第1章 特徴と技能

1・1 メルヴェイユの種族
1・1・1 人間
1・1・2 人魚
1・1・3 メルメル族

1・2 メルヴェイユの特徴
1・2・1 有利な特徴
1・2・2 不利な特徴

1・3 メルヴェイユの新しい特徴
1・3・1 有利な特徴
1・3・2 不利な特徴

1・4 メルヴェイユの技能

1・5 追加格闘動作

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1・1 メルヴェイユの種族
 メルヴェイユの世界で多数派を占めているのは人間です。それ以外にも幾つかの種族が存在します。
 しかし、それらの異種族は種類も個体数も少なく大変珍しい存在です。

1・1・1 人間(0CP)
  この世界の人間で、能力は我々とほとんど同様です。

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1・1・2 人魚
 上半身が人間、下半身が魚の姿をした種族です(ちなみに尾ヒレは、イルカや鯨と同じ横向きです)。
 人魚は一般的に平穏を好む性格です。
 文明圏では人間の居住する地域から離れた場所で結界を張って生活しているようです。
 彼らの生活圏は海中ですので、人間にはたどり着く事ができません。
 したがって、多種族との接触は少なく、彼らの詳しい生活や文化はあまり知られていません。
 メルヴェイユに大勢住んでいるとも言われていますが、それが本当かは誰も知りません。
 人魚は基本的に陸上で行動する事はできないのですが、秘薬で人間変身が可能な個体だけは例外です。

人魚基本セット(5CP)
・水中呼吸(10CP)
 水から酸素を取り込む事が出来ます。また、水の外でも呼吸できます。

・水中行動(10CP)、高速泳法1レベル(10CP)
 水中で自由に行動できます。ふつうに泳いでいるかぎり、疲労するかどうかの生命力判定は必要ありません。
 ただし、全力で泳ぐと、全力疾走同様に判定が必要です。
 水中の移動力は、基本移動力(端数切り捨て)の2倍です。
 全力で泳いだ場合は全力疾走と同様に端数を切り捨てずに計算します。
 水中での「よけ」の数値は水中の移動力になります。
 〈水泳〉技能の技能なし値は「敏捷力」になります。
 また、CPを費やす事で技能レベルを上昇させる事も出来ます。

・耐圧(10CP)
 100気圧までの水圧に耐える事ができます。つまり、水深100mまでは行動に制限を受けません。

・暗視(10CP)

・強靭な尾(「叩き/振り+2」ダメージ、攻撃は敏捷力か〈格闘〉で判定、15CP)

・地上ではほとんど動けない(「片足喪失」相当、−25CP)

・生存に水が必要(1日以上離れると1時間に1点HPにダメージ、−15CP)

・誠実(−10CP)

・義務感/水中の自然(−10CP)

1)人魚独自の特徴
 人魚のキャラクターにのみが獲得する事のできる特徴です。

「人間変身」(15CP)
 人魚に伝わる秘薬を飲み、人間の姿への変身が可能になった人魚が持つ特徴です。
 全身が乾くと人間の姿に変化して、全身が水に濡れると人魚の姿に戻ります。
 桶の水を浴びた程度では戻りませんが、お風呂に下半身が浸かれば十分です。
 変身の過程を意思でコントロールする事はできません。
 変身の際、身に付けていた衣服や鎧などはどこへともなく消えます。脱げ落ちたり、破損したりはしません。
 キャラクターの任意で一部の衣服などは消さない事にしても構いません。
 ただし、衣服を自由に出し入れできるわけではありません。
 人間の姿になるとこれらの装備は元通りに身に付けています。消えていた装備は水に濡れていません。
 なお、人間に変身している際は以下の特徴が失われます。
 「水中行動」、「高速泳法1レベル」、「耐圧」、「強靭な尾」、「地上ではほとんど動けない」
 また、変身しても能力値は変化しません。

「水棲動物会話」(15CP)
 「妖魔夜行」の「魚類会話」に近い能力ですが、初めて話す相手とは簡単な意思疎通しか出来ません。
 合計して「20−相手の知力」時間(最低1時間)以上意思疎通を行って、初めて細かい意思疎通が可能になります。
 普通の魚の知力は3です。
 また、水棲動物のみを対象とした「動物共感」を含みます。水棲動物からの反応が+2されます。
 水中に棲んでいても人魚などの知的種族は対象外です。

