 決勝 PM 3:00〜 閉会式 会場の千葉ポートアリーナは、 ・JR総武線千葉駅より徒歩15分、または京成バス・小湊バス(新港中央市場行)ポ−トアリ−ナ前下車 ・JR京葉線千葉みなと駅より徒歩10分、または海浜バス(JR千葉行)ポ−トアリ−ナ前下車 ・京成線千葉中央駅より新宿公園プロムナ−ドを利用して徒歩8分 ・千葉都市モノレ−ル市役所前駅下車、徒歩7分 です。 男 子 昨年、見事初優勝を飾った青森大。今年も優勝候補筆頭と見るが、果たして順当に2連覇は成るか?。 去年まで絶対のエース格であり続けた宋海偉は卒業した(短大卒で日産自動車入り)。高校時代からの 同期生だった日本人の3人(三田村、田勢、加藤)が今年の主軸となって、王座キープに臨む。 エース格は三田村だろう。プロとしてベルギーのシャルロアで1シーズンプレーし、ヨーロッパ チャンピオンズリーグで優勝を経験するという好運にも恵まれた。(松下浩二選手のように、主力と して優勝に貢献したわけではないが…)。さらに現在は、SCスーパーサーキットに参戦し、世界の トップクラスと常時対戦し、腕を磨いている。この状況であれば、世界大学・国内予選でのトップ通過や、 去年の全日学のベスト4、3年連続の全日本ベスト8というのも別段、特筆するような話ではないの かも知れない。 ダブルスも、三田村・加藤組が起用される可能性が高いと思われる。(後輩の三浦・川崎組も、全日学、 全日本の連続ランクであなどれないが…)。 今までは、どうしても「宋海偉が一番手。単複2点に絡み、重要ではあるが三田村は2番手」といった 見方が多かったが、果たして、押しも押されぬ一番手となった今年、どんな活躍を見せるのか?。 田勢は、現・全日学ダブルスチャンピオンではあるが、パートナーの宋海偉は卒業し、今回はシングルスに 専念することになるか?。世界大学の国内予選も通過し、東北学生でも強豪の同僚らを破って優勝を 果たし…、と、相変わらずハイレベルの実力をコンスタントに発揮している。(日学連の海外遠征代表は 一昨年の世界大学、去年のユニバーシアードに続き、今年の世界大学で3年連続となる)。 河野満監督(1977年世界チャンピオン)直伝のペン表速攻が大輪の花を咲かせる日は近いか?。 加藤は主将と言う地位ではあるが、実績面ではここのところチョット、パッとしない。去年のインカレ 初優勝時も、故障の絡みもあってダブルスの起用にとどまることが多かったし、全日学でも単複ともに ランク入りを逃した。今年の世界大学の国内予選でも同期の3人の中では唯一人、通過出来なかった。 このまま、影が薄くなってしまっては、不本意だろう。仮にも(ダブルス要因とは言え)、世界選手権の 日本代表に2大会連続で選ばれている実績があるのだから…。「加藤、ここにあり」という存在感を 見せたいところ。ダブルスが三田村・加藤組なら、出番も多く、名誉挽回のチャンスも多いだろう。 宮下は去年のインカレでは決勝で勝ち星をあげるなど、初優勝に貢献した。ただ、他のメンバーと比較 するとやや見劣りしてしまうのは事実で致し方ないところか。東山高出身の宮下には「青森大は青森 山田高のOBだけじゃない」というところを見せてほしいが…。 宋海偉に代わって加入した中国人留学生選手は、元インターハイチャンピオンの陳晨。実際のプレーは 東京選手権で2〜3度見たことがあるが、それほど強いという印象は受けなかった。ただ、過去の インターハイでの実績から見て、実力があることは十分実証されている。宋海偉並みを要求するのは 苦しいとしても、今年の1年生の中では1〜2位を争う実績を残すことは間違いないだろう。 2年生の2人、三浦と川崎は、この強力メンバーの中でシングルスに起用されるチャンスはそう多くは ないかも知れない。むしろ、全日学ベスト4、全日本ベスト8のダブルスに出番の可能性があるのでは ないか?。しかし、単でも複でも、出ればそう簡単には負けないだろうが…。 エントリーしている7人全員が実力者、というチームは男女を通じてもこの青森大だけだろう。 