'93 Ford Mustang Cobra REVELL |
| このキットについて 93年型のフォード マスタング コブラ です。 グランプリはピンと来なくても、マスタング位なら聞いた事も有るんじゃないでしょうか? とはいえ、何故かこの世代のモデルを作っちゃう辺りが、このサイトの謎な部分なのですが・・・。 このキットはレベル製で、今でも時折再生産されてますので、比較的入手し易いキットだと思います。 コレを2004年8月から作り始めて、2005年の4月まで作ってましたが、以降5年ほどの中断を経て、完成しました。 中断してしまったのは、イマイチ面倒なキットだったからですが、それは国産キットのように「車高の調整が必要」とか「トレッドがメタメタ」とか「形状がデタラメ」とかいう設計上の間違いではなくて、単純にヒケが超多いのと、合せが悪いという点に尽きます。 その様子は製作記にてご確認頂きたいのですが、結果的にはボディの下地処理が終わった所で力尽きて(笑)中断してしまったのでした。 そんな事は、辛い思い出として忘れようとしていた部分が有ったのですが、、グランプリの完成後になんとなく思い出して眺めてみると、当然ですがボディの塗装直前で止まっていた訳です。 内装・シャーシ・エンジンが完成していて、ボディが本塗装の直前の状態。 と、言うとは以降の塗装〜磨きの工程は他キットと同じなのですから、特に難しい部分は無いんですよね。 だったらついでに終わらせておけば良かった・・・のですが、気力が続かなかったんでしょうねぇ。 まぁ、荒っぽく塗装した状態で止まってる事を考えたら、数十倍ラッキーでした。 全体に合せはシャキっとしないキットでしたが、ランプやウインドウのようなクリアパーツはそこそこマシな合せでした。 フェンダーのコブラマークのデカールが死んでたようで、イマイチな仕上がりだったりしますが、なかなか完成品も見ない事だし、それなり意義も有ったかなぁ、と思います。 それから、エンジンが有るのも面白いですね。個人的にはシャーシの再現には、それほど拘りや意見は無いのですが、このキットのように細かく再現されていると、構造が理解できたりして、勉強になる部分も多いです。 ・・・・・・ たまには実車の話でも ・・・・・ 閲覧中の皆様の方がお詳しいだろう・・・と、いつもは控えている実車解説も、いまいち馴染の薄い「変な年代」のアメ車ですので、マスタングについても含めて書いてみます。 この世代のマスタングは、78年に発売されたフォード・フェアモント/マーキュリー・ゼファーのプラットフォーム(FOX)を流用して、78年末に1979年モデルとして市場投入されまして、小改良を繰り返しながら93年まで生産され、94年モデルで次世代型にバトンタッチしました。今回掲載したのは93年のコブラですので、最晩年の高性能モデルという事になります。 歴代3代目とされるモデルで、メーカーの現在の公式見解でもそうなっているのですが、マスタングの世代分けには、諸説ありまして・・・ というのも「初代」とされている世代の中にも「64 1/2 〜 68」「69 〜 70」「71〜73」の三世代が有りまして、これらのモデルは「それぞれボディ外板を一新した新型」とされていたからなんです。 ところが、大幅にダウンサイジングされた74年モデルが、何故か 「マスタング II」 という名称で登場した事も有り、後年になって「73年より以前は全て初代」と雑にまとめられてしまったという経緯があります。(それ以前のモデルと全く違う事を強調する為だったとも言われています) 個人の意見で言ってしまえば、この「マスタングII」という名称。同じ車名+数字の通り名でも、意味合い的には「ゴルフII」よりは、「カローラII」に近いような気がするんですけどね(失礼)。 結果として、解説本の発行年や、WikiPediaの国別の記載内容などによって世代の表記が一定しない理由はココにあります。日本語版WikiPediaでは、(文頭に各種注釈を付けた上で)93年を含む世代は「4代目」と紹介されていますし、79年モデルが発売された際に「5代目」とアナウンスされていたという説もあります。 