0・1 「Merveille(メルヴェイユ)」とは?
「Merveille(メルヴェイユ)」とはメディアワークスのホームページ上で行なわれているオンライン・メール・ゲームです。
(2002年4月現在)
「Merveille」の世界は(我々の世界の)史実の16世紀〜18世紀頃の大航海時代に似た世界です。
参加者は伝説の秘宝メルヴェイユを目指す船乗りになり、果てしない大海原で様々な冒険を行なう事ができます。
「GURPS Merveille α版」はそんな「Merveille」の世界観をガープス化しようという試みで作られました。
「α版」の作者は「悠久書店」の大橋賢一氏です。
この「α+版」は「α版」を私(緋影蔭ル。)が再編集したものです。
「α+版」をプレイした感想やご意見、質問などがありましたら、「Scarlet Moon」の「BBS」に書き込んでください。
設定や追加ルールなども大歓迎です。
編集者(緋影蔭ル。)ができる限り応対させていただきます。
0・2 α版からの変更点
悠久書店sanで公開されているGURPS
Merveille α版からの変更点は次の通りです。
・「高度文明」の必要CPが5CPから10CPに変更します。
・〈剣〉と〈両手剣〉、〈斧・メイス〉と〈両手斧・メイス〉を分離します。
ただし、〈剣〉と〈両手剣〉の技能なし値はお互いに−2に変更します。
・〈船舶修理〉を文明レベル技能とします。
・抽象船舶戦闘を追加します。
・船舶戦闘において、船でも能動防御できるようにします。
・接近戦武器、黒色火薬銃、銃器データの一部を変更します。
0・3 本文中の略語について
本文中に示される記号の意味は次の通りです。
ここでは参考文献として使用したガープスシリーズを次の記号で示します。
「B」は「ベーシック完訳版」、「MG」は「マジック完訳版」、「R」は「ルナル完全版」、「DM」は「ドラゴンマーク」、
「MA」は「マーシャルアーツ完訳版」、「武神」は「武神降臨」、「P」は「サイオニクス」、「CY」は「サイバーパンク」
をそれぞれ示します。
また、記号の後の数字はページ数を示しています。
例えばB46項とあれば、ベーシック完訳版の46ページを示しています。
TLは「文明レベル」です(B234項)。
0・4 キャラクターメイキング
キャラクターの作成に用いるCPは100CPです。不利な特徴は−40CP、癖は−5CPまでです。
また、財産は「標準」で冒険用の装備などに1000ヅーカ($1000に相当します)、
その他(船の船室や船室の調度品など)に1000ヅーカまで使うことができます。
キャラクター作成時にCPを現金化することもできます。
1CPにつき、500×財産レベルによる修正です。現金化できるのは2CPまでです。
例えば、財産レベルが「快適」なら1CPにつき、1000ヅーカになります。
キャラクターのタイプ
ここでは「メル」でよく見かけられるキャラクターを大雑把に分類しておきます。
「メル」では主要船員と一般の2種類のキャラクタータイプがあります。
それぞれ1つ以上のタイプを組み合わせてキャラクターを作成する事を推奨します。
0・4・1 主要船員
ガープス・メルヴェイユの目玉は何と言っても船同士の戦い「船舶戦闘」です。
船舶戦闘を行なう場合、次のタイプのいずれかを選択していないと戦闘中ヒマになってしまいます!