大会の出足から誰でも使えるという、贅沢な悩みをかかえる可能性がある。個々のレベルの高さ+層の 厚さは群を抜いていると言えるが、むしろこういうチームは試用起用の末、メンバーを固定できずに 上位争いの要所で失敗するケースもある。果たして、連覇の前に立ちふさがる壁は、そんな「緩み」の ようなものだけなのか?。 去年、準優勝の専修大は、平成2年以来、実に12年ぶりの優勝を目指す。 大柿、山田の4年生勢、大谷、石原の3年生勢、の4人が去年に続き主力となるものと思われるが、 メンバーに変更がないにしては、落ち着かないチーム状況と言えるかも知れない。 落ち着かない主因はダブルスだろう。去年までは大谷・石原組をエースダブルスとして固定して起用 されていたが、「実績に不満あり」ということで、今年は関東の春リーグで大柿・石原組が起用された。 が、これも負け越しの結果に終わった上、関東学生でも早々に敗退した。今回は関東学生で準優勝した 山田・大谷組の起用となるか、あるいは…?。 シングルスの方も不確定要素は多い。キャプテンの大柿をはじめ、大谷、石原も春リーグでは散々な 出来だった。大谷は関東学生でベスト8入りと復調の兆しを見せたが、逆に山田が成績を落とし、大柿、 石原は引き続き低空飛行の模様。不調も長く続くとそれが実力になってしまう。果たして、「才能の 宝庫」と言われた選手達は、名門校という環境の中で、その才能を開花させられるのか?、それとも…。 レギュラーの調子いかんでは、伊藤、山城、川口と言った選手にも起用のチャンスが訪れるかも知れない。 単なる「仕方なく」と言ったマイナスの選択の場合は専大に希望はないだろうが、ラッキーボーイが出て くればムードはガラッと変わる可能性もある。 今年、台風の目になる可能性があるのが近畿大。何と言っても、去年の全日学で決勝戦の同士討ちを 演じた脇ノ谷と橋本が残っているからだ。2人が組んだダブルスも全日学でランク入りしている。 波に乗れば怖い存在ではある。ただ、この2人以外はそれ程怖くなく、選手層としては薄いと言える。 (去年は、坂田、佐藤、加藤といったメンバーがいての15年ぶりのベスト4だった)。去年の全日学以後、 この半年以上の様子を見ていても、2人共、コンスタントに実績を残すという感じではない。今年も 関西・春リーグ、そして関西学生の単複と、いずれも近大勢は優勝を逃している。果たして、誰もが 認める「関西の雄」は全国大会の舞台で再び旋風を巻き起こせるか?。 筑波大は、関東で2部校だった去年の夏に驚きのランク入り(しかも4強入り)を果たした。その後、関東 リーグでも1部に昇格し、1年前とは違った立場で今年の今大会を迎える。去年、チームを引っ張った 石田は抜けたが、この1年で高森が急成長し、頼れる主軸となった。全日学ベスト8に留まらず、最近は ナショナルチームにも抜擢されている。世界大学の国内予選も通過し、関東学生を欠場してUS オープンに出場している。かなり期待しているのは私だけではないだろう。 高森を強烈にサポートするのが宮坂。ダブルスパートナーでもある。インカレも、ランク決定あたり からは、高森・宮坂の単複3点以外の得点はなかなか計算しづらいのが実情だけに、この2人の双肩に かかる期待と重圧は大きいと言えるだろう。(勝、寺島、菊池らが、2人を楽に出来れば、それに越した 事はないが…)。 前年ベスト8の内では、何と言っても注目されるのは明治大。2年連続で青森大と準々決勝で対戦し、 一昨年は3−2で辛勝し、去年は1−3で惜敗した。そのいずれもが「大会一の熱戦」との評価が定着 している。4年ぶりの優勝を目指すチームにとって、今年はビッグチャンスではある。(4年ぶり、と いうことは、現役学生にとっては初優勝を目指す、と言うことだ)。 関東・春リーグで2シーズンぶりの5戦全勝優勝を遂げた後、関東学生ではシングルス決勝で並木と 柳田が同士討ちを展開した明大。関東学生のダブルスでも上位の半数を占めるチーム力を見せた。 今回、エース格となるのは関東学生を制した並木か?。