菜の花:十字花植物アブラナ科の花の総称


  【菜の花】              樹


植物辞典をもった少年はある一ページのある一文、ある単語を凝視していた。

「……食べることも出来ます、なんだ…」
『食べる』、人間が生きていくうえで最も重要なこと。
そして今、仲間とはぐれて山の中で迷ってしまった。
何か食べれるものはないかと探していると、広大で綺麗な菜の花畑を見つけた。
あまり綺麗なので、何という花か調べてみるとアブラナという植物だった。
その説明を読んでいると見つけた言葉。

『食べることが出来ます』

自分は運がいいと思った。
今、自分の目の前にこれだけたくさんの食料があるのだから。

ぐー……

どうやらお腹も限界のようだった。
というわけで……

「いただきまーす♪」

もぐもぐ……

………もぐ…

………………

「……まずい」

菜の花は思った。
――大きなお世話だ、と。



登場人物:シャン