索敵手
見張り台に登り、現在の戦況を把握する船員です。また、帆を操作する役割も含みます。
戦闘中は敵船に「狙い」をつけたり、味方との通信などに活躍します。
〈旗信号〉〈灯火信号/自分の陣営〉〈操帆〉が必要です。
高い知力、「鋭敏〜(特に視覚)」、「暗視」、「危険察知」があると重宝します。
高い生命力や「美声」も声を響かせるのに有効かもしれません。
操舵手
船の舵を操作する船員です。
〈操舵〉〈戦術〉が必須です。自分で〈航法〉〈気象学〉〈操帆〉もあれば言う事はありません。
砲撃手
船に搭載された艦載兵器を扱う船員です。
〈砲術〉は必須です。〈武具屋/大砲〉〈爆発物〉もある方が良いでしょう。
機関士
バブルメタル反応炉機関を使用する際に必要な役割です。
〈機械工/バブルメタル機関〉〈操舵〉が必須です。
冒険中のバブルメタル確保のために〈採掘〉があると役に立つ……かもしれません。
0・4・2 一般
「メル」は史実の16〜18世紀頃の大航海時代に相当する世界を舞台としています。
よって、その時代に存在しうる職業なら問題なくキャラクターとして扱えます。
ここでは、その中の一部について解説します。
船乗り
「メル」で最も出会う事が多い(そして、大抵のPC達の)職業です。
一口に船乗りといってもその仕事の内容は様々です。
すべての船乗りは〈船乗り〉〈水泳〉など海の上で生きていくすべを持っています。
また、戦う事を目的とする船乗りは主要船員を選択すべきでしょう。
1)冒険商人
海上貿易に携わる商人たちです。といってもその規模はごく小さなものですが。
冒険と称されるのはその商売がしばしば危険な物だからです。
彼らは一攫千金を目指し、普通の商人が避ける航路を進み、新たな市場を求め未知の土地を目指します。
〈商人〉、各種〈言語〉が必要です。「言語能力」があれば新たな言語を学ぶ際に便利です。
〈地域知識〉などがあれば役に立つかもしれません。
2)海軍
世界の大半が海である「メル」では海上戦力は極めて重要なものです。
どこの国(あるいはそれに匹敵する規模の勢力)も海軍を有しています。
軍人はすべて「軍人階級」を持っています。また、高名な軍人であれば「名声」を持っているでしょう。
〈指揮〉、〈戦略〉は必須です。もちろん、主要船員を選択しておくべきです。
3)海賊
海の上の略奪者、それが海賊です。
交易航路を縄張りとし、通りかかった船に襲い掛かり、金目のもの(船荷、人間など)を根こそぎ奪います。
多くの海賊は無抵抗な輩を殺しはしません。
それはあまり派手に暴れれば、警察、軍、賞金稼ぎに目をつけられてしまうからです。
また、海賊の一種として私掠船があります。
私掠船とは国家に認められた海賊で、敵国(たいていは自国以外)の船のみ襲います。
「メル」では公に私掠船を持つ国家はありません。あくまで公にです…。
斬り合いを行なう事が多いため、戦闘系技能を持つべきでしょう。
4)M.S.A.F.(ムサフ)
海の上の警察組織、それがM.S.A.F.です。
警察とはいえ、取り締まる対象が海賊であるため、M.S.A.F.の隊員と装備(軍船)は
軍隊並に強力なものです。
M.S.A.F.の隊員は全員「M.S.A.F.隊員」の特徴を有しています。
斬り合いを行なう事が多いため、戦闘系技能を持つべきでしょう。
5)漁師
海で漁を行い、生計を立てる職業です。こう書くと冒険とは無縁の存在だと感じるでしょう。
実際、大半の漁師は「堅実」な人々で、ただの通りすがりに過ぎません。
しかし、彼らの獲物が危険な生物である場合は別です。
人食い鮫や巨大海蛇を狩る漁師たちの物語もパターンの一つです。
獲物と生身で戦うのなら戦闘系技能が、艦載兵器(アーバレストなど)を使うなら〈砲術〉が必須です。
〈生存/島・海岸〉や〈動植物知識〉があれば役に立つでしょう。
6)探検家
未知なる土地を目指す船乗りです。探検には莫大な費用がかかるため、「後援者」を持っているのが通常です。
自分の位置を見失わないために〈航法〉は必須です。「方向感覚」があれば、役に立ちます。
技術者
「メル」において科学技術はまだまだ未発達です。
シルバリアなどの技術先進国以外では貴重な存在です。
技術者は自分の専門分野(「メル」ではたいてい船舶関係でしょう)の技能を修得しています。
「高度文明」の特徴がなければ、扱える範囲が狭い事も忘れないでください。
船大工
造船から船の修理まで行なう職人です。船が重要な交通機関である「メル」では必要不可欠な職業といえます。
最低でも〈造船〉、〈船舶修理〉を修得すべきです。
名人と呼ばれる職人は「名声」を持っているでしょう。