久々の個人タイトル獲得で波に乗りたいところ だろう。一昨年の青森大戦は、ラストで加藤に勝ち、ヒーローになったが、去年は4番で三田村に敗れて 決勝点を奪われる屈辱を味わった。果たして3度目の夏はどうなるか?。ダブルスも並木・川口組の 起用が最有力視されるだけに、単複2点に絡む活躍が期待される。 関東学生準優勝の柳田は団体戦に強い、と定評がある。関東・春リーグでは5戦全勝で優勝のMVP (=殊勲賞)を受賞した。関東リーグ通算も21勝4敗の圧倒的勝率で3年生の春にして、早くも特別 賞を確定させた。思えば、去年のインカレでは宋海偉にボコボコにされていたが、今年は(宋個人は、 もういないものの)雪辱のチャンス。高校時代のように「対青森勢、最大の壁」となって立ち塞がること が出来るか?。期待したい。 あとの3年生勢としては、藤井、門野、足立が顔を揃える明治大。3年生の計5人が、青森大の同期生 (3年生が4人)に挑む格好となる。 2年の川口は、並木とのダブルスでチームの軸を担うことはほぼ確実だろう。全日学と東京選手権で ベスト8、関東学生で3位のエースダブルスだけに…。また、川口はシングルスで起用される可能性も 勿論ある。 さて、主力に同期生(今年は3年生)が多い因縁の明治大vs青森大の対戦は、今年はどのラウンドで 見られるか?。正直言って、準々決勝ではもったいないカードだけに、準決勝か決勝で実現してほしい と思う。両チーム共、互いに当たるまで取りこぼしなく、調子を上げてぶつかってほしい。 早稲田大は、大森を擁した一昨年は決勝まで進出する健闘を見せていたが、去年はベスト8止まり。 その後、関東リーグ戦で約10年ぶりの2部落ちをするという憂き目にもあったが、強力新人の加入も あって、2部生活は1シーズンでクリアし、早々に1部復帰を果たした。 チームの主軸は中野と岸川の1年生コンビ。関東新人戦でワンツーフィニッシュを飾った2人は、 ダブルスも組み、単複で3点に絡む、まさしく「チームの命運を握る」存在。特に、世界大学の国内予選を 通過した中野の力に期待がかかる。あとは、コンスタントな実績が売り物のキャプテン・田中と、 1年生の3番手・岩村が起用される可能性が高い。成長が待望されている羽賀は、今回は要所での 起用は苦しいかも知れない。 九州の雄・福岡大は、過去4年間でベスト4とベスト8を繰り返している。ライバルの少ない地に あってのこの成績は立派と言えるだろう。今年は、大野と深町の2人がいよいよ4年生となった。 2年前のベスト4入りの原動力でもあった2人だけに、単複に渡る活躍で最終学年を締めくくりたい ところだろう。あとは、九州学生で優勝した中野や、同ベスト4の難波らの起用となるか?。 H11〜12に連覇を飾っていた愛知工業大は、去年、地元(名古屋)開催の大会でベスト8に終わり、 カタチ上は「3連覇を逃した」ということになったが、実質的には「よくランクをキープしたな」という ところ。これで9年連続ランクで、今年10年連続に挑むことになる。去年のメンバーから山本が 抜けたものの、キャプテンの今福をはじめ、近藤、細井の4年勢、ファイト溢れる2年の中村、そして 強力な新戦力・成紅光(宇都宮学園高卒)を擁する布陣で、チャンスがあれば今年は再度上位を狙え そうな状態。特に、1年半前の高校2年時に東京選手権準優勝という実績を誇る成紅光の潜在能力は 計り知れない。インターハイのタイトルにこそ恵まれなかったものの、東海学生では順当に(?)単複 2冠王に輝いており、旋風を巻き起こす可能性を秘めている。 前年ランク以外で注目されるのは何と言っても中央大だろう。10年前にはインカレ2連覇(H3〜4) を飾っていた名門校も一時は低迷し、関東リーグでも1部最下位の常連と言う冬の時代もあった。 (話は飛ぶが、H4の優勝時のMVP(=敢闘賞)は、今年から青森山田高の監督になった板垣孝司。 板垣は、H3〜4の2年連続で、決勝戦で優勝を決める決勝点をあげた)。 しかし、ここ1〜2年は復調を見せ、昨秋の関東リーグでは見事8年ぶりの優勝を達成。