その意味で言うと2010年〜のモデルが、外板を一新していながらも、一見すると先代と言われるモデルのマイナーチェンジに見えるのに、「6代目の新型」と言い張っている辺りは、過去の同じ事を繰り返している様でカワイイと言うか、あざといと言うか。 思えば4代目と言われる世代でも99年にボディ外板を一新しながも、扱いとしては「マイナーチェンジ」とされていて、正直このクルマの世代の区分けは基準が良く判りません。おそらく、2010〜モデルも後年になって、5代目に纏まるんじゃないでしょうか(笑)。 大幅に脱線しましたが、「公式3代目」。79年から93年という14年に及ぶロングセラーモデルでした。 ただ、緻密な戦略が有ってのロングライフという事ではなく、成り行きに任せた結果という感が強いものでした。 このマスタングと言うクルマ。すごく冷たく言い切ってしまうと、マスタングという名前から連想される輝かしい記録・記憶・イメージは初代の、しかも割と初期の間に確立され、それ以降は人気の低下を如何に食い止めるかに主眼を置いた車に思えます。モデルチェンジの時期を決定するのも、絶対必要な開発期間以外に、販売台数の大幅低下が大きく関わっている訳で、上記初代の3世代でも2年や3年で外板を一新したり、マスタングIIの5年という生産期間も日本車ならいざ知らず、当時のアメリカ車と考えると短いものです。そうした短いスパンでモデルチェンジをせざるを得なかった理由、それは結局「売れなかったから」に他なりません。 初代の中の後ろ二世代こそ「より大きく、力強く」と進化をしつつ魅力を競ったモデルでしたが、この路線は突然勃発したオイルショックによって一気に見放され、74年にマスタングIIが64 1/2 と同程度のサイズに小型化して「原点回帰」をテーマに登場。以降のマスタングはモデルチェンジの度に「原点回帰」を大きなテーマを掲げたモデルチェンジを繰り返します。 3代目、79年型の体現した「原点回帰」は、初代登場当時のヨーロッパ調のスタイリングの再演でした。 「スラントノーズ」や「水平基調のボクシーなスタイリング」は80年代の主流となるスタイリングで、初代や先代との共通点は全くと言ってありませんでしたが、そのスタイリングは非常にクリーンで、先進的だと思います。マイナーチェンジだかモデルチェンジだかはともかく、ボディ外板一新も厭わないマスタングの歴史の中で、同じ基本ボディのまま14年間も押し通したのは、このモデルだけです。90年代に入っても、新鮮とは言え無いまでも、極端に古びて見えないというスタイリングは、なかなかの物だったと思います。 この79年型はモデルチェンジの効果もあり、78年の19万2000台を大きく上回る、約37万台を生産。しかし生産台数は年々低下し続け、83年には10万8438台と、もう一歩で年産10万台を割りそうな台数にまで落ち込みます。しかし、82年に追加されたV8エンジン搭載の「GT」グレードの影響でスポーツグレードの販売比率は増加しており、マスタング誕生20年目の節目にあたる、84年に追加されたトップグレード「SVO」の登場が全体の販売台数をも牽引し、84年に14万1480台と久々に前年比増。85年に15万6514台、86年には24万4410台と、販売台数は見事に回復しました。 しかし、この復活劇のお陰で、モデルチェンジのタイミングを失したのではないか?という疑問もあります。 続く87年には、外板こそ変更なかったものの、フロントのデザインが変更され、内装が一新される、比較的大掛かりなマイナーチェンジが行なわれます。このデビュー後8年というのは、結構良いタイミングですよね。 もし、あのまま人気が復活しなかったら・・・。 実は当時、マツダ626/カペラをベースにしたFFクーペの開発が進行中。一部には、このクルマが次期マスタングになると噂されたものの、結果的にこの車は88年にプローブという別車種として市場に投入されました。発売時期が近いクーペモデルというだけで、特にマスタングとは関連の無い車ですので、真偽の程は?ですが、万が一と言う事も考えると興味深い話ではあります。 実際には、ベースモデルで1万ドルを切る価格を維持するために、モデルチェンジは出来なかったのが本当なのかも。 