「特殊な背景/魔法が使える(人魚限定)」(5CP)
 この特徴を獲得すれば、次の魔法が修得できるようになります。
 動物系、情報伝達系、水霊系、治癒系、光/闇系、幻覚系(作成系は含まない)、精神操作系、移動系、防御・警戒系、
 魔化系、呪文操作系、音声系とこれらの前提条件となる魔法のみを修得できます。
 ただし、魔化系と呪文操作系は前提呪文を学ぶ事はできません。
 人魚のキャラクターも10CPの「特殊な背景」を持てば、制限なく呪文を修得できます。

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1・1・3 メルメル族
 
今は滅びてしまった謎の種族です。あるいは人間の部族かもしれませんが…。
 呪いに長けていたとも言われていますが、今となっては定かではありません。

1・2 メルヴェイユの特徴
 メルヴェイユの世界にあわせて、「ベーシック」からの変更した点について挙げておきます。

1・2・1 有利な特徴
 次の特徴は獲得できません。
 異種族やスーパーヒーローのための特徴、「運命」、「祝福」、「身元」、「無登録」

「感情察知」
 超能力のルールを使用する際には、PL3の「テレパシー」の持ち主と見なします。
 しかし、テレパシー系技能(〔精神遮蔽〕は除く)を修得しなければ、系統数の限定には含めません。

「危険察知」
 超能力のルールを使用する際には、PL5の「ESP」の持ち主と見なします。
 しかし、ESP系技能を修得しなければ、系統数の限定には含めません。
 サイコキネシス系の〔念動防御〕を修得するには不可欠です。

「軍人階級」
 各国の海軍やMSAFに所属する場合、この特徴が必須です。
 モーリス(MSAF独立師団長、6レベル)が冒険で出会える最高レベルですので、PCの軍人階級は
 最高5レベルまでになります。
 パーティを独立裁量で行動させたい場合には、少なくともメンバーの1人の軍人階級を3レベル(小隊指揮官)
 以上にさせて下さい。

「聖職者」
 船乗りの間では、海を司る神々への信仰が中心です。しかし、聖職者が特殊能力を持ち合わせている事はありません。
 このため5CPの特徴として扱います。

「地位レベル」
 一般的なファンタジーの物に準じます。ただし最高レベルは7(国王、大統領)、最低レベルは−2(犯罪者)となります。

「超能力」
 メルヴェイユの世界で「超能力」を取得するにはGMの許可が必要です。
 さらに「特殊な背景/超能力者」(10CP)も必要です。
 上記の条件を満たせば、「テレパシー」「サイコキネシス」「ESP」「テレポーテーション」「ヒーリング」の内、
 どれか1系統だけ取得できるようになります。
 また、テレパシー使いでなくても〔精神遮蔽〕を単一技能として修得できます。
 (他の「超能力」を持たずに〔精神遮蔽〕のみを取得する事はできません)。
 増強する事はできず、副作用は「特殊効果」のみ、限定は「制御不可」(と〔精神遮蔽〕の単一技能)のみです。
 複数系統の超能力を取得したい場合には、GMの許可を得た上で「特殊な背景」に20CP以上を消費して下さい。
 余談ですがコリエルの「星詠み」は、「ESP」に属する〔来歴探査〕と〔未来予知〕の、それもかなり高いレベルの物です。

「追加HP」「追加疲労点」
 両方とも3CP/Lの特徴として扱います。それぞれ基準となる能力値の半分(端数切り捨て)をレベルの上限とします。

「特権階級」
 MSAF隊員は、これを1レベルで所持しています。すでに「MSAF隊員」の特徴に含まれています。
 ちなみにMSAFの船内では船籍を問わず本部所属地であるシルバリアの法律が適用されますが、
 MSAFその物はどの国や組織にも属していません。
 (あくまでも、船内で発生した刑事事件や民事訴訟を取り扱うための措置です。)

「法の番人」
 海軍に配属された軍務治安官(憲兵)や海上警備隊がこの特徴を所持していますが、
 あまりPCには向いていないでしょう。
 一般に船内の司法権は船長が行使する物ですが、他の乗組員達にも相談を行うのが普通です。

「読み書き」
 メルヴェイユでは読み書きできるのが普通です。読み書きできない場合10CP獲得できます。
 普通の船主は読み書きできない人間を雇いません。
 PCが船乗りである場合、プレイヤーが納得の行く理由を考えてください。

「魔法の素質」
 メルヴェイユの世界で魔法を習得するにはGMの許可が必要です。
 さらに「特殊な背景/魔法が使える」(10CP)が必要です。
 メルヴェイユのマナの密度は「並」ですが、通常の人間はこの神秘の力を扱う能力を持っていません。
 冒険の中で出会うNPCの中には所持している者がいるかもしれませんが……。
 「魔法の素質」だけをあらかじめ取得して将来への投資にする事も可能です。