今春の関東 リーグでも最終日の優勝決定戦に惜敗しての2位だった。インカレのランクは6年連続で逃し続けて いるが、今年はランク復活どころか、一気に上位進出のチャンスでさえある。 エースはキャプテンの渡邊。今春の関東リーグでは5戦全勝し、通算でも25勝と、現役最多の勝ち星 をあげている上、関東学生でもベスト4入りし、好調を維持している。ダブルスも渡邊・松島組の起用が 有力なだけに、単複2点に絡む活躍が期待される。 2番手は、青森山田高から来たゴールデンルーキー・田中だろう。新人戦の活躍(単3位、複優勝)に はじまり、春リーグこそ惜しくも負け越したものの、関東学生では見事ベスト4入りを果たした。 青森大勢との対戦が実現すれば、どのような試合になるのか、興味深いところ。 あとは、松島、清水、布川の4年生勢に、3年の井内らが起用される可能性が高い。ダブルスは渡邊・松島 組で固定し、シングルスの3〜4番手は関東学生ランカーの3人(清水・布川・井内)の中からの起用と なるか?。 今年、ランク復帰を逃すようなことがあれば、4年生が大量に卒業する来年はチャンスが遠のくことが 予想される中央大。ここは是が非でも勝ち上がりたいところだが…。 埼玉工業大は2年連続ランク落ちしており、今年は3年ぶりのランク復帰を目指す。 エースの張凱は地力があるが、思えば去年はランク決定の対愛工大戦のトップで、その張凱が敗れた 事が、ラストまで回った末の惜敗の原因だった。張凱としては、最終学年の今年、ランク復帰に貢献して 名誉挽回をしておきたいところだろう。 あとは、木村、小林、鈴木、有本らの布陣で戦うことになるだろう。ダブルスは、鈴木・有本組の起用が 最有力か?。張凱と組んで関東学生のダブルスを制している有本は、パートナーは代わるが、タイトルを 自信にした活躍が期待される。 大正大は、去年、10年ぶりのインカレランク落ちを味わった。ランクキープ中の9年間には、4年連続 準優勝(決勝で明治大に4連敗)という記録もあったが、これらも遠い過去の話、というのが実感だ。 竹内、荒木らの主力が大量に卒業した今年は、関東・春リーグの後に「23年半ぶりの2部落ち」という 憂き目に逢った。関東学生でも荻原がベスト16に入ったのみで、光明は見えていない。三原、柳沢、 荻原の仙台育英高卒勢に寒川を加えた4人が起用されるものと思われるが、組み合わせに恵まれないと ランク復帰は容易ではないかも知れない。 関西・春リーグを制した大阪経済法科大は、高岡龍谷高出身の新人留学生・馮殿宇を獲得し、1点の 得点力はかなり高そうだ。馮は関西学生で脇ノ谷、橋本の全日学ワンツーフィニッシュコンビの近畿大 勢を2人共、自分で破って優勝している。徐振と組んだダブルスは2位。今回は、全日学ベスト8の徐振 をベンチエントリーすらしていない。それだけ馮の評価が高いということだ。ただ、2番手以降の 戦力には不安も残り、チームとしての上位進出は厳しいかも知れない。 同志社大も大経法大と似たような状況にあると言える。エースのキャプテン・熊田は、全日学ベスト8、 全日本ランク入り、世界大学・国内予選通過、とズバ抜けた実績を誇っているが、2番手以降の戦力に 不安が残る。チームの命運は2番手の田阪が握っている部分が大きいと言えるかも知れない。 (あるいは、決勝トーナメントの抽選のクジ運が命運を握っているか?)。
女 子 去年、世紀またぎの2連覇を達成した淑徳大。関東リーグでも全く負け知らずで勝ち続けており、 (5戦全勝で3連覇中)、ここ1年半で、学生相手には無敗。インカレ3連覇を目指す今大会は、去年 までのエースであった高橋美貴江が卒業したものの、優勝候補筆頭であることに変わりはないだろう。 不安要因として考えられるとすれば、単複に渡るチームの主軸、潮崎と藤井が揃って腰を故障した ことか。2人共、関東学生を棄権する程だったが、その後、1ヶ月間での復調ぶりはどうか。完治と、 大会に向けてのコンディション作りがベストに行っていれば良いのだが…。 