しかし、盛り返した販売台数も、時間には逆らえず、89年までは年産20万台程度をキープしたものの、91年には遂に年産10万台を割って9万8737台に留まります。販売不振だの不人気だの言っても、数字としては約10万台ですが。 そして、このモデル最後の年となった、93年に限定車として登場したのが、ここに掲載したSVT コブラでした(いや〜、長い前振りでしたね)。 これはSVT(Special Vehicle Team)部門が開発した決定版的スポーツモデルで、235hpを発生する5000cc V8 を搭載し、ホイールやサスペンションと言った足廻り、またエアロパーツまで新設計されたモデルで、5000台程が製造されたと言われています。 更に100台程は「コブラR」というモデルがあり、こちらはカーペットや防音材、防錆用のシーラントまで省かれたというスパルタンな仕様でした。・・・にも関わらず、エアコンとオーディオが標準装着されていたのは、流石アメリカ車という所でしょうか? こうして、94年モデルとして次世代型が登場し、3代目は14年の歴史に幕を降ろします。 因みに94年〜の次世代モデルは、タミヤからキット化もされましたし、フォードが日本市場開拓を本格化した時期で、ウザったい程に大量放映されたTVCMシリーズ「This Is My FORD」キャンペーンも有りましたので、ご記憶の方も多いと思います。 この4代目は、14年振りのニューモデルとなる訳ですが、実はプラットフォームが驚いた事に先代流用。 もともと、モデルチェンジの基準が非常に判り辛いマスタングですが、プラットフォームの変更を世代の基準とするなら、実は79〜04までが一つの世代となります(笑)。 (この内容は主に ネコパブリッシング刊 ワールドカーガイド 22 MUSTANG を参照して記載しています) |
| 79年モデル登場時の広告。 ホワイトリボンタイヤですねぇ。 今でこそ、上の欄で褒め称えた斬新な印象は受けないかもしれませんが・・・ |
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その直前まで売ってたマスタングはこんな車でしたし・・・ (78年モデルのメーカー写真が見付からなかったので77年モデルの写真ですが、ディテールこそ違えど、外観上の大きな相違は有りません) |
| こちらは、同年デビューしたLTDとのツーショット LTDは当時のフォードの最上級モデルです。どこの国でも上級車・高級車は保守的なスタイリングが多いので、一概に比べてはいけませんが・・・(感覚的にはカローラレビンとクラウンが並んでいる感じでしょうか?)。 それにしても、同年デビューの新型車としては、結構テイストが違います。 |
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そうして見ると、先進的だったという言い分もご理解頂けたでしょうか。 因みに上の欄で、マスタングをレビンに例えましたが、レビンの世代に当てはめて説明すると、 ・TE71型と同じ年に登場 ・AE86最終年に内装を一新するMCを敢行 ・100型の途中で次世代にモデルチェンジ と、なります。 凄いというか酷いというか(笑)。 |
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あと、オートモデラー集いの会場で、「クォーターウインドウって、こんなに黒いんですか?」と質問を受けたのですが、その回答がこちら。初期型はガーニッシュだったんですね。 それが87年のマイナーチェンジで、一面ガラスに変更されたものの、そんな部分に空洞は無く・・・という事情です。 |
「燃料タンクくらいは塗っとけよ〜」というアドバイスは真摯に承ります。 面白いのはリアサスペンション。見ただけでリジッドですが、通常の上下動用以外に、 前後方向を規制するダンパーが付いています(車両後方側、マフラーの辺り)。 レーシングバイクのステアリングダンパーみたいな意味合いでしょうか? そんな苦労するなら左右独立にすれば良いだろ?と思ってしまいますが、 リジッドには根強い人気が有るらしい。 |
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