「仲間」「情報屋」「後援者」「敵」「足手まとい」
 メルヴェイユの冒険は、大海原を駆け回る物です。
 仲間や敵、足手まとい等の設定も、移動し続けて不自然でないものにすべきでしょう。
 海上商人や探検家、海軍軍人、海賊などにする事をお奨めします。
 大規模な情報屋や後援者、敵であれば、その限りでないでしょうが。

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1・2・2 不利な特徴
 次の特徴は獲得できません。
 「特異点」、「死の秒読み」「社会的弱者」

1)社会的不利な特徴
「原始的」
 1レベルまでなら、高度な技術と隔絶した集団の出身としてこの特徴を取得する事がPCにも可能です。
 2レベル以上取得する事は、基本的にNPCにしか許されません。

2)肉体的不利な特徴
「片手」
 B41項の記述にある「ものをつかむことのできる機械式の義手」の価格は500ヅーカです。
 「メル」には「見ればすぐ分かる」義手しかありません。

「近視/遠視」
 眼鏡は存在しますが、完全に矯正する事はできません。
 眼鏡を使用できれば、近視の場合は手持ち武器の攻撃に−1、射撃の距離は1.5倍として計算します。
 遠視の読書速度は2倍、精密作業の修正は−1です。このため−15CPの特徴として扱われます。
 眼鏡の価格は500ヅーカで、大都市などであれば購入する事ができます。
 B124項「視覚判定」の「近視/遠視」の修正は眼鏡をかけていれば−3になります。

「歩行障害」
 B44項「片足喪失」の説明にある義足は500ヅーカです。

「未成年」
 既知圏の多くの国では15歳で成人と見なされます。15歳未満の場合のみ、この特徴の取得が可能です。

3)精神的不利な特徴
「恐怖症」
 以下の恐怖症は、冒険を行う上で致命的な障害となるため取得が禁止されます。
 「海洋恐怖症」(海に出る事ができません)
 「閉所恐怖症」(キャビンに居住できません)
 「高所恐怖症」(舷側やマストの上に上がれません)
 「広場恐怖症」(甲板に出られません)
 「異人恐怖症」(未踏の地へ赴く事ができません)
 「武器恐怖症」(戦闘どころか支援すらできません)

「放火魔」(−15CP)
 メルの船は防火処置を施していますが木造であり、放火されたらひとたまりもありません。
 このため、放火魔には反応に−3の修正が与えられ、−15CPの特徴となります。
(不審火でもあれば真っ先に吊るされるのは確実でしょう。)

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1・3 メルヴェイユの新しい特徴

1・3・1 有利な特徴

「高度文明」(10CP)
 この特徴を持つキャラクターは(その世界の標準より)高度な文明の技術を扱えるようになります。
 「メル」ではシルバリアなどの一部の技術先進国でTL5相当の技術が存在しています。
 TL5の装備などをTL4以下の技能で扱う場合は−5の修正(B235項)があります。
 TL5の技能でTL4は修正なしに使用できます。TL3以下は(基準をTL4として)通常どおりに修正を受けます。
 また、以下の技能の修得が可能になります。
 〈化学/5〉、〈鍛冶屋/5〉、〈機械工/蒸気機関・5〉、〈技師/蒸気機関・5〉、〈技師/バブルメタル機関・5〉、
 〈建築/5〉、〈造船/5〉、〈地質学/5〉、〈爆発物/5〉、〈武具屋/銃器・5〉、〈武具屋/艦載兵器・5〉、
 〈物理学/5〉、 〈船乗り/5〉、〈冶金/5〉、〈再装填/黒色火薬式リボルバー、リボルバー、ライフル〉、
 〈銃器/5〉、〈砲術/強化大砲〉、〈船舶修理/5〉、〈技師/共振通信機・5〉、 〈モールス信号〉、
 〈機械工/バブルメタル機関・5〉、〈共振通信機〉

 ただし、次の技能は熟達した船乗り(〈船乗り/4〉12レベル以上)なら修得できます。
 また、文明レベルの差による修正を受けません。
 〈機械工/バブルメタル機関・5〉、〈共振通信機〉