状況の不明な故障を気にしていても仕方ないので、以下は、復調が成ったと仮定して、予想する。 エースの潮崎は、一昨年のインカレ初優勝時には5勝(1敗)の大活躍でMVP(敢闘賞)を受賞したが、 去年のインカレでは珍しく結果を出せなかった(準々決勝と決勝で敗戦を喫し、3勝2敗)。だが、 その後、全日学で準優勝するなど、「団体戦で強い潮崎」から「個人戦でも強い潮崎」に変わってきた。 関東リーグ戦でも、通算13勝3敗(2部時代の5戦全勝と合わせ、18勝3敗)は、特別賞確定も時間の 問題(あと3勝)で、3年生での確定となりそうなところにハイレベルな安定性が見える。「主管する 関東学連の所属選手」、「前年度優勝チームのエース」ということで、選手宣誓も行なうことになっている 今大会の象徴的存在である潮崎。その実力は、やはり他校の脅威となるだろう。 藤井は去年のインカレで1年生ながら単複にフル起用され、計10勝2敗でMVP(敢闘賞)を受賞 した。その後、全日学では、単ベスト4、複は優勝(パートナーは高橋)と、好成績を残した。全日本学生 チャンピオン会からの最優秀新人賞を贈られたのも当然と言える成績だった。今年、ダブルス パートナーこそ潮崎に代わったものの、関東・春リーグを見てもその強さは変わらず(3戦全勝)、 やはり単複の中軸としてフル回転することは、まず間違いないだろう。 潮崎と藤井は、世界大学の国内予選も通過し、2人揃って本戦代表となっている。日本トップクラスの その実力からすれば当然と言える。 西岡は団体戦では後半起用(特にラスト)が多く、出番が少な目ではあるが、去年のインカレ決勝ラストの 対鮎田戦(大正大)の大逆転勝ちは、その存在を大きくアピールした。個人戦ではやや精彩を欠く場面も 多く見られるが、団体戦での実績は潮崎、藤井の2枚看板に劣っていない。工藤とのダブルスも、関東・ 春リーグで5戦全勝、関東学生でランク入り、と、予想以上(?)の好成績を残しているが、これは潮崎、藤井 のコンディションに問題がない限り、起用される可能性は低いと思われる。 高橋の代わりになる新戦力は留学生選手の陳微娜。関東の新人戦こそベスト4だったものの、春リーグ は4戦全勝で優勝に大きく貢献し、関東学生では準優勝と大活躍した。主軸の2人が欠場した関東学生 での活躍は「飛車角落ちでも淑徳大、強し」を印象付けた。今大会も、ハイレベルな活躍が期待される。 工藤は2年連続関東学生ランカーながら、このメンバーでは起用のチャンスは少ないかもしれない。 変にオーダーをいじらずに成功しているのが、これまでの淑徳大の成功パターンでもあるし…。 潮崎、藤井の復調具合に問題がある場合は、西岡とのダブルスも含めて、ワンチャンスが巡って来る 可能性はあるが…。 いずれにしても、淑徳大が敗れ得るのはハプニング的要素(故障が完治しなかった場合等を含む)が あった場合に限定される気はする。 大正大は去年の決勝戦では2−2ラストまで淑徳大を追い詰めながら、惜しくも優勝を逃した。しかも、 2年連続で淑徳大に敗れての準優勝。かつて(H7〜10)、大正大・男子が4年連続で明治大に決勝で 敗れるということがあったが、何となくこれに似て来た気がしないでもない。 去年までのエース・馬佳に代わり、今年はキ林に活躍の場が巡って来た。4年目にしてはじめて主力と して日本一を狙うインカレとなる。かつては「団体戦では出番がなくても、個人戦では優勝争いの常連」 であったが、ここのところ全日学ではランク落ち、関東学生ではベスト16にとどまるなど、やや実績を 落としている。並みの選手には負けないだろうが、上位進出後は留学生対決なども予想される。 果たして、その結果はいかに。 単複でチームのエース格となるのは大畑。去年は1年生ながら相手校のエース格との連戦を5勝1敗 という好成績で乗り切った。全日学でも強豪留学生選手を連破してベスト8の実績。全日学女王と なった劉ブン(東北福祉大)にだけは分が悪かったが…。関東リーグ戦でも3季で通算12勝2敗は、 強豪が揃う同期の中でトップの成績。関東学生でも日本人唯一のベスト4入りを果たしていた。 世界大学の国内予選もトップの成績で通過し、「日本人最強」と見ても良いかも知れない。 キャプテンの佐藤(麻)は関東学生でも単複でランク入りし、このままチームを引っ張りたいところ。 (1年生の妹、佐藤(理)はマネージャー登録でベンチ入りしている)。 鮎田は去年のインカレで、四天王寺高の後輩・西岡に決勝ラストで逆転負けを喫したシーンが印象に 残っているが、果たして雪辱は成るか?。去年までのパートナー・松富が卒業したものの、大畑との コンビで今年も単複に起用されるのはほぼ確実と思われるだけに注目される。 関東学生でベスト4入りした片野・池田組のダブルスだが、これは元々、佐藤(麻)・片野で組んでいた ペアを、キ林・佐藤(麻)にしたことに伴う個人戦用のペアと見る。今回は、チームのエースダブルス、 鮎田・大畑組が起用されると予想するが、果たして…。 東京富士大は、短大から4年制にリニューアルされて初の全国大会を今回迎える。3位だった去年を 上回る成績での船出は出来るか?。 エースは、関東学生で単複2冠王に輝いた新人の留学生選手、劉テイテイだろう。関東の新人戦で ベスト4の後、春リーグでは負け越し、「留学生で唯一、実績を残せない」屈辱を味わったが、悪評を 払拭する2タイトル獲得となった。新しいチーム名を初めて歴史に刻んだ意味からも、この優勝は 大きかった。劉個人としては、不振の後の好成績、となると、真の実力は今回のインカレで問われるの かも知れない。 湯原は、去年までは同期の阿部と共に単複に活躍していたが、今年は阿部が短大を卒業し、少し周囲 から抜け出た存在の3年生キャプテンとなった。劉とのペアで取った関東学生ダブルスのタイトルは 今大会に直接生かせるわけではないが、大いなる自信にはなるだろう。個人戦でランク落ちしたことが ないという安定性を誇るシングルスの実績も頼もしい。 河村は、関東・春リーグでいきなり5戦全勝の活躍を見せ、その直後にあった世界大学の国内予選でも 勢いを維持し、見事、本戦出場を決めた。これが一時の馬鹿当たりでなく、身につけた実力だという ことを証明できるか、注目される。 富士短大卒業後、3年間に渡り、コーチ生活をしていた高橋美代子が、4年制大学化に伴い、4年ぶりに 学生選手に復帰した。関東学生単ベスト8、複ベスト4という実績は、実力が以前と変わらずに高い レベルにあることを証明している。 ダブルスは、関東学生ベスト4の高橋・河村組か、あるいは関東・春リーグで起用されていた湯原・河村 組か。 西村監督がNT監督に就任して初めて迎えるインカレ。果たして、どのような戦績をあげるのか。 東北福祉大は、後に全日学で優勝した劉ブンの活躍もあって、去年、4年ぶりのベスト4となった。 今年は、劉ブンの卒業と入れ替わりで馮暁雲(出雲西高卒)が留学生選手として新加入した。1年半前の 東京選手権で小山ちれを破った高2ということで注目を集めたことを記憶している人も多いだろう。 東北学生で単複2冠王に輝いているのは、実力的に見て当然と言ったところか。 去年、単複にフル回転していた春木、多田の2人は、今年4年生としてチームを牽引し、2年の阿部も 得点力が期待できる。さらに、新人、三原(青森山田高卒)も高校時代の実績がある。(1年半前の全日本 ジュニアで、小学生チャンピオンを狙う福原愛を破ったことが世間的には最も知られている例か)。 強力新人2人が加入したとは言え、実力的に言って、連続ベスト4キープは簡単ではない。が、前回 (H8〜9)の連続ベスト4も周囲の予想を覆す意外なものだったし、去年も意外と言える結果だっただけに 再現がないとは言い切れない。(ちなみに、H8は華鶯、H9は金京、H13は劉ブン、今年は馮暁雲、と、強豪 留学生を軸に据えたチーム構成はいずれも同じ)。仮に4強入りが無理でも、ランク(ベスト8)キープ くらいであれば十分可能性がある。 「東北学連で強いのは、男子の青森大だけじゃない」とアピールしたいところだろう。 