「高度文明/限定」(3CP)
 この特徴は上記の「高度文明」の限定バージョンです。
 高度な文明の産物を扱えるようになります。ただし、産物と技術を分けて扱っていることに注意してください。
 (例えば、我々は「産物」である自動車や電化製品などを使用できます。
 しかし、それらに重大な故障が発生した場合、修理するための「技術」は持っていません。)
 この特徴があれば以下の技能を修得できます。
 〈機械工/蒸気機関・5〉、〈機械工/バブルメタル機関・5〉、〈船乗り/5〉、〈船舶修理/5〉、〈モールス信号〉、
 〈共振通信機〉

「早熟」(2CP/L)
 この特徴を持つ児童/幼児のキャラクターは能力値の平均が大人(15歳以上)と同じ(平均が10)になります。
 児童/幼児(15歳未満)のキャラクターのみ獲得できます。
 1レベルごとに能力値の平均(B19項「児童/幼児用能力値/CP表」参照)を1歳分繰り上げます。
 必ず現在の年齢と15歳との差分に等しいレベルで獲得しなければなりません。
 例えば、12歳なら15−12で3レベルになります。
 4つの能力値のどれか一つだけ、平均を上げることにするなら1CP/Lになります。
 この特徴は加齢により失われます。
 その時失われるCPで不利な精神的特徴か、「未成年」を「買い戻す」事ができます。

「低文明レベル対応」(1つのレベルごとに5CP)
 この特徴を持つキャラクターはその世界の標準より低い文明レベルに属する技能を修得できます。
 また、文明レベルの差による修正を無視することができます。
 「特殊な背景」の一種です。様々な文明レベルの地域に長期間滞在した事があるのでしょう。
 この特徴は対応する文明レベルごとに別々に獲得しなければなりません。
 例えば、「低文明レベル対応/TL2」を持つキャラクターがTL3に属する技術を扱う場合、通常どおり修正を受けます。

「MSAF(ムサフ)隊員」(13CP)
 この特徴は「特権階級」1レベル、「法の番人」2レベル(国際的な司法組織に所属)、「軍人階級」0レベル、
 「高度文明/限定」を含んでいます。
 「使命/ときどき」が与えられます。実際には非番以外はパトロールや事務処理などに追われていますが。
 1つの事件について解決するよう命じられるのがこの頻度とします。
 シナリオによってはより重大な「使命」を与えられることもあります。
 隊員は海上や国家間にまたがって発生した刑事事件や民事訴訟を取り扱うことができます。
 その際、シルバリア共和国の法律が適用されます。
 〈法律/シルバリア〉を「知力」−2で修得しています。
 また、〈武具屋/艦載兵器・5〉の修得が可能になります。

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1・3・2 不利な特徴

1)肉体的不利な特徴

「船酔い」(−5CP)
 船に乗ったら、生命力判定を行い、失敗するとすべての判定に−5の修正を受けます。
 回復するには下船して1時間程度、休息を取らなければなりません。その間、修正を受けます。
 成功しても航海している間は−2の修正を受けます。
 また、長い航海では1日ごとに生命力判定が必要です。
 GMは海の状態(波の高さなど)によって、判定に修正を加えても構いません。
 「ドラゴンマーク」の「乗り物酔い」とは違い、船以外の乗り物では「酔う」ことはありません。
 揺れや振動によって、肉体的に酔っているのではなく、精神的なものなのかもしれません。
 しかし、船以外だからといってまったく平気だとは限りません。
 数値的な効果はないにしろ、乗り物に乗る事を嫌がるかもしれません。

2)精神的不利な特徴

「カナヅチ」(−10CP)
 この特徴を持つキャラクターは水の中に入ることに対して抵抗感を覚えます。
 この特徴には「才能がない/水泳」が含まれています。
 腰までの深さの水の中では(水中で行動する際のペナルティとは別に)全ての行動に−4の修正を受けます。
 「恐怖症」ではありません。しかし、自分から水の中に入るには意志判定が必要です。
 突然、水の中に落ちたり、水中で転倒した場合、自動的に精神的朦朧状態になります。
 さらに膝以上の深さの水の中であれば、キャラクターは溺れはじめてしまいます!
 朦朧状態からの回復判定は1ターンごとに行います。
 膝までの深さならば、他のキャラクターが浅瀬である事を指摘すれば、回復判定に+5の修正があります。

「名誉重視/義賊」(−5CP)
 内容:弱者や貧しい者からは盗まない(奪わない)、屈辱を看過できない

 いわゆる義賊としてのプライドです。弱者や貧しい者は仕事の対象とせず、同じ悪党や金持ちを狙います。
 また、貴方の名誉を馬鹿にする輩を見過ごすことはできません。

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