前年ベスト8の中央大は、今年は復活の兆しがある。2年程続いた停滞から抜け出し、関東・春リーグ でも準優勝に輝いた。3年ぶりの優勝を目指すインカレとなる。 エースは新人の留学生選手、曹冬梅だろう。関東新人戦で単複2冠王、春リーグで5戦全勝、関東学生で シングルス3位、ダブルス2位、と列挙すれば、その強さがわかる。他校からすれば、最も対戦したくない 選手の1人だと思われる。 日本人エースは勿論、柏木。関東学生でもベスト8入りし、実力を見せている。強豪のライバルが多い 2年生勢の中でモチベーションが保ちやすいのも利点と言える。米田と組んだダブルスと合わせ、 単複にフル回転することは確実だろう。 米田も、関東学生では単複ともに棄権したが、今回はフル起用が予想される。 チームとして惜しいのは、関東学生でベスト8入りした玉木とランク入りした沼田、ダブルス2位の高橋 をエントリーしていないこと。インカレの申し込み締切が関東学生より前だったからではあるが、結果 的には「しまった」という感じか?。玉木のエントリー漏れにより、主将登録となった越後谷か、新人の 井口が起用のチャンスを得そうだ。 専修大は、最近グッドニュースがほとんどない。 去年のインカレで、福岡大に対し、「あわや、ランク落ちか?」というところまで追い詰められ、何とか逆転 勝ちで事無きを得たものの、続く準々決勝では比較的組み易いと見られた東北福祉大に敗北。関東 リーグでも足元が危うくなって来ているのが現状で、歴史的2部落ちの「Xデー」が囁かれている状態。 関東学生では、単複共にノーランクという屈辱を味わった。 エースの田中、2番手の伊藤の地力はわかっており、2人の単複3点が得点源となるが、逆に言えば 3番手以降の得点力は心もとない。原薗、永澤、長谷川、犬伏、河野のエントリーメンバーの内、誰が起用 されるのかも読みづらい。長谷川は、去年、東北福祉大戦のラストで敗れた雪辱を期したいところだが、 出番が約束されているわけでもない。 結局、3年連続全日学ランカーでもあるキャプテン・田中の「負けられない」という負担は大きく、 チームの命運もその双肩にかかることになるか。 関西チャンピオンの近畿大は、全日学2連覇の実績を誇っていた宋暁薇(帰化して、現・小野秋子)が 卒業したものの、強豪留学生、白浩がおり、戦力ダウンはある程度食い止められた感がある。 あとは、キャプテンの川越に、単複起用が予想される板野あたりが注目される。 去年は予選リーグで日体大に敗れ、2位通過で決勝トーナメントに進出。青学大、日大との接戦に競り 勝ち、何とか7年連続ランク入りをキープした近大。今年はもっと普通に勝ち上がりたいところだろう。 日本体育大は、去年、予選リーグで近大を破り、1位通過で決勝トーナメントに臨んだことが幸いし、 クジ運もあって7年ぶりにランク入りを果たした。三原は卒業したが、主将の白根をはじめ、澤村、李 といった去年の主軸は残っている。エースは韓国人留学生の李孝心だろうが、鍵を握るのは単複に起用 されるであろう澤村ではないか?。去年もラストで貴重な勝利をあげるなど、活躍を見せていたし…。 関東・春リーグでは2部の3位と、満足行く結果ではなかった日体大だったが、ランクキープは 果たせるか?。 前年ベスト8以外のチームに目を移すと、やはり最も注目されるのは日本大だろう。 去年はランク決定戦で近大に惜敗し、惜しくもベスト16にとどまったが、今年はH5以来、9年ぶりの ランク復帰が大いに期待出来る。その主因は大物新人、福岡の単複での活躍が計算できることだ。 関東新人戦で単複とも準優勝となった福岡は、春リーグでも2部で単複計8戦に全勝し、チームの1部 復帰の原動力となった。世界大学の国内予選も通過し、トップクラスの実力も証明済み。関東学生でも ランク入りした。ダブルスでも起用できる分だけ、張虹よりも戦力になると言えるだろう。 勿論、実力としてはエース格の張虹も福岡に一歩も引けを取らない。単での1点を期待できる存在だ。 大橋も、福岡と組む1年生ダブルスのみならず、シングルスでもある程度の勝ちを計算できる。 森門、川島の2年生勢も控えており、今年の日大は一気に上位を狙える体制が整ったと言える。関東 リーグ戦で8年ぶりの1部復帰を決めた余勢を買って、どこまで行くか?。 青学大は2年連続インカレランク落ちの屈辱から復活したいところだが、状況は苦しい。 一昨年のインカレでは、前年の実績がない新興勢力だった淑徳大と決勝トーナメント2回戦で早々に 対戦するクジ運の悪さから来る「ハプニングランク落ち」で、その後、そのまま淑徳大が優勝したこと から、不運と言っても良かったし、その1ヶ月後の秋リーグでは1部昇格直後の淑徳大にすぐ雪辱し、 優勝するなど、実力もあった。が、去年のインカレでは、予選リーグ2位通過の近大に決勝トーナメント 1回戦で敗戦してベスト32に終わる結果となった。確かにアンラッキーな面もあったが、チーム力が 落ちていることは感じられた。そして今年。関東・春リーグ戦で最下位となり、ついには10年ぶりに 2部落ちしてしまった。前回2部落ちした時(H4)は、インカレで優勝し、「関東の2部校が日本一」と いう珍事で話題になったが、当時は河合、横田らを擁し、「2部落ち」はハプニングで、「日本一」の方が 実力だった。が、今回は「2部落ち」が実力だろう。ただ、「パプニングで日本一」は難しいにしても ランク復帰くらいは十分可能性がある。加登、小森の3年生勢の単複3点と2年の山本、新人の村守、 といったオーダーで戦うものと思われるが、果たして結果はいかに。 今年、注目したいのは東海学連の2校。 東海で孤高の一人勝ちを続けている愛知工業大は、主将の王敏に加え、2人目の留学生選手として、 去年のインターハイで準優勝の実績を誇る朱夢軍(中京高卒)が加わった。高校時代に東京選手権の 一般でベスト4やベスト8といった実績を既にあげている朱の実力は王を上回るものと思われる。 東海学生でも朱が優勝しており、今回もメイン起用が予想される。その他、西村(松本松南高卒)も補強 されている。 かつて、西飯姉妹らを擁し、上位進出を果たしていた愛工大もここ3年はランク落ちしている。今年、 4年ぶりのランク復活は成るか?。 密かに、愛工大以上に注目されるのは朝日大。高校界では強豪として定着した富田高の系列校とのこと だが、3年前から強化に着手し、樋野、射場山、王金、と富田高から強豪を次々に補強して来た。そして 東海で1部に上がったこの春にいきなり2位となった。男女とも「優勝・愛工大、準優勝・中京大」と いう長年のお約束を突き崩し、今後、新しい風を吹き込んで行くことだろう。4単1複という試合方式を 考えると、樋野、射場山の単複3点+強豪留学生、という構成の朝日大の方が愛工大より勝ち上がる 可能性が高い。留学生は、王金の他、新人で去年のインターハイベスト8の張魏(福光高卒)もいる。 女子の学生卓球界は相変わらず留学生花盛り。上記の強豪校以外にも、岳媛(中京女大)、夏(龍谷大)、 張楠(大阪経法大)、李(東筑紫短大)、曹・周(共に別府女短大)といった具合で、合計20人弱にも及ぶ。 2人の留学生を抱えるチームも3校ある。起用は1人で、しかも単複いずれか1回に限定されている だけに、周りを支える日本人選手に実力がない限り、留学生頼りのチームに上位進出の可能性はないが、 強豪校からも1点を奪い、一泡吹かせる可能性は大いにある。 留学生がいなくとも、上位を狙える可能性があるチームもある。 立命館大は田阪・桃林のダブルスに定評がある(全日学ベスト4ペア)上、新人の藤田(仙台育英高卒) が関西学生で単2位となるなど、場合によっては期待が持てる。 早稲田大は関東の2部校ながら、関東学生で秋山がベスト8、仲村がベスト16と、2人のランカーを 輩出し、チャンスあり、と見る。 神戸松蔭女子学院大は、キャプテンの増田が留学生ひしめく関西学生で優勝を飾る大活躍を見せた。 個人としては期待したいが、チームとしては去年落ちたランクへの復帰は難しいかも知れない。卓球のページへ